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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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メル響コンサート「Musical Tales from Childhood」感想
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
久々の企画エントリー楽しかったのでまたトピックがまとまれば何かやりたいです。

ちょっと最近音楽関連で色々面白い報せが入ってきてるのですが今日は昨日行ったコンサートの感想などがメインなのでとりあえず一つだけ。
来週の金曜日の夜にメル響のトリビアナイト(クイズ大会)があるのに先駆けて豪新聞The Ageオンライン版がメル響と組んでインタラクティブ形式のクラシック音楽クイズの企画をアップしました。こちらです。全部で10問。
クラシック音楽の知識としては初級~中級くらい。英語もそんなに難しくない(口頭で言われた分は文字でもでます)。ただ各問題30秒の制限時間があり、スコアには各問題の残り時間がカウントされるため高いスコアを狙うには英語の能力も必要です。
ただこのクイズ、映像部分がかなり良い。チェレスタやシンバル、コントラファゴットの改良版コントラフォルテの活躍が音で聴けるだけでなく映像でクローズアップで見られます。そこら辺もお楽しみに。

昨日は大学時代にトリオを組んでたバイオリン弾き友達(ピアノ、バイオリン、ホルンでブラームス弾いてました)と会ってお茶しました。彼女はいまドイツ在住でバロックバイオリン(古楽器)専門で弾いているそう。結婚した相手がこれまた大学の同級生なのですが指揮者で、ドイツを中心にヨーロッパでオペラを主として指揮しているそうで(同じドイツでもたまに拠点が変わるらしい)、今回彼がオーストラリアでオケ指揮するのに会わせて一時帰国したそう。
色々話しました。主に向こうでの音楽事情や図書館事情、気候やお国柄などなど。どうもドイツは日照が少ない土地らしい。来年あたりヨーロッパに旅行いこうかなー・・・とか思うようになったのですが夏一択ぽいです。そんな夏も曇りが多く涼しいらしいですが。

で、夜はその友達の旦那さんが指揮するメル響コンサートへ。メルボルン・タウンホールのシリーズで司会あり、ちょっとくだけたエレメントありのコンサート。そしてタイトルにもあるとおり子供やおとぎ話に関するプログラム。(子供連れのお客さんも結構いました)
司会の方も言ったとおり子供のための、子供に関する題材だからって単純だったり純朴な方がいいとは限らないですし、クラシックの作品でもそういう作品だからって侮っちゃあいけません。ちゃんとしっかりしたプログラムです。

メルボルン交響楽団「Musical Tales from the Childhood」
指揮:Nicholas Carter
司会:Eddie Perfect
モーリス・ラヴェル 組曲「マ・メール・ロワ」
リヒャルト・シュトラウス 二重小協奏曲 (クラリネット:David Thomas、ファゴット:Jack Schiller)
(休憩)
レオポルド・モーツァルト 「おもちゃの交響曲」
エンゲルベルト・フンパーディンク オペラ「ヘンゼルとグレーテル」組曲
(アンコール: ベンジャミン・ブリテン 「青少年のための管弦楽入門」最後のフーガ)

最初のラヴェルはちょっとイマイチだったかなー・・・好きな曲だからの思い入れもあるのですがどうもアンサンブルが不安定で。比較的シンプルな曲とはいえラヴェルの作品はほんと求められる精密さが半端ない。

シュトラウスは初めましての曲でした。リヒャルト・シュトラウスといえば後期ロマン派=19世紀末に活躍のイメージが強いですが、彼は長生きで1949年、85歳まで生きてるんです。第2次世界大戦が終わってもまだ数年生きてて、あの前衛音楽がぐいぐい広がった時代にこういう小規模で古風な作品を書いて。色々思いが渦巻きます。
クラリネットもファゴットもソリストになることは比較的少ない楽器ですが特にソリストとしてのファゴットがかっこよかった!もちろんオケでソロを弾くときもかっこいいですがこれはまた別の輝き。今後ファゴットが輝く曲としてプッシュしていきたいです。

有名なモーツァルトの父、レオポルド・モーツァルトの作品(とされている)おもちゃの交響曲ではメル響の打楽器奏者たちに加えて司会の方、そして抽選により選ばれた一般の方2人が打楽器+おもちゃの楽器を演奏しました。ちょっとしたハプニングやユーモアに笑いどころたくさんだったのですが、第3楽章で繰り返し毎にテンポが速くなるのにはみんな完全に本気モード。でも楽しそうでした。そして見てて楽しかった。

指揮者のホームグラウンドがオペラということで期待していた「ヘンゼルとグレーテル」。最初から最後まで素晴らしかったです。指揮してるたたずまいとか音楽性とか、知らなかったらオーストラリアの指揮者とは思わないなあ、と思うほどドイツのオペラのスタイルがネイティブになってる印象。いい演奏を聴かせてもらいました。
(ちなみにこの「ヘンゼルとグレーテル」の「夕暮れの祈り」のシーンを前回初めて聴いたのもメル響の演奏でした。Markus Stenzの指揮だったかな、アンコールとして演奏されてものすごく気になっていたのです)

