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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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Trashy or Classy?
相変わらず生活の日常の一番日常の部分が続いている、という不思議な状態で。
仕事が少なめ(全く来ないわけではない)で時間は空くけど庭を掃除するとか家の中掃除機かけるとかそこまでする気にはならないほど今でも「日常」なようで・・・(掃除機はかけた方がいいけど)
それでもちょっとはメリハリ付けたほうが良いかなあ、とかちょっと違うこともやってみたいなあ、みたいな気持ちはあるらしくちょこちょこ行動に出てくるように。

多分その一環だと思うのですが昨日突然「せっかくSpotify活用してるんだから学生のときとかにほぼ環境音みたいに聞こえてきた色んなポップスとかそこらの歌を集めたプレイリストとかないかな」と思い立って「Trashy 00's」で調べたら色々出てきました。というか正確には90年代寄りだったようです(笑)年をとった明確な証拠ですなこれは。
もちろんプレイリストは作った人の趣味というかチョイスで色々ラインアップが違ってきますが私が一番「これが自分が思ってたやつ!」というプレイリストの名前が「this airn't trashy it's 90's classy」というもので。面白いです。楽しいです。そして懐かしいです。

そもそも今回求めていた、そしてこのプレイリストの名前にもなってる「Trashy」というコンセプトが面白いですね。ニュアンス(というかかなり拡大解釈)としては「クオリティはそうでもないけどキャッチーでよく流行って色んなところで聞く、でもその状態は必ずしも長く続かなくて、でも少し後になってまた耳にすると思い出す」みたいな。

ポップスだとそういう良く流れるキャッチーなところがある曲のラインアップは時代とともに変わっていくけどクラシックでのそういう音楽ってラインアップが変わらなく、ライトな層には根強い人気があり続けるところがあってやっぱりTrashyとは別物なのかな・・・みたいなことは思うのですがカテゴリとしては似てるところもあったり(だからってコアなファンも多い投票企画でそこまで票を入れることはないような気もするけどなあ・・・そこは別の話)

先ほどの「Trashy」の定義というほどでもない定義に「クオリティはそうでもないけど」と書きましたが音楽がTrashyであるのは音楽そのものの性質も一部あるけれど音楽の使われ方もかなり関係してるんじゃないかな、と思う節があります。音楽が使われる場、その場と音楽の関係性、それから使われる頻度。このブログでずーーーーっと前書いた覚えがあるのですが音楽が消費に耐えられる程度ってのも色々で、特にcontextとうまく絡まない場合は消費も早まるんじゃないか、みたいなことを考えたり。
それでも儚いといってもそうやってノスタルジーを介してしぶとく根強く長く愛されるという側面もありますよね。

ただクオリティとか摩耗とかも問わずTrashyと言える音楽でもノスタルジーに働きかけるところは大きいように思います。むしろクオリティが最高級じゃなく、消費に耐えられない儚さ(?)があるからこそノスタルジーは強くなる面もあるかもしれない。
(自分にとっても懐かしい曲ってかなり広い範囲でありますし人生の成り行きで決まっていくものではありますがTrashyなもの、手堅いもの、難解なもの、その他色々な音楽に若いうちからどっかでノスタルジーの種を植えていくのも面白いなあ、とちょっと思います)

あと流行ってた当時は聞くのが嫌になるほど耳に入っていて後からTrashyカテゴリに分類されるような音楽でもしばらく距離を置いて改めて聴いてみるとノスタルジー抜きでも「そんな悪いもんでもないじゃん」と思うものも少なくなく。クオリティはそうでもない、にしても悪くはないものも色々あります。というのがさっき紹介したプレイリストのタイトル「this airn't trashy it's 90's classy」にも含まれてるんじゃないかな。

色々書いておいてなんですが難しいこと抜きにして楽しい&面白い曲と再会できたことは嬉しいです。Trashyな音楽でも一生再会しないのも寂しいですしね。学生のころそういう音楽がある場自体に特別な思い出があるわけではないのですが音楽そのもの、雰囲気の懐かしさをめいっぱい楽しみたいです。


今日の一曲: エドワード・エルガー 「ため息」



最近入手したアルバムから紹介を、と意気込んだら本文の内容とものすごい真逆な曲を選ぶはめになった不思議。
去年のBBC Promsのラスト・ナイトのコンサートで知った曲なんですがその時にもしかしたら紹介してたかも・・・?まあいいや。

BBC Promsも今年開催されるかわからないですが毎年色んな音楽に出会って色んなコンサートのフォーマットを(遠くから)見せてもらって楽しみにしています。(開催されなかったらアーカイブでなんかやってくれないかなあ・・・)
その中でも一番有名な「ラスト・ナイト」コンサートはかなりお祭り感があるイベントで。
だからお決まりのレパートリーだったりポピュラーな曲も多くプログラムに組み込まれますしお客さんのノリもまた普通のクラシックのコンサートとはちょっと違う。

そんなお祭りのなかでこの曲に出会えたのはかなり予想外でした。イギリスのメジャーな作曲家とはいえマイナー気味でしかもどシリアスというかかなりしんみりした曲で。だからこそ特別耳を引いたというのはあるかも。計算の内?でもものすごいいい出会い方をした曲です。

Contextはさておき音楽自体もものすごく感動的、という感じではなく地味さがある繊細な美しさで出会ってしまった以上大事にしたくなる曲ですね。録音を購入するときもなるべく良い録音を選びたいと思いました。エルガーとかイギリス系であんまりメジャーじゃないレパートリーを聴くならサー・アンドリュー・デイヴィスが間違いないと思います。メル響でコンサート聴きにいった印象もそうですし、リンク先の録音にも収録されてるThe Music Makersを去年のBBC Promsで振ってたのなんかもそう。マーラー8番振りに戻ってくるのは(そのころコンサートやってれば)確定してますがまたメルボルンでそういうレパートリーも振って欲しいです。

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