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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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青空の下のクリスマス
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
昨日はクリスマス、1日楽しんできました。

今年も親友の家族神経のお集まりにご一緒させてもらいました。
といっても今回は親友の実家でなくシティの西側、空港に近いところにある父方の叔母さんの家でのクリスマスパーティーでした。
大きい家の至る所にクリスマスの飾り付けがしてあって卓球やビリヤードで遊んだり、あと犬に猫に金魚にカナリアと人間以外も賑やかな家でした。カナリアは良い声で鳴いたり、あとヒナも2羽いて可愛かったです。

昼前から夜までいたのでお昼ご飯・おやつ・夕飯とたらふくいただいてしまいました。
クリスマスケーキはアイスクリームケーキ、チョコレートチーズケーキ、DIYパブロバ(既成の焼きメレンゲにフルーツとかクリームとか乗せる)と豪華3種類。全部は無理なので後者2つをいただきました。
それから大体この集まりに行くと大体出てくるナッツやフルーツが入ってるサラダが美味しいです。ナッツは単独でも好きですし買うのですがサラダに入れることまではなかなか思い出さないんですよね。こっちではナッツ入りサラダ色々種類あるんですけど。

今では親友の直接の家族もクリスマスくらいしか会う機会がなくて、大分久しぶりな感じでした。うちは妹は私の友人周りと一緒に遊ぶことは少ないのですが親友のとこは妹2人(双子)と仲が良くて、こないだの旅行でも1人一緒だったり。うちよりちょっと年齢差が開いてるからってのもあるのかもしれないですがちょっとばかりうらやましいところもあります。

ただ今回は親戚一同集結ということで下は今正に高校卒業して大学進学する18歳から60歳オーバーまで(女性が多め)様々な世代の話が飛び交いました。(残念ながら親友のおばあちゃんは欠席でした)
家を買うという話やまた大学で勉強するという話や転職するという話や、十人十色。

その家を買うという話を聞いたり、飾り付け以外にもお客さんを迎えるのに向いた家をみたらそのうち今の家から引っ越してもうちょっとお客さんを迎えられる家にしたいなあ、とかどうしても思っちゃいますねー(汗)
ここしばらく家を自分が住む場所としてしか考えてなかったなあと改めて。

ほとんど書いてないような気もしますが1日楽しかったです。クリスマスに集まる場所、普段会えない人と会う機会があるのはやっぱりいいな。

そして昨日そんな中で決まったですが大晦日は珍しくお出かけですよ。集まってウィスキーを飲むみたいで、たぶん500とかMunchkinとか遊ぶ予定。ウィスキーも好きなのですが機会がないと飲まないのでこれはうれしい。
こないだの旅行でウィスキーにはレーズンがなんだか合うという発見したのでレーズンミックスとか買っていこうかしらん。

そして何かなければ明日の午前中で今年は仕事納めにできるかも。明後日は良い天気で暖かいので出かけれるといいな。


今日の一曲: ヨハン・セバスチャン・バッハ 平均律クラヴィーア曲集第2巻 第14番(嬰ヘ短調)



日本から帰ってきてから弾き始めたこの曲。以前紹介した(はずの)ショスタコーヴィチの前奏曲とフーガ第13番(嬰ヘ長調)と対になるよう弾いています。

もともとこの曲を初めて聴いたのは大学時代のピアノクラスでピアノで一番偉い先生がベートーヴェンだったかショパンだったかがこの前奏曲がお気に入りだった、みたいな話をしてたので。
実際この前奏曲は三連符の曲線、そしてハーモニーの緊張の作り具合がメロディックでロマンチックでちょっとセンチメンタルに弾きたくなるようなところが多々あり。

とはいえあんまりオーバーに弾くのも何か違うなあ、と思いながら今自分も曲をぐにゃぐにゃ形作っているところです。(自分の演奏はなに弾いてもデフォルトでフランス風になりやすいのでそれを生かしたり生かさなかったりも考えたり)
余談ですがこの「形作る」という感覚・プロセスがこの曲に限らずこれからの練習でかなり重要になってきています。