そして最後にアンコールのブリテン。このアンコールは以前このタウンホールでメル響で聴いたのですがよくあるアンコールなんですかね。(ただ前回の突っ走るような感じと違って今回は堅実な演奏でした)ものすごく楽しく終わるアンコール。

全体を通してユーモアからシリアスまで広く楽しめたコンサートでした。割と短めで小規模の曲が多く、全体的に軽めのコンサートでしたが質は高い演奏&プログラム。こういう趣のコンサートもいいですね。

これからちょっと色々慌ただしくなるのですが、その慌ただしい一部は最初に書いた音楽関連で面白い報せなのでまた次回にまとめたいと思います。
贅沢なほど色々インプットがめまぐるしいのが落ち着いたらもちょっとアウトプット(主にピアノ)のことも考えたい。逆に言えばそれまで考えられない(汗)


今日の一曲: エンゲルベルト・フンパーディンク オペラ「ヘンゼルとグレーテル」より「日暮れの祈りとパントマイム」



フンパーディンクってこの曲を聴くまで全然知らない作曲家で、どうもこの曲が唯一有名な曲らしいのですが、でも今回組曲を聴いてとにかく良い音楽を書く作曲家で、割と重要な作曲家であることを実感しました。

フンパーディンクはワーグナーと同世代で同じドイツで同じくオペラを得意とする作曲家。
実際ワーグナーの下で作曲していたこともあって、例えばヘンゼルとグレーテルだったら序曲のホルンの使い方とか似てるなーと思うこともあるのですが、全体の表現は違うところにある印象。

今回のコンサートのプログラムにあったのですが、この時代はワーグナーの指輪サイクルを始めとした独特のオペラ群でオペラというジャンル(そしてロマン派というスタイル)がどんづまりに来てしまった的な雰囲気があったのが、このフンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」のような作品で別に活路ができた、みたいな側面があったようで。
ワーグナーがものすごくradicalなことをして巨大で素晴らしい世界を作り上げ、音楽の道の果てまで行ったこともすごいですが、フンパーディンクのように地味ながらも良い音楽を作り続けることでまた別の道を見つけるのもまた同じくらい凄いことなんだろうな。

とにかく聴けば聴くほどちゃんとしっかりして素晴らしい音楽なんですよ、ヘンゼルとグレーテル。その中でもこの第2幕、ヘンゼルとグレーテルが森で眠る前に祈るシーンの美しさ。
14人の天使が2人を守りますよう、みたいな祈りなんですけど宗教的なテイストはそんなに濃くない、純粋な美しさと慎ましい神々しさがある音楽。オペラだけどオケの作る音が完成してる世界。
その美しさのためオペラの一部だけ収録されてる録音とかでもこの曲は必ず収録されているみたいですよ。

私も少なくともこの曲は、そしてできたらオペラ全体の録音を入手したいところ。
とりあえずは試聴のある録音をリンクしました。第2幕の最後なのでこのCDだと1枚目の最後の2トラックくらいかな。
ただジャケットの絵がオペラ方面よりはもともとのグリム童話方面のテイストなのがちょっと気になります(笑)

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1分で楽しむクラシック10選
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。

思いの外ネタが早く固まったので早速投下。
ちょっとiTunesのライブラリを漁っていて思ったのですが、結構短い曲でいい音楽ってのもありますね。
ゲームの音楽とかビートルズアンソロジーのリハ・スピーチ部分とかエスニック音楽のサンプルとか変奏曲のトラック分けとかそういったものが結構あるにしても、例えば1分30秒未満(設定理由は後述)のトラックは960曲くらいライブラリに存在しています。これは全部で9700曲オーバーの中の10%に相当。

クラシックの音楽ってコンサートからの連想でちょっと長めなイメージがあるかな、と思うのですが今回はそんな短い時間の中でも楽しめる、短いからといってあなどれない魅力を持った曲を紹介したいと思います。
自分のiTunesライブラリを時間でソートして短い側をざっと見た感じ1分くらいなら(1分くらいでも)紹介出来る曲は集まりそうだなーと思いました。1分未満だと「良い曲」は限られてくるので1分から1分半の演奏時間でしっかり楽しめる曲を選びました。もちろん同じ曲でも演奏によってテンポが違い演奏時間も変わってくるのですが今回選んだ曲はそれを考慮してもだいたい1分~90秒に収まるはず。
それではコレクションへ。括弧内は手持ちの録音の演奏時間を目安として。

