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前回のエントリーに拍手どうもです~
未だに忙しさのまっただ中です。ほぼ毎日外出。そしてこれ書き終わったら一日一筆も書きためなきゃですし。
さて金曜日もそんな忙しい外出日でした。友人のトリオPlexusのコンサート。
今年は委嘱初演だけでなくもっと伝統的なレパートリーも交えてのコンサート形式。そして今回はチェロが参入という変則編成。
今回のプログラムはこんな感じでした。
未だに忙しさのまっただ中です。ほぼ毎日外出。そしてこれ書き終わったら一日一筆も書きためなきゃですし。
さて金曜日もそんな忙しい外出日でした。友人のトリオPlexusのコンサート。
今年は委嘱初演だけでなくもっと伝統的なレパートリーも交えてのコンサート形式。そして今回はチェロが参入という変則編成。
今回のプログラムはこんな感じでした。
Plexus「Provenance」
Stefan Cassomenos(ピアノ)、Monica Curro(バイオリン)、Philip Arkinstall(クラリネット)
Stephen Chatman 「Trio」
Linda Kouvaras 「After Before: Provenance Fantasia」
Elliot Gyger 「Braid」
(休憩)
Michael Bakrnčev 「Trio」
パウル・ヒンデミット クラリネット、バイオリン、チェロとピアノのための四重奏曲(チェロ:Michelle Wood)
今回のコンサートのキーワードは「個性」だと思いました。それぞれの作曲家の個性がそれぞれ主張しすぎることなく楽しく聴けるプログラム。あえてお気に入りを挙げるならBakrnčevかな。作曲家のルーツであるマケドニアの地理的環境をものすごく思い知りながらとにかく聴いて楽しい曲調。やっぱりダンスのリズムが根底にあるといいよなあ。
あと映像が見えるようなKouvaras、テクスチャの芸術を感じるGyger、そしてスローな楽章としてのブルース(とその後の舞曲)の相性の良さが心地良いChatman、どれも面白いのですが今回一番クレイジーだったのがまさかの一番先輩ヒンデミット(1895年~1963年)。
そもそもヒンデミットは時代地理あんま関係無しに独自のルールと感性で音楽を作ってるような、不思議な音楽をかく作曲家で。私も色々縁があってものすごい好きな作曲家なのですが(ただそれでもやっぱり不思議)、自分に縁があるイギリス寄りなヒンデミットとはひと味違ったエネルギッシュが過ぎるくらいのドイツ風味もありな激・ヒンデミットでした。ほんと驚かせられっぱなし。改めてまた録音を聞かないと今となってはどうしてそうなったのか分からないです。ヒンデミット熱再熱あるか!?
そしてブログあんまり更新してないうちに明日はショスタコのラストリハーサル。
とりあえず改めてお知らせ:
Stephen Chatman 「Trio」
Linda Kouvaras 「After Before: Provenance Fantasia」
Elliot Gyger 「Braid」
(休憩)
Michael Bakrnčev 「Trio」
パウル・ヒンデミット クラリネット、バイオリン、チェロとピアノのための四重奏曲(チェロ:Michelle Wood)
今回のコンサートのキーワードは「個性」だと思いました。それぞれの作曲家の個性がそれぞれ主張しすぎることなく楽しく聴けるプログラム。あえてお気に入りを挙げるならBakrnčevかな。作曲家のルーツであるマケドニアの地理的環境をものすごく思い知りながらとにかく聴いて楽しい曲調。やっぱりダンスのリズムが根底にあるといいよなあ。
あと映像が見えるようなKouvaras、テクスチャの芸術を感じるGyger、そしてスローな楽章としてのブルース(とその後の舞曲)の相性の良さが心地良いChatman、どれも面白いのですが今回一番クレイジーだったのがまさかの一番先輩ヒンデミット(1895年~1963年)。
そもそもヒンデミットは時代地理あんま関係無しに独自のルールと感性で音楽を作ってるような、不思議な音楽をかく作曲家で。私も色々縁があってものすごい好きな作曲家なのですが(ただそれでもやっぱり不思議)、自分に縁があるイギリス寄りなヒンデミットとはひと味違ったエネルギッシュが過ぎるくらいのドイツ風味もありな激・ヒンデミットでした。ほんと驚かせられっぱなし。改めてまた録音を聞かないと今となってはどうしてそうなったのか分からないです。ヒンデミット熱再熱あるか!?
そしてブログあんまり更新してないうちに明日はショスタコのラストリハーサル。
とりあえず改めてお知らせ:
Zelman Memorial Symphony Orchestraコンサート
2017年9月17日(日)午後2時開演
Hamer Hall
指揮:Mark Shiell
合唱指揮:Nicholas Cowall
ゲスト・コンサートマスター:Wilma Smith
プログラム:
Harry Sdraulig オーケストラのための「Crossway」(世界初演)
Elena Kats-Chernin フルート協奏曲「Night and Now」(フルート:Sally Walker)
ドミトリ・ショスタコーヴィチ 交響曲第13番「バビ・ヤール」(バス・バリトン:Adrian Tamburini)
日曜のリハーサルによると合唱は50人くらいかな。やっぱ教会の合唱とか見てても男声合唱は人が少ない。せっかくすごい曲だしすごい合唱パートだし(ロシア語は難しそうだけど)かっこいいのに残念だなあ。もっと男性が合唱に参加する世の中になるといいんだけどどうすればいいんだろうか。
まあそこの愚痴はおいといて実際リハーサルに参加してた合唱の皆さんはかなり頼れるメンズで、中学生高校生もいるようで(名門男子校ですが)若いのに頑張ってるなー。
そしてロシア語っていいですね。聞いても分からないしキリル文字だとほぼ読めないですけど。普通音楽で使うような言語なら基本的な発音のルールとか単語とかわかって一人で歌って楽しむ分にはなんとかなるのですがロシア語はお手上げでした。でも子音のサウンドとかすっごい独特。ショスタコ14番もそうですしラフマニノフの「鐘」とかvespersもそうですがロシア語+合唱のコンビは最強ですね。原語が別の言語でもロシア語でさらに魅力的にきこえたり(参照:ショスタコ14番のアポリネールの詩)。いいなあ。
オケも多分合唱と一体になって完成度かなり上がった・・・はず。長い長いリハーサル期間でしたからね。日曜リハーサルなんかもありましたし。でもこういう曲をじっくりリハーサルして演奏できるのはとっても貴重な体験。明日のラストリハーサルで士気も上がるといいなあ。
こういう曲を演奏できるのは貴重な体験、というところにちょっとアクセントを置きたい気持ちになってるのは前述金曜日に聴きに行ったコンサートでメル響奏者メンバーたちと来年のメル響のプログラムほんとにあれで大丈夫?みたいな懸念を話していたので。わくわくする要素がちょい少なめかな・・・と思ってたので奏者側も同じことを考えてたのは嬉しい。
ただ楽しみにしたいコンサートももちろんあるので2018年メル響はまたこんど。
今日の一曲: Harry Sdraulig 「Crossway」第3楽章
(録音は・・・まだ無い!)
