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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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心をくすぐるメルボルン
ちょこちょこ地味なストレスに地味に悩まされています流 星姫です、こんばんは。
もう明日から8月ですし諸々小さなとこからやりくりしてかないとですね・・・

今日は面白そうなものを見つけました。
9月6日にドイツの映画でWunderkinderという映画がこちらのElsternwick Classic Cinemas(以前シャネルとストラヴィンスキーの映画を見に行ったところ)で上映されるということで。
第二次世界大戦中のウクライナにおけるユダヤ系の音楽家(というか神童たち)に関わる話で、ナチスだけではなくソヴィエト側との諸々もあることです。ちょこちょこっとレビューを読むと戦争の暴力的なシーンなどは少ないそう。
あの時代は自分にとって歴史として興味深いのですが、特にワーグナーだったり強制収容所の音楽家たちの話だったり歴史と密接に関わりがあった音楽の話はもっともっと知りたいといつも思ってます。
久しぶりに映画を観たいと思ったのでまだちょっと先になりますが上映になったら観にいこうかな。
(ちなみにElsternwickはユダヤ系の人が多いエリアなんですよね、偶然にも)

昨日はちょっとシティまで行って来ました。といってもいつもと変わらないところばっかり行っていたのですが(特に用事があるわけでもなかったんですよ)。
で、Melbourne Centralのショッピングセンターをちょっとめぐってたらこんな場所を見つけました。
Little library @ Melbourne Central店が並んでる中にちょっと狭めのスペース。ガラス張りになっている中を覗くと本棚に本が並べてあるものの、カウンターがあるわけでも店員がいるわけでもなく。
この写真を撮ったすぐ隣にある黒板によるとここは「Little Library」で、来た人がここにある本を自由に借りて読めるそうです。本を(元あったところに)返すのは借りた人の良心に任せる、というゆるーいシステム。
でもMelbourne Centralって割とソファーや椅子が置いてあったり、あとインドアガーデンもあるし、ちょっと時間を潰すのにここで本を借りて、とか微妙に便利そう。

メルボルンってたまにこういう大がかりでも派手でも大きな効果があるわけでもないんだけどちょっと心をくすぐるような、ちょっとした工夫というか企画というかそう呼ぶにも小さい試みなんかが見つかりますね。

例えば前述Melbourne Centralのインドアガーデン。以前このブログで言及があるはず?前Myerに通じていた空中通路のうちの一階に人工芝を敷いて植物やベンチ、椅子などを置いてちょっとした庭園みたいになっています。ハーブなどの類いは(前回行ったときは)持ち帰り自由になっていて、そのハーブを使ったレシピなどもあって。
ちなみに来年には向こう側に新しいショッピングセンターが出来て通路がアクセスに使われるみたいですが、インドアガーデンも今は真ん中があけてあるので通れるようになってもガーデンはそのままになるかな?

そして自分がよく心くすぐられている(ただし実際に行ったことがない)イベントがメル響のSecret Symphonyシリーズ(これも以前書きましたね)。不定期に行われるコンサートで、前日まで場所が知らされないのですがその数週間前からtwitter上でロケーション、曲などについてヒントが出され、謎解きで場所を見つけるシステムになっています。(最初に解けた人には何やら特典があるようす)
以前にはジャズクラブParis Catでガーシュインを演奏したり、旧メルボルン監獄でメシアンの四重奏(強制収容所で作曲されたのにかけて)が演奏されたり、今回は旧大蔵省の建物(Old Treasury Building)というオーストラリア&メルボルンの歴史に縁深い建物で全部オーストラリア音楽のプログラムが演奏されるそうで、謎解きが楽しいだけでなくコンサートとしてもしゃれがきいています。

メル響と言えばもうすぐHamer Hallの再開を記念してちょっと特別なお祝いコンサートシリーズが行われるそうです。
8月の9日から22日まで、以前首席指揮者としてメル響で振っていた時はものすごく人気だったMarkus Stenzを指揮者に迎えての3つのコンサート。
私がチケット予約したAct 1はマーラー3番(Markusはメルボルンではマーラーで特に有名)などのプログラム、Act 2はベートーヴェンの「田園」とワーグナーの「ワルキューレ」(「ニーベルンクの指環」より)の第1幕、そしてAct 3はなんとコンサートのその時までプログラムが内緒、しかもAct 1 & 2どちらも参加した人だけへのサプライズだそう。(今日届いたパンフレットによるとMarkusはコンサートで前半(Act 1)、後半(Act 2)に続けてプログラムには載せない曲をAct 3としてサプライズで振るということをしていたそうです。大衆の心をくすぐる演出ですね)
プログラムを知らせない、聴衆を限定するというのはある意味オケの運営側にはギャンブルともいえそうですが、指揮者とホール、そしてオケの人気を信じてのことなんでしょうね。マーラー楽しみー♪

