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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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休養中・・・
風邪気味です。
といっても目立って心や体の調子が悪いというわけでもなく、どうも休むと甘えてるな~という気がぬぐえず。
休もうと思っても妹もまだ本調子ではないので家でもいろいろやることがあり。

明日はでも買い物に行かないといけないですし、なんか仕事も大きなファイルが入ってきてるらしいので。
休まんとなあ・・・

今はちょうどインプットの時期で。
文を書いたりネタを思いついたりすることは全くといって良いほどできなくなる代わりに本を読んだり情報をインプットすることには俄然力が入って。
ただそういう時期でもインプットできる速度が好奇心に全然追いつかないのですが(苦笑)

特に今日は音楽に全然心が向かなく。今日の一曲は無理かなあ、なんて。

早く心が音楽に向いて、そしてブログにでもストーリーにでも文が書きたい!と思えるようになるといいなあと楽しみにしています。

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母の日、ということで・・・
今日は日本もオーストラリアも母の日。
(父の日はオーストラリアでは9月です)
ということで母に感謝の気持ちを込めて(すでにグリーティングカードを送り、後でテレビ電話で話します♪)母のことをちょろっと書こうと思います。

もはやいつだったか思い出せませんが、「母は40過ぎてから自分が理系の思考パターンだと気づいた」と言った・・・はずです。
大学では文学を専攻、それで国語を教えていたこともあります。
フランス語もやっていたらしく、在学中にフランス語に似てるからということでポルトガル語もちょっとやったとか。
音楽、絵画など芸術に造詣が深く、それとあと歴史もそうですが日本のものよりも世界、特にヨーロッパのものに詳しく。
こないだも日本史にはあんまり興味がない、世界史の方がおもしろいという話で母と私は盛り上がりました。

遺伝的には私は母の遺伝子をより多く受け継いでいて、さらに環境的な影響も母の方が強いような気がします。
外見や性格は母似ですし、音楽やなんかの好みも歳を重ねるごとに似てきてます。
フランス音楽好きなところとか、理系っぽい音楽が好きなところとか。
遺伝的な話をすれば私のうつも母方のほうの遺伝子からきたもので。母も私のうつの経験が引き金となって渡しほど重症ではありませんでしたがうつ気味だった時期も過去にあります。

その時期は母娘仲があんまりよくなかったんですよね。お互いの心の不調もあり。
当時の精神医に「日本では違うかもしれないけど、オーストラリアでは親子がもっとお互いを知り、友達のように仲良くすることが普通で、それがもしかしたらいろいろ変えるかもしれないから努力するべきだ」という風に言ったことをきっかけに改善し。その間にティーンを抜けたのもあったと思いますし、病状自体も二人とも良くなったのですが、まあとにかく今では先ほどいったように芸術や歴史やなんやかんやでいろいろ盛り上がる仲です。

母は私の知っている人の中で一番の「インテリ」だと思います。
芸術への造詣、文学の知識、そして幅広い芸術、歴史などへの興味など。
感情派なようで結構理論も強く。
母としても100点満点ですし、さらに手芸やペインティングなどのクラフト系の趣味にも長けていて。
出張が多い父の不在(赴任を含む)中も家族を支えていて、私たちだけでメルボルンに残るに当たってもいろいろ生活に準備やサポートを与えてくれて。
父・母・子供達とばらばらに住んでいる今も生活に便利な物、日本の番組のDVDやその他日本で買った物などいろいろ送ってくれたりして。

もうこんなに大きくなった私たちを育て続けてくれて、日本人として生活させてくれて、そして世界中に(縦に)ちらばる家族をまとめてくれて。

本当にお母さん、ありがとう。


今日の一曲: エクトール・ベルリオーズ 「幻想交響曲」 第5楽章 「ワルプルギスの夜の夢」



母の好きな曲の一つを今日はチョイスしました。(ちなみに父はこの4楽章が好きです。私はといえばどっちも捨てがたい!と思います(笑))

