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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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神経昂ぶる(汗)「惑星」リハーサル
前回のエントリーに拍手ありがとうございます!
ユースオケのラジオ放送(トゥーランガリラ)、そしてコンサート(惑星)についてはまた追って連絡しますね~

今日もまたリハーサルでした。
コンサートの前半で弾く人たちは朝からリハーサル。私は昼の間のハープ2人と指揮者さんとのセッションからスタート。
みんなが午後のリハーサルにやってきて周りが騒がしくなるのであんまり長くはできなかったです。ハープもチェレスタも音が小さいので(笑)でも当事者全員にとって有意義でした。大切です。

そして午後からはフルリハーサル。まずは火星と天王星、そして休憩後に海王星、水星、金星。
火星はある意味一番簡単なのかもしれませんね。一部ちょっとトリッキーなところがありますが、おのずとまとまるようなところがありますし、容易に盛り上がりますし。
それが実は天王星だときかないところがありますね。天王星はリズム(後打ちなど)とかテンポとか楽器同士の絡みに一ひねりあったりで。
でもどっちの楽章でもティンパニが元気なのは頼もしいですね。(あと今はユースオケ弦が強いですね!)
天王星の後半スタートのティンパニ2人+ハープ2人+ビオラの力強いリズムが好きです。
リズムと言えばやっぱり火星が強烈です。周りであの特徴的なリズムが繰り返し繰り返しきこえてくると交感神経がどんどん興奮します(汗)気づくと足の指でリズムとってたり。
ここら辺の楽章は特に今感情のねじのゆるみのひどさを感じますね・・・おとなしく、気分がつり上げられないように、と自分を抑えるのが本当に大変。みんなみたいに弾いてれば少しはましなのかな・・・

リハーサル後半はチェレスタ活躍。
あんまり音量についてフィードバックがないのでまだちょっと自信ないのですが少なくとも海王星では私もちょっと音押さえた方がいいかな、でもアルペジオの音の粒がちゃんとそろわないように、の間でちょっと一人試行錯誤中。
真ん中ぐらいでチェレスタの完全なソロ、といってもいいような場所があるんですが、そこは(カデンツァではないですが)自由に弾いて、と言われてなんだかくすぐったいです(笑)といってもあんまりテンポをくずすわけではないです。ただフレーズの作り方というか、「流れ」をこっち任せにしてくれるということで。

他の楽章もちょっとそういうところあるのですが水星は今割と堅いかもなあ。
速いですし細かいですしそれぞれのパートが断片的なのでオケとしてのアンサンブルが一番難しい曲でもあります。でも「風のように」(指揮者談)飛んで流れなくちゃいけないので、最終的には。

金星は本当にいいものを聞かせてもらいました。コンマスの女の子のソロが!美しいだけでなく、私が理想としている音そのもので。#6つで繊細かつ息が長いソロ、ものすごく難しいはずなのですがいやあすごかった。
チェロのソロも金星は難しいものがいくつかあるのですがそっちもしっかりがんばってやってましたよ~
金星はホルン以外の金管、打楽器ほとんどなどが弾かないので最後にリハーサルされるのですが、最後にやるとホルンがちょっとばかりへとへとになるのでいつもベストなホルンが聞けないのが残念。
(本番は第2楽章なので期待!)
金星はチェレスタ弾きとして弾くには一番のびのびと弾けるので良いです。まだ今回の指揮者さんとのコミュニケーションに慣れてない部分もありますががんばってます!

本番まで1週間+1日、というのはやっぱり短いなあ、と思います。
まだまだ弱さ、堅さがあったり、個々の練習必要なところもありますし(もちろん私も)、まだまだそれぞれの楽章のキャラクターが生きてない感じもあるのですが・・・
でも週末は前回のコンサートと同じくみっちり集中モード。トゥーランガリラができるなら今回もきっと大丈夫!と思います。
キーボード、チェレスタ自体で練習できる時間は限られてるのでなんとか現地調整MAXで行きたいと思います。

それにしても感情のねじのゆるさは本当に気になります。
外から見て分かるようなものではないのですが自分の中では大波ですし。
血液検査の結果、来週のアポでなんとかできるものだといいなあ・・・
帰りの電車でも大分神経興奮してましたし。
不安系統じゃないんですよね。あくまでも感情の方だと思います。