音楽に関してもう一つ。メルボルンのシティ、Flinders Street Station近くのヤラ川沿いには去年3ヶ月ほどGiant Theremin=巨大なテレミンなる公共楽器が設置されていたそうです(知ってたんだけど行きそびれた・・・)
どういうものかというとYoutubeに動画があるのでリンク先をどうぞ。
動画にあるように傍を通ったり、近くで動いたり触ったりすると色んな音がでるようになっていて、直感的に操作できるようにデザインされているとのこと。ここを通った人が楽しんで、遊んで、色々実験できるよう設置されたものです。
そういえば一昨年?のメルボルンでのジャズフェスティバルの期間にはSouthern Cross Stationの階段がピアノになっていて実際に音がでるようになってましたね(それは実際に遊びました)。
どうしてもこういう仕掛けってずっと設置したままなわけにはいかないんですよね、きっと維持とか難しいんだろうな・・・でもたまに出てくるからこそありがたいものなのかも。

先にも書いたとおりこういう仕掛けとか試みが街をものすごく良くするとか、大きな影響を与えるとかメルボルンの外で話題を呼ぶとかそういうことってないんですよね。ささやかだけれど、ちょっと面白いし、凝ってるし、楽しい。それだけなんだけれど、それが嬉しかったりします。
割と大きなことやろうとするとかえってうまくいかなかったり(観覧車Southern Star、復活するのかあのままなのか!?あのままでも新しいのに不思議なノスタルジーがあって好きなんですが)、そういうこともあるので・・・
メルボルンはやっぱりささやかなのが似合ってるようなところがあるんじゃないかな。そんなメルボルンが好きなんです。

そういえばこないだ再開したHamer Hallの辺り、新しくなったのをまだ見に行ってないので近いうちに行きたいですね。改装前も奏者・聴衆としてお世話になった場所ですがこれからもよろしく、の思いをこめて(奏者としてお世話になれるといいな!)。日曜日のマーケットも楽しみです。


今日の一曲: ドミトリ・ショスタコーヴィチ ビオラソナタ(ビオラ・弦・チェレスタのための編曲)

米Amazonでのリンク
・・・に加えてなんとYoutubeで動画がありました。

こないだのエントリーで書きましたが(そんなのばっかりですね今日)実際にダウンロードして2回聴いたので改めて紹介。
といってもこの曲は割と繊細な部分とかスローな部分とか仕事しながら聴いただけじゃ把握できないところいっぱいですねー・・・せめて全3楽章が1つのトラックじゃなかったら・・・

ショスタコーヴィチの作品のなかでビオラソナタは死を目前にして書かれた曲(完成されてはいます)。晩年の作品に共通する不思議な透明さを伴った暗さがビオラという独特の闇と暖かさを持った楽器で奏でられるのがたまらない。

ショスタコの曲の中でもビオラソナタは元々ものすごい好きな曲で。おそらく一番・・・?去年の20世紀音楽カウントダウンの投票では他のショスタコの曲を差し置いてこれを10曲の中にいれましたしね。一部とはいえ弾いたことがあるのも愛着につながっているのは確かです。
だからこそ「編曲」を聴くのはちょっと気が引けるところがあったのですがお察しの通りチェレスタの存在にやはり心惹かれ。
でも「なぜチェレスタ?」とは思わなかったんですよ。曲を知っていて、弦楽器の限界というか不得意というかを良く知って、そうすると自然とチェレスタが欲しくなるところが見えてくるんですよね。

実際編曲でチェレスタが出てきたところは(聞こえた限りは)思った通りの箇所でした。それが結構いい効果だしていて。
ピアノ→弦楽オケの編曲もなんというか理に適ったというか、悪く言えば「まあそうなるわな」みたいな。ショスタコーヴィチのオーケストラ・弦楽器使いを考慮するとこうなるな、という感じ。だからショスタコの晩年の作品の独特な雰囲気は確かに再現されている。

第1楽章、第3楽章はその弦のアレンジが上手く効いたんですが第2楽章はちょっと「ん?」と首を傾げるようなところもありましたね。でも音の分厚さとか響きはたとえば交響曲第14番とか晩年の弦楽四重奏に通じるところがあって。第3楽章のあのどこか宇宙的なサウンドはやっぱりピアノじゃ出せないですねー。
そうそう、第2楽章のチェレスタのエントリーはしてやったり!な感じですよ(笑)やっぱりそこか!そしてやっぱり効果覿面!みたいな。

やっぱりオリジナルが一番、なのですがものすごい好きな曲の編曲としては結構好感度高いです(チェレスタの使い方間違ってませんでしたしね)。面白いものを見つけてよかった、と素直に思います。
とりあえず元のビオラ&ピアノ版をまず、そしておまけにこの編曲も、という感じでお薦めしたいです。

 