そんな前奏曲ももちろん一聴き惚れできるくらいに美しいのですが、私がかなりはまってるのがフーガの方。
このフーガは「三重フーガ」といって繰り返し出てくる主題が3つあるフーガになっています。それぞれの主題のキャラクターが全く違うので聴いててすぐわかるかも。そして曲の構成も各部分で主役になる主題のキャラクターによって変わっていくのがまた聴いてて面白い。

それで3つめの細かい流れるような音の主題の部分になるとまるで蔓が一本、また一本と絡んでいくようなテクスチャのなかに第1、第2主題が顔を出しながらさらに絡まって締め上げていくような音楽になっているのがものすごく好きなんです。捕らわれ、囚われ、そして締め上げられ呪われるような感覚がたまらない。バッハの短調の作品にたまに出てくる狂おしさがとにかくいとおしい。

平均律(弾いてるのは主に第2巻ですが)の中でも自分にとってはトップを争う曲だと思います。第1巻の第22番(変ロ短調)、第2巻の第8番(嬰ニ短調)、あと第1巻の第24番(ロ短調)くらいかな、並ぶのは。ものすごい愛着が湧いています。

とかいいながら実はこれまで(人前で弾く予定もなかったってのもあるのですが)平均律は手元に録音持たずに弾いてきたんですよね。この曲を弾いてると色々なピアニストがこの曲をどう弾いているのか、初めて気になってきました。
ということでとりあえず両巻全曲そろってる+試聴がしやすいバレンボイムの録音をリンクしてみました。トラック75&76です。前奏曲がちょっとロマンチックな感じで聴いてて美しい。

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旅行の写真をアップなど
前回のエントリーに拍手ありがとうございました。

中古で買ってみた三国志11(withパワーアップキット)を遊び始めてみました。
一連のチュートリアルで2回ほど負けましたが(汗)なんとかクリア、多分わかったかなーと思いながらメインシナリオを開いてみたら中国全土1枚マップの迫力?にびびってしまいまして。今は決戦制覇モードで戦の練習とマップ慣れを兼ねてちまちま遊んでます。
決戦制覇モードは全部クリアすると(難しそうですが)おんなのこメインのシナリオが遊べるようになるので結構モチベーション上がります。頑張ろう。

さて、アップしてなかった旅行写真。
ここに貼ってない分はdropboxのこちらに上げときました。


グレート・オーシャン・ロードらしい写真。ちょうど左の写真がそのロードが海沿いに西に通っていく方向を撮った写真。右はAngleseaのメインのサーフビーチ。学校やサーフスクールが団体でサーフィンしてたり個人でサーフィンしている人もいたり。ライフガードもいます。
泳ぐときは旗の間を泳いでrip(沖に向かう強めの海流)に気をつけて、それから・・・


左のこいつにも要注意。カツオノエボシです。触っちゃいけないやつ。
サーフビーチはそうでもなかったですが泊まった家の最寄りの散歩するビーチにはいっぱい打ち上げられてました。砂の上だとこの色は目立つけど水の中では完全に保護色だろうな。
ちなみに砂浜がメインのこのエリアですが岩場もたまにあって干潮時にはタイドプールで生物観察も。ウメボシイソギンチャクいっぱい。あと右の写真のようなカニもいました。


海が綺麗なのは昼泳ぐためだけでなく、夕方の散歩も素晴らしい(12月にもなれば8時を過ぎても明るいですし)。最寄りのエリアだけでなく車で10分くらいのAirey's Inletの灯台まで行っての散歩風景2枚です。
今回はあんまり良い夕焼けは望めなかったですが西向きの写真を撮るにはいい場所です。


そして夕飯当番で作った蕎麦と友人が焼いたケーキ。これはおいしかったんで何度でもアップしたい。(アプリコットのクラフティです)
お椀がなかったので味噌汁はマグで飲んだり、つゆの分量とかも大抵適当ですが(一応冷たいのと暖かいの選べるようにした)おそばなんでまあそれなりにおいしいのです。魚の缶詰も好評。
多分一番簡単に作れる夕飯だけど人数が増えるとちょっと難しくなるかな。