まず「幻想交響曲」のあらすじを。
ある男は失恋の苦しみからアヘンを飲んで自殺しようとする。ただ、服用した量は致死量に至らず、彼は一連の不思議な幻覚と夢を見始める。
その中では彼は現世で恋い焦がれた女性と出会い、恋に落ち、恋ゆえに彼女を殺害し、そして断頭台にて処刑され、そして死んだ彼は魔女達のサバトの騒ぎの中で彼女に再会する・・・というもの。
ベルリオーズ自身の経験を元にしているとかいないとか。

この交響曲を通じて「愛しい人のテーマ」というメロディーが使われています。
それは第2楽章の幻覚のなかに様々な形で現れたり、第2楽章の円舞のシーンで踊る彼女を表し、第4楽章で主人公が首を落とされる直前の彼の思いとして現れ・・・
そしてこの5楽章では、魔女や化け物、幽霊の集まりのなかでそのテーマは幽霊となった「愛しい人」を表すためにどこかひねくれた、不気味に陽気なクラリネットのソロで表されます。

そして中間部で真夜中の鐘と共に現れるのはグレゴリオ聖歌の「怒りの日」。
このセクションでのステージ裏の鐘の音が好きです。断然チューブラーベル(筒状の)ではなくすり鉢状のやつで。すり鉢状のほうが倍音がいっぱい入ってくるので音程がわかりにくくて風情があります。
そして鐘は結構個体差が多いので(教会の鐘もそうですが)、演奏ごとにどんな音が聞けるかというのも密かな楽しみです。

これは交響曲全体にもいえることなんですがものすごく緻密に書かれてるんですよね。
性格と私生活は支離滅裂だったベルリオーズですが、指揮者、作曲者、そしてなんといっても楽器使いの元祖革命児です。そしてなんといっても楽器使いがうまい。
たとえば愛しい人の幽霊を奏でるEs管クラリネット、そしてチューバの元の形のOphicleidなど、従来のオケにはなかった特殊な楽器(テューバは今ではスタンダードメンバーですが)を使い、音の幅を広げました。
そして今でも「乾いた骨の音」を表すのに使われるCol legno(弦楽器の弓を上下ひっくりかえして木の部分で弦を打つ奏法)も、ここで初めてメジャーに使われ。
こういった工夫も彼の奇っ怪な想像の世界を表現するには不可欠だったんでしょうね。

本当に見事な曲なんですよ。なにより自分の言葉が不足だったのですが見事さをプッシュしたい(笑)
初聞きはエキサイティングで不思議で不気味で陽気な曲ですが、もう1ステップ、曲を知ってからもっとcloseに聞いて、その音楽がどんなに素晴らしく構築されているか、というのにも耳を向けて欲しいです。

オープニングで不気味さを表す弦楽器、先ほどのクラリネット、鐘の音、「怒りの日」を奏でる金管楽器・・・
楽器使い、特殊な音、リズム、和音。
母がこの曲を愛するのもその完成度の高さも大きいのではないかと思います。

ハロウィーンの夜に特におすすめな、エキサイティングで楽しい、そして噛めば噛むほど奥深い曲です。

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Booklist from Schooldays
今日こっちの新聞「Herald Sun」にPuffinという出版社の子供のための推薦図書のリストが載っていました。
詳しくはこちら
私が5年生でオーストラリアに来たときに初めて読んだ絵本「The Eleventh Hour」(Graeme Base作)、そして同じく「Possum Magic」(Mem Fox作。オーストラリアを代表する絵本の一つです)が入ってなかったのはちょっと残念かな~。

中学・高校では英語(つまりは国語ですね)の授業の一環として4学期のうち2~3学期は決まった本の勉強をします。(1学期につき1冊)
結構なかなか良い本ぞろいで、読んで・そしてじっくりクラスで勉強してよかったな~というものもあります。
映画化されたりした本は授業で映画をみたりもしますし、戯曲は(それに限らず)音読したりもします。
基本テストはなく、高学年になると本についてのトピックをいくつかから選んでEssayを書いたりするのが課題となります。

