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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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ちょっと風がそよそよと
ちょっとだけ新鮮な風が吹いてきたかも。

昨日は音楽友達のバースデーでBYO家飲み(キリンのシードルを二本持ってきました)でした。
私がまだメシアン弾いてない頃大学でメシアン弾いてた先輩と初めて会ったり、なんかクラシック音楽畑の小ささに驚くこと色々。
大学を出た後海外に行った音楽仲間も多いのですが、海外から帰ってくる(+パートナーを連れてくる)人もそこそこいるようで。住みよさだったり、あと現代音楽音楽(あとダンスもらしいです)で色々やりやすいとい文化背景があるらしく。

それで似たような話だとオーストラリアでメルボルンってのは文化のミックス的に他の都市とかなり違うみたいです。私はあんまり他の州都に行ってないのですが、色んな文化背景の人が混在しててそれが普通、みたいな感じなのはほぼメルボルンだけだとか聞きました。(最近ホバートいったんですけど人口がだいぶ少ないんで比較しづらいですね、でもまあアジア人は少なかったかも)
なので観光はあれですが街の雰囲気という意味でも外国からメルボルンにもっと遊びに・住みに来て欲しいと改めて思いました。

さてその同じパーティーで去年シューベルトを歌った(友人の)友人の歌手に「あんたらのおかげでシューベルト弾きたくなったよ」と話したら「シューベルトの歌曲のピアノ編曲も色々あるよ-」とそそのかされた(?)ので今日探してみたらかなり有りました。しかもリスト編曲中心に。
リスト版の「魔王」は有名ですが他にもたくさんシューベルトの歌曲編曲しているみたいで。しかもシューベルトに限らずリストはピアノ編曲が多い!ベートーヴェンの交響曲やワーグナー辺りも有名ですが幻想交響曲とかまで手がけてたのは初耳。逆にピアノ編曲結構やってるイメージのラフマニノフは曲数は意外と少なかった。

とりあえず著作権ひっかからない20世紀初頭より前の音楽ならIMSLPに楽譜アップされてるので(便利ですよ-)シューベルト歌曲リスト編曲でちょっと探してみて絞り込んでとりあえず以下の3曲を印刷してみました。
(1)「白鳥の歌」より「影法師(ドッペルゲンガー)」
(2)「冬の旅」より「菩提樹」
(3)「水の上で歌う」

(知ってはいるのですが今改めて一覧スクロールしてたら編曲はされてないけど面白そうな歌曲がいっぱい!)
とりあえず(1)は去年その前述元凶の友人達が歌ってかなり記憶にのこった曲。短くてインパクトあるし影だから今弾いてるアデスのDarknesse Visibleと相性がよさげ?ただピアノだけでどうなってるかなー。
「菩提樹」はだいぶ前から好きな歌曲で、ピアノで弾けたらいいなーと憧れがあります。楽譜見たら結構リスト分入ってるみたいで果たして技巧的に弾けるか自信ないのですが今でなくてもそのうち。
そして(3)も実はアデスの音楽から(四重奏曲Arcadianaの楽章タイトルから)知った曲。だいたい20~21世紀から遡って元ネタを見つけるのがデフォルトな自分。それで今日歌曲版・ピアノ版初めて聴いてみたのですが歌詞の自然美題材と対照的になんか魔物が住んでそうな曲ですねこれ(汗)これもピアノ編曲のフレーバーが強いんで見た目難しいんですが・・・夜ガス「絞首台」に続いて魔物に魅入られたい気持ちがひしひし。

ということで初見の楽しみ&ピアノソナタまで行かないシューベルトの楽しみが増えました。
秋冬これで過ごせる、というほどではないですがとりあえず短期的な刺激。
引き続きアンテナ広げて行きたいと思います。


今日の一曲: フランツ・シューベルト「水の上で歌う」(リスト編曲版)



ほんと最近弾きたい音楽の好みが不健全なような。Darknesse Visibleから絞首台から、ついでに言えばその前のウンディーネの水+魔物から、それでこの曲に(実際あるかないかわからないけど)魔物を見つけてしまって。
未だに悩んでるインクサンプルも油断すると青緑の深めなところが多いしなんか似たような変な偏りに囚われているのか・・・

この「水の上で歌う」は調号・エンディングが「変イ長調」で書かれてるのですが実際曲の半分ぐらいが実質「変イ短調」で。今弾いてる即興曲みたいなシューベルトのヘ短調の暗さも独特ですがこの曲みたいなシューベルトの「変イ短調と変イ長調の明暗の紙一重」にも色んな意味でヤバい物を感じます。あとシューベルトの転がるようなきらめくような速めのパッセージ(特に水面を表すような)と変イ短調の組み合わせもなかなかすごいです。

