×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
やーっと一息&一段落。
仕事もお出かけイレギュラーもちょっと落ち着いた感じです。
ただ明日一日休みとして何するかよくわからないです。外出て食事はちょっと最近外食が多いんでお財布的にちょっと躊躇われるし、特に買いたいものがあるわけでもないし。欲がはっきりしないとなんとも動きづらい。
おいしいもの食べたい欲はあるんですけどね-。昨日一昨日と美味しい物食べたからなあ。
火曜日のリハーサルに行く前にメルボルン国際映画祭の無料ピアノバーイベントに友達と行って来ました。こないだ映画見に行ったForum Theatreのこんどはメインのホールでなんかテーブルや鑑賞の木とかがある中ステージでMark Fitzgibbonというジャズピアニストの演奏を聴きながら飲んだり軽食食べたり、というイベント。
今回ピアノの演奏はBGMには勿体ないくらいのクオリティで場も会わせてとてもよかったと思うのですが食べ物がとにかく美味しかったのでそっちをメインに感想書かせてください(汗)
食べ物はDOC Gastronomia Italia提供で、本格的なアンティパストや美味しいミネストローネなど数は少ないながらも良いもの揃いでした。
リハーサル前とはいえちょっと時間早めだったのでミネストローネを食べたのですが(パルメザンチーズ入れるのいいですね!)、友達が頼んで分けてくれたアンティパスト・チーズ盛り合わせがすごかった。
赤パプリカのマリネ・小さい新玉ねぎの漬けたやつ・オリーブ・なんか堅めのチーズ・ゴルゴンゾーラ・熟成パルメザンチーズ(ホールにあるでっかい塊から削りだしたもの)にイタリア産栗はちみつをかけたもの・パンの組み合わせ。
特にゴルゴンゾーラとパルメザン+蜂蜜がよかったなあ。どっちもおつまみ向きというか、家でゆっくりお酒飲みながら食べたいし、あと蜂蜜をまた別の形で楽しむのも楽しみ。
で、昨日は友人のトリオPlexusのコンサートを聴きに行きました。
なんと今回は合唱団も共演!ということもあって何日か前にチケット売り切れてました。(よかったー買っておいて)
今回も世界初演5曲、プログラムはこんな感じでした。
(そして今回5人の作曲家全員が聴きにきてました。初めてかも)
Plexus「Polyphony」
Stefan Cassomenos(ピアノ)、Monica Curro(バイオリン)、Philip Arkinstall(クラリネット)
Ed Frazier Davis「Tempest Songs」(合唱:Polyphonic voices)
Harry Sdraulig「Evokations」
Andrew Aronowicz「Shattering Blooms」
Andrzej Karałow「Through」
Dermont Dutty「Colours Bleed」(合唱:Victorian College of Arts Secondary School Chamber Choir)
いやあ合唱どっちも上手かったですね。最後の曲は合唱団の名前を見てわかるかもしれませんが芸大付属中学・高校の合唱団なんですよ。あとで聞いたら7年生もいたらしく、そんなに若いとは思えないくらい上手い合唱団でした。指導も厳しかったらしいですがもちろんそれだけで上手くなるわけじゃないですしね。いずれはメル大とかに進学する子たちもいるんだろうな。
そして大人の合唱(Polyphonic Voices)はさらに安定感があって。最後の曲は作曲者がその学校の合唱団の指導してる人なのでその年齢層にあわせて曲を書いてることがうかがえるのですが1曲目はそうじゃないですからね。かなり難しい歌曲だったと思います。でもかっこよかった。タイトルにあるようにシェイクスピアの「テンペスト」題材なのですが曲がシェイクスピアの雰囲気凄く出てて。学校の授業では悲劇ばっかりやってそれも凄く好きなのですが喜劇もいいよな、と思いました。
合唱無しのトリオ曲で一番印象に残ったのはEvocationsでしたね。ちょっと難解なところはあるのですが美しさと神秘さがあって、ばりばり現代の感性ながら底ーの方に(クラムとかでいう)神話的ななにかがあって。後で「最終楽章(lullaby)だけ弾いてもよさそう」という話があったのですが、奇数楽章のIncantationがあってこそ、みたいに私は感じます。形式的なものなのかな、他の似た形式の曲でもIncantationが前にあって作られる雰囲気というか儀式的な形式というか。
で、後で飲みに行ったらあの世界的指揮者サー・アンドリュー・デイヴィスが同席してました。
というのもトリオうち2人がメル響メンバーで、いまサー・デイヴィスがこっちにメル響お仕事で来てるついで(?)にコンサート聴きに来てくれたみたいで。お話しする機会があったわけじゃないですけどびっくりしたー。
ちなみに夕飯軽食に食べたHaloumiチーズとリンゴのチャツネ(?)とコリアンダーをサンドしたBao(挟む型の中華まん)がすごく美味しかったです。ついでにみんなでわけたポテトフライとWedges(くし切りのじゃがいもを茶色くスパイス付きの衣で揚げたもの、サワークリームとチリソースでいただく)もおいしかった。そばにあるとつまんじゃう。
ちょっと長くなったので今日の一曲はお休み。
おいしい食べ物の話だけでなく音楽の話ももうちょっとできるようにしとかないと。
仕事もお出かけイレギュラーもちょっと落ち着いた感じです。
ただ明日一日休みとして何するかよくわからないです。外出て食事はちょっと最近外食が多いんでお財布的にちょっと躊躇われるし、特に買いたいものがあるわけでもないし。欲がはっきりしないとなんとも動きづらい。
おいしいもの食べたい欲はあるんですけどね-。昨日一昨日と美味しい物食べたからなあ。
火曜日のリハーサルに行く前にメルボルン国際映画祭の無料ピアノバーイベントに友達と行って来ました。こないだ映画見に行ったForum Theatreのこんどはメインのホールでなんかテーブルや鑑賞の木とかがある中ステージでMark Fitzgibbonというジャズピアニストの演奏を聴きながら飲んだり軽食食べたり、というイベント。
今回ピアノの演奏はBGMには勿体ないくらいのクオリティで場も会わせてとてもよかったと思うのですが食べ物がとにかく美味しかったのでそっちをメインに感想書かせてください(汗)
食べ物はDOC Gastronomia Italia提供で、本格的なアンティパストや美味しいミネストローネなど数は少ないながらも良いもの揃いでした。
リハーサル前とはいえちょっと時間早めだったのでミネストローネを食べたのですが(パルメザンチーズ入れるのいいですね!)、友達が頼んで分けてくれたアンティパスト・チーズ盛り合わせがすごかった。
赤パプリカのマリネ・小さい新玉ねぎの漬けたやつ・オリーブ・なんか堅めのチーズ・ゴルゴンゾーラ・熟成パルメザンチーズ(ホールにあるでっかい塊から削りだしたもの)にイタリア産栗はちみつをかけたもの・パンの組み合わせ。
特にゴルゴンゾーラとパルメザン+蜂蜜がよかったなあ。どっちもおつまみ向きというか、家でゆっくりお酒飲みながら食べたいし、あと蜂蜜をまた別の形で楽しむのも楽しみ。
