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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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日曜のリハーサル風景(トマジ&ダフニス)
今日もリハーサルでした。ちょっと予期せず疲れが来て(というか予期すべきでしたね)途中で少し寝てしまいました(汗)
眠っていても音楽は聞こえるので弾くところになるまでに余裕で起きましたが・・・
帰ってきてからもこんこんと眠って改めて自分の疲れの全貌を知るというていたらくで。環境もそうですがオケマネージャーをやってたころの疲れ方と似てる感じだなあー、という印象。
今週はもちょっと自分をいたわっていきたいと思います。

今朝はメルボルン国際マラソン大会が朝行われていました。
コースはいくつかありましたが、全て公式サイトのコース情報で見られるようです。とてもScenicなコース。
ユースオケのマネージャーさんを含め何人か知り合いで参加した人がいたようですが、楽しかったと聞いています。

そんななか一日リハーサルでした。
朝はトマジのトランペット協奏曲。ソリストの男の子の演奏良かったですね-。
年の割には、といったらいいのか覇気のあるひたすら前向きな音と言うよりもわりと安定した感じで。(こないだの賞をもらったときに「これからどうなるのかなー」としんみりつぶやいていたのがなにかとしっくり)
曲もとっても魅力的なコンチェルトです。アンリ・トマジはフランスの作曲家で、フランスのあのちょっとひねた軽快さ、ドライでスタイリッシュなスタイルが表れる中ちょっとソヴィエトのユーモアを思わせるような曲調もあり。
ちなみにちょっと向こうにいる木琴奏者はトゥーランガリラで鉄琴を弾いた(大学からの知り合いの)男の子。今回も頼りにさせてもらってます。

「ダフニスとクロエ」のリハーサルも順調。
ラヴェルの音楽全体について言えることですが指揮者さん曰く「この曲の美しさを最大限に発揮するにはディテールの細部の細部まで突き詰めなくちゃいけない」ということで。
(ディテールと言えばそういう細部までのラヴェルの細工を見逃さないためにもスコアをリハーサルに持参するのは必要ですね。もちろんトゥーランガリラや惑星もそうなのですが、ダフニスの場合もっとさりげないことがいっぱいあるので)
2回目のフルリハーサルでそういう話・練習をするところまでこぎつけたのは素晴らしいですが、この曲はこれからの道のりが長いのです。
ラヴェルの音楽とのつきあいが深く長くともこの曲を素晴らしく演奏するにはたくさんのもの(努力、センスを含む)が必要で。
とりあえずなるべくテンパらず(汗)自分の楽器の魅力とこの曲への愛を表現したいです(笑)

今回のプログラムではチェレスタのキーを「ひく」ではなく「はじく」ほうの弾く、みたいなタッチが多いです。(たまにさらに「ひっかく」ようなタッチも)
ものすごくクリアなアタックが必要で、基本全てスタッカートで弾いてペダルで響かせることが多いです。
割と速いところも一見レガートのメロディーもスタッカートで弾かなくちゃいけなかったりして、こういう感覚はピアノで弾くのとは大分違うのでまた金曜日になんとかしたいですねー。
ちょっと指先が痛くなるのです・・・

「ダフニスとクロエ」で第1ファゴットを吹いてるのも大学オケ時代の友達。
木管のパート全般ものすごくこの曲は難しいのですがファゴットは比較的楽だそうで。周りはものすごく苦戦してるのになんだか申し訳ないなーと思うのは私も似たような境遇で共感(私の場合お隣さんはハープがものすごく難しいパートを弾いてます)。
これから一週間お互いがんばらなきゃねー、としみじみ。

本当は今日ラヴェルの音楽についていろいろ書きたかったのですが疲労とリハーサルのつもる話で結局書けず。一応メモしてあるのでまたこんどチャレンジします。

そういえば今日は日曜日なのでオケがベルリオーズやってる間昼ご飯ついでにアートセンター周りのサンデーマーケットを覗いてきました。いまHamer Hallとその周りが工事中で縮小版になってるようなのですがいいお店ありますよー。
特に私がイチオシなのが瑪瑙などの鉱物を使った万華鏡。お値段はしますが憧れますね!
今ブログに検索かけてみたらマーケットについての記事がなかったのでこんど特集くもうと思います♪

