×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
またまた田舎の友達の家に行ってきました先週末!
内陸の方は都市部より夏は暑くて、先週も40度超えの日が続いてこれは家のプールで遊べる!とわくわくして行きました。
ただ暑い中7人乗りの車に7人+荷物を乗せて行くのは(エアコンがあっても)ちょっと大変でした。
今回集まって行った理由はそっちに住んでる友達の誕生日祝い、そして第2子誕生祝い。
2人目は男の子で、行ったときには生まれて6週間。自分で動くこともそんなにできないし小さかった-。そして暑いのもあってよくミルクを飲む。
1人目のちびさんはもう2歳半。顔つきから赤ちゃんらしさがすっかり抜けて子供の顔つきになってきたかな。しゃべりも大分センテンス単位の部分が増えてきたり、言語表現が豊かになってきた感じ。もともと自立心が旺盛なためお母さんが弟の世話をしてても余裕な様子でした。
向こうは最高気温こそ連日40度超えながらも夜になれば涼しいくらいに気温が下がって、寝るときは快適でした。
以前平成教育学院で海と陸の温度の変化のしかたが問題に仕立てられてましたが(あれはよかった)、それを実感しましたね。
あと家のつくりの関係で気温があがるサンルームのとこだけ締め切っておけばあとは昼間もエアコンほとんどいらないくらい。アイスは食べましたが。
そしてもちろんプール。外のプールなのですが外が暑いので水も良い具合になっていました。
なるべく家の影がプールにかかってる午後に泳ぐのが良いと言われましたがすっかり暗くなっても(午後9時過ぎ)泳いでる人もいました。ライトがあるので。
ちなみに子供たちはちびさん=付き添いありでプールに入るものの足を動かし続けないと浮き続けることがわからない、ちびちびさん=足先をちょっとプールにつけたら冷たさでびっくりして泣き叫んだそうです。
その他色々めいめいだらだらしましたがいくつか写真を撮ったのでアップします。どっちかというと小ネタ的なラインアップ。
裏のゴルフ場に落ちてたでっかいまつぼっくり。こっちではこれがスタンダードサイズですがこんなにきれいなささくれ立ってないのは最近出会ってない。よく幾何学の話で題材になる螺旋がよく見える。
玄関の前にあった謎の怪しい形状の植物。オーストラリアの植物って色々変わった色形のものが多いですがこれはなんだか実といい皮のむけ方といい不気味の域。インターネットがあるとはいえそこらでみた植物をこれなんだろうと調べるのはちょっと難しいので正体はわかる日は来るのか。
今回友達が持ってって試させてもらったOuzo(ウーゾ)というお酒。ギリシャのアニス系リキュールです(前行ったギリシャ料理店でもありましたね)。風味はアブサンに似ているけど比較的シンプル?で気軽に飲める感じです。ストレートでも水で割っても(白濁します)良いですし、高い気温で暖まってもまずくならないのも良いです。
いやあオーストラリアはやっぱり夏ですね。今度はスキー場があるMount Bullerの方に行ってみるという話もありますし、田舎とはいえ(そして友達みんなで集まる楽しみがメインとはいえ)色々行く場所もあります。
これから子供たちが大きくなって一緒に楽しめることが増えるかな?(ただまだこれからも増える予定ではありますけどね)
無事戻ってきましたがこっちも今週暑いです。
仕事もピアノもあるので家で涼しく過ごしたいです。
今日の一曲はお休み。
内陸の方は都市部より夏は暑くて、先週も40度超えの日が続いてこれは家のプールで遊べる!とわくわくして行きました。
ただ暑い中7人乗りの車に7人+荷物を乗せて行くのは(エアコンがあっても)ちょっと大変でした。
今回集まって行った理由はそっちに住んでる友達の誕生日祝い、そして第2子誕生祝い。
2人目は男の子で、行ったときには生まれて6週間。自分で動くこともそんなにできないし小さかった-。そして暑いのもあってよくミルクを飲む。
1人目のちびさんはもう2歳半。顔つきから赤ちゃんらしさがすっかり抜けて子供の顔つきになってきたかな。しゃべりも大分センテンス単位の部分が増えてきたり、言語表現が豊かになってきた感じ。もともと自立心が旺盛なためお母さんが弟の世話をしてても余裕な様子でした。
向こうは最高気温こそ連日40度超えながらも夜になれば涼しいくらいに気温が下がって、寝るときは快適でした。
以前平成教育学院で海と陸の温度の変化のしかたが問題に仕立てられてましたが(あれはよかった)、それを実感しましたね。
あと家のつくりの関係で気温があがるサンルームのとこだけ締め切っておけばあとは昼間もエアコンほとんどいらないくらい。アイスは食べましたが。
そしてもちろんプール。外のプールなのですが外が暑いので水も良い具合になっていました。
なるべく家の影がプールにかかってる午後に泳ぐのが良いと言われましたがすっかり暗くなっても(午後9時過ぎ)泳いでる人もいました。ライトがあるので。
ちなみに子供たちはちびさん=付き添いありでプールに入るものの足を動かし続けないと浮き続けることがわからない、ちびちびさん=足先をちょっとプールにつけたら冷たさでびっくりして泣き叫んだそうです。
その他色々めいめいだらだらしましたがいくつか写真を撮ったのでアップします。どっちかというと小ネタ的なラインアップ。
裏のゴルフ場に落ちてたでっかいまつぼっくり。こっちではこれがスタンダードサイズですがこんなにきれいなささくれ立ってないのは最近出会ってない。よく幾何学の話で題材になる螺旋がよく見える。
玄関の前にあった謎の怪しい形状の植物。オーストラリアの植物って色々変わった色形のものが多いですがこれはなんだか実といい皮のむけ方といい不気味の域。インターネットがあるとはいえそこらでみた植物をこれなんだろうと調べるのはちょっと難しいので正体はわかる日は来るのか。
今回友達が持ってって試させてもらったOuzo(ウーゾ)というお酒。ギリシャのアニス系リキュールです(前行ったギリシャ料理店でもありましたね)。風味はアブサンに似ているけど比較的シンプル?で気軽に飲める感じです。ストレートでも水で割っても(白濁します)良いですし、高い気温で暖まってもまずくならないのも良いです。
いやあオーストラリアはやっぱり夏ですね。今度はスキー場があるMount Bullerの方に行ってみるという話もありますし、田舎とはいえ(そして友達みんなで集まる楽しみがメインとはいえ)色々行く場所もあります。
これから子供たちが大きくなって一緒に楽しめることが増えるかな?(ただまだこれからも増える予定ではありますけどね)
無事戻ってきましたがこっちも今週暑いです。
仕事もピアノもあるので家で涼しく過ごしたいです。
今日の一曲はお休み。
PR
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
そしてご無沙汰しています。
調子は結構いいんですが(これが健康な状態なのだなと改めて思うこと色々)とにかく書くことがない。
ちょうど今日仕事が昼美容院に行く前に終わって、ちょうどよい暑さ(30度ちょい)で良い天気のなか出かけてきました。