良い本揃い・・・といいましたが実は7年生にやった本は全くといって覚えていません。
なんででしょうかねえ・・・本自体もぱっとしないものばっかりだった覚えだけはあるんですが。
ということで8年生から。

8年生:
"Wyrd" by Sue Gough
歴史からその名を消された、十字軍の時代にサラセン側からイギリスに嫁いだ王女ベレンガリアについての真実、そして彼女が遺したあるノートに記された秘密を探す二人の女性考古学者。
そして地球の裏側、オーストラリアのシドニーでストリートキッズとして暮らす少女。
歴史の不思議と数奇な運命がふたつを繋ぐストーリーです。

ちょうど再読し終わったところなのですが、「女性」として生きること、そして前向きに生きることをものすごく教えてくれる本です。詳しいことはもしかしたらまた別の機会に・・・?

"Mandragora" by David McRobbie
こないだの感想を参照です。

9年生:
"Only the Heart" by Brian Caswell & David Phu An Chiem
ベトナム戦争での話なのですが、ちょうど入院中だったので私は授業ではやってないし読んでません。
すみません(汗)

"Animal Farm" by George Orwell
邦題:動物農場。
動物たちが彼らをこきつかう主人の人間を追い出し、自分たちの王国を創っていく様により、ロシア革命とソヴィエトの顛末を皮肉った寓話です。
私はこれでロシア史にはまりました(笑)
なかなか考えさせられ、さらにちょっぴりぞっとする本です。

"Romeo and Juliet" by William Shakespeare
古典、ということでシェークスピアのメジャーどころを9年生からは一年に1冊習います。
これはまあ手始めにみんな知ってるものを、といったところですか。
授業ではZeffirelli監督のバージョン、そしてディカプリオ出演のバージョンとどっちも見ました。
Zeffirelliバージョンでのジュリエットというキャラのうざいことといったら先生が「もう、さっさと泣き止みなさいよ!」と冗談でいったほどです(笑)

10年生:
"The Crucible"  by Arthur Miller
邦題:るつぼ。アメリカのセイラムでの魔女裁判を題材にし正義と社会、人間関係を描いた戯曲です。
これは音読がクライマックスになると盛り上がりました!
なんだか不条理さがものすごくひしひしと伝わってくるのでね-。若い人としては反応せずにいられないものなんでしょうか。
キャラクターもまた単純ではなく結構深いところがあるのでそういう意味でも魅力的な本です。

"To Kill a Mockingbird" by Harper Lee
邦題:アラバマ物語。弁護士を父に持つ少女・スカウトの視点から語るアメリカ南部においての白人と黒人を巻き込んだ裁判をめぐる物語。
人種差別と正義、人情と子供の視点からみた大人の世界が魅力的に語られてます。
このリストの中でもイチオシの1冊で、加えてグレゴリー・ペック主演の映画もまた素晴らしいです。

"Macbeth" by William Shakespeare
マクベス王の栄華に上り詰める課程と運命づけられたような衰微。
どこが好きか、というのを説明するのがものすごく難しいですがものすごく好きです。
使われている言葉や文体自体も学校でやったなかでは一番魅力的でした。

11年生:
"Pride and Prejudice" by Jane Austen
邦題:プライドと偏見。
おちぶれつつある上流家系の女系家族の娘姉妹達の恋模様と、女のあるべき姿と社会の有様・・・とかなんとかの話です。
これはテレビシリーズを授業で見まくりました。まあ長かった!(笑)
でもクラス的に盛り上がったのはこの本が一番かな~お年頃のおなごはロマンスがお好き。
やっぱり女子校ならではなんですね、この本のチョイスは。
そしてシリーズでMr Darcyを演じたColin Firthが学年で爆発的に人気でした。彼は後述のいくつかにも出演していて、私たちとはなんだか不思議な縁があるようなないような役者さんです(笑)