何をするにしてもシューベルトの「変さ」「独特さ」「ヤバさ」って一見素通りしちゃうくらいに繊細でさりげないんですよね。この曲にしても歌詞が前述のとおり自然美を歌う美しい詩なのですが、でも最初この曲を聴いたときからものすごい自分のセンサーがアラート出していて。
なんでそんなに危ない物を感じるのか自分でもよくわからなくてびっくりです。でもその分好きな曲であることは確か。

ただ一つ言えるのはウンディーネにもあるように水は美しい顔で優しく手招きしながら人を(物理的に・精神的に)深みに引きずり込んで溺れさせて沈めようとしているものなので、そういう意味での危うさはあるかなー。そこまでひっくるめて炎とか水とかもっとピアノでも色々遊んでみたいです。

今日ようつべで録音をあさってたらホルヘ・ボレットの名前がこの曲の演奏に関して多く出てたので探してみたらちょうどシューベルト歌曲のリスト編曲を集めたCDが出てきました。(2)の菩提樹も入ってるし魔王も入ってるし、これ私も欲しいなあ。

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メル響のマーラー7番コンサート感想!
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~
あれからじわっと1都市領土が増えました。ただしかなりの火事場泥棒でやっとのこと。
ただ火事場泥棒=機会を逃さなかったとポジティブに見ております(笑)引き続き小覇王のタイトルと全土統一を目標に遊んでいこうと思います。

さて昨日は夜まであったかく夜のお出かけにはもってこいでした。
そしてマーラー7番にもなんかちょっと合う夜(特に第2楽章)。いやあいいマーラーの夜でした。
今回は単品ではなくこんなプログラムでした。

メルボルン交響楽団コンサート「MSO Plays Mahler 7」
Hamer Hall
指揮者: Sir Andrew Davis
Paul Stanhope 「The Heavens Declare」(合唱:Melbourne Symphony Orchestra Chorus、合唱指揮者:Warren Trevelyan-Jones)
(休憩)
グスタフ・マーラー 交響曲第7番


以前Brett Dean+マーラー5番という組み合わせもありましたが今回もオーストラリアの作曲家の大規模合唱曲とマーラーの交響曲のコンビネーション。今回も堂々と並べられるくらいの曲でしたよ!それに色々コンパクト化してる今の時代にこんな大きい曲を書いて演奏してもらえて本当に素晴らしいことです。

「The Heavens Declare」は聖書(旧約・新約どちらも)の言葉をラテン語で歌詞にした合唱+オケの曲。でも不思議と宗教感はそんなになくて、オーストラリアの音楽によくあるオープンなポジティブさとStanhopeのクリーンなハーモニーが支配してる感じ。とにかく光!最初の「最初の光」から最後の「Luminaria..」まで美しくてものすごく輝く光の描写。

その「光」の要素が多分Stanhopeの作品とマーラーをつなぐリンクなんだろうな。マーラーもまた光の描写がすごい作曲家。いつも言うのですが闇の暗さを知ってるからこそ光がああなる。
その中で7番というのはまた一筋縄では全然行かない交響曲。隣に座ってた老夫婦がStanhopeの作品に驚いてましたがむしろ今回のコンサートだったら現代曲よりマーラー7番の方がずっと聴くのに難しくて複雑な曲だと思います。

いやあ難しかったですねえやっぱり。マーラー7番は第3楽章を除いて後から振り返ってみてもどうやってここまでたどり着いたか全くわからなくなる、全ての方向転換と展開が意外でどう受け止めていいか分からなくなる。
でもその複雑さを生で真っ向から浴びてじっくり味わうのは本当に好きです。今回も楽しみました。未だによくわからない曲ですけど。

今回ちょっと第1楽章で目立ったのがリズムと縦向きに揃うはずのところが色々甘かったとこかなあ。特に第1楽章は一番の迷宮なので(特にハーモニーが)リズムでメリハリつけないと迷ってしまう。そういうメリハリが前に前に出るのは第6楽章なんですけど、それが7番まで繋がってるエレメントでもあると思うので。

