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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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音楽好きがラグビーを観てみた
前回のエントリーに拍手どうもです~

「そろそろ旅行スーツケースを片付けなかんな」から始まって断捨離とはいかないまでも物片付け&物処分をしてるとこです。服とかは結構行けるんだけど一番困るのは本(特に日本語の)なんだよなあ・・・

どうやらこの頃天気が悪くて&春で(困るほどではないですが)わずかに神経が興奮気味で。
こういうときこそ生活リズムに気をつけなきゃいけないのは分かってるのですが昨夜はちょっと思い立って午前3時からラグビーのW杯決勝観ちゃいました。

そもそもラグビーをなぜ突然気にし始めたかというと。
数週間前同じくラグビーW杯でイングランド敗退が決まったときに英Classic FMからこんなツイートがありまして。訳すると(オーストラリアの第2の国歌として歌われる)「Waltzing Matilda」よりも(イギリスの第2の国歌的に歌われる曲の一つである)「Jerusalem」の方がずっと良い曲だもんね、という話で。
そんなこと言われちゃったらオーストラリアに優勝してもらってWaltzing Matildaを響き渡らせてもらわなければ、と音楽好きオージーとしてちょっと燃えてしまったわけです。

(ちなみにですがイギリスの第2の国歌的な曲はいくつかあって場面によって歌われる曲は違うのですが、ラグビーだったら「Jerusalem」ではなく「Swing Low, Sweet Chariot」を歌うことが多いです。「Jerusalem」はプロムズの最後のコンサートで歌うのが有名。ただswing lowは元はアメリカの黒人霊歌なので「イギリスでこれが美しい!」というのとはちょっと違うんですよね)

そんなツイートから数週間、オーストラリアのラグビーチーム「ワラビーズ」は無事決勝まで勝ち上がって強敵ニュージーランドの「オールブラックス」と優勝の座をかけて戦うことになり。
もしも勝ったらWaltzing matilda、これは見逃せないと思って大分遅くまで起きて観てました。

ラグビーは観るのも初めてだし体育の授業でもやりませんでしたし、ほんとに何も知らない状態での初観戦でした。でも学校でオージーフットボールはやったし(女子校ですがやったんですよ)ちょっと観たこともあるのでちょっとは比較・参照対象にはなったかも。
それでもどういうゲームでどっちが強くて誰がすごい、くらいは分かったかな。あとペナルティとか細かいところはtwitterで知ってる人がつぶやいてるのを見て学んだり。

ちゃんと分かろうと思って見てみると面白いものですね。なんとなーく碁に似てるところがあったり、チームワークがサッカーやオージーフットボールと全然違う機能になってたり。オールブラックスの強さも初心者でもわかるくらいわかりやすい要素があって。

結局オーストラリアは負けて準優勝という結果で、Waltzing Matildaの歌声が響くことはなかったですがいい試合でした。
ただ(今回の大会はイギリス開催だったのですが)決勝でオーストラリアとニュージーランドが戦ってる最中に地元ファンからSwing Low, Sweet Chariotの歌声が起こったのは(waltzing matildaが何より聞きたかった音楽好きとして)すっごくずるいと思ったですよ。
数年前に特番でクイズガットショットってのがありましたが決勝で脱落者(ゾンビ)が賞金横取り出来て準優勝はなんにももらえないあれと一緒じゃないか。

そういえばニュージーランドといえば試合前のハカ(昨日のはこちらで見れます)が有名で最高にかっこいいですが、トロフィー受け取ったあと表彰台に並んだ時になにか歌ってたのですがあれはなんだったんだろう。
そもそも同じオセアニア・同じ英国圏といえどオーストラリアとニュージーランドではかなり文化に違いがあって(イギリスとオーストラリアよりも遠いんじゃないかな)。ニュージーランドはハワイとかミクロネシアとかに近いんですよね。
だから優勝した場合の盛り上がりでいうとオーストラリアがwaltzing matilda歌うのとイギリスがswing low歌うのが似てるんだな。
(ただオーストラリアはアジア寄りで原住民はインドネシアの方とルーツが繋がってるはずなので向こうのケチャとかはどっかリンクがないのかしらん)

