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前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
昨日はちょっと隣(新しく来たおねえさん)にピアノ静かにしてほしいと言われてしまいまして。
なんだか夜勤含め仕事のシフトがイレギュラーらしくて、とりあえず都合を紙かなんかにまとめて欲しいと交渉したのですがまだ今日は音沙汰なく、ちょっとの間練習休みにしている次第です。
(数日待って何もなかったらまた弾き始めてみようかと思ってますが)
仕方がないにしろちょっとへこみながら引っ越しのこともうちょっとちゃんと考えなきゃいかんなと思いまして。(どのみち妹が婚約したんでそろそろ考え始めなきゃとは思ってたのですが)
やっぱり騒音の問題があると今みたいなアパートとかflatとか分類される、壁続きのところよりも個別の家になってるユニットとか一軒家みたいなところを探さにゃならんな・・・と。
ただ昨日(大変苦手な)お金の計算を(妹に大分手伝ってもらって)してみたところ家賃としては今のところと同じくらいのとこかもちょっと上を1人暮らしでも狙えるみたいなことになったので希望はある。できるだけ今のエリアでなんとか。
とりあえず練習が再開できるように指クロス。
そんなこんなありましたが以前このエントリーで紹介しましたCDの残り3枚(1、3、6)を購入しました。まだ全部は聴いてないのですがこれで欲しいCDも一段落です。
その時も似たようなこと書きましたがクロノス・カルテットの「Early Music」で古音楽への道がつながったり、あとシュニトケの作品の道がまたつながったり、大事にしていきたいコネクションができたという楽しみもあります。ここから聴き広げていけるかな。
(それにしてもこのCDに関してはいろんなところの音楽が入ってるからデジタルブックレットが欲しかった。しまったCDで買うべきだったかな)
あとBjorkがどんな感じかも楽しみです。未知の領域へ。
さて、明日はまたコンサート行きです。こちらも初めての音楽に出会うのにわくわくしています。特にTan Dun。感想は次回のエントリーで。
今日の一曲: オリヴィエ・メシアン 「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」より第2楽章「星のまなざし」
たまにはやっとかんと20のまなざし。演奏できるのは先になりそうなので。
星のまなざし、ここでは言及したことありましたっけ。私にとって初まなざし・初メシアンとなった曲なんです。
20のまなざしの短い楽章は単体では一見あんまり音楽的に面白くないようにも思える曲が多いのですが、もちろん20揃えるとその意味や立ち位置が分かってきますし、愛着が湧けばそれなりに面白い曲でもあります。
だから全部弾くのでなければメシアンの初めましてとしては中規模~大規模のまなざしで好きなのから弾いてみるといいんじゃないかと勝手に思ってます。
私はこの曲から入って、なにか運命的なのかそうでないのかはっきりしないものを感じたのか割と早いうちから「これ全部弾くかも」と思って楽譜も買ったし短いまなざしからじわじわ数を増やしていって、今手元に全部あるとこまで10年かけてこぎつけたところ(一部抱え切れてませんが)。
6番とか10番とかでっかくて難しくてでも楽しい大規模まなざし、音楽的に思うところがある17番や18番みたいな中規模まなざしも好きですが「星のまなざし」みたいな小さいまなざしも同じように好きだなと愛を噛みしめている今日この頃です。
割と不協和音的・無調的な部分が多い星のまなざしですが、後半の和音がホルストの「惑星」の「海王星」に似ているところがあったり、うちの先生いわく「宇宙散歩のような」性質だったり(空間とか浮遊の感覚?)、確かに星や宇宙を連想するところが最初に惹かれたきっかけだったかな。無機質だからこその魅力なんですよね。
ということで果たしてこれ1つ聴いてメシアンにポジティブな印象を持つかというと難しいのですが、20のまなざしの大事な一員で、独特の愛しさがあることは確かで。
もしもこの曲に出会ってあんまり好きじゃないなあと思ってもその印象はぜひ保留にしてください。
録音はロリオ夫人の演奏で。20のまなざし含むメシアンの作品は演奏によって解釈にかなり幅がでるのですが小さい作品だとその振れ幅も小さい・・・はず。少なくとも星のまなざしで自分の演奏・イメージとものすごく違う演奏って聴いたことないかも。
昨日はちょっと隣(新しく来たおねえさん)にピアノ静かにしてほしいと言われてしまいまして。
なんだか夜勤含め仕事のシフトがイレギュラーらしくて、とりあえず都合を紙かなんかにまとめて欲しいと交渉したのですがまだ今日は音沙汰なく、ちょっとの間練習休みにしている次第です。
(数日待って何もなかったらまた弾き始めてみようかと思ってますが)
仕方がないにしろちょっとへこみながら引っ越しのこともうちょっとちゃんと考えなきゃいかんなと思いまして。(どのみち妹が婚約したんでそろそろ考え始めなきゃとは思ってたのですが)
やっぱり騒音の問題があると今みたいなアパートとかflatとか分類される、壁続きのところよりも個別の家になってるユニットとか一軒家みたいなところを探さにゃならんな・・・と。
ただ昨日(大変苦手な)お金の計算を(妹に大分手伝ってもらって)してみたところ家賃としては今のところと同じくらいのとこかもちょっと上を1人暮らしでも狙えるみたいなことになったので希望はある。できるだけ今のエリアでなんとか。
とりあえず練習が再開できるように指クロス。
そんなこんなありましたが以前このエントリーで紹介しましたCDの残り3枚(1、3、6)を購入しました。まだ全部は聴いてないのですがこれで欲しいCDも一段落です。
その時も似たようなこと書きましたがクロノス・カルテットの「Early Music」で古音楽への道がつながったり、あとシュニトケの作品の道がまたつながったり、大事にしていきたいコネクションができたという楽しみもあります。ここから聴き広げていけるかな。
(それにしてもこのCDに関してはいろんなところの音楽が入ってるからデジタルブックレットが欲しかった。しまったCDで買うべきだったかな)
あとBjorkがどんな感じかも楽しみです。未知の領域へ。
さて、明日はまたコンサート行きです。こちらも初めての音楽に出会うのにわくわくしています。特にTan Dun。感想は次回のエントリーで。
今日の一曲: オリヴィエ・メシアン 「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」より第2楽章「星のまなざし」
たまにはやっとかんと20のまなざし。演奏できるのは先になりそうなので。
星のまなざし、ここでは言及したことありましたっけ。私にとって初まなざし・初メシアンとなった曲なんです。
20のまなざしの短い楽章は単体では一見あんまり音楽的に面白くないようにも思える曲が多いのですが、もちろん20揃えるとその意味や立ち位置が分かってきますし、愛着が湧けばそれなりに面白い曲でもあります。
