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本題に入るまえにちょっと今日見たものを。
BPhopeというアメリカ?の双極性障害コミュニティサイトで軽躁にまつわる患者さんの周りの人のイメージやスティグマについて実体験を踏まえた記事がアップされてました。英語ですがこちらです。
軽躁状態が外からどう見えるかってのも改めて色々考えたり知ったりしないとなーと考えるきっかけになった記事でしたが、軽躁のときに自分で気づいてても一部の自分が「楽しいからブレーキをかけたくない」みたいなことが書いてあったのが興味深かったです。こないだの音楽に関するバランスの話もそうですが、楽しいがかならず「良い」にイコールしないこと、何事もほどほどが一番なのは色々な場面で考えていかなきゃですね。
さて、最近年末のカウントダウンについて記事を書いた米Q2 MusicのMeet the Composerシリーズ。Q2 Musicはラジオ放送で現代音楽を流すだけではなく、Podcastで現在活躍中の作曲家一人一人に焦点を当てたシリーズとしてこのMeet the Composerシリーズをこれまでに2シーズン放送してきました。各シーズン放送を実現させるためにクラウドファンディング企画もやってて、私もシーズン2でちょいと一口寄付しました。将来またそういう支援が必要になったらまたサポートしたいです。
Meet the Composerの各回はフィーチャーされる作曲家の生涯をちょっとカバーしながら音楽的環境・教育、そして音楽家として活動しはじめてからの音楽・音楽外の影響について話を広げて行く構成になってます。ちなみに放送中に使われた楽曲はその作曲家のものもそれ以外もQ2 Musicにプレイリストとして記事になってたはず。
作曲家のラインアップやプレイリスト、各回ダウンロードはこちら。
私は20世紀はクラシック音楽が多様化した時代、そして21世紀はその多様化がより進んで百花繚乱の相をあらわしてる時代だと思ってるのですが、それがこの10人の作曲家について話を聞いていると本当に感じられます。(もちろんこれはまだ現在の音楽模様のごく一部なのですが)
それぞれの作曲家の生まれ、育ち、そして影響を受けた諸々も十人十色で。例えば20世紀から活躍してた作曲家なんかは一度電子音楽やモダニズム、さらにちょっと最近の作曲家だとミニマリズム、あと民族音楽や地元の音楽など共通して影響を受けてる大きな流れはあるのですが、それでもそれをどう解釈して受け止めて発展していく方法も人それぞれ。さらにそれぞれの作曲家が音楽をそもそもどう捉えているのかも違いますし。
一番印象が強かったのがKaija Saariahoの経緯。ほんとうに20世紀から21世紀に渡る音楽の歴史を感じる話でした。
そういう時間に沿った縦の流れだけでなく、今の作曲家同士をつなぐ関係性や場の横のつながりについて聞くのも面白いですね。今やグローバル化時代、同じエリアの作曲家同士のつながりだけでなく海や時代までも超えて影響ができるのを音楽を通じてだけでなく話として聴けるのは現代の音楽を理解するのに大切なことだと思います。
さらに音楽以外にどんな影響を受けたかってのも興味深い(これも21世紀の音楽の特徴かな)。
Meredith Monkの仏教や体の動きのコネクション、Andrew Normanの「音楽はゲームと似てる」論など。そういう要素があって、音楽と音楽以外のジャンルにつながりができやすくなってるから音楽作品だけじゃなくてMeet the Composerみたいに作曲家が話す場所と機会が今まで以上に重要になってくるんだろうなー。
あとはざっと書き連ねると女性作曲家をフィーチャーしてることだったり、作曲家のお仕事ってのはどういうお仕事でどう働いてるのかってのもちょこちょこ聴けたり、どんな課題があってどんな環境で活動してるのかという話もあり。
ただやっぱり上記のとおりここでpodcastを通してふれあえる作曲家は世界でいま活躍してるほんの一部で。もっともっといろんな作曲家の話や作品を聴きたいと思わせる、いいシリーズでした。2016年も続くといいな。
今日の一曲はおやすみ。準備してなかった。Meet the composerの各作曲家のボーナストラックも1回ずつくらいしか聴いてないんだよー。ただKaija Saariahoのトリオ「Light and Matter」はよかった。どこかで録音されてないもんかな。
そして明日は引っ越し始め。新しいところの鍵をもらってきます。1週間かけてなんとか暮らせるようにしたいです。
BPhopeというアメリカ?の双極性障害コミュニティサイトで軽躁にまつわる患者さんの周りの人のイメージやスティグマについて実体験を踏まえた記事がアップされてました。英語ですがこちらです。
軽躁状態が外からどう見えるかってのも改めて色々考えたり知ったりしないとなーと考えるきっかけになった記事でしたが、軽躁のときに自分で気づいてても一部の自分が「楽しいからブレーキをかけたくない」みたいなことが書いてあったのが興味深かったです。こないだの音楽に関するバランスの話もそうですが、楽しいがかならず「良い」にイコールしないこと、何事もほどほどが一番なのは色々な場面で考えていかなきゃですね。
さて、最近年末のカウントダウンについて記事を書いた米Q2 MusicのMeet the Composerシリーズ。Q2 Musicはラジオ放送で現代音楽を流すだけではなく、Podcastで現在活躍中の作曲家一人一人に焦点を当てたシリーズとしてこのMeet the Composerシリーズをこれまでに2シーズン放送してきました。各シーズン放送を実現させるためにクラウドファンディング企画もやってて、私もシーズン2でちょいと一口寄付しました。将来またそういう支援が必要になったらまたサポートしたいです。
Meet the Composerの各回はフィーチャーされる作曲家の生涯をちょっとカバーしながら音楽的環境・教育、そして音楽家として活動しはじめてからの音楽・音楽外の影響について話を広げて行く構成になってます。ちなみに放送中に使われた楽曲はその作曲家のものもそれ以外もQ2 Musicにプレイリストとして記事になってたはず。
作曲家のラインアップやプレイリスト、各回ダウンロードはこちら。