(1)フランツ・リスト 超絶技巧練習曲第1番「前奏曲」(52秒)
正にオープニングにふさわしい華やかな練習曲。1分もないとはいえしっかり技巧を披露する場所があり、練習曲とはいえ爆発するような色彩とめくるめく展開も備えている、一曲の音楽として欠ける要素はないしっかりした音楽。マジックショーにしては短く、挨拶にしてはインパクトが強い、ちょっとした音楽のびっくり箱。実際の時間より短く、あっという間に過ぎていくので聴き逃さないように注意です。

(2)レナード・バーンスタイン 「ウェスト・サイド物語」のシンフォニック・ダンスより「スケルツォ」(1分18秒)
このブログでも何回か言及した、若者同士の抗争の現実の狭間で見る自由の夢。スケルツォは交響曲でいうとちょっとした息抜きの役割を(本来)担うようなところがありますが、盛り上がるダンスナンバーともロマンチックな歌のナンバーとも違うこの短い合間の曲も確かにそういう感じですね。なので本来は「全体のうちの一部」として楽しむ曲ではありますがこれ単品でも十分素敵な曲です。心に1分18秒ぶんのすき間が出来て、そこからそよ風が吹く感じ。

(3)エドワード・エルガー 「エニグマ変奏曲」より第7変奏「Troyte」(58秒)
エルガーの「エニグマ変奏曲」はその各変奏がエルガーの身の回りの人物を描写する作品。58秒で人間1人を描くというのは難しいですがエルガーは見事にそれをやってのけています。このめまぐるしい音楽を聴いてる中でTroyteなる人物の気質や動き方、しゃべり方なんかが浮かんでくるだけでなくそのキャラクターが愛しく思え、エルガーがこの人物を愛を持って描いてるのも分かる。1分未満で人1人ちょっと好きになれる音楽というのもちょっと珍しいですね。

(4)ピョートル・チャイコフスキー バレエ「くるみ割り人形」より「中国の踊り」(1分11秒)
くるみ割り人形がそもそもミニチュアの世界のお話でちまっとした魅力が溢れる曲が多いですが、この曲に特にスポットライトを。その異国的な雰囲気・キャラクター描写だけでなく各楽器のパートにちゃんと弾き応えがあるのがこの曲のすごいところ。メインであるピッコロのソロももちろんですし、伴奏してるファゴットやクラリネットのパートもシンプルに思えますがしっかり作りこんである。精密なミニチュアです。

(5)ヨハン・セバスチャン・バッハ コラール前奏曲「キリストは死の縄目につながれたり」(1分20秒)
コラール前奏曲はキリスト教の教会で礼拝の際みんなで歌うコラールの前にオルガンが演奏する曲で、この後合唱が同じ曲に合わせて歌います。コラールは大抵何番も繰り返しがあるのですがコラール前奏曲は1回のみ演奏、そして合唱なしでオルガンの演奏だけ比較的さらっと聴ける(私は器楽のほうが耳が馴染みやすいです)。コラール前奏曲を集めたCDならオルガンの音色の多様さをいろんな短い曲で味わえたり、コラール前奏曲と共通する題材でバッハの他の音楽を聴き広げるスターティングポイントとしても可能性があります。

(6)パウル・ヒンデミット 「葬送音楽」第2楽章(44秒)
ヒンデミットが英国王ジョージ5世の葬儀のために依頼されて一晩で書いたこのビオラと弦楽のための「葬送音楽」。全体も短い曲ですが、4つの楽章一つ一つ、そして全体としての完成度も魅力もなかなか凄い曲です。その中で1番短い第2楽章は静かな悲しさと美しいビオラのメロディーが印象的。体感時間でもため息3つほどの長さですが、もしかしたら初聴きでは一番印象に残る楽章になるかもしれません。

(7)ガブリエル・フォーレ 前奏曲第8番(1分11秒)
去年のリサイタルのプログラムに入れた曲(ただし演奏時間は自分のではないです)。こんなに短いのにこんなに難しい、が弾いた印象でしたが聴く分には魅力的な曲。短い時間の中で色彩や明暗や性格が何転もして、軽やかながらもいろんな要素が凝縮された音楽。優雅だけれど精密で、弾くだけでなく聴くにもちょっと耳を鋭くしないと魅力を逃す恐れが。短いから・フランスだから・フォーレだからと侮っちゃあいけない曲です。

(8)ローベルト・シューマン 「謝肉祭」より「ショパン」(44秒)
「謝肉祭」は軽く弾ける&聴ける面白くてキャラの立ってる短い曲の宝庫なのですが(ただ難しいやつは難しい)、その中の約1分級の曲で一番好きなのがこの「ショパン」。あたかもショパンの即興曲のように夢見るようなアルペジオと歌うメロディー、表情豊かな和音使い、うまく再現しています。まるでショパンの音楽を一つのコンパクトな絵に描いたよう。ちなみに「謝肉祭」で約1分級といえば「スフィンクス」(37秒)の謎もまた別方面で面白いですよ。とにかく謎。