こちら室内で遊んだゲーム。Pictionary(左)はすごろく+絵心ゲーム的なボードゲームで、こっちではボードゲームの基本というかボードゲーム持ってる人は大体これも持ってる(あとScrabble)。実際これはこの家に備え付けであったPictionary。他にもジェンガとかもあった。
で、右が私が持ってった&前回のエントリーで紹介したMunchkin。テューバのカードはゲームに関係ないところで色々ツッコミどころがある(なぜか片手アイテム、「melodious」な楽器、などなど)。そして上にあるのが「頭の上にニワトリ」の呪いカード。これは逃げる時に若干不利になるカードなのですがそんなに悪いもんでもないのでみんな必要がない限り放っておくことが多い。

それくらいかな。家の内装もアップしたかったのですが縦長写真の一部がうまく上げられなかったので断念。


そして今日も今日の一曲はお休み。なんか腕が大変疲れているので。


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小旅行より帰宅!
グレート・オーシャン・ロードの入り口Angleseaへの友達との旅行から帰ってきました。
天気に恵まれた日も数日あり、その他の日もそんなに天気が悪いこともなく。12月上旬はメルボルンでは夏もまだ始めですが海も存分楽しみました。

今回宿泊先は海の近くの借り家で、先週末から今週末まで4~13人が出入りするシステムでした。私が滞在した平日は人数も少なくゆったりめ。一番人数が少ない火曜日の夜には夕食におそばを作りました。
旅先でなにをしたかというと海に遊びに行ったり(友達は泳ぎにいきますが私はだいたい岩場でイソギンチャクをつつきました)、近くだったりAirey's Inletの灯台まで行ったりして散歩道を歩いたり、あとは家でだらだらしたりゲームをやったり。

ゲームはPictionary(絵を書いてお題を当てるゲーム)とかジェンガとか、それから以前クリスマスに遊んで面白かったので購入しちゃったMunchkinというTRPG(テーブルトークRPG)風カードゲームをやったり。一番人数の少ないときに始めたら4人ともはまったのなんの。なのでMunchkinについてはまた別エントリーで。

あとは滞在中に友達の家族が近くにいるから寄りたい、なんていうことも2回ほどあり。みんな気軽にオーケーして家族共々一緒に過ごしたりなんだり。こういうハプニングも楽しいですし、うちは家族が遠いのでちょっとうらやましいくらい。

基本わいわいするよりはだらだらするのが好きなので(あとMunchkinにはまったり料理も楽だったり好評だったりしたので)こういうホリデーは楽で楽しかったです。
あとAngleseaならシティから電車1時間+バス45分くらいで行けて結構楽。V/Lineも電車だけだと行く先限られるけどバスも組み合わせればかなり色んなところ行けるのでもっと視野広げて旅慣れしたいです。
そして来年も(今みたいにあんまり混まない季節に)みんなで旅行に行きたいです。

写真は今整頓中なのでまた次回。


そして今日の一曲もお休み。

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メルボルン夏日始まりました。
さっそくですが明日で一週間なのでお知らせ。

Stonnington Symphony Orchestra Malvern Town Hall Seriesコンサート3
Malvern Town Hall 11月16日(日)午後2時30分開演
指揮者:Roy Theaker
クロード・ドビュッシー(モーリス・ラヴェル編曲) サラバンド
サミュエル・バーバー 「悪口学校」序曲(ゲスト指揮者:Ingrid Martin)
エイノ・タンベルク トランペット協奏曲第1番 op.42(トランペット:Josh Rogan)
モデスト・ムソルグスキー(モーリス・ラヴェル編曲) 展覧会の絵

楽譜が届くのが遅れた上に知られてない曲ということでタンベルクがちょっと遅れをとってますが他は順調。展覧会の絵で盛り上がるといいな。

今日は実はソロの方で進めてるレパートリーについて書きたかったのですが今日の一曲を展覧会の絵にしたくてちょっと予定変更。ちょうど書けることもあるので。

メルボルンカップも終われば夏の始まり、アップダウンは激しいですが気温は確実に上向きになってます。昼ももちろん長くなって7時半くらいまでは明るいです。
昨日今日は30度超えということで昨日はシティまで遊びに行ってきました。