ということで4年後に今度は日本でWaltzing matildaが響き渡るよう指をクロスすることにします。次回は&次回までにもういくつかラグビーの試合見たいですね。オーストラリア・ニュージーランドはもちろんですが他も。

そんなこんなでこの曲を紹介するのはなんかあれですがしょうがない。イギリスの第2の国歌ってちょっと悔しくなるほど美しい曲多いんだよなー。


今日の一曲: Sir Hubert Parry 「Jerusalem」



自分もイギリス文化圏で何年も育ってイギリスの音楽の、メロディーとその他諸々の美しさは親しみを感じて聴くたびに噛みしめています。もう好きで好きで。
そしてこの話になると毎回言うのですがイギリスのメロディーって斉唱・合唱するとイギリスに対してどこからか愛国心が湧いてきて。プロムズの映像とか12年前のイングランドラグビー優勝とかそういった場面にそういう音楽があるのを目にするとちょっとばかりうらやましくなったり。

「Jerusalem」ももちろんそういうシチュエーションで聴くことが多い曲。前述の通りプロムズの最後のコンサートで演奏される・歌われるのが有名で、今ちょっと2012年の演奏をBBC公式の動画で見つけたのですがすっごい壮大な演奏になってますね!歌ってる人の数が多いのもそうですし、アレンジが超盛り上がる感じに(笑)メロディー自体は本来結構しっとりしているんですけどね。

リンクしたCDはBBCオケによる「これぞイギリス!」的な曲が盛りだくさん。Rule Britanniaに威風堂々第1番に木星にグリーンスリーブスにニムロッド、苦笑しちゃうほど定番中の定番ぞろいです。ちなみにイギリス人にとってはヘンデルはイギリスの作曲家です(ハレルヤコーラスと王宮の花火の音楽が収録されてます)。

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メルボルンの気候・観光視点から
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。

なんかちょっと思い立って少しぶりにポケモンORAS&XYを開けてみてました。前回育成してた頃からちょっと環境も変わったりして育ててみたいポケモンが出来たのでまた繁殖孵化育成してみようかなーと。三國志11と両立可能かさて。

今日はこんな記事がfacebookで回ってきました。メルボルンに住んでる人がもう聞かれ飽きた29の質問(英語)。カジノはあるけど行かないとか観覧車は乗るより遠くから眺めるものとか色々頷くこといっぱいでしたが思わず「あっ」と思ったのは7番目の質問。
訳するとQ.「(メルボルンに行くのに)セーター持ってった方がいい?」A.「どの季節でも持ってきたほうがいい。あと日焼け止めも。」なのですが、改めて考えてみれば確かにそう。
なので住んでるとちょっと忘れがちな(だって家に全部服あるから・・・)、メルボルンを観光するときに覚えて起きたい気候の話をちょっと書いてみようと思います。

メルボルンは「一日に四季がある」とまで言われる街(一年ももちろんはっきりと四季に別れてますが)。冬でも最高気温が一桁になることはないし、夏は40度超えても乾燥しているため(超乾燥ですが)過ごしにくいことはなかったり、一般的な情報サイトや本とかで気温のグラフを見てもこれといって目立った異常はないのですが、そういうデータから見られない諸々があったり。

ちょうど今の春(9月~11月)は特に天候が不安定な季節。20度未満+曇り・雨での寒さから30度まで届く暑さまで天気幅が広く、1週間くらいの間でも両方表れることがあったり。
住んでるとほんと衣替えのタイミングに困ります。その分秋(3月~5月)の方が暑い日が減って気温グラフがだんだん穏やかになって冬になる感がわかりやすいかも。

冬(6月~8月)はもちろんセーターが要りますし、雨も降ることが多かったりで数字より寒く感じることも多いかも。ユニクロが出来てからというものローカルの人でもライトダウンジャケットの人が増えましたね。フリースも重宝します。(もちろんスキーしにとか海見にとか街から離れる場合はもっと装備してかなきゃだめ)

