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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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メルボルンの春・Festive Season!
昨日更新するはずだったのにすみません、途中で書いたの消えました(汗)
そんな間にどうやらメルボルンには春が来たようです。
気温、風、光、ヤドカリの行動、自分の心持ち、音楽に対する感じ方考え方など色々徐々に変わってきました。
精神状態の調整、ピアノのレパートリーの調整などこれからいろいろしていきたいです。

そしてこの時期は音楽の諸団体が来年のプログラムを打ち出す時期でもあります。今のところオンラインで見られるパンフレットを出しているのはメル響、そしてAustralian Chamber Orchestra(こちらは印刷板も届いてます)。Musica Vivaも近日公開らしいと聞いています。メル響は印刷版が届く・・・はずなのでその時に改めてハイライトをゆっくり。来年も

そんなメルボルンの春はFestival系統のイベントがいろいろあります。
まずは王道中の王道のRoyal Melbourne Show。Flemington Racecourseで行われるイベントです。(学校の春休みに合わせて行われてます。今年は9月24日から10月4日)
野菜だったり動物だったり、農業系統の品評会があったり、動物とふれあえるコーナーがあったり、メリーゴーランドなどの乗り物、それからおもちゃなどが入ったShow bagを売る屋台があったり、子供の時は本当に楽しみな、多くの家族連れが訪れるイベントです。

そして今年話題を呼んでいるMelbourne Spring Fashion Week。(9月5日~9月11日)
今年はモデルのオーディションで、妊婦さんや癌治療で髪の毛をなくした人などさまざまな体型、外見の人を受け入れしたとの話で。摂食障害とメディア・文化の影響、ボディイメージに興味がある視点からみると本当に素晴らしいことだと思いますし、実際どういった感じになるのか楽しみです。
そしてこのファッションウィークの一環として去年ちょっとのぞきにいったAlternativeファッションのイベント、Worn Wildが9月10日に行われます。昼過ぎなら行けると思うのでちょっとまた覗いたり、こんどこそちょっとゴス的なアイテム・服を買ったりできないかな~と思ってます。(一時帰国の前の日ですが・・・)

でもなんといっても毎年楽しみにしているのが「自分のルーツを確認する週間」であるMelbourne International Festival of Brass!(9月25日~10月1日)今年は一時帰国から帰ってから、ということでファイナルコンサートのチケットを予約しました。Melbourne Town Hallにある南半球最大のオルガンと金管アンサンブルがタッグを組んだプログラムで、楽曲提供に以前大学の作曲科担当でしたBrenton Broadstock(彼の曲は縁があって、とても好きなのです)もいますし、そしてアンサンブルのDirectorがユースオケの指揮者さん、Fabian Russellなのでこれは外せません。(そして友達が来てたらあとで飲みに行くのも!)

音楽のフェスティバルといえば(今回ダフニスとクロエ演奏が決まって行けないことが決定した)Port Fairy Spring Music Festival(10月14~16日)。先生を始め様々な音楽家が弾いたり話したり、マスタークラスなどもあったり音楽以外のアート形態も交えた楽しいウィークエンドです。
先生が!弾いてるのに!(でも私が弾くダフニスとクロエもラヴェルですし、先生もラヴェルのマ・メール・ロワ弾くという偶然はすごいですね)

そうそう、そのダフニスとクロエ(バレエ全曲)のスコアを大学の図書館で借りて聴いたりしてみました。
まだ一回目なので一部しかあれなんですが、これから読み込んで聞き込んでしっかり身につけたいと思います。リハーサルが楽しみです!


今日の一曲: たま 「どんぶらこ」



(さすがにまだダフニスとクロエはまだ・・・)

たまの音楽を聴くのは夏が比較的多いのですが、今年の冬は知久さんの曲になにか(小学校以来の珍しく高いレベルで)感じるものがあって、冬の間も多く聞いてました。
そんななかこないだいきなりぐっときた曲が柳原さんのこの「どんぶらこ」。アルバム「さんだる」収録なので本当にちいさいときから知り親しんでる曲です。

たまでは知久さんがギターまたはマンドリンを受け持つことがあって知久さんマンドリン・柳原さんギターの組み合わせもいいんですが(オリオンビールの唄とか)、「どんぶらこ」のダブルギターは共鳴の心地よさはんぱないですね!
全体的にこう、歌詞にあるような流れる、波のようなイメージで。ギターのハーモニーもリズムもとにかく気持ちいいのです。

