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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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Gintaute Gataveckaiteリサイタル感想
留守が多いながらもご訪問ありがとうございます~
最近忍者ツールズからメールが来て何かと思ったらカウンターなど一部サービスが今後終了するという話で。ブログ更新もまばらながらカウンターもそれ以上に気にしてなかったので特にこれといって今は気にしてないのですが。
でも例えば何か別のきっかけでブログじゃないフォーマットを考えることもあるかな、という風には思いを馳せてみました。他のブログとかサービス(Noteとか?)に移行して「今日の一曲」をメインにしてたまに感想とか雑談とかという形式で更新頻度増やせるようにするのも手かな、とか。可能性としてはありかな。でも今は特に強く変えたいという欲求はないので(人生のお金や時間や労力の使い方の見直しの一つとして)ゆっくり考えることにします。

さてちょっと遅れましたが先日今年初のコンサートに行って来ました。(あと数日前にも今年初のメル響コンサートに行って来たのでそちらの感想もまた近いうちに・・・)
普段水曜日はバレエのレッスンの日なのですが今回弾いたピアノ友達はソロでのリサイタルの機会が少ないので急遽バレエは土曜日に振り替えて馳せ参じました。

1時間ほどのリサイタル、プログラムは下記の通りでした:
Melbourne Recital Centre「Spotlight」シリーズ
ピアノ:Gintaute Gataveckaite
ミカロユス・チュルリョーニス Druskininkai前奏曲集
フレデリック・ショパン 24の前奏曲
(アンコール:ヨハン・セバスチャン・バッハ 平均律クラヴィーア曲集第1巻 第1番の前奏曲)

チュルリョーニスは今回演奏した友人の母国リトアニアの作曲家でこの6曲編成の前奏曲集はオーストラリア初演だったそうです。短命な作曲家だったそうですがクラシック音楽史に名を残した最初のリトアニア人作曲家ということで現地では有名だそうです。そして短命にも関わらず作風のものすごい変化があったそうで、同時代のスクリャービンにも通じるロマン派→無調含めた混沌みたいな経緯をたどっているらしいです。
今回演奏されたDruskininkai前奏曲集は初期の作品だそうですがそのうち後期も・・・?とか言ってたので楽しみにしています。

Druskininkai前奏曲集ですが今回ショパンの前奏曲集と合わせた関係もあってショパン的?という印象よりもちょっとしたスタイルの違いの方が目立ちました。どっちかというとフォーレの前奏曲集に近い雰囲気もあったような。(自分がフォーレの方弾いて親しんでる影響はあると思われますが)ロマン派からより独特な作風に道を歩んだ作曲家って変化前のスタイルはそんなに個性がないケースも多い気がしますが、でもこの前奏曲集には主張が強いわけじゃないながらもそれなりに味があった印象。

ショパンの前奏曲もバラで聴くことは多いですが(日本だと良い例が某胃散のCMですね)こうやって生で24曲全部じっくり聞く機会は少なくがっつり楽しみました。短いやつはあっという間ですし緩急あるので24曲あっても飽き知らず。
このブログでも24つの調の個性やキャラクターについて色々書いてきましたが(というか直近が前のエントリーのアウエルバッハでしたね)、ショパンの前奏曲集はその各調のキャラクターをかなり大事にしている気がします。もう一セット書いてって言われたら無理っていうんじゃないかと思うくらい(笑)

ただ単体でものすごく印象が強い使われ方をすると全体を聴いててもそっちのイメージにものすごく引っ張られますね。先ほど言及した某胃散のCMのイ長調もそうですし、バレエ「ニジンスキー」の冒頭でニジンスキーのラストダンスに使われたハ短調もそう。きっと一般的に一番有名な「雨だれ」の変ニ長調について似たようなことを言う人もいるんじゃないかな。それだけ個々の曲がそれぞれの道を歩んでいるということで。これからもふとしたきっかけでこの曲集から別の前奏曲が単体で有名になったりとかするのかな、それもまた楽しみです。