私は20世紀はクラシック音楽が多様化した時代、そして21世紀はその多様化がより進んで百花繚乱の相をあらわしてる時代だと思ってるのですが、それがこの10人の作曲家について話を聞いていると本当に感じられます。(もちろんこれはまだ現在の音楽模様のごく一部なのですが)
それぞれの作曲家の生まれ、育ち、そして影響を受けた諸々も十人十色で。例えば20世紀から活躍してた作曲家なんかは一度電子音楽やモダニズム、さらにちょっと最近の作曲家だとミニマリズム、あと民族音楽や地元の音楽など共通して影響を受けてる大きな流れはあるのですが、それでもそれをどう解釈して受け止めて発展していく方法も人それぞれ。さらにそれぞれの作曲家が音楽をそもそもどう捉えているのかも違いますし。
一番印象が強かったのがKaija Saariahoの経緯。ほんとうに20世紀から21世紀に渡る音楽の歴史を感じる話でした。
そういう時間に沿った縦の流れだけでなく、今の作曲家同士をつなぐ関係性や場の横のつながりについて聞くのも面白いですね。今やグローバル化時代、同じエリアの作曲家同士のつながりだけでなく海や時代までも超えて影響ができるのを音楽を通じてだけでなく話として聴けるのは現代の音楽を理解するのに大切なことだと思います。
さらに音楽以外にどんな影響を受けたかってのも興味深い(これも21世紀の音楽の特徴かな)。
Meredith Monkの仏教や体の動きのコネクション、Andrew Normanの「音楽はゲームと似てる」論など。そういう要素があって、音楽と音楽以外のジャンルにつながりができやすくなってるから音楽作品だけじゃなくてMeet the Composerみたいに作曲家が話す場所と機会が今まで以上に重要になってくるんだろうなー。
あとはざっと書き連ねると女性作曲家をフィーチャーしてることだったり、作曲家のお仕事ってのはどういうお仕事でどう働いてるのかってのもちょこちょこ聴けたり、どんな課題があってどんな環境で活動してるのかという話もあり。
ただやっぱり上記のとおりここでpodcastを通してふれあえる作曲家は世界でいま活躍してるほんの一部で。もっともっといろんな作曲家の話や作品を聴きたいと思わせる、いいシリーズでした。2016年も続くといいな。
今日の一曲はおやすみ。準備してなかった。Meet the composerの各作曲家のボーナストラックも1回ずつくらいしか聴いてないんだよー。ただKaija Saariahoのトリオ「Light and Matter」はよかった。どこかで録音されてないもんかな。
そして明日は引っ越し始め。新しいところの鍵をもらってきます。1週間かけてなんとか暮らせるようにしたいです。
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引っ越し準備が本格的に進みつつあります。
とはいえ本とかCDとか楽譜とかの量が多いのでそこらどうするか悩みどころ。
まだまだ手続きもたくさんあるし、ここからが本番。暑くもなるしがんばるぞ。
今回は去年メモっておいたストックから一つ話を。あまりにもぼんやりしてますが「音楽とバランス」について。以前友人と話してた音楽やる人のワークライフバランスの話から派生してるかな。
自分の音楽活動というとピアノの練習は一日2時間で演奏もオケでたまーにですが、聴いたり考えたりなんだりしてる時間はかなり長く。高校、大学、卒業後、今と音楽が自分の生活に占める割合や性質って転転としてきて、
音楽に限らない話ですが音楽って楽しみの種類も深さも多様多彩で(それがまたいいところ)。
大学のころのように時間と労力をかけたのもよかったけど、今ちょうど落ち着いてる感じもあり。それでもまだちょっと音楽部分増やしたい欲も出たりするんですが。
自分にとって音楽は趣味でもありますが、単純に楽しむためのものというわけでもなく。
音楽を聴くことでメンタルの調子を整えたり、音楽&練習の諸々で自分の状態をモニタリングしたり、日常のルーチンを整えたり、創作などのインプットアウトプットにも音楽が少なからず絡んでたり。
音楽が好きだからこそ楽しむのも活用するのもなるべく広く、という基本方針。
あとは社会的な側面もあるかな。私はそこはそんなに強くないんですけど音楽を通じて人と繋がったり、音楽をコミュニケーションの方法に使ったり、室内楽やバンドで奏者同士、奏者と聞き手が交流したり。それから前レクチャーで聞いたり本で読んだように太古の昔から音楽はコミュニティのつながりを強めたりする機能もあったってあったはず。(日本語が変)
このメモを書いたとき思ってたのは音楽に傾ける情熱が高まったり、音楽を仕事にしてるからといってそんな音楽の楽しみ方の多様さが狭まるのは残念だよなあ、と。
周りの音楽やってる人はみんな音楽好きの音楽オタクで、好きだから仕事にしてる人達なのですが、それでも以前話してたように生活と音楽のバランスに悩む人も居たり。
でも先ほど書いた様に私も音楽仲間達もとにかく音楽が好きで、好きだからこそ生活の他の要素をちょっと犠牲にしてでも音楽やりたいと思ってしまうんですよね。
そういう思いは自然なことかもしれないけど、同時に実行に移すと危険もあるんだよなあ。
ほどほどにってのは何でも一緒で、ほどほどにで止めておくと芸術っぽくないなあと思うのも自然なことで。
ただそれで無理して結果音楽が楽しめなくなると本末転倒だし、自分の中でどう落としどころを見つけるかは一生悩むことなのかもしれないですね。
一応は自分は今「好きだからこそ自分も音楽も一生続けるように」が基本方針で、人間としての生活のバランスに関してかなり慎重になってはいるんですが。
でもそこは音楽に対する「好き」の性質と同じように人と音楽の付き合いも人それぞれで。
それでも最低限健康を保つための運動とか食事とか、そういうことはみんな含めていかなきゃだし。
昔の芸術家のイメージ(主にヨーロッパの)って精神を病んでたり、生活を顧みなかったり、結婚に失敗したりとかしたり、生活のスキルが乏しかったり、運動なんかもあんまりしなかったり。芸術の姿とその社会でのあり方が変わったように、芸術家のライフスタイルなんかも変わってきて、そういう観点からも色々考えなくちゃいけないのかもしれないです。
そういうところも含めて音楽って自分にとって面白い。
結局元々のメモは参考程度にしか使わなくてとりとめもなく書いてしまいましたが音楽とバランス、そういう話でした。
明日はバレエのレッスン再開、さてどこまで滑り落ちたか楽しみです(?)