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最強マップ?
ここ数日ちょっと調子がうまく回らず(変な日本語だな)だらだら気味。
明日は久しぶりに運転レッスン。免許とってから1年半くらい経ってるんだよなー、どれくらい覚えているものか、どれくらいで感覚が戻ってくるものか。どれくらいで自分の車でレッスンできるようになるか。
あとはレッスンの間にいつどこでどうやって自分の車で運転の練習をするか。
今は妹がほぼ毎日仕事の行き来に使ってるのですが自分でも使えるようになりたいです、車。

そして車を買ったので、ということでMelwayを新調。
Melwayはメルボルン近郊、ならびにそのまた周りをカバーした地図帳です。メルボルンでは(独占ではないはず)一番広く使われている地図帳で、企業のウェブサイトなど一般で何かの場所を参照するときにはMelwayのページと箇所が書いてあることが多いです。
結構ずっしりサイズで持ち歩くものではないですが一家に一冊、とか車一台に一冊、とかメルボルンで愛用されている地図。

地図フェチとは行かないまでも?地図好きな私ですが、実用的な地図帳としてのMelwayの完成度はものすごく高いと思います。見やすく、参照しやすく、探しやすい。メルボルンに限っていうならgoogle mapよりも使い勝手いいんじゃないかな?
日本とは違ってオーストラリアってどんな小さな道路にも名前がついているながらもごちゃごちゃしすぎることがなく、道路が大きさ(規模)や種類に合わせて色分けされている、その度合いもちょうど良い。
それから道路が一方通行だったり狭くなってたり、大雨のときに洪水で通れなくなる道路、きつい坂になってる道路などもちゃんとマークしてある。あとある程度の規模なら公園の歩道まで書いてあったり。
あとページの振り方も割と直感的に使えるというか論理的というか。拡大地図がまたありがたいですし、郊外の広域地図も有用。
ついでに索引も使いやすいです。通りの名前から引いたり、施設の種類で引いたり(コンサート場所探しにはこの索引を使いました)。

実際Melwayの開発・改訂歴って面白そうです。色使いからフォーマットからフォントから、今こうやってものすごく見やすくなっているまでの経緯とか、これだけの情報量をどうやって入れていったか、毎年の改訂で何を新しく入れてきているかとか。
公式サイトで見たら1966年に出た第1版がとんでもない(ってほどじゃないですけど)価格で売ってるみたいで。すごいなあー・・・(あんぐり)
(ちなみに公式サイトにもありますが同じ会社で姉妹版のSydway(シドニー), Brisway(ブリスベン)などもありますが、まだ見たことはないです)

そんなMelwayにはオーストラリアに来て以来お世話になっています。
日常の移動にはまずこれなんですよね。初めていくところもそうでないところも、そして車での移動だけじゃなく公共交通機関、歩きでの移動にも欠かせない。
そして私がオーストラリアに来てから学校に行き始めるまで(荷物も一部着いていなかった)の間、周りの地理を知るのに、そして読み物としても重宝しました。
そのころから今でもMelwayをめくってはどんな面白いところがあるか、どこへどういうルートで行きたいか、妄想したり計画したりしています。

例えば大学の時一回「電車だけで行ったことないところに行ってみよう」とMelwayで計画を立てて一日北から西から電車旅・散歩に出てみたり、海岸線に沿って2駅分散歩に出てみたり。
あとHastings周りにマングローブがあるのを知ってそれを見に行こうと出かけたのもMelwayで見つけたのがきっかけ。確か世界で一番高緯度のマングローブ生息地じゃないかな。
あとは全然違う用途でいえば7年生のときMelwayをめくって地名などに片っ端からツッコミを入れていく、という自主研究(???)をやりました。

ちなみにMelwayには大きな施設(大学など)の拡大地図もあるのですが、メルボルン最大?の墓地Springvale Botanical Cemetaryの地図が(ほとんど使わないですが)面白いですね。見るとなるほど需要あるなーってのはひしひし感じますし(本当に迷子になる人もいるそうで)、あと様々な宗教・文化の墓地がこの中に集まってるのもまた興味深いです。

先ほど書いたように毎年改訂しているMelwayですが、さすがにお値段などの関係で毎年買うことはできず。
実用的には確かに毎年買う必要はないですね(面白いですけど)。新しい道路ができたり、商店街・住宅地が広がったり、メインのセクションでカバーされているエリアが広がったりメルボルンの地理も色々変わり続けてはいますが。
ただ今年新しいのを買う前、うちにあった最新版はなんと2005年版(探したらその前に使ってたもっと古いのも残ってた)。さすがにあの頃と比べるとバイパス・高速道路などかなり大きな変化が起こってますからね。
電車などで立ち回る分にはまあまあOKながらも車でとなるとやっぱり最新の情報が必要。
ということで今回最新版が手に入ってわくわくしていると同時になんとなくほっとしています。