最初の行き先は最近習慣になりつつある初めての店での食事。今回は名前は何度も聞いていたけど行ったことがなかった The Hardware Société。メルボルンのシティの中でもいわゆるメインの通りでなく裏道に入ってもう一回裏道に入るという場所なので今まで行ったことがなかったです。今回一人だったのですぐ入れましたが行列できてました。それくらい有名なところ。
(ちなみに近くに以前メル響がSecret Symphonyコンサートをやった1000£Bendも近くにありました。あっちも気になりますね-)

The Hardware Sociétéはフランス系(とちょっとスペイン系)のカフェです。ケーキなども売ってるみたい。どこのカフェでも朝食に卵料理はありますがここはなんか卵料理が多いような。私は小さい鍋に入ってオーブンで焼かれた(と思われる)Baked Eggsを頂きました。カリフラワーのピューレやブリーチーズ、カボチャに松の実と卵3個(黄身の数からして)がこんがりと熱々でおいしかったです。ちょっとお値段は張るかな。ちょっと贅沢したいときにまた来たいです。そしてケーキも食べたい。(午後のお茶に来てもいいのですが閉店早めです)

そして久しぶりにチャイナタウンを歩いたり、大体手持ちのCDが消化されてきたし最近刺激&きっかけがあったのでオーストラリアの作曲家のCD2枚買ってしまいました。
一つは今年亡くなったPeter Sculthorpeのレクイエム(ようつべで探すとチェロ独奏のレクイエムが出てきますが今回買ったのは別作品のオケ+合唱レクイエム)が収録されたCD、そしてもう一つはElena Kats-Cherninのバレエ「Wild Swans」組曲が収録されたCD。もちろん演奏もオーストラリアのオケです。ゆっくり聴いたらこちらでまた紹介します。
(ちなみにどっちもABCが出してるCDなのにABC Shopには置いてなかったのでThomas' Musicまで行きました。あそこに行くと色々欲しくなって困るのですがぐっと我慢)

それからIngressのミッションでシティのストリートアート(MuralとかGraffitiとか、分類はよくわからないのですが)を巡るミッションがあったのでちょっとやってみました。こちらも裏道が多く知らない場所に初めて行きました。
ただミッションとは別のところでポータルがあるストリートアートの元の絵がなくなってる場所がありましたね。なるべくpermanentに存在するものをポータル登録する、という方針の中Graffiti/Muralもかなりポータルとして登録されてますがたまにこういうこともあるんだなーと。

ここポータルとして登録されてない?みたいなところも数カ所見ましたがちょっと人通り車通り多くて写真に撮りにくかったり立ち止まって手続きしにくかったり。でも現在数ヶ月待ちなのですでにだれか申請してるかも。
とりあえず今までに私も2箇所ほど申請出しておきました。これからも常に目を光らせておくつもりではいますがいい候補が見つかるかな。

シティだけとっても最近行ってないところ、Ingressを始めてから行ってないところ、全く行ったことのないところ色々。東西・南北とも端から端まで歩いても1時間しないくらいの小さい街ではありますがこうやって目的地を可視化してみるとものすごいですね。

あ、あと歩いてる途中でBourke StreetにMelbournaliaというインディーズ的なメルボルンもの・お土産やさんを見つけました。シティや住宅地の屋上で作った蜂蜜、ローカルメイドの雑貨やメルボルンにちなんだ本など面白いもの、メルボルン人でもときめくもの色々。
その中でちょっと買ってみたメルボルングルメ紹介カード(本は重いしちょっとだけ高かった)にいくつか日本系の食べ所(レストランに限らず)が載ってたので要フォローアップですね。
Melbournaliaはオンラインストアもありますよー。

来週はリハーサル2回に本番、それから金曜はメル響のコンサートとあわただしくなりそう。
Stonningtonが終わったらこんどはZelmanでのパートを練習しなければ。特にソロがもらえるあの曲を。