だから全部弾くのでなければメシアンの初めましてとしては中規模~大規模のまなざしで好きなのから弾いてみるといいんじゃないかと勝手に思ってます。
私はこの曲から入って、なにか運命的なのかそうでないのかはっきりしないものを感じたのか割と早いうちから「これ全部弾くかも」と思って楽譜も買ったし短いまなざしからじわじわ数を増やしていって、今手元に全部あるとこまで10年かけてこぎつけたところ(一部抱え切れてませんが)。
6番とか10番とかでっかくて難しくてでも楽しい大規模まなざし、音楽的に思うところがある17番や18番みたいな中規模まなざしも好きですが「星のまなざし」みたいな小さいまなざしも同じように好きだなと愛を噛みしめている今日この頃です。
割と不協和音的・無調的な部分が多い星のまなざしですが、後半の和音がホルストの「惑星」の「海王星」に似ているところがあったり、うちの先生いわく「宇宙散歩のような」性質だったり(空間とか浮遊の感覚?)、確かに星や宇宙を連想するところが最初に惹かれたきっかけだったかな。無機質だからこその魅力なんですよね。
ということで果たしてこれ1つ聴いてメシアンにポジティブな印象を持つかというと難しいのですが、20のまなざしの大事な一員で、独特の愛しさがあることは確かで。
もしもこの曲に出会ってあんまり好きじゃないなあと思ってもその印象はぜひ保留にしてください。
録音はロリオ夫人の演奏で。20のまなざし含むメシアンの作品は演奏によって解釈にかなり幅がでるのですが小さい作品だとその振れ幅も小さい・・・はず。少なくとも星のまなざしで自分の演奏・イメージとものすごく違う演奏って聴いたことないかも。
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前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
最近またAoW3関連のアクセスが増えてありがたい限りですが最近AoW3はちょっと(PCが不機嫌になるので)お休みしてます。またそのうちに・・・(汗)
昨日は今年初めて本格的なコートを着て(5月ですからねー)コンサートに行って来ました。
現代音楽の祭典Metropolis、メル響コンサートその1です。(全部で3つ、全て予約しました)
今年のMetropolisは映画・映像に関連する音楽がテーマになってるらしく、坂本龍一の音楽が演奏されたコンサートやShaun Tanの「The Arrival」が映像と音楽で楽しめるコンサートだったり、行けなかったけどこれまでに面白いイベント色々だったようです。
今回のメル響のコンサートも直接的ではないながら映像・映画に関連する曲がほとんどでした。
こんなプログラム。
メル響Metropolisコンサート「Nostalghia」
指揮者:André de Ridder
武満徹 「ノスタルジア」(バイオリン:Sophie Rowell)
アルノルト・シェーンベルク 「映画の一場面への伴奏音楽」
Harry Sdraulig 「kaleidoscope」
(休憩)
Nico Muhly チェロ協奏曲(チェロ:Oliver Coates)
Daníel Bjarnason 「Blow bright」
ほぼ全部初めて聴く曲なので(武満は手持ちにあってちょっと聞いたくらい、あとは全く)各曲については少しずつ。
武満はやっぱりバイオリンがいいですね。そしてあの天国的な感じはメシアンに影響受けてるんだなーという、似たような幸せ。ただフレーズの作り方とかはかなり違って、どこか文章的というか、外人的視点で見ると俳句みたいなというか、その息づかいがまたいいですね。
シェーンベルクはものすごくツボりました。(シェーンベルクとかベルクとかシュニトケとか、作品に出会うとすごく好きなんだけどあんまり買ったり弾いたりすることがない作曲家が多すぎる!)12音技法を使った暗い、黒い音がものすごく好みでした。こういう音楽がいいのです。タイトルは「映画の一場面への伴奏音楽」とありますがこれでお腹いっぱいというか、ものすごく完成されてる世界。
「kaleidoscope」を作曲したのはなんと1992年生まれのメルボルンの作曲家。(毎年メル響が年の初めあたりにやってる若い作曲家のためのプログラムからの参戦だそう)
弦が最小限のちょっと変わった編成のオケのために書かれた曲で、ちょっとびっくりするほどの完成度でした。メロディー的な横の流れは「ん?」となるところも少しあったのですが、楽器の組み合わせとか使い方、和音とか質感・テクスチャとかは完璧で。いやあ今後が楽しみです。
Muhlyのチェロ協奏曲はちょっと不思議な感じでした。曲自体チェロが舞台の真ん中でスポットライトを浴びて一人で無双するような協奏曲でなく、チェロがオケの間を縫って羽ばたくような、カウンターメロディーみたいなパッセージがかっこいい曲という印象でした。
ただ自分が座ってるとこ(そして今後2回座る席)がオケでいうチェロ・コントラバス側の端っこだったからあんまりチェロのソロが聞こえなかったんですよね。次回のTan Dunのもそこで聴かにゃならんのか・・・(涙)
あと最終楽章のミニマルミュージック的な無機質なところのある曲調はチェロ協奏曲にはちょっと珍しくて面白かったです。(ただオケがもちょっと精密に弾かないとこういう音楽はうまく回らないんですよねえ)
最後の「Blow Bright」はアイスランド出身の作曲家の作品だそうで、なによりも金管の重さ・厳しさが印象にのこりました。実際該当したとこは短かったのですが、ああやっぱりロシアとかフィンランドとかと似たような場所なんだなと。他の箇所もものすごくパワフルで聴いてて気持ち良かったです。やっぱりちょっと不協和音の度合いが聴きにくいくらいのほうがいいんです。
さて、次のメル響Metropolisは前述のとおりTan Dun(譚盾)の音楽が目玉。
そしてプログラムの奏者リストによるとシリーズのどっかでオンド・マルトノを使うらしいのですが(もちろんトゥーランガリラで弾いたのと同じ奏者で)、どこでお目にかかれるかな。
そして今回の3つのコンサートは豪ABCで日本時間午後7時から生放送しているようです。来週水曜日・土曜日にお楽しみに-。
今日の一曲はお休みです。
最近またAoW3関連のアクセスが増えてありがたい限りですが最近AoW3はちょっと(PCが不機嫌になるので)お休みしてます。またそのうちに・・・(汗)
昨日は今年初めて本格的なコートを着て(5月ですからねー)コンサートに行って来ました。
現代音楽の祭典Metropolis、メル響コンサートその1です。(全部で3つ、全て予約しました)
今年のMetropolisは映画・映像に関連する音楽がテーマになってるらしく、坂本龍一の音楽が演奏されたコンサートやShaun Tanの「The Arrival」が映像と音楽で楽しめるコンサートだったり、行けなかったけどこれまでに面白いイベント色々だったようです。
今回のメル響のコンサートも直接的ではないながら映像・映画に関連する曲がほとんどでした。
こんなプログラム。
メル響Metropolisコンサート「Nostalghia」
指揮者:André de Ridder
武満徹 「ノスタルジア」(バイオリン:Sophie Rowell)