(9)ジョージ・クラム マクロコスモス第1巻 第2楽章「プロテウス」(1分16秒)
クラムも実は小規模曲がものすごく光る作曲家。とにかく個々の曲のキャラが強い。まるで神話の本とか想像上の生物の本を読んでいるように変で素敵なやつらがどんどん出てきます。そんななかで「プロテウス」はちょっと特別。即興的で気まぐれだけど計算されてたり、つかみどころがない素早さと液体的な性質。そしてこんなに短い曲なのに無音の部分も多い。曲調から、タイトルから、色んな方向から想像を広げて1分強の曲が生き物になるだけでなく一つの世界になる、これもクラムの音楽のすごさです。

(10)アレクサンドル・スクリャービン 前奏曲変ホ短調 op.11-14(59秒)
1分級の音楽の王様は実はスクリャービンではないかと私いつも思っています。前奏曲や練習曲、本当に小さい曲なのに独特の技巧的・音楽的な難しさがあって、特に初期のただ聴きやすいだけでなく純粋に美しい小品は宝石のよう。その中でもこの変ホ短調は1分の中にドラマがあり、もっと長い音楽と全く変わらない内容の充実さ。1分だとは思えない。15/8という5拍子×3つのかなりレアな拍子が刻む異常とも言える焦燥、感情の高ぶりや全体的に不穏な雰囲気。濃厚な1分音楽です。

実は音楽の世界での時間の感覚って普段思うのと大分違うと思うんですよ。これはまた別にエントリーを立てられたらいいなと思ってる話なんですが要するに音楽における1秒ってかなり長いし、1秒で弾ける音って多いわけで、1分あるってのは短いようで結構長かったりするんです。
前述スクリャービンやクラム、シューマンのようにこの1分をものすごい体験に(しかもかなり安定して)変えられる作曲家ってちょこちょこいて、そういう側面で作曲家や作品を評価するのも面白そう・・・というのが今回の趣旨でした。

ちなみに長い時間の音楽でいうとラヴェルの「ダフニスとクロエ」バレエ全曲が56分弱で一番長い。ただこれは3部に分けてほしいんだ。あとオーストラリアの鳥の鳴き声のBGMのCDが40分強。これはどうしようもない。
単一楽章だとやっぱりマーラー6番(テンシュテット指揮)の33分強が一番長いけどマーラー3番の第1楽章が小分けされてなければもっと長いはず。長いとは言え無駄が少ない、長くてしょうがない音楽ですね。


今日の一曲はお休みです。

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Australian VoicesコンサートStuart Greenbaum感想
11月にポケモン新作発売ということでテンション上がるよりなにより教え技の復活を祈るのに忙しい今日この頃です。ブラッキーのイカサマとウルガモスのギガドレイン解禁してくれー(汗)

メルボルンはすっかり秋も深まりだんだん冬眠気味担ってきましたがちょこちょこ外に出る用事があってなんとか活動レベルをある程度保っています。(ただ出かけるのは夜が多いので日光はそんなに摂れてないかも)

そんな外に出る用事の一つとして昨日コンサートに行ってきました。
ここ数年Melbourne Recital Centre(MRC)では国立音楽アカデミー(ANAM)と共催?でAustralian Voicesというシリーズをちょこちょこ開催しています。Australian Voicesはオーストラリアの作曲家一人一人にスポットライトを当てて同じオーストラリアの音楽家がcuratorとして企画した1時間ほどのコンサートをMRCのサロンで開催、国立アカデミーの生徒たちが作曲家と一緒にワークして演奏を作る、というプロジェクト。
もちろん存命の作曲家がフィーチャーされることが多く、実際に作曲家自身が州外からコンサートに同席することもよくあります。

今回のAustralian Voicesコンサートはメルボルンの作曲家、Stuart Grenbaum(公式サイトはこちら、Australian Music Centreでのページはこちら)のコンサートでした。
メルボルン大学では作曲科の一番偉い先生で、昨年にはGrigoryan Brothersのコンサートで作品を聴いた作曲家。
以前も書いた話ですが私が大学に在学していたときはStuartは作曲科の生徒のオケ作品にチェレスタを使うよう促してくれて(結果なかなか素敵なチェレスタパートができました)、そういう縁というか恩もあったり。

そんなことで聴きに行った昨日のコンサートのプログラムはこんな感じでした。
Australian Voices: Stuart Greenbaum
(演奏:ANAM在学生)
Nine Candles for Dark Nights(2005年)(ハープ独奏)
Four Finalities(2012年)(女声、コールアングレとハープのための歌曲)
Mondrian Interiors(2007年)(ハープ、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットとピアノのための室内楽曲)