そんながっつりぐらぐらしている間ってやっぱり音楽への反応の仕方も変わります。
(芸術的なあれで素晴らしいっちゃあそうかもしれませんが自分の感情が自分の制御をすりぬけてくのはとっても不快ですし、その時点でもう大分しんどいですからね~この分だとコンサートの前半、特にタリス・ファンタジーなんか客席で聴けなさそうです・・・・)
そういった状態で惑星を聴く(しかもオケの中から)とこういう反応になります:
火星→このリズムになりたい! 金星→抱きたい! 水星→飛びたい! 木星→歌いたい! 土星→全身で感じたい! 天王星→踊りたい! 海王星→飲み込まれたい!
・・・・と、これだけ多様な感覚と感情を湧き起こす音楽、ということで(笑)
がっつり音楽を感じながらも冷静に、感情をコントロールしながら生かして音楽したいです。


今日の一曲: グスタフ・ホルスト 「惑星」より「金星」



落ち着け自分!という戒めを込めてこのチョイス。
不穏・凶暴・攻撃的の「戦いをもたらす者」である火星、そして素早く・変化自在・Volatileな「翼を持った使者」水星の間に位置する金星、その副題は「平和をもたらす者」。
のびのびとしたホルンのソロで始まるこの楽章、心地よいゆっくりなテンポ、弦と木管、ハープを中心としたサウンド。

でも地に足がついているという感じではなく、少しふわふわしているまま暖かさと優しさ、やわらかさにくるまれて進んでいく感じ。
それはこの曲が変ホ長調で書かれていながらその中でほとんど変ホ長調の和音が純粋な形ででてこない、ということ。(完全終止も2回しかないんですよね)最後の最後のチェレスタの音も変ホ長調の和音+αの「α」の音なので・・・
だから「終わる」感じがしなくて溶けて永遠の中に消えていく感じ。

金星(ヴィーナス)というだけあってとにかく「美しい」という言葉が似合います。
最初のホルンのソロ、途中で出てくるバイオリン、チェロやオーボエのソロに代表される美しいメロディー、そしてハープやホルン、チェレスタなどが奏でる美しい伴奏の和音。
これが美なのか、という。舐めたら上品な感じで甘いんじゃないかと思われるような音楽です(笑)
(注:舐めないでください)

ゆっくり呼吸を合わせて、一つ一つの音の美しさを味わって欲しいな、と思います。
是非心を穏やかにしたい時に・・・

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お知らせなどなど
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~

最近頭の中で書きたいことがまとまらない!
ということで今日はちょっと新しく情報など入ったのでユースオケ周りなど。

まずは前回のトゥーランガリラコンサートがこちらのラジオで放送されます!
(詳細はこちらのページに英語であります)

局:3MBS (ネットにてストリーミングで視聴可、のちほど)
日時: 2011年8月26日(金) メルボルン時間午後2:30=日本時間午後1:30開始

放送時間は1時間30分強かな。(私は放送聴いて録音もしなくちゃ)
プログラムはChisholmの「Pierre Boulez à la discothèque」、そしておそらく短いトークを挟んでメシアンのトゥーランガリラ交響曲。
コンサートは7月2日の夜、3日の昼と2公演ありましたがどうやら放送されるのは2日の演奏ということに。

平日の真昼ですがネットで聴いていただけたらとてもうれしいです!
3MBSはHPのこのページから聴けます。
「Embedded Player」のセクションの左側にあるプレイヤー、それから「Standard Stream」と「Standard Stream (Alternative)」のセクションにある「MP3 via M3U」「MP3 via PLS」のリンクからお持ちのメディアプレイヤーアプリケーションで聴けるようです。
さらにTuneIn Radioのサイトの3MBSラジオのページからも聴けます。
どの方法で聴いても最初に「ストリーミング聴いてます~」のクリップが最初に流れます。
チェレスタの音がどれだけきこえるかまだ分かりませんが(最後のリハーサルまで音量下げて言われましたからねえ・・・)、お時間あれば是非聴いてください♪

↑で見て分かりますようにとっても楽しみにしております。
これでちゃんと録音残せますし、録音を聴かせると両親など諸々の方向に約束していましたので。日本に一時帰国する前に放送になってよかったー!
そしてこの放送の日の夜にはユースオケのリハーサルがあるので話にのぼるのかな、なんていう楽しみもありますしね。

