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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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バースデーディナー@Home
前回のout-of-nowhereなエントリーに拍手ありがとうございます♪

実際の誕生日は7月6日でしたが数週間遅れて昨日学校時代の友達を主にバースデーディナーをやりました。
昨年に引き続きディナー=家で鍋パーティーです(笑)(さすがに今回「来年は外にしようかな・・・」と思いましたが)
きてくれたのは7人。

メニューはご飯、八丁味噌とほうれん草の味噌汁、ジャガイモの「もちもちポヨポヨ」(fromクックパッド)、それから野菜、キノコと豆腐水餃子のお鍋。バースデーケーキ代わりに今年もカステラ。
アフターディナーミントチョコなんて懐かしいものも持ってこられました(笑)
お酒は私が買っておいた鹿児島産芋焼酎、それからメルボルン郊外Yarra Valleyのドメイン・シャンドンのシャンパンと去年行ったモーニントン半島の赤ワイン(Shiraz)を友達が持ってきてくれました。
焼酎 ChandonShiraz














実はシャンペンを持ってきてくれた友達が一緒に「シャンペンに入れる食用のシロップ漬けの花」というのも一緒に持ってきてくれまして。こういうやつです。シャンペンに入れて、飲み終わった頃くらいにいい感じの甘さになっているので(そのままは甘い!)いやでもお酒が進みます。
結局シャンペンは空になりましたからね。他の2本はちょっとずつ残ってます。

ご飯ができてからはずっと食べ飲みしながらしゃべってました。
来週友達のBaby shower(出産前に妊婦さんに健康と安産を願うパーティー。ついでに家事手伝いなんかもしてくるみたいです)にいくのと親友が看護関係の勉強・仕事をやってるのもあり自然と出産の話に。というかオキシトキシン(分娩誘発に使うホルモン、オルガズムの時にも分泌されるらしい。ケースによってはハグによっても分泌される・・・とか)の話が主で。

楽しかったし暖かかったです。
次の週末もまた会いますし、今度はFitzroyあたりで平日の夜食べたり飲んだりしよう、という話にもなりましたし。(一応幹事というかなんとかorganizeする役を買って出ましたがさあどうでるか)

そしてこちらが飲み食べ以外のプレゼントです。プレゼント
左のKookaiのストールは写真では真っ青ですが本当は真紫です。ちょっと大人な雰囲気の色。素材はこれから暖かくなるのにちょうどいい素材です。
そしてT2のお茶(ティーバッグ)アソート。キャラメル風味のMelbourne Breakfast(2袋。好きなのでよかった!)、花びらいっぱいFrench Earl Grey(2袋)、緑茶+フリーズドライ苺のGorgeous Geisha、マンゴーフレーバーのBrisbane Breakfast、ウーロン茶、ルイボスベースのRed Fancy Fruit、一度試してみたかったラベンダー、ジャスミン、ローズ、レモンバームのSleep Tight、そしてベルガモットフレーバーのSydney Breakfastです。早速今ウーロン茶飲んでます(笑)

なんだか今日まで疲れを持ち越しちゃいましたがそれだけ本当に楽しかった、ということで。
今週から来週まで仕事にピアノに(レッスンも予約してきましたし)買い物など(baby shower用のとか)ちょっと忙しくなるかもですができるだけ元気にいきたいです。


今日の一曲: アレクサンドル・スクリャービン 「炎に向かって」



レッスンではまだ弾けませんが最近弾いてぐるぐるしている曲の一つです。
決して技巧的に難しい、というわけではないのですが・・・スクリャービンの中後期の音楽ってものすごーく難しいです。

プロコフィエフみたいにロジックで攻められない、感覚でアプローチするのが正解なんでしょうがスクリャービンの感覚が大分外れているというか独特というか。
(たとえば右手で一小節に9つの音を弾いて同時に左手で一小節に5つの音を弾くのなんか割り算しても無駄なので感覚で弾くしかないんですよ・・・)
自分の知ってる何にもかすることなく。不思議な世界。
「黒ミサ」ソナタと同じく暗くうごめく、呪術的な詠唱的な性格があって。