今日の一曲: モデスト・ムソルグスキー 「展覧会の絵」より「カタコンベ」&「死せる言葉による死者への呼びかけ」



「展覧会の絵」を語るとどうしてもオケに編曲したラヴェルの仕事に話が行く、と以前書きましたがこの2曲はムソルグスキーの貢献もものすごい。
(といってもムソルグスキーのピアノ版も元々素晴らしくて、ラヴェルはそれをさらにすごい作品にしたんですけどね)

まずは「カタコンベ」。イタリアなどにある教会の地下の墓所を表した作品です。
重々しく荘厳で、どこか不気味さというかこの世のものでない、この世界から切り離された感もある曲。コラール的な、でもコラールと言い切ってしまうにはちょっと異質な曲調。
(しかも前の楽章のにぎやかな市場の様子から切れ目なく続くのがさらに効果的)
強弱のコントラストと不協和音が暗いだけでなくはっきりと死の雰囲気のある独特な空間と時間を作ります。小さい頃から大好きな曲ですが、細部まで分かるようになった今も一つ一つの和音を愛せずにはいられない。

ラヴェルの仕事でいえば主体である金管がものすごく格好いい!舞台に向かって右のトランペット+トロンボーン+チューバ群と左のホルン群が組み合わさるように交互に吹くのはからくりが分かるとなんだかびっくりします。楽しそうではあるのですがかなり神経を使う金管パートじゃないかな。

「死せる言葉による死者への呼びかけ」はそんな「カタコンベ」から自然に続く次の曲。静かに震えるような弦のトレモロに乗せて最初のプロムナードのメロディーがこれまた静かにコラール風に奏でられます。高音と低音がまるで会話しているような構成。ただその息のような静けさと透明さ、浮遊している感じは生きている人間の肉声ではありえない。日本の「幽霊」の質感ともかなり近い物があると思います。

ピアノ版もオケ版も、プロムナードのメロディーがため息のように繊細で細くなるのが美しい。でもそれを実現するのは(特にピアノでは)ちょっと難しそうでもあります。特にピアノという楽器の音は元々が結構質量がある音ですし。息で鳴らす楽器とはちょっと事情が違う。息のように弾けたらなー。

「展覧会の絵」だとかなり暗い曲に入りますしちょっとマイナーな楽章ではありますがこの2つの「死」を描いた楽章はとても特別な音楽だと思います。もしも美術館だったらメインの廊下のコースから逸れた、暗い照明の部屋にこの2枚だけ飾ってあったら素敵だなあと。いわくつきの、またはそういう雰囲気のある不気味な部屋。

今回は「展覧会の絵」の他にこれもムソルグスキーの代表作だけど実は編曲という「禿げ山の一夜」(こちらも一流の楽器使いリムスキー=コルサコフによる編曲)も入ってるCDを。


拍手[1回]

Our daily bread
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~
昨日今日はAge of Wondersの前作Wizard's ThroneとShadow Magicを遊ぶ・・・と思ってたんですがなんかキャンペーンが難しくて結局即勝利チートで物語を読むだけにとどめました。だいたい3までの経緯が分かった。物語だけでも面白かったです。
ただ両方ともキャンペーンのエピソードは全部解除したので(若干のシステムの違いに対応しあんがら)ちまちま軽く遊ぶのもいいかなーと思ってます。

さて、今日は唐突ですがパンの話です。
オーストラリアに帰ってきてから「やっぱパンおいしいなー」と思って、ちょっと考えを巡らせたらエントリー一つ立てられるくらいには話が広がったので。それだけの話ですが。

オーストラリアに住んでると(夜は和食作るにしても)パンを食べることはものすごく多いです。
特に冬場は毎朝パンです。トーストで何か塗ってもいいしスープに浸けても良い。
ただ今の時期とか暖かくなってくるとシリアルが多いです(ケロッグのSustainというレーズンやらアーモンドやら乾燥リンゴやら入ってるやつがお気に入り)。
毎朝食べても家に2人しかいないので冷凍庫保存は必須です。
ちなみに親友の家ではお母さんが毎朝?手作りでパンを焼いているそうで、いろんな種・穀が入ってて大変おいしいです。家族は食べ飽きたという声もありますがお客さんとしてはものすごくおいしいと思います。