メルボルンの夏は晴れの日がほんと多いです。田舎の方ではその傾向がさらに強く、乾燥・山火事(ブッシュファイヤー)だけでなく水不足の問題もでるくらい。
メルボルンといえば変わりやすい天気で、クールチェンジがきたときとか雨が降ったり夕立になったり、ゲリラ豪雨が起こったりもするのですが、それ以外のときは「不穏な曇り」とかもなくきっぱりはっきり晴れることが多いです。
なので、といえばいいのかメルボルンの夏は屋外のイベントが多いです。
晴れるだろうという前提があるんだと思います。ただ雨が降ってもそのまま突き進むこともあります(去年だったか一昨年だったか、メル響のSidney Myer Ballの野音コンサートで雨が降ったはず)。
割とオージー雨平気なんでそれでも人が集まったまま、なんてことも珍しくありません。
今夏もやっと夏らしくなって(色々通り超しましたが)、良い天気のなか楽しめる&楽しみなイベントをちょっとこちらで紹介したいと思います。
1)Street Pianos 「Play me, I'm yours」 (今~1月27日)
前回も載せましたこれです。メルボルンのシティ周りの屋外にこういうカラフルに色を塗ったピアノが置いてあって、誰でも弾いていいようになっている、という企画。
あの44度が続いた日々でも炎天下の下家族連れが見ていたり、子供が弾いていたり。若いカップルと思われる2人が連弾してたりもしてました。(上記サイトに写真あり)
私がシティに出かけてたのもちょうどその日々だけで、Princes Bridge、Arts Centreの野外彫刻The Waveの傍、State Theatre前Tram Barの傍、その近くにある写真の1台、そしてNGV前と5台だけ見つけました。サイトにある地図によると自分の行動範囲内に多くあるので見つけたいです。そして一人じゃなければ弾きたいです(笑)
2)メルボルン夏祭り (2月2日)
ここ数年メルボルンで行われているイベントで、日本の祭りを模したフェスティバルを通じて日本の食、文化などを楽しむらしいです。これまでは Docklandsでやってたらしいですがことしはシティの核心、Federation Squareで開催されるそう。こないだのワーグナー祭りの人の集まりようを考えると結構集客期待できるんじゃないかな。特に日本の食べ物は人気ですし(普段もそうですし、Night Noodleのあれでも混んでました)。
屋台がでるのもわくわくですがパフォーマンスのスケジュールが面白い。和太鼓に武道に琴にブレイクダンシングに盆踊りまであります。
特に盆踊り見てみたいなーと思うのですが残念ながらその日は私は遠出でした。
3)White Night Melbourne (2月22日)
去年行ったときからこちらで何度か言及していますがやっぱり期待の高いイベントです。
アート、文化、エンターテインメントなど様々な分野から色んな出し物があり、メルボルンの街を魔法のように変える様子は今から楽しみ。
個々のイベントの情報だけでなく色んなロケーションを回れるようスケジュールをつけられる公式アプリまで出されているのですが今iPhoneの空き容量が大変厳しくて使えてません。でもそろそろ行きたい場所を絞っとかないとな・・・
4)メルボルン交響楽団 Sidney Myer Music Ballコンサートシリーズ (2月15日、19日、22日)
毎年おなじみの無料野外コンサート。今年は3つ。(前回もそうでしたがWhite Night Melbourneと同じ日のコンサートはWhite Nightの一部ともなっています)
毎回前の方の椅子席から後ろの方の芝生まで、老若男女たくさんの人が音楽を楽しみに、そしてワインとピクニックを楽しみに集まります。(ちなみにガラスの食器は持ち込み不可だったはず)
今年のプログラムの目玉は最初のコンサート、オーストラリアのNigel WestlakeがシンガーソングライターLiorとコラボレーションした新しい作品「Compassion」。ここ数週間ちょこちょこ関連情報が入ってくるので好奇心が刺激されます。Westlakeはもともとクラシック以外のジャンルでも活動してる作曲家なのですがこの新作もジャンルを超えた音楽になるはず。
メルボルンの夏はある程度までなら暑くても気持ちよく、青い空の下で日の光を浴び、心地良い空気を感じられる素晴らしい季節。外に行かないのは勿体ないです。
ただこういったイベントだったりそうじゃなかったりで外出するときは注意しなくちゃいけないことも色々。
強い紫外線を避けるためしっかり日焼け止めを塗り(数時間後の塗り直しも!)、サングラスや帽子を忘れず。汗はかくそばから蒸発しますが確実にかくことには変わらないので水分・電解質の補給をしっかり。
あと暑さで携帯電話が機能しなくなくなったり、車や古い型のトラムなどでやけどをしたりなどという目立たないトラブルもありますので注意が必要です。
今日の一曲: モーリス・ラヴェル 「鏡」より「蛾」
最近やってる日替わりラヴェル復習から。やっぱり夏はラヴェルが似合います。一番夏に涼める音楽を書いてる作曲家だと思いますね、ラヴェル。特に「鏡」はぴったり。
虫を題材にした音楽のエントリーで書きましたが、多くの言語では蝶と蛾を同じ言葉で表して区別しないようで。フランス語も「Papillon」で蝶と蛾を表しますが、それとは別に蛾のみを表す言葉で「Noctuelle」という言葉があるそうです(とくにヤガ科の蛾を指す言葉だとか)。このブログの名前でもありますね。
とにかく蛾好きとしてはラヴェルが間違い無く「蛾」を意図して音楽を書いたというそれだけでも大変嬉しいのです。
そしてこの曲がなかなかトリッキーで美しい。
半音階的なハーモニーでめまぐるしく動き回ったり、ときどき伝統的な調に落ち着いてみたり、はたはた(ばたばた)と動く羽を模した音型や気まぐれに現れる休符など正確でビビッドに蛾を描写しながら、光と色彩で美しく音楽を形作っていく。
ラヴェルの透明な色彩と人間とはちょっと別のところにある感覚が光る作品です。
今回日替わりでラヴェルを弾いてると30分という時間内でも割と音はcomfortableに弾けるようになって、ちょっと自分でもびっくりしています。(ラヴェルは独特の入り組んだ指の技巧があってどっちかというと技巧的に難しい分類に入ります)
元々自分の手がラヴェルの音楽に向いているのでなじみやすい→しばらく弾かなくても戻りやすい、というのがあるのか、それとも自分の技巧が全体的に向上しているのか。どっちにしろ嬉しいです。
で嬉しいついでにじゃないんですがこの「蛾」だけでも演奏プログラムに組めるんじゃないかなーと思い始めてたり。ちょっと合うんでですよねー、テーマ的に・・・うーん。悩む。
リンクしたのは手持ちとは別でエマールの演奏。彼はメシアンだろうがリゲティだろうが完璧に弾きこなす技巧を持ってるだけでなく、ラヴェルやリゲティなどの「理系的な」音楽に強い傾向があるのでちょっと気になる録音です。
「鏡」は有名な「道化師の朝の歌」を始め魅力的な曲ばかりなのでまとめておすすめ。というか基本ラヴェルは少数精鋭で(ピアノ曲だったらトータルでも2時間半分くらいしかない)外れがほとんどないのでラヴェル全体おすすめ。「夜のガスパール」、「クープランの墓」と「鏡」の3大ピアノ曲集(仮)から攻めるのがいいです。