雨に関しては頻度は冬・春に多めですが、とはいえどんな季節でも長雨はあんまりないかも。
日本に帰ると雨長いなーと感覚的に思いますし、メルボルンでは「ああまあそのうち止むかな」と軽く構えることが多いような。(なので傘もあんまり使わない)
ただ特に夏(12月~2月)とかスコールっぽくなることもありますし、夏でも冬でも春でも霰なんかが降ることもあるので過信は禁物。

先ほど「どの季節でもセーター1枚持っとけ」という話が出ましたがそれは夏も例外じゃありません。夏でも日によっては天気悪め+気温20度台前半で涼しいこともありますし、なんせクールチェンジなるものがあるもので。
メルボルンの夏で最高気温が30度台・40度台になる日の予報にたまにある「クールチェンジ」は主に午後になって風が暖かい北風から突然冷たい南風に変わって気温が急降下すること。雨を伴う場合もありますがない場合もあり、ない場合でも気温がものの5分で10度以上下がり、クールチェンジ前の服装では肌寒く感じることも珍しくないです。
薄手のセーターまでとはいかないけど30度以上になる時でもカーディガンとか羽織る物を持ち歩くのがおすすめ(荷物に詰めるだけじゃなくて持ち歩く)。

そして日焼け止めの件。夏はもちろんですが秋でも春でも(人によっては冬でも)かなり日差しがきついと感じることがあります。サングラスも持ってったほうがいいです(特に運転するなら)。
夏だったら外に出るときは必ず日焼け止め。そこら辺歩いてるだけだったら日本で使ってる普段のやつでいいけど海で泳いだりするなら強さ・耐水特化したものが必須。そして一日中外にいるなら途中でまた塗り追加しなくちゃだめです。
ただし、こっちの友達に聞くところによると夕方は5時以降は(日光のアングルの関係で)日焼け止めを塗る意義は低いらしいです。ちなみに夏は9時とかまで明るかったりするのでサングラスは夕方でも必要。

夏について気をつけなくちゃいけないのが「Total fire ban」。気温の高くて特に乾燥してる日は火事の発生を防ぐために「total fire ban」といって屋外で火を使っちゃいけないことになっています。total fire banは天気予報にも出てきますし、田舎では道路脇に火災危険度を表す標識が出ますのでcool changeとtotal fire banは毎日天気予報を要チェック。

あと中東とか砂漠の国と似て乾いて空気が熱くて日光が熱いのである程度は肌を服で覆った方が過ごしやすいこともあったり。(あと日焼け止め塗るのが少なくて済む)
そして夏は夜まで暑いことはかなり少ない(ただし建物の中は構造によってある)のでやっぱりカーディガンとか有用。

なので夏にメルボルンに遊びに行くことになっても服はちゃんと幅広く備えていったほうがよいです。ただどんな季節でも例外がありますし、どうしても困ったらメルボルンにはユニクロが数店舗あるので非常時には活用もできます。
住んでる分には「メルボルンは異常気象がデフォルト」みたいにある程度割り切ってますが旅行とかで来ると違うだろうしなあ。
とはいえ台風とか地震とかそういったものはほぼないのでそういうとこは安心ですが。

とりあえず考えて思いついただけ書いたので網羅できてるかは怪しいですがこんなところですかね。とにかくメルボルン旅行の気候・天候についてはガイドブックや住んでる人の話を広く参考にするのが吉です。
ちなみにメルボルンに遊びに来るのに私がおすすめしたい季節はやっぱり夏ですかね。外に出るのがしんどいような暑い日もありますがとにかく天気がいい日が多く、日も長く、街も明るい。
ただ服装だったり天気予報チェックだったり日差し対策だったり脱水対策だったり準備を整えてくださいねー。


今日の一曲: ファーディ・グローフェ 「グランド・キャニオン組曲」第3楽章「山道を行く」



なんか父のCDコレクションでまだもらってなかったアメリカ音楽のCDに収録されてました。
クラムの音楽とか聞いてるとアメリカの田舎の乾燥してる方の気候とかスペインの乾燥してる地方の気候とか(なんてぼんやりした形容なんだ)、結構メルボルンの夏と似てるんじゃないかなーと思います。あくまでも音楽のイメージですが、でも少なくとも音楽の生まれたところの気候のドライ・ウェットは音楽に表れると思うんですよね。
そもそもだってグランド・キャニオンは写真とかで見ると色もオーストラリアの中心部に似てるし。