ショスタコ以外で私が出番あるもう一つの曲。若き作曲家Harry君の短いながらも印象濃い4楽章編成の作品です。
多分一番ポーランド・ユダヤ音楽のルーツが濃い第1楽章、イギリス的なノスタルジーに満ちた第2楽章、現代音楽の結晶と宇宙から完成に向かう第4楽章、どれも魅力的なのですが代表で選びたかったのが第3楽章。しっかりモダンな雰囲気な曲ではありますが伝統的に考えるとこの楽章はぴったりスケルツォ。私の好みの重め?というとちょっとニュアンス違うかな、機械的な側面もある濃いめのスケルツォです。
個人的なクラシック音楽の見解として「21世紀は打楽器の時代!」というのがありますがこの曲もその良い例です。打楽器って難しいんですよね。使うのにセンスがいるというか、それぞれの楽器が得意分野とかお国の文化を主張するんでいかに自分の言語に打楽器の音を合わせるか、みたいなところがあるのかな。
特に今回のショスタコ13番の第3楽章のカスタネットやクラムの作品での世界中いろんなとこから持ってきた打楽器色とりどりとかそういう意味ですごいよなあ。
ティンパニとかスネアとかしっかり使ってそこにオケの他の楽器でシンコペーション入れて曲全体のリズムがきゅっと締まるのかっこいいですねー。オケとして弾くのはトリッキーだけど理屈はシンプルでエフェクトは格好いい。最高のスケルツォです。
打楽器といえばどうもこの曲でステンレス鍋(片手持ち)が使われてるらしき痕跡(鍋が楽譜入れの箱に入ってる)があるのですが自分のことに忙しくて鍋の出番がまだ把握できてません。多分打楽器大活躍の第3楽章だと思うんだけど・・・明日のリハーサルで分からなければDVD(そうです、CDだけでなくDVDになるんです)で見るまで迷宮入りかも・・・?
日曜のリハーサルによると合唱は50人くらいかな。やっぱ教会の合唱とか見てても男声合唱は人が少ない。せっかくすごい曲だしすごい合唱パートだし(ロシア語は難しそうだけど)かっこいいのに残念だなあ。もっと男性が合唱に参加する世の中になるといいんだけどどうすればいいんだろうか。
まあそこの愚痴はおいといて実際リハーサルに参加してた合唱の皆さんはかなり頼れるメンズで、中学生高校生もいるようで(名門男子校ですが)若いのに頑張ってるなー。
そしてロシア語っていいですね。聞いても分からないしキリル文字だとほぼ読めないですけど。普通音楽で使うような言語なら基本的な発音のルールとか単語とかわかって一人で歌って楽しむ分にはなんとかなるのですがロシア語はお手上げでした。でも子音のサウンドとかすっごい独特。ショスタコ14番もそうですしラフマニノフの「鐘」とかvespersもそうですがロシア語+合唱のコンビは最強ですね。原語が別の言語でもロシア語でさらに魅力的にきこえたり(参照:ショスタコ14番のアポリネールの詩)。いいなあ。
オケも多分合唱と一体になって完成度かなり上がった・・・はず。長い長いリハーサル期間でしたからね。日曜リハーサルなんかもありましたし。でもこういう曲をじっくりリハーサルして演奏できるのはとっても貴重な体験。明日のラストリハーサルで士気も上がるといいなあ。
こういう曲を演奏できるのは貴重な体験、というところにちょっとアクセントを置きたい気持ちになってるのは前述金曜日に聴きに行ったコンサートでメル響奏者メンバーたちと来年のメル響のプログラムほんとにあれで大丈夫?みたいな懸念を話していたので。わくわくする要素がちょい少なめかな・・・と思ってたので奏者側も同じことを考えてたのは嬉しい。
ただ楽しみにしたいコンサートももちろんあるので2018年メル響はまたこんど。
今日の一曲: Harry Sdraulig 「Crossway」第3楽章
(録音は・・・まだ無い!)
ショスタコ以外で私が出番あるもう一つの曲。若き作曲家Harry君の短いながらも印象濃い4楽章編成の作品です。
多分一番ポーランド・ユダヤ音楽のルーツが濃い第1楽章、イギリス的なノスタルジーに満ちた第2楽章、現代音楽の結晶と宇宙から完成に向かう第4楽章、どれも魅力的なのですが代表で選びたかったのが第3楽章。しっかりモダンな雰囲気な曲ではありますが伝統的に考えるとこの楽章はぴったりスケルツォ。私の好みの重め?というとちょっとニュアンス違うかな、機械的な側面もある濃いめのスケルツォです。
個人的なクラシック音楽の見解として「21世紀は打楽器の時代!」というのがありますがこの曲もその良い例です。打楽器って難しいんですよね。使うのにセンスがいるというか、それぞれの楽器が得意分野とかお国の文化を主張するんでいかに自分の言語に打楽器の音を合わせるか、みたいなところがあるのかな。
特に今回のショスタコ13番の第3楽章のカスタネットやクラムの作品での世界中いろんなとこから持ってきた打楽器色とりどりとかそういう意味ですごいよなあ。
ティンパニとかスネアとかしっかり使ってそこにオケの他の楽器でシンコペーション入れて曲全体のリズムがきゅっと締まるのかっこいいですねー。オケとして弾くのはトリッキーだけど理屈はシンプルでエフェクトは格好いい。最高のスケルツォです。
打楽器といえばどうもこの曲でステンレス鍋(片手持ち)が使われてるらしき痕跡(鍋が楽譜入れの箱に入ってる)があるのですが自分のことに忙しくて鍋の出番がまだ把握できてません。多分打楽器大活躍の第3楽章だと思うんだけど・・・明日のリハーサルで分からなければDVD(そうです、CDだけでなくDVDになるんです)で見るまで迷宮入りかも・・・?
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行ってきましたリハーサル!
しかし合唱とソリスト(バリトン歌手)と一緒のリハーサルなのに合唱が30人以下だった!