で、昨日は友人のトリオPlexusのコンサートを聴きに行きました。
なんと今回は合唱団も共演!ということもあって何日か前にチケット売り切れてました。(よかったー買っておいて)
今回も世界初演5曲、プログラムはこんな感じでした。
(そして今回5人の作曲家全員が聴きにきてました。初めてかも)
Plexus「Polyphony」
Stefan Cassomenos(ピアノ)、Monica Curro(バイオリン)、Philip Arkinstall(クラリネット)
Ed Frazier Davis「Tempest Songs」(合唱:Polyphonic voices)
Harry Sdraulig「Evokations」
Andrew Aronowicz「Shattering Blooms」
Andrzej Karałow「Through」
Dermont Dutty「Colours Bleed」(合唱:Victorian College of Arts Secondary School Chamber Choir)
いやあ合唱どっちも上手かったですね。最後の曲は合唱団の名前を見てわかるかもしれませんが芸大付属中学・高校の合唱団なんですよ。あとで聞いたら7年生もいたらしく、そんなに若いとは思えないくらい上手い合唱団でした。指導も厳しかったらしいですがもちろんそれだけで上手くなるわけじゃないですしね。いずれはメル大とかに進学する子たちもいるんだろうな。
そして大人の合唱(Polyphonic Voices)はさらに安定感があって。最後の曲は作曲者がその学校の合唱団の指導してる人なのでその年齢層にあわせて曲を書いてることがうかがえるのですが1曲目はそうじゃないですからね。かなり難しい歌曲だったと思います。でもかっこよかった。タイトルにあるようにシェイクスピアの「テンペスト」題材なのですが曲がシェイクスピアの雰囲気凄く出てて。学校の授業では悲劇ばっかりやってそれも凄く好きなのですが喜劇もいいよな、と思いました。
合唱無しのトリオ曲で一番印象に残ったのはEvocationsでしたね。ちょっと難解なところはあるのですが美しさと神秘さがあって、ばりばり現代の感性ながら底ーの方に(クラムとかでいう)神話的ななにかがあって。後で「最終楽章(lullaby)だけ弾いてもよさそう」という話があったのですが、奇数楽章のIncantationがあってこそ、みたいに私は感じます。形式的なものなのかな、他の似た形式の曲でもIncantationが前にあって作られる雰囲気というか儀式的な形式というか。
で、後で飲みに行ったらあの世界的指揮者サー・アンドリュー・デイヴィスが同席してました。
というのもトリオうち2人がメル響メンバーで、いまサー・デイヴィスがこっちにメル響お仕事で来てるついで(?)にコンサート聴きに来てくれたみたいで。お話しする機会があったわけじゃないですけどびっくりしたー。
ちなみに夕飯軽食に食べたHaloumiチーズとリンゴのチャツネ(?)とコリアンダーをサンドしたBao(挟む型の中華まん)がすごく美味しかったです。ついでにみんなでわけたポテトフライとWedges(くし切りのじゃがいもを茶色くスパイス付きの衣で揚げたもの、サワークリームとチリソースでいただく)もおいしかった。そばにあるとつまんじゃう。
ちょっと長くなったので今日の一曲はお休み。
おいしい食べ物の話だけでなく音楽の話ももうちょっとできるようにしとかないと。
PR
いやーいい天気だった。
やっぱり春が近づいてきてる感じですねー。寒くない&雨じゃない段階から一ステップ進んで晴れてあったかい日になって。とはいえ「三寒四温」という言葉もあるとおりしばらくは気は抜けません。もうちょっと冬として頑張ります。
そんな天気の良い日曜日に何をしてたかというと朝ご飯をLaurentで食べて(今日はオニオンスープの日)、それからMelbourne International Film Festivalで上映されてたシルクロード・アンサンブルのドキュメンタリー映画「the Music of Strangers」を見てきました。
Forum TheatreはいつかのWhite Nightでジャズ聞きに来て以来ですが映画を見たtheatreも古き良き建築&デザインが素晴らしい。他の劇場もそうですが店とか家とかの古い建築とはやっぱり違いますね。
それで「The Music of Strangers」。シルクロード・アンサンブルは世界的チェロ奏者ヨーヨー・マが立ち上げた、世界の色んな国や地域から様々な文化とスタイルの奏者を集めて共演するアンサンブルなのですが、その由来や方向性、人のつながりや音楽と社会と歴史と伝統と政治などのつながりを数人のコアメンバーに焦点を当てながら描いていくドキュメンタリー映画。
ヨーヨー・マ以外に焦点を当てたメンバーだけで出身がスペイン(ガリシア)、シリア、イラン、中国でその多様性がすでにうかがえます。ロケ地も彼らの出身地や縁のある場所を始め色んなところで撮られています。
映画の感想・・・を書きたいのですがなんか頭の中と心の中でちっともまとまりませんね。
良かった!面白かった!じゃいけないしなあ・・・
楽しかった、というと部分的にそうなのですがかなり厳しい話もあったし、考えさせられた、というには音楽自体の楽しさや諸々わくわくすることが勝ってたり。
音楽の意味がどうとか、文化や交流がどうとか、この映画を前にして偉そうに書けないよなーと。
なのでその中心核から外れたようなところでちょこちょこ書きたいと思います。
映画を観る前からある程度予想はしてましたが予想以上に自分にとってどストライクな要素がたくさんある映画でした。どストライク要素の主なものをリストすると:
中国の歌、クロノス・カルテット、ゴリホフ、ジョン・ウィリアムズ、Tan Dun、モスク、色んな外国の楽器、ハーディ・ガーディ、外国の景色、メシアン、などなど。
そういえばシルクロード・アンサンブルをぱっと見て聞いて知ると横のつながりを強く感じることが多いのですが映画では教えることだったり伝統に関する話だったり縦のつながりについてよく触れてたのも印象的でした。どっちもそれぞれの難しさはあるけど縦のつながりの大変さが際立つ。
横のつながりといえばゲスト出演の豪華さ。クロノスの演奏も聴けたしゴリホフやウィリアムズやTan Dunがしゃべってたり、自分がここ数年でクロノス経由で聴き広げたネットワークと一致してて、現代の音楽の世界でのつながりを深く感じました。
あと時を超えて映像の豊富さも。バーンスタインの映像が出たりヨーヨー・マに関しては小さいころの演奏から今の演奏、セサミストリート出演やThe Simpsonsの一シーンだったりお宝映像ありすぎ。
作中では本当に色んな国や文化の音楽が演奏されるのですが、中国の歌がちょっと流れたときたまらない懐かしさを感じました(小さいときに父のラジオの中国語講座を好んで聞いてたので)。ちょっと不意打ちというか、自分がそういう反応になったことにびっくり。だって中国の音楽自体は普段でも(今回出演してた琵琶奏者Wu Manの演奏含め)聞いてるので。