7番は意外性いっぱいの交響曲ですがソロを担当する楽器もちょこちょこ意外。そもそも最初のソロがテノールホルンというオケではかなりの希少楽器。他にもコントラバスのソロがあったり、第3楽章はビオラがかなりソロ多かったり。ついでにコントラフォルテ(コントラファゴットの改良版)はソロだけでなく音量がでかいために吹けばソロに聞こえるようなパートが結構あったり。

第3楽章のビオラかっこよかったですねー。ホールの後ろの方に座っててもしっかり伝わってくる、暗いながらもなんというかちょっと色気のあるような音。
第3楽章は元々(ビオラのソロもあって)好きな曲なのですが今回Sir Andrewの指揮でこのスケルツォは(自分が思うところのアンデッドになる前は)ウィンナーワルツだったんだ!という発見が。あとどうやってマーラーがグロテスク・不吉・アンデッドを出してるのかってのが色々わかって面白いです。意外にわかりやすい第3楽章。

マーラーサイクルももう7番まで来ました。次は「大地の歌」でこれも聞き逃せない楽しみなコンサート。
というか最初から全部行くつもりでいます。もうこれは自分にとって巡礼というかなんというか。場所は毎回一緒なんですけど(笑)自分にとってマーラーの交響曲は多分宗教になんとなく近いところに位置してるような気がします。

仕事や何やらで忙しくて、今回のコンサートが癒やしになったかどうかはちょっと難しいのですが(7番だもんしょうがない)、心の糧には多分なってるはず。でもたまには休みます。多分。


今日の一曲: グスタフ・マーラー 交響曲第7番 第1楽章



いやあ好きだし書きやすいからって第3楽章選ぶのもなんだと思って(以前も紹介してるはず)第1楽章を選んでみたのですがどこから考え始めていいか。マーラーが書いたもののなかで一番難解なんじゃないかなあ。

でも難解だからこそ最後の第5楽章が輝いて気持ち良く終われるというか。この交響曲の最初の和音のこのくぐもった暗い何色とも言えない感じから最終楽章のハ長調に至るまでの壮大な旅路。
そういうこともあって5番や6番と比べて7番は楽章のばら売りがちょっとしにくかったりするか。(第2楽章・第3楽章あたりは単独でもいいかも)

マーラーの音楽描写ってリアルに迫るところが多々あって。この第1楽章では迷うような、ふと考えがあっちにこっちに行ってしまうような、そういうリアルな葛藤。そうやって見ると少しは分かるような気がするんだけど音楽としてはなかなか手強い。
マーラーの音楽はいつもクライマックスには自然と導いてくれるんだけどこの楽章に限ってはそうじゃなくて、ほんと戸惑いっぱなしです。

でも聴くのに難しいからといって悪い曲というわけでもなく、敬遠するべきとも思わないです。
素晴らしい曲であることは変わりない。
あとちょっと言い方は変ですがマーラーは人類の味方、特に鬱に気質が傾いてる人の味方だと思うので。

そしてやっぱりマーラーの交響曲って長いのですが時間と機会があったら是非丸ごと楽しんでもらいたいなと。
ついでに言えばマーラーの交響曲って前後の交響曲と少なからずつながりがあって(同じ・似たようなテーマを使ってたり)、5番・6番に続く作品とみるとまたちょっと面白くなってきたりします。

リンクしたのはTennstedt指揮の録音。(ただし第3楽章の印象で手持ちから選んだ)
マーラーの交響曲は長いのだとCDまたいじゃうし、どの楽章の後で切るとかあるし、だからといって余った時間にもう一つとかなかなかできないし、あと録音によって時間も大分変わるだろうからCDとして作る場合めんどくさそうだなー(笑)

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先生のコンサート!
ここのところお出かけ続きでくたくたな上にちょっと脱水気味になってしまった今日。
やっぱ無理はいけませんな&湿気が比較的ある日は要注意ですな。

今日は先生のリサイタルに行って来ました。場所は大学の北側の神学部にあるホール。先生は同じく北側の寮に住んでるので演奏場所が徒歩5分。便利だなー。

内容はこんな感じでした。
Lyrebird Music Society March Concert
ピアノ:Stephen McIntyre
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト アレグロ(ソナタ断片)K.400
フレデリック・ショパン ピアノソナタ第2番 変ロ短調 op.36(「葬送行進曲」)
フランツ・シューベルト ピアノソナタ 変ロ長調 D.960

モーツァルトはちょっと珍しい未完の作品。こういう軽くてユーモアのある曲では先生の独特のユーモアのセンスが垣間見えて面白い。なんとなくちょっと気むずかしいところがあって不思議な剽軽?さがあって。さらーっとせっかちな感じで弾いちゃうのが面白いなーと思うしなんか親近感があるというか。先生はシリアスな曲はじっくり弾くけどユーモラスな曲はとことんさらっと弾くギャップがあるようで。