そしてご無沙汰しています。
調子は結構いいんですが(これが健康な状態なのだなと改めて思うこと色々)とにかく書くことがない。
ちょうど今日仕事が昼美容院に行く前に終わって、ちょうどよい暑さ(30度ちょい)で良い天気のなか出かけてきました。
メルボルンの夏は晴れの日がほんと多いです。田舎の方ではその傾向がさらに強く、乾燥・山火事(ブッシュファイヤー)だけでなく水不足の問題もでるくらい。
メルボルンといえば変わりやすい天気で、クールチェンジがきたときとか雨が降ったり夕立になったり、ゲリラ豪雨が起こったりもするのですが、それ以外のときは「不穏な曇り」とかもなくきっぱりはっきり晴れることが多いです。
なので、といえばいいのかメルボルンの夏は屋外のイベントが多いです。
晴れるだろうという前提があるんだと思います。ただ雨が降ってもそのまま突き進むこともあります(去年だったか一昨年だったか、メル響のSidney Myer Ballの野音コンサートで雨が降ったはず)。
割とオージー雨平気なんでそれでも人が集まったまま、なんてことも珍しくありません。
今夏もやっと夏らしくなって(色々通り超しましたが)、良い天気のなか楽しめる&楽しみなイベントをちょっとこちらで紹介したいと思います。
1)Street Pianos 「Play me, I'm yours」 (今~1月27日)
前回も載せましたこれです。メルボルンのシティ周りの屋外にこういうカラフルに色を塗ったピアノが置いてあって、誰でも弾いていいようになっている、という企画。
あの44度が続いた日々でも炎天下の下家族連れが見ていたり、子供が弾いていたり。若いカップルと思われる2人が連弾してたりもしてました。(上記サイトに写真あり)
私がシティに出かけてたのもちょうどその日々だけで、Princes Bridge、Arts Centreの野外彫刻The Waveの傍、State Theatre前Tram Barの傍、その近くにある写真の1台、そしてNGV前と5台だけ見つけました。サイトにある地図によると自分の行動範囲内に多くあるので見つけたいです。そして一人じゃなければ弾きたいです(笑)
2)メルボルン夏祭り (2月2日)
ここ数年メルボルンで行われているイベントで、日本の祭りを模したフェスティバルを通じて日本の食、文化などを楽しむらしいです。これまでは Docklandsでやってたらしいですがことしはシティの核心、Federation Squareで開催されるそう。こないだのワーグナー祭りの人の集まりようを考えると結構集客期待できるんじゃないかな。特に日本の食べ物は人気ですし(普段もそうですし、Night Noodleのあれでも混んでました)。
屋台がでるのもわくわくですがパフォーマンスのスケジュールが面白い。和太鼓に武道に琴にブレイクダンシングに盆踊りまであります。
特に盆踊り見てみたいなーと思うのですが残念ながらその日は私は遠出でした。
3)White Night Melbourne (2月22日)
去年行ったときからこちらで何度か言及していますがやっぱり期待の高いイベントです。
アート、文化、エンターテインメントなど様々な分野から色んな出し物があり、メルボルンの街を魔法のように変える様子は今から楽しみ。
個々のイベントの情報だけでなく色んなロケーションを回れるようスケジュールをつけられる公式アプリまで出されているのですが今iPhoneの空き容量が大変厳しくて使えてません。でもそろそろ行きたい場所を絞っとかないとな・・・
4)メルボルン交響楽団 Sidney Myer Music Ballコンサートシリーズ (2月15日、19日、22日)
毎年おなじみの無料野外コンサート。今年は3つ。(前回もそうでしたがWhite Night Melbourneと同じ日のコンサートはWhite Nightの一部ともなっています)
毎回前の方の椅子席から後ろの方の芝生まで、老若男女たくさんの人が音楽を楽しみに、そしてワインとピクニックを楽しみに集まります。(ちなみにガラスの食器は持ち込み不可だったはず)
今年のプログラムの目玉は最初のコンサート、オーストラリアのNigel WestlakeがシンガーソングライターLiorとコラボレーションした新しい作品「Compassion」。ここ数週間ちょこちょこ関連情報が入ってくるので好奇心が刺激されます。Westlakeはもともとクラシック以外のジャンルでも活動してる作曲家なのですがこの新作もジャンルを超えた音楽になるはず。
メルボルンの夏はある程度までなら暑くても気持ちよく、青い空の下で日の光を浴び、心地良い空気を感じられる素晴らしい季節。外に行かないのは勿体ないです。
ただこういったイベントだったりそうじゃなかったりで外出するときは注意しなくちゃいけないことも色々。
強い紫外線を避けるためしっかり日焼け止めを塗り(数時間後の塗り直しも!)、サングラスや帽子を忘れず。汗はかくそばから蒸発しますが確実にかくことには変わらないので水分・電解質の補給をしっかり。
あと暑さで携帯電話が機能しなくなくなったり、車や古い型のトラムなどでやけどをしたりなどという目立たないトラブルもありますので注意が必要です。
今日の一曲: モーリス・ラヴェル 「鏡」より「蛾」
最近やってる日替わりラヴェル復習から。やっぱり夏はラヴェルが似合います。一番夏に涼める音楽を書いてる作曲家だと思いますね、ラヴェル。特に「鏡」はぴったり。
虫を題材にした音楽のエントリーで書きましたが、多くの言語では蝶と蛾を同じ言葉で表して区別しないようで。フランス語も「Papillon」で蝶と蛾を表しますが、それとは別に蛾のみを表す言葉で「Noctuelle」という言葉があるそうです(とくにヤガ科の蛾を指す言葉だとか)。このブログの名前でもありますね。
とにかく蛾好きとしてはラヴェルが間違い無く「蛾」を意図して音楽を書いたというそれだけでも大変嬉しいのです。
そしてこの曲がなかなかトリッキーで美しい。
半音階的なハーモニーでめまぐるしく動き回ったり、ときどき伝統的な調に落ち着いてみたり、はたはた(ばたばた)と動く羽を模した音型や気まぐれに現れる休符など正確でビビッドに蛾を描写しながら、光と色彩で美しく音楽を形作っていく。
ラヴェルの透明な色彩と人間とはちょっと別のところにある感覚が光る作品です。
今回日替わりでラヴェルを弾いてると30分という時間内でも割と音はcomfortableに弾けるようになって、ちょっと自分でもびっくりしています。(ラヴェルは独特の入り組んだ指の技巧があってどっちかというと技巧的に難しい分類に入ります)
元々自分の手がラヴェルの音楽に向いているのでなじみやすい→しばらく弾かなくても戻りやすい、というのがあるのか、それとも自分の技巧が全体的に向上しているのか。どっちにしろ嬉しいです。
で嬉しいついでにじゃないんですがこの「蛾」だけでも演奏プログラムに組めるんじゃないかなーと思い始めてたり。ちょっと合うんでですよねー、テーマ的に・・・うーん。悩む。