ただ「田舎の風景」でいうとオーストラリアとアメリカでは視覚的にも音楽的にもかなり違うな、とこの「山道を行く」なんかを聞いてると思います。ゆるさが違うというか、人の感じが値が違うというか。この楽章でメインになってる「ロバに乗って歩く」場面、足取りも鳴き声も描写が見事でびっくりするのですが、そのロバのいる情景、いかにも田舎のカウボーイなメロディー、どれも間違いなくアメリカンなテイスト。

そんなアメリカンな雰囲気だからちょっとびっくりしたのが最後にあるチェレスタのソロ!しかも完全無伴奏のカデンツァですよ!えー!(前々からどっかで「グランド・キャニオン組曲」にはチェレスタソロがあるってことは見て知ってたのですが意外だったー)
・・・いつか弾きたいなあ。
あと他の楽章は景色描写が中心みたいなので(本来そっちの方が先に好きになると思われたんだけど)もっと聴き込みたい。

手持ち録音をAmazonで見つけたらジャケットのまあわかりやすくアメリカンなこと!(笑)
残念ながら試聴はなかったのですがキューバ序曲とかエル・サロン・メヒコとかアメリカが取り入れた周りの文化も含めた楽しい曲揃いです。

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すっかりメルボルンのショッピングの一員に。
日本に行くまであと1週間を切りました。
お土産ショッピングもほぼ終わり(明日またシティに行かなきゃ)、相変わらずピアノができない日々でなんだかぐるぐるしています。
とにかく買い物が大幅に済んだのは昨日妹とシティにいったおかげ。2人以上で買い物すると1人での買い物より(主に服で)予期せぬ物を買ってしまう。逆に言うと1人だとなかなか買い物は構えてしまうようで。

そんな昨日の買い物のメインロケーションはメルボルンのシティの真ん中ほどにあるMyer、David Jones、Emporium、そしてMelbourne Centralと複数のショッピングセンターが(物理的に)つながっているエリア。買い物のジャンルが決まってなかったり色んなものを買ったりするのはここが一番便利です。

中でもEmporiumは去年オープンした新しいショッピングセンター。前はMyerの一部だったとこが多数の店舗が入るショッピングセンターになったのですが、ちょうどMyer&David JonesとMelbourne Centralの間に位置するので閉鎖中は不便だったー。買い物しながら移動するならSwanston Streetに出るよりもショッピングセンターを渡り歩く方が快適ですしね。

Emporiumは何よりユニクロ豪1号店が入ったことで有名ですが、オーストラリアのブランド・海外のブランドなどジャンルも色々充実しています。
フードコートもちょっと他とは違うラインアップだったり、ショッピングセンターが並ぶ中でちょっと違うテイストが出ている様子。
そうやってEmporiumがメルボルンにできて1年、すっかり街になじんできたようで。

自分はやっぱりユニクロは重宝するのですが、他にもEmporiumでよく行く店結構あります。
Australian GeographicやABC Shopがシティにあるってのも便利ですし(ただしABC Shopはそのうち全店舗なくなるとかいう話も)、あとRobinson's Bookshopというポピュラー文化にも対応した本屋さん(漫画や一部作品グッズなどもあります)も面白い。

なによりすごいのがT2のEmporium店。
T2はオーストラリアではすっかりおなじみ、紅茶緑茶ハーブティーフレーバーティー、茶器やその他お茶関係製品など多大なラインアップを誇るお茶屋さんで、メルボルンのいろんなショッピングセンターやショッピングストリートに店舗を構えていますが(シティだけでもEmporiumの他に2~3店舗あります)、Emporiumの店舗は中でもすごい。