(パンフには180人男声合唱と書いてある)
父の日だししょうがないんだけどなー今週と来週しか全体合同はないんでみんなおっかなくないのかな。私だったら来ないと怖いっす。
でも出席した合唱の人達は結構頼もしかったしソリストも大変美声だったのでこれからのリハーサルも楽しみ。
さてリハーサルでは弾くとこが少ないピアノ&チェレスタ奏者ですが休みの間に「ショスタコすごいなー」と思うことが多いです。もちろんショスタコの書く音楽の圧とかパワフルさとか繊細さとか、色々あるのですがやっぱり楽器使いというか交響曲を書く上で色んな楽器をどう動員しているか、活躍させてるかというところで惚れ直すことが多いです。オケの上から下まで、前から後ろまで隅々のいろんな楽器全部にとって弾きごたえがあって弾いて楽しく聴いて楽しく、というのはやっぱりすごい作曲家の証だと覆います。
ということで今日はオケの楽器群ごとに(合唱・声楽は今回割愛)ショスタコのすごさを語ってみたいと思います。
(1)ショスタコの弦楽器
15つの弦楽四重奏曲を筆頭にオケ以外でも弦楽器を使う作品をいっぱい書いてるショスタコ。ただオケでは各弦楽器の人数も多くその「群」の力を発揮させるような使い方が多いです。一糸乱れぬその動きは日本でやってる「集団行動」にもちょっと似てますがそれよりもエネルギッシュで荒々しいパートが多く。それからショスタコのユダヤ風スタイルの音楽は弦楽器の活躍で成り立ってるようなもの。さらに対照的に交響曲第5番第3楽章みたいなソフトな曲でのミステリアスで繊細なキャラクターもお手の物。空間の広がりを感じさせる弦パートです。
弦がオススメのオケタコ曲: 交響曲5番第3楽章、交響曲第11番第2楽章、交響曲第14番第8楽章
(2)ショスタコの木管楽器
今日のリハーサルではピッコロ不在だったのですが第4楽章の大音量のクライマックスで上にピッコロの鋭い爆音が乗っかってないと本当に魂が抜けたみたいですね。戦で言えば急襲の先鋒。
ショスタコの書く木管パートはそもそもこの楽器群がそれぞれ全く違う音を出すことを強く感じさせますね。ソロ単位ではものすごい適材適所みたいにメロディーもサポートも音色を使い分けて、木管楽器全体として使うときはその音の組み合わせの妙をうまく合わせた「個」のアンサンブル。どうしても金管とかが目立ちがちなんだけどショスタコの書く木管パートってちゃんと聴いてみると結構かっこいい。
木管がオススメのオケタコ曲: 交響曲第9番第2、3楽章、交響曲第13番第2楽章、交響曲第15番第3楽章
(3)ショスタコの金管楽器
ショスタコといえばまずは金管楽器ブワーみたいなイメージがあります。ブワーかどうかはともかく一番目立って派手にいっぱい活躍してることには変わりない。特にクライマックス的なとこでのかっこよさったらショスタコの音楽の代名詞にそりゃなるわ。弾いてる人たち決まって楽しそうだし聴いてて楽しいし。個人的なツボは不協和音を吹く金管だったり、サポートに回る時のホルン軍団の一歩下がった手堅さだったり。メロディーもいいけどとにかく和音が格好いい。主役でもありながらしっかり縁の下の力持ちもしている格好良さ。
金管がオススメのオケタコ曲: 交響曲第5番第4楽章、交響曲第7番第1楽章、交響曲第13番第1楽章、交響曲第15番第2楽章
(4)ショスタコの打楽器
ショスタコの曲で打楽器の花形というとティンパ二の他にスネアドラムもイメージが強いですかね。スネアはミリタリーでパワフルでフルオケを貫通する厳しい音と爽快なリズム。ティンパニは丸いけど心臓の芯を突くような響きがあります。ただ他の打楽器も出番は多いしものすごい活躍。派手にクライマックスではじけるシンバル、的確に響きを爆発させる銅鑼や深みで鈍く響くバスドラム、弱音からクライマックスまで出番が結構多い木琴や鐘、などなど。ショスタコの音楽の多彩な癖のあるキャラクターの表現には欠かせない楽器群ですね。
打楽器がオススメのオケタコ曲: 交響曲第11番第2、4楽章、交響曲第13番第3、4楽章、好局羽曲第14番第5楽章
(5)ショスタコの周辺楽器
ハープとかピアノとかチェレスタとかをまとめて自分はこう呼んでます。もちろんショスタコはこういう楽器にも活躍の場が多いです。とはいえハープは派手なアルペジオとかはなく低音中心に伴奏が多いので弾いてて楽しいのかはちょっとわからない。ただその伴奏の和音の響きはすっごい好きです。繊細でひんやりした空気にぽん、と和音を添えたその色彩がたまらない。
音が少ないのはピアノ・チェレスタも同じく。ただその少ない音の存在感は抜群。弾いたらソロで堂々と主役と名乗っていいみたいなとこも多い。なので是非是非聞き逃さないで欲しいです。
周辺楽器がオススメのオケタコ曲: 交響曲第1番第2楽章、交響曲第5番第1、3楽章、交響曲第14番第4楽章
こうやって文章として書いてみると「他の作曲家もそうだ!当たり前だろう!」みたいな声も出そうですが改めて念頭に置いて聴いてみるとなんかすごいのが分かると思います。
2週間後にはHamer Hallで本番(あ、お知らせしないと)。ショスタコのすごいとこたくさんの人に知ってもらいたいです。
今日の一曲: ドミトリ・ショスタコーヴィチ 交響曲第13番「バビ・ヤール」 第4楽章「恐怖」
いやあ5つある楽章の中でリハーサルしてて一番熱いのがこれです。私が弾く部分は少ないのですが、改めて肌で感じるほど近くで聴いてじっくりリハーサルしてみると感じるところが色々。強烈です。
なにが強烈って(1)最初のティンパニ→銅鑼→バスドラムの響きが腹辺りにダイレクトでそれぞれくる(2)曲の暗さ半端ない!(3)歌詞の詩の内容がリアルな怖さ(4)そしてその詩の内容をより伝えるためか合唱とかもメロディーに乗せてない箇所がいくつかあって余計に怖い。
ただその怖さと暗さはほんとたまらない。打楽器も合唱もテューバのソロも途中のファンファーレもあとピアノのパートも。むしろメロディー以外のところを聴くとその深い闇の淵がより味わえて面白いかも。
ところでこの楽章、今日の合唱(少人数)とのリハーサルで「指揮者のスコアにもミニスコアにもオケパートにも書いてなくて録音でも歌われてなくて(うちの手持ちでも確認済)、でも合唱のパートにだけ書かれてるので歌うことにした」という部分があることが判明。リハーサル番号106の3~5小節目、スコアにはティンパニソロとなってるところなのですが、ティンパニソロとユニゾンで歌うようになってるそう。
歌詞は合唱の最初のエントリー&クライマックス後最初の合唱エントリーと同じく「ロシアでは恐怖が死に絶えている」と歌うそうで。そう言われれば確かに音もほぼ同じでリズムも同じ。
実際ショスタコがどう意図してるかは分からないのですが、歌わない明確な理由はなさそう。強いていれば既に最初と後半2箇所でこのフレーズ歌ってるから3回はやりすぎかも?ティンパニのソロで匂わすだけの方がいいかも?みたいなことはあるかな。
リンクする録音は色々試聴してみたんですけど試聴範囲がみんな曲の最初の方でソロの歌も聴けないしほぼ低音打楽器+低音弦楽器+テューバくらいしかきこえないのがこの楽章の難点。とはいえ解釈にものすごい幅が出るような感じもないと思うので録音を選ぶときは他の楽章を参考に。
しかし合唱とソリスト(バリトン歌手)と一緒のリハーサルなのに合唱が30人以下だった!