今日の一曲: 鬼束ちひろ 「私とワルツを」
これは去年の一時帰国で買ったiTunesストアカードで買ったやつ。色々割り込みがあって遅くなりましたが今ちょうど一人でTRICK祭りやってるのでちょうどいい。
そもそも鬼束ちひろの音楽を知ったのがTRICK通じてなので。シーズン1が「月光」、シーズン2が「流星群」、シーズン3「私とワルツを」、いい曲揃いです。ドラマの雰囲気にもいいチョイス。
で、今回買ったベストアルバムにこの3曲も収録されてたわけですが、3つのうちだと「私とワルツ」が一番好きかな。
とにかくメロディーが美しくて、一聴きあっさりしてるけどものすごくパワフルで歌詞の美しい強さと相互作用して。
あと間奏のワルツ部分がオーソドックスな飾らない感じでいい。
美しさだけじゃなくて雰囲気があるんですよね、音楽に。他にどう説明すればいいか分からないのですが聞こえる音以外に感じるものがあるって音楽の大切な要素だと思います。
ただその「雰囲気」があるせいかどうも普段聴き・ながら聴きがしにくいような気がします、鬼束ちひろの音楽全般。ゆっくり静かに聴きたいです。
で、TRICK祭りのせいではないけどTRICK絡みの3曲ばっかり聴いて他があんまりゆっくり聴けてなかったりするこのベストアルバム。今は色々ばたばたしてますが落ち着いたらまた広げたいです。きっと他にも好きな曲が見つかるはず。
とはいえ本とかCDとか楽譜とかの量が多いのでそこらどうするか悩みどころ。
まだまだ手続きもたくさんあるし、ここからが本番。暑くもなるしがんばるぞ。
今回は去年メモっておいたストックから一つ話を。あまりにもぼんやりしてますが「音楽とバランス」について。以前友人と話してた音楽やる人のワークライフバランスの話から派生してるかな。
自分の音楽活動というとピアノの練習は一日2時間で演奏もオケでたまーにですが、聴いたり考えたりなんだりしてる時間はかなり長く。高校、大学、卒業後、今と音楽が自分の生活に占める割合や性質って転転としてきて、
音楽に限らない話ですが音楽って楽しみの種類も深さも多様多彩で(それがまたいいところ)。
大学のころのように時間と労力をかけたのもよかったけど、今ちょうど落ち着いてる感じもあり。それでもまだちょっと音楽部分増やしたい欲も出たりするんですが。
自分にとって音楽は趣味でもありますが、単純に楽しむためのものというわけでもなく。
音楽を聴くことでメンタルの調子を整えたり、音楽&練習の諸々で自分の状態をモニタリングしたり、日常のルーチンを整えたり、創作などのインプットアウトプットにも音楽が少なからず絡んでたり。
音楽が好きだからこそ楽しむのも活用するのもなるべく広く、という基本方針。
あとは社会的な側面もあるかな。私はそこはそんなに強くないんですけど音楽を通じて人と繋がったり、音楽をコミュニケーションの方法に使ったり、室内楽やバンドで奏者同士、奏者と聞き手が交流したり。それから前レクチャーで聞いたり本で読んだように太古の昔から音楽はコミュニティのつながりを強めたりする機能もあったってあったはず。(日本語が変)
このメモを書いたとき思ってたのは音楽に傾ける情熱が高まったり、音楽を仕事にしてるからといってそんな音楽の楽しみ方の多様さが狭まるのは残念だよなあ、と。
周りの音楽やってる人はみんな音楽好きの音楽オタクで、好きだから仕事にしてる人達なのですが、それでも以前話してたように生活と音楽のバランスに悩む人も居たり。
でも先ほど書いた様に私も音楽仲間達もとにかく音楽が好きで、好きだからこそ生活の他の要素をちょっと犠牲にしてでも音楽やりたいと思ってしまうんですよね。
そういう思いは自然なことかもしれないけど、同時に実行に移すと危険もあるんだよなあ。
ほどほどにってのは何でも一緒で、ほどほどにで止めておくと芸術っぽくないなあと思うのも自然なことで。
ただそれで無理して結果音楽が楽しめなくなると本末転倒だし、自分の中でどう落としどころを見つけるかは一生悩むことなのかもしれないですね。
一応は自分は今「好きだからこそ自分も音楽も一生続けるように」が基本方針で、人間としての生活のバランスに関してかなり慎重になってはいるんですが。
でもそこは音楽に対する「好き」の性質と同じように人と音楽の付き合いも人それぞれで。
それでも最低限健康を保つための運動とか食事とか、そういうことはみんな含めていかなきゃだし。
昔の芸術家のイメージ(主にヨーロッパの)って精神を病んでたり、生活を顧みなかったり、結婚に失敗したりとかしたり、生活のスキルが乏しかったり、運動なんかもあんまりしなかったり。芸術の姿とその社会でのあり方が変わったように、芸術家のライフスタイルなんかも変わってきて、そういう観点からも色々考えなくちゃいけないのかもしれないです。
そういうところも含めて音楽って自分にとって面白い。
結局元々のメモは参考程度にしか使わなくてとりとめもなく書いてしまいましたが音楽とバランス、そういう話でした。
明日はバレエのレッスン再開、さてどこまで滑り落ちたか楽しみです(?)
今日の一曲: 鬼束ちひろ 「私とワルツを」
これは去年の一時帰国で買ったiTunesストアカードで買ったやつ。色々割り込みがあって遅くなりましたが今ちょうど一人でTRICK祭りやってるのでちょうどいい。
そもそも鬼束ちひろの音楽を知ったのがTRICK通じてなので。シーズン1が「月光」、シーズン2が「流星群」、シーズン3「私とワルツを」、いい曲揃いです。ドラマの雰囲気にもいいチョイス。
で、今回買ったベストアルバムにこの3曲も収録されてたわけですが、3つのうちだと「私とワルツ」が一番好きかな。
とにかくメロディーが美しくて、一聴きあっさりしてるけどものすごくパワフルで歌詞の美しい強さと相互作用して。
あと間奏のワルツ部分がオーソドックスな飾らない感じでいい。
美しさだけじゃなくて雰囲気があるんですよね、音楽に。他にどう説明すればいいか分からないのですが聞こえる音以外に感じるものがあるって音楽の大切な要素だと思います。
ただその「雰囲気」があるせいかどうも普段聴き・ながら聴きがしにくいような気がします、鬼束ちひろの音楽全般。ゆっくり静かに聴きたいです。
で、TRICK祭りのせいではないけどTRICK絡みの3曲ばっかり聴いて他があんまりゆっくり聴けてなかったりするこのベストアルバム。今は色々ばたばたしてますが落ち着いたらまた広げたいです。きっと他にも好きな曲が見つかるはず。
さて諸々あったので遅れましたがちょっとはフォローしてた年末のあれ。
米現代音楽専門ネットラジオチャンネルQ2 Musicの2015年末カウントダウン。
過去20年に作曲された曲限定で一般自由投票によりトップ50曲を決定されるという現代音楽のなかでも最高に現代なラインアップ。
結果はリンク先の通り。
案の定知らない作曲家・曲ばっかり!でも知ってるのもあった!
一つ一つ調べてはないのですがぱっと見て分かる傾向もいくつか。
まず、Q2 MusicのMeet the Composer(現在活躍中の作曲家から毎回1人フィーチャーするPodcastシリーズ)に登場した作曲家はやっぱりここでも強い。そのくくりだとJohn Luther Adams、Meredith Monk、Nico Muhlyなどがランクインしてますね。
これは現代音楽のトレンドというだけでなくMeet the Composerシリーズの立ち位置とか役割とか需要とか、そういうものにも繋がってくるのかな。こないだ最後のボーナストラックが来て(あっまた聴いてなかった)シーズン2が終了したのですがこの分だと来年も続くかも・・・?