そしてプログラムとしての全体の流れもよかったです。コンサート後の飲みで話になりましたがほんと「アルバム向き」の曲の組み合わせ。有名な曲にあんまり知られてない曲を合わせる、歴史的にもつながりがあるポーランドとリトアニア、そして前奏曲同士というのもそうですが音楽として聴いた時に言葉で説明しにくいけど相性の良さがあるので。私は買いますよ、録音が出るようなことがあったら。

あとやっぱりこないだのアウエルバッハにはまったタイミングでこのリサイタル聴けてよかった。また24つの調の色と個性をなんらかの形で探っていきたいです。


今日の一曲: フレデリック・ショパン 前奏曲ハ短調



私が今日の一曲でショパンを出すなんて珍しい(笑)でもほぼ「ハ短調」という調の話になりそうです。

そもそもこの前奏曲、平たく言えばコード進行4フレーズだけの曲とも言えるのですがその響きというかエフェクトというか24曲の中でも特別印象に残るところがある曲です。(正にその特徴が変奏曲の主題に向いていることもあってラフマニノフが「ショパンの主題による変奏曲」の主題に使ったりしてます)

短い曲で、心に残るようなメロディーもほぼ無い中でこの曲がなぜ強烈な印象を残すかというとやっぱりハ短調という調の特性が大きく関係してるんじゃないかと思います。
ハ短調の有名どころの曲といえば同じショパンだと「革命」エチュード、ベートーヴェンの「運命」や「悲愴」ソナタ(ベートーヴェンはハ短調得意ですよね)、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番あたり。
音量と和音でものすごいパワフルな感情、特に燃えるベクトルのAngstを表すのによく使われる調です。特に前述「悲愴」ソナタとかラフマニノフの冒頭の和音、それだけでかなり語れますし飲めますよ。むしろメロディーが付くとおとなしくなる傾向があるハ短調。

そんな和音の比重が大きい調というのもあってピアノで弾くと映えますね。さっきの例もほとんどピアノ曲。2本の手、10本の指の中で収まる音がこんなにパワフルに響くというのは気持ちいいです。ピアノを弾いたことがある人はちょっとこの前奏曲弾いてみるといいですよ、短いですし簡単は簡単な中でものすごい満足感も得られるし聴き手にもインパクト与えられるので。

リンクする録音はどうしようか、ショパンとかショパン弾きには詳しくないしなあとへっぽこピアノ弾き丸出しで考えてたのですが今日は国際女性の日ということもあってアルゲリッチ演奏で。同じショパンのピアノソナタ第2番がカップリング曲ですがこれは変ロ短調で、各楽章&前奏曲の変ロ短調を聴き比べてみるのも面白いかもしれませんね。

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お久しぶりです&「Acetravaganza」感想
前回の更新のタイトルが新年とかすっかりこちらに顔を出してませんでしたがいわゆる「リアル」ではずっと通常運転でやってました。
ブログにエントリー立てて書くほどのようなものもなくコンサートなどのイベントもあんまりなく、このイベントもちょっと前のなのですが感想を書こうとしたらブログ側の問題で断念せざるを得ずそこからまたそこそこに忙しく。

ということで遡りますが1月25日に行ってきたMidsumma Festivalのイベント「Acetravagaza」の感想を残しておきたいので久しぶりの更新です。

Midsumma Festivalはメルボルン夏のLGBT+フェスティバルでシティに限らずその周りの色んなところでいろんなタイプのイベントがかなりの数開催されるもはやメジャーイベント。
去年もAsexualityをテーマにしたミュージカル(その演者さんの一人がちなみに今回の主催者でした)を見に行ったのですが今年もサイトを見たらAsexualityイベントがあったのでこれは見に行かないと&応援にいかないとということで(この週は色々お出かけが多かったのですが)優先的に見に行ってきました。

場所はシティのちょい北FitzroyのLGBT+専門本屋兼イベントスペース。大きいエリアではないのですが椅子並べて座れてcozyなスペース、しかもバーもありで面白い場所でした。
イベント内容はAsexualityに含まれる&その周りの性的志向を自認しているアーティストによるAsexualityやそれをとりまくテーマを題材にした歌あり朗読ありコメディありショートフィルムありのささやかなExtravaganzaでした。