アルノルト・シェーンベルク 「映画の一場面への伴奏音楽」
Harry Sdraulig 「kaleidoscope」
(休憩)
Nico Muhly チェロ協奏曲(チェロ:Oliver Coates)
Daníel Bjarnason 「Blow bright」
ほぼ全部初めて聴く曲なので(武満は手持ちにあってちょっと聞いたくらい、あとは全く)各曲については少しずつ。
武満はやっぱりバイオリンがいいですね。そしてあの天国的な感じはメシアンに影響受けてるんだなーという、似たような幸せ。ただフレーズの作り方とかはかなり違って、どこか文章的というか、外人的視点で見ると俳句みたいなというか、その息づかいがまたいいですね。
シェーンベルクはものすごくツボりました。(シェーンベルクとかベルクとかシュニトケとか、作品に出会うとすごく好きなんだけどあんまり買ったり弾いたりすることがない作曲家が多すぎる!)12音技法を使った暗い、黒い音がものすごく好みでした。こういう音楽がいいのです。タイトルは「映画の一場面への伴奏音楽」とありますがこれでお腹いっぱいというか、ものすごく完成されてる世界。
「kaleidoscope」を作曲したのはなんと1992年生まれのメルボルンの作曲家。(毎年メル響が年の初めあたりにやってる若い作曲家のためのプログラムからの参戦だそう)
弦が最小限のちょっと変わった編成のオケのために書かれた曲で、ちょっとびっくりするほどの完成度でした。メロディー的な横の流れは「ん?」となるところも少しあったのですが、楽器の組み合わせとか使い方、和音とか質感・テクスチャとかは完璧で。いやあ今後が楽しみです。
Muhlyのチェロ協奏曲はちょっと不思議な感じでした。曲自体チェロが舞台の真ん中でスポットライトを浴びて一人で無双するような協奏曲でなく、チェロがオケの間を縫って羽ばたくような、カウンターメロディーみたいなパッセージがかっこいい曲という印象でした。
ただ自分が座ってるとこ(そして今後2回座る席)がオケでいうチェロ・コントラバス側の端っこだったからあんまりチェロのソロが聞こえなかったんですよね。次回のTan Dunのもそこで聴かにゃならんのか・・・(涙)
あと最終楽章のミニマルミュージック的な無機質なところのある曲調はチェロ協奏曲にはちょっと珍しくて面白かったです。(ただオケがもちょっと精密に弾かないとこういう音楽はうまく回らないんですよねえ)
最後の「Blow Bright」はアイスランド出身の作曲家の作品だそうで、なによりも金管の重さ・厳しさが印象にのこりました。実際該当したとこは短かったのですが、ああやっぱりロシアとかフィンランドとかと似たような場所なんだなと。他の箇所もものすごくパワフルで聴いてて気持ち良かったです。やっぱりちょっと不協和音の度合いが聴きにくいくらいのほうがいいんです。
さて、次のメル響Metropolisは前述のとおりTan Dun(譚盾)の音楽が目玉。
そしてプログラムの奏者リストによるとシリーズのどっかでオンド・マルトノを使うらしいのですが(もちろんトゥーランガリラで弾いたのと同じ奏者で)、どこでお目にかかれるかな。
そして今回の3つのコンサートは豪ABCで日本時間午後7時から生放送しているようです。来週水曜日・土曜日にお楽しみに-。
今日の一曲はお休みです。
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
今日はパスポートの更新やら他に急ぎ目の用やらなにやらでシティに行って来ました。
写真はともかくサインが(汗)いつも書いてるサインなのに重要な書類になるとどうしてとちるのか。とりあえず面倒な書類も10年に1度と思えばそんなに面倒でないところもあり。とりあえず無事提出できてよかった。
さて、今年も豪ラジオABC Classic FMのカウントダウンの季節になったようです。
今年はテーマを「Swoon」として(後で説明します)4月後半に候補曲を(楽章単位で)オンラインで一般募集して、それを元に作ったリストに今投票できるようになっています。
投票期間は5月17日の真夜中(日本と1時間差ですが)まで、1人につき10曲まで投票可。
結果発表&放送は6月8日の日本時間朝8時から。楽章単位なので短い
これまでABCのカウントダウンは時代くくりだったりジャンルだったり国くくりだったりのテーマでしたが、今回のこの「Swoon」とはなんぞ?と発表当時思いました。
Swoonは辞書を引くと「気が遠くなること」「恍惚となること」みたいな意味があるそう。
ただ辞書を引くよりも自分が納得したのはこのテーマが発表されたときのABCによる説明。
なんでも昔ABC Classic FMでは朝のラジオ番組として「Swoon」というプログラムをやっていたそうです。忙しくせわしい朝の時間にまるで時が止まるような、心の憩いになるような、そういう音楽を届ける目的のプログラムだったそうです。
今回のカウントダウンは正にそのプログラムのtributeになっているということです。
まあとにかく「まるで時が止まったような気持ちになる音楽」がテーマということで。
なので定番の「癒やし系」音楽がわらわらと湧いてるのかなーと思ったらなかなか予想もしない曲も色々入ってきてます。映画音楽も入ってますし、Max RichterやJohn Luter Adamsなど最先端の癒やし系作曲家の作品もノミネートされてる。オーストラリアの作曲家を含め現在活躍中の作曲家をかなり見ます。
全部詳しくみたわけじゃないのですが、時が止まるように美しい音楽の面白いリストになってるのでノミネート曲は必見です。上記のカウントダウンリンクからBrowse by composersで作曲家アルファベット別、Browse by Worksで曲名アルファベット別一覧が見れます。
そして私も貢献してきました。ノミネートもしましたし、投票もしました。
ノミネートした曲は一部リストに反映されましたが反映されてないものもあり。それはそれとして実際に投票した10曲をここでささっと紹介したいと思います。
1) オリヴィエ・メシアン 「世の終わりのための四重奏曲」より「イエスの永遠性への賛歌」
メシアンはこれか「彼方の閃光・・・」の楽章の2択でした。(トゥーランガリラ入れたのに・・・)ただ時が止まるというか、この曲は真に「永遠」ですからね。美しさにより、そして曲の書かれ方によって本当に時の流れが変わる曲。
2) グスタフ・マーラー 交響曲第2番 第4楽章「Ulricht(原光)」
マーラーの交響曲で好きな曲、美しいと思う曲といったら他にも色々あるんですけど、今回のこのテーマにぴったり合うのはこの楽章じゃないかな。メル響の演奏で時が止まったのが記憶に新しいですしね。
3) オスバルド・ゴリホフ 「Tenebrae」
これ、私ものすごく好きな曲なんですけどノミネートしたのは私じゃなかった!どっかに同志がいる!アルゼンチン出身でユダヤ系のゴリホフによる、そのバックグラウンドを珍しくあまり感じさせない、どこかニュートラルな雰囲気と性質をもった美しい弦楽四重奏曲。私が自分の葬式で演奏してほしい曲現在ナンバー1です。
4) ジョージ・クラム 「Lux Aeterna」