家で食べる食パンはもっぱらHelga'sのClassicシリーズから買ってます。スーパーにはClassicシリーズしかおいてないので他は知らない。
一番のお気に入りはPumpkin Five Seeds。その名の通りカボチャの種が入っていて、心なしか生地がちょっとしっとりしている。なので焼かないで食べてもしっとり美味しい。塗る物では一番よく使う蜂蜜とも合いますし、うちはハンバーグにパン粉でなく牛乳に浸した食パンを使うのですがこのパンを使うとハンバーグがカボチャの種入りハンバーグになる(笑)

長年サンドイッチを作ったりしてないのですが、うちにはオーストラリアに来て初期のころ、学食で買えるサンドイッチに憧れて買ってもらったた「ジャッフルメーカー」なるものがあります。これは〼←こういう形にプレスするトーストサンドイッチを作る機械です。ハムが家にあればチーズとハムを挟みますがチーズだけでも十分美味しい。特に対角線辺りのおこげチーズの美味しさ。使うパンは白いパンよりは雑穀系の方が香ばしくておすすめです。

あとたまーにフランスパンとか買ってくるとこれまたいいですね。チーズを乗せて焼いたり焼いてからNutella(ヘーゼルナッツのチョコレートっぽい塗り物)を塗るのもいいし、細かく切ったトマトをオリーブオイルとバジルで和えて乗せてブルスケッタにするのもいい。
・・・ただそんな面倒なことは滅多にしませんが。お店で食べる方が美味しい。

買って食べるパンももちろん種類豊富。
アジア系のパン屋でメロンパンやあんパンを買ったり、行きつけのベーグル屋がシティと家の近くにあったり。あんまり入らないけど東ヨーロッパ・ギリシャ方面系のパン屋さんなんかもあります。
チェーンのパン屋さんだと周りに多いのはBrumby'sとBaker's Delight。普通にお昼やおやつはもちろん、旅のごはんにも重宝。Baker's Delightは寄るとどうしてもapple and walnut scrollを買ってしまいます。アイシングが甘いんだけどアイシング+クルミ+リンゴの組み合わせが素晴らしくて。でもさすがに半分に分けて2日で食べるしかない。ちなみに大きいサイズ(log)もあります。

ベーグルはもう思えば10年好きなんですね。シティの10年行きつけの店は今年になってパン変えてちょっと残念なのですが今でもチキンシーザー頼みます。セミドライトマトが練り込んであるベーグルも美味しい(バジル入りのクリームチーズが合う!)
自宅近くのベーグル屋さんはもちょっと最近出来たところですが昼飯時はかなり混むところです。パンはいくつか種類売り切れちゃうことも珍しくない。こちらではスモークサーモン+クリームチーズのベーグルをケッパー抜き・ルッコラ入りで。

さて、オーストラリアでパン文化と言えばベジマイトは外せません。
黄色の瓶に入った塩辛い方面の味の黒いペーストで、イースト酵母が入ってる立派な発酵食品。
オーストラリアの国民食とまで言われるのは決して100%ネタというわけでもなく、多くの人がパンやクラッカーに塗って食べています。
ただ独特の匂いと味で外国人(&オーストラリア人でも一定数)にはうけないことが多くネタ土産として扱われることもしばしば。

私もそんなに得意でないのですが、でも自分にとっての美味しいベジマイトの食べ方はいくつか発見してきました。
一つはバターを塗った雑穀系のクラッカー(Vita-Weatくらい雑雑してるのがいい)でサンドイッチする食べ方。オージーキッズのおやつです。
もう一つはポーチドエッグをトーストに乗せるとき、あらかじめトーストにベジマイトを塗っておく食べ方。ベジマイト自体にもある程度塩気はありますが塩胡椒もちょっと足します。
卵の黄身とベジマイトのコンビネーションがちょっと信じられない程美味しいですよ。最初はうすーく塗ってただけだったのがちょっとずつベジマイトの量が増えてるような・・・(笑)