観客は全部で50人弱くらい?最初の挙手でAsexualityのことを知らないって人はいなく、つまりはほぼ内輪向けのイベントという形ではありましたが共通の悩みやユーモアを共有して気兼ねなく楽しめる、そしてAsexualityという一つの言葉があるものの個人個人の体験や詳細などはかなり幅があるんだということを改めて認識して学ぶという趣旨も含めたイベントになっていました。

じっくりしっとり聴ける朗読とか比較的シリアスな作品も良かったですがユーモア関係がやっぱり秀逸でしたね。Asexualityならではのオチにもっていく作品とか、「密かなAsexualityテーマソング」メドレーだったり、自分たちには普通じゃない「普通の感覚」をほどよい感じで覆していく。それに関しては何よりグランドフィナーレの「逆ストリップショー」で大笑いしました。
「そう来たか!」っていう感情だけじゃなくて実際見てると最終的に「あっすごいおしゃれ!」って楽しくなって(夏ですがスカーフ類とか複数使ったりとかしますし)、そうやって普通にはまってしまった自分にまた笑うという。すごく楽しかったです。

こういうイベントだと場所を提供してくれたロケーションにもお金が入るように飲み物頼みますし、あとイベント主催につながるということでRaffle(くじ)も購入しました。3枚組買って結局当たらなかったですがAsexuality関連でちょっと面白いものが商品だったりこれもまた大笑いしたので次回やったらまた買います(笑)

あとは自分の表現媒体全般に関してもちょっと考えることがありました。基本自分にとって表現形態はピアノか文章(書いたものをそのまま画面に)なのですがそれだと色々制限もあるので少なくとも「朗読できる文章を書く」というのはひとつ検討してみようかなと思ってます。今回のイベントで朗読っていいなと思ったのと、あと始めて朗読に挑戦した人もいたので(それはもう場の雰囲気全体あたたかく見守ってましたし、それも良いなあと思ったので)。
とりあえずそこは自分にちょっと長い目でみた小さな宿題。

ということで来年もこれに限らず何らかのAsexuality関連イベントが開催されるなら英語でいうところの「鈴をつけて」参加する予定です。(そして前述通りまたくじを買います)
一年にこの手のイベントが一回で小さい規模なのはちょっと寂しくはありますがまあ年一のささやかなお祭りと思えばまた次回も楽しみです。


今日の一曲: レーラ・アウエルバッハ チェロとピアノのための前奏曲集 op.47より第12番嬰ト短調



2020年は(録音購入をメインにすることは変わりないですが)Spotifyをもっと活用する!と決めて色々サッカー関連のプレイリスト(選手やクラブ発信のMatchday playlist)や注目アーティスト・レコード会社をフォローしてみたり環境を整えたりしていたのですがそのうちにふと「誰かハンブルクバレエ団の作品のプレイリスト作ってないかな」と思い立ったら完全なリストではなさそうなのですがかなりの量どんと入れたプレイリストが見つかったのでちょこちょこ聴き進めてみてます。

もともとノイマイヤーさんが作品に使う曲はだいたい自分が大好きなので基本間違いないのですが特に今回レーラ・アウエルバッハの作品にはがっつりはまりました。良い音楽に良い出会い。
ショスタコだったりカバレフスキーだったりを弾いて、シュニトケやShchedrinやKats-Cherninなんかも聴いて「もっともっとソヴィエトロシアの音楽を感じたい」みたいな思いが常に水面下でふつふつしていたのがこの作曲家に出会ってやっと願いが叶った感じ。

もうチャイコフスキーに始まってラフマニノフやショスタコが育ててそこから色んなソヴィエトの作曲家に流れていくロシアの冷たい荒涼とした感じ、独特の重さと暗さとシリアスさ、皮肉やエグみがうまいこと包括されてる上に聴きやすい曲もあればそうでない曲もあると幅があってしばらく楽しめそうです。

しかもこのアウエルバッハ、このブログで何度も題材にしている24の調で前奏曲を書く24 keys virusに複数回感染しているという(録音があるのはピアノ、バイオリン+ピアノ、チェロ+ピアノ、でもビオラ+ピアノも書いてるらしい?)24調マニア(?)にははまらないわけがない作曲家。今回代表作として紹介するチェロのための前奏曲第12番は聴きやすい&上記特徴が存分に味わえる作品です。あとここ数日ずっと頭の中で鳴ってるので紹介しないと気が済まない。いい曲に出会わせてくれてありがとうノイマイヤーさん。