他の2つはもうシリアス中のシリアスというか(シューベルトのスケルツォ楽章を除く)、じっくりな先生の演奏が本格的に楽しめる曲でした。
特にショパンなんかは例えば若い演奏者が燃えるような暗さで弾くところを先生(今年で70+何歳だっけ)はものすごく内向きに弾いてた感じ。特に速くて短い最終楽章がそういう意味ではすごかった。説明しようとするとなんか先生に失礼な感じになるのですが内臓にゆさぶりかけて後味悪い感じというか。もうそういうテイストの演奏・解釈大好き。ちょっとメンタルに来ましたがまた味わいたい。

最終的にやっぱり先生の演奏で聞いてて安心するのはシューベルトかなー。
先生のシューベルトという世界観が少なくとも自分にはしっかり根付いてるというか確立しているというか。曲自体もまた安心する曲ではあるのですが、あれだけどっしりとあの曲と向き合えたらなあ。なんかこう、あの曲を聞いてると自分はまだまだ子供だなと思ってしまう。特に先生が弾いてるの聞くと。

とにかくショパンが一番印象的だったかなあ。普段ショパン弾いたり聞いたりしない変な道を歩いてるピアノ弾きなのですが久しぶりにショパンでがつんとやられた感があります。先生はMelbourne Recital Centreで5月にまたリサイタルやるときにショパン再び弾くそうなので(そしてスクリャービンとかプロコフィエフも)また聞けるのが楽しみです。

あと今回先生には珍しい大きめの曲が少数なリサイタルプログラムだと思ったら変ロ長調→変ロ短調→変ロ長調という構成になってたり、プログラムの組み方にちゃんと意図があるんだなー。先生のそういう選曲が好きなので私もそこのところ参考にしたいと思います。もちろん先生から学びたいことは色々他にもありますが。


今日の一曲: フレデリック・ショパン ピアノソナタ第2番変ロ短調(「葬送行進曲」) 第4楽章



前述の通りショパンを弾かない聴かないピアノ弾きな私ですがそれを差し引いてもこのソナタを生で聴く機会は今までほとんど、というか全然なかった気がします。大学で弾いてる人とか(mastersあたりで)居たはずなんだけど。
とはいえ曲自体は知ってるし録音も聴いたことがあって、でも今回改めてこの曲の難しさをぼんやりとですが知った気がします。

難しさの詳細は楽譜見ないとはっきりできないんでおいといて、やっぱり異様な特徴のあるソナタだなと思います。普通は短調のソナタだとスローな楽章が近い長調だったりするのですがこれは4つの楽章全部変ロ短調だったり(暗い!ひたすら暗い!)、第2楽章のスケルツォが鬼気迫ってたり、第3楽章のスローなのがアダージョ的ではなく葬送行進曲だったり、第4楽章がなんかずっと右手と左手が平行でよくわからないまま2分未満ですぐ終わっちゃって「あれの後にこれ!?」みたいになるし。知らないで聴くとびっくりだろうなあ。
特に最終楽章の??に関してはクラシックの形式とかに詳しくなくても不思議かも。

ショパンでこういう速い音の連なりがずっと続く、というと例えば練習曲とかでよくある話なのですがこの楽章は聴いてて明らかに違う。そもそも曲に起伏や方向性が少なくて嵐が来そうな状態のまま暗雲が渦巻いている感じ。それをひたすら内向きで弾くといい意味で気持ち悪い(また弾いた先生に失礼なことを・・・)。

そんな内向きでぐるぐるして、暗くて、謎多くて、変ロ短調である(なんか自分と相性のいい調なんです)この曲にちょっと興味もってしまってる自分がいたり。弾きたいとはまではまだ思わないのですが(だって難しいし)特にスケルツォとこの最終楽章に惹かれています。これじゃなくてもいいから変ロ短調やりたくなるなあどうしよう。
また5月に先生の演奏で聴く機会があるのでまずはまたそれを楽しみたい。

ということで前述理由からショパンの作品の録音何がいいとか全然わからないダメなピアノ弾きなのでとりあえず先生の先生の録音があるか探したらみつかったのでそれをリンクしておきます。気むずかしさ的なエレメントは一番じゃないかと思われるのですが聴く方は好き好きかも。