気持ちいいと言えば私の声は比較的柳原さんの声域ににているので歌いやすく、さらにメロディーの比較的低音の部分が歌ってると自分の体にいい感じで共鳴するんです(笑)これ気持ちいい♪

歌詞のイメージも割と子供心にイメージしやすかったのかな。
「福助」とか「紳士淑女」とかこの歌詞から覚えているような、そんな遠い記憶があるんですよね・・・

とにかくこう、この歌を通じて今自分は水に共感を求めている、というか水の抽象的な感覚を求めているのかな・・・

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オケピアノ・チェレスタで弾きたい曲
前回のエントリーに拍手ありがとうございます♪
これから春夏にもなりますし、ユースオケのプログラムもありフランス音楽にシフトしてくかな・・・?
続き物企画もありますし引き続きよろしくお願いします~

この話ももうおそらくしたと思いますが・・・
ここ何年か(8年?)で着々とオケでの演奏経験を深め、経験済みレパートリーを増やしていますがまだまだピアノやチェレスタパートがあるのを知ってても弾いたことのないオケ曲ももちろんたくさんあります。
今日は「オケピアノ・チェレスタのレパートリーはどれくらいあるんだろう」という好奇心と自分で参照する目的もかねてipodのプレイリストに当該パートのある曲をまとめてみました。(私にとってipodは音楽を聴く、学ぶ道具だけでなく自分の脳内の音楽のデータベースの延長・捕捉という役割も大きいと思います)
結果トラック数でいえば700曲弱。(アルペン交響曲やカルミナ、千人の交響曲などトラック数が多い曲が結構入ってるのも事実ですが)これは意外にも多いですね。

ピアノ・チェレスタが入っていることで有名な、所謂スタンダードなレパートリーでこれは外せない、という曲だったらショスタコーヴィチの交響曲第5番(ピアノ+チェレスタかけもち)、マーラーの交響曲第6番(チェレスタ)、そしてバルトークの「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」(ピアノ、ピアノ/チェレスタ1人ずつ)。
目立つ=良いパートという等式(またはその逆)が必ずしも成り立つわけではないですが、これらの曲はこの楽器の奏者じゃなくても知っている&記憶に残る名パートです。
ショスタコの5番はチェロで弾いた経験があってチェロのパートもまあ素晴らしいんですが(ショスタコですもの!)、第1楽章中間部で入ってくるピアノのメタリックな存在感とか、第1楽章の最後のチェレスタソロ、さらには第3楽章の一番最後のハープとのデュエットなど弾きたいと思わずにはいられない愛しいパートなのです。

曲は知られてるけどチェレスタやピアノが活躍する(と思う)曲、でいえばまずはブリテンの戦争レクイエム(ピアノ)とかいいですね。パート自体はほとんど聞こえない、サポート役なんですがオケと一体になったような、オケの一部になったようなパートにあこがれます。あとはマーラーの「大地の歌」やリヒャルト・シュトラウスの4つの最後の歌なんかにもチェレスタパートがあるんですよ♪
そして今度弾くラヴェルの「ダフニスとクロエ」もこのカテゴリですね。パートはさてどうだかまだ分かりませんが・・・

あまり知られてない、演奏の話も聞かないけど弾きたい、と思う曲も勿論。まずはレスピーギの「鳥」(チェレスタ)や「ボッティチェッリの3枚の絵」(チェレスタ・ピアノ各1人)とか。レスピーギはピアノやチェレスタを多用しますがいつも粋な使い方であこがれます。特に「鳥」の最終楽章「カッコウ」のチェレスタソロはチェレスタにとって隠れた超名曲。
あとはヴォーン=ウィリアムスの交響曲第8番(チェレスタ)。作曲家、そして曲自体が大好きで、第1楽章冒頭のチェレスタソロも心を射貫きますし。

そして今まで聴いた曲でこれはもっと弾きたい、というのもあります。
ラヴェルの「マ・メール・ロワ」(チェレスタ)、ラフマニノフ「鐘」(チェレスタ・ピアノ各1人、チェレスタのみ経験済み)、ホルスト「惑星」(チェレスタ)、ショスタコーヴィチの交響曲第1番(ピアノ、2回弾きました)などなど。楽しい!という側面もありますし、もっとパートも楽器も極めたい!という側面もありますし、曲が名曲だからもっと弾きたい、という気持ちももちろん。