リンクしたのは手持ちとは別でエマールの演奏。彼はメシアンだろうがリゲティだろうが完璧に弾きこなす技巧を持ってるだけでなく、ラヴェルやリゲティなどの「理系的な」音楽に強い傾向があるのでちょっと気になる録音です。
「鏡」は有名な「道化師の朝の歌」を始め魅力的な曲ばかりなのでまとめておすすめ。というか基本ラヴェルは少数精鋭で(ピアノ曲だったらトータルでも2時間半分くらいしかない)外れがほとんどないのでラヴェル全体おすすめ。「夜のガスパール」、「クープランの墓」と「鏡」の3大ピアノ曲集(仮)から攻めるのがいいです。
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
メルボルンは40℃になったりはたまた20℃台前半になったり、毎日天気が変わるのでちょこちょこ調子に自信が持てない。
ただ昨日今日とだいぶピアノで指の感覚と音と自分の脳、心のつながりが戻ってきたような感じです。やっとなんとか舵を握れるかな。
こちらは昨日12月21日が夏至。一年で一番昼が長い日でした。
昨日は友達の誕生日のdrinksに行ってきたのですが向こうについた夜8時でも余裕で(ものすごく曇ってものすごく湿気がありましたが)明るかったです。
場所はBrunswick、Sydney RoadにあるAmelia Shawというバー。
普通のどこにでもあるパブの2階にあるちょっとおしゃれなスペースです。バーのエリアがこぢんまりした部屋にあって、その隣に貸し切りにできる同じ大きさの部屋があって、そしてこれまた似たような小さな部屋に小型で円いビリヤードテーブルがあって。
(円いビリヤードテーブルだとポケットは円周を4等分するように4つと中心に1つあります。そういえば最初のボール配置どうするんだろう。見るの忘れた。)
このAmelia Shawはものすごくお酒のメニューがたくさんある、というわけではないですがオリジナルのカクテルメニューが面白い。
そしてカクテルに使っているお酒のみならずワイン、ビール、ウィスキーなどオーストラリア産のお酒に力を入れているそうです。
産地もメニューに併記してあるのですが、タスマニア意外と大きな酒所ですね。
ビールはタスマニア確かに有名です。ワインは例えば南オーストラリア州だったりヴィクトリア州だったり本土がメジャーですが、タスマニアも一応ワイン作ってるのは知ってます。
ただリキュールだったりウィスキーをタスマニアで作ってるのは知らなかった。
やっぱり水がきれいとか環境がいいのが大きいのかな。
直接の知り合いだったり友達の友達だったり、ちょこちょこ色んな人と話をしましたが、周りに結構日本に行ったという人がいて、しかも私もまだ行ったことのない、外国人の旅行としてはかなりマニアックな場所とか見所に行ってたりでびっくり。
例えば松山、高山、金沢とか。ものすごく古いサイレント映画を見て「弁士」の存在に驚き興味深いと思ったそうです。
さらに最近九州に開通した「ななつ星」の事まで知ってました。
全体的に日本は英語が話せなくてもほぼ問題なく回れる、と言ってました。(地下鉄とかでちょっと迷ったらしいですが)
ただ特に大都市を離れるとベジタリアンにはちょっと難しいとか。私もちょっと前回気になってはいたことなのですが、実際そうらしいです。
自分にとって日本は「観光」と「帰国」のバランスがだんだん「観光」に傾いてきてるのでオージーが日本で観光してどうか、という話を聞くのは面白いです。
そんなこんなでくたくたになって帰ってきて今日ちょっとだけ頭が痛いのですが楽しかったです。
そして今の季節は夜出かける(そしてお酒を飲む)のに本当にいい季節。
もうしばらく遅くまで明るいのを楽しみたいですね。
今日の一曲: リヒャルト・ワーグナー/フランツ・リスト 「ローエングリン」より「エルザの大聖堂への行進」 ピアノ編曲版
こないだ借りてきたCDから。リストは様々な作曲家の様々な楽曲をピアノ編曲しているのですが(たとえばベートーヴェンの「運命」とか)、特にオペラの楽曲を編曲したものを集めたCDです。
ちなみにワーグナーはリストの娘婿にあたる関係です。
ワーグナーの音楽もリストの音楽も全般的に見るとあんまり好きじゃなかったりするのですが、たまに「これ!」と思う曲に出会います。
このエルザの行進は数年前のブラスフェスティバルのコンサートで金管アンサンブルのための編曲を聞いて惚れて、そしてこないだの衣装展以来また聞きたくなってようつべで探しているうちにピアノ版を見つけて。
ワーグナーというとピアノ曲もほとんど書かなくてメインフィールドはオケやオペラ、しかもオケで弾くにしてもある意味複雑な、独特の響きを持つ音楽を書く作曲家です。
なのでワーグナーをピアノで、となるとちゃんとワーグナーの世界が再現できるか最初ちょっと心配になるのですがこれが意外といけるんです。
今年友達のリサイタルで聞いたトリスタンとイゾルデの「愛の死」も素晴らしかったですしね。
「愛の死」と比べるとエルザの行進はもちょっと規模が小さいというかシンプルなサウンド。
扱ってる場面の違いももちろんありますね。ローエングリンのオペラでいうと第2幕、エルザと騎士が婚礼のために大聖堂に行くシーンです。(ローエングリンといえば「ワーグナーの結婚行進曲」もこのオペラなんですがこっちの方が音楽としてはいいと思うんです)
あらためて聞いてみるとやっぱりこの曲はあのエルザのマント(?)のイメージです。その慎ましくも神々しい美しさにやっぱり衣装と音楽の相性ってのも大切なんだなということを痛感します。
オケ版もシンプルに書かれてるのですが(もちろんそれ故に演奏するのは難しいところがありますよ)、ピアノの整った一つの楽器の音で聞くとそのシンプルさが引き立ちます。
意外とワーグナーの使う独特のハーモニーがピアノの音、そして平均律で調弦されているピアノの響きと相性が良いところあるんですよね。
ちょっと探してみたらIMSLPに無料でダウンロードできる楽譜もあったのでそのうちプリントして弾いてみようかな。今ものすごく弾かなくちゃいけない!という気持ちはないんですけどいつか袖に忍び込ませておきたい曲です。
ワーグナーの音楽にしても小規模で、リストの音楽にしても割と小さい手にも優しい仕様なので自分にぴったりかな。
大学で借りたのと同じCDは見つからなかったので見つかった録音を。
mp3ダウンロードもあるのですがリンク貼り付けが上手く行かなかったのでCD版で。
試聴はあるのですがそんなに音が多くない(汗)「Lohengrin: Elsas Brautzug zum Munster」というトラックです。
メルボルンは40℃になったりはたまた20℃台前半になったり、毎日天気が変わるのでちょこちょこ調子に自信が持てない。
ただ昨日今日とだいぶピアノで指の感覚と音と自分の脳、心のつながりが戻ってきたような感じです。やっとなんとか舵を握れるかな。
こちらは昨日12月21日が夏至。一年で一番昼が長い日でした。
昨日は友達の誕生日のdrinksに行ってきたのですが向こうについた夜8時でも余裕で(ものすごく曇ってものすごく湿気がありましたが)明るかったです。
場所はBrunswick、Sydney RoadにあるAmelia Shawというバー。