それにしても(今回の映画に限らず)外国の景色を見ればだいたいいいなーきれいだなーと思うし外国の食べ物を見ればだいたい面白そう&美味しそうと反応する単純な人間な私ですが、色んな国の音楽を聴くとそれとはまたちょっと違った「おーこれすっごく好きだ-」を感じるんだと初めて気づきました(字面に現れてないですが)
色んな国や文化の音楽(楽器も!)がとにかく好きで、聴くのが楽しくて、そして音楽を楽しくやってる人間を見るのも楽しくて。そういう意味では自分の一番コアなところを射貫く映画でした。
ところでこの映画MIFF以外では上映あるのかな?また観にいっても全然いいし、DVDも買いたいし。(応援もちょっと兼ねて)
ついでに作中曲のチョイスもまたすごく素晴らしかったし(個々だけでなく全体も)サントラがあったら嬉しいんだけど出てないみたいですね。
とりあえず目下のプランとしては日本にいくときに聞く用にシルクロード・アンサンブルのアルバムを一つ買う予定。映画でどんな人がいてどんな楽器があるか少し分かったのでそれを参考に、なるべくいろんな場所の音楽が入ってるのを選びたいところ。試聴が楽しみです。
今日の一曲はお休み。日本に行くとき用の音楽、あと1枚くらいは選びたいな。
やっぱり春が近づいてきてる感じですねー。寒くない&雨じゃない段階から一ステップ進んで晴れてあったかい日になって。とはいえ「三寒四温」という言葉もあるとおりしばらくは気は抜けません。もうちょっと冬として頑張ります。
そんな天気の良い日曜日に何をしてたかというと朝ご飯をLaurentで食べて(今日はオニオンスープの日)、それからMelbourne International Film Festivalで上映されてたシルクロード・アンサンブルのドキュメンタリー映画「the Music of Strangers」を見てきました。
Forum TheatreはいつかのWhite Nightでジャズ聞きに来て以来ですが映画を見たtheatreも古き良き建築&デザインが素晴らしい。他の劇場もそうですが店とか家とかの古い建築とはやっぱり違いますね。
それで「The Music of Strangers」。シルクロード・アンサンブルは世界的チェロ奏者ヨーヨー・マが立ち上げた、世界の色んな国や地域から様々な文化とスタイルの奏者を集めて共演するアンサンブルなのですが、その由来や方向性、人のつながりや音楽と社会と歴史と伝統と政治などのつながりを数人のコアメンバーに焦点を当てながら描いていくドキュメンタリー映画。
ヨーヨー・マ以外に焦点を当てたメンバーだけで出身がスペイン(ガリシア)、シリア、イラン、中国でその多様性がすでにうかがえます。ロケ地も彼らの出身地や縁のある場所を始め色んなところで撮られています。
映画の感想・・・を書きたいのですがなんか頭の中と心の中でちっともまとまりませんね。
良かった!面白かった!じゃいけないしなあ・・・
楽しかった、というと部分的にそうなのですがかなり厳しい話もあったし、考えさせられた、というには音楽自体の楽しさや諸々わくわくすることが勝ってたり。
音楽の意味がどうとか、文化や交流がどうとか、この映画を前にして偉そうに書けないよなーと。
なのでその中心核から外れたようなところでちょこちょこ書きたいと思います。
映画を観る前からある程度予想はしてましたが予想以上に自分にとってどストライクな要素がたくさんある映画でした。どストライク要素の主なものをリストすると:
中国の歌、クロノス・カルテット、ゴリホフ、ジョン・ウィリアムズ、Tan Dun、モスク、色んな外国の楽器、ハーディ・ガーディ、外国の景色、メシアン、などなど。
そういえばシルクロード・アンサンブルをぱっと見て聞いて知ると横のつながりを強く感じることが多いのですが映画では教えることだったり伝統に関する話だったり縦のつながりについてよく触れてたのも印象的でした。どっちもそれぞれの難しさはあるけど縦のつながりの大変さが際立つ。
横のつながりといえばゲスト出演の豪華さ。クロノスの演奏も聴けたしゴリホフやウィリアムズやTan Dunがしゃべってたり、自分がここ数年でクロノス経由で聴き広げたネットワークと一致してて、現代の音楽の世界でのつながりを深く感じました。
あと時を超えて映像の豊富さも。バーンスタインの映像が出たりヨーヨー・マに関しては小さいころの演奏から今の演奏、セサミストリート出演やThe Simpsonsの一シーンだったりお宝映像ありすぎ。
作中では本当に色んな国や文化の音楽が演奏されるのですが、中国の歌がちょっと流れたときたまらない懐かしさを感じました(小さいときに父のラジオの中国語講座を好んで聞いてたので)。ちょっと不意打ちというか、自分がそういう反応になったことにびっくり。だって中国の音楽自体は普段でも(今回出演してた琵琶奏者Wu Manの演奏含め)聞いてるので。
それにしても(今回の映画に限らず)外国の景色を見ればだいたいいいなーきれいだなーと思うし外国の食べ物を見ればだいたい面白そう&美味しそうと反応する単純な人間な私ですが、色んな国の音楽を聴くとそれとはまたちょっと違った「おーこれすっごく好きだ-」を感じるんだと初めて気づきました(字面に現れてないですが)
色んな国や文化の音楽(楽器も!)がとにかく好きで、聴くのが楽しくて、そして音楽を楽しくやってる人間を見るのも楽しくて。そういう意味では自分の一番コアなところを射貫く映画でした。
ところでこの映画MIFF以外では上映あるのかな?また観にいっても全然いいし、DVDも買いたいし。(応援もちょっと兼ねて)
ついでに作中曲のチョイスもまたすごく素晴らしかったし(個々だけでなく全体も)サントラがあったら嬉しいんだけど出てないみたいですね。
とりあえず目下のプランとしては日本にいくときに聞く用にシルクロード・アンサンブルのアルバムを一つ買う予定。映画でどんな人がいてどんな楽器があるか少し分かったのでそれを参考に、なるべくいろんな場所の音楽が入ってるのを選びたいところ。試聴が楽しみです。
今日の一曲はお休み。日本に行くとき用の音楽、あと1枚くらいは選びたいな。
ちょっとまた間があきましたー。
仕事をがんばって進めてピアノもそこそこにやってるけど他にはあんまりやってない、というのもありますがやっぱり冬は気分が低めでどうもエネルギーがなくなり気味。特に夜にそうだからゲームをやるのもちょっと少なくなってるような。
ピアノもちょっと伸び悩み中。ただオケで弾く分はなんとかなってきたかな。
有名でノリもいいバーンスタイン(ウェストサイドストーリー)はもちろん(とはいえ細かいディテールや移動がまだまだ)、今回完全なる初めましてなコープランド(クラリネット協奏曲)も大分落ち着いてきたかな。
コープランドは以前「アパラチアの春」を弾いたことがありますが今回も似た感じのトリッキーさですね。ロジカルなんだけどリズムとかビートを数えるところに難しさがある。
しかもどっちもフルオケじゃないのでただでさえピアノが聞こえやすいのに楽器使いがかなりオープンな感じなのでがんがんピアノのパートが聞こえてしまう。もっと周りにサポートが欲しいと思うこと多々。これはリハと本番でビビらないと良いな。
以前も書いたと思いますが私は休みの小説・ビートを数えるのが大変苦手です。多分音楽に関することで一番苦手なこと。4拍子が続いても4小節を超えれば自信がなくなってくる。要するに数えることに対する集中力が続かない。