こないだ今度のリハーサルのこれからの詳細スケジュールが来ました。
というのもタリス・ファンタジーは弦だけですし、揚げひばりも管は少ないですし、「惑星」も楽章によっては全く弾かない楽器もありますし。
なるべく効率良くリハーサルを進めるにはいつどの曲をやるか明確にして、奏者がなにもせずぶらぶらしてる時間を極力減らすことは大切で。リハーサルの常、といいますか。
そのおかげで土曜日は朝はリハーサル休みになりました(笑)フレンチトーストが食べれる♪
でも午後のリハーサルが始まる前にちょっとハープ2人とチェレスタで指揮者とのセッションがありますし、午後のリハーサルは金星が最後なのでリハーサルの最後の最後の音まで弾くことになりそうです(笑)

未だに書き物とか勉強とかあんまり進んでないですけど、裏を返せばお仕事もできてピアノもできてリハーサルも行けて、食べるものも楽しみにできるのでこのまま無理せずがんばっていこうと思います。
あ、来週にドクターとのアポとったんですが(明日血液検査いかな!)ついでにマッサージいってこようかなあ・・・と思ってます。最近腰がちょっと(汗)

まだまだしばらくぐだぐだが続くと思いますがよろしくお願いします(汗)



今日の一曲: オリヴィエ・メシアン トゥーランガリラ交響曲 第1楽章 「序曲」



これで紹介も最後ですね!
最後の最後に最初の楽章。というのもこの楽章はそれだけではなかなか説明しにくいのです。
題名に「序曲」とあるとおり、これが交響曲全体のゲートウェイといいますか。この交響曲を通じて繰り返しいろんな形で現れるテーマの紹介だったり、この不可思議な音楽の世界に誘う「きっかけ」といいますか。

メシアンの音楽ってちょこちょこ「第一印象がとっつきやすくない」(音楽的に必要なのですが)パターンがあります。鳥のカタログがそうで、そしてこのトゥーランガリラもまたそうで。
でも後半の繰り返されるきらきら、ピアノ+金管の掛け合う下降和音だったりもいいですよ~

以前も書いてますがこの楽章はメシアンの音楽、またはトゥーランガリラを好きになってからがいいと思います。まずは一つ一つの楽章を知って、そしてそれからこの楽章で現れるテーマを見つけて、それらがこの曲の巨大な世界をどうつないでいくかを知って。メシアンの複雑な宇宙は彼の独特の作曲法などを知って初めてわかる部分もありますが、たとえばこういう繰り返されるテーマを見つけるだけでもこの曲が「ひとつの作品」として大分つながりますよ~
そうやってこの曲を通じて、この巨きなまあるい宇宙を感じることができるんだと思います。

一つ一つの楽章も、とっつきやすさに差はでますが魅力的で。でもこの第1楽章がなければその世界はつながらない、丸く完全にならないと思います。だから時間がかかっても是非ゆっくり親しんで欲しいと思います。
メシアンの宇宙は本当に素晴らしい、唯一無二の世界なので。

拍手[1回]

惑星初リハーサル&ウィーン・アート&デザイン展
前回のエントリーに拍手ありがとうございます♪(コメントお返事済みです)
一応続きものということなのでこれからも企画どうもよろしくお願いします~

まずは告知から。

<メルボルン・ユースオーケストラ コンサート3>
ゲスト指揮者: Kristian Winther

[プログラム]
ヴォーン=ウィリアムス 「トマス・タリスの主題による幻想曲」
ヴォーン=ウィリアムス 「揚げひばり」
(休憩)
ホルスト 「惑星」

会場: Australian National Academy of Music (ANAM、国立音楽アカデミー(サウス・メルボルン))
8月28日 午後2:30開演


今日はそのコンサートのリハーサル初出席でした。
ちなみに「惑星」にはちょこちょこっとオルガンのパートがあるのですがANAMのホールはオルガンがないため私がキーボードでオルガンパートを担当することになりました(海王星の1音以外)。
これで木星以外のすべての楽章でなんらかの音を弾くことに。
キーボード使うのは久しぶりなうえかなり苦手なのでがんばらないと。
(これでチェロ、チェレスタ、オルガンと3パート制覇か!)