そしてクラシック音楽も(20世紀と比べてもさらに)ワールドワイドになってきてるとはいえ、お国の音楽が強いのはどこでも健在。
このカウントダウンでもやっぱりアメリカの作曲家が多く見られます。Philip GlassやSteve Reichなど大御所からAndrew NormanやJonny Greenwoodなど若手まで、多彩な音楽模様が垣間見れます。
ただアメリカ以外だと北欧系の名前もかなり挙がってますね。Kaija SaariahoとかRautavaaraとか。たしかMeet the Composerかどこかで北欧に現代音楽の拠点があるとかいう話もあったような気がしましたが、実際どういう環境になってるのか気になるところ。オーストラリアにも届かない分けじゃないけと、全体像は見えないなあ。
そしてそんな中大健闘したのはイギリスのトーマス・アデス。さすがというかなんというか、やっぱりすごいんだな。アデスの作品の中で自分が三大と思ってる(というか実際3つでセットらしい)「Asyla」(8位)、「Tevot」(15位)、「Polaris」(44位)が全部ランクインしてます(あと他に1曲)。
縛りが縛りなんで同じ作曲家の複数作品がランクインしてるケースも少なくないですがこれはかなり多い方じゃないんでしょうか。これからもぶいぶい言わせて欲しいです。
過去20年ということでちょっと注目したいのは女性作曲家の活躍。ざっと数えてみたとこ9人くらいかな?やっぱりKaija Saariahoが強いみたいですね。時代も世紀またいで活躍してるし女性の大御所的ポジションなのかな。そしてここでもやっぱりアメリカと北欧が強いようにも見えますが、実際どうなのかな。
さらに最近音楽界隈で話題になったのがJohn Luther Adams。今回2位に輝いた「Become Ocean」、ピューリッツァー賞受賞でも有名になりましたが11月だったか12月だったかにシンガーソングライターのテイラー・スウィフトがこの曲を絶賛して演奏したシアトル交響楽団に多額の寄付をしたことでも話題になりましたね。それ抜きでもJohn Luther Adamsの名は知られて、このカウントダウンでも上位に食い込むことが予想されてたと思いますが、現代音楽・クラシック音楽界隈以外でも言及があったのはすごいこと。
ちなみに私が投票した5曲はこんな感じ・・・だったはず。リストをなくしてしまって所々覚えてない。
(1) トーマス・アデス 「Polaris」
(2) Brett Dean 「ソクラテスの最後の日々」
(3) ジョン・アダムズ 「City Noir」
(4) ジョージ・クラム アメリカ歌曲集第5集「Voices from the Heartland」
(5) オスバルド・ゴリホフ 「Oceana」
そしてフォローアップしてきたい作曲家は概ね変わらずかな。Kaija SaariahoとかJonny Greenwoodとか、Andrew Normanあたりかな?なかなか好奇心の広がりに合わせて聴き広げるのは難しい。
今回のカウントダウンは過去20年、つまり1996年以来に作曲された作品でしたが、1996年は私にとってはメルボルンに来た年でもあり。まだ音楽というものにそんなにはまってない間にも現代音楽の世界は色々動いてたんだなってのは歴史を探るというには新しい感じもしますが面白いです。クラシック音楽全体でも思いますが一番見落とされやすいのは「そこそこ最近の音楽」だと思うので、もっとそういうくくりの音楽が知られるようになるといいな。
今日の一曲: トーマス・アデス 「Asyla」 第3楽章
アデスを紹介せな、と思ったらどうしてもぶっつけだとこれになってしまった。(Polarisはさすがにたくさん言及しすぎてるからなー)
最近Crypt of the Necrodancerやってたりサントラ聴いてたりですっかり頭の中がディスコなのでこれもまた一つの偶然か。
巨匠というには若いし、若手というには音楽スタイルと名声が確立してる気がする、中堅の大物アデス。(なんだそりゃ)
モダンで複雑で硬派な音楽が一つの魅力のアデスの音楽ですが(他にも新古典のクリアなクラシックな感じなどそれは数々あり)、それがディスコ音楽とどう繋がるか。それがなんだかうまいこと組み合わさるんですよ。
こないだブーレーズが亡くなって追悼代わりに彼が指揮してるバルトークの管弦楽のための協奏曲(パリ管演奏)を聞いて、やっぱり音楽の正確さと精密さが作り出す爆発的なエネルギーってすごいなと思ったのです。それがアデスのこの曲にも当てはまることで。
特にリズムがそうなのかな。精密さを突き詰めるごとにエネルギーが凝縮される感じ。
Crypt of the Necromancerではビートを表すのにスクリーンの中心に拍動する心臓のイラストが描かれるのですが、ダンス音楽のビートって特に心臓の拍動に近い音の質があるようで。
Asylaの第3楽章のクライマックスで出てくるベースラインの拍動も心臓(と腹)にがんがん響くのが好きです。
Asylaが作曲されたのは1997年。ダンス音楽が時代を経て移り変わり、今の現代音楽が過去の物になってからこの音楽がどういう風に見られるようになるか気になります。
ヒンデミットの1922年組曲とか、当時流行の音楽を組み入れる音楽って貴重だけどそれでちょっと軽く見られるような印象はあるからなあ。自分がひねくれてるだけかな。
とにかく抽象的で難しくも思えるアデスの音楽ですが、その中でも異質に本能と心臓に訴えかける第3楽章は素直に楽しむのが一番なのかもしれない。そこからアデスの音楽に入ってくのもいいと思います。
ということで過去一番他の事項に言及が多くて、色々何を言ってるか分からない今日の一曲でした。
そういえばそろそろ「Asyla」「Tevot」「Polaris」のアデス三大がCD一枚で楽しめる録音って出ないかなー。できればラトルとかStenz指揮で
米現代音楽専門ネットラジオチャンネルQ2 Musicの2015年末カウントダウン。
過去20年に作曲された曲限定で一般自由投票によりトップ50曲を決定されるという現代音楽のなかでも最高に現代なラインアップ。
結果はリンク先の通り。
案の定知らない作曲家・曲ばっかり!でも知ってるのもあった!
一つ一つ調べてはないのですがぱっと見て分かる傾向もいくつか。
まず、Q2 MusicのMeet the Composer(現在活躍中の作曲家から毎回1人フィーチャーするPodcastシリーズ)に登場した作曲家はやっぱりここでも強い。そのくくりだとJohn Luther Adams、Meredith Monk、Nico Muhlyなどがランクインしてますね。
これは現代音楽のトレンドというだけでなくMeet the Composerシリーズの立ち位置とか役割とか需要とか、そういうものにも繋がってくるのかな。こないだ最後のボーナストラックが来て(あっまた聴いてなかった)シーズン2が終了したのですがこの分だと来年も続くかも・・・?