でもスクリャービンの「恍惚」はものすごい光です。
炎の光、もそうなのですが闇の中に太陽のように輝く光だったり、あと最初の方のぼうっとした光だったり。
スクリャービンは光・色彩どっちの意味でも音楽で視覚を表現するのが巧みですね!
Wikipediaには彼が実際に共感覚を持ってるわけじゃない、とあるのですがこの曲で盛り上がりながらハーモニーが変化していくそのチョイスを思うと少なくとも近いものを持ってるんじゃないかと思います。

ちょっと変で、弾いててもなかなかつかめないこといっぱいで。でも説明できない不思議な魅力があって、だんだんと、徐々に虜にされていくスクリャービンの音楽。
決して得意ではまだないのですがまだまだ知りたいですし、もっと弾いていきたいです。


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トラムルートNo.1 ~メルボルンのアートを楽しむ路線~
今日のトピックは以前「あっ」と気づいたままずっと忘れてたトピックです。

メルボルンの公共交通機関には電車、バス、そしてトラム(市電)があります。
電車と比べるとトラムは車道を走るにもかかわらず「案外」ダイヤの乱れが少ない交通機関で住んでるとちょこちょこ結構使ってます。
比較的よく使うトラムの路線の一つにNo. 1があります(トラムの路線は番号表記です)。
別に自分の家に近いとか、全然そうじゃないんですが何かと縁が深い。
というのも割と音楽関係で行くところがこの路線を使うことが多くて・・・
で、そのルート1番のトラムに揺られてたら「この路線アート関係のロケーション多いぞ・・・」と気づき。
よくよく考えたら実際そうなんですよね。
ということで今日はルート1番のトラムに揺られながらメルボルンのアートを楽しむ、みたいな試みをしてみようと思います。

そもそもルート1番はシティの北、East CoburgとSouth Melbourneのビーチを繋ぐ路線です。ほとんどの路線はメルボルン大学で終点なのですが1番はまだその北まで行く少ない路線の一つです。
でもあんまり北の方には行ったことないので(そんなに長いわけじゃないですが)、今回は大学から南へ進むことにします。

まずは大学。Swanston Streetのメルボルン大学のトラムストップ(stop no. 1)で降りて、大学を横切っていくと音楽家の住処、Conservatorium of Music(通称:the Con)に着きます。コンサートが開かれたりもするMelba Hall、それから隣の建物にはオーストラリアのパーシー・グレインジャー博物館もあります。
(実はElizabeth Street側のルート19番から来た方が近いには近いです。)

トラムは大学で他の路線と合流してそのままSwanston Streetを南下。La Trobe Street(stop no. 8)で降りれば州立図書館もあります。
Collins Streetの停留所(stop no.11)で降りるとすぐ前にあるのがMelbourne Town Hall。現在メル響の本拠地でもありますし、南半球最大のパイプオルガンがあることでも有名です。

その次の停留所(stop no. 13)、Flinders Streetで降りると左手にあるのがFederation Square。ヤラ川が見渡せるBMW Edgeというホールではコンサートが行われたりしますし、NGV(美術館)のIan Potter Centreではオーストラリアの美術が楽しめます。さらに川沿いにBirrarung Marrを歩いて行くとパブリック・アートもありますよ~(以前紹介しましたFederation BellsやThe Angelなど)
さらにFlinders Street駅のある右側に渡ってヤラ川を渡ると只今改装中のHamer Hallがあります。改装してない時はメルボルン最大の演奏ロケーション。
そのすぐ向こうにはState Theatreで舞台やオペラ、バレエが見れますし、玄関前の広場でもなにやらやってることがありますし。
そしてそのまた向こう(ここまでくると最寄りの停留所はno. 14ですね)にはNGVのInternational、つまり海外からの作品を主に扱うギャラリーがあります。ダリやモローを見に行ったのもここ。