"Othello" by William Shakespeare
11年生までくるとなかなか一筋縄ではいかないストーリーの本が多くなってきますね。
私は実を言うと悪役イアーゴの役どころが結構好きで。
ファウストのメフィストフェレスもそうなんですが、暗躍して策をめぐらして尋常じゃない努力をしてる悪役好きなので。

"the Girl with a Pearl Earring" by Tracy Chavalier
邦題:真珠の耳飾りの少女。映画化もされましたが私が学校でやってたころはまだ話もでてませんでした。
フェルメールの有名な絵画の裏話・・・というあらすじで、オランダの風景も浮かぶような文体ですし、あとフェルメールの他の絵画や彼の作画のプロセスなども盛り込まれていてなんだか読んでいて・・・美しかったです。
でもEssayを書くにはなんだかな~・・・と思いましたが。でも読むにはおすすめです!(映画よりも小説を是非)

12年生:
"Shakespeare in Love" (映画)
邦題:恋に落ちたシェークスピア。これは「映画の分析」として授業でやりました。
本で学習することに加えてカメラアングルや、小物や衣装の色や、いろいろそういった物の意味や意図を分析したりもしました。
あんまり特に書くこともないような気がします・・・すみません(汗)

"the Death of Napoleon" by Simon Leys
自分は生きてフランスに帰ってきたナポレオンだ・・・と信じている主人公が見た、「彼」がフランスにいた頃とは変わってしまった世界のささやかな物語。
主人公が果たしてナポレオン自身なのか、それともただの妄想なのかわからないように書いてあって、そんな彼の視点なのでまあぼんやりとした感じの本なのですが。

"Night" by Elie Wiesel
第二次世界大戦中に、ユダヤ人として強制収容所での生活を生き延びた著者の自伝的著書(真偽のほどは物議を醸し出しているらしいですが)。
家族、信仰、戦争、命、人間の心・・・全てにおいて深く考えさせられる本です。
ヘヴィーな本ですが、かなりおすすめです。

・・・プラスたまにあるフリーリーディングの本もいくつかありました。
傾向としてはティーンエイジャー向けとしてアイデンティティや社会に関したテーマを扱う本、そして女子校なので女性をフィーチャーした作品もまた比較的多くチョイスされています。
読んで良かった、と思う本が多く、また学校で読む本からまた読む物が広がったりで(David McRobbieの本とかはMandragora以外も思わず買ってしまいましたし)。

ここらで紹介した本は言っても中学生・高校生でも読める言語で、しかし内容は大人でも満足できる物ばっかりです。
できれば英語で、邦訳があれば邦訳でもぜひぜひおすすめです。


今日の一曲: 賛美歌 Lord of the Dance

CD(サンプル有り)はこちら

もともとはシェーカー派の歌で、後に賛美歌として歌われるようになったこの曲。
うちの学校はキリスト教(Anglican)でしたので、賛美歌を全校集会やイースター、クリスマスの集会で歌うようHymn Bookという賛美歌集があったのですが、その中でも人気が高い一曲でした。

英語の歌詞しか見つからなかったのですがこちらにあります。

キリストの一生と彼の教えが広がる様子を踊りに例えた歌詞で、メロディーの魅力もまた心をくすぐります。
私はキリストが「Good Friday」に「悪魔を背負って」踊る4番の歌詞が好きです。(注:前も言ったと思いますが一応結構かたくなな無神論者です)
あと最後の「I am the life that'll never ever die」の箇所が。なんだか歌詞とメロディーのコンビネーションが心にぐっとくるんですよ。

ピアノで弾きながらみんなが周りに集まって歌うのにとっても楽しいんじゃないか・・・と思いますがもしかしたらそれは昨日の映画の影響もあるかなー(笑)
でも宗教とか関係なしにいい、そして楽しい曲&歌なのでまた弾きながら歌ったり、みんなであつまって歌ったりしたい賛美歌です。