これは私がノミネートに入れたやつ。責任を持って一票入れましたが誰か他に入れてくれるかな。クラムはこれ1曲なのでちょっとは伸びて欲しい。兎にも角にも自分にとっての究極の憩いはこの曲だと思うのです。全てにおいてニュートラルというか、時も空間も平衡がとれている曲。
5) アルヴォ・ペルト 「Cantus in Memoriam Benjamin Britten」
最初の鐘の音とその余韻で時がぴたっと止まる、ある意味すごい曲。そこからの下降音階の連なりで作る時間の流れもまた美しい。流動的なものをスローで見ているような感覚ですね。ペルトの美しい作品は数あれど、このテーマにはこの曲が一番ふさわしいんじゃないかな。
6) レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ 交響曲第5番 第3楽章
ペルトと同じくヴォーン=ウィリアムズもこのテーマに該当する作品が何曲も挙げられてて票が割れる懸念があるのですが、それでもヴォーン=ウィリアムズはこの曲をぜひ。(交響曲自体もっと知名度上がってくれ!)5番は第1楽章を熱烈に推しているのですが、この第3楽章もそれとはちょっと違った、憩いのような性質の美しさがあって密かに大切にしています。
7) モーリス・ラヴェル 「マ・メール・ロワ」より「妖精の園」
正直なところラヴェルの作品で自分にとってのswoonは「クープランの墓」の「フーガ」なのですが、リストにあるうちだとこれもかなり近い。他の曲よりも小さい範囲というか、まるで手のひらに乗るような規模の憩いですが、だからといって効力が弱いわけではないし大切じゃないわけでもないのです。
8) ドミトリ・ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 第3楽章
この曲は・・・ちょっと他とは性質が違うかな。一種のswoonでは確かにあるんだけど、でも憩いというのも、時が止まるというのも少しだけ違うような、そして他のと一緒に扱うことに説明できない違和感があり。曲を聴いて感じるものが圧倒的に違うからかな。ただそれがショスタコ独特のswoonなのかもしれない。
9) セルゲイ・ラフマニノフ 交響曲第2番 第3楽章
これはなにより圧倒的な美で時を止めてしまうタイプのswoon。ラフマニノフはだいたいこう。ある意味力業?ただこの世界から心をどこかにもっていってしまうタイプのswoonの究極は同じ2番の第1楽章なんですよね。なにもswoonがゆっくりな曲ばかりとは限らない。
10) リヒャルト・ワーグナー 「トリスタンとイゾルデ」より「前奏曲と愛の死」
そして最後にこれである。ワーグナー嫌いと言い張る私ですが、それでもこのチョイス。友人がリサイタルで(リスト編曲の)「愛の死」を弾いたのを聴いた時ものすごく感動して。掛け値無しに美しい音楽。時が止まるのはその美しさだけでなく、分析するたびにワーグナーが時を止める工夫が見えてくるというのも面白いです。
ということで私が投票したswoonな曲10曲でした。
実際のカウントダウン100位までにどれくらい反映されるか微妙ですが(ラフマニノフくらいかなあ・・・)結果は楽しみです。
20世紀以降の曲ももっと注目されるように指クロス。
今日の一曲はお休み。次回ここから1曲紹介できるかな。
今日はパスポートの更新やら他に急ぎ目の用やらなにやらでシティに行って来ました。
写真はともかくサインが(汗)いつも書いてるサインなのに重要な書類になるとどうしてとちるのか。とりあえず面倒な書類も10年に1度と思えばそんなに面倒でないところもあり。とりあえず無事提出できてよかった。
さて、今年も豪ラジオABC Classic FMのカウントダウンの季節になったようです。
今年はテーマを「Swoon」として(後で説明します)4月後半に候補曲を(楽章単位で)オンラインで一般募集して、それを元に作ったリストに今投票できるようになっています。
投票期間は5月17日の真夜中(日本と1時間差ですが)まで、1人につき10曲まで投票可。
結果発表&放送は6月8日の日本時間朝8時から。楽章単位なので短い
これまでABCのカウントダウンは時代くくりだったりジャンルだったり国くくりだったりのテーマでしたが、今回のこの「Swoon」とはなんぞ?と発表当時思いました。
Swoonは辞書を引くと「気が遠くなること」「恍惚となること」みたいな意味があるそう。
ただ辞書を引くよりも自分が納得したのはこのテーマが発表されたときのABCによる説明。
なんでも昔ABC Classic FMでは朝のラジオ番組として「Swoon」というプログラムをやっていたそうです。忙しくせわしい朝の時間にまるで時が止まるような、心の憩いになるような、そういう音楽を届ける目的のプログラムだったそうです。
今回のカウントダウンは正にそのプログラムのtributeになっているということです。
まあとにかく「まるで時が止まったような気持ちになる音楽」がテーマということで。
なので定番の「癒やし系」音楽がわらわらと湧いてるのかなーと思ったらなかなか予想もしない曲も色々入ってきてます。映画音楽も入ってますし、Max RichterやJohn Luter Adamsなど最先端の癒やし系作曲家の作品もノミネートされてる。オーストラリアの作曲家を含め現在活躍中の作曲家をかなり見ます。
全部詳しくみたわけじゃないのですが、時が止まるように美しい音楽の面白いリストになってるのでノミネート曲は必見です。上記のカウントダウンリンクからBrowse by composersで作曲家アルファベット別、Browse by Worksで曲名アルファベット別一覧が見れます。
そして私も貢献してきました。ノミネートもしましたし、投票もしました。
ノミネートした曲は一部リストに反映されましたが反映されてないものもあり。それはそれとして実際に投票した10曲をここでささっと紹介したいと思います。
1) オリヴィエ・メシアン 「世の終わりのための四重奏曲」より「イエスの永遠性への賛歌」
メシアンはこれか「彼方の閃光・・・」の楽章の2択でした。(トゥーランガリラ入れたのに・・・)ただ時が止まるというか、この曲は真に「永遠」ですからね。美しさにより、そして曲の書かれ方によって本当に時の流れが変わる曲。
2) グスタフ・マーラー 交響曲第2番 第4楽章「Ulricht(原光)」
マーラーの交響曲で好きな曲、美しいと思う曲といったら他にも色々あるんですけど、今回のこのテーマにぴったり合うのはこの楽章じゃないかな。メル響の演奏で時が止まったのが記憶に新しいですしね。
3) オスバルド・ゴリホフ 「Tenebrae」
これ、私ものすごく好きな曲なんですけどノミネートしたのは私じゃなかった!どっかに同志がいる!アルゼンチン出身でユダヤ系のゴリホフによる、そのバックグラウンドを珍しくあまり感じさせない、どこかニュートラルな雰囲気と性質をもった美しい弦楽四重奏曲。私が自分の葬式で演奏してほしい曲現在ナンバー1です。
4) ジョージ・クラム 「Lux Aeterna」