上記の通り全部の曲にハープが入っています。そして3つの曲が切れ目なく演奏されるためステージにはハープが3台(!)、2人の奏者によって奏でられました。
Greenbaumの曲はミニマルミュージックにちょっと通じるような回る・巡る繰り返しがあって、独特の空間、時間の世界が魅力的なのですがハープという楽器の音質や余韻はその表現にぴったりだと思いました。そんなハープが3曲違う形で使われてるのもまた面白い。

Nine Candles for Dark Nightsではマッチを擦る音を弦をこする音で表したり、音と音の間の空間や静寂を感じたり、決して色彩豊かとは言いませんが白黒の絵や色数が限られている写真のようで、ハープ一台でこんな世界が創れるのにびっくり。

今回のコンサートで一番すごいと思ったのが歌曲「Four Finalities」。Ross Baglin(Greenbaumは以前にも彼の文を題材として音楽を書いています)の詩を歌詞とした歌曲です。
歌ももちろんですし、伴奏や描写を担うハープも凄かったのですが何よりコールアングレですよ。その美しい音色でメロディーを歌い上げるために作られたようなオーボエの大きめな弟分、コールアングレが特に得意とするメランコリックな旋律を表情豊かに歌い上げるのの格好良さ。このパートがなかなか一筋縄ではいかなくてまた良い感じなんですよ。惚れます。(同時にこの楽器を操ることがそもそもものすごく難しいんだな、ということを改めて感じました。オーボエは弾いたことあるのですがコールには触ったことないので忘れるんです)

そして室内楽曲「Mondrian Interiors」。インスピレーションになったのがロンドンのTate Galleryで見たオランダの芸術家Piet Mondrianの作品だそうです。(Tate Galleryはアルヴォ・ペルトのLamentateのインスピレーションになった場所でもありますね)
ちなみにこの曲木管五重奏からフルートが抜けてピアノ・ハープが加わったちょっと変わった編成。ハープとピアノは一見似たような役割の楽器ですがしっかり棲み分けできてて、それも2人でタッグを組む面白さもあり。そして木管(+ホルン)ホルン方面はちょうどオーボエとクラリネット、ホルンとファゴットに分かれるところがあって木管五重奏とはまた動き方が違う。

8つの楽章それぞれで異なった楽器の組み合わせとキャラクターが味わえるこの曲。少ない楽器で前述の空間・時間を感じる楽章もありましたが一番印象に残ったのはハープ以外の全員が演奏する激しい曲調の第5楽章。質感がものすごく視覚的で(テクスチュア!という感じ)動きのエネルギーがすごい。特にオーボエが(あの歌い上げるのが好きな楽器が)全ての音を超えて「叫ぶ」のがすごかった。そういうオーボエも最高にかっこいいです。惚れ直しました。

Stuart Greenbaumの音楽について空間・時間の魅力を先ほど書きましたが、もう一つ。
彼の音楽は例えばちょっとジャズとかイギリス音楽とかミニマルミュージックが半分ネイティブに混ざっているような、比較的聴きやすいハーモニーも相まってどこか懐かしくて親しみがあるような雰囲気があるのですが、それでも独特の音楽のスタイルであること。
その新鮮で心地よいところがある音楽が作る空間、そして刻む時間は壮大ではないけどとても大事に感じます。

そんなことを言っておきながら今回のコンサートで演奏された曲(CDにそもそも収録されているのだろうか)は持ってないし、iTunesのライブラリには2曲しかGreenbaumの曲を持ってないことが判明。これはいけない。
ただ大学の図書館ではGreenbaumの曲が入ってるCDは学生でないカードじゃ借りられないものばっかりで頭を抱えざるを得ない状態。そのうちゆっくり探して入手したいです。

ちなみに手元にある曲はピアノ2台のためのEquator Loops(なんかオーストラリアのピアノ曲集らしきCDの一部だけ手元にある)、そして以前購入したHush FoundationのCD「Magic Island」(引き続き販売してますよ!)に入ってたオケのためのCity Lights, A Mile Up。
どちらも好きな曲です。なのでもっとGreenbaumの曲を知りたいしその作曲のアイディアに関する話も知りたいです。


今日の一曲はお休み。ただ前述「Magic Island」の「City lights, a mile up」とその他オーストラリアの作曲家の素晴らしい音楽を是非試聴してみて欲しいです。(今後改めて上記2曲どっちか紹介します!)