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「シャネルとストラヴィンスキー」感想
今日は何年かぶりに映画館で映画を見ました。
なんてったって噂に聞くシャネルとストラヴィンスキーの関係が映画の題材になったと聞けば行かないわけにはいかない人種なので(笑)
ただそれが希少な人種なのか小さい映画館には私ともう一人だけでした。ゆっくり見れてよかったです。
ということで「Coco and Igor」、邦題「シャネルとストラヴィンスキー」、感想です。

公式サイトはこちら:http://www.chanel-movie.com/
あらすじは私よりもここに任せます・・・(苦笑)

ストラヴィンスキーの音楽に心底惚れている、そして芸術史のこの時代(第一次世界大戦直前)にものすごく魅力を感じている、クラシック音楽(特に20世紀音楽)オタクである私個人にとってはものすごく楽しめた、もう何回か見れる、好きな映画でした。
たしょう盲目的なところもあるのであんまり他の人には参考になる感想ではありませんが・・・

自分にとっては最初の何十分かの、「春の祭典」の初演のシーンが本当に見たくて。
臨場感があって本当に興奮しました。
自分の知っている限りでは史実として聞く話にとっても近くて、特に振付師の天才・ニジンスキー(このとき弱冠23歳!)が客席の騒動でオケの音がきこえないであろうダンサー達にロシア語で大声で数えながら足を踏みならしているシーンは本当にあったことで、間近で見ててなんだか泣きそうになってしまいました(苦笑)ツボがまた変ですみません。
ストラヴィンスキーもこの初演のごたごたでダメージを受けましたが、年齢・性格からいってニジンスキーはかなり心が折れただろうなーと。

肝心のシャネルとストラヴィンスキーの関係ですが、まあロマンスとしてはこんなもんかなーという感じでした。
実際はストラヴィンスキーは他にも結構有名人に手出してたらしいとの噂なのでこんなにドラマチックなこともなかったのではないかと。
でも「男という生き物」、「女という生き物」が二人によってうまく描写されているな、と思いました。
芸術家として生きてるようで、何よりも最初に男であるストラヴィンスキー。そして女性の立場をファッションにより覆した、ばりばりのビジネスウーマンでありながら女性としての内面により苦しむシャネル。
男と女の心、生き様、プライド、関係、そういうものがこの二人の偉大な芸術家の関係により表されていると思います。

あとやっぱりこの時代と人物についての小ネタを知ってるのと知らないのとではちょっと楽しみが変わるかも・・・
私自身はどこまでが史実に忠実なのか、映画のなかでの設定なのかわかりませんが、それでむしろ「ここは本当にこうだったのかな?」と大いに気になりそういう意味でもなかなか楽しめました。
ストラヴィンスキーが机の上の物をぴったり並べたりする癖やなんかは「ああ、らしい!」と思いましたし。
反面、例えばディアギレフやニジンスキーに関するちょっとした小ネタを知ってるだけでにやにやできますし(なので最初の数十分はにやにやしぱなしでした。映画巻に人が少なくて良かった~)

ストラヴィンスキーの「春の祭典」「火の鳥」「ペトルーシュカ」「兵士の物語」は本当に昔から知っていて、最後の以外はもう物心つかないころからずーっと聴いてきて。
だからか彼の音楽がまるで当たり前のように普段感じるんですよ。もちろんそれがものすごく素晴らしく、ユニークなものだとは分かりますし、それをフルに感じて生きてますが、上記4つの作品以外はなかなかとっつきづらく感じてしまうんです。
本当に理解するのが難しい音楽だ、ということを改めていつも感じ・・・未だに直感・理論・感情のバランスがつかめないんですよ。ストラヴィンスキーの音楽は。
この映画を見てもっとストラヴィンスキーが知りたい!と思いました。
そして「春の祭典」なんかはもう人間が書いたとは思えないような感性とエネルギーの音楽で、本当に人間離れしてる音楽だな-と時々思うのですが、この映画でストラヴィンスキーの人間・男の部分が見れて・・・なんだかほっとしました。