とりあえず今はMelway上で旅にでるだけじゃなくて実際に色んなところに(一人で)運転して行けるようにならないと。
前々から「運転できるようになったらここに行きたい!」というドライブコースがあるんですよね。海沿いの道をずっと何かして、Frankstonの「魔女の宅急便」のモデルと言われている坂を通って、Mornington Peninsulaの先の方まで。海に行ったり、あとはあそこらへんに今は温泉リゾートもありますからね。(昔Melwayで道をたどった時はなかったですが)
Melwayをめくって見る夢は果てないどころかいっそう膨らみそうです(笑)


今日の一曲: Daniel Nelson 「Metallephonic Remix」 第1楽章「Iron」

アメリカのamazonのMP3アルバム(試聴あり)

昔々のブラスフェスティバルで弾いて以来ずっと録音を持たずに過ごし、こないだやっとiTunesで録音をダウンロードした曲。会いたかった!
ただし私が弾いたのはテューバとオケ(+エレキ&ベース)のためのバージョン、こちらはテューバと吹奏楽(+エレキ&ベース)のリミックス版。ソリストはあのときもこの録音も同じ、Oystein Baadsvikです。(もともとこの曲が彼のために書かれたんです)

つい今書きましたがこの曲はエレキギター(1人)とベースギター(1人)が入るちょっと異色の編成。昔の演奏でもこの録音でも心なしか音量控えめなのが勿体ないパートです。ちょっと格好いいですよ、エレキ隊。
さらにオケもチェレスタ・ピアノどっちも入っていて必要かつ素敵な色彩を添えています。
(ついでに第1楽章と第7楽章で出てくる金属を鎚で打つような音も好き!)

あとちょこちょこテューバの曲を知っていますがMetallephonicはソロのテューバのパートが技巧の面でも作曲の面でもものすごくユニークですね。軽々と縦横無尽に飛び回る音だったり、しっとりと歌い上げたり、重めの、ちょっと図々しいような音で歌わせたり(図々しさはテューバならではの魅力だと思います)。
聴いていてテューバってすごいな、Oysteinってすごいな、と驚かされます。

この第1楽章を始めMetallephonicはリズムがものすごく躍動的・幾何学的で魅力にあふれていますね。
弾く方としてはなかなか複雑で、他の曲であんまり出会わないリズムもでてきますがものすごく直感に訴える、図形を作るような。
弾いてても聴いていても楽しくてしょうがない。

ホルストの「惑星」のようにこのMetallephonicも7楽章編成、そしてそれぞれの楽章が魅力的で個性的なキャラクターを持っているのが特徴です。で、全体的に短く、ノリの良い楽章も多いためさくっと楽しく聴けるのもまたこの曲のいいところだと思います。

さらにこの同じCDにはチューバをソロとした色んな楽しい曲が詰まってます。
Oysteinの十八番、というかsignature pieceである特殊技巧をふんだんに使った「Fnugg blues」もお薦め。
是非是非試聴してみてくださいな♪
(実は前ブラスフェスティバルで弾いたときの演奏の動画が未だにネットで見れる(しかもはっきり自分映ってる)のですがまあそれはここでは・・・ということで)

今年のブラスフェスティバルではOysteinはメル響と演奏したりするそうなので(チケット予約済)それも楽しみ!

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すっかり行きつけに。
前回のエントリーに拍手ありがとうございます♪

6月になってすっかり冬になりました。気候よりは自分のメンタル面の方が主に冬ですが。
天候に関しては今日なんか外は割と暖かかったですね。
家の中の寒さは半端ないですが。寝室(兼仕事部屋)は特に。
メンタル面が冬になって一番最初に影響が出てるのがヴェーベルンです(汗)まだまだ馴染みが深くないので耳と脳が比較的早く「処理不能」のエラーメッセージを出してくる。(でもだんだん慣れてきてはいるようです)

今日はシティ周りにちょっと用事があったのでロルカでブランチしてきました。
ツイログで検索してみたら最初にあそこに入ってからもう1年も経ってるんですね(その間名前の元になった詩人の作品はあの頃ほど読んでいないと気づいてちょっと悲しくもあり・・・あんまり本自体読んでないんです・・・)。
最初はフレンチトースト目当てだったのですが1年の間に朝食・昼食メニューどちらもから色々な料理を食べてきました。ただパエリアはお2人様からなのでまだ食べれてない。

ここで基本に戻ります。
カフェ「ロルカ」(Lorca)はシティのCentre Placeにあるスペイン・ポルトガル風カフェです。
Flinders Street StationからはDeGraves Street方面の地下道を通って徒歩5分ほどかな。DeGraves Streetの延長がCentre Placeです。
ロルカは日曜日が定休日で、基本朝~午後までやってるようですが金曜日はディナータイムも開いてるみたい。
1人なら週末のブランチタイムでもたいてい座れるところがあるようです。上の階も席があるようですがいったことがない(行かなくても座れるため)。
メニューは正午まで朝食メニュー、正午からはランチメニューになってるようです。私は大体11:00~12:30くらいにいくことが多いですね。これが食べたい!というものがあるとちゃんとそれが食べれる時間に合わせて行きますが。