今日のリハーサルでは木星・土星の練習でした。(なのでオルガンパートをちょろっとチェレスタで弾いただけ、そして休憩後はヴォーン=ウィリアムス2曲をやったようです)。
どっちも(木星は当たり前のようによく聴かれますが)結構難しいんですよ。個々のパートもアンサンブルも。
木星では(今日は6人中3人しかいませんでしたが)ホルンのパートがちょっと理不尽な感じで。(母に要チェックですがかっこいい反面吹きにくい&孤立してる感じが。)
有名な中間部のメロディー、チェロで弾いてたときは(誰かが下に残らないといけないため)ずっと同じオクターブで繰り返しだった思い出。今回はメロディーを弾かず和音・ベースで支えてるハープ(これを味わえるのは隣に座ってる人の特権ですね!)、そしてティンパニに自然と注目。(ティンパニはちなみに2セット=2人で演奏です)木管と一緒に支えているのですがそれぞれの音のアタックはこの2つの楽器がものすごーく大事で、お腹にずっしり来ます。

土星は(私が海王星とともに一番好きな楽章で、ホルスト自身のお気に入り)いろんな意味で難しいですね。オケの弱点をついてくるみたいな感覚が(笑)
チェロのときも苦戦した覚えが。(エントリーが難しいのと、最初とんでもない音から始まるんですよね)
でも一番苦労してるのはフルートとハープでしょう。特にハープのパートに関してはスタンダードなオケレパートリーでこれ以上難しいものはないといえるくらい難しいと思います。
土星の難しさと魅力についてはまた別のところで改めて。

先ほどのとおり今日はあんまり弾くところがなかったのですが(主にスコアと初めて見たオルガンパートとあとハープ2台の弦を通してみる景色を楽しんでました)そのことについて「ごめん、いるの分かってたら他の楽章もやったんだけど」とあとで指揮者さんが謝りにきました(汗)今日やった楽章のリハーサルは必要だと思ったんで気にしなかったのですが(オケに関しては正直「しっかりしてくれ!」と思うところありました・・・でもトゥーランガリラも結局仕上がりましたしね、あんまり心配はしてないです)。
元はバイオリン弾きの若い指揮者さん(初対面)で。振ってるのは見て分かりやすいし音楽に関してはいい指揮者さんですがリハーサルの運び方(手際のよさ・効率よさ、さまざまな楽器のさばき方など)となるとやっぱりまだかな・・・という印象です。
それはもうやっぱり実際にリハーサルを重ねるしかないものですからね。(えらそうに言うのもなんですが・・・一応いろんな指揮者さんのリハーサル見てますので)

そしてリハーサルが早く終わったため駅に歩いて戻る途中にあるNGV美術館の「ウィーン・アート&デザイン展」に行ってきました。
面白かったです。全体的によく見るようなものなんだけど、そうでないみたいな。
20世紀当初あたりのウィーンにおいての家具・日用品などのデザインや建築、絵画などを集めた展示で、主にクリムトの作品を目当てに行きました。
さまざまな作品において共通して言えることはラインがものすごくシンプルで、はっきりしてて。そして色もはっきりしていて。だからものすごく派手な凝った装飾というのは違うのですが金などのしようできらびやかな感じはあり。
自然モチーフが多いんですよね。でもそれがある程度記号化されていて。
モダニズム全般に見える、先へ前へ行く感もあり、そして効率化・機能化の流れも見えて。

でも全体的に見るとなんだか人生肯定というかある種の「Optimism」が見えるような印象でした。
マーラーの話(ちなみに彼の肖像画もありました)もそうですし、絵画や写真などに見られる「人生を楽しむ」ようなライフスタイルのいきいきさがあって。

あ、あと特に家具なんかには日本を始め東洋の影響が見て取れますね。やっぱりsimplicityを追求するとジャパニーズデザインに行くのかな、という気はします。
それからポスターや建築で使うフォントとかもうずうずする面白さがありました。

作品で特に気に入ったのがクリムトのベートーヴェン・フリーズ(壁の上半分・四面!いのちを感じました。クリムトの書く女性って好きです)、それからTessellation風の人魚の絵、そして柄のながーい小さなリキュールグラス。あと大きなたんすっぽいものとか(どういう家に住んでたんだ?というものまで)も興味深いものいろいろとありましたね。