なので対策としては:
(1)とにかく曲を覚える、自分のパートだけじゃなく全体の流れも
(2)その上で使えるキューを書き入れる
(3)小説の数をフレーズに合わせて分ける
などのテクニックを使ってます。これも自分の耳がオケの音を聴くこと(=そして分解すること)に慣れていてとにかく頭のなかにがーっと音楽を詰め込むことが得意だからできること。
一つ苦手なことがあれば他の何かで補えることはよくあります。
ただそれでもやっぱりどうしても数えなくちゃいけない箇所は出てきます。
曲の流れから読んだりカンを使って入る場所を見極めたり、がなぜか効かない箇所もある。特にバルトーク、コープランドが経験上多い気が。メシアン(トゥーランガリラ)は?と思ったのですが意外にこの2人よりはカンもきく場面が多い気がします。
(あと今回のコープランドに限っては楽譜の小説数の区切りがフレーズ・セクションに沿ってなくて5の倍数になってるのがビジュアル的に助けにならなかったり)
バルトークで印象に残ってるのは「管弦楽のための協奏曲」のチェロパートで、第5楽章の冒頭すごい速く進むなか同じ小説の繰り返しが17回??くらいあって、常にどこで変わるか分からなかった。今も分からない。ティンパニのあの基本のハンガリーのシンコペーションのパターンがあって途中で変わるのがいけないんだよなあれ。
でもピアノ協奏曲第2番(同じくチェロ)とかでもかなり真剣に数えてたはず。
他に上記テクニックが弱いのはメロディーが直感的に感じるビートと楽譜上ではずれてる場合。
バロック時代の音楽でも「なんでこれ小節半分ずれてるの?」みたいな曲はたくさんありますし、今回のコープランドで中間部のメインのメロディーも思ったところにはまらない。
それからもう一つ良い例がトゥーランガリラの最終楽章。メインのメロディーがたまにずれて始まる(全員分)。多分(弾いてるパートによっては)恐ろしくトリッキー。
こういうときどうするかというととりあえず最初に他のパートの楽譜とかスコアとか見ながら聴いて視覚で矯正できないか試みるのですが、大体できないので諦めて耳の感覚に従うことに。
本番で迷うのだけは避けたいのでそっちのほうが確実なんですが、難点は自分が考えてることと指揮者の動きが食い違うのでもしも何かが起こったとき(去年のラフマニノフみたいに)指揮者の動きをとっさに頼りにできない可能性が出てくること。
ただ今回指揮者だけでなくソリストが知ってる人なんである程度の安心感はあります。もちろんそれだけでこの曲を乗り切れるわけではありませんが、安心って大事。これからバーンスタインもコープランドもリハーサルを重ねて安心(+もしもの対策)を積み重ねていきたいと思います。次回のリハーサル(来週火曜日)が楽しみ。
さて、もうちょっと書くことを見つけたいですね。外に出てないってだけじゃなくてアンテナも鈍ってる。ちょっとは暖かくなってきたようなので少しは変わるかさて。
今日の一曲: バルトーク・ベーラ ピアノ協奏曲第2番 第1楽章
ピアノでこの曲を弾くことは(手の大きさもあり)きっとないと思うし、チェロでオケ伴奏をやることも今後ないと思うのですが、それでも数えるのが苦手な自分にとってはまるで自分のことのように震え上がる本当にformidableな曲です。
特にこの第1楽章。よかったー弦楽器は第1楽章休みでって思いましたし今も思います。数える分にも弾く分にもこんな難しい曲はなかなかないんじゃないかな。
この曲もそうですし管弦楽のための協奏曲もそうなのですが、バルトークは同じメロディーをずらして重ねる(フーガみたいに)のが好きで、だから前述「メロディーがずれて始まってると混乱する」&「メロディーのキューを頼りにしている」私のようなタイプの人間には恐ろしい。
ただバルトークのこの金管の複雑ながらパワフルな活躍ってすごい楽しいです。
第1奏者のみならず全員が個別に活躍して、それが結果的に一つの音楽として機能する。
チームワークってすごいなーといつも思います。
そしてソロのピアノもオケに負けずのパワフルさ。何回も書いてますがバルトークの音楽における打楽器としてのピアノの目覚め。裸足で踊るピアノです。
協奏曲第2番は無理そうですが(あーでも第2楽章とか捨てがたい・・・)バルトークのこのワイルドで原始的な、でも最高にロジカルで計算された踊りをピアノで踊ってみたいです。
(バレエで踊るのももちろん面白そう)
色々偉大なピアニストが録音出してるし手持ちのがそのなかで良いものなのかイマイチ自信が持てないのですがこのコヴァセヴィッチの演奏は割とクリーンで聴きやすいはず。特にこういう曲だと録音がちょっと古くてクリアじゃないのが気になっちゃう人なのです。
あとこれはピアノ協奏曲第2番ですが第1番と第3番も是非。第1番の暗いワイルドさと夜の音楽のミステリアスさ、そして第3番の打って変わった純粋な美しさと合わせて全く違う魅力の3曲が揃います。
仕事をがんばって進めてピアノもそこそこにやってるけど他にはあんまりやってない、というのもありますがやっぱり冬は気分が低めでどうもエネルギーがなくなり気味。特に夜にそうだからゲームをやるのもちょっと少なくなってるような。
ピアノもちょっと伸び悩み中。ただオケで弾く分はなんとかなってきたかな。
有名でノリもいいバーンスタイン(ウェストサイドストーリー)はもちろん(とはいえ細かいディテールや移動がまだまだ)、今回完全なる初めましてなコープランド(クラリネット協奏曲)も大分落ち着いてきたかな。
コープランドは以前「アパラチアの春」を弾いたことがありますが今回も似た感じのトリッキーさですね。ロジカルなんだけどリズムとかビートを数えるところに難しさがある。
しかもどっちもフルオケじゃないのでただでさえピアノが聞こえやすいのに楽器使いがかなりオープンな感じなのでがんがんピアノのパートが聞こえてしまう。もっと周りにサポートが欲しいと思うこと多々。これはリハと本番でビビらないと良いな。
以前も書いたと思いますが私は休みの小説・ビートを数えるのが大変苦手です。多分音楽に関することで一番苦手なこと。4拍子が続いても4小節を超えれば自信がなくなってくる。要するに数えることに対する集中力が続かない。
なので対策としては:
(1)とにかく曲を覚える、自分のパートだけじゃなく全体の流れも
(2)その上で使えるキューを書き入れる
(3)小説の数をフレーズに合わせて分ける
などのテクニックを使ってます。これも自分の耳がオケの音を聴くこと(=そして分解すること)に慣れていてとにかく頭のなかにがーっと音楽を詰め込むことが得意だからできること。
一つ苦手なことがあれば他の何かで補えることはよくあります。
ただそれでもやっぱりどうしても数えなくちゃいけない箇所は出てきます。
曲の流れから読んだりカンを使って入る場所を見極めたり、がなぜか効かない箇所もある。特にバルトーク、コープランドが経験上多い気が。メシアン(トゥーランガリラ)は?と思ったのですが意外にこの2人よりはカンもきく場面が多い気がします。
(あと今回のコープランドに限っては楽譜の小説数の区切りがフレーズ・セクションに沿ってなくて5の倍数になってるのがビジュアル的に助けにならなかったり)