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一仕事終わり。
弾いてきましたー・・・といいたいところなのですが土曜日は諸々イレギュラーな日で。
朝早くの睡眠が深いときに煙探知機の誤作動でものすごい音が3回くらい鳴るのに起こされ。
しかも本来だったら非常事態と動かなくてはいけないところを大音量が恐怖で動けないという有様。
不安状態+前述動けなかったことに対するふがいない気持ちで一日精神も調子が悪く、そこからまたちょこちょこ予定外のアクシデント未満が続いて。調子が狂いっぱなしの一日でした。

なにはともあれコンサートは大盛況でした。
まずはプログラムコピペ。(縦に長い)

The Classics: Symphony
2017年2月25日(土)午後7時開演
Malvern Public Gardens, Malvern
演奏:Stonnington Symphony Orchestra
指揮者:Roy Theaker
【プログラム】
リヒャルト・ワーグナー 「ワルキューレの騎行」(Heutschenruiter編曲版)
ガブリエル・フォーレ 「パヴァーヌ」
ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン 「エグモント」序曲
ピョートル・チャイコフスキー 交響曲第5番より第2楽章
カミーユ・サン=サーンス 序奏とロンド・カプリチオーソ (バイオリン:Lily Higson-Spence)
(休憩)
フェリックス・メンデルスゾーン 「真夏の夜の夢」序曲
Lior 「A Lift in the Morning Fog」(歌:Lior、Nicholas Buc編曲)
Nigel Westlake/Lior 「Compassion」より第7楽章「Avinu Malkeinu」
Lior 「This Old Love」(歌:Lior、Nicholas Buc編曲)
ヨハネス・ブラームス 「ハイドンの主題による変奏曲」よりフィナーレ
Howard Shore 「ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間」交響組曲
アントニン・ドヴォルザーク 交響曲第7番より第4楽章
これだけあると結構長さもありますがそれでも公園の指定エリアいっぱいお客さんが来てくれました。Liorの名前もそうですし天気に恵まれたのもそうですが近くでで結構こういうイベントに来る人が多いエリアなのかな。

天気はよかったです。気温は低めでしたが風もほとんどなく。でも夕方になってくると寒いは寒いので演奏服の下にヒートテック着用でした。というか丸見えですよヒートテック(別に大丈夫なんですけどね、こういうコンサートだと)。

前半は端っこの方で観てましたがバイオリンの子うまかったですね。18才でアカデミーの方に入学しただけあると言いますか。派手な曲をしっかり弾きこなして音も辛口で力強くて。かっこよかったなあ。

私の出番はというと何事もなく無事終わりました。ものすごく目立つわけではなくちょこちょこっと聞こえるくらいのパートを電子キーボードで野外でスピーカーを通じて、なのでどれくらい私の音が聞こえたかどうかは微妙なとこですがまあ良く弾けました。
Liorの声も(後ろからですが)堪能できてよかった。人生であの人と共演できるとは思ってもなかった。聴衆の皆さんもLiorのCD(特にCompassion!)買ってくれるといいなー。

ということで一段落はしましたが仕事とか他の外出とかでばたばたは続きそう。
仕事の中期的なペースが掴みにくいのとそろそろ仕事PC買い換えた方が良い感がひしひしするのがちょっとだけストレスとして蓄積しつつあるような。
ただ水曜日は友達とあってイチオシのリラックスできるクラシックCDを貸してインクサンプルをもらったりペン使わせてもらったりするので息抜きしたいと思います。色とりどりのインクは目の保養。


今日の一曲はまたもやお休み。少しでも休みたい今。

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夏の終わりの野外コンサート
やーっとお知らせタイム!

来週の土曜日にちょろっと弾いてきますよー
ちなみにこんなコンサート。

The Classics: Symphony
2017年2月25日(土)午後7時開演
Malvern Gardens, Malvern
演奏:Stonnington Symphony Orchestra
指揮者:Roy Theaker
【プログラム】
リヒャルト・ワーグナー 「ワルキューレの騎行」(Heutschenruiter編曲版)
ガブリエル・フォーラ 「パヴァーヌ」
ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン 「エグモント」序曲
ピョートル・チャイコフスキー 交響曲第5番より第2楽章
カミーユ・サン=サーンス 序奏とロンド・カプリチオーソ (バイオリン:Lily HIgson-Spence)
(休憩)
フェリックス・メンデルスゾーン 「真夏の夜の夢」序曲
Lior 「A Lift in the Morning」(歌:Lior、Nicholas Buc編曲)
Nigel Westlake/Lior 「Compassion」より第7楽章「Avinu Malkeinu」
Lior 「This Old Love」(歌:Lior、Nicholas Buc編曲)
ヨハネス・ブラームス 「ハイドンの主題による変奏曲」よりフィナーレ
Howard Shore 「ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間」交響組曲
アントニン・ドヴォルザーク 交響曲第7番より第4楽章