あーもう一回みたいな~最初の数十分だけでも・・・


今日の一曲: イーゴリ・ストラヴィンスキー 「春の祭典」



本当に、この曲は言葉では表せないことがいーーーーっぱい!なのですが!
そして何度聞いても興奮し、さらには深く考えるだけでも興奮するのでもうめちゃくちゃですが・・・
なんとか説明させてください・・・

映画でも分かるように、この曲のバレエとしての演奏は20世紀の音楽を本当に180度変えたものだったんです。
わかりやすいメロディーもなく、粗暴でカオスな音楽。
ワーグナーなどに代表される後期ロマン派の肥大したオーバーロマンティックな音楽にピリオドを打った音楽のうちの重要な一つ。

先ほどちらと話したニジンスキーの振り付けもまた斬新な物で(ブーイングは主に視覚的に訴える振り付けに向いてたとか)。
彼の感性には大衆はついて行けなかったのです。

とにかく曲について。
オーケストラは大編成。でもハープなどの周辺楽器(と私は呼ぶ)は使わず、木管・金管の数を異常に増やしてます。
それというのも特に木管はこのロシアの原住民の住む雰囲気を表すのに一番大事な楽器群。
素朴な音、木の音で独特の世界を創ります。特に第1部の序章は木管が幅をきかせてます。
さらに打楽器も比較的原始的な(例えばスネアドラムなどはなし)太鼓類を中心にして。

音楽的にもいろいろと常識を破っちゃってくれてます。
例えばオープニングのソロ。あれはファゴットのソロで、それまではほとんど使われなかった超高音域で不安定な音を創り出します。
そして至る所の不協和音(と世間は呼ぶハーモニー)、イレギュラーなリズム、そして複雑に組み合わさるメロディーの破片やリズム。

カオス全開、爆発するような粗暴なエネルギーのすごいこと!
まるで地、地球をゆるがすような。もう間近でいいオーケストラで聴くに限ります。
日本のオケはちょーっとおとなしいのでたとえばフランスのオケとか(フランスは木管強いですからね!)・・・
でもそれでいて100%計算されている緻密さと完璧に共存しているパラドックス&相乗効果がたまりません!

はあー・・・弾いた経験もあるとはいえ長く知りすぎて曲を説明するのは難しいです。
多少(作曲家にとっては不本意だったらしい)変更のあるバージョンがディズニーの「ファンタジア」(最初の)にも収録されてますし、初演の騒動の再現はYoutubeにもありますし。(プレイリストはこちら
なんだか敷居が高そうだとおもっても以外と身近なので私の百聞より音楽を一聴していただきたいです。

音楽を目指す若者、若くない人でもこの曲を初めて聴いた時はショックを受け、ものすごく驚くらしいです。
演奏する側としては驚くこと、ショックを受けることで世界が開くのは素晴らしいことだと思うので・・・
ぜひぜひ「春の祭典」、この春に体験あれ♪

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誤訳?
昨日のエントリーを読み返してたらあれ?と思う箇所が。
「色彩を感じることができる」という言い回しが変。実際ならば「色彩を感じる」でいいはずなのに。
要するに無意識で、感じようとして感じるわけではないので。
どうしてこうなったんだろうな・・・と考えてみたところ、結論として"I am  able to feel the colours"という英語を直訳してしまったのではないかと。この文だと必ずしも「感じようとして感じる」には限らないので。
うーん、難しい。

そもそもいつ自分が日本語で考えて、いつ自分が英語で考えてるかあんまり把握してないことに気づきました。
夢は?と聞かれるとどっちでもなく、同時にどっちもあるような気もしますがね。

どちらも中途半端な2つの言語の狭間で、どちらも正しい言語が使えるよう気をつけていきたいと思います。
仕事でも、プライベートでも。

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