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新年
明けましておめでとうございます。
久しぶりの更新になりましたが今年もこんな感じでよろしくお願いします。

まずは今オーストラリアで起こっている山火事に関して自分周りの現況を。
市街地に住んでるので火事自体はそれなりに遠いですが煙はかなり流れてきて、昨日ははっきり目に見えるくらい煙かったです。用事があったんで出かけたのですが喘息も軽度ながらあることですしちゃんと空気汚染度には気をつけて懸念がある時には外になるべく出ないようにしないとですね。家もエアコンとか空気清浄機とかないのですが。

年末年始は休みました、といいたいところですが30日まで仕事もしたしピアノも2日になったらちょこちょこ再開したし休みは休みですることが色々あったり。でもほどほどに休みはしたかな。
何もしないのが苦手で、家で何もしないと寝てしまうので(睡眠サイクルをぶった切る昼寝はなるべく避けないと)。動き回ったり衣替えしたり万年筆で手書きしたりとかしてました。
遅れでサッカーの試合みるのもテレビの録画みるのもゲームやるのもまとまった時間がないとできないのでそこら辺も楽しむ余裕が出来たのはいい休みでした。

一昨日はサッカー観戦に行きました。「一昨日は」というか「一昨日も」ですけどね(笑)もう今シーズン4回目ですし。女子・男子とも勝ちを飾ってとても盛り上がった試合でした。昨日の一昨日ですが(?)空気が煙くなくてよかったです。前シーズンもそうだった記憶があるのですがメルボルン・ヴィクトリーのホーム試合の日って給水休憩が必要になるような暑い日や空気が煙い日にほぼ当たらないんですよね。ちょっと雨が降った日もありましたがそれくらい。何かの力が働いている?でもこれからの季節煙も暑さもどうなるかわかりませんからね(少なくとも暑さに関してはまだまだこれから)。この天気運が続いてくれるといいなと思ってます。

あ、あと休みのうちにとシティの屋上バーMadame Brusselsで一人飲みに行きました。結構混んでたのですがゆっくり座ってカクテル飲んだりパイ食べたりできてよかった。ちょっと煙い日ではあったんですけどね。でも程よく気温があって日も長くてこの季節には屋上で飲めるバーは風流で楽しいです。Madame Brusselsはカクテルの種類も豊富で内装のピンクさが気にならなければものすごくオススメです。なんたって私が一人で飲めるような場所ですし。

そしてちょっと先になるのですがオーストラリア大陸を縦断する列車The Ghanでの旅行を年末年始に企画してました。大きい出費(=列車自体・飛行機・宿泊)はすでになんとかしました。これについてはもうちょっと近くなってから改めて紹介エントリーを立てたいのですがものすごく楽しみにしています。一時帰国以外にもちょこちょこ旅に行けるよう心のフットワークをちょっとでも軽くしたいです。

コンサートシーズンはまだまだ始まらないしこのままだと外で色々遊ぶことも少なくなりそうなので次の更新もいつになるやら(汗)書く事ができるようなイベントがあるといいなあ。


今日の一曲: 滝本晃司 「空の下」



日本に行った時に買って持って帰ってきたアルバム。
ピアノで色々弾いてても思うのですが音楽ってある程度はその曲が生まれた場所のだいたいの気候とか地形とかなんとなく表してるようなことがたびたびあって、そういう意味ではこのアルバムは日本に居る時に聴き始めたかったです。空気の湿度とかそういうもので。

最近はサッカーもそうですし夏なので盛り上がる系の音楽を聴くことが多くなったのですが今日はちょっと趣旨を変えてこのチョイス。

そもそもこのアルバム、全曲ボーカル+ギター+チェロ+コントラバスというシンプルな編成。そこに滝本さんの作風だったりけだるげな歌声だったり、それが組み合わさると音と音の間にものすごく空間が出来て。時と場所をちょっと選ぶ音楽ですが家の中で一人で空間を感じる時に聴きたくなります。