普通のどこにでもあるパブの2階にあるちょっとおしゃれなスペースです。バーのエリアがこぢんまりした部屋にあって、その隣に貸し切りにできる同じ大きさの部屋があって、そしてこれまた似たような小さな部屋に小型で円いビリヤードテーブルがあって。
(円いビリヤードテーブルだとポケットは円周を4等分するように4つと中心に1つあります。そういえば最初のボール配置どうするんだろう。見るの忘れた。)
このAmelia Shawはものすごくお酒のメニューがたくさんある、というわけではないですがオリジナルのカクテルメニューが面白い。
そしてカクテルに使っているお酒のみならずワイン、ビール、ウィスキーなどオーストラリア産のお酒に力を入れているそうです。
産地もメニューに併記してあるのですが、タスマニア意外と大きな酒所ですね。
ビールはタスマニア確かに有名です。ワインは例えば南オーストラリア州だったりヴィクトリア州だったり本土がメジャーですが、タスマニアも一応ワイン作ってるのは知ってます。
ただリキュールだったりウィスキーをタスマニアで作ってるのは知らなかった。
やっぱり水がきれいとか環境がいいのが大きいのかな。
直接の知り合いだったり友達の友達だったり、ちょこちょこ色んな人と話をしましたが、周りに結構日本に行ったという人がいて、しかも私もまだ行ったことのない、外国人の旅行としてはかなりマニアックな場所とか見所に行ってたりでびっくり。
例えば松山、高山、金沢とか。ものすごく古いサイレント映画を見て「弁士」の存在に驚き興味深いと思ったそうです。
さらに最近九州に開通した「ななつ星」の事まで知ってました。
全体的に日本は英語が話せなくてもほぼ問題なく回れる、と言ってました。(地下鉄とかでちょっと迷ったらしいですが)
ただ特に大都市を離れるとベジタリアンにはちょっと難しいとか。私もちょっと前回気になってはいたことなのですが、実際そうらしいです。
自分にとって日本は「観光」と「帰国」のバランスがだんだん「観光」に傾いてきてるのでオージーが日本で観光してどうか、という話を聞くのは面白いです。
そんなこんなでくたくたになって帰ってきて今日ちょっとだけ頭が痛いのですが楽しかったです。
そして今の季節は夜出かける(そしてお酒を飲む)のに本当にいい季節。
もうしばらく遅くまで明るいのを楽しみたいですね。
今日の一曲: リヒャルト・ワーグナー/フランツ・リスト 「ローエングリン」より「エルザの大聖堂への行進」 ピアノ編曲版
こないだ借りてきたCDから。リストは様々な作曲家の様々な楽曲をピアノ編曲しているのですが(たとえばベートーヴェンの「運命」とか)、特にオペラの楽曲を編曲したものを集めたCDです。
ちなみにワーグナーはリストの娘婿にあたる関係です。
ワーグナーの音楽もリストの音楽も全般的に見るとあんまり好きじゃなかったりするのですが、たまに「これ!」と思う曲に出会います。
このエルザの行進は数年前のブラスフェスティバルのコンサートで金管アンサンブルのための編曲を聞いて惚れて、そしてこないだの衣装展以来また聞きたくなってようつべで探しているうちにピアノ版を見つけて。
ワーグナーというとピアノ曲もほとんど書かなくてメインフィールドはオケやオペラ、しかもオケで弾くにしてもある意味複雑な、独特の響きを持つ音楽を書く作曲家です。
なのでワーグナーをピアノで、となるとちゃんとワーグナーの世界が再現できるか最初ちょっと心配になるのですがこれが意外といけるんです。
今年友達のリサイタルで聞いたトリスタンとイゾルデの「愛の死」も素晴らしかったですしね。
「愛の死」と比べるとエルザの行進はもちょっと規模が小さいというかシンプルなサウンド。
扱ってる場面の違いももちろんありますね。ローエングリンのオペラでいうと第2幕、エルザと騎士が婚礼のために大聖堂に行くシーンです。(ローエングリンといえば「ワーグナーの結婚行進曲」もこのオペラなんですがこっちの方が音楽としてはいいと思うんです)
あらためて聞いてみるとやっぱりこの曲はあのエルザのマント(?)のイメージです。その慎ましくも神々しい美しさにやっぱり衣装と音楽の相性ってのも大切なんだなということを痛感します。
オケ版もシンプルに書かれてるのですが(もちろんそれ故に演奏するのは難しいところがありますよ)、ピアノの整った一つの楽器の音で聞くとそのシンプルさが引き立ちます。
意外とワーグナーの使う独特のハーモニーがピアノの音、そして平均律で調弦されているピアノの響きと相性が良いところあるんですよね。
ちょっと探してみたらIMSLPに無料でダウンロードできる楽譜もあったのでそのうちプリントして弾いてみようかな。今ものすごく弾かなくちゃいけない!という気持ちはないんですけどいつか袖に忍び込ませておきたい曲です。
ワーグナーの音楽にしても小規模で、リストの音楽にしても割と小さい手にも優しい仕様なので自分にぴったりかな。
大学で借りたのと同じCDは見つからなかったので見つかった録音を。
mp3ダウンロードもあるのですがリンク貼り付けが上手く行かなかったのでCD版で。
試聴はあるのですがそんなに音が多くない(汗)「Lohengrin: Elsas Brautzug zum Munster」というトラックです。
前々回のエントリーで夏だと言いましたがやっぱりどうも怪しいメルボルンです。
今日は風が吹いたり雨が降ったり寒かったり、かと思えば急に晴れて明るくなったりまた雨が降ったりまあよくそんなに変わるなあと思うくらい。
ただ実際問題雨風で頭が痛くなったり気分が沈んだり息苦しくなったりちょっと大変です。
そんな中わくわくする知らせが入ってきたのですが本題のわくわくとは別に一つ。
PozibleというクラウドファンディングサイトにオーストラリアのHush Music Foundationという団体の寄付プロジェクトがアップされていました。
Hush Music Foundationは特に小児科病院において子供から大人まで、患者さんやその家族にとって病院という場のストレスを音楽によって軽減することを目的とした団体だそうです。
オーストラリアの音楽家の作曲・演奏を集めた「Hush Collection」を発行していて、病棟や治療室などで流すだけでなく、一般に販売した売り上げを音楽療法や治療の研究、患者・家族のケアなどにあてているとのこと。
詳しくはこちら。
今回の寄付プロジェクトはその「Hush Collection」の第13弾の発行にあたって必要な費用を募るもの。CDはThe Magic Islandというタイトルで、オーストラリアを代表する(存命の)作曲家達がずらっと名を連ねるCD。演奏は新しい音楽、特にオーストラリアの音楽に強いタスマニア交響楽団。病棟などで流す音楽ということもあり聞きやすい曲がそろっています。
試聴はこちら。寄付がターゲット額に達した場合$20寄付でmp3ダウンロード、$30寄付でCDとして購入となるそうです。(12月はちょっと郵送が遅れたりするので私はmp3ダウンロードにしました)
Hush Music Foundationの活動も素晴らしいのですがオーストラリアの音楽に触れる機会としても素晴らしいプロジェクトです。
さて、本題。今年の2月に開催され大盛況だったWhite Night Melbourneが2014年も帰ってきます!