(パンフには180人男声合唱と書いてある)
父の日だししょうがないんだけどなー今週と来週しか全体合同はないんでみんなおっかなくないのかな。私だったら来ないと怖いっす。
でも出席した合唱の人達は結構頼もしかったしソリストも大変美声だったのでこれからのリハーサルも楽しみ。
さてリハーサルでは弾くとこが少ないピアノ&チェレスタ奏者ですが休みの間に「ショスタコすごいなー」と思うことが多いです。もちろんショスタコの書く音楽の圧とかパワフルさとか繊細さとか、色々あるのですがやっぱり楽器使いというか交響曲を書く上で色んな楽器をどう動員しているか、活躍させてるかというところで惚れ直すことが多いです。オケの上から下まで、前から後ろまで隅々のいろんな楽器全部にとって弾きごたえがあって弾いて楽しく聴いて楽しく、というのはやっぱりすごい作曲家の証だと覆います。
ということで今日はオケの楽器群ごとに(合唱・声楽は今回割愛)ショスタコのすごさを語ってみたいと思います。
(1)ショスタコの弦楽器
15つの弦楽四重奏曲を筆頭にオケ以外でも弦楽器を使う作品をいっぱい書いてるショスタコ。ただオケでは各弦楽器の人数も多くその「群」の力を発揮させるような使い方が多いです。一糸乱れぬその動きは日本でやってる「集団行動」にもちょっと似てますがそれよりもエネルギッシュで荒々しいパートが多く。それからショスタコのユダヤ風スタイルの音楽は弦楽器の活躍で成り立ってるようなもの。さらに対照的に交響曲第5番第3楽章みたいなソフトな曲でのミステリアスで繊細なキャラクターもお手の物。空間の広がりを感じさせる弦パートです。
弦がオススメのオケタコ曲: 交響曲5番第3楽章、交響曲第11番第2楽章、交響曲第14番第8楽章
(2)ショスタコの木管楽器
今日のリハーサルではピッコロ不在だったのですが第4楽章の大音量のクライマックスで上にピッコロの鋭い爆音が乗っかってないと本当に魂が抜けたみたいですね。戦で言えば急襲の先鋒。
ショスタコの書く木管パートはそもそもこの楽器群がそれぞれ全く違う音を出すことを強く感じさせますね。ソロ単位ではものすごい適材適所みたいにメロディーもサポートも音色を使い分けて、木管楽器全体として使うときはその音の組み合わせの妙をうまく合わせた「個」のアンサンブル。どうしても金管とかが目立ちがちなんだけどショスタコの書く木管パートってちゃんと聴いてみると結構かっこいい。
木管がオススメのオケタコ曲: 交響曲第9番第2、3楽章、交響曲第13番第2楽章、交響曲第15番第3楽章
(3)ショスタコの金管楽器
ショスタコといえばまずは金管楽器ブワーみたいなイメージがあります。ブワーかどうかはともかく一番目立って派手にいっぱい活躍してることには変わりない。特にクライマックス的なとこでのかっこよさったらショスタコの音楽の代名詞にそりゃなるわ。弾いてる人たち決まって楽しそうだし聴いてて楽しいし。個人的なツボは不協和音を吹く金管だったり、サポートに回る時のホルン軍団の一歩下がった手堅さだったり。メロディーもいいけどとにかく和音が格好いい。主役でもありながらしっかり縁の下の力持ちもしている格好良さ。
金管がオススメのオケタコ曲: 交響曲第5番第4楽章、交響曲第7番第1楽章、交響曲第13番第1楽章、交響曲第15番第2楽章
(4)ショスタコの打楽器
ショスタコの曲で打楽器の花形というとティンパ二の他にスネアドラムもイメージが強いですかね。スネアはミリタリーでパワフルでフルオケを貫通する厳しい音と爽快なリズム。ティンパニは丸いけど心臓の芯を突くような響きがあります。ただ他の打楽器も出番は多いしものすごい活躍。派手にクライマックスではじけるシンバル、的確に響きを爆発させる銅鑼や深みで鈍く響くバスドラム、弱音からクライマックスまで出番が結構多い木琴や鐘、などなど。ショスタコの音楽の多彩な癖のあるキャラクターの表現には欠かせない楽器群ですね。
打楽器がオススメのオケタコ曲: 交響曲第11番第2、4楽章、交響曲第13番第3、4楽章、好局羽曲第14番第5楽章
(5)ショスタコの周辺楽器
ハープとかピアノとかチェレスタとかをまとめて自分はこう呼んでます。もちろんショスタコはこういう楽器にも活躍の場が多いです。とはいえハープは派手なアルペジオとかはなく低音中心に伴奏が多いので弾いてて楽しいのかはちょっとわからない。ただその伴奏の和音の響きはすっごい好きです。繊細でひんやりした空気にぽん、と和音を添えたその色彩がたまらない。
音が少ないのはピアノ・チェレスタも同じく。ただその少ない音の存在感は抜群。弾いたらソロで堂々と主役と名乗っていいみたいなとこも多い。なので是非是非聞き逃さないで欲しいです。
周辺楽器がオススメのオケタコ曲: 交響曲第1番第2楽章、交響曲第5番第1、3楽章、交響曲第14番第4楽章
こうやって文章として書いてみると「他の作曲家もそうだ!当たり前だろう!」みたいな声も出そうですが改めて念頭に置いて聴いてみるとなんかすごいのが分かると思います。
2週間後にはHamer Hallで本番(あ、お知らせしないと)。ショスタコのすごいとこたくさんの人に知ってもらいたいです。
今日の一曲: ドミトリ・ショスタコーヴィチ 交響曲第13番「バビ・ヤール」 第4楽章「恐怖」
いやあ5つある楽章の中でリハーサルしてて一番熱いのがこれです。私が弾く部分は少ないのですが、改めて肌で感じるほど近くで聴いてじっくりリハーサルしてみると感じるところが色々。強烈です。
なにが強烈って(1)最初のティンパニ→銅鑼→バスドラムの響きが腹辺りにダイレクトでそれぞれくる(2)曲の暗さ半端ない!(3)歌詞の詩の内容がリアルな怖さ(4)そしてその詩の内容をより伝えるためか合唱とかもメロディーに乗せてない箇所がいくつかあって余計に怖い。
ただその怖さと暗さはほんとたまらない。打楽器も合唱もテューバのソロも途中のファンファーレもあとピアノのパートも。むしろメロディー以外のところを聴くとその深い闇の淵がより味わえて面白いかも。
ところでこの楽章、今日の合唱(少人数)とのリハーサルで「指揮者のスコアにもミニスコアにもオケパートにも書いてなくて録音でも歌われてなくて(うちの手持ちでも確認済)、でも合唱のパートにだけ書かれてるので歌うことにした」という部分があることが判明。リハーサル番号106の3~5小節目、スコアにはティンパニソロとなってるところなのですが、ティンパニソロとユニゾンで歌うようになってるそう。
歌詞は合唱の最初のエントリー&クライマックス後最初の合唱エントリーと同じく「ロシアでは恐怖が死に絶えている」と歌うそうで。そう言われれば確かに音もほぼ同じでリズムも同じ。
実際ショスタコがどう意図してるかは分からないのですが、歌わない明確な理由はなさそう。強いていれば既に最初と後半2箇所でこのフレーズ歌ってるから3回はやりすぎかも?ティンパニのソロで匂わすだけの方がいいかも?みたいなことはあるかな。
リンクする録音は色々試聴してみたんですけど試聴範囲がみんな曲の最初の方でソロの歌も聴けないしほぼ低音打楽器+低音弦楽器+テューバくらいしかきこえないのがこの楽章の難点。とはいえ解釈にものすごい幅が出るような感じもないと思うので録音を選ぶときは他の楽章を参考に。
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
今週はなんか夜にかけてネットが一部遅かったり(なぜ全部でないかは不明)で書きたいことがあったのに昨日のコンサートの感想を書くターンになってしまった。書きたいことがあったのに&それなりに準備もしていたのに(強調)。
昨日のコンサートはピアノ友人が出演だったのですがちょっと変わった趣旨のコンサートで。
Collingwood Arts Precinctという普段は何に使われてるかちょっと分からない(行った時点で大分真っ暗だったのでそもそもどういう場所だかも分からなかった)場所でクラシックの室内楽コンサートとエレクトロニクスの演奏を組み合わせた多分新しい試み。今回が1回目であと2回やるようです。
室内楽コンサートの方のプログラムはこんな感じでした。
ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン ピアノソナタ第14番「月光」(ピアノ:Tristan Lee)
アルヴォ・ペルト 「Spiegel im Spiegel」(+チェロ:Blair Harris)
ドミトリ・ショスタコーヴィチ ピアノ三重奏曲第2番(+バイオリン:Franscesca Hiew)
一人ずつ増えてくプログラムですが同時に月光とペルトは繰り返されるアルペジオという共通点もあり。(余談ですがショスタコのビオラソナタのエンディングは月光ソナタをモチーフにしてるので月光とそれの組み合わせもいつか聴いてみたいなあ。あとあれ、まなざし1番もアルペジオでないにしてもちょっと似てる??)