これは私がノミネートに入れたやつ。責任を持って一票入れましたが誰か他に入れてくれるかな。クラムはこれ1曲なのでちょっとは伸びて欲しい。兎にも角にも自分にとっての究極の憩いはこの曲だと思うのです。全てにおいてニュートラルというか、時も空間も平衡がとれている曲。
5) アルヴォ・ペルト 「Cantus in Memoriam Benjamin Britten」
最初の鐘の音とその余韻で時がぴたっと止まる、ある意味すごい曲。そこからの下降音階の連なりで作る時間の流れもまた美しい。流動的なものをスローで見ているような感覚ですね。ペルトの美しい作品は数あれど、このテーマにはこの曲が一番ふさわしいんじゃないかな。
6) レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ 交響曲第5番 第3楽章
ペルトと同じくヴォーン=ウィリアムズもこのテーマに該当する作品が何曲も挙げられてて票が割れる懸念があるのですが、それでもヴォーン=ウィリアムズはこの曲をぜひ。(交響曲自体もっと知名度上がってくれ!)5番は第1楽章を熱烈に推しているのですが、この第3楽章もそれとはちょっと違った、憩いのような性質の美しさがあって密かに大切にしています。
7) モーリス・ラヴェル 「マ・メール・ロワ」より「妖精の園」
正直なところラヴェルの作品で自分にとってのswoonは「クープランの墓」の「フーガ」なのですが、リストにあるうちだとこれもかなり近い。他の曲よりも小さい範囲というか、まるで手のひらに乗るような規模の憩いですが、だからといって効力が弱いわけではないし大切じゃないわけでもないのです。
8) ドミトリ・ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 第3楽章
この曲は・・・ちょっと他とは性質が違うかな。一種のswoonでは確かにあるんだけど、でも憩いというのも、時が止まるというのも少しだけ違うような、そして他のと一緒に扱うことに説明できない違和感があり。曲を聴いて感じるものが圧倒的に違うからかな。ただそれがショスタコ独特のswoonなのかもしれない。
9) セルゲイ・ラフマニノフ 交響曲第2番 第3楽章
これはなにより圧倒的な美で時を止めてしまうタイプのswoon。ラフマニノフはだいたいこう。ある意味力業?ただこの世界から心をどこかにもっていってしまうタイプのswoonの究極は同じ2番の第1楽章なんですよね。なにもswoonがゆっくりな曲ばかりとは限らない。
10) リヒャルト・ワーグナー 「トリスタンとイゾルデ」より「前奏曲と愛の死」
そして最後にこれである。ワーグナー嫌いと言い張る私ですが、それでもこのチョイス。友人がリサイタルで(リスト編曲の)「愛の死」を弾いたのを聴いた時ものすごく感動して。掛け値無しに美しい音楽。時が止まるのはその美しさだけでなく、分析するたびにワーグナーが時を止める工夫が見えてくるというのも面白いです。
ということで私が投票したswoonな曲10曲でした。
実際のカウントダウン100位までにどれくらい反映されるか微妙ですが(ラフマニノフくらいかなあ・・・)結果は楽しみです。
20世紀以降の曲ももっと注目されるように指クロス。
今日の一曲はお休み。次回ここから1曲紹介できるかな。
明日もパブで碁だってよ!(笑)
午後シティ周りに出かけてるからついでに寄っていくつもり。
ちょっとはうまくなるだろうか・・・
ということでブログは今日のうちに更新。ちょっと書きたいこともあったので。
ちょうどここ数日英Classic FMで今年のHall of Fame(こっちのカウントダウン100みたいな投票ランキング企画だけど300位まで発表される)をやってて、聴きはしてなかったのですがちょこちょこTwitterで途中経過が流れてたのを見ていました。
比較的ポピュラー寄りというか、映画音楽・ゲーム音楽なども多数ランクインする面白いランキング。300曲のリストはこちらから。これまでのHall of Fameはこちらで見れるみたいです。
イギリスの事だからヴォーン=ウィリアムズの作品が複数上位ランクインするだろうなーと思ってたら案の定、「揚げひばり」が1位に輝き、「トマス・タリスの主題による幻想曲」が3位にランクイン。
ただこれ過去のランキングを見てるとヴォーン=ウィリアムズの揚げひばり・タリスの幻想曲、それからラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が上位5位に毎回毎回陣取ってるんですよね。不動の人気。
イギリス人は(オーストラリア人もそうですがそれと比べものにならないくらい)イギリスの音楽が好きだということは知ってたのですが、エルガーのチェロ協奏曲やホルストの「惑星」などが上位にランクインするなかそれを常に超えるヴォーン=ウィリアムズの作品の人気には驚くばかりです。
英国の音楽の文化の影響が多大に残るオーストラリアで育って音楽やってるのもあって私もイギリス音楽が大好きで、ヴォーン=ウィリアムズは自分にとってものすごく好きな作曲家の一人です。
日本では吹奏楽作品が有名みたいですが(両親曰く)、弦楽器が活躍する楽曲が多くチェロ弾きとしてその美しさを存分に味わう(弾く・聴く)機会も多かったり、そしてなんといっても「イギリスの印象派」(私曰く)といえる作風がものすごくツボで。
ちょっと聴きにもものすごく美しく、でもちょっと似たような曲は多いし深みがないかなーとは思われるヴォーン=ウィリアムズの音楽ですが、似たような曲でもその色彩一つ一つが愛しくて、なんか許しちゃうんですよね(笑)
メロディーも楽器使いもうまいし、あとゆっくり美しいじゃない作風での毒っぽかったりパワフルなのだったり、ダークな方の魅力も同じくらい独特で、違うツボに入る。
前々から気になってるのですが、ヴォーン=ウィリアムズは結構(クラシックの中での)ジャンル広く作品を残してるのですが、曲単位での人気はかなり偏っている印象を受けます。
前述の2曲に加えて「グリーンスリーヴスによる幻想曲」、吹奏楽のための「イギリス民謡組曲」、くらいかなあメジャーどころは。
9つも交響曲を残してるのに交響曲の演奏頻度はかなり低いのがなにより残念なところ(ただ去年は第一次世界大戦開戦100周年ということで縁のある交響曲第3番が演奏されることが多かったようです)。
自分にとってのヴォーン=ウィリアムズ楽曲ベスト10を選ぶとしたらこうなるかなー。
(1)交響曲第5番
(2)トマス・タリスの主題による幻想曲
(3)『富める人とラザロ』の5つの異版
(4)ヨブ
(5)弦楽四重奏曲第2番 イ短調『ジーンの誕生日のために』
(6)交響曲第6番
(7)10のブレイクの歌
(8)幻想五重奏曲
(9)揚げひばり
(10)交響曲第8番
1から4まではとにかくお勧め。タリスは前述通りイギリス人のお墨付き(多分オーストラリアでも一番出会う機会が多いヴォーン=ウィリアムズじゃないかな)。弦のために書かれた曲でトップクラスの美しさ。
交響曲第5番はもうちょっと評価されてもいいと常日頃思います。ある意味伝統的な手堅いバランスの取れた交響曲なんだけど完成度も高いしイギリスの交響曲を代表していい、素晴らしい音楽だと思うのです。
ラザロは変奏曲みたいな形式の魅力があるのとハープがいい役割してたり。