White Nightは夏の夜にメルボルンのシティ周りでさまざまなパフォーマンスやイベントが行われたり、公共施設が特別展をやったりイルミネーションで街を一変させたり一晩中シティが賑やかになる、そして別世界になるお祭りです。
2014年は2月22日に開催。公式サイトにもイベント情報などたくさんあります。
前回もそうですが、White Nightはエリア毎にテーマが決められています。メルボルンの街は小さいですが、多岐にわたる芸術を扱うバラエティに富んだイベントがそこここにたくさん。
例えば昔公衆浴場だったMelbourne City Bathsのプールでのシンクロナイズドスイミング、 Bourke Streetの歩行者天国でのジャズ演奏、Alexandra Gardensの星々をかたどった照明などメルボルンの様々な名所に密着してその魅力を生かしたイベントもあり。
さらに去年大好評だったダンスイベントやハンドクラフトなど参加型のイベントもいくつかあるそうです。
今回ももちろん参戦予定。仕事が忙しい時ですが夜中なら平気。
前回の教訓としては動線まではまあいいけど事前に行きたいところを決めていくこと、あと集団行動イベントと時間がかかりそうなイベントはなるべく避けること。前回より行動範囲を広げて今まであんまり行ったことのない施設にも足を運んでみたい。
ちょっと今目移りしてどれに行こうか全くわからない状態なのですがゆっくり決めたいと思います。
見に行くところはいいですけど飲みにいくところもちゃんと事前に考えとかないとですよね。場所見知りですしあと去年はどこも混んでたみたいですし。ジェラート屋さんも並んでましたし。(それも楽しみ)
あとは天気と電車かな。前回は祭りが一晩中続くのにもかかわらず電車は通常の土曜日ダイヤでちょっと急ぎ足になってしまったので。(そんなに遅くなるとは思いませんが電車があるというのは安心します。あとトラムは一応一晩中通ってました)
ということで今年の夏もまた一つ楽しみが出来ました。
まだ先ですがしっかりメルボルンの夏を楽しみたいと思います。
今日の一曲: パウル・ヒンデミット 組曲「1922年」より第5楽章「ラグタイム」
今回夜の祭りということでこの組曲から第3楽章の「夜の音楽」を紹介しようかなーと思ったのですが紹介するならこっちの方が面白い。
そもそもこの1922年組曲はヒンデミットが当時流行りの音楽を取り入れて作曲してみた作品で、本人はそんなに気に入ってないというかそんなたいした物じゃないし、みたいな評価だったという話も。
でも歴史的に考えるとこの頃のジャズとかのスタイルの発展やダンス文化、時代の雰囲気などが現れてて面白いと思います。それに1922年といったら第1次・第2次世界大戦のど真ん中。ヒンデミットの生まれ育ったドイツは敗戦後の諸々でものすごい時代だったはず。
この時代にジャズなどポピュラー音楽の要素を取り入れた作品ってこの組曲以外にも色々あるのですが、そんな作品群によく現れるのがラグタイムというスタイル。
当時のクラシック音楽にはなかったシンコペーション(リズムのずらし)が特徴的で、ストラヴィンスキーやガーシュインなどが作品に取り入れています。
このラグタイム、元はダンスなのですが(というかストラヴィンスキーの「兵士の物語」でのイメージが強いんだ)、このヒンデミットのラグタイムはちょっと違うキャラクターです。
人間の音楽ではなく機械の音楽。
そういう解釈は私個人のではなくこの楽章の冒頭に作曲家の注釈として「ピアノのレッスンで習ったことは全部忘れること。レの♭を4番目の指で弾くか6番目の指で弾くかとかそんなことに長いこと悩む必要はない。この曲を弾くときは荒々しく、だがリズムはいつもきっちり正確に、機械のように弾くこと。ピアノを面白い打楽器のように思いそう扱うこと。」と書いてあるのです。
(元はドイツ語で読めないのでここの英訳から訳しました)
ちなみにこの曲のリヒテルによる録音(私の手持ちと同じ)がYoutubeにアップされてるのですが「6番目の指って!?」というコメントに「5番目と7番目の間に決まってるじゃん」という返事がついてて笑いました。
でも練習してて思ったのですが機械のように弾くって結構大変ですよ。この荒々しい鋼鉄のようなタッチを常に!maxで持続させなくちゃいけないので。全ての音を同じタッチで弾くのも大変ですし、短い曲とはいえ最大出力をずっと続けなくちゃいけないですし(強弱関係なく)。人間なんでちょっと気抜くと音が力を失うのですよ。
そんなこの曲ですが前述リヒテルの録音は素晴らしいというかそれ以上に面白い。
一言でいうとソヴィエトマッチョ。ずっと最大出力で、一つ一つの音が鋼鉄のような四角さと重さ。ワイルドな機械です。
国と時代はちょっと違えどソヴィエトという環境も1922年辺りのドイツの環境と通じる暗さがあるんじゃないかな、と思わせるような類似と相違が交錯する演奏です。
ただ難しい事なしにちょっと吹く面白さもあるので(曲由来・演奏由来どっちも)ちょっと聴いてみてください。上記動画の後半です。
CDはリヒテルが20世紀のレパートリーを色々演奏している詰め合わせになっています。いいCDですよー。
今日は風が吹いたり雨が降ったり寒かったり、かと思えば急に晴れて明るくなったりまた雨が降ったりまあよくそんなに変わるなあと思うくらい。
ただ実際問題雨風で頭が痛くなったり気分が沈んだり息苦しくなったりちょっと大変です。
そんな中わくわくする知らせが入ってきたのですが本題のわくわくとは別に一つ。
PozibleというクラウドファンディングサイトにオーストラリアのHush Music Foundationという団体の寄付プロジェクトがアップされていました。
Hush Music Foundationは特に小児科病院において子供から大人まで、患者さんやその家族にとって病院という場のストレスを音楽によって軽減することを目的とした団体だそうです。
オーストラリアの音楽家の作曲・演奏を集めた「Hush Collection」を発行していて、病棟や治療室などで流すだけでなく、一般に販売した売り上げを音楽療法や治療の研究、患者・家族のケアなどにあてているとのこと。
詳しくはこちら。
今回の寄付プロジェクトはその「Hush Collection」の第13弾の発行にあたって必要な費用を募るもの。CDはThe Magic Islandというタイトルで、オーストラリアを代表する(存命の)作曲家達がずらっと名を連ねるCD。演奏は新しい音楽、特にオーストラリアの音楽に強いタスマニア交響楽団。病棟などで流す音楽ということもあり聞きやすい曲がそろっています。
試聴はこちら。寄付がターゲット額に達した場合$20寄付でmp3ダウンロード、$30寄付でCDとして購入となるそうです。(12月はちょっと郵送が遅れたりするので私はmp3ダウンロードにしました)
Hush Music Foundationの活動も素晴らしいのですがオーストラリアの音楽に触れる機会としても素晴らしいプロジェクトです。
さて、本題。今年の2月に開催され大盛況だったWhite Night Melbourneが2014年も帰ってきます!