で、アルバムの中だと一番素直というかシンプルなこの「空の下」が好きです。(たまでも演奏してた曲はどうしてもたまバージョンが好きだなあ・・・)言葉も音も一つ一つをゆっくり染みいるように味わえる感。特にギターの和音の一つ一つ感が好きです。


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バレエの1年が終わり&クリスマス買い物
あっという間に12月も半分過ぎました。
・・・とはいえ一日一日は全然あっという間じゃなくて色々かたつむりな遅さで進んでいると感じることも多く。仕事だったりサッカー関連だったり。

そして昨日は今年最後のバレエレッスンでした。
今年は水曜日の中級・上級のクラスに行くようになってトウシューズ(ポワント)のレッスンもレベルアップして毎週の全身筋肉痛が数倍増しましたがなんとか概ねクラスの内容について行けるようになりました。余裕はバーレッスンの後半からミリもなくなりますが。

普通のレッスンだとテンポに余裕があるときはたまーーにピルエット2回回れるようになってきましたし最初は全く分からなかったステップもいくつか把握できるようになってきましたし。でもちょっと気を抜くと色々崩れる(笑)
あと気候が暖かくなってきたのもあって喘息の薬なしでも最後まで飛んだり跳ねたりできるようになったのも一安心(内容にもよりますしスタミナとしてはまだまだ大変ですが)。

ただ成長がしっかり感じられるのがポワントの方。トウシューズの先の禿げ方でだんだんしっかりポワントに乗れるようになってきたのが見えます。ただし左足はまだまだ。でも全体的に安定してきたし足(foot)も強くなってきたし、なにより体幹を使って立つことができるようになったかも(お腹の上半分が割れてきたのきっとそれ)。

来年の目標はバーレッスンでもっと頭や腕の動きを意識して、センターレッスンでは最後の方の跳躍メニューにちゃんとついていけるようにすること、そしてポワントのレッスンではポワントでピルエットができるようになることかな。

先ほども書きましたがとにかく仕事が忙しくてクリスマスショッピングもぎゅっと凝縮手短に。といってもそんなにたくさん買い物するわけでもなく(一部オンラインショッピングもありましたし)、それでも季節のイベントだから楽しむための買い物はいくつかありました。

クリスマスケーキとしてはイタリアのケーキPanettoneを小さいサイズで買ってるのですが今年はプレーンがなかったので通常のドライフルーツ入り。といってもオレンジピールとレーズンが主なので文句を言うほどのものではない。ワインではなくウィスキーに合わせようかな(焼き菓子とウィスキーの組み合わせ好きなので)。

そしてこの季節はギフト用のhamperや詰め合わせ類の種類が増えるので調味料のセットを買いました。Relish、マスタード、チリジャムの付け合わせ的なソース的なものを小さいボトルで。まだ何に使うかは決めてませんがこういうのを持っておくと料理の新しい挑戦にちょうど良い。和食もそれ以外の料理も来年はもっとレパートリー増やしたい。

さらに去年もあったT2のお茶のアドベント今年も購入。今年はクリスマステーマの新フレーバーが色々あってT2の創造性がものすごく花咲いてた印象。紅茶も緑茶もそれ以外もお茶の葉を使わないやつも無限の可能性があってすごく楽しいです。そして同時に定番フレーバーの安定も頼もしい。

まだ仕事はクリスマスぎりぎりまでなんとか進めたいと思ってますしそれまでにちょっとお出かけするイベントもあったりで実はクリスマスのごちそうをどうするかまだ決めてない。どうしよう。バクテーの素二つあるし豚肉もあるしバクテーかな(笑)ローストビーフは最近作ったし。
最近はこっちでも大きいエビ(king prawn)をクリスマスの季節のご馳走として宣伝してるのですがあれはゆでるだけでいいのだろうか。食べるのはちょいめんどくさいし。または紹興酒で煮て酔っ払いエビみたいにもできそう。(夏に鍋とか煮込みとかスープは割とやるのでそれ自体はいいのですが)

でもやっぱり時は一日一日ゆっくり進むようなところもあるので25日までたどり着くのはまだ先。とりあえずは目下の最高気温44度の一日のサバイバルです。物資的には万端なのですが感覚的にはどうだろうな。でもメルボルンは他の都市と違って毎日毎日暑いわけじゃないからまだマシだと思われ。
天気含めいろいろ落ち着いたら今年最後の更新したいと思ってます。果たして書く事はできるのか。