バルトークで印象に残ってるのは「管弦楽のための協奏曲」のチェロパートで、第5楽章の冒頭すごい速く進むなか同じ小説の繰り返しが17回??くらいあって、常にどこで変わるか分からなかった。今も分からない。ティンパニのあの基本のハンガリーのシンコペーションのパターンがあって途中で変わるのがいけないんだよなあれ。
でもピアノ協奏曲第2番(同じくチェロ)とかでもかなり真剣に数えてたはず。
他に上記テクニックが弱いのはメロディーが直感的に感じるビートと楽譜上ではずれてる場合。
バロック時代の音楽でも「なんでこれ小節半分ずれてるの?」みたいな曲はたくさんありますし、今回のコープランドで中間部のメインのメロディーも思ったところにはまらない。
それからもう一つ良い例がトゥーランガリラの最終楽章。メインのメロディーがたまにずれて始まる(全員分)。多分(弾いてるパートによっては)恐ろしくトリッキー。
こういうときどうするかというととりあえず最初に他のパートの楽譜とかスコアとか見ながら聴いて視覚で矯正できないか試みるのですが、大体できないので諦めて耳の感覚に従うことに。
本番で迷うのだけは避けたいのでそっちのほうが確実なんですが、難点は自分が考えてることと指揮者の動きが食い違うのでもしも何かが起こったとき(去年のラフマニノフみたいに)指揮者の動きをとっさに頼りにできない可能性が出てくること。
ただ今回指揮者だけでなくソリストが知ってる人なんである程度の安心感はあります。もちろんそれだけでこの曲を乗り切れるわけではありませんが、安心って大事。これからバーンスタインもコープランドもリハーサルを重ねて安心(+もしもの対策)を積み重ねていきたいと思います。次回のリハーサル(来週火曜日)が楽しみ。
さて、もうちょっと書くことを見つけたいですね。外に出てないってだけじゃなくてアンテナも鈍ってる。ちょっとは暖かくなってきたようなので少しは変わるかさて。
今日の一曲: バルトーク・ベーラ ピアノ協奏曲第2番 第1楽章
ピアノでこの曲を弾くことは(手の大きさもあり)きっとないと思うし、チェロでオケ伴奏をやることも今後ないと思うのですが、それでも数えるのが苦手な自分にとってはまるで自分のことのように震え上がる本当にformidableな曲です。
特にこの第1楽章。よかったー弦楽器は第1楽章休みでって思いましたし今も思います。数える分にも弾く分にもこんな難しい曲はなかなかないんじゃないかな。
この曲もそうですし管弦楽のための協奏曲もそうなのですが、バルトークは同じメロディーをずらして重ねる(フーガみたいに)のが好きで、だから前述「メロディーがずれて始まってると混乱する」&「メロディーのキューを頼りにしている」私のようなタイプの人間には恐ろしい。
ただバルトークのこの金管の複雑ながらパワフルな活躍ってすごい楽しいです。
第1奏者のみならず全員が個別に活躍して、それが結果的に一つの音楽として機能する。
チームワークってすごいなーといつも思います。
そしてソロのピアノもオケに負けずのパワフルさ。何回も書いてますがバルトークの音楽における打楽器としてのピアノの目覚め。裸足で踊るピアノです。
協奏曲第2番は無理そうですが(あーでも第2楽章とか捨てがたい・・・)バルトークのこのワイルドで原始的な、でも最高にロジカルで計算された踊りをピアノで踊ってみたいです。
(バレエで踊るのももちろん面白そう)
色々偉大なピアニストが録音出してるし手持ちのがそのなかで良いものなのかイマイチ自信が持てないのですがこのコヴァセヴィッチの演奏は割とクリーンで聴きやすいはず。特にこういう曲だと録音がちょっと古くてクリアじゃないのが気になっちゃう人なのです。
あとこれはピアノ協奏曲第2番ですが第1番と第3番も是非。第1番の暗いワイルドさと夜の音楽のミステリアスさ、そして第3番の打って変わった純粋な美しさと合わせて全く違う魅力の3曲が揃います。
最近ちょこちょこ動き回ってるような気はするのですがそんなにポケモンGOを積極的にやってるわけでもないので(移動ついで程度)実はそんなに歩いたりはしてないかもしれない。
仕事もピアノもそこそこにやってて、だからといってスケジュールがきつきつなわけでもなく、要するに良い忙しさという程度なんだと思います。
その忙しさの一因はオケのリハーサルが始まったこと。毎度おなじみコミュニティオーケストラZelman Symphony Orchestraです。
リハーサルが火曜なのでバレエと重なってます。リハに行く週はバレエは別の日に行かなきゃだけど場所見知り人見知りがすでに来て(汗)バレエ自体は行きたい気持ちはいつも通りあるし違う先生に習うことに対する好奇心はあるのでそこだけ克服せねば。
おっと脱線した。昨日のリハーサルの話の前に最終的に行き着くはずのコンサートのお知らせ。
Zelman Symphony Orchestraコンサート「American Story」
指揮者:Mark Shiell
2016年9月10日午後8時
Eldon Hogan Performing Arts Centre, Xavier College
プログラム:
仕事もピアノもそこそこにやってて、だからといってスケジュールがきつきつなわけでもなく、要するに良い忙しさという程度なんだと思います。
その忙しさの一因はオケのリハーサルが始まったこと。毎度おなじみコミュニティオーケストラZelman Symphony Orchestraです。
リハーサルが火曜なのでバレエと重なってます。リハに行く週はバレエは別の日に行かなきゃだけど場所見知り人見知りがすでに来て(汗)バレエ自体は行きたい気持ちはいつも通りあるし違う先生に習うことに対する好奇心はあるのでそこだけ克服せねば。
おっと脱線した。昨日のリハーサルの話の前に最終的に行き着くはずのコンサートのお知らせ。
Zelman Symphony Orchestraコンサート「American Story」
指揮者:Mark Shiell
2016年9月10日午後8時
Eldon Hogan Performing Arts Centre, Xavier College
プログラム:
アーロン・コープランド 「市民のためのファンファーレ」
ジョージ・ガーシュウィン(ベネット編曲) 交響的絵画「ポーギーとベス」
アーロン・コープランド クラリネット協奏曲(クラリネット:Philip Arkinstall)=
ジョージ・ガーシュウィン キューバ序曲
レナード・バーンスタイン 交響的舞曲「ウェスト・サイド・ストーリー」
・・・というオールアメリカなコンサート。この中だと私はコープランドでピアノを、ウェストサイドストーリーでピアノとチェレスタを担当。どっちも結構弾きごたえがあるパートです。
昨日はウェストサイドストーリーのリハーサルでした。楽譜が事前に拾いにいけなかったので昔1回ユースオケのキャンプで初見して以来、ほぼ初見のチャレンジ。
ただまあ曲は良く知ってるんで(ミュージカルもチェロでは弾いた)意外となんとかなりました。
常に言いたいことですが改めて声を大にして(特に若い人に)言わせてください。オケとかのアンサンブルでは自分のパートだけでなく自分以外の人のパート、パート同士の関係性、そして曲全体の流れも頭に入れておくの大事ですよ!意外と色んなことがなんとかなるし簡単になるので!