なんだか古典派・20世紀の「ウィーンの音楽」について別の角度からスタイル関連の確信を得たような気がします。すっきりしてて、記号化が入っててもかならずしも機械的ではなく、光と生命にあふれている・・・みたいな。
(で、思ったのはマーラーの音楽ってこういういろいろを考えるとずいぶん暗いなあ、と(笑))
行ってよかったです。勉強はもちろんですがなんかちょっと笑える面白さもあり(なぜかはよくはわからない・・・)

そしておまけ。
今日リハーサルの前にリハーサル場所(Victorian College of Artsという、以前言及しましたが今はメルボルン大学の一部となった大学)でトイレに行ったらトイレの扉に「鬱において友達のサポートが大事だ」という内容のメンタルヘルス関連団体のポスターが張ってあったのですがその周りに「そう思う」「でも難しいよね」「だからこういうポスターが大事」「それで自分も助けられた」など同意のコメントがたくさん書かれていました。
悪いほうに見ればそういう問題で苦しむ人が多くいる、ということでもあるのですがそれでもやっぱり「周りの人のサポート」の大切さをちゃんと真摯に捉えて、同意し、理解している人がいる、そしてそうやってサポートを受けられるってことに心が温かくなりました。この落書きを支えとしてメンタルヘルスもできることやったり勉強していければな、と思います。
自分にとってのWorld's Best Graffitiです!(こんどからそこの個室に入ろう)


今日の一曲: グスタフ・ホルスト 「惑星」より「木星」



以前扱ってますし有名ですし前回もイギリス音楽でしたが投入。
有名といっても全曲知ってる人は割と少ないと思います。(中間部と、あと3拍子の部分がメディアでよく使われます)
耳になじみが深いからこそちょっと視点を変えて耳を傾けてほしいところ、いっぱいありますよ。
(実は木星は全体の完成度からいうといろいろ考えた結果他の楽章に劣るのではないかと思いますが、それでも全体がうまく組み立てられていることに変わりはありません)

個人的なツボNo. 1は中間部のちょっと前、そして一番最後に現れる金管のリズム。
「たーたーたたーたかたかたーたたったーた」という速いリズム(分かるか!)なのですが・・・
この勢いというか踏み切りの快感さはなかなかです(笑)

そして先ほど書きましたがホルンもだいぶかっこいいけど難しいことやってるんでもちょっと注目してもらいたいなーと思います。主要メロディーを吹いたり、ちょっと粋な伴奏を吹いたり(3拍子の部分)。
昨日母が言ってたのですがホルンは全員一緒に音をそろえて一緒のパートを吹いてるとめちゃくちゃテンションがあがるんですよ。(近くに座ってるだけでもテンションあがりますよ!)

それから最後にキーが変わって低音楽器に中間部のメロディーが現れて、ハープや弦やそのほかの楽器が大波のような華やかできらびやかにうねるパッセージを弾いて、そこから最後まで走り抜けるのものすごく好きです。
あとは先ほど書きました「中間部でメロディー以外の楽器(特にハープ・ティンパニ)に注目する」ことですかね。あそこでハープとティンパニがなくちゃほどよい引き締めがないと思うので・・・

曲を通じてものすごく豊かなのがやっぱり木星の一番の魅力だと思います(まあ「喜びをもたらす者」ですし)。

クラシック音楽に限りませんが特にクラシック音楽で一見複雑なオケの音楽をもっと知るために、新しいことに気づくには音楽理論や知識はあんまり要らないと私は思います。
一番大切なことは曲に慣れ・親しむこと、それからさまざまな楽器の音を知ることだと思います。(そのために良い曲、というのは惑星もそうですが他にもっといいのがあるのでいつか・・・)
以前のレクチャーで音の種類の認識は聞こえる音と長期記憶にある既成テンプレートとの照合により起こる、ということを習いましたがいろんな楽器の音を聴くとあれがホルンでこれがオーボエで、というのが分かりやすくなると思います。
(あとはこの時代ですから演奏を映像で実際に見て覚えるのも有効だと思いますよ~)