明日はなんとか回復して、夜いきたいコンサートがあるので。
それについては(行っても行かなくても)また後ほど。
あんまり無理はしないようにしますが、仕事のスケジュールは大丈夫なので行けたら行きたいです。


今日の一曲: アンリ・トマジ トランペット協奏曲 第2楽章



ダフニスとクロエの続きももちろんやりたいですがこれも忘れちゃいけません。
トマジの協奏曲でがっつり惚れたのがこの第2楽章。
最近(というか元々?)20世紀音楽の「夜想曲」だったり夜に関する曲に惚れやすい傾向がありますがこの曲もそんな音楽に共通する魅力があります。

なんといってもちゃんとチェレスタが「闇のチェレスタ」として使われてるところが素敵!
あとハープやコントラバスなど、小編成ながらも本当に夜の深さを見事に表現する音の集まりがいいです♪

そして正義の味方的キャラのトランペットもこの楽章では少し妖しく、深くなめらかに。
こういう風に歌うトランペットも好きですよー♪

金管奏者以外にはあまり知られてない作曲家で、曲もあまり有名ではないものと思われますが聞きにくいわけではないですし(短くて要点に単刀直入ですし)、協奏曲全楽章を通してトランペット、そしてオケ(特に木琴!)の魅力が味わえますので是非是非聴いてみてください。
気軽に楽しめる曲ですよ~

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「ダフニスとクロエ」初リハーサル
行って来ましたリハーサル。
その前にちょっとぶりにロルカで昼食しました。
今回はHuevos de la Flamencaというメニュー。Poached Eggとハム・チョリソー・グリーンピースにピリ辛のサルサ風ソース。
熱くて辛くてちょっと途中から麻痺しましたがサイドについてくるパンにこのソースをつけて食べるとものすごくおいしい!そしてグリーンピースが良い仕事してる!
おいしくいただきました♪

今日は私は4時からリハーサルだったのですが、その前に朝は管楽器と打楽器のリハーサル、そして午後に弦楽器とハープ、そして4時からフルリハーサルでした。
今日みたいなセクション毎のリハーサルは別の先生(当該楽器グループの専門の人)を呼んで管・弦別場所で同時にもできるのですが今回は場所の問題もあったのでしょうがそして指揮者さん一人でそれぞれ受け持ってました。大変なお仕事です。

このコンサートの初リハーサルはこのラヴェルの「ダフニスとクロエ」という曲の難しさを考えてもものすごく順調な出だしでした。フルート、ホルン、ハープ特に大健闘!
パート譜にちょこちょこ問題ありながらも(色々書き入れたんで大丈夫だとおもいますが・・・)私もとりあえずほとんど把握できました。あとは音量調整、そしてラヴェルの踊る、クリアな音を主に弾いた時のアタックでどうするかいろいろ試したりなんだりかな。

今回の演奏では合唱を使わない純器楽曲として弾くため合唱の部分をカバーするホルンセクションが結構出ずっぱり。(金管の中で唇のスタミナが一番気をつけなくちゃ行けないのがホルンです)
さらにホルンの第1番は超絶高音の難しいソロがいくつかあります。心の中で激しく応援しています(笑)

「ダフニスとクロエ」は本当に美しい、そして細部の細部まで完璧に書かれていますね。
どこをとっても、全体的に見てもよくできてるし、それぞれの楽器の魅力も最大限に引き出されていますし、どこかオーケストラを超えたサウンドに広がって。
リズムもメロディーも楽器使いも全てベストで自然で他にやりようがなくて。自然から生まれたような、これが人の手によって作られたとは思えないほどの音楽で。
主人公たちのうぶな心の秘めた動きも夜が明ける色彩の変化も、ミクロからマイクロまで全て表現が豊かで繊細で。