そしてクラシック音楽も(20世紀と比べてもさらに)ワールドワイドになってきてるとはいえ、お国の音楽が強いのはどこでも健在。
このカウントダウンでもやっぱりアメリカの作曲家が多く見られます。Philip GlassやSteve Reichなど大御所からAndrew NormanやJonny Greenwoodなど若手まで、多彩な音楽模様が垣間見れます。
ただアメリカ以外だと北欧系の名前もかなり挙がってますね。Kaija SaariahoとかRautavaaraとか。たしかMeet the Composerかどこかで北欧に現代音楽の拠点があるとかいう話もあったような気がしましたが、実際どういう環境になってるのか気になるところ。オーストラリアにも届かない分けじゃないけと、全体像は見えないなあ。
そしてそんな中大健闘したのはイギリスのトーマス・アデス。さすがというかなんというか、やっぱりすごいんだな。アデスの作品の中で自分が三大と思ってる(というか実際3つでセットらしい)「Asyla」(8位)、「Tevot」(15位)、「Polaris」(44位)が全部ランクインしてます(あと他に1曲)。
縛りが縛りなんで同じ作曲家の複数作品がランクインしてるケースも少なくないですがこれはかなり多い方じゃないんでしょうか。これからもぶいぶい言わせて欲しいです。
過去20年ということでちょっと注目したいのは女性作曲家の活躍。ざっと数えてみたとこ9人くらいかな?やっぱりKaija Saariahoが強いみたいですね。時代も世紀またいで活躍してるし女性の大御所的ポジションなのかな。そしてここでもやっぱりアメリカと北欧が強いようにも見えますが、実際どうなのかな。
さらに最近音楽界隈で話題になったのがJohn Luther Adams。今回2位に輝いた「Become Ocean」、ピューリッツァー賞受賞でも有名になりましたが11月だったか12月だったかにシンガーソングライターのテイラー・スウィフトがこの曲を絶賛して演奏したシアトル交響楽団に多額の寄付をしたことでも話題になりましたね。それ抜きでもJohn Luther Adamsの名は知られて、このカウントダウンでも上位に食い込むことが予想されてたと思いますが、現代音楽・クラシック音楽界隈以外でも言及があったのはすごいこと。
ちなみに私が投票した5曲はこんな感じ・・・だったはず。リストをなくしてしまって所々覚えてない。
(1) トーマス・アデス 「Polaris」
(2) Brett Dean 「ソクラテスの最後の日々」
(3) ジョン・アダムズ 「City Noir」
(4) ジョージ・クラム アメリカ歌曲集第5集「Voices from the Heartland」
(5) オスバルド・ゴリホフ 「Oceana」
そしてフォローアップしてきたい作曲家は概ね変わらずかな。Kaija SaariahoとかJonny Greenwoodとか、Andrew Normanあたりかな?なかなか好奇心の広がりに合わせて聴き広げるのは難しい。
今回のカウントダウンは過去20年、つまり1996年以来に作曲された作品でしたが、1996年は私にとってはメルボルンに来た年でもあり。まだ音楽というものにそんなにはまってない間にも現代音楽の世界は色々動いてたんだなってのは歴史を探るというには新しい感じもしますが面白いです。クラシック音楽全体でも思いますが一番見落とされやすいのは「そこそこ最近の音楽」だと思うので、もっとそういうくくりの音楽が知られるようになるといいな。
今日の一曲: トーマス・アデス 「Asyla」 第3楽章
アデスを紹介せな、と思ったらどうしてもぶっつけだとこれになってしまった。(Polarisはさすがにたくさん言及しすぎてるからなー)
最近Crypt of the Necrodancerやってたりサントラ聴いてたりですっかり頭の中がディスコなのでこれもまた一つの偶然か。
巨匠というには若いし、若手というには音楽スタイルと名声が確立してる気がする、中堅の大物アデス。(なんだそりゃ)
モダンで複雑で硬派な音楽が一つの魅力のアデスの音楽ですが(他にも新古典のクリアなクラシックな感じなどそれは数々あり)、それがディスコ音楽とどう繋がるか。それがなんだかうまいこと組み合わさるんですよ。
こないだブーレーズが亡くなって追悼代わりに彼が指揮してるバルトークの管弦楽のための協奏曲(パリ管演奏)を聞いて、やっぱり音楽の正確さと精密さが作り出す爆発的なエネルギーってすごいなと思ったのです。それがアデスのこの曲にも当てはまることで。
特にリズムがそうなのかな。精密さを突き詰めるごとにエネルギーが凝縮される感じ。
Crypt of the Necromancerではビートを表すのにスクリーンの中心に拍動する心臓のイラストが描かれるのですが、ダンス音楽のビートって特に心臓の拍動に近い音の質があるようで。
Asylaの第3楽章のクライマックスで出てくるベースラインの拍動も心臓(と腹)にがんがん響くのが好きです。
Asylaが作曲されたのは1997年。ダンス音楽が時代を経て移り変わり、今の現代音楽が過去の物になってからこの音楽がどういう風に見られるようになるか気になります。
ヒンデミットの1922年組曲とか、当時流行の音楽を組み入れる音楽って貴重だけどそれでちょっと軽く見られるような印象はあるからなあ。自分がひねくれてるだけかな。
とにかく抽象的で難しくも思えるアデスの音楽ですが、その中でも異質に本能と心臓に訴えかける第3楽章は素直に楽しむのが一番なのかもしれない。そこからアデスの音楽に入ってくのもいいと思います。
ということで過去一番他の事項に言及が多くて、色々何を言ってるか分からない今日の一曲でした。
そういえばそろそろ「Asyla」「Tevot」「Polaris」のアデス三大がCD一枚で楽しめる録音って出ないかなー。できればラトルとかStenz指揮で
祝!初Secret Symphony参加!
(あれ初めてだよね間違ってないよね)
Secret Symphonyとは。
メルボルン交響楽団がそのメインのコンサートシーズンとは別に不定期に開催してる音楽イベントです。
ある日突然InstagramとTwitterで「始まるよ-」とお知らせがあって、そこからコンサート場所(メルボルンのシティのどこか)・プログラム曲(オケより小さい編成で1曲)・その作曲家についてちょっとは調べ物が必要になるレベルのわかりにくいヒントが数日おきに発表され。ヒントはどんどんわかりやすくなるのですが一番に3つ揃って正解した人にはなんか特典があったはず。
それでコンサート当日の数日前(今回は2日前)に場所と時間が発表されて、中に入ってからまた一つ謎解き的なものがあって作曲家・曲が発表されてから普段のコンサートよりちょっと遅い時間に開演。前述通り1曲だけなので終演もそんなに遅くなることはないです。
あ、そういえばこのSecret Symphonyコンサートは入場無料。日時が発表されたときにその時間が空けられないというリスクもありますが行けたらお得。
これまでには旧メルボルン監獄でメシアンの「時の終わりのための四重奏曲」をやったり、屋外のパヴィリオンでシェーンベルクの「浄められた夜」をやったり、カフェ「1000£」でバッハのコーヒーカンタータをやったり、謎解きだけでなくプログラムや場所も色々工夫とアイディアが込められたコンサートになってます。
今回のヒントは上記リンク2つにあるようになってました。ちょっとした調べ物で確認は必要でしたが作曲家と曲は中盤くらいに分かりました。決め手は「1943年」と「セレナード」(20世紀のこんな時期に書かれたセレナードはこの曲くらいしかないと思った)
ちなみにバラの写真は正に作曲家の名前を表す「ベンジャミン・ブリテン」とい品種のバラだそうです。なんか椿に似てるバラ。
ただ場所は最後の方のわかりやすいヒントまで分からなかったなー。動物園とか議事堂とか、メルボルンで人がいっぱい来てオーストラリアで最古ってだけじゃ絞りにくかった。
ということで今回のSecret Symphonyの答えは:
場所: 州立図書館(State Library of Victoria)
作曲家: ベンジャミン・ブリテン
曲: テノール、ホルンと弦楽のためのセレナード
いざ8時半の開場時間ちょうどに行ってみたら並んでた!こんな並んだのはWhite Night以来かも。(同じく州立図書館で)
コンサート後にfacebookで聞いたのですがどうも350人くらい聴きに来たらしいです。
最初の八角形の部屋での謎解き(数字探し)ではみんな広い中に散らばってたので実感なかったですが並んだときとコンサートやるreading roomに入ったときは確かに多かった。
メルボルンで行列並ぶことって多くはないんですが(まあ昔よりは増えたかな)、クラシック音楽謎解きイベントに(しかも2日前に発表)行列ができるってなんだか嬉しい。
そしてコンサート場所のreading roomでは奏者たちを取り囲むように1階も2階のバルコニーも人がいっぱい。私もバルコニーの奏者後方で聞きました。でも後ろ側ってのは意外と気になりませんでした。一部ちょっと歌い手の声が聞こえにくい部分があったくらいで。
ブリテンのこのセレナードは私もすごく好きな曲で。ブリテンの作品でかなりトップに食い込む作品。ピアーズ意識のテノールパート、最高にかっこいいホルンパート(今回は部屋の中を移動しながら吹く部分も)、パッサカリアの仕立て方、さらに歌詞に使ってるテキストもツボ。
こういうイベントで聴けるってのも贅沢な体験だなあ。
実際の演奏も素晴らしかったです。たまに(ピアーズとは別の意味で)人間離れしたような色がでるテノールの歌声、そしてホルンのエッジの効いた感じだったり最後に消えて、消えていく美しさも最高でした。
そもそもこの曲って小編成でかなりintimateな曲調なこともありコンサートホールには向いてない気がするんですよね。教会だったりchamberなセッティングだったり、そういう場所での演奏もいいけれど図書館ってのはなんだか曲にぴったりな演奏場所な気がしました。文学方面とのつながりもあるのですが、図書館ならではでの雰囲気というかなんというか。
これまでスケジュールが合わず、今回初めての参戦となりましたが最初の謎解き部分とか戸惑うことも多く。次回は場所見知りすることなくもっとイベントをエンジョイしたいと思います。
そして最後にこのSecret Symphonyのイベントとしての素晴らしさをちょっと。
無料で素晴らしい演奏、しかもメル響が普段弾かないレパートリーを聞いたり、普通のコンサートよりもより参加しやすいイベントってのももちろんそうですが、謎解きの構成やプロセスもうまく出来てますし、あとメルボルンの色んな場所(必ずしも観光で注目されない)に独特のやりかたでスポットを当てるってのもすごい。
もしも幸運にも開催時期にメルボルンに居ることがあれば是非動向をフォローして謎解きに挑戦して、できればコンサートにも行ってみてください。
私も来年の部に期待&スタンバイです!