聴衆には結構クラシックコンサート普段から来てるわけでなさそうと思われる若い人が多かったため月光は手探りな感じであまり間を置かない感じの演奏でした。間はあったほうが好みだけどこればかりはしょうがない。聴衆含めた環境を読むのも生演奏の大変なとこです。
ただ演奏が進んでみるとペルトのゆっくりで静かなのもショスタコの(スローな楽章も含めた)かなり長い塊の演奏もちゃんと(というのも失礼ですが)聴いてて結果かなり受けがよかったように思えました。
クラシックやってる人以外ではショスタコやペルトなんて知ってる人あんまりいないだろうけどこれを聴いて「これ好き!」と思った人が一人でもいるといいなあ。特にショスタコはクラシック音楽の(一般の)概念を良い意味で木っ端みじんに破壊してくれる音楽なので(笑)
今回演奏してたバイオリンの人もチェロの人も名前聞くのも初めての人達だったのですが上手かったですねー。リハーサル回数もかなり限られてたらしいですがそれが全く感じられないほどのアンサンブルのぴったりさ。ピアノ三重奏は個が3人、個として合わさるアンサンブルなので個の相性が良いとこんなミラクルにもなるのかな。
そして弦がワイルドだった。そりゃあショスタコですからワイルドな演奏が楽しい。むしろピアノがワイルドさで負けてたくらい(奏者の人の良さなんです、そこはきっと)。
最近のコンサートでは楽譜をタブレット(だいぶ大きいサイズのが出てきてますからね)で表示して使う人も増えましたが今回のバイオリニストは楽譜立てにタブレットを置いて、さらに床の上に別の端末(携帯?)を置いて足(靴のかかと)で踏むことでページをめくる仕組みを採用してました。すごいなあ。踏んで割れちゃわないか心配。あとそのかかとにはなんか加工がしてあるのか、そのままでも認識するのか。
電子機器ついでですが今回のコンサートはドリンク購入にカードが使えるのも若い人向けコンサートでは嬉しい配慮でしたね。コンサート用の場所(ホールとか)でないとこではチケットにもドリンクにもキャッシュが中心のことが多いので。実際の負担とかどうなんだろう、地味に気になるところです。
さて明日はオケのリハーサル。合唱と一緒の初リハーサルです。そこからまた来週ばたばたするのですが書きたかったブログの諸々も書きたいです。一つはリハーサルの感想と兼ねられるんですがもう一つも。
今日の一曲: ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン ピアノソナタ第14番「月光」 第2楽章
ショスタコと思った?残念、ベートーヴェンです。自分にはなかなか珍しいパターンですが明日のリハーサル感想にショスタコ使うのでこのチョイス。
昔々この曲を弾いてたときから「月光」の二つ名は有名な第1楽章よりも第2楽章に合うんじゃないかなーと思ってましたが今もそれは変わらず。光の性質とか色?みたいなのがお月様っぽいんですよね。そう思ってる人結構いるんじゃないかな、いないのかな。
3つ楽章があるうちのいわばこれが「スケルツォ」楽章なのですがスケルツォ的な軽さとはちょっと縁遠いこの楽章。そもそもベートーヴェンが聴覚をなくしていく中で書いた曲で、もともとlightheartedな性格の人でもないのでどこかシリアスなトーンがある曲調です。ただ両隣の楽章にある(それぞれ性質の違う)緊張よりは心が軽めかな。
そもそも私はスケルツォはちょっと重さがあるのが好きなので(マーラーにしろショスタコにしろその他色々)こういう曲は聴くにもしっとり、弾くにも心に親しみやすい。特にトリオのオクターブの人間的な暖かみと重みがいい。ベートーヴェンの右手・左手をずらすリズム(いろんなピアノソナタに出てきます)も心地良い。もっとこういう曲があってもいいなあ、と思いつつ唯一つみたいな存在もまた特別で。
ベートーヴェンは最近(前述友人の演奏が好きなのもあり)自分で弾くことに対してモチベーションはほんと無いのですが、でも何かのはずみで月光ソナタは弾くかなあと思ってます。友人、そして親友が弾くのを聴いて自分なりにこだわりたいことがあったり、どうも思うことがあるようなので。あとタイトルが付いてると他の曲と組み合わせやすいですよね、特に「月光」みたいなタイトルだと。さんざん若い時に弾いてはいるので実現するかはわかりませんが・・・
ということで今回は「リサイタルの生録音」でこの曲を生で、そして他の曲と組み合わせて(コンビネーションとか奏者のチョイスも合わせて)楽しむような録音をリンクしてみました。
この録音は・・・どうだろうなあ、私が見ると「That escalated quickly」というミームを思い出すのですが(笑)キーシンだからちゃんとなってるんだろうなあ。ブラームスもすごそう。
今週はなんか夜にかけてネットが一部遅かったり(なぜ全部でないかは不明)で書きたいことがあったのに昨日のコンサートの感想を書くターンになってしまった。書きたいことがあったのに&それなりに準備もしていたのに(強調)。
昨日のコンサートはピアノ友人が出演だったのですがちょっと変わった趣旨のコンサートで。
Collingwood Arts Precinctという普段は何に使われてるかちょっと分からない(行った時点で大分真っ暗だったのでそもそもどういう場所だかも分からなかった)場所でクラシックの室内楽コンサートとエレクトロニクスの演奏を組み合わせた多分新しい試み。今回が1回目であと2回やるようです。
室内楽コンサートの方のプログラムはこんな感じでした。
ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン ピアノソナタ第14番「月光」(ピアノ:Tristan Lee)
アルヴォ・ペルト 「Spiegel im Spiegel」(+チェロ:Blair Harris)
ドミトリ・ショスタコーヴィチ ピアノ三重奏曲第2番(+バイオリン:Franscesca Hiew)
一人ずつ増えてくプログラムですが同時に月光とペルトは繰り返されるアルペジオという共通点もあり。(余談ですがショスタコのビオラソナタのエンディングは月光ソナタをモチーフにしてるので月光とそれの組み合わせもいつか聴いてみたいなあ。あとあれ、まなざし1番もアルペジオでないにしてもちょっと似てる??)