今の指揮者さんがユースオケや他のオケで選んで指揮してきた曲はみんなレパートリーの最高峰の、クオリティの高い曲ばかりなのですが・・・この曲には彼も特別な思いがあるみたいで。(前話してるのを聴いたような)
指揮者であるには指揮のスキルだけじゃなくて音楽をとらえる心や感性、分析する頭脳も物を言うのですがそういうとこも含めて今の指揮者さんが好きだな、と思います。
彼の指揮した曲で好きじゃない曲なんかこれまで一つもないですし、解釈やセンスなんかもいつも「ついて行きます!」と思っちゃうんですよね。
なので来年もついてきたいです(笑)

リハーサルが終わったら疲れがでるかなーと思ったのですが予想に反してものすごく安心した気持ちになりました。
リハーサルが全体的にうまくいったーという気持ち(2週間で大丈夫かも、という)と自分のパートに自信と展望が持てたのと、あとまた指揮者さんとアイコンタクトで信頼を(少なくとも私は)確認したことで。
明日は朝からリハーサルですが元気にいきたいと思います。

指輪そしてリハーサルの前にHaunted Bookshopでお買い物しました。
Absinth Fairy Spirit Crystal Ringです。
この緑が自分の肌やなんかと合うのではないか、と思ったのがきっかけで。
なかなかこういう落ち着いた黄がかってない緑って天然石だとないんですよね。
今回売ってた店の最小サイズがこれだったのですが、実はちょっとゆるい。
右中指にごまかしながらはめてるのですが実は右親指もギリはまる、という。
でもすごい気に入ってます。普段から使えるアルケミーゴシックとして大事に使いたいと思います。

明日はラヴェルだけじゃなくてトマジのリハーサルもあります。ソリストの男の子(5才年下!)の演奏が本当に楽しみです♪


今日の一曲: モーリス・ラヴェル 「ダフニスとクロエ」バレエ全曲 第1部



不便なことに「ダフニスとクロエ」のバレエ版は私の持ってる録音だとすべて1トラックにおさまっちゃってるんですよね。(ipodのなかで最長トラック、55分強とかだったはず)
実際演奏される時も全3部切れ目なく演奏されるみたいですし(バレエとしてのパフォーマンスは今Youtubeで他のいろいろと共にチェック中)。

でもこのバレエは一応3つの部に分かれています。あらすじはWikipediaを参照しときますねー。
コントラバスとハープが織りなす夜の闇から光が表れ、朝が来て人が集まり、神秘的な踊りを踊りながらストーリーが始まっていく様子は本当にオケレパートリーの中でも最高の冒頭の一つだと思います。

バレエってストーリー的に「で、なんで踊ってるの?」と思われるところがあるのですがダフニスとクロエでは舞台上の人物も楽器もそれが当たり前のように自然に踊り出すのが凄いところですねー。おもわずリズムを取りながら踊ってしまう(コンサートでは踊らないこと!)

そんな中一番ノリノリなセクションがちょっと早めの7拍子のセクション。7拍子はちょっとレアな拍子記号ですがこれもまたごくごく自然に処理してくれるラヴェル。
「たかたったかたかたったかたっ」(3+2+2)のリズムがもう当たり前のように踊り出して、生き生きしてます。

楽器でいうとやっぱり木管楽器が光ってますかね。オーボエとか、フルートとアルトフルートとか。それから豊かな色彩と臨場感を作り出すのに欠かせないのが打楽器(特にシンバル!)、そしてハープ。
ムソルグスキーの「展覧会の絵」で見られるあのパーフェクトな楽器使いを今度はホームグラウンドで(=自身の作品で)存分に味わって、オーケストラ全体の音、個々の楽器の音を是非味わってください♪

細かくトラック分けされていてしかも試聴できる本場のフランスオケでどん、とリンクしましたが富田勲のバージョンもあるようですよ~

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近況/お知らせなどなど
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~
(別所でお返事済みです)

3日続いた!と思ったそばから2日更新休みでしたね。
仕事が最近忙しくて、昨日はだいぶ恐ろしく長い時間働いてしまいました。
なのでピアノも今日昨日弾けず、ただいま前腕の疲れと背中の痛み(頭痛に発展しそう)をひしひし。