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メル響コンサート「Wigglesworth Conducts Rachmaninov」感想
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。

外が寒い季節になってきました。それでもジェラート食べられるときは食べます。ただ昨日はそれで後から胃を痛くしたので要注意ですね(汗)
そうそう、昨日は金曜日だったのでロルカで夕食やってました。Tapasメニュー(スペインの居酒屋料理みたいな小さめの料理)を2つ頼むのがちょうど良いみたいなので昨日はガーリック&チリオイルで料理したエビとベジタリアンコロッケ(肉のもある)を食べました。毎回一緒のラインアップでないのでこれから何が食べられるか楽しみ。

さて、そもそも昨日なんでシティに出かけてたかというとメル響のコンサートを聴くためでした。
プログラムは以下の通り。
メルボルン交響楽団コンサート「Wigglesworth Conducts Rachmaninov」
指揮者:Mark Wigglesworth
Albert Schnelzer 「A Freak in Burbank」
フェリックス・メンデルスゾーン ピアノ協奏曲第1番(ピアノ:Saleem Ashkar)
(アンコール: ローベルト・シューマン「子供の情景」より「トロイメライ」)
(休憩)
セルゲイ・ラフマニノフ 交響曲第2番

今回のコンサートの冒頭を飾ったのは1972年生まれのスウェーデンの作曲家Schnelzerの曲。「A Freak in Burbank」は映画監督ティム・バートンを題材にしたオーケストラのための小品で、現代のオケの編成ではなくハイドンが使ったようなオケの編成になっています。作曲家によるとハイドンの音楽にある「透明で遊び心のあるキャラクター、コントラストにあふれ時に風刺的な性質」がティム・バートンの作品にも存在している、というのが作曲の基盤になっているそう。

見た目は確かにハイドンのオケですが、楽器の使い方や表現する音楽は現代のもの。ティム・バートンの作品はあまりよく知らないのですがそのイメージとしてのちょっとmacabreで軽快さがあって内向きに広がる不思議な世界はその小さめのオケと相性がよかった。大きくなりすぎないし、楽器のポテンシャルが引き出されるし、質感がなんかしっくりくる。
短い曲ではありましたがものすごく魅力的な音楽でした。

メンデルスゾーンは普段あんまり聴かなくて、ピアノ協奏曲を聴くのも初めてでした。
元々メンデルスゾーンはアンバランスさが足りない曲を書くイメージがあったのですが今回前の曲がああいう感じだったためにどうしても行儀良くというか四角四面に聞こえてしまったり。
どっちかというとピアノの技巧を活かしてミクロレベルでバランスを崩したり即興的な気まぐれさを出していく印象ですね。そういう意味で第1楽章は面白かった。
ただ全体的にはやっぱり好きではなかったかなー。あと一番上のバルコニーでオケと比べてピアノの音がちょっと届きにくいのも残念だったかも。

そして今回目当てで行ったラフマニノフ。ラフマニノフといえばピアノ作品が有名ですが彼はピアノなしのオケ曲や合唱曲まで素晴らしい曲を残すオールマイティな作曲家。
そのなかでも交響曲第2番はラフマニノフの作品としても交響曲というジャンルの中でも名曲。大学で友達に偉大な交響曲を聞いて回ったときもかない多くの人が挙げてました。

演奏はなかなか良かったです。元々がロマンチックな風味の強い曲なのでそこをやり過ぎにならないように、でもロマンチックさを壊さずというバランスの中ちょっと甘め濃いめの味付けでしっかり味わえました。第2楽章がちょっと重厚な感じで「鉄騎兵!」と思ったのが印象に残ってます。

今回座ってたところの音響の関係なのかホルンがよく聞こえましたね。ホルンが元気良いと楽しいです。もちろん勇ましいところもがんがん吹いてましたが弱音部分もしっかり。そんなホルンが格好いい。

そしてラフマニノフのオケ曲って(全ての楽器パートがうまいこと書かれていますが)打楽器のパートが面白い。一流のパートかどうかは私には分からないのですがとにかく凝っている。特にシンバルのパートがかっこいい!派手なクラッシュからかなりの弱音まで色んな表現があります。(たしかラフマニノフのオケ曲って打楽器のシンバルのオーディション課題曲に出てこないっけか)
そしてそんなパートを演奏するいつものシンバル奏者の方がかっこよかった!特に第2楽章の中間部の始まりを告げるクラッシュの精密さとクリアさで音が完全に垂直な線になって空気が一瞬裂けたと思いました。あんな音はなかなか聞かない。

この交響曲で自分が好きなのは最初の3つの楽章なのですが今回生で聴いて第4楽章が楽しかったです。生演奏だからこそのきらめきもそうですが演奏がよかった。オケが一つの世界になるような感覚でした。

今回指揮したMark Wigglesworthはもう何回もメルボルンに来てメル響と様々な曲を振ってるのですが安定のクオリティですね。マーラーとかラフマニノフとかショスタコとかでっかい曲が多い(そして私が大好きな曲が多い)のですが、オーケストラの&交響曲の世界観がしっかりあって。体格は小さいっぽいのに巨大なものを操れるのがすごい。