ヨブは美しい部分はもちろん、悪魔が活躍する部分がいきいきしているのが楽しい。4つの災いのとこが特に。
10曲全体で見るとビオラ贔屓のラインアップになりましたね。タリスを筆頭に、弦楽四重奏第2番は完全にビオラが主役、幻想五重奏曲ではバイオリンとのデュエットが印象的。
幻想五重奏曲みたいなコンパクトで聴きやすい曲もいいけど弦楽四重奏第2番の苦渋い作風も好き。晩年の作風とビオラの音色でそれまでと違った微妙な色彩の表現が活きます。
(ちなみにヨブと揚げひばりではバイオリンのソロがありますよー)
交響曲第6番はダークなヴォーン=ウィリアムズ無双。特に第3楽章のスケルツォではイギリス音楽ではちょっと珍しいサキソフォンが颯爽と現れたり。
交響曲第8番と第3番で迷ったのですがチェレスタ弾きとしては第8番の第1楽章を外すわけにはいかなかった。出番少ないですが印象に残ります。こういう使い方してくれるならもっとヴォーン=ウィリアムズのチェレスタが聴きたかった。
それから歌曲からは「10のブレイクの歌曲」をチョイス。素敵なイギリス歌曲は数あれども伴奏なしで歌とオーボエのデュエット形式で書かれているのが独特な音楽を作っています。ある意味ブレイクっぽいかも。
他にも吹奏楽作品すっとばしたひテューバ協奏曲とかあもあったし交響曲も歌曲も他に色々あったし、収まりきらなかったのが惜しいですが、とりあえずお勧めはここら辺かな。
ヴォーン=ウィリアムズの音楽への愛をもっと叫びたい!イギリス人に負けないくらい(?)ヴォーン=ウィリアムズの音楽が好き!
ということで今日の一曲はお休み。次はまた購入したCDシリーズなど続きます。
(ビオラのCDももうすぐ届くかなー)
午後シティ周りに出かけてるからついでに寄っていくつもり。
ちょっとはうまくなるだろうか・・・
ということでブログは今日のうちに更新。ちょっと書きたいこともあったので。
ちょうどここ数日英Classic FMで今年のHall of Fame(こっちのカウントダウン100みたいな投票ランキング企画だけど300位まで発表される)をやってて、聴きはしてなかったのですがちょこちょこTwitterで途中経過が流れてたのを見ていました。
比較的ポピュラー寄りというか、映画音楽・ゲーム音楽なども多数ランクインする面白いランキング。300曲のリストはこちらから。これまでのHall of Fameはこちらで見れるみたいです。
イギリスの事だからヴォーン=ウィリアムズの作品が複数上位ランクインするだろうなーと思ってたら案の定、「揚げひばり」が1位に輝き、「トマス・タリスの主題による幻想曲」が3位にランクイン。
ただこれ過去のランキングを見てるとヴォーン=ウィリアムズの揚げひばり・タリスの幻想曲、それからラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が上位5位に毎回毎回陣取ってるんですよね。不動の人気。
イギリス人は(オーストラリア人もそうですがそれと比べものにならないくらい)イギリスの音楽が好きだということは知ってたのですが、エルガーのチェロ協奏曲やホルストの「惑星」などが上位にランクインするなかそれを常に超えるヴォーン=ウィリアムズの作品の人気には驚くばかりです。
英国の音楽の文化の影響が多大に残るオーストラリアで育って音楽やってるのもあって私もイギリス音楽が大好きで、ヴォーン=ウィリアムズは自分にとってものすごく好きな作曲家の一人です。
日本では吹奏楽作品が有名みたいですが(両親曰く)、弦楽器が活躍する楽曲が多くチェロ弾きとしてその美しさを存分に味わう(弾く・聴く)機会も多かったり、そしてなんといっても「イギリスの印象派」(私曰く)といえる作風がものすごくツボで。
ちょっと聴きにもものすごく美しく、でもちょっと似たような曲は多いし深みがないかなーとは思われるヴォーン=ウィリアムズの音楽ですが、似たような曲でもその色彩一つ一つが愛しくて、なんか許しちゃうんですよね(笑)
メロディーも楽器使いもうまいし、あとゆっくり美しいじゃない作風での毒っぽかったりパワフルなのだったり、ダークな方の魅力も同じくらい独特で、違うツボに入る。
前々から気になってるのですが、ヴォーン=ウィリアムズは結構(クラシックの中での)ジャンル広く作品を残してるのですが、曲単位での人気はかなり偏っている印象を受けます。
前述の2曲に加えて「グリーンスリーヴスによる幻想曲」、吹奏楽のための「イギリス民謡組曲」、くらいかなあメジャーどころは。
9つも交響曲を残してるのに交響曲の演奏頻度はかなり低いのがなにより残念なところ(ただ去年は第一次世界大戦開戦100周年ということで縁のある交響曲第3番が演奏されることが多かったようです)。
自分にとってのヴォーン=ウィリアムズ楽曲ベスト10を選ぶとしたらこうなるかなー。
(1)交響曲第5番
(2)トマス・タリスの主題による幻想曲
(3)『富める人とラザロ』の5つの異版
(4)ヨブ
(5)弦楽四重奏曲第2番 イ短調『ジーンの誕生日のために』
(6)交響曲第6番
(7)10のブレイクの歌
(8)幻想五重奏曲
(9)揚げひばり
(10)交響曲第8番
1から4まではとにかくお勧め。タリスは前述通りイギリス人のお墨付き(多分オーストラリアでも一番出会う機会が多いヴォーン=ウィリアムズじゃないかな)。弦のために書かれた曲でトップクラスの美しさ。
交響曲第5番はもうちょっと評価されてもいいと常日頃思います。ある意味伝統的な手堅いバランスの取れた交響曲なんだけど完成度も高いしイギリスの交響曲を代表していい、素晴らしい音楽だと思うのです。
ラザロは変奏曲みたいな形式の魅力があるのとハープがいい役割してたり。
ヨブは美しい部分はもちろん、悪魔が活躍する部分がいきいきしているのが楽しい。4つの災いのとこが特に。
10曲全体で見るとビオラ贔屓のラインアップになりましたね。タリスを筆頭に、弦楽四重奏第2番は完全にビオラが主役、幻想五重奏曲ではバイオリンとのデュエットが印象的。
幻想五重奏曲みたいなコンパクトで聴きやすい曲もいいけど弦楽四重奏第2番の苦渋い作風も好き。晩年の作風とビオラの音色でそれまでと違った微妙な色彩の表現が活きます。
(ちなみにヨブと揚げひばりではバイオリンのソロがありますよー)
交響曲第6番はダークなヴォーン=ウィリアムズ無双。特に第3楽章のスケルツォではイギリス音楽ではちょっと珍しいサキソフォンが颯爽と現れたり。
交響曲第8番と第3番で迷ったのですがチェレスタ弾きとしては第8番の第1楽章を外すわけにはいかなかった。出番少ないですが印象に残ります。こういう使い方してくれるならもっとヴォーン=ウィリアムズのチェレスタが聴きたかった。
それから歌曲からは「10のブレイクの歌曲」をチョイス。素敵なイギリス歌曲は数あれども伴奏なしで歌とオーボエのデュエット形式で書かれているのが独特な音楽を作っています。ある意味ブレイクっぽいかも。
他にも吹奏楽作品すっとばしたひテューバ協奏曲とかあもあったし交響曲も歌曲も他に色々あったし、収まりきらなかったのが惜しいですが、とりあえずお勧めはここら辺かな。
ヴォーン=ウィリアムズの音楽への愛をもっと叫びたい!イギリス人に負けないくらい(?)ヴォーン=ウィリアムズの音楽が好き!