でも調子はだいぶいいようです。
ピアノの弾き方から一番分かりますね、なによりも。
気温も上がってきてヤドカリさんも動くようになりましたし、仕事が忙しくてもコンサートだったりレクチャーだったり(できるならば)外に出る用事で楽しみがありますし。
割と調子があがってる、と思うとさらに落ち着きますし。

そんななかお知らせ。

<メルボルン・ユースオーケストラ コンサート4>
指揮者: Fabian Russell

[プログラム]
ベルリオーズ 序曲「ローマの謝肉祭」
トマジ トランペット協奏曲 (トランペット:Josh Rogan)
(休憩)
ラヴェル 「ダフニスとクロエ」バレエ全曲

会場: Australian National Academy of Music (ANAM、国立音楽アカデミー(サウス・メルボルン))
10月16日 午後2:30開演
チケット: 大人$25、Concession(学生・高齢者など)$20、6歳未満の子供は無料。

(コンサートの詳細はMelbourne Youth Music公式サイトFacebookにも)


このトランペットのソリストがBarry Tuckwell賞をもらってた人です。
私はラヴェルとトマジで弾くので彼の演奏がリハーサルで聴けるのを楽しみにしています~

そのリハーサルがもう明日からで。土日と金土日、短期間でハードなリハーサルになりそうです。
ラヴェルは集中力がなによりも肝心。仕事も忙しいのですがこっちもがんばらないと!
こないだ書きましたが指揮者さんはこれでユースオケとは最後のコンサート。彼にとってものすごく思い入れの深い曲というのもあってこの短いリハーサル時間が本当に惜しいですがひやひやがなるべく少なく、程よい緊張で楽しめる時間がなるべく長くなるといいなと思ってます。

それからギャラリーサイトのほうに一時帰国前後の作品2点アップしました。(TwitterやPixivにはもうアップされているものです)
こちらからどうぞ。

10月9日からの1週間は世界メンタルヘルス週間、そして10月10日はメンタルヘルスデーです。
(ちなみにこちらでは10月6日に双極性障害の日だったそうですが仕事が忙しくて忙しくてなんにもできなかった)
オーストラリアのさまざまな場所でさまざまなイベントが行われるそうですが今のところ参加できそうな場所と性質のイベントがなかなか流れてこなくてちょっと悩んでます。
ずっとメンタルヘルス系統のレクチャーはいけてないのでなんか出てくるといいなー。

それからずっと待ってた楽譜が届きました。
今弾いているプロコフィエフのピアノソナタ第2番、近く弾き始めるメシアンの鳥のカタログ第5巻(ヒメコウテンシを弾く予定)、それからスクリャービンのピアノソナタ第9番「黒ミサ」。
スクリャービンはいま「炎に向かって」がものすごくのってる、というか自分とものすごく相性がいいので(軽躁のスイッチかするのをなんとか折り合いつけるのが必要ですがねー)、黒ミサもそのうち挑戦してみるつもりです。
まだまだ夏に向けて借りたり買ったりしなきゃいけないですがとりあえずこれで一安心。

ということでここ1週間強あわただしくなりそうですが主に外に行ったらなんか書くようにします(笑)

あ、そして明日Haunted Bookshopでリハーサル前にお買い物予定。乞うご期待。


今日の一曲: エドヴァルド・グリーグ 「ホルベアの時代から」より「前奏曲」



学校時代は基本オケのシステムが弦アンサンブルと管アンサンブル(全オケのときは管から一部のメンバーが弦と弾く、という形)に分かれていたので普段は主に弦楽器のみの曲を多く弾いていました。
そんな中でコンサートで弾かなくて惜しいなあ、と思ったのがこのグリークの「ホルベアの時代」。
グリークの音楽はあんまり好きじゃなくて、実は北欧の音楽全般まだたとえばフランスやイギリスの音楽ほど「通じる」を感じないのですが「ホルベアの時代」は本当に万人受けする、誰もが親しみを持てるような良い曲です。