まず店自体が広くて、人が多くても比較的楽に見て回れる。お茶の試し飲みもあったり、アイスティーも色々置いてあったり。
なんといっても商品ラインアップがすごい。他の店で見ないような(多分カウンターの後ろの引き出しとかにある)お茶が多数ディスプレイにあります。もちろん香りのお試しもあり。
最近はほうじ茶とかもあるみたいで今度改めてゆっくりどんなお茶があるか見てみたい。

あとこちらはもうちょっと小さい店なのですがThe Tea Centreもあります。お茶も色々売ってますがお茶葉を入れる缶や和洋中の茶器がここは面白い。いつかお世話になりたいものです。

他にはマレーシアで両親と食事に行ったDing Tai Fung(鼎泰豊)という中国料理店もEmporiumに最近出来ました。(日本にもあるみたいですね)それで昨日の夕飯は妹と二人で食べてきました。
メニューはマレーシアで食べた店舗よりもずっとコンパクトで、どっちかというと点心とか小さめの料理中心で、残念ながら昨日は食べられなかったのですが鶏がらスープが美味しい麺もあったり。
あと限定メニューとして七色小籠包なるものがありましたよ。色だけじゃなくて中身もそれぞれ違って変わってるみたいな。(私達は普通の小籠包を食べましたが)
そしてデザートに食べたミニあんまんがもちもちで美味しかったー。

他にもEmporiumは色々見たり買ったり食べたり楽しめる場所がたくさん。メルボルンでお土産探しにもオススメです。
あと裏技ってほどでもないですがEmporiumができてオープンなスタイルになり、色んなところに窓ができてからこれまでちょっと見たことなかったシティの景色が楽しめます。Myerの最上階とかも同じく、ちょっとした良い景色スポットがありますよ~


今日の一曲: Nigel Westlake 「Six Fish」より「Leafy Sea Dragon」



鳥カタ蝶カタに続く図鑑もの音楽キター!
豪作曲家Nigel Westlakeによる海の生き物たち6種類を描いたギター4重奏のための曲集。
6種類の魚たちは順にguitarfish(サカタザメ)、sunfish(マンボウ)、spangled emperor(ハマフエフキ)、sling-jaw wrasse(ギチベラ)、leafy sea dragon(リーフィーシードラゴン)、flying fish(トビウオ)。最後のトビウオだけ以前別のCDに単独で収録されてました。

今回は音楽の好きの度合いでなく題材が一番好きなリーフィーシードラゴンを選びました。リーフィーさん大好き。
でも曲も面白いんですよ。それぞれの楽章にギターの音やテクニック、そして複数のギターのアンサンブルにより作り出される音とテクスチャの面白さが活かされてるのですが、このリーフィーシードラゴンももちろんそうで。
タツノオトシゴの仲間は魚類で一番泳ぎが遅いですが、中でもリーフィーシードラゴンはゆったり浮遊するような、どこか優雅な存在感。その泳ぎ方とひらひらした形状、そして藻に隠れるような色彩と雰囲気をグリッサンドや音の余韻、微妙な色彩の和音などでうまく表現している音楽だと思います。

他の魚たちも楽しく聴ける曲ですし(やっぱりflying fishは単独で成り立つ存在感がありますね)、このCDに収録されてる他の豪作曲家のギターアンサンブル作品も色々面白い。
特にこの海と対照的にオーストラリアの空の風景を描いたRichard CharltonのCapricorn skiesもいい曲です。なんかオーストラリア土産的な雰囲気がいいCD。

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Our daily bread returns
暖かかったー今日!外に居たままちょっと気をつけてないと暑いくらいでした。
家の近くの行きつけのカフェもオープン仕様になってて、日曜なのでかなり賑わってました。いい季節です。

しばらくメルボルンを留守にする前に食べたいものがいろいろありまして。
数年前までは日本にいった時にこれ食べなきゃ!なものが圧倒的に多いのですが(今もそこそこ多いですが)最近メルボルンから出かける前に食べたいものがぐっと増えました。
今日食べてきたEggs Benedict(ハムでなくサーモン)もその一つ。あそこのカフェのちょっと上品なベネディクトさんとおいしいコーヒーはほんと美味しいです。
出発前にもう一回いって今度はShakshouka食べないと。