ということで今日の一曲はお休み。次はまた購入したCDシリーズなど続きます。
(ビオラのCDももうすぐ届くかなー)
引き続き秋突入につき色々動きが鈍く重くなりつつあります。
そんなに外は寒くないし実際出ると割と心地よい陽気ではあるんですが、メンタル面がどうも。
慣れでもうちょっとなんとかなるといいんだけどなあ・・・
三國無双7は晋ストーリー史実ルートクリア。エンディングもうーーーむと色々言葉にならず思うこと多かったですがストーリーの過程も色々ぐるぐるしました。他の2国とでなく国内で反乱鎮圧とかクーデターとかやってるのがかなり多くて。IFルートの条件を見ると変化のためのテーマは内の憂いを解決してチームワークを強固にすることになるってことかな。晋は色々と独特。
それにしても「だるい戦い」「劣勢の戦い」がゲームシステムで結構上手に描かれてるような気がします、無双7。負け戦の描写が好き。
そして昨日は友達を家に呼んでMunchkinやりました。拡張「Unnatural Axe」を加えての初めてのプレイ。5人で1ゲーム4時間くらい、全部のカードを見ることはかないませんでしたが拡張なしだと2周目突入してたくらいですかね。
新種族オークの能力が発揮されることはありませんでしたが(出てくることは出てきた)、新モンスターには色々出会いましたしその他新カードも使いました。もうちょっといい使い方できたかなーと思ったものも色々ありましたがそこんとこ要鍛錬。
職業に関してはやっぱりWarrior、Thiefあたりが自分は安定するかなー。といっても今回終盤に手札が極端に少なかったり装備が少なかったりでレベルを下げるリスクを最小限にとどめる保守的プレイスタイルになってしまったのでBackstabもStealも使えなかったのですが。
今回早いうちからトップで、最後でももうちょいで勝てる、というところまで行ったのですがここぞというところで抜けられなかった上に最後の妨害も出来ず。ターンの回り具合のおかげで集中砲火はあんまり受けずに済んだのですが難しい。
そして今日は(ちょっと高いお金を払って)メル響のマーラー3番聴きに行って来ました。まだまだマーラーサイクル続いてます。
マーラーの交響曲の中でも第3番は色々破格のスケールで、伝統的な交響曲の枠から色々あふれ出ている印象があります。
6楽章編成、全部で1時間40分、しかも第1楽章が30分強と長丁場なのでマーラーの交響曲としても、あとコンサート全般としてもなかなか初心者にはおすすめしない曲なのですがマーラーの交響曲をいくつか知って(やっぱり音楽としてある程度予測がつくと長く感じないので)、オケの楽器のかっこよさを知って、それからになるのかな。ものすごくいい曲ではあるのですが、不用意に近づくと耐えがたい体験になりかねない。
Massiveなのは曲の長さだけではなく、音楽としてのスケールや密度もそうですし、楽器編成もそう。木管は4管編成、ホルンは(アシ含め)9人、メゾソプラノのソロや混声合唱や子供の合唱もあります。
マーラーの交響曲はどれもオケの楽器色々かっこいいところたくさんあるのですが、今回かっこいい!と思ったのはホルン、トロンボーン、トランペット、そしてファゴット。
ホルンはもう冒頭からかっこいいし、トランペットもステージ裏のソロからすぐわかるかっこよさなので今回割愛しますが。
トロンボーンは重厚なイメージとはちょっと違う透明さ、ホルンよりさらに柔らかい和音の響き、高音域での天国的な響きがたまらない。音域のイメージと違って意外とベース的な役割に回ることが少ないんですよね。
で、トロンボーンがベース域にいない間誰がオケを下から和音で支えてるかというと4人のファゴット(ファゴット3人+コントラフォルテ)なんですよね。ファゴットが4人いるということもそうですが、ここでコントラフォルテを使うことで音量と音色が安定してうまいこと縁の下から力持ちするのに今回なんかものすごく感動しました。和音がしっかり聞こえていい音なのと、あとコントラフォルテの基音の上にオケがしっかり乗っかっているのが感じられて、それがなにより気持ち良かったです。ファゴット好きだしその魅力ってわりと分かってるつもりだったけどこういうファゴットの魅力もあるんだなー。
前回Stenzさんが来たときと違って今回は休憩無しでぶっ通しのマーラー3番でした。(もちろん音楽の解釈とか細かいところも違いました)
相変わらず第1楽章をずっと聴いてるのは(かっこいいし楽しいながらも)ちょっとしんどいところがあるのですが、それでも最終楽章にたどり着くと「終わるなあああああ」と引き留めたくなる。毎回そうなんですよね。この最終楽章が本当に大好きです。あとユダヤ風味の第3楽章とかも。
前回聴いたときの感想に書いたと思うのですがマーラーは第1楽章を最後に書いて「これ最初に書いてたら絶対最後まで書けなかった」とか言ってたり、今回のプログラムには「実はもう1楽章足すつもりだった」(第4番の最終楽章になりました)とか言ってたと書いてたり、結局できあがったこの巨大な(そして緻密な)交響曲の色々な要素を見るとマーラーは天才が突き抜けすぎて馬鹿なところがあるように思えるのですが、それもやっぱりマーラー(とその作品)の好きなところ。(ただ作品としてはこのあと形式的にある程度落ち着く第4~7番が落ち着いて聴けるかな。)
さてさて、マーラーサイクル第4弾は6月の予定。こちらも歌が入る交響曲で、母校の先輩Jacquerine Porterがソロをつとめるとのことなのでこれは外せない。次回はもっと早くチケットとる(第4番の方がポピュラーなはずだし)。
あとメル響は5月のMetropolisシリーズに複数行きたいコンサートがあるのでお金をなんとかせねば(汗)