この曲集全体がバロック時代の音楽の形式をのっとってかかわれているのですが、この前奏曲も典型的で。
ものすごくエネルギッシュな堂々とした、光をたたえながらも闇の色彩も見せる、古きよき魅力にあふれています。
ものすごーく前向きな音楽ながらなんというかイギリス音楽的なノスタルジックな雰囲気も兼ね備えていて(「時代から」の部分でしょうか)。

楽器の音、という面で言うと弦の集まったパワー、でも上品で洗練されて、透明感のある音が本当に素敵なのですが全員が同じ(とても躍動感のある)リズムを奏でるのは命の鼓動のようにも感じますね。
朝に聞くと良い感じでテンションあがります♪

朝のバロック(またはバロック風)、朝の弦をもっとプッシュしたほうがいいのかも・・・?

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ダブルコンサートの日:パート2 ブラスフェスティバル
昨日のエントリーの続きです。

そうして電車に乗ってシティへ。まだ若干時間が早かったのでどこか寒くないところで時間をつぶそうとしましたがグランドファイナルの日なのでアーケードもみんなしまったまま(汗)
なのでチャイナタウンに通じるアーケードでぶらぶらしたあと(まだまだ早いながらも)メルボルン・タウンホールへ。

するとタウンホールの前でたばこを吸ってる見慣れた人影が。
今回のコンサートでブラスアンサンブルの指揮者をつとめている、ユースオケの指揮者さん。
(大抵休憩の時には外でたばこ吸ってます)
声かけてくれたのでちょっと(久しぶりにそれほど緊張せず)おしゃべりしました。もう大学でオケマネージャー+チェレスタ弾きを兼ねてた時以来。
こないだユースオケの来年のプログラムが発表されて、彼が指揮してなかったんであれーと思ってたんですが聞いてみると今年いっぱいで辞任したということで。
「それは残念です、もっと一緒にお仕事したいと思ってるんですが」というようなことを(こんなに改まった口調じゃないですが)言ったら来年は数年前にやってたOrchestra Projectをもう一回立ち上げる、と話してくれて。
Orchestra Projectというのは大学やアカデミーなどから、そして一部プロからも人を呼んで数日みっちりリハーサルして一曲割と難しいレパートリーを弾く、というオーケストラ。
(数年前それに呼ばれる事が決まったとあるトランペット友達は嬉しくてその場で側転した、それほどのオケです(笑))
話の流れからすると呼んでもらえる?みたいですが(曲にもよる!)、はっきりとは分からないので楽しみにしています。

前振りが長かったですがコンサート自体の話に。
このコンサートは今年のブラスフェスティバルの最後のコンサートでありながら同時にメルボルン・タウンホールの「with Organ」シリーズの一環でもあったらしく。
なので金管アンサンブル(+打楽器)だけでなくメルボルン・タウンホールの南半球最大のパイプオルガンも一緒に楽しめるコンサートとなりました。
プログラムはこんな感じ:

Andrew Batterham "Pipe Music" (金管+オルガン) (作曲家が聴きに来てました)
Charles Ives オルガンのための「アメリカ」の主題による変奏曲 (オルガン独奏)
セザール・フランク コラール イ短調 (トランペットとオルガン)
Brenton Broadstock "Drenched in Sun" (金管+オルガン)
Marcel Dupre "Poeme Heroique" (金管+オルガン)
アストル・ピアソラ "L'Histoire du Tango"より "Cafe 1930"、"Nightclub 1960" (Stockholm Chamber Brass)
セルゲイ・プロコフィエフ トッカータ ニ短調 (オルガン独奏)
リヒャルト・ワーグナー 歌劇「ローエングリン」より「エルザの大聖堂への行列」 (金管のみ)
(+金管とトランペットソロのアンコール)

(ブラスアンサンブル指揮: Fabian Russell、オルガン:Dominic Perissinotto、 トランペットソロ:Adam Rapa、金管アンサンブル:Stockholm Chamber Brassとフェスティバル参加奏者たち)

普段はブラスフェスティバルの最後のコンサートというと結構派手でお祭り的な印象があるのですが今回はちょっとこじんまりして、ちょっと厳かな雰囲気で。
(前者はやっぱりフットボールの影響で人手が少なかったのもあったと思いますし、後者については曲の性質が関係してると思います)
でも金管も、オルガンも、本当の「クオリティ」を楽しめる素敵なコンサートでした。