聴衆には結構クラシックコンサート普段から来てるわけでなさそうと思われる若い人が多かったため月光は手探りな感じであまり間を置かない感じの演奏でした。間はあったほうが好みだけどこればかりはしょうがない。聴衆含めた環境を読むのも生演奏の大変なとこです。
ただ演奏が進んでみるとペルトのゆっくりで静かなのもショスタコの(スローな楽章も含めた)かなり長い塊の演奏もちゃんと(というのも失礼ですが)聴いてて結果かなり受けがよかったように思えました。
クラシックやってる人以外ではショスタコやペルトなんて知ってる人あんまりいないだろうけどこれを聴いて「これ好き!」と思った人が一人でもいるといいなあ。特にショスタコはクラシック音楽の(一般の)概念を良い意味で木っ端みじんに破壊してくれる音楽なので(笑)
今回演奏してたバイオリンの人もチェロの人も名前聞くのも初めての人達だったのですが上手かったですねー。リハーサル回数もかなり限られてたらしいですがそれが全く感じられないほどのアンサンブルのぴったりさ。ピアノ三重奏は個が3人、個として合わさるアンサンブルなので個の相性が良いとこんなミラクルにもなるのかな。
そして弦がワイルドだった。そりゃあショスタコですからワイルドな演奏が楽しい。むしろピアノがワイルドさで負けてたくらい(奏者の人の良さなんです、そこはきっと)。
最近のコンサートでは楽譜をタブレット(だいぶ大きいサイズのが出てきてますからね)で表示して使う人も増えましたが今回のバイオリニストは楽譜立てにタブレットを置いて、さらに床の上に別の端末(携帯?)を置いて足(靴のかかと)で踏むことでページをめくる仕組みを採用してました。すごいなあ。踏んで割れちゃわないか心配。あとそのかかとにはなんか加工がしてあるのか、そのままでも認識するのか。
電子機器ついでですが今回のコンサートはドリンク購入にカードが使えるのも若い人向けコンサートでは嬉しい配慮でしたね。コンサート用の場所(ホールとか)でないとこではチケットにもドリンクにもキャッシュが中心のことが多いので。実際の負担とかどうなんだろう、地味に気になるところです。
さて明日はオケのリハーサル。合唱と一緒の初リハーサルです。そこからまた来週ばたばたするのですが書きたかったブログの諸々も書きたいです。一つはリハーサルの感想と兼ねられるんですがもう一つも。
今日の一曲: ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン ピアノソナタ第14番「月光」 第2楽章
ショスタコと思った?残念、ベートーヴェンです。自分にはなかなか珍しいパターンですが明日のリハーサル感想にショスタコ使うのでこのチョイス。
昔々この曲を弾いてたときから「月光」の二つ名は有名な第1楽章よりも第2楽章に合うんじゃないかなーと思ってましたが今もそれは変わらず。光の性質とか色?みたいなのがお月様っぽいんですよね。そう思ってる人結構いるんじゃないかな、いないのかな。
3つ楽章があるうちのいわばこれが「スケルツォ」楽章なのですがスケルツォ的な軽さとはちょっと縁遠いこの楽章。そもそもベートーヴェンが聴覚をなくしていく中で書いた曲で、もともとlightheartedな性格の人でもないのでどこかシリアスなトーンがある曲調です。ただ両隣の楽章にある(それぞれ性質の違う)緊張よりは心が軽めかな。
そもそも私はスケルツォはちょっと重さがあるのが好きなので(マーラーにしろショスタコにしろその他色々)こういう曲は聴くにもしっとり、弾くにも心に親しみやすい。特にトリオのオクターブの人間的な暖かみと重みがいい。ベートーヴェンの右手・左手をずらすリズム(いろんなピアノソナタに出てきます)も心地良い。もっとこういう曲があってもいいなあ、と思いつつ唯一つみたいな存在もまた特別で。
ベートーヴェンは最近(前述友人の演奏が好きなのもあり)自分で弾くことに対してモチベーションはほんと無いのですが、でも何かのはずみで月光ソナタは弾くかなあと思ってます。友人、そして親友が弾くのを聴いて自分なりにこだわりたいことがあったり、どうも思うことがあるようなので。あとタイトルが付いてると他の曲と組み合わせやすいですよね、特に「月光」みたいなタイトルだと。さんざん若い時に弾いてはいるので実現するかはわかりませんが・・・
ということで今回は「リサイタルの生録音」でこの曲を生で、そして他の曲と組み合わせて(コンビネーションとか奏者のチョイスも合わせて)楽しむような録音をリンクしてみました。
この録音は・・・どうだろうなあ、私が見ると「That escalated quickly」というミームを思い出すのですが(笑)キーシンだからちゃんとなってるんだろうなあ。ブラームスもすごそう。
ちょっと間があきました-。
ばたばたしてるっちゃあばたばたしてるかな。なんといってももうバレエの発表会が来週末。
しかも久々のピアノレッスンをその次の日にスケジュールしてしまった。
一時帰国プランニングも色々調整しなきゃでどうなることやら。
昨日はボードゲームでものすごい楽しかったので書くのが待ち遠しいのですが一昨日行ったコンサートも同じくらいテンション上がったのでおとなしく時系列に。
ただいまオケのお仕事でショスタコ真っ盛りですがそれでもメル響がショスタコ5番やるといったらもう聴きにいかなきゃって気持ちにどうしてもなっちゃいます。
生まれてから(生まれる前も???)ずっと聞いてるタコ5を始めとしたショスタコの音楽は飽きるとかあんまりないくらい聞くのが自然なことで。やっぱり生で聞ける機会があるなら行きたいです。
しかも今回はこんな俺得なプログラムでした。
MSO Plays Shostakovich
指揮者: Jakub Hrůša
ベーラ・バルトーク バイオリン協奏曲第2番(バイオリン:Alina Ibragimova)
アンコール:ウジェーヌ・イザイ 無伴奏バイオリンソナタ第5番 第2楽章「田舎の踊り」
(休憩)
ドミトリ・ショスタコーヴィチ 交響曲第5番
いやあもうごちそうさまですよこの曲の取り合わせ。いつ聞いてもバルトークもショスタコも嬉しい。イザイも(ものすごい難しいのは分かってるのですが)オケのコンサートのアンコールで聞くとすごい嬉しいですし。というかバイオリンのリサイタルよりもオケのコンサートのアンコールで聞くことが多い気が。
(イザイの無伴奏バイオリンソナタ、6つどれも聞いてても十分難しいのが分かる曲ですがIMSLPで楽譜見るとものすごいですよ。バイオリンの楽譜とはなかなか思えないような真っ黒さは必見です)
今回のバルトークの演奏はとにかくワイルドでした。最初の音から気合い120%。もちろんこの曲はワイルドな方がいいし癖が強い感じの音の方が良いし。そこにさらにものすごい技巧でどんな難所も危なげなくパワフルに乗り切るとかもう惚れるしかない。こんなワイルドはなかなか出会えないしそんなワイルドでこのバルトークを聞けてよかったー。
ただオケがちょっと今回ぐらついてたところが多々。なんかこう、同じとこで音が変わってないとかなんかずれてるみたいなところがどうも耳について。なかなかこういうことってないんだけどなあ、珍しい。3回公演の1回目・・・とはいえショスタコ5番なんてよくやるしなあ。
あともひとつ気になったのは今度同じくHamer Hallでチェレスタを弾くにあたって音量問題。いつも通りバルコニーの後ろ半分あたりに座ってたのですがメル響のあの「ピアノのように弾ける」チェレスタでもなかなか聞き取りづらい箇所があって今のちっさい相棒でどれくらい音が届けられるか現実的にかなり心配になってきました。マジでほんとにどうしよう。特に合唱とかぶってる部分とかあったら厳しいんじゃないか。
ところで今日本から送ってもらったQさまの2017年5月音楽回を見てて(音楽以外の)歴史の動きに関わった作曲家の名前が出てるのですがその並びにショスタコーヴィチの話がひとつもでてこないのは本当に残念で。ショスタコの音楽は墓碑であり歴史書であり20世紀の、そして人類の歴史を語る上で抜かしてはいけないもので。歴史に消されたかもしれない人々の声、というか叫びがショスタコの音楽にはあります。絶対に絶やしてはいけない、もっと多くの人に知られなきゃいけないもの。