食べ物もありますがコーヒーだけ、というのも可です。テイクアウェイのコーヒーもあり。
コーヒーが美味しいかどうかはわからないです。私コーヒー飲まないので。ここではホットココアも飲んでないなあ。いつも飲んでるのはなんらかのお茶で、あそこはT2がおいてあります。
あとは生ジュースもよくジューサーで作ってるのを見ますが頼んだことはない。
それから本日のスペシャルメニューが壁に書いてあったり(今日のスープ、そして何らかのリゾット、何らかの魚料理は毎回あるようです)。

そして当初の目的どおり、やっぱりロルカはフレンチトースト(朝食メニュー)が美味しいです。
ブリオッシュで作るフレンチトーストで、上品な感じです。ただ量はちゃんとある。
ここ1年で一番たくさん頼んでるメニューだろうなあ。そしてここのフレンチトーストに勝るフレンチトーストは出会ってないかも。

その次に多く頼んでるのがHuevos al la Flamencaかな?
ポーチドエッグ2つがトマトベースのちょっと辛みのあるソースに入って小さな鍋に入って出てきます。他にもグリーンピース(入っててものすごく嬉しい味です)やタマネギ、チョリソ、焼いた生ハムも入ってたかな。パンを添えて。
今日食べたのがこれなんですが、前回とちょっと調理法・味付けが違いました。でもどっちも美味しい。ちょっとだけ辛いのと、あと熱いんで食べ終わるとそんなに熱いと感じなくとも地味に口の中火傷してます。毎回。

量・辛み・熱さから↑に胃が耐えられないと訴えるときはHuevos Florentinaを頼みます。
英語でいうところのEgg Florentineですね。Huevos=卵。(最近昼に卵好きです)
パンの上にほうれん草、スモークサーモンとポーチドエッグが乗ってて、オランデーズソース(Hollandaise Sauce)がかけてある、ホテルやカフェの朝食メニューでよくあるメニューです。ちなみにサーモンをハムに変えるとHuevos Benedictine=Egg Benedictでこれもまた定番朝食メニュー。私はサーモンが好き。
暖かいうちに召し上がれ。

昼食メニューからはピッツァ(スペイン語でCoca)を何度か頼んだことがあります。
エビのピッツァ(Gamba)はガーリックが強いのですがエビがでっかくてごろごろしてて大変嬉しい。(エビはエビだけ+熱々のオリーブオイル&ガーリックにパンを添えて、というメニューもあるけれどほうれん草がのってるぶんピッツァの方がうれしい)
あとこないだ食べたチョリソのピッツァも良かったです。予想通りちょっと熱かった&辛かったですが。

さっきも書きましたがスペイン料理なのにまだパエリア食べてないんですよね(汗)
基本お1人様なのですが誰か誘っていつか・・・食べないでいるのはもったいなさ過ぎるので。
ロルカ通いはこれからも続きそうです。というか続きます。


今日の一曲は遅くなってしまったのでお休み。明日はメル響のコンサートなんでその感想でまた~


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Ethnicity
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
今日のエントリー、もしかしたら以前も書いたトピックかもしれませんがよろしくお願いします。
 
今日は郵便に「永住権が与えられたのでMedicare(国民健康保険)に入ったことを示すカードが届くよ」という手紙が来ました。
いっそ1回の手紙(説明とカード一緒)ですませられないものなのか、これは。
Medicareは支払いとか請求とか簡単ですし、Privateの健康保険の方も軽減できるからありがたい(でも変える手続きしなきゃ)。
 
去年オーストラリアでは国勢調査(census)がありましたが、やっぱり人間って一言で「何人」とかいえないんだなあ、ということを質問で実感したのをこないだ思い出していました。
確か国籍、出身国、血筋としてどんな国の民族が入っているか、そして話す言語についてそれぞれ質問があったはず。
私は日本生まれ・日本国籍・数百年さかのぼって日本人(のはず)で日本語を話すけれど全部ばらばらな人も結構いるわけですからね。というかばらばらのほうがマジョリティかな。
 
大学時代に同じ先生に習ってた友達で、台湾生まれで国籍はオーストラリア人で今アメリカ在住で、旅行で南米のどっかの国に入国しようとして驚かれた、という話をしてました(笑)たしかになかなかややこしいですね。
 
そして大学時代からの友達でインド出身の子がいるのですが、こないだ先生のバースデーパーティーでお父さんがインドのゾロアスター教信者の少数民族の出身だと話していたのですが、調べて見るとどうやら「パールシー」という民族の方らしく。基本民族内で結婚するのですがそのお父さんは外の人と結婚した、ということらしく。ということは混血も珍しいということなんですよね。