オルガン独奏ではIvesの曲が面白かったです。アメリカの内戦前に使われていた国歌(メロディーはGod Save the King/Queenと同じ?)のバリエーションなのですがオルガンの魅力と技巧をあますことなく使う曲で。メシアンもちょっとそうなんですが2つの調が同時進行だったり、そういう複雑な色彩を使いこなすにはオルガンは本当に素晴らしい楽器ですね。

普通金管楽器はその「似た」音色を一緒に響かせるのが得意というイメージがありますがピアソラではミュートなどを駆使して様々な「違う」音色の別世界を作る不思議な感じ。
金管で吹くとピアソラも結構ぴしっとしますね。独特の(オリジナルにはない)緊張感が生まれます。
そしてピッコロトランペットがかっこよかった!(今までピッコロトランペットの音に惚れたことはないのですが今回ばかりは!)

そしてなんといってもワーグナーが良かった。本当にかっこいいですし、ものすごい満足感とともに「終わることができる」のが大変気持ちよかったです。(ローエングリンは好きになれる可能性があるから一度ちゃんと聞いてみたいな・・・こっちにも両親の家にもエルザの~は録音はないみたいですし)

ブラスフェスティバルではコンクールもやっていて、こないだジャズのためのJames Morrison賞の表彰があったのですが、今回のコンサートではクラシックのためのBarry Tuckwell賞、そして金管のための音楽の作曲に関するBrenton Broadstock賞の授与が行われました。
(といっても賞の名前になった本人2人はインフルエンザでダウンしていたそう!大丈夫かしら・・・)
Barry Tuckwell賞は毎年違う金管楽器の奏者に与えられるのですが、今年その賞を授けられたのは今度のユースオケのコンサートでトランペット協奏曲(Henri Tomasiの)のソリストをつとめる人でした!
(お知らせは次回のせますね-)
賞をもらってなんだか将来のことをちょっと考えていた様子でしたがきっと明るい未来が待ってると思います。
(ちなみに授賞式といっても受賞者はジーンズで舞台にあがるというカジュアルな雰囲気ですが、賞自体は結構大きいものですよ-。奨学金とか楽器とかもらえちゃう)

このコンサートではまた久しぶりの(主にブラスフェスティバルの運営に関わってた)友達にも会えたのですがちょっと頭痛の予兆を感じて飲み会には行けませんでした。来年こそは!なぜなら来年は栄えある10回目のブラスフェスティバル、メンバーもものすごいラインアップですしきっと盛り上がります!
・・・ということでフェスティバルが終わって要らなくなった参加者用のベストをお土産にいただいて帰りました。
(そのベストもSサイズですが男性用のサイズなので父の手に渡るみたいです)

ということで性質の違う(そして一緒にいる友達のカテゴリーも違う)2つのコンサートをたっぷりエンジョイした一日でした。音楽も、人といるのも楽しめて、寒いけど外に出てよかったです(笑)
これから仕事仕事にダフニスとクロエと忙しくなりますががんばらなくちゃ、ですね。


今日の一曲: セザール・フランク コラール イ短調



(リンクしたのはオルガン独奏版です)

先ほどのコンサートで演奏された曲。おそらく初めて聴いた曲だと思います。
フランクというとフランス人でありながら結構バッハみたいなスタイルも兼ね備えた音楽を書く人で。
(重厚さとか半音階的なハーモニーの使い方とか、あとオルガン使いの印象もあるんでしょうね)
それから人生の晩期までその音楽が認められなかった作曲家でもあります。今でも一部の曲をのぞいてあんまり知られてない感が。一番有名なのは交響曲ニ短調でしょうね。

そんなフランクのこの曲。ものすごいオルガンの音のリッチさ、ハーモニーのカラフルさ、空気を満たす音の重厚さがまあ凄い。
トランペットも少しジャズが入ったような音色で(今回吹いた方がジャズ畑の人、というのもありますが)、翔るようなパッセージを奏でます。
金管アンサンブルとオルガン、というのは音響的にも(直感ですが。特にこういうホールだと)ものすごく相性が良いですし、トランペットとオルガン、というのもなかなか綺麗に組み合うアンサンブルだったりします。(どちらもキリスト教のイメージが強い楽器ですしね、こういう曲には向いてるのかも)