他の路線は今進んでる道(St. Kilda Road)を真っ直ぐ進みますがルート1番は美術館の角を右に曲がります。曲がって左手にあるのがVictorian College of Arts(今はメルボルン大学の一部、として扱われてるらしいです)。ここでユースオケのリハーサルが行われてます。
そしてそのまま次の停留所まで行くと(stop no. 17?)ここ数年で新しくできたMelbourne Recital Centreがあります。ここはまだ行ったことないですがトラムから外の電光掲示板を見る限りコンサートやその他いろいろイベントやってるみたいですね~

そしてトラムはSturt Streetを進みます。Stop no. 18で降りるとこないだ行きましたMalthouse Theatre、そしてAustralian Centre of Contemporary Artsがあります。前者は小規模のシアターが幾つか、そして後者は・・・行ったことないんですがおそらく美術館+αではないかと。

ここからちょっと間空きます。トラムはKings Wayを横切り、サウスメルボルンに突入。Park Streetを進んでClarendon Streetの角で降りて少し歩くと国立アカデミーに着きます。
ここから先は思い当たりがないので国立アカデミーを今回の旅の終点としましょうか。

ここでよーくよーく考えてみるとルート1番沿いに演奏場がたくさん見られるだけじゃなくて「演奏の後の飲み場所」もルート1番沿いとその近辺に沢山あるようですね(笑)まあ自然な事なんでしょうが・・・
大学の近くのAlfred Hotel、シティのYoung & Jacksons、Federation SquareのTransport、サウスバンクのJarrah Bar(Quay Westホテル内)、Curve Bar、たまにSpiegeltent、サウスメルボルンのLimerick Hotelなどなど・・・(ちなみに今あげたのは実際に行ったのです)
何かとこれからもお世話になりそうです(笑)


今日の一曲: セルゲイ・ラフマニノフ (オーケストラ編曲:オットリーノ・レスピーギ) 練習曲「音の絵」 より「祭り」(オケ編曲版では第2番)



以前N響アワーでオケ編曲された曲についての特集やってましたが(途中からしか録画されてなかったんですが・・・)、原曲も名曲で、編曲されても素晴らしく輝くケースもあるんですよね(たまに原曲以上に、または全く違う輝きで)。
このラフマニノフの練習曲のレスピーギによる編曲はラフマニノフ自身はいろいろ言いたいことがあったそうですが、別に悪くはないと思います。(素晴らしいか、といったら別ですが・・・)

やっぱり特定の楽器でのみできること、光ることってあるんですよね。
(ピアノでしか不可能!ということももちろんあって、だからレスピーギは練習曲全17曲中5つを選んで編曲しています)
それを考えると「練習曲」というジャンル(必ずしも技巧偏りじゃないですが)をオケに編曲した、ということに関しては凄いと思います。
この曲にある(ラフマニノフの曲などでよくある)ロシアらしい祭りの活気、雰囲気、光、そういうものがオケの色彩で本当に輝いてますし。
でもやっぱり難しい。

レスピーギは自身の作曲だったり編曲だったり、どっちにおいても本当に色彩豊かで「品の良い」音楽を創る人だと思います。(もちろんそれ以上のものも持ってますが!)
それに加えてレスピーギはラフマニノフの音楽、彼のオケ書きスタイルを本当に勉強してるな、という印象もあります。オケの書き方が本当に!ラフマニノフのスタイルに似てて。
ピアノや個々の楽器、小規模アンサンブルと比べてオーケストラのための作曲にはお国柄がものすごく出やすいと思うのですがレスピーギはイタリア人なのにロシアっぽい色彩を創ることができる、という・・・不思議です。

このレスピーギによるラフマニノフのオケ編曲はやっぱりピアニストに一番聞いてもらいたいですね。
練習曲「音の絵」はピアニストに愛されてる曲ですからね・・・いろんな意見が出てくると思いますし、この曲の別の側面も出てくると思いますし。
好きも嫌いも「ここが違うな」もあると思いますがぜひ一度聴いてみて下さい。