同じく先生のバースデーパーティーには若い衆に一口で「中国出身」といっても様々なバックグラウンドの中国人友達がそろってましたね。台湾・香港・いわゆるMainlander(友達には上海出身の人が多いです)。向こうで生まれた人もいるしこっちで生まれた人もいます。なんらかの中国語がしゃべれる人もいればそうでない人もいますね。
(ちなみに上海出身の友達は上海語・北京語・英語としゃべれるケースが多いです)
結局「生徒達」のうちではだれも「オーストラリア白人」じゃないのですが、英語に訛りがあるのは私だけ(笑)

イギリス系(イングランド/アイルランド/スコットランド/ウェールズ)の血が入ってる、という人はたくさんいますね。
もちろんオーストラリア人は元をたどればイギリスからの流刑囚なのですがほとんどの人は先祖に1人いるか居ないか(前も書いてますが2人いる親友はかなり珍しい)で、その後の移民が多いようです。特にアイルランド移民多かったらしいですね。今St. Patrick's Dayに昼からパブで騒いでいるたくさんの人々のうち何人が実際にアイルランド人の血を引いてるかってのはちょっとわかりませんが・・・(笑)
友達にはイングランド・アイルランド・ウェールズと3種類のイギリス系の血を引いている、という友達もいます。惜しい!

アジア系も本当に様々。小学校のころはアジア人といえば周りに一番多かったのが日本人ですが、環境が変わると(音楽間連の世界に入ると)中国人を中心に増えてきますね。他には近くだと韓国人、タイ人、マレーシア系中国人、インドネシア人、インド人、スリランカ人、カンボジア人あたりかな。
あとこれは近年の傾向なのかな、アジア系の人と白人のハーフが同世代で結構多い(けれどその上ではあんまり見ない)ような。日本で思ってたような「ハーフの子」というのは印象が違うのですよね。髪の色がちょっと薄くて顔立ちが西洋っぽいところがあって、とかじゃないケースも多々。説明しにくいのですが「あれ、この人どこの出身なんだろう」みたいな印象のことが多いです。

地中海からの移民がメルボルンには多いのですが、自分の周りでの割合はアジア系とかとそう変わらないかな。イタリア、ギリシャ、直接の知り合いではないけれどレバノンとか。
居住地域・活動地域の関係からアラブ系の知り合いはほとんどいませんが、全然いないわけじゃないです。あと街を歩いてると割と見ることはみます。

私の住んでいる地域は前から何回か書いてますがインド人が多いのですが、もうちょっと範囲を広げるとロシア系も多いようです。
小学校以来の友達でロシア出身の子がいるのですが、あの子は何回も日本とこっちを行き来しているのできっともうロシア語よりも日本語の方が流暢ですね(笑)でも自分のルーツを大切にして、実際にロシア(シベリアも!)に行ってみたい、とよく言ってます。

両親・祖父母の代がオーストラリアの外に住んでいる人たちでも「母国」とオーストラリアを行ったり来たりしたり(外国に行ったとき頼れる友達や親戚がいるのはやっぱり外国に行くハードルを下げますね)、あと最近はFacebookで繋がってるのも面白いですね。
ピーターが前話してくれたのですが、彼自身は南アフリカで生まれて1歳の時にこちらに来てるのですが同時に親戚のほとんども世界のいろんなところに散らばった、ということで。彼のおばあちゃんまでfacebookやってるのはそういう事情を考えると驚くことではないのかも。
(そういえば親友のおばあちゃんも親友の妹が海外留学するのを機に始めましたしね)

よくアメリカのことを「人種のるつぼ」というふうに表現しますがオーストラリアがその域に達してるか、というのはなかなか分からないですね。でもオーストラリアの中でもシドニーとかメルボルンは比較的移民が多いんじゃないかなあ。
(メルボルンのギリシャ人口がギリシャの外で1番ということを考えると多いとは思うんだけど・・・)

先ほども中間報告(?)しましたが私の周りでこれだけの人種・バックグラウンドがあるにも関わらずみんな「ネイティブオージー」で英語に訛りがあるのが私だけ、という(笑)妹もあるかないかどうか、くらいですし。
話すとすぐ日本人ってわかっちゃうのですがまあ訛りも愛嬌、みたいになってますしね(ホントか?)
人種のるつぼ(またはそれに準じる物)に入っちゃえば訛りもそんなに気にすることない、むしろ言語を含めた表現だ、ということを強調したいといつも思っています。
変なところに不時着しちゃいましたがここらへんで。


今日の一曲: ベンジャミン・ブリテン 「ラクリメ~ダウランドの歌曲の投影~」



今日散歩してる間に聞いてました。ビオラ音楽はよく聴くのですが、その中でもなかなかきっかけがないと聞かない一曲。
なぜかというと、単純に、地味だから(笑)ビオラの音色とかブリテンの作風ということを考慮しても大分地味な曲!でもそれがいい!