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国毎に音楽紹介:イギリス編
昨日、今日と難しい案件の作業をやってました。
今日はピアノやらず夕飯前まで。内容が難しいのではなく英→和の翻訳なので・・・とてもネイティブとは言い難いレベルの日本語です(汗)このサイズの英文和訳は苦手を感じてしまいます・・・やりたくない、ではなくもっと小さな文書で徐々になれたいところですが・・・

ユースオケとの初リハーサルはもう明後日。(明日は惑星練習せんと)
すでに初対面の指揮者に対して人見知りが始まっております(汗)
今回のコンサートはオール英国プログラム。オーストラリアではプロもアマもこうやってイギリスの音楽ばっかり集めてオケのコンサートをやることは結構多いです。(学校で弾くことも多いですしね)そしてイギリス音楽中心のプログラムは大変聴衆受けがよろしい。

以前日本の家族やTwitterのフォロー先さんと日本においてのイギリス音楽演奏事情についてちょろっと何回か話し合ったことがあります。吹奏楽だと演奏頻度が割とあるみたいなのですがオケや室内楽などだとあんまり・・・という認識でしょうか。要因としては日本におけるアメリカ流のバンドの流通、それからオーストラリアは今でも強くイギリス文化の影響があること、そしてオーストラリアにおいて学校で弦楽器をやって学校あげてアンサンブルをやる文化が強いことがあるのでしょうか。

ということで今回は新しい続き物的企画の第1回として国毎(今回はイギリス!)の音楽の傾向、関連文化、名作曲家、名曲などを紹介していきたいと思います。

ヨーロッパにおけるクラシック音楽の中心と言えばドイツ・オーストリアのドイツ語圏とされていますがルネッサンス頃からイギリスでも音楽文化は活発ですし、20世紀~今に渡っても多くのすばらしい作曲家・曲を生み出しています。。バロック以前のEarly Musicの演奏にはかなりの割合でイギリス音楽が入ってきますしシェークスピアの時代の音楽なんかは映画や劇にも使われてますし。
イングランド・スコットランド・アイルランド・ウェールズ共に民族音楽としても特にメロディーに重きをおく音楽が多く、クラシック音楽でも美しいメロディーがたくさん書かれています。
(特に国の第2の国歌のように使われているI Vow to Thee My Country(木星のメロディーです)、Swing Low, Sweet Chariot、Jerusalemなどをきくと実感しますね~)

イギリス民族音楽から受け継いだのはメロディーの美しさだけではありません。イギリス音楽に独特なノスタルジックな性格、そして穏やかな色彩もまたイギリス民族音楽由来のすばらしいクオリティで。
ものすごくLaid Backな、振り返るような、思い返すような・・・
(イギリス音楽が活躍した時代の関係もあるのですが、実際民族音楽や古音楽を取り入れることが多く思えますね~)
それがものすごく日本人の「懐かしい」という感覚に近いものがあって、だから日本でももっとポピュラーになってほしいなと思っている次第です。

イギリスのクラシック音楽で特に魅力的だな、と思うジャンルが幾つかあります。

1) 吹奏楽
明るくも丸い音で、イギリスの昔からの歌や踊りの音楽の性質を受け継いだ、高貴な雰囲気があり、昼間部に美しいメロディーを挟んだマーチが特徴的です。

2) 弦楽・オーケストラ
イギリス音楽においての弦楽器のアンサンブルのサウンドというのは単純に最高!です。そしてその弦の強みはイギリスのオケレパートリーにも色濃く生きています。

3) 歌曲
実は私のイチオシです。どの国の歌曲よりもイギリスの歌曲、特にテノールが歌う歌曲が極上だと思います。伴奏はピアノにしろ他の楽器のアンサンブルにしろ本当にシンプルで、透明な高音域の声を支えます。