傾向としてはやっぱりレスピーギ、メシアン、そしてロシア音楽にピアノ・チェレスタパートが多いような気がします。ショスタコーヴィチやプロコフィエフは交響曲でもこういう楽器をどんどん使ってますし・・・
以前も書いたと思いますがピアノやチェレスタは昔よりも現代の方が多くオケの一部として使われてますし、そのポテンシャルや役割も広がってますのでもはやオケのセミレギュラーメンバーと堂々名乗ってもいいと思います。
もちろん今の自体に書かれている音楽でもピアノやチェレスタは使われてているのでそういう新しい音楽にもふれ合う機会があるといいな、と思ってます~


今日の一曲: イーゴリ・ストラヴィンスキー 「火の鳥」より「火の鳥のバリエーション」



これも「有名だけどピアノ入ってる?」というくくりですかね。(チェロで弾いたけどピアノではまだ、というくくりでもあります)
実は「火の鳥」ではところどころにちょっとあのとがった、ちょっとだけメタリックなサウンドがたまーに聞こえる・・・かな?

そのなかでも気をつけてみたら聞こえる可能性が一番高いのが「火の鳥のバリエーション」ですかね。バレエ全曲でも、組曲でも入ってる曲です。
バレエにおいてバリエーションは主に主要キャラクターのソロのダンスのことをどうやら指すみたいです。つまりこれは火の鳥の見せ場。イワン王子が火の鳥を探しに森に来て、そんな彼にきづかず姿を表し踊る火の鳥の姿です。

「鳥」を表すフルートやオーボエ、クラリネットなどの木管楽器に加えてミュート付きの弦、弦のピチカート、炎のようなハープのグリッサンド、その下にちょっとピアノが色彩を添えています。
最後の方でピッコロ+フルート+クラリネット+ピアノのストラヴィンスキーらしく緻密でカラフルなアンサンブルが少しだけあるのですがそれもまたキャラクターが素敵です♪
聴いていると手塚治虫の「火の鳥」よりは大分小柄なのかな?という印象ですね。実際のところどうなんでしょ?

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ユースオケ惑星&イギリス音楽コンサート感想
前回のエントリーに拍手どうもありがとです!
いろんなものをこれからもお届けします~(笑)

行って来ました弾いてきましたユースオケコンサート。
朝からぽかぽかと春になってきた感じのメルボルン、そのなかで胃腸の痛みを抱えながらリハーサル・・・(ホールって暖まりにくいんですよね、どこでも)
海王星での合唱(The Consort of Melbourne)との合わせ、本当はもっと何回か欲しかったかも、と当時も今も思います。あの「消え入る声」をやるには構造上の問題が建物にあるので・・・(汗)
とりあえず私は指揮者さんとの事前話し合いも交えたキーボードのセッティングという大事な仕事もなんとかして、そして昼休憩に。

昼休憩の間(お腹の調子を考慮して室内日向で過ごしていました)、指揮者さんが専用の部屋を出たり入ったりちょろちょろと。指揮経験、そして今回は演奏+指揮の二役こなす大変さを考えても分かるのだけど・・・分かるのだけど、ちょっと落ち着いてくださいな!と心の中でつっこんでました。
彼の私服・演奏服・バイオリンケース、さらには以前染めてた髪の色まで(@facebook)暗い青、というよりはミッドナイトブルーでそろってるのが興味深いな、と考えてました。ものすごーく似合うのももちろんですが、イメージを植え付けるのにはめちゃくちゃ効果があるな、と。(ミッドナイトブルーを着たり髪の毛染めたりすると顔色が青白く見えるのですがそれはそれで良い感じなんですよね。その容姿も相まってヴァンパイア@トワイライトを思わせるような。)

そしてコンサートはいつの間にか無事開演。
前半のヴォーン=ウィリアムス、舞台裏の扉ごしにしか聴いてないのですが大変素晴らしかったと思います。やっぱりミッドナイトブルーの彼はまだまだ指揮者よりもバイオリニストとしてのイメージが強い!(割とオケメンバーでも「バイオリンの時はものすごく伝わる」といってる人がちらほら)それはやっぱり腕と経験のいろいろもあるのでしょうし、これからまだまだ変わってくものでしょうが。
ヴォーン=ウィリアムスといえばタリス・ファンタジーでのビオラ首席奏者大健闘でした。私は彼女の音がかなり好きなのです~