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10 Colours of Melbourne (and Around)
前回の記事、そしてクラリネットの楽器と性格エントリーに拍手ありがとうございます♪
オケ音楽を聴いていて特定の楽器の音にフォーカスするのもまた慣れと曲を知ることでできるようになるものなので例え音の洪水の様に聞こえても、徐々に見つけてあげて下さいね♪

6月になって仕事が入って来てやっと安心。
でもなぜか今日はくたくたで(雨は降ってないけど・・・)ピアノの練習も明日の(今度こそ)初!トゥーランガリラ交響曲リハーサルなので全楽章通してちょっとtouch upして・・・くらいで精一杯でした。

ということで文を書く気力がないため今日はちょっと違う趣旨で。
メルボルンとその郊外の景色の写真で10色(?)色彩を集めてみました。
ちょっと微妙なコレクションですが(汗)どうぞ~

ユーカリの花赤: ユーカリの花(近くの公園で)
この赤とこの緑、正にオーストラリアですね♪
(赤と言えばVIC州外だとウルルあたりが良いですね~家族のアルバムでしかないので自分で撮っていつか!)






ヤラ川橙: 2010年最後の日没(ヤラ川、シティ)
大晦日はこちらは夏、日が最も長い時期。9時くらいかな?
一見静かに見えますが結構賑やかでしたよ、両岸(シティもサウスバンクも)。



Flinders Street Station黄: Flinders Street Station(シティ)
黄色と言えば断然ですね。風情がある駅ですがもちょっと綺麗にならないかなと思うのですが・・・(いろいろ難しいみたいです)






Sherbrooke Forest緑: Sherbrooke Forest (Dandenong Ranges)
ユーカリ、シダ、もろもろの植物のアンサンブル。
ユーカリが生えていないところは人間の背よりも高い巨大なシダが生い茂っているため「開けたところ」というのがこちらの森は無いです。





空青: 秋の青空(Hastings)
都市部でもそんなに空が白くなるわけではないみたいですが、ちょっと離れるとこんな色に!







Fairhaven Beach紫: 浜辺の黄昏(Fairhaven Beach)
グレートオーシャンロードの手前部分にあるところです。サーフィンなどに言いビーチも静まりかえってこんな感じに。ものすごく好きな風景です。




Crown Casino桃: Crown Casinoの定時ファイヤーディスプレイ(Southbank)
夜の8時から毎時Crown Casinoの外、ヤラ川沿いで見られるディスプレイ。実物は橙に近くなかったかな?ガスだから炎の調子で変わるのかも。





St. Paul's Cathedral茶: St Paul's Cathedral (シティ)
メルボルンで2番目に大きい大聖堂。先ほどのFlinders Street Stationのはす向かいにあります。夕日を受けてこういう色に。夕暮れの大聖堂って好きです。






Organ Pipes灰: Organ Pipes National Park (Keilor North)
メルボルン空港(Tullamarine Airport)の近くにあるこの国立公園、写真のOrgan Pipesだけでなく他にも火山活動でできた変わった岩の地形があります。




虹虹色: 虹!(家の近く)
メルボルンで見れる虹は太く、明るく、二重になるのも珍しくないです。






書いてみて分かったこと・・・もちょっと行動範囲を広げたい!
(いえ、もちろんここに載せたもの以外で行ってるところいろいろあるんですけどね・・・特に最近はあんまり遠くに行っていない感が。)
写真スキルもそうですが、もっと色んなところでいろんな景色、色彩を見つけたいですね。


今日の一曲は今日もお休みです。


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トゥーランガリラ、アイリッシュパブ、Federation Bells、将来大学に戻る可能性
今日は写真など交えて。