イギリスのおすすめ作曲家・曲、そして作曲家のスタイルのおおまかなまとめは以下です。
主に後期ロマン派~今をおおまかな時系列順で。

エドワード・エルガー (チェロ協奏曲、弦楽セレナード)(暖かみのある豊かな音)
グスタフ・ホルスト (惑星、弦楽曲「セントポール組曲」、吹奏楽のための第1組曲、第2組曲)(色彩豊かで自然のイメージが強い)
レイフ・ヴォーン=ウィリアムス (交響曲第5番、ヨブ、弦楽曲「トマス・タリスの主題による幻想曲」)(印象派風の透明感、シンフォニックなサウンド)
フレデリック・ディーリアス (チェロ協奏曲、管弦楽曲「春初めてのカッコウの声を聴いて」、「ブリッグの定期市」)(フランスがちょっと入ったようなメロディーとハーモニーの色彩)
ピーター・ウォーロック (歌曲「シャクシギ」、弦楽曲「カプリオール組曲」)(ちょっと渋め、独特の空間)
ベンジャミン・ブリテン (戦争レクイエム、シンフォニア・ダ・レクイエム、オペラ「ピーター・グライムス」、無伴奏チェロ組曲第1~3番)(ショスタコにも影響を受けた独特の暗さと声楽の強さ)
トマス・アデズ (Asyla、Arcadiana四重奏曲、Living Toys、Origins of the Harp, ピアノ曲「Darkness Visible」)(小編成の透明でアブストラクトなサウンド、古と新の融合)

どこかで縁があれば是非是非上記のようなイギリスのすばらしい音楽に触れてほしいなと本当に強く思っています。
(そしてどこの国の音楽でもお国の演奏が一番ですがイギリス音楽は特に強くイギリス出身の音楽科の演奏を聴くことを推奨します!)


今日の一曲: ピーター・ウォーロック 「シャクシギ」



シャクシギ=Curlewです。メシアンの「鳥のカタログ」の最後の楽章の「ダイシャクシギ」と同じ鳥で(フランスとはいえケルト文化の影響がある地域なところが興味深いですね)、ブリテンの「Curlew River」にも言及があります。
灰茶色でふっくらとした、曲がったくちばしの水鳥で、どうやらあの世とこの世の間を飛ぶ鳥というイメージがそれらの曲からちらほら読み取れます。

この曲は数年知ってるのですがなかなかじっくり向き合える時間がなくて。歌詞もイエイツの詩で本当にすばらしいものですし、ものすごく独特な空間と時間が流れる面白い曲なんですが・・・

やっぱりウォーロックの音楽って渋いなあ、と思います。
まず歌い手を支える楽器アンサンブルのメンツ。弦楽四重奏にフルート、コールアングレというちょっと変わったラインアップで。
それが絡み合う様もなんだかそれぞれ楽器・声の間にがらんとした空間が開けているようで、そして時の流れがものすごく遅くなるような感覚がして。

Curlewを題材にする曲ってノスタルジーに加えてどこか寂しげな、涼しげな、その鳥の色をした空気があたりを包むのが好きです。秋・冬の海を見て、風を感じながらいつかこの曲を一人きりで聴いてみたいです。

拍手[1回]

先取り?2011年春夏レパートリーコレクション
前回のエントリーに拍手ありがとうございます♪
続報が待ち遠しいです。

まだまだ言語コミュニケーションが鈍ってますが音楽は比較的はかどってます。
昨日は(ちょっと短かったですが)レッスンもありました。先生は言葉数こそ多くないですがとても心強い、というか後押しされた感じで。やっぱり音楽に関して今自分が必要としているものの一つだったんだな、と改めて。
(ちょうど日曜日の帰りにアート・デザイン系の友達とMentorの重要さ

レッスンの後にバルトークの楽曲でなにか弾くに良いものがないか先生に聞いてみました。
というのもバルトークの音楽は物心つかないころから親しんできたのにオケの外では弾いてない、ということで。
先生のおすすめはop.14の組曲、それから組曲「戸外にて」(Out of Doors Suite)。
CDを借りて聴いてみたところ「戸外にて」の方が(こっちの方が難しいらしいのですが)同時期に書かれた「中国の不思議な役人」、ストラヴィンスキーの「春の祭典」やクラムの音楽に強く通じるところがあるのと、メシアンコンクールの課題曲だったこと、それから即興的なエレメントに教えられることが多くあるのではないかという理由でそっちにすることにしました。

といってもまだ今はロシア音楽祭りの真っ最中。
まだまだラフマニノフ、カバレフスキー、スクリャービンなどでやることいっぱいなのですがすでにこれから春夏に弾きたい曲が溜まってきたのでメモがてらに紹介します。
全部弾きたいことは弾きたいけど実際どれだけ達成できるかな・・・