そして後半、惑星。
強いところは力強くキャラが際立った反面、詰め切れてなかったところはちょっと崩れたところもありました。楽章で言えば水星・土星・海王星。やっぱりもっと確実にするにはリハーサル期間が短かったのかもと改めて。
私を含めてソロでちょっとこけちゃった、と後の飲み屋で悔しげに、でも笑いながら語ったメンバー何人かも。ポピュラーではありながら、決して簡単な曲ではないんです。
最高にエキサイティングだった火星や抜群の安定感の木星ももちろんそうですが、今回思わずにやりとしたのは天王星。ティンパニ2人を始めとした打楽器軍団、ファゴット達、そして低音を始めとした金管の働きはめざましいものでした。
ちょっと個人的に残念だったのが指揮者さんも私もお互い緊張してたのかリハーサルのときみたいなしっかりとしたアイコンタクトがとれなかったこと。目と目で通じ合う、とはいつも言ってますがそれで気が引き締まったり気合いがぐんと入ったりして本当に大事なんです、私にとっては。

今回のコンサートはAustralian Broadcasting Corporation (ABC) が録音したそうなので放送(ならびにストリーミング)大変楽しみにしております。自分のソロも光ったところから(自分で金星のソロが夢見る音色みたいで好きだったところもあり)こけたところ(結局のところ海王星の最後の方)まで今回はちゃんと聞こえますしね。

今回のコンサートには私がユースオケを始めた時の指揮者さんも来てました。髪の毛がすっかり灰色になっててなんとなくショック・・・(後でちょっと前まで染めてたんだけど、と聴きましたがそれでも!)
そして前回のトゥーランガリラを始めいつもユースオケを指揮している指揮者さんも来てました。リハーサルには来なかったし、実際に今日来るまで来るかどうか誰も分からなかったのですが・・・それもそうですし、あと前の方ながらも指揮者からちょっとだけ見えにくいかもしれないところに座って聴いてたのもまた優しさかな、と。
強面でわりと怖い人、というイメージもまだ一般にある彼ですが、オーケストラが舞台からはけるときになんともいえない優しい表情で、自分の子供を見るような顔でみんなを見ていました。

何回か書いてると思いますが私は結構人見知りで、一緒にお仕事した今回の指揮者さんだけでなくいつもお世話になっている指揮者さんともなあんまりかなかお話ができなくて。だからその優しい表情で私の背中にそっと手を当ててお褒めの言葉をもらっても人見知りの子供みたいなリアクションしかできないことを本当に悔いているのですよ(汗)本当に尊敬してて、もっとお話ししたいなと思ってるんですけどねえ。
結局今回の指揮者さんとも帰り際にちょっと挨拶しただけであんまり話らしい話はできなかった・・・でもまだ在学中だと思われました(笑)1歳年下なんですが・・・だから今後のことは分からないですけどまたなんかあったら思い出して呼んでもらえたらな、と思います。

打ち上げは今回ずっと一緒にいれるくらい親しい人がいなかったのと夕飯はそれなりの時間に食べたかったので長くはいませんでしたが最後にパブを後にするときに外に座ってたメンバー達がみんなでっかい声でさよなら言ってくれたのはうれしかったですね。もうユースオケにいて10年、大学を後にして3年ともなるとなかなか年下の知らない人ばっかりで面識もそんなにないのですが、愛を感じました。

そしてなんと、コンサートの前半とまあ気が早いのもはなはだしいですが次のコンサートのチェレスタパートを弾くのも決まりました!ラヴェルのダフニスとクロエをいつもの指揮者さんで。(チェレスタ、いろいろ音はあるけど今のところざっと聴きほとんど聞こえませんが・・・)彼はどうやらこの曲にかなり思い入れがあるようです。木管のパートもちょろっと見た限りかなり難しいですがユースオケ大丈夫かな?
惜しむらくは私が大学のオケからお世話になってる今回第1オーボエを弾いた後輩がフランスに留学してしまうこと。今回の本番中も「成長したよなあ~」としみじみ思ってて、できることなら是非彼の音でダフニスとクロエを聴きたかったのだけど。なによりも向こうで楽しんでくることを願ってます。