ウェストサイドストーリーの場合ノリがいいのもいいんですよね。楽しいですし。
ただ地味に難しいこともちょこちょこ。ページめくるのにちょっとわたわたしたり(特別間が短いとかじゃなくてどうも慌ててしまう)、あとピアノ(今はキーボード)とチェレスタの間を頻繁に行ったり来たりしなくちゃいけなくて今の配置では一部不可能(本当に直移動なところもある)。
楽しいけど難しい、難しいけど楽しい。
そしてもう一つのコープランドはまだこれから。ソリストがPlexusのクラリネット奏者で共演できるのもものすごく楽しみですがピアノパートがちょっと面白いらしいのも楽しみ。ちゃんと曲を聴いて練習せねば。そもそも編成がソロクラリネット+弦楽器+ハープとピアノらしいのでピアノの音は聞こえやすくなるぽい。
この曲もクラリネット奏者とか木管奏者以外にはあんまり知られてない曲。私も存在は知ってたけど実際に聞くのはこれが初めて。色んな楽器にそれぞれのレパートリーや世界があること、そしてそれらを色んなきっかけで知るのはほんと面白いです。
私が参加する次のリハーサルは8月。それまで録音聞きながらの練習も含めしっかりやるぞー。
そして今イギリスでは夏の音楽の祭典Promsが開催されてます。フランスでのテロ事件を追悼する「ラ・マルセイエーズ」で開幕した動画ももうアップされてますが、毎年かなり多くの演奏動画を(実際の演奏から限られた期間)視聴することができるのでまためぼしいのを拾って仕事のBGMにしちゃいたいです。動画リンクはこちら。宣伝動画とかもあるのですが作曲家:曲名のフォーマットのがメインのはず。
今日の一曲: レナード・バーンスタイン 交響的舞曲「ウェスト・サイド・ストーリー」より「チャ・チャ」
以前紹介したときウェスト・サイド・ストーリーは歌のナンバーも色々いいものがあるけど踊りにフォーカスしてもこんなに面白いんだぞーというのがこの交響的舞曲の趣旨というようなことを書きましたが引き続きそれで。
踊りといえばウェスト・サイド・ストーリーは物語のベースもロミジュリですがこれはこれでまたバレエ作品として成り立ちそうな雰囲気もあり。歌の曲でも結構踊れそうなリズム。
そんな中でこの「チャ・チャ」はバレエ版ロミジュリで言えばジュリエットのバリエーション辺りになるのかな。ぴったりはまるのはないみたいだけどトニーとマリアが出会う踊りなので。純真な感じがする曲調も共通かな。正に初恋な雰囲気。
この楽章の間私が何をしてるかというと可愛らしいスタッカートをピアノで弾く→チェレスタに移って一目惚れの瞬間とお互いしか目に入らない時が止まった恋の魔法をチェレスタで表現するというお仕事。こういう何気ないパートにキャラクターが付くような音楽(特にチェレスタで)は大変楽しいです。音で演じるといいますか。
ウェスト・サイド・ストーリーはロミジュリより若干戦う部分が多くてリアルな感じがあるのですが、その分恋や愛に関する音楽のさりげない美しさも良い。そういういろんな魅力があるからこそ本家ロミジュリの諸々作品に並ぶ素晴らしさがあるのかも。
リンクしたのはバーンスタイン指揮の録音。手持ちのバーンスタイン指揮の録音はなぜかみんなマンボで「マンボ!」って言ってなくてちょっと悲しいのでここでリンクする際には必ずマンボチェックを行っております。マンボに関してはまたそのうち。
・・・というオールアメリカなコンサート。この中だと私はコープランドでピアノを、ウェストサイドストーリーでピアノとチェレスタを担当。どっちも結構弾きごたえがあるパートです。
昨日はウェストサイドストーリーのリハーサルでした。楽譜が事前に拾いにいけなかったので昔1回ユースオケのキャンプで初見して以来、ほぼ初見のチャレンジ。
ただまあ曲は良く知ってるんで(ミュージカルもチェロでは弾いた)意外となんとかなりました。
常に言いたいことですが改めて声を大にして(特に若い人に)言わせてください。オケとかのアンサンブルでは自分のパートだけでなく自分以外の人のパート、パート同士の関係性、そして曲全体の流れも頭に入れておくの大事ですよ!意外と色んなことがなんとかなるし簡単になるので!
ウェストサイドストーリーの場合ノリがいいのもいいんですよね。楽しいですし。
ただ地味に難しいこともちょこちょこ。ページめくるのにちょっとわたわたしたり(特別間が短いとかじゃなくてどうも慌ててしまう)、あとピアノ(今はキーボード)とチェレスタの間を頻繁に行ったり来たりしなくちゃいけなくて今の配置では一部不可能(本当に直移動なところもある)。
楽しいけど難しい、難しいけど楽しい。
そしてもう一つのコープランドはまだこれから。ソリストがPlexusのクラリネット奏者で共演できるのもものすごく楽しみですがピアノパートがちょっと面白いらしいのも楽しみ。ちゃんと曲を聴いて練習せねば。そもそも編成がソロクラリネット+弦楽器+ハープとピアノらしいのでピアノの音は聞こえやすくなるぽい。
この曲もクラリネット奏者とか木管奏者以外にはあんまり知られてない曲。私も存在は知ってたけど実際に聞くのはこれが初めて。色んな楽器にそれぞれのレパートリーや世界があること、そしてそれらを色んなきっかけで知るのはほんと面白いです。
私が参加する次のリハーサルは8月。それまで録音聞きながらの練習も含めしっかりやるぞー。
そして今イギリスでは夏の音楽の祭典Promsが開催されてます。フランスでのテロ事件を追悼する「ラ・マルセイエーズ」で開幕した動画ももうアップされてますが、毎年かなり多くの演奏動画を(実際の演奏から限られた期間)視聴することができるのでまためぼしいのを拾って仕事のBGMにしちゃいたいです。動画リンクはこちら。宣伝動画とかもあるのですが作曲家:曲名のフォーマットのがメインのはず。
今日の一曲: レナード・バーンスタイン 交響的舞曲「ウェスト・サイド・ストーリー」より「チャ・チャ」
以前紹介したときウェスト・サイド・ストーリーは歌のナンバーも色々いいものがあるけど踊りにフォーカスしてもこんなに面白いんだぞーというのがこの交響的舞曲の趣旨というようなことを書きましたが引き続きそれで。
踊りといえばウェスト・サイド・ストーリーは物語のベースもロミジュリですがこれはこれでまたバレエ作品として成り立ちそうな雰囲気もあり。歌の曲でも結構踊れそうなリズム。
そんな中でこの「チャ・チャ」はバレエ版ロミジュリで言えばジュリエットのバリエーション辺りになるのかな。ぴったりはまるのはないみたいだけどトニーとマリアが出会う踊りなので。純真な感じがする曲調も共通かな。正に初恋な雰囲気。
この楽章の間私が何をしてるかというと可愛らしいスタッカートをピアノで弾く→チェレスタに移って一目惚れの瞬間とお互いしか目に入らない時が止まった恋の魔法をチェレスタで表現するというお仕事。こういう何気ないパートにキャラクターが付くような音楽(特にチェレスタで)は大変楽しいです。音で演じるといいますか。
ウェスト・サイド・ストーリーはロミジュリより若干戦う部分が多くてリアルな感じがあるのですが、その分恋や愛に関する音楽のさりげない美しさも良い。そういういろんな魅力があるからこそ本家ロミジュリの諸々作品に並ぶ素晴らしさがあるのかも。
リンクしたのはバーンスタイン指揮の録音。手持ちのバーンスタイン指揮の録音はなぜかみんなマンボで「マンボ!」って言ってなくてちょっと悲しいのでここでリンクする際には必ずマンボチェックを行っております。マンボに関してはまたそのうち。
行って来ましたー一日に複数コンサート聴きに行ったのはこれが初めてかな?