White Nightは夏の夜にメルボルンのシティ周りでさまざまなパフォーマンスやイベントが行われたり、公共施設が特別展をやったりイルミネーションで街を一変させたり一晩中シティが賑やかになる、そして別世界になるお祭りです。
2014年は2月22日に開催。公式サイトにもイベント情報などたくさんあります。
前回もそうですが、White Nightはエリア毎にテーマが決められています。メルボルンの街は小さいですが、多岐にわたる芸術を扱うバラエティに富んだイベントがそこここにたくさん。
例えば昔公衆浴場だったMelbourne City Bathsのプールでのシンクロナイズドスイミング、 Bourke Streetの歩行者天国でのジャズ演奏、Alexandra Gardensの星々をかたどった照明などメルボルンの様々な名所に密着してその魅力を生かしたイベントもあり。
さらに去年大好評だったダンスイベントやハンドクラフトなど参加型のイベントもいくつかあるそうです。
今回ももちろん参戦予定。仕事が忙しい時ですが夜中なら平気。
前回の教訓としては動線まではまあいいけど事前に行きたいところを決めていくこと、あと集団行動イベントと時間がかかりそうなイベントはなるべく避けること。前回より行動範囲を広げて今まであんまり行ったことのない施設にも足を運んでみたい。
ちょっと今目移りしてどれに行こうか全くわからない状態なのですがゆっくり決めたいと思います。
見に行くところはいいですけど飲みにいくところもちゃんと事前に考えとかないとですよね。場所見知りですしあと去年はどこも混んでたみたいですし。ジェラート屋さんも並んでましたし。(それも楽しみ)
あとは天気と電車かな。前回は祭りが一晩中続くのにもかかわらず電車は通常の土曜日ダイヤでちょっと急ぎ足になってしまったので。(そんなに遅くなるとは思いませんが電車があるというのは安心します。あとトラムは一応一晩中通ってました)
ということで今年の夏もまた一つ楽しみが出来ました。
まだ先ですがしっかりメルボルンの夏を楽しみたいと思います。
今日の一曲: パウル・ヒンデミット 組曲「1922年」より第5楽章「ラグタイム」
今回夜の祭りということでこの組曲から第3楽章の「夜の音楽」を紹介しようかなーと思ったのですが紹介するならこっちの方が面白い。
そもそもこの1922年組曲はヒンデミットが当時流行りの音楽を取り入れて作曲してみた作品で、本人はそんなに気に入ってないというかそんなたいした物じゃないし、みたいな評価だったという話も。
でも歴史的に考えるとこの頃のジャズとかのスタイルの発展やダンス文化、時代の雰囲気などが現れてて面白いと思います。それに1922年といったら第1次・第2次世界大戦のど真ん中。ヒンデミットの生まれ育ったドイツは敗戦後の諸々でものすごい時代だったはず。
この時代にジャズなどポピュラー音楽の要素を取り入れた作品ってこの組曲以外にも色々あるのですが、そんな作品群によく現れるのがラグタイムというスタイル。
当時のクラシック音楽にはなかったシンコペーション(リズムのずらし)が特徴的で、ストラヴィンスキーやガーシュインなどが作品に取り入れています。
このラグタイム、元はダンスなのですが(というかストラヴィンスキーの「兵士の物語」でのイメージが強いんだ)、このヒンデミットのラグタイムはちょっと違うキャラクターです。
人間の音楽ではなく機械の音楽。
そういう解釈は私個人のではなくこの楽章の冒頭に作曲家の注釈として「ピアノのレッスンで習ったことは全部忘れること。レの♭を4番目の指で弾くか6番目の指で弾くかとかそんなことに長いこと悩む必要はない。この曲を弾くときは荒々しく、だがリズムはいつもきっちり正確に、機械のように弾くこと。ピアノを面白い打楽器のように思いそう扱うこと。」と書いてあるのです。
(元はドイツ語で読めないのでここの英訳から訳しました)
ちなみにこの曲のリヒテルによる録音(私の手持ちと同じ)がYoutubeにアップされてるのですが「6番目の指って!?」というコメントに「5番目と7番目の間に決まってるじゃん」という返事がついてて笑いました。
でも練習してて思ったのですが機械のように弾くって結構大変ですよ。この荒々しい鋼鉄のようなタッチを常に!maxで持続させなくちゃいけないので。全ての音を同じタッチで弾くのも大変ですし、短い曲とはいえ最大出力をずっと続けなくちゃいけないですし(強弱関係なく)。人間なんでちょっと気抜くと音が力を失うのですよ。
そんなこの曲ですが前述リヒテルの録音は素晴らしいというかそれ以上に面白い。
一言でいうとソヴィエトマッチョ。ずっと最大出力で、一つ一つの音が鋼鉄のような四角さと重さ。ワイルドな機械です。
国と時代はちょっと違えどソヴィエトという環境も1922年辺りのドイツの環境と通じる暗さがあるんじゃないかな、と思わせるような類似と相違が交錯する演奏です。
ただ難しい事なしにちょっと吹く面白さもあるので(曲由来・演奏由来どっちも)ちょっと聴いてみてください。上記動画の後半です。
CDはリヒテルが20世紀のレパートリーを色々演奏している詰め合わせになっています。いいCDですよー。
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
リサイタルに向けて色々準備は進めてるものの演奏自体&それ以外のことでも自信が無いこと諸々で色々気が滅入ります。
この苦しい期間をなんとかしたいんですけどねー・・・慣れだけでなく他にもちょこちょこできないものか。
息の苦しいのも割と精神的に左右される部分があります。
寝るときに悩んだりしてると息苦しさで目が覚めることも。(寝付けないことはないんですが)
あと次の日早く起きなきゃ、という時は必ず夜中に目が覚めるのですはそれはまた別の話。
今日は朝早く起きて肺機能検査(スパイロメーター)に行ってきました。
シティの近くにある初めて行く病院だったのですが、入り口辺りから始めレクチャーホールや専門機関がモダンな感じだったのと違って奥の方は古い建物の名残があって面白かった。肺機能検査をするセクション周りのステンドグラス、ちょっときれいでした。
スパイロメーターは特別な機械を口にくわえてお医者さんの言うとおりに息を吸ったり吐いたり止めたりを何度も繰り返してコンピュータにグラフとして表示。そして気管支拡張剤を吸入して同じ事を何回か繰り返す。