一応「単一楽章のビオラ協奏曲、伴奏は弦楽オケ」みたいなフォーマットです。15分、というとこの曲の調子じゃちょっと長く感じるかもしれません。平均音量は低めで、これといって激しく心を掴むようなものもなく。
似てるといったら同じくビオラソロのある「ピーター・グライムズ」の「パッサカリア」かなあ。ああいう灰色に茶色がちょっと混じったような渋い地味な色合いのまま、ドラマもなくずーっと。
でもクライマックスあたりはちょっとヒンデミットのビオラのための書き方を彷彿とさせるような。

でもね、地味とばかり言ってますがこのクライマックスの後の、元のダウランドの歌のコラールに溶けていく最後の数分間(あえて言いません!)の美しさといったら本当にここでしか見つからないものです。
大げさなものではないけれど、ものすごく慎ましく、ラクリメ=「涙」のタイトルにふさわしく。
じわじわと心に染みいる、そして15分も聞いてきたのに「もう終わってしまうのか」と思われるほどはかなく。
それが本当にpreciousで、大好きです。

そしてこの曲を聴いてると改めてブリテンってイギリスの作曲家だな、と思うのです。
ショスタコーヴィチと親交があって、どこかソヴィエト的な色彩をも使う作曲家ですが、この曲の弦楽器の音を聴いていると例えばバロック以前のタリスとかダウランドとかパーセルとか、そういった音楽の血筋を濃く引いてるのがものすごく感じられます。

さらにブリテンは3つも無伴奏チェロ組曲を書いたりチェロ交響曲を書いたりもしてる中(ロストロポーヴィチとも親交がありました)、このラクリメを聞くと「この人ビオラ書きに向いてるんじゃないか」と本当に思うのです。
なんか色彩というか繊細さというか、そういうものが合う印象。

ちょっと聴きで好きになる人は少ない曲で、「どこがいいの?」と言われるような曲であることは百も承知なのですが、ちょっとのあいだじっくりおつきあいいただきたい曲です。じわじわ来る音楽の良さをぜひここで。

リンクした録音、やっぱりバシュメットがいいかなと思って選んだのですがものすごい俺得な曲揃えですね!ショスタコとかエネスク、ラクリメにヒンデミットの葬送音楽!(今リストしたのほぼ暗い曲ばっかり・・・)
いやあやっぱビオラっていいですね!ビオラ音楽大好きです。
 

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Melburnian Nighttime Adventures
いきなりあれですが・・・いやあメルボルン寒いですね!
外に出てるのは朝とか夜とかだったので余計に・・・
幸い雨に降られたりとかはなくて。一応傘は持ってますし降られたってどうってことないのですがね。(そこまで良い服着たりしてるわけでもないですし)
でも不思議と外を歩いていろんなものを見て回ったりしてると心地いい寒さに思えるのが不思議です。まだまだ平気ってことですかね。

昨日はマレーシアから帰ってきてるホルン友達とまた遊びに行きました。彼はメル響のコンサートの最終公演があったのでその後に。
シティのWestinホテルの下にあるワインバー(La Vita Buona)に居る、というので行ってみたら共通の友達一人とメル響のホルンセクションで飲んでました。店内はこじんまりとしてるのですがボトルキープしてるワインもあったりボトルがいっぱい飾ってあったり。サイトをみるとワインショップもあるみたいですね。
そこでもう一杯飲んでから別の友達も合流して、ラストドリンクだと店の人もいってたんで移動しよう、ということになり。
コンサート組はどうやらごはんを食べていなかったようなので軽い物でも食べながら飲もうということになりました。

メル響のホルンの紅一点のお姉さん(聞くところによると「音楽家一族」だとか)の薦めで「居酒屋 伝」に行こうとしたのですがこちらもラストドリンクの時間で。前々から名前は聞いてたんですがどこかわからなかったので、こんな形で出会うとは思ってませんでした。こんど行こう。

で、チャイナタウンで水餃子やってるとこなら開いてるんじゃないか、ということでチャイナタウンをうろつき。
でもこの時点で午後11時過ぎてるんでさすがのチャイナタウンでもほとんど店は閉まって・・・ましたが、裏道にある見かけちょっとぼろっちい中国料理店がどうやら見覚えがあるとのことで入ってみました。(BYO用にワインを2本持って)
ほんと見かけによらず、な店でしたね。Supper Innっていうところなんですが後でみたらレビューも良いみたいですし。
そこで7人でワイン2本を空けて、そしてアサリ、椎茸と野菜、タコとクラゲ、鴨とあとなんだったかな、で合計5皿プラスご飯を頼みました(笑)お酒が入ってると満腹中枢が壊れるらしく結構食べましたよ私も・・・
途中隣のテーブルで真夜中になるとともにハッピーバースデーの歌が始まったので乗っかりましたよ!なんだか25歳の誕生日みたいでした。中国料理店でもみんな歌いますね、楽しかったです。