・・・というライトミュージックコンサートにしてはプログラムがそんなにライトでないコンサートです。曲も多いしそこそこ難しいしでオケは大変そう。
ちなみに私はCompassionだけ出演です。ステージの大きさの都合でピアノパートとハープパートを兼任(キーボードで)。ハープの音楽はあれくらいなら読めるので(もっと音の読み替えとかが多かったら苦戦してたかも)とりあえず大丈夫な感じ。ただ二つの楽譜を同時に読んでるので(読みやすいようにかなりマーキングしてます)見忘れがないように気をつけなければ。

それにしてもまたチャイコの5番かいっ!(弾かないけど)
エグモントもチャイコ5番もついこないだ指揮者育成プログラムでやったばっかりでなんか新鮮味が・・・(汗)
でも改めてチャイコ5番の第2楽章って指揮者とオケのコミュニケーションを試す曲だなーと。テンポの動きを指揮者がちゃんと示して、そして奏者が指揮者を見て常にちゃんとついてかなきゃいけない。でもだいたいそこちゃんとしないのは(ユースでもコミュニティオケでも)オケの方。指揮者に肩入れする以前にやきもきします(それでドヴォルザークも同じようについてなかきゃいけない要素たくさんあるので余計にやきもき)。

あとロード・オブ・ザ・リングでパートが欲しかったなー。なさそうだとは思っていたけど本当になかった。ハリーポッターならソロあったのに(ただしキーボードで弾くのはむなしい)
でも本音をいえばロード・オブ・ザ・リングよりもドヴォルザーク7番が弾きたかった(笑)

ということでこんなに曲があって全部でリハーサル4回+ゲネプロととにかく時間がない!ので毎回のリハーサルももちろんじっくりできない。Liorが来るのは来週かな。2回一緒にリハーサルできるといいけどどうかな。
(ちなみにCompassionの前後の曲もLiorの歌なのですが3曲の調がバラバラな上にどれもトリッキーで大変そう。よかったー1曲で(再び))

仕事にリハーサルにいつもの練習にその他色々てんてこまいですが趣味に向ける気力・心の余裕もあるので次回はそこらをまた。(=インクが届きましたからね!紹介せずには居られない!)


今日の一曲: NIgel Westlake/Lior Attar 「Compassion」より第7楽章「Avinu Malkeinu」



ここでもすでに1回はCompassion紹介してるはずですがまさか弾く立場で今日の一曲に選ぶとは。
楽譜をもらってよーく見ると第7楽章は2人の作曲家の前に「Trad. Arranged」とあります。調べたら「Avinu Malkeinu」はYom Kippurなどのときに歌われる祈りの歌だそうですがこれはメロディーもtrad.だということかな?

曲調としてはちょっと中東系のエキゾチックさがメロディーやハーモニーに入ってくるのですが基本はWestlakeの映画音楽にも通じる聴きやすい、クラシックらしい和音。ただそこの中に音楽の緊張をぐっと強めるために、または弱めるためにちょっと変わった和音が入ってくるのが面白い。そこはピアノ・ハープパートでよーく見れます。キーボードじゃなくてピアノとかハープとかでその音の混じり合いと響き合いをもっと感じたかった(ハープは弾けませんが)。

そしてやっぱりこのCompassion全曲を支えてるのがLiorの美声ですよ。生で聴くのが楽しみすぎる!
こないだのGolden Kitschもそうですが、今の(オーストラリア固有の問題ではなさそう)作曲家は特定の奏者のために曲を書いたり、それがまたカリスマ的なバージョンになってしまったりなんだりの理由で他の人が弾きにくいっていうのは心配すべきことなのかなーと最近。
Compassionの場合はLiorの美声だけでなくヘブライ語・アラビア語で歌う難しさもあってLiorしか歌えないんだろうなあ。もっと広く知られて弾かれて欲しいとは思うんだけど。

とりあえず録音は出てるんでそこから広めることはできるかな。ようつべにシドニーのラジオ局の公式アカウントから動画もでてるし。
前も書いたと思うのですが色んな意味でタイムリーな曲ではあると思うので。なにかをきっかけにもっと聴かれるようになるといいな。

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