今日はユースオケ、トゥーランガリラ交響曲初リハーサル!のはずだったのですが「もしかしたらチェレスタがVCA(リハーサル場所となってる大学)に使われてるかも」というマネージャーさんの懸念が的中、今日も聞きリハーサルのみでした。
ピアニストも来てたので(年は同じくらいかな、今までにも何回か会ってます。おっとりのんびり静かな男性ですよ)余計に一緒に弾きたかったな~・・・ピアノはソリスト位置なので実際弾く時はお互い見える・聞こえるかちょっと心配。彼とはトゥーランガリラあるあるで盛り上がったりしています(そのうちまとめたい)。あと以前ラフマニノフの練習曲についてもそうだったのですがわりと好みが似ているみたい。
ちなみに私のパートと類似しているもう一つの楽器、鉄琴も知ってる人が弾いてます。

CDで聞くのとリハーサルとして聞くのは違いますね。音のバランスが大分違って欲しい音が聞こえやすく、そして取り出しやすく(CDでよりも様々な方向から聞こえてくるため)なって。そして指揮者の振りがあるのは落ち着きます。
そしてリハーサル場では耳栓が居るかも。今回は前回と違ってホルンの後ろ、ピッコロの右方にはいなかったのですが、それでもホルン(頼りにしてますよ、ホルン軍団!)の音を最初の何反射かで受けたり、あと打楽器が多いため広がってきた鐘や鉄琴の音も危険要素です。
でも前回のエントリーで「メシアン、クラムを弾いてから耳が何回か変わったように感じた」と言いましたが今回もまた耳がちょっと変わったような気がします。先ほど書きましたがいろんな方向から音が聞こえること、そしてリハーサルでスコアを見たり、セクション毎、楽器ごと、似たようなパートの楽器ごとにリハーサルをするため音楽をばらしやすくなるんですよね。かみ砕いてくれる感覚です。

さて、話はちょっと遡りますがレクチャーの日関連で。
レクチャーの帰りにサウスバンク、Southgateのアイリッシュ・パブ「P.J. O'Brien's」で一人夕飯してきました。
パブの中に食事用のテーブルや半分個室のようになってるスペースがあるんです(あとで他のお客さんがきて相部屋?になったりして。「いいですよどんどん入って来ちゃって」ってしたとき自分がオージーになったなと思いました)
以前妹と来たときはオイスター(ナチュラル、そしてこちらではスタンダードで最高に美味しいキルパトリック)を食べに来て、ついでにアイルランドのピザみたいなFlatbreadも食べたのですが、今回は寒いメルボルンの晩秋ということでアイリッシュシチューを初めてオーダー。ついでに初めてのギネスビールも。
ギネスは最初の一口の後味がまろやかでよかったですが、ビールがもともと苦手なのは変わらなかったです。

アイリッシュシチューただしアイリッシュシチューの美味しさには本当にびっくり!こんなに美味しい食べ物に出会えるとは!
具はにんじん、ジャガイモ、タマネギ、セロリ、そしてラム(もともとはマトンだそうです。羊が嫌いな人には保証できません)。スプーンとバターナイフしかこないのですが、フォークが要らないほど肉も野菜も煮込まれてます~味付けはクリームシチューに似てなくもないですがクリームではないです。ちょっとしょっぱいかな。そして写真にも写ってますローズマリー(生枝+シチュー内)の香りが凄いですね!やはりラムとローズマリーはベストコンビ。そして再度のパンを浸して食べるのもまた最高♪
お腹がいっぱいになっても残すのがもったいなくて、胃が悲鳴をあげても食べ続けてしまう(汗)
もうリピート決定です♪

デザートのスペシャルメニューにルバーブタルトがあったのですがさすがにだめでした・・・代わりにいつものTutto Beneのジェラートを(そこはもうすぐ冬だしお腹十分目だから食べない、というわけではないんです。ゲン担ぎ程度の胃もたれ予防、というか。寒いんでBaby scoopにはしています(笑))