振り返ってみると今年秋冬はほんといろんな美味しいパンを食べた気がします。
ベーグルやさんにも良く行きますし、家の近くのカフェでも色んなところのレストランでも料理を頼むとだいたいパンが付いてきますし、レストランとかでも自家製パンのとこも多く。それで行く先々違うパンが食べれるのが面白い。
バターを塗って食べるものもあればイタリアとかスペイン料理のレストランみたいにオリーブオイルに浸して食べるのもあり。

良く行くスーパーの近くのベーグル屋さんはもう何年も通ってますが、スモークサーモン+クリームチーズ+ルッコラにはアニスシードが入ってるThe Lot(=全部のせ)ベーグルが合うのを今年初めて知りました。そういえばサーモン料理でフェンネルの葉っぱが添えてあったりする。
ただ全部のせのパンなのでちょっとパン代が高いのと、あと食べながらゴマやらアニスシードやら色々こぼれるのが難点。

そしてものすごく印象が強く残ってるのがソレントに遊びに行ったときにParinga Estateのランチで食べたパン。6人で行ったら何種類か違うパンが出てきたのですが、私が食べたのはオリーブ(黒)が練り込まれているちょっともっちりしっとりしたパンでした。あれは美味しかった。もちろんオリーブオイルとも合いますし、ちょっと塩気があるからそのままでもいける。

塩気がいいパンといえばアイリッシュパブでアイリッシュシチューに添えて出てきたパン。シチュー自体は薄味(ほぼ具の味)なのにちょうど合う素朴な味でした。皮だけでなく中身もちょっと堅めですがシチューに浸けたりもするのでその方がいい。

パンがちょっと変わってるのはサウスメルボルンの有名なカフェSt. Ali。もう何年も行ってないのですがあそこはサワードウという酸っぱいパンが充実してたはず。フレンチトーストもサワードウで食べた記憶が。St. Aliに限らず色んな所で食べれます、サワードウ。

他にはギリシャ・トルコ方面料理で出てくるpitaやもちっとしたturkish breadにhommusなどディップを付けて食べるのも好きですし、インド料理のナンも好きですし、あとメルボルンで食べてませんがシンガポールやマレーシアのチリクラブについてるパン(というか饅頭)も好き。
あとアジア系統ではbread topなどのチェーンパン屋で日本のパンに近い味を味わったり。

ということでパンといっても実に色々。
レストランのパンとかは家に持って帰りたいくらい美味しいものがあるのですが残念ながらそれはかなわず(そもそも家に持って帰って置いたらそんなに美味しくなくなるかも)。
あと特にヨーロッパ系統のパン全般、日本で食べるパンと比べて固いものが多いですがそれも色々で。(フランス系が一番固いのかな、もしかして)
私は外は固くて中がちょっともっちりしてるパンが最近好きですが歯が弱い方はくれぐれもお気を付けて。あとナイフで切る時(egg benedictとか)もお気を付けて。


今日の一曲: オットリーノ・レスピーギ 「教会のステンドグラス」より「大天使ミカエル」



昨日あれだけ散財について自分を戒めましたが旅用の新しい音楽色々iTunes storeで購入してしまいました。
元々アルバム3枚に絞るつもりでしたが4トラック追加。その4曲がこの「教会のステンドグラス」です。(なにはともあれこれで目当てのレスピーギは一段落なのでしょうがない!)

やっぱりレスピーギはローマ三部作(ローマの祭り・噴水・松)が有名で他の曲はちょっとマイナーというか、ちょっとやっぱり同じ輝きがないような印象はあります。この曲集もそう。ただそれでも好きな曲であり良い音楽ではあるのですが。(ただ「鳥たち」とか「ボッティチェッリの三枚の絵」みたいな小編成作品は別カテゴリ扱いかな)

ただこの第2楽章「大天使ミカエル」は曲集の中でも存在感際立ってる。今調べたら吹奏楽曲として単一で有名だとか。
吹奏楽曲にふさわしい分厚い金管の響き、打楽器の活躍、力強い曲調。かっこいいぜ!