楽しみにすることは確かにあるんだけど特にこの季節に外出2回はなかなか気力が必要。
振り返ってみて無理ってほどではなかったけどまあ頻繁にはできなさそう。
午前の部はThe Mietta Song Competitionという歌曲のコンクールの準決勝。
友人Tristan Leeとテノール歌手Douglas Kellyの演奏を聴きに行って来ました。DougもTristanの誕生日で会ってちょっとシューベルトを歌うのを聴きましたがやっぱ本番ですな。
準決勝ではシューベルトの夜想曲、アイアランドのThe Trellis、Granville-HicksのFrolic、そしてシューベルトの魔王を聴きました。やっぱ(難しさを知ってるからってのもありますが)魔王はすごかった。テンションの上がり方半端ないですね、聴いてて。ちょうどまた曲の緊張が上がる所の声がいいし。決勝(今日)に勝ち上がれなかったそうですがこんどリサイタルやるかもということで、決勝用プログラムだったブリテンをその時に聴くのが楽しみです。
このコンクールはプログラムなどを見ると歌手のためのコンペというよりはピアノ伴奏の人も対等に扱ってるのが面白いですね。歌曲だとやっぱり2人でアンサンブル、というイメージ。
準決勝の午前の部4人だけ聴いただけですがソプラノ・バリトン・カウンターテナー・テノールと4種類の声が聴けて面白かったです。声楽って器楽以上にずっと声の性質は人それぞれ好みがありそうでこういうコンペの場だとそれがどう影響するのかな。
そしてこのコンクールのもう一つの特徴がオーストラリアの歌曲をみんなプログラムに入れてること。実際の応募要件がどうなってるか分からないのですが(個別のオーストラリアの歌曲に関する賞はあります)どっちサイドにしてもオーストラリア音楽を積極的に取り入れてるのはいいことです。ちなみに個別の賞ならイタリア語の歌曲もあるのですがそっちは必ずしもみんな歌ってるわけではない様子。
なんか上記誕生日での一件くらいからシューベルトが最近自分に効いてる感じがします。やっぱり歌曲の王ですね。短い時間、こぢんまりした世界の中でオペラに負けないドラマがあって、歌だったらメロディーかと思いきやハーモニーの変化がいちいちツボる。
でもやっぱり自分にとってネイティブに近く効くのはイギリス歌曲。イギリスいいよなあ。あと初めましての曲だとプーランクの歌曲がすごく面白かったので要フォローアップ。
で、一旦家に帰ってきて夕方の部はArcko Symphonic Ensembleのコンサートに。
Arckoはオーストラリアで今活動している作曲家を中心に現代音楽を専門とする小さいオケor大きい室内楽くらいの規模のアンサンブル。初演するだけでなく再演にも力を入れてるとか。前々からちょこちょこ名前は聞いてたのですが実際聴きに行くのはこれが初めて。
詳細はこんなでした。
「Into the Outer」
演奏:Arcko Symphonic Ensemble、オーボエ:Ben Opie
場所:Carlton Church of All Nations
Andrian Pertout「Navigating the Labyrinth」
Krzysztof Penderecki オーボエと弦楽オーケストラのための奇想曲
Annie Hui Hsin Hsieh 「Into the Outer」
Caerwen Martin オーボエと弦楽オーケストラのための協奏曲「Sticks leaves and Butterflies」
Roger Smalley 「Strung Out」
オーボエ以外は弦楽器だけだったこのプログラム、弦楽器の色んな音と表現が聴ける音でした。どの曲もごりごりの現代音楽でしたが方向性がみんな違う(だから現代音楽は面白い)。
今回コンサートタイトルにもなった「Into the Outer」の作曲家が大学時代の友達で、彼女の作品を聴くのは大学以来。だいたいの方向性はそんなに変わってないのかもしれませんがかなり変わってた。あんな曲を書く作曲家だったとは。複雑で尖った表現もすごいなかちょっと武満に似てるような光と色彩が印象的でした。
弦楽器がすごいのももちろんですがオーボエも凄かった。オーボエって音色とか音域とかかなり限られてると思うのですが(特にバックにいる弦楽器と比べてしまうと)限界を色んな方向で超えてる感ありました。「Sticks leaves and Butterflies」はまだアンサンブル演奏な要素が強いのですがペンデレツキなんか最初から最後まで無茶ぶり続きに見えましたよ。ソリストの人開始3秒kでもう真っ赤になってましたし。
あと特に今回好きだったのが最後のStrung Out。(この前にもどっかでSmalleyの音楽聴いてなんか気に入った覚えが。記憶違いかな?)
普通アンサンブルでは同じ楽器同士(同じパートを弾くこともあるため)まとめて配置するのですがこの曲では意図的に13人の弦楽器奏者を同じ楽器の人と離れるように配置させるという設定。でもそれが音と音のつながり、そして奏者同士のアンサンブルにすごい影響を与える様子。なんか一部クラゲが「小さい生き物の集合体」という話がありますがそういう感じで機能してました。結果面白い音楽でした。まるで視覚的に奏者同士を無数の音の弦がつないでる感じ。
ということで一日音楽を楽しみました。ただやっぱり移動も多かった。天気が良い日でなければどっちもは行けなかったかも。
また新しく音楽を購入する楽しみも出来きました・・・がいつ買えるかな、プーランク。シューベルト。その他色々。またぼちぼち。
今日の一曲: フランツ・シューベルト 「魔王」
日本の音楽の教科書にも載ってたシューベルトの超有名歌曲。(金田一少年で高遠が金田一君の鞄に仕込んだ携帯の着メロとしても一部には有名)
シューベルトは31歳で亡くなってるのに600以上も歌曲を書いてて、しかも作風がしっかり成熟してるのがすごい。なんか31歳未満でそこまで黄昏れるor悟ってるのか、みたいな曲が色々。
昔ならではのオラトリオ(宗教的なオペラみたいなやつ)やオペラだと歌い手のソロの見せ場であるアリアはキャラクターのモノローグというか一人の心情を歌い上げることが多いです。歌曲もそういうのが多いはず。でも「魔王」は一人で魔王と子供と父親とナレーターを演じる1人4役。
プラスピアニスト・歌い手どっちも難しいプラスその嵐のような怒濤の曲調でとにかく勢いで先に進むしかないのもあり聴いててもものすごい緊張感があってアドレナリンがよく出る曲です。
ちなみに歌曲のレパートリーには同じ曲でも声の高さによって複数の調で書かれてるものがあります。全部ではないかな。どうなんだろう。ちょこちょこっと調べてみるかぎりかなり多そうだけど。
「魔王」だと昨日テノールで聴いたときはト短調、手持ちのフィッシャー=ディースカウが歌ってる版だとヘ短調。調の違いでちょっと雰囲気が変わるのと、あと声域の違いで曲に力がかかるところがちょっと変わったりするのも含めて複数バージョン聞き比べてみるのもいいです。
で、今そのフィッシャー=ディースカウの録音をAmazonで探してたら「18人の名歌手によるシューベルト:魔王」という「魔王」特化の録音を見つけてしまったのでリンク。フィッシャー=ディースカウも入ってます。ソプラノからバスまで色んな演奏があります。このCD以外でもリストによるピアノソロ版とかバシュメットが弾いてるバイオリン+ビオラ版とかほんと色々あるな魔王。デーモン閣下も歌ってなかったっけ。