The Angelさて、前回のレクチャーで話した方がBirrarung MarrにあるFederation Bellsの設計者の一人、という話を前エントリーで書きました。
Birrarung MarrはPrinces Bridgeとヤラ川を挟んでサウスバンクとはす向かい、Federation Squareから東に(MCGの見える方向に)歩いて行くとある公園のようなスペース。
子どものためのプレイグラウンド、Public art、その他アート関係の施設、ヤラ川の景色を楽しむベンチ、さらにはかつてこのエリアにすんでいた原住民の文化を取り入れたアートやディスプレイなどもそなえています。
左はもともとNational Gallery of Victoria(そうそう、このウィークエンドであの美術館は150周年祭やってるみたいです)の前に住んでたDeborah HalpernのThe Angelという彫刻です。

その中にあるのがFederation BellsというPublic Artです。
この大小39個の柱に空に向かって付いた鐘。形も見るといわゆる西洋の釣り鐘型だったり、東洋の釣り鐘に近い曲線のもの、花瓶のような形のもの・・・形、大きさ、配置など全て計算の元に設計されています。
2001年のオーストラリア建国(連邦成立)100周年の記念に向けて計画が始められ、Federation Squareの一帯の完成とともに2002年にこの鐘も完成。屋根もない空間に立ってるためたまに音色などの関係で修復などが行われているそうです。
なんとBBC、Lonely Planetの世界のパブリックアート10選(2ページ目に掲載)にも選ばれているとのこと!すごいなあ!

Federation Bellsこの39個のベル、電子制御で毎日3回(午前8~9時、午後12時30分~1時30分、午後5時~6時)に音楽が流れます。オーストラリアの作曲家だったり、RMITという大学の生徒の作品だったり、あと一般公募も公式ウェブサイトから行っているそうです。割と感覚的に操作できるというサイトのツール(要flash)で作曲し、そこで(midiファイルとして?)投稿して選考を待つ、というとのこと。
これを読んで作曲に心惹かれたので今日リハーサル前に(そして巨大なフレンチトーストをDeGraves Streetのあるカフェで食べたので腹ごなしの散歩に)見に行って、そして聴いてきました。すごい面白いです。思わずにやにや。
音楽が流れている間鐘の柱の間を縫うように歩いてみたり、あとずっと遠ざかった聞こえ方を試してみたり。
真剣に作曲投稿、考えてみたいと思います。

そしてレクチャーで話があったのですが一昨日のレクチャーを主催しているAustralian Music Psychology Societyはメルボルン大学に最近できたCenter of Music, Mind and Wellbeing(CMMW)という音楽と科学、心理学などを扱う研究施設と協力関係にあるのですが、そのCMMWが7月からMelbourne Recital Centerでレクチャーシリーズを始めるという話がありまして。
で、ウェブで調べてみたらCMMWのサイトが立派になって、なんとレクチャーシリーズだけでなく将来には独自の大学のコースなども(音楽科、心理学科とも独立して?)手がける計画があるという話が出ていて。
オーストラリア、しかもメルボルンでもしかしたら将来自分の進みたい分野の勉強、ができるかもしれないというのはとてつもない希望ですね。
心理学で大学に戻るか、それとも音楽科学(仮)で大学に戻るか、本当に楽しみなのでネタやメモなどどんどんまとめたり勉強したりしていきたいです!意欲が湧きます♪
自分も、そしてCMMWを中心としたメルボルンの音楽研究シーンもこれから成長していくことができますように。


今日の一曲: オリヴィエ・メシアン トゥーランガリラ交響曲 第3楽章「トゥーランガリラ I」



リハーサルで色んな事が周りで起こると色んな事が見えてきますね。
なにげに鉄琴とコントラバス(だけ)一緒のパートを弾いてたり、たまに意外なところにバスクラのソロが出てきたり、パートの絡み合い、そして全く違う動き、全てがとても神秘的。
シリーズになっていない楽章に比べて「愛の歌」シリーズ、そしてそれよりもさらに「トゥーランガリラ」シリーズの楽章は比較的とっつきにくくなってる印象がありますが、その「トゥーランガリラ」シリーズにおいてのこの絡み合い&全く違う動きが創り出す「世界」の独特さって素晴らしいと思います。(もちろん交響曲全体のコンセプトを代表しているタイトルですしすね!)