ここ数日で改めて思ったオケピアニスト(チェレスタ弾き)としての自分、理想について。
何か曲をやるときに「ピアノ、チェレスタパートがあるな」となった時、指揮者に真っ先に思い出して声をかけてもらえるピアニストになりたい。
指揮者にとって信頼できる、安心してパートを任せられるピアニストになりたい。
目と目で通じ合う、耳と耳で通じ合うコミュニケーションが今以上にしっかりできるピアニストになりたい。
そして指揮者にかわいがられるピアニストになりたい(笑)打ち上げとかリハーサル、コンサートにおいてちょっと音楽についておしゃべりできるような。
ソロももちろんやりたいこといっぱいあるけれど、何よりもオケで弾きたい、オケでの経験を楽しみたい。いろんなオケでいろんな指揮者や奏者とお仕事したい。
だから実力でコネを広げるのもこれから自分が続けていくことの一つだと思います。

さあ、ダフニスとクロエはまだじっくりは知らない曲なのでこれからスコアとかパートのコピーとか手に入れてじっくり見なきゃ。もう一歩成長するために、そしてまたいただけたチャンスの楽しさをかみしめるために。


今日の一曲: グスタフ・ホルスト 「惑星」より「海王星」



私が愛してやまない「惑星」のもうひとつの楽章です。
以前「惑星」はイギリスらしくない部分が多々ある、と紹介しましたが「海王星」は特にその傾向が強いですね。
なんといってもフランスっぽい。ドビュッシー、ラヴェル、さらにはメシアンにも似た色彩と流れの世界。

フルート+バスフルートのアンサンブルとオーボエのアンサンブルが繰り返される冒頭は実は本当に難しかったりします。なんといっても音色、音程のとりよう、さらには音量が違いますから。フルート→オーボエのパスは今回のコンサートでは絶妙でしたよ~

この曲ではメロディーもまた美しいものがありますが「テクスチャ」的な音も本当に大事で、そして美しいです。弦やハープ、チェレスタの分散和音(アルペジオ)だったり、管の長い和音の色彩だったり。
触れたいけれど触れられない音、そして果てしなく終わりなく流れ広がっていく空間、どこかゆがんだような、不思議な流れ方をする時間・・・

この曲ではやっぱりチェレスタの響きに耳を傾けて欲しいと思います。
やっぱりハープよりもきらきら、とした音が際立ちますし。あと真ん中ほどの方で全てが静止したところのチェレスタソロ、なんて泣かせるじゃないですか、奏者を(笑)
こういう「闇の中で何色にも妖しく光るチェレスタ」というのが好きで好きで、海王星はその理想の姿の一つだとチェレスタ弾きとして思います。

そして忘れちゃいけないのが後半で入ってくる女声合唱。言葉を歌わない、いわゆるヴォカリーズという歌い方なのですが、その響きが本当に楽器と一体化するようで、声ならではの不思議な不安定さを醸し出して(実際音程とるのはちょっと難しくて、それも不安定エフェクトに貢献してます。惑星全てそうですが全部作曲家の計算の上ですよ)。
最後のステージ裏から遠ざかり、消えていくエンドレスリピートは(ホールにもよりますが)まるでセイレーンの歌声だと思います。

この闇、この独特な空間と時間、テクスチャ、楽器使い、メロディー・・・全てに魅せられどっぷりはまって虜になってもう10年になります(というのも最初に虜になった時学校の英語(国語)の授業の課題にこの曲を題材とした文を書いたのです。もうどこにあるか分かりませんが)。
聴くとフランス音楽好きになって当たり前だなあ、と思いますしチェレスタ弾きになって良かったなあ、とも思いますが・・・
なによりもやっぱりこの曲の美しさがたまらない!のです。

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惑星:昨日、今日、明日!
前のエントリーに拍手どうもです!はーるよ来い!

まずは最終お知らせから。

<メルボルン・ユースオーケストラ コンサート3>
ゲスト指揮者: Kristian Winther

[プログラム]
ヴォーン=ウィリアムス 「トマス・タリスの主題による幻想曲」
ヴォーン=ウィリアムス 「揚げひばり」(ソリスト:Kristian Winther)
(休憩)
ホルスト 「惑星」

会場: Australian National Academy of Music (ANAM、国立音楽アカデミー(サウス・メルボルン))
8月28日 午後2:30開演
チケット: 大人$25、Concession(学生・高齢者など)$20、6歳未満の子供は無料。

(今回のコンサートはAustralian Broadcasting Corporation (ABC)が録音するそうなので放送の時はまたお知らせします!楽しみ♪)