今日の一曲: face to ace 「SILLY LIFE」

公式サイトのリンク

face to aceのセルフカバー+新曲いくつかで構成されたアルバム「SALVAGE PHASE 1」をやっと一時帰国のときに入手できてちょっと遅れたタイミングでなんかこの曲がものすごく刺さっています。アルバムができる前のライブでも聴いたりしててその時はそこまでピンポイントでこなかったのに。(まあこういう経験は音楽全般でよくあるにはよくあることなんですけどね)

「SALVAGE PHASE 1」の楽曲のうち懐かしい初期の曲のカバーはあまり方向性変わらず、でもACEさんの歌声は今の声で&アレンジも今の良さをしっかり出して+音も深くという印象でしたが新しい曲2つはなんか攻めた感じがしてすごい好きです。体当たりな曲調というか。

その中でもSILLY LIFEは全体的にロックなのにメロディーがなんかロックとは違う感じ(特にサビ辺り)があるのがなんかがつんと来てる要素の一つかな。メロディーだけじゃなくて色んなところにAngularな性質があって常に前のめりで聴きたくなる。

以前のエントリーでも書きましたが一時帰国前後で買った物だったりもらったものだったり色々ここで紹介しなきゃな曲があって、ちゃんと考えるとキューがすごいことになってるのですがもう一つの新曲「SALVAGE」も今日の一曲で紹介できたらいいなあ。いつになるやら。でもいつか。

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夏のピアノレパートリー
今頃気づきました過去エントリーに拍手ありがとうございます。
そんなに更新してない上にそのそんなにのうちでもたまにしか拍手チェックしないしそもそもそれでも把握できていない気が。改めて申し訳ありません(汗)

さて色々新しいCD買ったりもらったり新しい楽譜買ったり曲弾き始めたりこれでは「今日の一曲」でちまちま紹介してたらものすごい時間がかかってしまうことに気づいたので自分で弾いて練習してる曲は一つエントリー立ててこんな曲弾いてるよ、こんなアプローチでいるよ、みたいなことをまとめて話すことにしました。まだ弾き始めですがちゃんとした音楽的な話などカバーできなかった部分はいずれまた今日の一曲で。

・セルゲイ・プロコフィエフ ピアノソナタ第3番
一時帰国前から引き続き弾いてるやつ。単一楽章の短めのソナタだけどプロコフィエフらしいトリッキーさが隅々まで詰まってて必要な労力は複数楽章構成のソナタに負けてない。とにかくほぼ全体がタランテラに支配されてるソナタというところがものすごいツボなのですが、プロコフィエフは自分にとっては「指をしっかりさせたい時に弾く」みたいなところがあって特に一時帰国から戻ってきた後は効いています。でもやっぱりメインにするなら第2番の方が好きだなあ。

・アルベルト・ヒナステラ アルゼンチン舞曲集
前弾いてたクレオール舞曲集よりもさらに小さい曲集ですがより民族音楽風味が強い荒削りさが魅力。とにかく楽しく南米の音楽が弾きたいのが一番ですがスローな第2楽章は単独で弾いてもいいくらい素敵な曲なのでさらっと弾ける懐刀にと企んでます。最終楽章も弾けたら絶対楽しいし盛り上がるのですがすごい難しそうなので今はとりあえず目を合わせないようにしています(笑)

・イサーク・アルベニス 「イベリア」より「エル・アルバイシン」
まだまだ続けてイベリア攻略中。スペインの地理だったり地方ごとの音楽文化だったり独特のハーモニーやピアノ使いに慣れるべくじっくり取り組んでます。4曲目にしてやっとカルチャーショック的な感覚が薄れてきたかな?やっぱり南の方の音楽の和音とかリズムのエキゾチックな感じいいですね。あとピアノだからこそできるスペイン音楽のスタイルってのがあるんだなとなんとなくこの曲集を通じて思うようになってきました(ギターとかをまねるだけではなく)。最終目標はラバピエスですがそこに至る道のりも楽しみたいです。