オケの楽器一つ一つでは(時にはソリスト扱いのピアノでも)とてもパートが断片的な感じで。
なんだろう、この音の連なりは、意味があるのか、どこで入ってくるのかわからない、みたいな感じなのですがオケで集まってくるとそれが意味を成してきたり。

メシアンの音楽でとてもアクティブだけど瞑想的な(静かじゃない瞑想!)性質があるのですがこれは同じパッセージがサイクルのように繰り返されてることから派生しています。
しかも、楽器によってその繰り返されているパッセージ(そしてそれを形作る独特のリズム!)、さらには繰り返しのサイクルもまた違ったりでそれがぐるぐると不思議な、万華鏡のような世界を繰り広げています。
音の中に居ると本当に百もの色彩の渦に巻き込まれているような感覚です。

前回のレクチャーについてのエントリーの話にも繋がるのですが、耳が慣れていない複雑な音楽は聴くと音の渦のように、圧倒する感じに聞こえてしまうのです。
でもその渦の中でサイクルを見つけたり、特定の楽器の音を捕まえたり、それでなくともその渦に心身預けてみたり。いろいろ楽しみ方はあります。
この楽章で前オーケストラが弾いている箇所って本当に複雑で、本当に色彩は圧倒的で。でもものすごいうねりがあって・・・トゥーランガリラという言葉の意味合いにも繋がるような宇宙を動かす力、大いなる時の流れ、そして生命のエネルギーを感じます。(「トゥーランガリラ」シリーズの楽章は他のよりも「理(ことわり)」、メカニズムを感じるのに愛着を覚えます)

実はこの楽章でちょっとチェレスタはピアノとのデュエットがあります。
静かな中で起伏の激しい、不思議な弧を描くソロ楽器やバイオリンのグリッサンドなどとサイクルを奏でます♪
そして好きなところはもう一つ。この楽章のエンディングがまるでこの音楽をほどいていくような、だんだん音楽を断片的にして消えていくような感覚で。

あとよーくよく聴いてみると要所要所でコントラバスが下降するパッセージのサイクルでオケを支えています。これもなんとなく粋ですね。
ユースオケはチェロとコントラバスが随分元気が良いのでそこも本当に楽しみです♪

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Changing Melbourne
相変わらずの調子ながら休みの日はごろごろしてもいられない、外に出なきゃと思って今日は一日出かけてきました。
RichmondのIKEAで仕事机や枕をぶらぶら見たり(はっきりいって分析・判断できない状態でしたしね、ちょっと散財には慎重に・・・)、あとシティに戻る途中のAbbottsfordのDAISOでちょこちょこ隙間産業ならぬ隙間買い物して。シティに戻ったら偶然友達に出会ってご一緒させてもらったり。
会話を追うのもやっとで、楽しかったかどうかも自分でもよくわからないのですが外にでて良かったと思います。

さて、今日はシティで大きな工事があってちょっと立ち回り不便でした。
シティのメインストリート、Swanston Streetは普段はトラム、歩行者、自転車、馬車、そして限られた時間・限られた種類の車両のみ通行可能という決まりになっています。
それが今度完全に車両通行不可にして、トラムレール・景観も改善してリニューアルするという目的で今工事が行われています。
シティのど真ん中を通る通りでたくさん交差点もあり、そこそこ長い距離を工事する間、道を渡れる場所も限られててどこに行くにも回り道。
でも今までの通行の決まりもややこしかったですし、かねてから歩道がもちょっと広くて店の屋根の陰にならないところがあっても良いかな、と思ってましたのでこれくらいは喜んで我慢できますね。せっかく踏み切ってくれたのですからちゃんと工事&改装してほしいですね。州政府にも税金払ってるはずですし。