バッハのオルガン曲もそうですし、メシアンのオルガン曲もそうですが、フランクのオルガン曲にもまたオルガンが「宇宙」であること、様々な意味で「無限」を可能にできることを本当に全身で感じます。

オルガン音楽に関してはステレオで聞くのもいいですが実際に生で聞くのを激しくおすすめします。
オルガンはそれが設えられてる教会やホールもまた楽器の一部で、聴衆が楽器の中に入って音楽を聴くという珍しい形態の楽器で。
さらには個々の楽器による音の違いだけでなくその建物による音の違いも驚くほどありますし、いろんな「歴史」を本当に近く感じることができる楽器でもありますので。
日本では限られているかもしれませんが欧米(そして豪)に行った際は是非、宗教を信仰してなくても日曜日のミサとか、小さい教会でも良いからちょっと行ってみるといいですよ~

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ダブルコンサートの日:パート1 Duo225
一つ前のエントリーに拍手どうもです♪いろんな方向に元気に(?)ぐるぐるしてます~

昨日はちょっとぶりにメルボルンで出かけてきました。昼と夜にコンサート2つ。
どちらもどうしても行きたいと思ってたコンサートで、気合いを入れて聴きに行きました(笑)
昼にあったのがピアノデュオ「Duo 225」のコンサート。メンバーは大学で同門だった友達(後輩)2人。
二人は同じ先生に習い、どっちもアジア系であるという共通点の他にもう一つ大事な共通点があります。
それは彼らが大学で音楽科を卒業した後かたや法律事務所で、そしてかたや医療研究でフルタイムで仕事をしながらピアノを続けていること。
(以前も書きましたがうちの先生の生徒となった人は大抵ピアノ以外の事も同時進行させる傾向が強いですね。それにしても私よりも働く時間も多いですしハードな仕事なのに凄い!)
そんな彼らが昨日デビューとなるコンサートで弾いたのが以下のプログラムです:

セルゲイ・ラフマニノフ ピアノ2台のための第2組曲
イーゴリ・ストラヴィンスキー バレエ「春の祭典」(2台ピアノのための編曲)

このコンサート、とある教会で開かれたのですが3MBSから録音に人が来てて。それが大学時代、最終年に私とピアノデュエット(デュオ=ピアノ2台、デュエット=連弾)をやった友達だったんです。不思議な縁。
いろいろつもる話もあったりして。そしてこないだのユースオケのトゥーランガリラの録音もやったそうで。(CD一枚コピー要求しました)

コンサートは素晴らしかったです。どっちもまあ難しい曲ですが(それぞれ違う意味で)大学のときからさらに先を行く、親しい音だけどもっと進化した音を聞かせてくれました。
二人とも(職業もそうなのですが)ものすごいロジカルな思考と研ぎ澄まされた感性、それをささえる技巧を持ってるなあ・・・と。一生勝てないですわ(笑)

「春の祭典」は長いことよく知ってる曲ですがピアノバージョンを聞くのはこれで初めて。オケ版と違った魅力がありますね。オケでしか聞こえない、またはうまくいかない部分もありますし(同じコードでも違う音色で重ねることが大切で、ピアノでやると変に聞こえるものも)、逆にピアノで初めて生きるものもあり。
特にスローな部分はストラヴィンスキーと同時代で実際に接点のあったドビュッシー(この曲をバレエ・リュスに最初に持ってった時はストラヴィンスキーとドビュッシーでデュエットやったんですよ)に似た部分もあって。
第2部の序曲が特にそんな感じで、ものすごーく好きだったんですが実際奏者に聞いてみるとそのセクションは私たちの先生がアドバイスとかくれたところだ、という話で。
ドビュッシーなわけだ&自分が気に入るわけだ。