昨日は前回演奏しましたトゥーランガリラの放送が3MBSでありました。(結局日曜午後の演奏の録音だったようです)第3楽章の最初がちょんぎれてたり、第6楽章のバランスが???なことになってたり、演奏の方もちょこちょこ弱いところがありましたがものすごく光るところもいっぱいあり(第5楽章もそうですし、ピアノソロはほとんど常に光ってました!)。いい演奏でしたね!(チェレスタはほとんど聞こえなかったけど!)そしてちゃんと録音しました~

昨日、今日とリハーサル、そして明日の朝リハーサルで午後に本番です。
今回は公演が一回しかないのが残念ですがなんとか持てる力出し切ってのびのび弾きたいです。

昨日は夜にリハーサル。学校なり仕事なりあった人も少なくないとはいえ大分いろいろまとまった、大きく進歩した夜でもありました。
リハーサルでは6人そろったホルンの布陣の後ろに座ってました(笑)直接来ます。しかもリハーサルの部屋の出口に向いてるもんですから廊下の向こうのトイレ(10m+先?)に行くとホルンばっかり聞こえる(笑)音量では他のブラスにはかなわないとはいえさすがです。
そんなホルン奏者の一人にはいつも裏方でオケを支えてる大学時代からの友達がいます。昨日は彼の誕生日、ということでオーケストラでHappy birthdayを演奏しました。・・・ただし、みんなめいめい違うキーで(笑)でもアンサンブルとしては(指揮者も振ってますし)ぴったりですがね!
その後にリハーサルしたのが土星「老いをもたらす者」だったのは意図せぬ皮肉でした(汗)

今日はまたロルカでブランチしたあとコンサート会場であるアカデミーでのリハーサルへ。
今回初めてキーボードでオルガンパートをリハーサル、ということでリハーサル前、中、後、全部の間に調整しっぱなし(明日火星やるよね・・・)。ペダルの位置が、とかサウンドが、とか音量が、チェレスタとの間を移動するタイミングが、とかいろいろ地味ーに大変です。

キーボードに移ることで火星と天王星でハープの低音が聞こえなくなったのはちょっと残念です。チェレスタ弾きの特権だと思ってたので(笑)耳に聞こえる音、共感して手に感じる感覚、そして床を伝って感じる振動、ハープの低音に関する全てが愛しいので・・・

水星で昨日・今日と弦楽器のアンサンブルを詰める作業がやっぱり大変でしたね。チェロで惑星を弾いたときも本当に難しかった!ぴたっとそろえるのは本当に至難の業で。でも「第2バイオリン、最初の3プルトなしで」と言われた時の残りの第2バイオリン(後ろ半分)は結構しっかりしててちょっと安心しました。リーダー達の働きも素晴らしいですしきっと明日も良い仕事をしてくれるでしょう。

今日のリハーサルで全曲通してわりと自信はつきましたね。音響への慣れによる調整もまだ必要な感じですが。
オケ全体もまだちょっと堅さがあるのですが(火星と木星と天王星は大分キャラがいい感じで立ってますが)、私もまだちょっと(ホールの音響にびびって)チェレスタパートのソロがあんまりのびのび弾けてなくてチェレスタの音が上手く響いてないところがあるのが心配。もちょっとリラックスしていけたら。

でも(今回初対面だった1歳年上のイケメンバイオリニストの)指揮者さんとの演奏においての目と目で通じ合う信頼関係は大分かたまってきた気がします。
同時に他の奏者(主にハープ2人)との耳と耳で通じ合う信頼関係も。(前回はピアノと鉄琴の耳と耳で通じ合う信頼関係が大事でした)
指揮者や他のメンバーと言葉を交わさず一瞬で意思疎通したり、音楽を共に感じ取ったりする感覚が好きで好きで、だからこそやっぱりオケはやめられないな、と思います。

そしてTwitterの方にもつぶやいたのですが「惑星」のスコア・オケパートはリハーサル番号が少なくて意外と不便なところありますね。「○番の○小節前」とかいう頻度が多いんですよ。大体実際に楽譜に書いてある2倍は必要じゃないかなあ・・・セクションを分ける、という目的なら十分なんですがその間にいくつか主要な楽器のエントリーがあったりするのでリハーサルの運びにはちょっと少ない、という印象。

明日は朝最後のリハーサルでやっと海王星の女声合唱団と合わせることに。きっと大丈夫だと思いますし、なんといっても海王星にそこそこ時間を割いてくれるのがby-productとしてありがたい(笑)
あとは音楽の性格が生きれば最高の演奏になると思います。