さて次行きたいコンサートはいつだったかな。マレーシアに戻ってきてからあんまり先までチェックしていない。マレーシアといえば今日ちょうど両親がKLでマレーシアフィルハーモニー管弦楽団の演奏を聴いているはず。偶然向こうもラフマニノフ。交響的舞曲は初めてだそうなので感想聞くのが楽しみです。


今日の一曲: セルゲイ・ラフマニノフ 交響曲第2番 第1楽章



この交響曲からどの楽章を紹介したか、たぶん第1楽章はもう紹介してる気もしますが気にしない。

今回のコンサートのプログラムにはこの交響曲が作曲されてから曲が長いとの理由で(といっても1時間近いくらいですが)何回か一部カットになった経緯が書かれてましたが何とも勿体ない話です。確かに感覚的にちょっと長く感じるところはありますがそれでも不要な箇所なんて一つもないような音楽なので。

第1楽章はこの交響曲の中でも最長の楽章で(交響曲として珍しいことではないです)、長いだけでなくものすごく中身が詰まってるので第1楽章の終わりまで聞いてもうお腹いっぱいになる気分のときもあります(笑)
そもそもこの第1楽章だけで一つの交響曲になっているみたいな感覚はありますね。
交響曲とまではいかなくても一つの完成したなにかがあってその完全さに畏れさえ感じます。

この楽章の中での展開の多様さと深さは何度聞いてもびっくり。がっつりした序奏から始まって様々な気候、質感、色彩、感情を経ていくのは時間にしては長くともめまぐるしいものがあり。
なんかこの楽章だけで音楽が固体・液体・気体に姿を変えるようでものすごいです。

それぞれの楽章にそれぞれの魅力があって、それに加えて交響曲全体のバランスや世界観も完成度が高くてすごいのですが自分はなによりこの第1楽章を愛しています。音楽でも、創作でも追い求めてるものがそこにあるんじゃないかとずっと思ってます。

リンクしたのは手持ちの録音。ベルリンフィルの演奏で、指揮がマゼール。マゼールはロマンチックの王様的なイメージがあるのですがこの曲との相性はとっても良いです。さらにカップリング曲が同じくラフマニノフの「死の島」。絵画をモチーフにした視覚に訴えるところのある名曲です。

拍手[0回]

初リハーサル行ってきました。
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~
ミッション2はあとちょっとで終わりです。今日ちゃちゃっと終わらせたいところ。

今日は本当に色々ありましたが今日はとりあえずリハーサルについて書きたいと思います。
メルボルンにはいくつかコミュニティベースのアマチュアオケがあって、その中のStonnington Symphony Orchestraに今年の初めに「チェレスタ弾かせてください」とお願いしたのですが、その結果が今日のリハーサル。
とりあえずコンサートの詳細はこちら:

Stonnington Symphony Orchestra
Malvern Town Hallシリーズ コンサート1
指揮者:Mark Shiell
Frederick Septimus Kelly 弦楽のためのエレジー
ジョージ・バターワース 「緑の枝垂れ柳の岸辺」
エドワード・エルガー チェロ協奏曲(チェロ:Kalina Krusteva)
ヴォーン=ウィリアムズ 交響曲第3番「田園交響曲」(ソプラノ:Alexandra Flood)

オール英国プログラム(Kellyはオーストラリア生まれイギリス育ち)で、今調べてみたらどれも「第一次世界大戦の後の置き土産」みたいな多少なりところがある曲の集まりです(たぶん)。
私が弾くのはヴォーン=ウィリアムズの3番のうち第3楽章のコーダ部分。のべ13小節くらい、時間にして1分ほど。でも大切なパートです。

ヴォーン=ウィリアムズはピアノのためにほとんど曲を残してなくてピアニストとしては縁が薄い作曲家なのですが、英国文化圏で弦楽器を弾いてれば一度は必ず聞く、そして結構弾く機会がある作曲家です。
交響曲はでもちょっと演奏頻度が低い印象。大体2番か5番かな。

交響曲第3番は最初の印象からずっと続けてとても地味なイメージ。でも聴き込むと(といっても自分の弾いてる第3楽章が主ですが)地味だからこその魅力とか味、表現があって面白いは面白い。地味というのは必ずしも悪いことではないのです。なのでこの交響曲に関しては地味さを強調したい。
(そしてたぶん今回のプログラム全体が渋そうなんですよね。唯一知ってるエルガーのチェロ協奏曲もロマンチックで有名な曲ですが暗さとか渋さはありますよね)

今回初めてのリハーサルということで(そして自分が弾くのが後半ということで)最初に楽章を通して弾いたときの1回しか弾く機会がありませんでした。しかもオケ所有のキーボードが壊れててピアノで弾くことに。