楽しみにすることは確かにあるんだけど特にこの季節に外出2回はなかなか気力が必要。
振り返ってみて無理ってほどではなかったけどまあ頻繁にはできなさそう。
午前の部はThe Mietta Song Competitionという歌曲のコンクールの準決勝。
友人Tristan Leeとテノール歌手Douglas Kellyの演奏を聴きに行って来ました。DougもTristanの誕生日で会ってちょっとシューベルトを歌うのを聴きましたがやっぱ本番ですな。
準決勝ではシューベルトの夜想曲、アイアランドのThe Trellis、Granville-HicksのFrolic、そしてシューベルトの魔王を聴きました。やっぱ(難しさを知ってるからってのもありますが)魔王はすごかった。テンションの上がり方半端ないですね、聴いてて。ちょうどまた曲の緊張が上がる所の声がいいし。決勝(今日)に勝ち上がれなかったそうですがこんどリサイタルやるかもということで、決勝用プログラムだったブリテンをその時に聴くのが楽しみです。
このコンクールはプログラムなどを見ると歌手のためのコンペというよりはピアノ伴奏の人も対等に扱ってるのが面白いですね。歌曲だとやっぱり2人でアンサンブル、というイメージ。
準決勝の午前の部4人だけ聴いただけですがソプラノ・バリトン・カウンターテナー・テノールと4種類の声が聴けて面白かったです。声楽って器楽以上にずっと声の性質は人それぞれ好みがありそうでこういうコンペの場だとそれがどう影響するのかな。
そしてこのコンクールのもう一つの特徴がオーストラリアの歌曲をみんなプログラムに入れてること。実際の応募要件がどうなってるか分からないのですが(個別のオーストラリアの歌曲に関する賞はあります)どっちサイドにしてもオーストラリア音楽を積極的に取り入れてるのはいいことです。ちなみに個別の賞ならイタリア語の歌曲もあるのですがそっちは必ずしもみんな歌ってるわけではない様子。
なんか上記誕生日での一件くらいからシューベルトが最近自分に効いてる感じがします。やっぱり歌曲の王ですね。短い時間、こぢんまりした世界の中でオペラに負けないドラマがあって、歌だったらメロディーかと思いきやハーモニーの変化がいちいちツボる。
でもやっぱり自分にとってネイティブに近く効くのはイギリス歌曲。イギリスいいよなあ。あと初めましての曲だとプーランクの歌曲がすごく面白かったので要フォローアップ。
で、一旦家に帰ってきて夕方の部はArcko Symphonic Ensembleのコンサートに。
Arckoはオーストラリアで今活動している作曲家を中心に現代音楽を専門とする小さいオケor大きい室内楽くらいの規模のアンサンブル。初演するだけでなく再演にも力を入れてるとか。前々からちょこちょこ名前は聞いてたのですが実際聴きに行くのはこれが初めて。
詳細はこんなでした。
「Into the Outer」
演奏:Arcko Symphonic Ensemble、オーボエ:Ben Opie
場所:Carlton Church of All Nations
Andrian Pertout「Navigating the Labyrinth」
Krzysztof Penderecki オーボエと弦楽オーケストラのための奇想曲
Annie Hui Hsin Hsieh 「Into the Outer」
Caerwen Martin オーボエと弦楽オーケストラのための協奏曲「Sticks leaves and Butterflies」
Roger Smalley 「Strung Out」
オーボエ以外は弦楽器だけだったこのプログラム、弦楽器の色んな音と表現が聴ける音でした。どの曲もごりごりの現代音楽でしたが方向性がみんな違う(だから現代音楽は面白い)。
今回コンサートタイトルにもなった「Into the Outer」の作曲家が大学時代の友達で、彼女の作品を聴くのは大学以来。だいたいの方向性はそんなに変わってないのかもしれませんがかなり変わってた。あんな曲を書く作曲家だったとは。複雑で尖った表現もすごいなかちょっと武満に似てるような光と色彩が印象的でした。
弦楽器がすごいのももちろんですがオーボエも凄かった。オーボエって音色とか音域とかかなり限られてると思うのですが(特にバックにいる弦楽器と比べてしまうと)限界を色んな方向で超えてる感ありました。「Sticks leaves and Butterflies」はまだアンサンブル演奏な要素が強いのですがペンデレツキなんか最初から最後まで無茶ぶり続きに見えましたよ。ソリストの人開始3秒kでもう真っ赤になってましたし。
あと特に今回好きだったのが最後のStrung Out。(この前にもどっかでSmalleyの音楽聴いてなんか気に入った覚えが。記憶違いかな?)
普通アンサンブルでは同じ楽器同士(同じパートを弾くこともあるため)まとめて配置するのですがこの曲では意図的に13人の弦楽器奏者を同じ楽器の人と離れるように配置させるという設定。でもそれが音と音のつながり、そして奏者同士のアンサンブルにすごい影響を与える様子。なんか一部クラゲが「小さい生き物の集合体」という話がありますがそういう感じで機能してました。結果面白い音楽でした。まるで視覚的に奏者同士を無数の音の弦がつないでる感じ。
ということで一日音楽を楽しみました。ただやっぱり移動も多かった。天気が良い日でなければどっちもは行けなかったかも。
また新しく音楽を購入する楽しみも出来きました・・・がいつ買えるかな、プーランク。シューベルト。その他色々。またぼちぼち。
今日の一曲: フランツ・シューベルト 「魔王」
日本の音楽の教科書にも載ってたシューベルトの超有名歌曲。(金田一少年で高遠が金田一君の鞄に仕込んだ携帯の着メロとしても一部には有名)
シューベルトは31歳で亡くなってるのに600以上も歌曲を書いてて、しかも作風がしっかり成熟してるのがすごい。なんか31歳未満でそこまで黄昏れるor悟ってるのか、みたいな曲が色々。
昔ならではのオラトリオ(宗教的なオペラみたいなやつ)やオペラだと歌い手のソロの見せ場であるアリアはキャラクターのモノローグというか一人の心情を歌い上げることが多いです。歌曲もそういうのが多いはず。でも「魔王」は一人で魔王と子供と父親とナレーターを演じる1人4役。
プラスピアニスト・歌い手どっちも難しいプラスその嵐のような怒濤の曲調でとにかく勢いで先に進むしかないのもあり聴いててもものすごい緊張感があってアドレナリンがよく出る曲です。
ちなみに歌曲のレパートリーには同じ曲でも声の高さによって複数の調で書かれてるものがあります。全部ではないかな。どうなんだろう。ちょこちょこっと調べてみるかぎりかなり多そうだけど。
「魔王」だと昨日テノールで聴いたときはト短調、手持ちのフィッシャー=ディースカウが歌ってる版だとヘ短調。調の違いでちょっと雰囲気が変わるのと、あと声域の違いで曲に力がかかるところがちょっと変わったりするのも含めて複数バージョン聞き比べてみるのもいいです。
で、今そのフィッシャー=ディースカウの録音をAmazonで探してたら「18人の名歌手によるシューベルト:魔王」という「魔王」特化の録音を見つけてしまったのでリンク。フィッシャー=ディースカウも入ってます。ソプラノからバスまで色んな演奏があります。このCD以外でもリストによるピアノソロ版とかバシュメットが弾いてるバイオリン+ビオラ版とかほんと色々あるな魔王。デーモン閣下も歌ってなかったっけ。