他のみんなとくらべたら比較的楽なパートではありますが、最近の不調もありちょっと参ってます。
明日は朝からリハーサルなのでゆっくり休めれば、と願ってます。
それにしても楽しみ!明日はうまくいきますように♪感想はまたこちらで~


今日の一曲: グスタフ・ホルスト 「惑星」より「土星」



私が特別好きな「惑星」の楽章は2つあって、一つは海王星、そしてもう一つはこの土星です。
(土星ではチェレスタは弾いてないということを考えるとその「特別」は弾くこととちょっと違うところにあることがうかがえます)
そして作曲者ホルスト自身のお気に入りもこの土星だったそうです。
にもかかわらずこの曲がマイナーなのはなぜか。

要因としては 1)曲の最初が無調風でとっつきにくい 2)テンポが遅い+方向性が明確に示されていないの組み合わせ 3)長い 4)全体というよりは個々の楽器に集中することが必要 ・・・あたりだと思います。

土星のなかで一番最初にわかりやすい魅力、というのは最初の無調風のセクションが終わって、低音弦のピチカートに乗っかって始まるトロンボーンの暗いコラールだと思います。(ホルストはトロンボーンを吹いてたそうですよ)この暗い音色だったり、和音でトロンボーンが共に奏でる美しさだったり。私がトロンボーンに惚れた(2回目)きっかけでもあります。

2番目はそこから一旦音楽が盛り上がって静まった後のフルート&バスフルートのアンサンブル。必ずしもフルートが輝く音域ではありませんが、少し不安定な和音が他の楽器の思い足取りに支えられ絶妙な色彩を奏でます。

3番目はその後の焦燥の鐘(と私が勝手に呼んでいる)があって、そこから静まった後キーが変わって弦の静かな和音にハープのハーモニクスだけが聞こえるところです。ここらへんはハープの楽器のメカニズム的に大変難しい箇所。でもこの音は誰にもまね出来ない!

そしてこの後のセクションは全体的な美しさに加えてそれぞれのパートの美しさも際立ちます。滝のように流れるフルート+ハープの音だったり、波のように互いにうねるホルンだったり、どこをとっても非の打ち所がないというか。本当にため息が出ます。

私がでもやっぱりこの楽章でプッシュしたいのはハープ2人。
ハープはこの曲を通じて時にはバックグラウンドで、そして時には少し前にでて流れる時を表し、刻んで(パートはめちゃくちゃ難しいながらも)大活躍しているのです。是非耳を傾けてください♪

「土星」を聴くと思い出すものが私は2つあります。
1つはミヒャエル・エンデの「モモ」のマイスター・ホラの数々の時計の部屋、そして「自分の時間」を表す花と振り子の空間。
そしてもう一つはこの土星の副題が「老いをもたらす者」であることと関係があるのですが、こないだ紹介しましたGordon Livingstonのどっちかの本で高齢における孤独や苦々しさを最小限にとどめるには社会における「老いに対する恐怖」をとっぱらうこと、そしてそのためにできる一つのこととして「老いることは恥じることではない、怖いことではない」と若い世代(特に自分の子供に対して)歳を重ねることに対するポジティブさを見せるような生き様を見せること、という話がありました。
(本当はこの曲はもっとたくさんのことを表現していると思いますがあえて単純化して)この楽章の前半が容赦なく流れていく時、奪われていく体力などを表すなら、後半は時の流れを受け入れ、自分がこれまで積み重ねたこと、達成したことを抱きながら、そしてこれからまだ出来ることに対して希望を持つことを表しているのかもしれない、と思います。

拍手[1回]

近況らしきもの。
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
ちょっと最近更新が滞りがちですが・・・そのうち戻る、と思います。

最近頭が大分めまぐるしいです。
リハーサル~コンサートの間仕事が出来ないのでそれまでに、というのが主ですかね。
内容はそんなに難しいものではないですが(まだまだ経験が少ないエリアではあります)、ちょっと量があるので。
最近ちょっと集中力が散漫としてるので自然と無理させがちです。

こないだドクターとのアポに行っていろいろ話したのですが(といってもどうしても改まると言葉にしにくいものです)、やっぱり焦燥・感情のねじのゆるみ(主に上方向)に関しては季節の変わり目ではないかと。
今年は8月の最初あたりに一旦暖かい日がちょっとあって、それでまた寒くなって今本格的に春に変わりつつある、というので「季節の変わり目が長く続いている」という風に私の体は解釈しているのではないか、という説。
リチウム濃度も普通でしたしね・・・これは春まで今まで通り耐えるしかない、ということらしいです。