今回お会いしたメル響のホルン奏者たちは気さくないい人ばっかりですね。ホルン奏者の苦労だとか偉大なホルン奏者たちの話(どんなに偉大な奏者でも調子良いときと悪い時の差はすごいんだぞ、とか)など音楽に関する話から、下ネタジョークから(女性まで・・・)、本当にくだらないなんでもない話をしたり。ユースからプロまでホルン奏者はどうやらユーモアのレベルは一定、ということで。
私のホルン友達は「ホルンがとちってるところ」の真似がすごいです(笑)どうしても「fl」の音が入るんですよね、音を外すと。

酔っ払ってくるとほんとうにどうでもいい話とか突拍子もない話がでてくるんですよね。マレーシアにはちゃんとしたスブラキがない→向こうでそれでビジネスを始めればいい→スブラキでギリシャの経済危機を救うプロジェクト、とか(笑)
で、それを超えるさらなるプロジェクトとして鯨の養殖を始める、とか(笑)
酔っ払いの話なので何一つ本気にしてはいけません・・・(ただスブラキをマレーシアに、は賛成)

で、マレーシアに「ちゃんとした」スブラキがないもんですから私のホルン友達は次の日の朝食+向こうに戻る飛行機で食べる用にStalactitesで2つスブラキを買っていきました。その時点で今回はお開きに。
次来れるのはまたメル響とお仕事があるとき、という話でしたが来年くらいは向こうに遊びに行けるといいなあ・・・

そしてこないだのユースオケで裏方をやってお世話になった友達も一緒だったのですが、こないだ会ったとき「在学中にメルボルン一のチェレスタ弾きといってくれたのを今も糧にしている、ありがとう」と言うの忘れたな、と思って「いつか(酒が入ると言っとかなきゃ、と思いやすいらしいようで)。
結果お酒がお互い入ってるのでなんか「今もそうだよ」とか色々褒められまくりましたよ(笑)本当に優しい友達です。
やっぱり馬鹿騒ぎも音楽のことも、大学時代の友達と一緒に楽しむのが本当に好きで楽しいです。
あんまり頻繁にはこんな夜に飲んで食べて騒いでタクシーで帰ってなんてできませんが楽しさと友達とのつながり、感謝を忘れずまたこういう時間を過ごせたらな、と思います。

とりあえず土曜の朝も今朝も二日酔いにならなかったし、今朝歯医者でも異常なしだったとは言え肝臓を始め生活リズムまでちゃんと体をいたわっていかないとですね(汗)


今日の一曲: モーリス・ラヴェル 「序奏とアレグロ」



今回はまた借りたものコレクションから。
これも両親の好みの関係だと思われるのですがうちはフルート曲のCDがあんまりないんですよね。父が買ったベートーヴェンのフルート関係の曲、あとは木管アンサンブル関連以外はほとんど・・・
なので前々からちょこちょこ大学の図書館で借りたりして手持ちを増やしてたのですが、とくにドビュッシーのフルート、ビオラとハープのソナタとかこの曲とかがないのが気がかりで。
で、大学で探してみた結果なんだかいろんな時代のフルートレパートリーを集めてみました、みたいなCDセットでしか手に入らなかったわけです。
こういう「集めた」CDって録音がちょっと良くない場合がちょくちょくあるんですよねえ・・・

さて、この「序奏とアレグロ」はちょっと変わった楽器編成。ハープ、フルート、クラリネット、それに弦楽四重奏という大分変則な七重奏。
聞いてみると室内楽、というのとはちょっと違うんですよね。時間的に移り変わる構成はラプソディー的で、ハープのパートから見てみるとどっちかというと小協奏曲みたいな性格で。
だからハープはソリスト的な役割で、フルートとクラリネットはその次に位置して独立したパートを吹いて、さらに弦楽四重奏はそれで独自にまとまってる感じかな(同じラヴェルの弦楽四重奏にも通じるものがあるし、それだけでオケになるようなところさえある)。
全体像を捉えるのはなかなか難しい。きっとラヴェルも実験的に書いてみたんじゃないかなあ・・・

正直ラヴェルの作品として考えるとそんなにぱっとする曲ではないのですが(まあラヴェルは他の曲の水準がものすごく高いですし)、でもハープの入る曲と考えるとなかなか聴き応えもある良い曲だと思います。
ダフニスとクロエを弾いたときハープパートはなかなか苦労してましたがこの曲でそれより簡単なパートになるとはとうてい思えないですし、「普通の」室内楽でいえばピアノに匹敵する役割のボリュームあるパートですからね。大変なんじゃないかなあ。

ということでフルートの曲、というよりもラヴェルの室内楽作品、というよりもハープの活躍するレパートリーとしてこの曲はおすすめです。
リンクするCDもハープ中心にまとめたもので。ドビュッシーの2作品(フルート、ビオラとハープのソナタ、そして2つの舞曲)もおすすめです。

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