でもかなり得る物ありましたよ。まず今回の指揮者さん(何年もちょこちょこお世話になっています)がこの楽章に選んだテンポが手持ちの録音より(前半特に)ずっと速いことが判明して、そのテンポが体感できたことは大きいです。

そして指揮者さんがこの楽章のイメージについてちょっと話してくれたのは良かった。この曲には主に金管楽器で勇ましいテーマが出てきますが、その勇ましさは長く続かなくて崩れほどけてしまう、ということ。
確かにこの曲にはそういう「なくなってしまう」「過ぎ去ってしまう」的な感覚が至る所で感じられて、ヴォーン=ウィリアムズの音楽に特徴的な触れられない感と合わさって独特な儚さがあります。それは手持ちの録音より今回練習したテンポの方が強く感じられるわけですね。
(リハーサル中に改めて曲とその解釈を噛みしめると松尾芭蕉の「夏草や兵どもが夢の跡」という句を思い出しました)

そんなわけで地味なこの交響曲を噛みしめるように味わって、だんだん味が出てくるのを感じています。ヴォーン=ウィリアムズの交響曲ですでに好きな5番6番8番辺りを超えることはなさそうですが、これはこれで好きになりそう。
他の楽章も(そしてコンサートで演奏される他の曲も)聴き込んでみなきゃなあ。

そうそう、今回コンサートする場所がリハーサル場所と同じなのですがこのMalvern Town Hallというホールがなかなか素敵。薄い青を基調にしたすっきりしたヨーロピアンな装飾が素敵。古風なデザインでもあんまりごちゃごちゃしたり古い色なのは好きではないのですがこういうのは好き。公式サイトに内部の写真はなかったですがグーグル画像検索でいくつかちょっとずつ見れます。

さて、今日の朝の部の話はまた次回。これも自分にとっては大切な出来事だったので別エントリーを立てます。


今日の一曲: レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ 交響曲第3番「田園交響曲」 第3楽章



コンサートの日にも紹介したいのですがとりあえず初めましてとして。
「田園交響曲」といえばベートーヴェンの6番ですがこちらも一応その名を冠しています。田園といってももちろんイギリスの田舎の風景。どの楽章をとっても「これは雨がよく降る地域の音楽だな-」と思います。メルボルンの冬の湿り気と若干通じるところはあるかな。

大体交響曲ってのは4楽章くらいで成り立ってて真ん中の2つの楽章が1つは遅くて1つは速くて(スケルツォ)、というのが定番というかバランスが取りやすいようになっています。
ただこの交響曲はちょっと変わっていて、第1楽章から第3楽章までテンポが何らかの「モデラート(中くらいのテンポ)」の範囲で、最後の楽章がそれよりちょっと遅い「レント」になってます。テンポからして地味さがすでにあります。

その中で第3楽章がいわゆるスケルツォに当たる役割になっています。前半は作曲家曰く「遅い舞曲」となっていて、3拍子中心でテンポがちょくちょく変わって展開します。舞曲のイメージを踏まえてよく考えてみるとホルストの「木星」に通じるようなところもあるかな。あんなに明るくないですが。
で、終わり1/3くらいが本当のスケルツォっぽい速い部分。前半で出てきた主題いくつかがフーガのように様々な楽器にめまぐるしくパスされ現れます。

風のように駆け抜けるスケルツォ部分も確かに空気のように透明で、捕まえられない、触れられない、消えてしまう感があるのですが前半も高音から低音に下がっていく部分とかフレーズの終わりとか、前述指揮者さんがいうように儚いところのある音楽になっています。

そんななかほんとにちょこっとしか弾かないけれどファンタジックに現れて少しの余韻を残してまた消えていくチェレスタのパートもまたその儚さを体現してるのではないか、と思います。
似たようなパートはラフマニノフの交響曲第3番の第2楽章にもあります。スケルツォの部分で非現実的で夢のような雰囲気を作る、主役ではないけど世界観を作り上げるには欠かせないパート。チェレスタの存在意義・役割ってこういうのもあるんですね。

ただ前述通りめまぐるしくあれよあれよと過ぎていく部分でちょろっと弾いてるだけなのでチェレスタの音を捕まえるのもちょっと難しいかも。耳が慣れてる人でも聞き流しちゃいそう。

どれくらい初聴きでぴんとくるか分かりませんがとりあえず聞いてみてください、とリンクしたのはもちろん英国のオケ&指揮者の録音。
するめのように噛めば噛むほど味が出る地味さ&渋さで、耳が慣れてディテールが聞こえるようになるたび新しい魅力が出てくる曲なので「なーんだ」と思っても諦めないで欲しいなあ、と思ってます。
実際私は練習+リハーサルで心にハーモニーが染みついてなんとも言えない面白い気持ちになっています(笑)なかなか他の曲では味わえない味覚ですよー。

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