最近Facebookページでブックマークしてたページをひとまとめに見れたら便利かな、と思い、ついでにこっちの友達の連絡が別手間になってたのもいつもちょっと申し訳なかったのでFacebookを始めました。
そっちは本名ですし、主にこっちの友達との交流になるかな。とりあえずいろいろ無理せずちょこちょこやってこうと思います。ユースオケ関連にもちょろっと顔出したりしてますが。
なんといってもAlchemy Gothicの新しいカタログが公式Facebookに9月に出るのが楽しみ~

そんなFacebookでメンタルヘルス関係のいろいろを見てたら「精神障害の診断と統計の手引き(DSM)」第5版についてのページがありました。精神医学にて診断の基準・ガイドラインとして使われるDSM、現在は第4版の改訂版が使われてますが、次の版が2013に発行されるのに先駆けた編纂作業が行われている、ということは聞いてました。
精神医学での診断って本当に難しくて、DSMに関してもいろんな批判が随所で聞かれます。私もDSMが絶対、と思ってるわけではありませんし、何をどう決めても結局どっかで納得いかないところはぼろぼろ出てくるんだと思います。ただそういう「目に見えない、客観・主観合わせても判断が難しいものに関してなんとか基準を作ろう」というそのプロセスが本当に興味深いと思います。

メンタルヘルス関係といえばなんかレクチャー関係の情報が入る団体ページがないかな、と思ったんですが今のところあんまりですねえ・・・今のところDSM5を除くと2団体のみフォロー。うーん。勉強になる、役に立つ、と思うページがもっと見つかったらいいなあ。

そうそう、日本に一時帰国、といってましたがこちらではいつか言ってませんでしたね。
9月の中旬~後半に2週間ちょっと。両親が引っ越した家だったり、近く(そんなに近い訳じゃないですが)の温泉だったり、母方・父方の祖父母に会いに行ったり、お世話になってる翻訳会社さんに挨拶しに東京に行ったり。もしかしたら仕事も入るかもしれませんし、あとは買い物たくさんすることになるでしょうし。きっとあっという間ですね~
2週間半ピアノが弾けないのでなるべく今やってる曲を出発までに片付けたいところです。

日本から帰ってきたらメルボルンも春かな。春だと良いなあ。
今年こそはちゃんと夏が来るよう願ってます。

あ、明日はユースオケのトゥーランガリラコンサートのラジオ放送ですね~
放送の詳細はこちらのエントリーに、コンサート感想のエントリーはこちら
聴く方法は明日Twitterにて再度掲載します。


今日の一曲: オリヴィエ・メシアン 「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」より第16楽章「預言者、羊飼いと東方の三博士のまなざし」



「惑星」コンプはペース的に無理そう(汗)次回はでも一つ紹介したいですね~

今回は今弾いているまなざし。これで15個とか16個目だったかな。大学時代にちょっとやりかけだったので今改めて再挑戦中。そんなに難しいものではないですよ~(ただ残ってる楽章はもう難しいのばっかり・・・)

三位一体、聖なる子の誕生、神の神秘と愛などとっても宗教的にprofoundな意味を持つ「20のまなざし」の諸々楽章ですが、この第16番はちょっと雰囲気が違います。主役が割と普通の(というのもちょっと違うかもしれませんが)人間で、どこかコミカルな性格な曲です。
曲集で繰り返し使われる主題は表れませんし、ともなって信仰に関するなにやらが表現されるわけでもなく。

その代わりこのタイトルに表れる羊飼いや3人の博士それぞれにメロディーが割り当てられてて、(惑星の「天王星」みたいに)作曲家がそのテーマを様々な組み合わせたりして遊んでる感じがあります。
それぞれのテーマもどこか人間くささみたいなものがあって。(羊飼いのテーマには「オーボエ」と書いてあります。これもまた人間らしい、というか田舎くさい(失礼)響きです)

聖家族でも天国の住人でもない、そんな「偉大」なものがない「ただの人間」達も、キリストの生誕に深く関わり、共に祝福し・・・
何よりも、イエス・キリストは(宗派により認識は違えども)人間の肉体を持って人間の中に生まれた、ということの大切さがこの一見comic reliefともとれる楽章の存在意義にあるのでは、と思います。

拍手[1回]