今日の一曲: ベンジャミン・ブリテン 「テノール、ホルンと弦楽のためのセレナード」より「ノクターン(夜想曲)」
夜の闇と死の香りと類を見ない透明さと儚さ、本当に場所と雰囲気により魅力が増すこの曲。
そして歌詞として使われてる詩のチョイスや音楽との相性も良くて。
イギリス文学とイギリス音楽のすっごいいいとこどりな感じです。
で、このセレナードだと以前紹介した「Elegie」と「Dirge」の2つが一番好きなのですが、この「ノクターン」が他の楽章より頭一つ抜きんでて有名になるのもものすごく分かる。
まず歌詞がテニソンの詩っていうのも多分貢献してるんだろうけど音楽自体も。
ブリテンの音楽の透明感だったり空気の動きを感じるような作風って本当に不思議。
このノクターンもまた無限の軽さとか透き通った弦の音とか、空間を超えて響くホルンの音色とか。そして歌のパートの素晴らしさ。「dying, dying, dying」の繰り返し方とか、誰にも真似できないでしょあれ。
ブリテンの音楽の魅力やそれがどう自分と響くのか、言葉で説明するのは難しいです。
日本ではこっちとくらべてイギリス音楽に馴染みが薄く、中でもあんまり吹奏楽書いてない&現代寄りちょっと不協和音気味なブリテンってさらに馴染みがないかもと思うのですが、ブリテンを聴き始めてみるにはこのセレナードからってのも良いと思います。
あとかっこいいホルンを聴くには断然これ。
リンクしたのはオーストラリアが誇るホルンの神、バリー・タックウェルの演奏。手持ちのデニス・ブレインの演奏も素晴らしいのですがやっぱり縁もあるしタックウェルの演奏も欲しいです。そして手持ちもリンク先もテノールはピーター・ピアーズその人。これは譲れない。
(ただこの曲周りデジタルトラック情報がなんかあやふやな所があるのでそこんとこどうなってるんだろう)
(あれ初めてだよね間違ってないよね)
Secret Symphonyとは。
メルボルン交響楽団がそのメインのコンサートシーズンとは別に不定期に開催してる音楽イベントです。
ある日突然InstagramとTwitterで「始まるよ-」とお知らせがあって、そこからコンサート場所(メルボルンのシティのどこか)・プログラム曲(オケより小さい編成で1曲)・その作曲家についてちょっとは調べ物が必要になるレベルのわかりにくいヒントが数日おきに発表され。ヒントはどんどんわかりやすくなるのですが一番に3つ揃って正解した人にはなんか特典があったはず。
それでコンサート当日の数日前(今回は2日前)に場所と時間が発表されて、中に入ってからまた一つ謎解き的なものがあって作曲家・曲が発表されてから普段のコンサートよりちょっと遅い時間に開演。前述通り1曲だけなので終演もそんなに遅くなることはないです。
あ、そういえばこのSecret Symphonyコンサートは入場無料。日時が発表されたときにその時間が空けられないというリスクもありますが行けたらお得。
これまでには旧メルボルン監獄でメシアンの「時の終わりのための四重奏曲」をやったり、屋外のパヴィリオンでシェーンベルクの「浄められた夜」をやったり、カフェ「1000£」でバッハのコーヒーカンタータをやったり、謎解きだけでなくプログラムや場所も色々工夫とアイディアが込められたコンサートになってます。
今回のヒントは上記リンク2つにあるようになってました。ちょっとした調べ物で確認は必要でしたが作曲家と曲は中盤くらいに分かりました。決め手は「1943年」と「セレナード」(20世紀のこんな時期に書かれたセレナードはこの曲くらいしかないと思った)
ちなみにバラの写真は正に作曲家の名前を表す「ベンジャミン・ブリテン」とい品種のバラだそうです。なんか椿に似てるバラ。
ただ場所は最後の方のわかりやすいヒントまで分からなかったなー。動物園とか議事堂とか、メルボルンで人がいっぱい来てオーストラリアで最古ってだけじゃ絞りにくかった。
ということで今回のSecret Symphonyの答えは:
場所: 州立図書館(State Library of Victoria)
作曲家: ベンジャミン・ブリテン
曲: テノール、ホルンと弦楽のためのセレナード
いざ8時半の開場時間ちょうどに行ってみたら並んでた!こんな並んだのはWhite Night以来かも。(同じく州立図書館で)
コンサート後にfacebookで聞いたのですがどうも350人くらい聴きに来たらしいです。
最初の八角形の部屋での謎解き(数字探し)ではみんな広い中に散らばってたので実感なかったですが並んだときとコンサートやるreading roomに入ったときは確かに多かった。
メルボルンで行列並ぶことって多くはないんですが(まあ昔よりは増えたかな)、クラシック音楽謎解きイベントに(しかも2日前に発表)行列ができるってなんだか嬉しい。
そしてコンサート場所のreading roomでは奏者たちを取り囲むように1階も2階のバルコニーも人がいっぱい。私もバルコニーの奏者後方で聞きました。でも後ろ側ってのは意外と気になりませんでした。一部ちょっと歌い手の声が聞こえにくい部分があったくらいで。
ブリテンのこのセレナードは私もすごく好きな曲で。ブリテンの作品でかなりトップに食い込む作品。ピアーズ意識のテノールパート、最高にかっこいいホルンパート(今回は部屋の中を移動しながら吹く部分も)、パッサカリアの仕立て方、さらに歌詞に使ってるテキストもツボ。
こういうイベントで聴けるってのも贅沢な体験だなあ。
実際の演奏も素晴らしかったです。たまに(ピアーズとは別の意味で)人間離れしたような色がでるテノールの歌声、そしてホルンのエッジの効いた感じだったり最後に消えて、消えていく美しさも最高でした。
そもそもこの曲って小編成でかなりintimateな曲調なこともありコンサートホールには向いてない気がするんですよね。教会だったりchamberなセッティングだったり、そういう場所での演奏もいいけれど図書館ってのはなんだか曲にぴったりな演奏場所な気がしました。文学方面とのつながりもあるのですが、図書館ならではでの雰囲気というかなんというか。
これまでスケジュールが合わず、今回初めての参戦となりましたが最初の謎解き部分とか戸惑うことも多く。次回は場所見知りすることなくもっとイベントをエンジョイしたいと思います。
そして最後にこのSecret Symphonyのイベントとしての素晴らしさをちょっと。
無料で素晴らしい演奏、しかもメル響が普段弾かないレパートリーを聞いたり、普通のコンサートよりもより参加しやすいイベントってのももちろんそうですが、謎解きの構成やプロセスもうまく出来てますし、あとメルボルンの色んな場所(必ずしも観光で注目されない)に独特のやりかたでスポットを当てるってのもすごい。
もしも幸運にも開催時期にメルボルンに居ることがあれば是非動向をフォローして謎解きに挑戦して、できればコンサートにも行ってみてください。
私も来年の部に期待&スタンバイです!