あとこの楽章特にですが「教会のステンドグラス」全体を通じてイタリア(カトリック方面)の宗教音楽の表現の強烈さって自分が親しみあるキリスト教音楽の表現とは随分違うなあと思います。ヴェルディのStabat Materとかでもそうでしたが。

あとヴェルディとはちょっと違うのがグレゴリオ聖歌とか昔の時代風のメロディーなどを使って古風な雰囲気をちょくちょく出してくるところかな。同じ音を繰り返すメロディーもその一部なのかしらん、レスピーギ独特?の(ローマの松でも出てくる)宗教音楽の表現。

リンクしたのが手持ちの録音。ブラジルの印象とローマの祭りは持ってるので購入しませんでしたが。ブラジルの印象はちょっと異色の作品で、ローマの祭りはまた盛り上がる派手な曲。
レスピーギ初めてのCDとしてはどうかなあ・・・とは思いますが特に金管で盛り上がるのにはいい曲の組み合わせです。

一時帰国前に他に買ったアルバム紹介できるかな?がんばります(汗)

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メルボルン芸術の一日
行って来ましたArts Centreで一日芸術三昧。
NGV Internationalでメル響打楽器奏者によるパーカッションパフォーマンス→State TheatreでThe Australian Balletの20:21→NGVでエルミタージュ展のコースでした。

まずはパーカッション。NGV Internationalはメインのロビーに展示があることが多いのですが今回そのメインロビーに(高い天井から)シンバルがいくつも吊されていて、それをメル響の奏者2人が即興で演奏するというものでした。もちろんいつものシンバル奏者さんも弾いてましたよ。
しばらくそのプロならではの演奏で楽器の様々な音(ほんと幅が広い!)を楽しんだあとは子供たちが参加。思い思いにシンバルを叩いていました。

面白いのは小さい子供でも自然に音に音で答えること。一人の子がシンバルを叩いたらそれを見て傍に居る別の子も同じように叩いたり。ちょっと大きめの子だとシンバルで色んな叩き方をして違う音を出してみたり。シンバルって音を出すのも簡単だし初心者でも結構いろんな音が出せるからなあ。(でもプロとして極めるにはかなり難しい楽器でもあるようで、そこの難易度曲線がどうなってるか不思議です。オーボエなんかは特に最初が難しいんですよね)

State Theatreはメルボルンのシンボルでもある「バレリーナのスカート」がある建物で、これまでゴーストツアーで裏に行ったことはあるのですが(White Nightのイベントでした)前から劇場に入るのは初めて。なんかちょっと暗めで丸く曲がってる廊下がマジ迷宮な感じで未だにどうなってるのかちょっと分からない。
The Australian Balletは今回観に行った20:21の次の公演が「眠れる森の王女」なので過去の「眠れる森の王女」の衣装やスケッチなどが展示されてました。魔女の衣装すごかったなー。おどろおどろしさに力が入ってて。

20:21はモダン中心のスタイルで作られた3人の振り付け師による3つの作品集でした。
最初の「Symphony in Three Movements」はちょっとイマイチだったかな。主に振り付けと音楽の兼ね合いという意味で。
曲はストラヴィンスキー(三楽章の交響曲)のいわゆる新古典なスタイルで書かれてはいるのですが、シンプルさもある中にダイナミックさと複雑さがあるので振り付けがちょっと平面的に感じてしまったというか。

2番目の「Filigree and Shadow」は素晴らしかったです。振り付けをはじめ全体的にモダンというか現代のダンスもがんがん取り入れててかっこよかったのですが、なんといってもステージの使い方が際立ってました。セットアップはシンプルなのですが照明でステージの広さの感覚や雰囲気を変えたり、あと横の仕切りと後ろの凹壁でダンサーの動線に動きを持たせたり。ダンスにもそういうところにも驚きっぱなしでした。

3番目の「In the Upper Room」(音楽はフィリップ・グラス)もよかった。グラスの音楽のシンプルさが振り付けやフォーメーションと相性が良くて。モダン・クラシックのバランスでは3作品のうちでは真ん中かな。
ただテンポが(踊るには)速くて、細かいステップのところとか大変そうでした。元々バレエのために書かれた音楽とは思えないくらい。でもそれでもいいバレエになってるんだもんなあ。