・フランツ・リスト 「巡礼の年」第3年より「エステ荘の噴水」
「巡礼の年」、ちょっとお休みしてましたが改めて再開、メインディッシュの第3年です。第2年を先に弾いたのが功を奏したか、というとちょっと微妙なところです(少なくとも技巧的には全然別物ですし)。ただ前大学の友人が話してた「内容に対して音が少ない」(第3年全般)というのは薄々感じてます。そういう意味では音をある程度弾けるようになって音楽的なことを考えられるようになるのが楽しみですね。

・モーリス・ラヴェル 「水の戯れ」
ラヴェルの作品の中で自分がなんか苦手としてる珍しい曲なのですが夏はラヴェルが弾きたいし↑とも関係がある曲なのでタイミングがあるなら今しかないと再習得することに。でもピアノにおける水の表現を色々味わい楽しむのにはこの2曲は外せませんね。そしてやっぱりラヴェルの世界とか表現はなんか独特だしラヴェルの技巧を練習するにはラヴェルを弾くしかないなと改めて。

・アレクサンドル・スクリャービン ピアノソナタ第10番
最大の曲者。というかスクリャービン弾けばいつでもどれでも最大の曲者なのですが。スクリャービンのソナタ第6~10番みたいな楽譜を買って、どれを聞いても良く分からないしそんなに差が無いように思えてとりあえず前書き読んで決めたのですが、でも最終的に自分のなかで確固たる解釈ができて馴染んでものすごく好きになるという確信はあるんですよ。スクリャービンって不思議。その全く分からないカオスの状態とだんだん馴染んで自分の一部になるプロセスを味わいたくて今回また取り組み始めました。あとは技巧的に弾けるようになるかだけ(汗)

ということで今弾いてる曲が短期的に何かにつながるとかそういう雰囲気はほぼないですが色々楽しみながらレパートリーを広げていきたいです。個人的にはヒナステラがお手軽な感じで楽しみですがスクリャービンのじっくりな楽しみにもものすごくわくわくしています。なので今日の一曲はまずスクリャービンから。


今日の一曲: アレクサンドル・スクリャービン ピアノソナタ第10番



前述の通り後期のスクリャービンって何聞いてもぱっと聴き違いが分からないというかなんかこう変な暗い・・・?とも断言しがたいぐにゃぐにゃなカオスみたいなところがあると数曲弾いてものすごく好きな私でも思うのですが、でもある日突然?じわじわ?分かるようになって、でもそれを言葉や音楽で説明しようとするとできなくて、スクリャービンの音楽と向き合ってる時だけ確信が持てるみたいな不思議な世界。

技巧的にもそうなんですよね。スクリャービンの作品を弾き進めて「なるほどなるほど」って思っても冷静になるとものすごく理不尽な和音・音のつながり・リズムを要求されてることに気づいたり。片手で5拍子×もう片手で3拍子とかほぼ初見でもなんとなくできるようになっちゃうの自分でもおかしいと思う。

後期のピアノソナタもみんなそんな感じなので一つ選ぶために何かとっかかりを、となると先ほど書いた通り前書き頼りで。第10番は作曲家自身によると「太陽のくちづけである」「昆虫のソナタ」だそうで。昆虫題材の曲はあるにはあるのですが何せ少ないので昆虫好きとしてはもう弾かなきゃならない、という経緯で第10番を選びました。

弾き始めて2週間くらいですがさすがにまだ「昆虫」は感じられてません(笑)まだ完全なるカオスの中です。でも何かつかめるだろうなーとは確実に思ってますしそのなんらかの幻影が見られるのが楽しみ。

現代音楽全般に言えるのですが全然分からなくても飛び込んでみる人がもっと増えるといいなと思ってます。分からないことは挑戦しない理由にはならないはず。あと全く分からないってわけじゃないケースも多いと思うんですよね。きっと思いもよらない答えが色んな人の色んなところにあるはず。

スクリャービンの名手というホロヴィッツはどういう考えや思いでこの混沌に向かったんだろう、と思いながらホロヴィッツによるスクリャービンのソナタやら小品やらの詰め合わせをリンク。そして初期から後期まで色々聞き比べてこの作曲家の不思議さを存分に味わってください。ほんと謎しかない。

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