これで呼吸のどこに問題があるのか、気管支拡張剤で変化があるのか、という検査です。
で、それが8時半から30分くらいで終わったのでその後はシティに向かいました。
Flinders Street駅のはす向かい、メルボルンで2番目に大きい聖ポール大聖堂の裏道にあるカフェ「Little King」で朝ご飯を食べました。
以前友達と一緒に行ったところなのですが、こぢんまりとして一人で行っても落ち着けるところです。そしてバナナブレッド、さらにチャイが美味しい(チャイは手作りのブレンドみたいです)。
シティのあの周りで仕事周りにコーヒーのテイクアウェイを、というお客さんが多いのでその時間帯よりちょっと後に店の中でいただくのが良いみたいです。
そして昼ご飯にはStalactitesのスヴラキを買いました。
シティのMelbourne Centralに近いLonsdale Streetのギリシャ地区のようになってるところにある有名なギリシャ料理屋さん。24時間営業のレストラン&テイクアウェイで、コンサートの後に飲んでそのあとちょっと食べるものを、と友達がよく行ってました。
結構肉の部分が多くて持っただけでもずっしり重たいのですが美味しいです。ただ食べきれない(汗)
レストランのメニューにはきっとあるんでしょうがテイクアウェイのメニューに甘いものが無くてちょっと残念でした。食べきれないとはいえ食後にちょっと甘いものが欲しくなるので。
地中海の食べ物大好きです。
で、帰ってきてピアノをやって小さい仕事が入ってきたのでそれもやって、すっかり疲れて倒れていたら夕飯が作れないほどに寝てしまったので夕飯はマレーシア料理のテイクアウェイにしました。ナシゴレンと揚げ豚と蟹コーンスープ。
マレーシアといえば両親が住んでるところ。向こうではどんなマレーシア料理が食べられるんだろう。(ただクアラルンプールは食べ物始め色々オーストラリアのものもあるそうです。)
ということでメルボルンの食文化の広さをちょっとばかり堪能しました。
もちろんメルボルンではもっともっと色んな国のいろんな食べ物が食べられます。
食べ物が入手できるところは色々知ってるのですが入ってゆっくりする店の数はまだまだなのでじわじわレパートリーを広げていきたいです。
・・・でも今はとりあえず地中海周りのスイーツが食べたいです。まだちょっと未練が。
(誕生日に食べたMoroccan Soup Barのちっさいデザート美味しかったなー)
今日の一曲はお休み。今日返しにいったCDからもまだ紹介してないので(ブリテン以外で)なにか選んで書きたいですね。ラヴェルの四重奏あたりかなー・・・
リサイタルに向けて色々準備は進めてるものの演奏自体&それ以外のことでも自信が無いこと諸々で色々気が滅入ります。
この苦しい期間をなんとかしたいんですけどねー・・・慣れだけでなく他にもちょこちょこできないものか。
息の苦しいのも割と精神的に左右される部分があります。
寝るときに悩んだりしてると息苦しさで目が覚めることも。(寝付けないことはないんですが)
あと次の日早く起きなきゃ、という時は必ず夜中に目が覚めるのですはそれはまた別の話。
今日は朝早く起きて肺機能検査(スパイロメーター)に行ってきました。
シティの近くにある初めて行く病院だったのですが、入り口辺りから始めレクチャーホールや専門機関がモダンな感じだったのと違って奥の方は古い建物の名残があって面白かった。肺機能検査をするセクション周りのステンドグラス、ちょっときれいでした。
スパイロメーターは特別な機械を口にくわえてお医者さんの言うとおりに息を吸ったり吐いたり止めたりを何度も繰り返してコンピュータにグラフとして表示。そして気管支拡張剤を吸入して同じ事を何回か繰り返す。
これで呼吸のどこに問題があるのか、気管支拡張剤で変化があるのか、という検査です。
で、それが8時半から30分くらいで終わったのでその後はシティに向かいました。
Flinders Street駅のはす向かい、メルボルンで2番目に大きい聖ポール大聖堂の裏道にあるカフェ「Little King」で朝ご飯を食べました。
以前友達と一緒に行ったところなのですが、こぢんまりとして一人で行っても落ち着けるところです。そしてバナナブレッド、さらにチャイが美味しい(チャイは手作りのブレンドみたいです)。
シティのあの周りで仕事周りにコーヒーのテイクアウェイを、というお客さんが多いのでその時間帯よりちょっと後に店の中でいただくのが良いみたいです。
そして昼ご飯にはStalactitesのスヴラキを買いました。
シティのMelbourne Centralに近いLonsdale Streetのギリシャ地区のようになってるところにある有名なギリシャ料理屋さん。24時間営業のレストラン&テイクアウェイで、コンサートの後に飲んでそのあとちょっと食べるものを、と友達がよく行ってました。
結構肉の部分が多くて持っただけでもずっしり重たいのですが美味しいです。ただ食べきれない(汗)
レストランのメニューにはきっとあるんでしょうがテイクアウェイのメニューに甘いものが無くてちょっと残念でした。食べきれないとはいえ食後にちょっと甘いものが欲しくなるので。
地中海の食べ物大好きです。
で、帰ってきてピアノをやって小さい仕事が入ってきたのでそれもやって、すっかり疲れて倒れていたら夕飯が作れないほどに寝てしまったので夕飯はマレーシア料理のテイクアウェイにしました。ナシゴレンと揚げ豚と蟹コーンスープ。
マレーシアといえば両親が住んでるところ。向こうではどんなマレーシア料理が食べられるんだろう。(ただクアラルンプールは食べ物始め色々オーストラリアのものもあるそうです。)
ということでメルボルンの食文化の広さをちょっとばかり堪能しました。
もちろんメルボルンではもっともっと色んな国のいろんな食べ物が食べられます。
食べ物が入手できるところは色々知ってるのですが入ってゆっくりする店の数はまだまだなのでじわじわレパートリーを広げていきたいです。
・・・でも今はとりあえず地中海周りのスイーツが食べたいです。まだちょっと未練が。
(誕生日に食べたMoroccan Soup Barのちっさいデザート美味しかったなー)
今日の一曲はお休み。今日返しにいったCDからもまだ紹介してないので(ブリテン以外で)なにか選んで書きたいですね。ラヴェルの四重奏あたりかなー・・・