平和な時も動乱の時も忘れられることがあってはならない音楽・・・なんだけど一般の認知度はまだまだ低い。特定のなにかを指すわけじゃないですが今の時代こそショスタコがもてはやされてもいいと思うんですよね。
だから今度やるコンサートでも学校から(音楽に限らず)学生さんを招いたりということもあったり、なるべく多くの人に来て欲しいなと思ってます。5番よりは難解な曲ですけどこんな機会めったにない。宣伝活動がんばらなきゃな、私も。
今日の一曲: ドミトリ・ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 第1楽章
ショスタコ5番といえば第4楽章がテレビとかでもよく使われて(一番面白い使い方はドラマ「結婚できない男」でのかな)ますし、第3楽章は私がすっごい好きなのでこのブログでもちょっと前は結構話に出したので今回はちょっとお休みして第1楽章を。
曲の始めで音楽全体の雰囲気をセットアップするのって大切だな、といつもこの冒頭には思わされます。↑のコンサートでのバルトークの冒頭もかなり独特で大好きです。ショスタコ5番の最初の力強さと重さと暗さは一口目でお腹に溜まるしっかりした感覚。
いきなりは叫ばない、落ち着いて、でも声高らかに宣言するような。
第1楽章ではいろんな楽器のソロが聴けるのがちょっとした注目ポイントだと思います。
特に木管各楽器とか、セクションソロだとビオラ(!)、ホルンの超低音セクションソロ、インパクト抜群のピアノソロとか最後の最後のチェレスタソロ。ホルンとピアノは特に思い入れ深いです。(もしもショスタコ5番やるコンサートで演奏前にホルンがぼわああああって低音練習してたらこの曲です。オーディションでもよく使われる低音の試練!)ショスタコのダークサイドが炸裂してほんと気持ちいい瞬間。
ただそんな個の力もすごい中でこの第1楽章で一番パワフルなのがクライマックスで全部の楽器が同じメロディーを歌い上げる部分。ショスタコはほんとユニゾンが好き。そしてショスタコみたいな力強いユニゾンを書く人っていないと思います。それこそ「叫び」ですよ。何の叫びかは書かないですが聞けばわかる。忘れさせちゃいけないってのもなんとなく分かる・・・といいなあ。
生まれてからずっとこの曲を聴いてきたって書いたのですがその長らく聞いてきた録音がうっかりバーンスタインだったもんで(悪い録音じゃないです、ただちょっと最終楽章の最後の部分のテンポとかかなり変わってる解釈だったり)・・・
ムラヴィンスキー指揮の録音も「これがホーム」的な感じがあって好きなのですが探してみてよさげだったのでロストロさん(チェロの神)の録音をチョイス。第4楽章の試聴が大変かっこいいです。ぜひそちらも聞いてみてください。
ばたばたしてるっちゃあばたばたしてるかな。なんといってももうバレエの発表会が来週末。
しかも久々のピアノレッスンをその次の日にスケジュールしてしまった。
一時帰国プランニングも色々調整しなきゃでどうなることやら。
昨日はボードゲームでものすごい楽しかったので書くのが待ち遠しいのですが一昨日行ったコンサートも同じくらいテンション上がったのでおとなしく時系列に。
ただいまオケのお仕事でショスタコ真っ盛りですがそれでもメル響がショスタコ5番やるといったらもう聴きにいかなきゃって気持ちにどうしてもなっちゃいます。
生まれてから(生まれる前も???)ずっと聞いてるタコ5を始めとしたショスタコの音楽は飽きるとかあんまりないくらい聞くのが自然なことで。やっぱり生で聞ける機会があるなら行きたいです。
しかも今回はこんな俺得なプログラムでした。
MSO Plays Shostakovich
指揮者: Jakub Hrůša
ベーラ・バルトーク バイオリン協奏曲第2番(バイオリン:Alina Ibragimova)
アンコール:ウジェーヌ・イザイ 無伴奏バイオリンソナタ第5番 第2楽章「田舎の踊り」
(休憩)
ドミトリ・ショスタコーヴィチ 交響曲第5番
いやあもうごちそうさまですよこの曲の取り合わせ。いつ聞いてもバルトークもショスタコも嬉しい。イザイも(ものすごい難しいのは分かってるのですが)オケのコンサートのアンコールで聞くとすごい嬉しいですし。というかバイオリンのリサイタルよりもオケのコンサートのアンコールで聞くことが多い気が。
(イザイの無伴奏バイオリンソナタ、6つどれも聞いてても十分難しいのが分かる曲ですがIMSLPで楽譜見るとものすごいですよ。バイオリンの楽譜とはなかなか思えないような真っ黒さは必見です)
今回のバルトークの演奏はとにかくワイルドでした。最初の音から気合い120%。もちろんこの曲はワイルドな方がいいし癖が強い感じの音の方が良いし。そこにさらにものすごい技巧でどんな難所も危なげなくパワフルに乗り切るとかもう惚れるしかない。こんなワイルドはなかなか出会えないしそんなワイルドでこのバルトークを聞けてよかったー。
ただオケがちょっと今回ぐらついてたところが多々。なんかこう、同じとこで音が変わってないとかなんかずれてるみたいなところがどうも耳について。なかなかこういうことってないんだけどなあ、珍しい。3回公演の1回目・・・とはいえショスタコ5番なんてよくやるしなあ。
あともひとつ気になったのは今度同じくHamer Hallでチェレスタを弾くにあたって音量問題。いつも通りバルコニーの後ろ半分あたりに座ってたのですがメル響のあの「ピアノのように弾ける」チェレスタでもなかなか聞き取りづらい箇所があって今のちっさい相棒でどれくらい音が届けられるか現実的にかなり心配になってきました。マジでほんとにどうしよう。特に合唱とかぶってる部分とかあったら厳しいんじゃないか。
ところで今日本から送ってもらったQさまの2017年5月音楽回を見てて(音楽以外の)歴史の動きに関わった作曲家の名前が出てるのですがその並びにショスタコーヴィチの話がひとつもでてこないのは本当に残念で。ショスタコの音楽は墓碑であり歴史書であり20世紀の、そして人類の歴史を語る上で抜かしてはいけないもので。歴史に消されたかもしれない人々の声、というか叫びがショスタコの音楽にはあります。絶対に絶やしてはいけない、もっと多くの人に知られなきゃいけないもの。
平和な時も動乱の時も忘れられることがあってはならない音楽・・・なんだけど一般の認知度はまだまだ低い。特定のなにかを指すわけじゃないですが今の時代こそショスタコがもてはやされてもいいと思うんですよね。
だから今度やるコンサートでも学校から(音楽に限らず)学生さんを招いたりということもあったり、なるべく多くの人に来て欲しいなと思ってます。5番よりは難解な曲ですけどこんな機会めったにない。宣伝活動がんばらなきゃな、私も。
今日の一曲: ドミトリ・ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 第1楽章
ショスタコ5番といえば第4楽章がテレビとかでもよく使われて(一番面白い使い方はドラマ「結婚できない男」でのかな)ますし、第3楽章は私がすっごい好きなのでこのブログでもちょっと前は結構話に出したので今回はちょっとお休みして第1楽章を。
曲の始めで音楽全体の雰囲気をセットアップするのって大切だな、といつもこの冒頭には思わされます。↑のコンサートでのバルトークの冒頭もかなり独特で大好きです。ショスタコ5番の最初の力強さと重さと暗さは一口目でお腹に溜まるしっかりした感覚。
いきなりは叫ばない、落ち着いて、でも声高らかに宣言するような。
第1楽章ではいろんな楽器のソロが聴けるのがちょっとした注目ポイントだと思います。