今回こうやってデビューだったわけですがもちろんコンサートの後では「次はなに弾くの?」という話になり。
2人のうちの年下の方(私とは3才違い?)は今度はフランス音楽がやりたい、と言ってました。ラヴェルのラ・ヴァルスとかスペイン狂詩曲とか、ドビュッシーの海とか。
どうしてもオケ曲の編曲は入ってくるみたいですね。2つピアノがあればオーケストラに等しい働きができますが、先ほども書きましたようにオケの曲をピアノでやるといろいろ違う魅力やたまに弱さも出てきて面白いので是非オケ曲をやってほしいと思ってます(笑)
私もデュオ・デュエットやりたいなーまた~

そうしてコンサートが終わって、友達同士数人でちょっとマクドナルドへ。
昨日は実はオージーフットボールのグランドファイナル(Collingwood Magpies vs Geelong Cats)で、電車や通りやあたりのパブはチーム色をまとった人がたくさん。
普段はそんなに熱心にフットボールを見ない人でもこの日ばかりは家族で集まって試合を見たりパブで観戦したりするそうです。そして今年はどうやらアンチが多いらしいCollingwoodがプレーしているということでプレーしてないチームの、そして決まったチームがない「アンチCollingwood」の皆さんもこぞってGeelongを応援するとかなんとか・・・

普段は私もフットボールは見ないのですがマクドナルドの後は奏者の一人でもある友達の家で最後のquarterを観戦。(でも前回見たのは割と最近、Baby showerの夜でした。どこのチームかわかりませんがめちゃくちゃな点差で負けてました。放送されてない試合では1点差、といい勝負だったのがあったのに・・・)
フットボールは学校の体育の授業でやりましたよ、ちなみに(女子校ですが)。プロテクター無しの男の野蛮な(良い意味でも悪い意味でも)ぶつかりあいです(笑)
今年勝ったのはGeelong Cats。最後のquarter、もう残り10分くらいで勝負はついていたに等しかったです。というかGeelongはもう残り7分くらいでベンチの人たち喜び始めてましたしね・・・1ゴールが6点(あとゴールの横のポールの間に入ると1 behindで1点)で、ぼこぼこ点が入るスポーツなのである程度ひっくりかえらないところはでてくるようです。
たまにはこういうのもいいですね。

そして見終わったところで私は駅に落としてもらってシティから戻ってくる対向電車のCollingwoodサポーターのしんみりした顔を見届けながらシティへ。
シティでは夜にぶらすフェスティバルのファイナルコンサートがあったのです・・・が、これもコンサート以外にも話すことがあるので次回へ続きます。
こうご期待~


今日の一曲: セルゲイ・ラフマニノフ 2台のピアノのための第2組曲 第3楽章「ロマンス」



ラフマニノフと言ったらロマンチック、という等式はもう黄金の方程式ですね(謎)
でもこのロマンスはindulgingなものではなくちょっとドライな感じ。
それにはやっぱり音の多さがあるのかな、と思います。甘美なメロディーにどっぷり浸からせない、幾重ものハープのようなアルペジオの波。
それは流れる水よりももっと軽く、光か風のようなタッチで最初から最後まで包みます。

ピアノらしいけど、ピアノを超えるような。
人間が弾いていて、人間らしい感情にあふれているけれどそれをもっと超えるような。
この緻密な音楽は2人だから、そしてピアノ2台だから実現できる(そしてオーケストラではまね出来ない!)ものなのです。

この組曲みたいに難しい曲だと普通スローな楽章は奏者にとっても聞き手にとってもちょっとほっとする間を与えるはずなのですがまあこのスローな楽章の難しいこと(笑)
デュオの年上の方が見せてくれたのですが第2ピアノパートには「一見難しそうじゃないのに恐ろしく難しいソロ」があるそうで(曲の最後の方)。
楽譜面はとってもラフマニノフらしいというか、もう一人請け負ってくれてるのに妥協のないパートです。

終始ハードなラフマニノフに加えて何をどう弾いても難しい春の祭典を弾いてくれて(かなりプログラムとしていいコンビネーションでした)、2人に本当にお疲れ様、と言いたいです。(言いましたが)

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