今日の一曲: ベンジャミン・ブリテン 「テノール、ホルンと弦楽のためのセレナード」より「ノクターン(夜想曲)」
夜の闇と死の香りと類を見ない透明さと儚さ、本当に場所と雰囲気により魅力が増すこの曲。
そして歌詞として使われてる詩のチョイスや音楽との相性も良くて。
イギリス文学とイギリス音楽のすっごいいいとこどりな感じです。
で、このセレナードだと以前紹介した「Elegie」と「Dirge」の2つが一番好きなのですが、この「ノクターン」が他の楽章より頭一つ抜きんでて有名になるのもものすごく分かる。
まず歌詞がテニソンの詩っていうのも多分貢献してるんだろうけど音楽自体も。
ブリテンの音楽の透明感だったり空気の動きを感じるような作風って本当に不思議。
このノクターンもまた無限の軽さとか透き通った弦の音とか、空間を超えて響くホルンの音色とか。そして歌のパートの素晴らしさ。「dying, dying, dying」の繰り返し方とか、誰にも真似できないでしょあれ。
ブリテンの音楽の魅力やそれがどう自分と響くのか、言葉で説明するのは難しいです。
日本ではこっちとくらべてイギリス音楽に馴染みが薄く、中でもあんまり吹奏楽書いてない&現代寄りちょっと不協和音気味なブリテンってさらに馴染みがないかもと思うのですが、ブリテンを聴き始めてみるにはこのセレナードからってのも良いと思います。
あとかっこいいホルンを聴くには断然これ。
リンクしたのはオーストラリアが誇るホルンの神、バリー・タックウェルの演奏。手持ちのデニス・ブレインの演奏も素晴らしいのですがやっぱり縁もあるしタックウェルの演奏も欲しいです。そして手持ちもリンク先もテノールはピーター・ピアーズその人。これは譲れない。
(ただこの曲周りデジタルトラック情報がなんかあやふやな所があるのでそこんとこどうなってるんだろう)
暑いぜメルボルン!
ここ数日フルに夏です。昨日も夕方くらいまで暑かったし今日は朝起きたらもう30℃超えてたし明日は40℃超えだし、買い物とかちとしんどいですがそれでも嬉しい。外に出るぞ-。
・・・とまず昨日は友達のコンサートに出かけました。
ベートーヴェンの245歳の誕生日を祝ってピアノソナタ4つ!というがっつりベートーヴェンなプログラム。もともと彼の演奏はドイツ・ハンガリー系を聞くことが多いのですが、彼のベートーヴェンはやっぱり特別。
プログラムはこんな感じでした。
「Beethoven at 245」
場所:Fortyfive Downstairs
ピアノ: Tristan Lee
プログラム:
ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン ピアノソナタ第13番「幻想曲風」
ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン ピアノソナタ第14番「月光」
(休憩)
ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン ピアノソナタ第27番
ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン ピアノソナタ第23番「情熱」
アンコール: ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン エリーゼのために
メインのプログラムの中だと第27番が特に輝いてました。毎回書くようにすごい安定感のある演奏をする人なのでこの曲はすごく合うし、勇敢な第1楽章も暖かくて穏やかな第2楽章もしっかり存在感もあり。ちょっとマイナーだけど不思議なところのあるこのソナタの魅力がものすごく伝わってきた感。
「情熱」や「月光」はまだもっとすごい演奏が将来聴けるような気がするのですが第13番はもう確立してるような印象で。曲の解釈というかあり方がしっくり来てゆるぎないというか。弾く人としてうらやましい。
そしてアンコールのエリーゼのために。改めてちゃんとした演奏で聞くとちゃんと良い曲じゃん!と思ったのは私だけじゃないようで。とにかくシンプルで繊細な曲なんですよね。巷に溢れる諸々の録音や演奏がこの曲の良さを損ねてるってのは大変もったいないし悲しいと思いました。
Tristanの演奏はいつも自分にとってピアノの魅力、ピアノへの愛、ピアノのあり方、そしてピアニストとしてのピアノとの関係を色々思い出させてくれる演奏です。そういう物を普段は意識しない、ピアノのためのピアノでない曲を弾く方が自分は好きみたいなのですが、それでもちゃんと「ピアノ」と向き合わないとなと思った次第です。(特にワーグナー/リスト始めたからにはね)
さてなんでこんな時間に急いでブログを書いてるかというと今夜もコンサート行きなので。
以前こちらでも言及したメル響のSecret Symphonyに初参戦!以前絶対行きたいと思ったのに行けなかったメシアンの「時の終わりのための四重奏曲」@メルボルン監獄に次ぐ?大好きな曲が演奏されます。詳細は後ほど感想で。
そして明日は友人のバースデーで(夕方に出るんで多分40℃からは和らいでるはず)またお出かけ。夜ご飯どこで食べるか色々悩みます。
ただシティに新しく出来た讃岐うどん屋さんは半分セルフサービスで早いし安いしうどんも天ぷらも美味しかった。冷たい食事が食べたいときに重宝しそうです。
今日の一曲: ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン ピアノソナタ第27番 第2楽章
昨日は暑い日でしたがコンサート場所のFortyfive Downstairsは地下にあって結構涼しく。
その自然な涼しさのなかでこの第2楽章の暖かさが愛しかったです。たぶん人肌(または猫とかそういう動物の温度)なんだろうなーこの曲。
ベートーヴェンは32曲ピアノソナタを書いてます。若いときから晩年まで、ピアノソナタを聴いただけでもベートーヴェンの音楽の表現の変遷が分かるといっても過言じゃない。
曲の性格ももちろん色々ですし、あとソナタという形式の中で色々また曲の流れや構成なども実験しててそれも面白い。
特に後期のピアノソナタには2楽章だけのもの(だいたいソナタは3楽章とか4楽章で構成)があったり、ちょっと慎ましい感じの曲を書いたり、なかなか面白いです。
そうなんですよベートーヴェンのソナタは三大とか(そもそも三大とかないし)タイトルが付いてる曲以外も面白い曲揃いなんですよ。
ベートーヴェンのソナタって(ピアノに限らず)外れとかはないと思うのですが、特にこの第27番の第2楽章は初めて出会ったときに「あ、いいものを見つけた」と思わざるを得ないような、決して自分からは主張しないけれどとにかくピアノの曲として、音楽として、人間が作った作品としてたまらない魅力に溢れてます。