特に木管各楽器とか、セクションソロだとビオラ(!)、ホルンの超低音セクションソロ、インパクト抜群のピアノソロとか最後の最後のチェレスタソロ。ホルンとピアノは特に思い入れ深いです。(もしもショスタコ5番やるコンサートで演奏前にホルンがぼわああああって低音練習してたらこの曲です。オーディションでもよく使われる低音の試練!)ショスタコのダークサイドが炸裂してほんと気持ちいい瞬間。
ただそんな個の力もすごい中でこの第1楽章で一番パワフルなのがクライマックスで全部の楽器が同じメロディーを歌い上げる部分。ショスタコはほんとユニゾンが好き。そしてショスタコみたいな力強いユニゾンを書く人っていないと思います。それこそ「叫び」ですよ。何の叫びかは書かないですが聞けばわかる。忘れさせちゃいけないってのもなんとなく分かる・・・といいなあ。
生まれてからずっとこの曲を聴いてきたって書いたのですがその長らく聞いてきた録音がうっかりバーンスタインだったもんで(悪い録音じゃないです、ただちょっと最終楽章の最後の部分のテンポとかかなり変わってる解釈だったり)・・・
ムラヴィンスキー指揮の録音も「これがホーム」的な感じがあって好きなのですが探してみてよさげだったのでロストロさん(チェロの神)の録音をチョイス。第4楽章の試聴が大変かっこいいです。ぜひそちらも聞いてみてください。
今年も行って来ました親友の教会でのコンサート。
早速ちょっと感想など。
今年はちょっと長さ抑えめ?でしたが(多分進行になれてきたのもあると思いますが)子供から大人まで色んな人が歌ったり楽器弾いたりするのを聴いてきました。
今回初の試みだったのが子供たちだけの合唱。可愛かったですねー。マイク付きだとみんなが一つのマイクの周りに固まって大変そうでしたが。中でもソロで歌うような子はほんと上手かったですしまだまだ伸びそう。是非通ってる学校でも応援して欲しいなあ。
親友は合唱やソロナンバーの伴奏、さらに自分のソロ出番に八面六臂の活躍でした。ソロで弾いたのはドビュッシーの「レントより遅く」とラフマニノフのパガニーニーの主題の第18変奏。やっぱ20世紀初頭のジャズっぽいのが似合うなあ。でもそれでもクラシック寄りかな。
前だぶってたラヴェルの楽譜を譲ったこともあるので今度ラヴェル弾いてみるといいよーとオススメしておきました。なにより私が聴きたい。
あと教会の合唱団っていいですね。上手い下手関わらず楽しそう。私ももしかしたらあんまりがんがんピアノとか弾けなくなったらそういうとこでまた違う形で音楽を楽しむのもありかなーとか考えたり。でもこういう場でも歌う前にまず弾きたいですが。
あと今回オルガンの演奏でイギリスの曲(ちなみに作曲家のWhitlockは鉄道オタクだったらしいです)が弾かれたのですがイギリスのオルガンソロ曲ってそんなに知らないような気が。誰が書いてる?ホルスト、ヴォーン=ウィリアムズ、ラターあたりかな?(惑星ではちょろっとパートがありますが)オルガンの音色とイギリスのノスタルジーと愛国と気品のある作風の融合はもっと聴いてみたいです。
そしてもちろん今年も聴衆参加ナンバーがありました。なんと4曲。知ってたのはSingin' in the rainとWouldn't it be loverly、知らなかったのがIsn't this a lovelyday to be caught in the rain?という歌。ここまでは古いミュージカルや映画でおなじみの曲。そして最後のEarly Grey Tea Songはもちょっと新しくたしかABCラジオ?でおなじみらしき曲。こないだ親友の家にゲームやりに行った時に流れてたのでかろうじて知ってました。面白い歌だったなあ。詳細は今日の一曲で。
今日の一曲: Enda Kenny 「The Earl Grey Tea Song」
(公式サイトの試聴リンク)
みなさんは紅茶が好きですか?紅茶の中でもアールグレイという種類の紅茶はお好きですか?
好きな人も嫌いな人も笑っちゃう、そんなアールグレイについての歌です。
歌い手はアールグレイのあの独特な香りが嫌いな人で、すごくこき下ろしてるのですがアールグレイ好きからしても頷かざるを得ないウィットとユーモアに満ちた歌詞。
英語ですが歌詞はこちら。言葉を濁す、までは行かないながらわりとすかした感じでけなすこともあればかなりストレートにDisってたりもう笑うしかない。私も歌いながら途中ちょっと笑っちゃいました。
とりあえず公式サイトらしきサイトに試聴リンクがあったのでリンク。Purchaseからアルバム購入にも飛べるみたい(アルバム名はBakers Dozen)。ところでこないだ小旅行の時に聴いた別フォークアーティストのイカの歌(あれも面白い)もそうですがアカペラだとなんか面白さが増すような気がするの気のせいかしらん。
早速ちょっと感想など。
今年はちょっと長さ抑えめ?でしたが(多分進行になれてきたのもあると思いますが)子供から大人まで色んな人が歌ったり楽器弾いたりするのを聴いてきました。
今回初の試みだったのが子供たちだけの合唱。可愛かったですねー。マイク付きだとみんなが一つのマイクの周りに固まって大変そうでしたが。中でもソロで歌うような子はほんと上手かったですしまだまだ伸びそう。是非通ってる学校でも応援して欲しいなあ。
親友は合唱やソロナンバーの伴奏、さらに自分のソロ出番に八面六臂の活躍でした。ソロで弾いたのはドビュッシーの「レントより遅く」とラフマニノフのパガニーニーの主題の第18変奏。やっぱ20世紀初頭のジャズっぽいのが似合うなあ。でもそれでもクラシック寄りかな。
前だぶってたラヴェルの楽譜を譲ったこともあるので今度ラヴェル弾いてみるといいよーとオススメしておきました。なにより私が聴きたい。
あと教会の合唱団っていいですね。上手い下手関わらず楽しそう。私ももしかしたらあんまりがんがんピアノとか弾けなくなったらそういうとこでまた違う形で音楽を楽しむのもありかなーとか考えたり。でもこういう場でも歌う前にまず弾きたいですが。
あと今回オルガンの演奏でイギリスの曲(ちなみに作曲家のWhitlockは鉄道オタクだったらしいです)が弾かれたのですがイギリスのオルガンソロ曲ってそんなに知らないような気が。誰が書いてる?ホルスト、ヴォーン=ウィリアムズ、ラターあたりかな?(惑星ではちょろっとパートがありますが)オルガンの音色とイギリスのノスタルジーと愛国と気品のある作風の融合はもっと聴いてみたいです。
そしてもちろん今年も聴衆参加ナンバーがありました。なんと4曲。知ってたのはSingin' in the rainとWouldn't it be loverly、知らなかったのがIsn't this a lovelyday to be caught in the rain?という歌。ここまでは古いミュージカルや映画でおなじみの曲。そして最後のEarly Grey Tea Songはもちょっと新しくたしかABCラジオ?でおなじみらしき曲。こないだ親友の家にゲームやりに行った時に流れてたのでかろうじて知ってました。面白い歌だったなあ。詳細は今日の一曲で。
今日の一曲: Enda Kenny 「The Earl Grey Tea Song」
(公式サイトの試聴リンク)
みなさんは紅茶が好きですか?紅茶の中でもアールグレイという種類の紅茶はお好きですか?
好きな人も嫌いな人も笑っちゃう、そんなアールグレイについての歌です。
歌い手はアールグレイのあの独特な香りが嫌いな人で、すごくこき下ろしてるのですがアールグレイ好きからしても頷かざるを得ないウィットとユーモアに満ちた歌詞。
英語ですが歌詞はこちら。言葉を濁す、までは行かないながらわりとすかした感じでけなすこともあればかなりストレートにDisってたりもう笑うしかない。私も歌いながら途中ちょっと笑っちゃいました。
とりあえず公式サイトらしきサイトに試聴リンクがあったのでリンク。Purchaseからアルバム購入にも飛べるみたい(アルバム名はBakers Dozen)。ところでこないだ小旅行の時に聴いた別フォークアーティストのイカの歌(あれも面白い)もそうですがアカペラだとなんか面白さが増すような気がするの気のせいかしらん。