・・・というポーチドエッグonベジマイトトーストの話をしていたら食べたくなったので明日の昼にまた作ろうかな。そうしよう。



今日の一曲: Larry Sitsky 「Dimensions of Night」より「Lord of the Smoking Mirror (Tezcatlipoca)」

Move Recordsでの録音紹介ページ

長らく紹介しようとしてなかなか紹介できていなかったDimensions of Night。やっとこさなんとか書いてみようと思います。(偶然にも今年Sitskyの80歳の誕生日でこの曲がついこないだ弾かれたそうです)。

とはいえどれくらい(質的に)書けるかわかりません。なぜならこの曲集が何度聴いても理解できないから。もはや理解できないものなのかなーと若干流れに任せてしまった感もあり。
でも理解出来ないながらにもものすごく好きなんですよね。普段からがんがん聴くぞーというような音楽じゃないのですが、仕事とかで頭を動かしながら聴きたくなったり、静かななかで浸ってみたくなったり。分からないながらに色々探検してみたくもなりますし、ただ耳と脳をゆだねたくもなります。あとなんかストレスなく普通に聴いてられる。

Dimensions of Nightは10つの楽章で構成されていて、その各々が様々な国や文化の神、神話などをタイトル・モチーフにしています。
ギリシャ神話のエロスなど聞いたことあるものもあればちょっとマニアックな方面もあり。
ぱっと聴き抽象的な曲ですが、聴けば聴くほど映像的でもなければ彫像的でもなければ、なんかこう、神話を描くにしてもものすごく「存在」として感じるような。説明が難しい。

今回紹介する楽章は第8楽章「Lord of the Smoking Mirror (Tezcatlipoca)」。「煙を吐く鏡の(王)」の異名を持つアステカの神テスカトリポカがモチーフになっています。
煙を吐く鏡=黒曜石の鏡で、闇や夜、魔術などに関係の深い神様。また様々な力を持った神で複数の得意分野に合わせて別名があるそう。
このDimensions of Nightではその楽章のタイトル・曲集の趣旨にものすごくふさわしい黒さ、暗さ、不気味な静けさがピアノで描かれます。

それにしてもこういう黒さ暗さってピアノで表すのが最高ですね!
楽器のルックスももちろんですが不協和音の響き方や音の消え方、間の取り方。ピアノだからこそ表現できる&味わえる奥深さと広がりだと思います。こういう音楽が好きなんですよ。こういう世界が創りたい。そういう練習がもっとしたい。和音と響きと間で作る世界。
他の作曲家だと例えばクラムなんかもそういうところ追究してるんだけどSitskyの黒曜石の鏡に映る世界はまた別の表現と魅力があって、ちょっと憧れます。

もちろんこの曲集はこの楽章みたいな静かな曲ばっかりじゃありません。なんせ作曲家は多分このCDで弾いてるマイケルが弾くのを想定してますからね。ものすごい超絶技巧の音の連なりに聴いてて顎が外れそうになる部分も。

そしてこの曲を聴いて再確認したのですが、どんなに難解な曲でも(Sitskyの作品は自分にとって最難関くらいにランクします)曲にタイトルやモチーフがある場合元ネタを知ると少しは親しみが湧く可能性が増えるよーということ。実際Dimension of Nightは楽章単位での聴きやすさはどっこいどっこいでも神話の元ネタを知ってる楽章は好きになる傾向が。
それからこういうタイトルやモチーフがある曲に出会ったら元ネタについて調べ物しながら聴き込むのも大事ですしものすごく楽しい作業ですよーということも。(そこから派生する道草や横道も含めて)
なのでとりあえずWikipediaを片手に読みながら聞き流してみてください・・・としか勧めようがなかったり。

もう一度書きますが私はこの曲集がすごい好きです。分からないし説明できないけど魅力がある。元ネタを調べながら聴くのも楽しいです。あとマイケルがこういうとんでもなく(技巧よりもメンタルが)すごい難しい曲を弾いてるのがものすごく楽しい。

リンクは日本のAmazonではなかったので出版レコード会社Moveのリンクを。試聴はこの楽章でなく第4楽章。冒頭から波がうねり突っ走りますよー。

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