(1) バルトーク 組曲「戸外にて」
バルトークの「打楽器としてピアノを使う」作風やリズム、ワイルドさ、そしてクラムの音楽に影響した「夜の音楽」作風も入ってます。メシアンの音楽と似て鳥、虫やカエルの声が登場したり。

(2) プーランク 即興曲集
全部は弾くと思いませんが木管楽器のソナタににた曲調のものや、最後のエディット・ピアフ献呈のものは押さえておきたいところ。プーランクも縁がありながらなかなか自分では弾いたことないのでそろそろ、ぜひ。

(3) メシアン
メシアンは「20のまなざし」の第5番をまず弾きたいです。以前も弾いたことがあるのですがトゥーランガリラで「チェレスタでできなかった!」ということ、それからステンドグラス的デザインをやって改めて音楽での色彩の表現をもっと!と思ったことどちらも満たされる曲で。そして何より好きで弾きたいので。
そして「鳥のカタログ」復帰ももくろみ中。まずはオーストラリアの乾いた夏にぴったりな「ヒメコウテンシ」絶対。そこからどこに進むかはまだ未定です。

(4) ラヴェル
ラヴェルは以前弾いてた「クープランの墓」の残り(難しいと定評のあるフーガ、トッカータ)に戻るか「鏡」の再習得に戻るか迷ってます。ソナチネもまたやりたいんですが・・・うーん。今はまだ無理かな。

(5) ドビュッシー 「映像」第1,2集
これも6曲中今3曲弾いてるんですよね。余裕ができたら弾けるといいんですが(前奏曲とかよりはこっちの方が性に合うのですよねー)。第2集の「金色の魚」をなるべく最後に残して・・・という方針で進めてます。

(6) クラム 「Eine Kleine Mitternachtmusik」
この夏は是非ともクラムに戻りたい!ということで割合的に「特殊奏法」が少ない(=アップライトピアノでも練習できる)この曲を。何よりも楽しみたいのです♪

(7) ヴィラ=ロボス 「ブラジルのバッハ」第4番
今年春夏のイチオシ曲です。この曲もまた昔から知ってるのですがブラジル音楽、ヴィラ=ロボスは初めて。是非是非レパートリーに加えたいと今から意気込んでます。

(8) スペイン系の何か
スペイン系もいろんなところで親しみながらあんまり手つけてなくて・・・カタルーニャ出身のモンポウとは違う、アンダルシア中心のスペイン文化をグラナドスの「ゴイェスカス」やアルベニスの「イベリア」あたりから味わえればなーとぼんやり思ってます。

こうやってみると秋冬のレパートリーとはやっぱりがらっと専門分野が変わりますね。季節に合わせて、というのと季節によって変わる自分の状態や強みにあわせて、というのと。(ある程度移行過程をなんとかしなきゃな・・・)
弾くこと、そして音楽を通した自分のモニタリングもそうですが音楽を通していろいろやりくりしていきたいです。


今日の一曲: クロード・ドビュッシー 「映像」第1集より「Mouvement」



数ヶ月前に弾いてたドビュッシーです。録音はせずじまい。また(主に技巧で)成長して再挑戦を狙ってます。
Mouvement=フランス語で「運動」「動き」などの意味がありますが日本語に直すとどうもニュアンスが正確ではないような気がしてフランス語のままにしておきました。

この曲を聴いてちょっと思うのはPerpetual Motion=永久運動という言葉。
永久運動に関してはラヴェルが得意なんですけど(バイオリンソナタの最終楽章、クープランの墓のトッカータ、など)ドビュッシーも似たようなことをするんだなーと。
でもラヴェルの音楽と比べると機械くささがないというか(そんなラヴェルが好きなんですけどね~)

この曲はハ長調で書かれてますが半音階、全和音、減七和音など様々なハーモニーが現れます。ハ長調は様々な色を乗せる白いキャンバス、みたいな言い方を私はよくするのですがこの曲はその典型的な例じゃないかと思います。
以前キーワードto音楽で「お天気雨」的な言葉にこの曲を当てはめたのですがこの曲に現れる光・色彩のすばらしさは(ドビュッシーがその言葉で形容されるのをよく思ってなかったことを承知で)「印象派」的なものがあると思います。

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