そしてNGV Internationalに戻り、閉館前1時間くらいでエルミタージュ展を見てきました。
ロシアのエルミタージュ美術館の作品とエカテリーナ女帝をテーマにした展覧会で、絵画もかなりの数来てたのですが私にとっては建物の見取り図や家具・装飾品が面白かったです。
これまでの色々見てきたので中国からの品は結構親しみを感じるようになったのですがその他ヨーロッパ系の食器とかももうちょっとゆっくり見たかった。

今回行き来したNGV InternationalとState Theatreは徒歩数分の距離で、さらにHamer HallやMelbourne Recital Centre、Federation SquareにあるNGV Australiaなんかももうちょっと歩くだけで行ける、気軽に芸術が楽しめるArts Centre界隈。Flinders Street駅にも近いのでメルボルンに旅行の際はArts Centre界隈のイベントや展示をちょっと調べて(大体いつでもなにかしらやってます。無料のイベントもあり)散歩がてら行ってみるのがオススメです。特に秋冬は天気がちょこちょこ悪かったり寒かったりするのでインドアでも楽しめるのはいいですね。

そしてThe Australian Balletは次の「眠れる森の王女」で今年はおしまいで、まだ来年シーズンが発表されてませんが(クラシック音楽界隈とはちょっとタイミングが違うのかな)来年もモダン見にいきたいです。もちろん友人がちびっこ連れてきてクラシックバレエ一緒に見に行きたいっていったらそっちも一緒に見に行きますが。
あとバレエ関係の展示(衣装とか)ももっと見てみたいのでアンテナちゃんと伸ばしとかないとですね。


今日の一曲: ヨハネス・ブラームス 交響曲第3番 第4楽章



こないだのコンサートから紹介したかったブラームス。
第3楽章のひたすら美しいメロディー(チェロ!ホルン!)、哀愁と花開くような慎み深い明るさの間を優しく揺れ動く音楽からの第4楽章はちょっと厳しさを感じるけれど秘めた情熱と人間らしさがものすごく魅力的。

ブラームスの最終楽章というと自分にとっては「まとめるの苦労してるなー」的なイメージが強いのですが(交響曲第1番のフィナーレだったりピアノ協奏曲第1番のフィナーレだったり)、実際それがマジョリティなのかはわからない。少なくともこの曲は(交響曲全体が短めなのもあるのか)きちんとコンパクトにまとまっています。気持ちいいエンド。

コンパクトではあるのですが前述厳しさとか情熱とかブラームスのいいとこがちゃんと詰まってて、ものすごく盛り上がる曲です。
8分半?くらいの楽章で展開が色々あって、それに合わせて結構転調もあり(しかも効果的なキーチェンジ)、最期は第1楽章の再現もありながら落ち着くところに落ち着く満足さと美しさ。

先ほど第3楽章はメロディーが美しいと書きましたが第4楽章はリズムが結構効いてる気がします。諸々の展開のセクションそれぞれに特徴的なリズムがあって、繰り返しがすぐ分かるようになってるのもそうですがそのリズムが音楽の性質にものすごくふさわしくて。第2主題の三連符で青空を翔るようなメロディーとリズムの組み合わせも心躍るし最後の最後でコラール風のゆっくりな音楽に持って行くのもうまい。ブラームスのリズムの使い方ってもっとちゃんと見たほうが良いのかも。

さて手持ちの録音はシカゴ交響楽団でショルティ指揮。(リンク先は交響曲全集ですが手持ちのは3と4とハンガリー舞曲のセットです)
これはあっさりめの演奏なのかなどうなんだろう。もうちょっと濃い演奏なんかもあるのかな。
ただこれもいい演奏ですし、他のブラームスの交響曲と3番が違うとこってのは軽めな方がわかりやすいかな。うーんどうなんだろう。普段当たり前のように聴いてしまってわからない。
ただリンクは他のブラームスも一緒に楽しんじゃってください~ということで交響曲全集にしてみました。どれも名曲ですよ。

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