今日の一曲はお休み。でも気持ちとしてはマーラー3番の最終楽章をものすごく推して推して推しまくりたい気分です。
そんなに外は寒くないし実際出ると割と心地よい陽気ではあるんですが、メンタル面がどうも。
慣れでもうちょっとなんとかなるといいんだけどなあ・・・
三國無双7は晋ストーリー史実ルートクリア。エンディングもうーーーむと色々言葉にならず思うこと多かったですがストーリーの過程も色々ぐるぐるしました。他の2国とでなく国内で反乱鎮圧とかクーデターとかやってるのがかなり多くて。IFルートの条件を見ると変化のためのテーマは内の憂いを解決してチームワークを強固にすることになるってことかな。晋は色々と独特。
それにしても「だるい戦い」「劣勢の戦い」がゲームシステムで結構上手に描かれてるような気がします、無双7。負け戦の描写が好き。
そして昨日は友達を家に呼んでMunchkinやりました。拡張「Unnatural Axe」を加えての初めてのプレイ。5人で1ゲーム4時間くらい、全部のカードを見ることはかないませんでしたが拡張なしだと2周目突入してたくらいですかね。
新種族オークの能力が発揮されることはありませんでしたが(出てくることは出てきた)、新モンスターには色々出会いましたしその他新カードも使いました。もうちょっといい使い方できたかなーと思ったものも色々ありましたがそこんとこ要鍛錬。
職業に関してはやっぱりWarrior、Thiefあたりが自分は安定するかなー。といっても今回終盤に手札が極端に少なかったり装備が少なかったりでレベルを下げるリスクを最小限にとどめる保守的プレイスタイルになってしまったのでBackstabもStealも使えなかったのですが。
今回早いうちからトップで、最後でももうちょいで勝てる、というところまで行ったのですがここぞというところで抜けられなかった上に最後の妨害も出来ず。ターンの回り具合のおかげで集中砲火はあんまり受けずに済んだのですが難しい。
そして今日は(ちょっと高いお金を払って)メル響のマーラー3番聴きに行って来ました。まだまだマーラーサイクル続いてます。
マーラーの交響曲の中でも第3番は色々破格のスケールで、伝統的な交響曲の枠から色々あふれ出ている印象があります。
6楽章編成、全部で1時間40分、しかも第1楽章が30分強と長丁場なのでマーラーの交響曲としても、あとコンサート全般としてもなかなか初心者にはおすすめしない曲なのですがマーラーの交響曲をいくつか知って(やっぱり音楽としてある程度予測がつくと長く感じないので)、オケの楽器のかっこよさを知って、それからになるのかな。ものすごくいい曲ではあるのですが、不用意に近づくと耐えがたい体験になりかねない。
Massiveなのは曲の長さだけではなく、音楽としてのスケールや密度もそうですし、楽器編成もそう。木管は4管編成、ホルンは(アシ含め)9人、メゾソプラノのソロや混声合唱や子供の合唱もあります。
マーラーの交響曲はどれもオケの楽器色々かっこいいところたくさんあるのですが、今回かっこいい!と思ったのはホルン、トロンボーン、トランペット、そしてファゴット。
ホルンはもう冒頭からかっこいいし、トランペットもステージ裏のソロからすぐわかるかっこよさなので今回割愛しますが。
トロンボーンは重厚なイメージとはちょっと違う透明さ、ホルンよりさらに柔らかい和音の響き、高音域での天国的な響きがたまらない。音域のイメージと違って意外とベース的な役割に回ることが少ないんですよね。
で、トロンボーンがベース域にいない間誰がオケを下から和音で支えてるかというと4人のファゴット(ファゴット3人+コントラフォルテ)なんですよね。ファゴットが4人いるということもそうですが、ここでコントラフォルテを使うことで音量と音色が安定してうまいこと縁の下から力持ちするのに今回なんかものすごく感動しました。和音がしっかり聞こえていい音なのと、あとコントラフォルテの基音の上にオケがしっかり乗っかっているのが感じられて、それがなにより気持ち良かったです。ファゴット好きだしその魅力ってわりと分かってるつもりだったけどこういうファゴットの魅力もあるんだなー。
前回Stenzさんが来たときと違って今回は休憩無しでぶっ通しのマーラー3番でした。(もちろん音楽の解釈とか細かいところも違いました)
相変わらず第1楽章をずっと聴いてるのは(かっこいいし楽しいながらも)ちょっとしんどいところがあるのですが、それでも最終楽章にたどり着くと「終わるなあああああ」と引き留めたくなる。毎回そうなんですよね。この最終楽章が本当に大好きです。あとユダヤ風味の第3楽章とかも。
前回聴いたときの感想に書いたと思うのですがマーラーは第1楽章を最後に書いて「これ最初に書いてたら絶対最後まで書けなかった」とか言ってたり、今回のプログラムには「実はもう1楽章足すつもりだった」(第4番の最終楽章になりました)とか言ってたと書いてたり、結局できあがったこの巨大な(そして緻密な)交響曲の色々な要素を見るとマーラーは天才が突き抜けすぎて馬鹿なところがあるように思えるのですが、それもやっぱりマーラー(とその作品)の好きなところ。(ただ作品としてはこのあと形式的にある程度落ち着く第4~7番が落ち着いて聴けるかな。)
さてさて、マーラーサイクル第4弾は6月の予定。こちらも歌が入る交響曲で、母校の先輩Jacquerine Porterがソロをつとめるとのことなのでこれは外せない。次回はもっと早くチケットとる(第4番の方がポピュラーなはずだし)。
あとメル響は5月のMetropolisシリーズに複数行きたいコンサートがあるのでお金をなんとかせねば(汗)
今日の一曲はお休み。でも気持ちとしてはマーラー3番の最終楽章をものすごく推して推して推しまくりたい気分です。