なのでとにかくピアノを弾く人もそうでない人もとりあえずベートーヴェンのピアノソナタを手に取って欲しいです。前述の通りたぶんどれでも行ける。そして32曲のうちどれかが特別な音楽になる可能性も大。
私の場合は好きなソナタはこの第27番とか第17番とか情熱とか第22番とか第31番とかちょこちょこあるのですが根がちょいとひねくれてるのとピアノとの関係性がまたちょっと違うのとか諸々ありで「特別な」ソナタは今のところないかな。弾いたり生で聞いたり語ったりでいつかそのうちできるはず、と思ってます。
ということでベートーヴェンのピアノソナタ全集をリンク。ブレンデルはシューベルト(ベートーヴェンと似てる時代の人でもある)の名手でもあるのでシューベルトもブレンデルがおすすめ。
ここ数日フルに夏です。昨日も夕方くらいまで暑かったし今日は朝起きたらもう30℃超えてたし明日は40℃超えだし、買い物とかちとしんどいですがそれでも嬉しい。外に出るぞ-。
・・・とまず昨日は友達のコンサートに出かけました。
ベートーヴェンの245歳の誕生日を祝ってピアノソナタ4つ!というがっつりベートーヴェンなプログラム。もともと彼の演奏はドイツ・ハンガリー系を聞くことが多いのですが、彼のベートーヴェンはやっぱり特別。
プログラムはこんな感じでした。
「Beethoven at 245」
場所:Fortyfive Downstairs
ピアノ: Tristan Lee
プログラム:
ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン ピアノソナタ第13番「幻想曲風」
ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン ピアノソナタ第14番「月光」
(休憩)
ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン ピアノソナタ第27番
ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン ピアノソナタ第23番「情熱」
アンコール: ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン エリーゼのために
メインのプログラムの中だと第27番が特に輝いてました。毎回書くようにすごい安定感のある演奏をする人なのでこの曲はすごく合うし、勇敢な第1楽章も暖かくて穏やかな第2楽章もしっかり存在感もあり。ちょっとマイナーだけど不思議なところのあるこのソナタの魅力がものすごく伝わってきた感。
「情熱」や「月光」はまだもっとすごい演奏が将来聴けるような気がするのですが第13番はもう確立してるような印象で。曲の解釈というかあり方がしっくり来てゆるぎないというか。弾く人としてうらやましい。
そしてアンコールのエリーゼのために。改めてちゃんとした演奏で聞くとちゃんと良い曲じゃん!と思ったのは私だけじゃないようで。とにかくシンプルで繊細な曲なんですよね。巷に溢れる諸々の録音や演奏がこの曲の良さを損ねてるってのは大変もったいないし悲しいと思いました。
Tristanの演奏はいつも自分にとってピアノの魅力、ピアノへの愛、ピアノのあり方、そしてピアニストとしてのピアノとの関係を色々思い出させてくれる演奏です。そういう物を普段は意識しない、ピアノのためのピアノでない曲を弾く方が自分は好きみたいなのですが、それでもちゃんと「ピアノ」と向き合わないとなと思った次第です。(特にワーグナー/リスト始めたからにはね)
さてなんでこんな時間に急いでブログを書いてるかというと今夜もコンサート行きなので。
以前こちらでも言及したメル響のSecret Symphonyに初参戦!以前絶対行きたいと思ったのに行けなかったメシアンの「時の終わりのための四重奏曲」@メルボルン監獄に次ぐ?大好きな曲が演奏されます。詳細は後ほど感想で。
そして明日は友人のバースデーで(夕方に出るんで多分40℃からは和らいでるはず)またお出かけ。夜ご飯どこで食べるか色々悩みます。
ただシティに新しく出来た讃岐うどん屋さんは半分セルフサービスで早いし安いしうどんも天ぷらも美味しかった。冷たい食事が食べたいときに重宝しそうです。
今日の一曲: ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン ピアノソナタ第27番 第2楽章
昨日は暑い日でしたがコンサート場所のFortyfive Downstairsは地下にあって結構涼しく。
その自然な涼しさのなかでこの第2楽章の暖かさが愛しかったです。たぶん人肌(または猫とかそういう動物の温度)なんだろうなーこの曲。
ベートーヴェンは32曲ピアノソナタを書いてます。若いときから晩年まで、ピアノソナタを聴いただけでもベートーヴェンの音楽の表現の変遷が分かるといっても過言じゃない。
曲の性格ももちろん色々ですし、あとソナタという形式の中で色々また曲の流れや構成なども実験しててそれも面白い。
特に後期のピアノソナタには2楽章だけのもの(だいたいソナタは3楽章とか4楽章で構成)があったり、ちょっと慎ましい感じの曲を書いたり、なかなか面白いです。
そうなんですよベートーヴェンのソナタは三大とか(そもそも三大とかないし)タイトルが付いてる曲以外も面白い曲揃いなんですよ。
ベートーヴェンのソナタって(ピアノに限らず)外れとかはないと思うのですが、特にこの第27番の第2楽章は初めて出会ったときに「あ、いいものを見つけた」と思わざるを得ないような、決して自分からは主張しないけれどとにかくピアノの曲として、音楽として、人間が作った作品としてたまらない魅力に溢れてます。
なのでとにかくピアノを弾く人もそうでない人もとりあえずベートーヴェンのピアノソナタを手に取って欲しいです。前述の通りたぶんどれでも行ける。そして32曲のうちどれかが特別な音楽になる可能性も大。
私の場合は好きなソナタはこの第27番とか第17番とか情熱とか第22番とか第31番とかちょこちょこあるのですが根がちょいとひねくれてるのとピアノとの関係性がまたちょっと違うのとか諸々ありで「特別な」ソナタは今のところないかな。弾いたり生で聞いたり語ったりでいつかそのうちできるはず、と思ってます。
ということでベートーヴェンのピアノソナタ全集をリンク。ブレンデルはシューベルト(ベートーヴェンと似てる時代の人でもある)の名手でもあるのでシューベルトもブレンデルがおすすめ。