メルボルンのシティ周りでは今他にも大規模な工事がいくつか行われています。
私にとって一番注目の的なのはサウスバンクのリニューアル。
メル響を始め大きなコンサートが行われるメルボルン一のコンサートホール、Hamer Hallとその周囲、そしてその一帯にあるショッピング&レストラン等施設Southgateも大幅に改装中です。
Hamer Hallのヤラ川に面した側はちょっとコンクリート造りの部分が冷たい感じだったり、暗かったりしてましたがHamer HallのGreen Roomという一昔はその名の通り真緑だったお集まり用スペース(?)がなくなるのはちょっと寂しいですね。
あそこでコンサートが終わった後Green Roomにのぼってきて窓から向こう岸のシティの明かりを映したヤラ川を見るのがささやかな楽しみだったんですが。
でも川のレベルと橋のレベルを繋ぐアクセスは確かにもっと良くなったらいいな、と思いますし日曜日あのあたりで行われるマーケットの際のアクセスが良くなること、そしてHamer Hallが中も外もリニューアルされることを楽しみにしています。

そしてここ1年くらいになるんですかね、ショッピングセンターMyerのシティ店の大々的な改装。
MyerにはBourke Streetに面した(クリスマスなどショーウィンドウの展示がある)Bourke Street館、そしてMelbourne Central駅のあるMelbourne Centralショッピングセンター(過去は大丸がありました)から通路でアクセスできるLonsdale Street館があります。
どちらもかなり古いビルだったのですが去年Bourke Street館が改装され。ビル丸ごと新しくしたので窓などの設計も変わり、自然光が入って来たり広く感じたり、とてもモダンなショッピングセンターに生まれ変わりました。
今現在Lonsdale Street館の改装が行われてるのですが、私だけでなく結構(特に冬場・猛暑日には)Melbourne Centralからシティを南に横切る時Myerを通り抜けの道として使う傾向にあるのでいざアクセスできなくなってみると微妙に不便だったりしますね。
Lonsdale Street館もやはり以前のBourke Street館と同じく自然光が入ってこない作りになってるのでそこの改善に期待です。
(そして前回のエントリーでも書きましたが改装が終わって通路が通れるようになってもKitchen Gardenスペースはとっぱらわないでおいてほしいですね!)

そしてそのMelbourne Centralショッピングセンターも徐々にいろいろ改装されてますね。
こないだ2階(ただここはどこを何階としたらいいのか未だに不明)に新しいフードコートができたり。
以前のフードコートよりもこぎれいなというか、テーブルとか椅子とかが良い感じだったり、にぎり寿司や点心も食べれたり。
で、以前のフードコートがあったところを今なにやら大きく改装してるみたいです。そちらは店が並ぶのかな?Swanston Streetのエスカレーターからのアクセスが良く露出が高め、ということでどんな店が来るのか興味津々ですね。
Melbourne Centralは店のラインアップ、場所も今急速に変わりつつあります。なんだか慌ただしいですが楽しみです。

そしてこないだ鴨ラーメンを食べにいったCrown Casinoでも工事やってたり、店舗のラインアップが変わったり。わりとヤラ川に面してるセクションも高級ブランドが増えつつある?気づかなかっただけ?
とりあえず遅くまで開いていて小腹・別腹を刺激するChocolate Box、そしてダリの香水を扱ってフィーチャーしてる香水屋さんは今のままで・・・(笑)

以前このエントリーでも紹介しましたが、メルボルンは新しきと古きが共存している町です。
メルボルンの人々は特に古きに愛着を持っていますが、それでも古いままでは不便だったり劣化していくものも多く。
ちなみにThe AgeのSwanston Streetリニューアルについての記事の投票・コメントではこの大きな変化に対して肯定的な意見が多いですね。結構みんな長い間待ち望んでいた、というか・・・
今までにいくつか民意にそぐわない変化もありましたが(例:Federation Arch)、メルボルンがこの心地良い古さを保ったまま良い方向に変わっていけば、と思っています。
(あとは公共交通機関ですよ!州政府!)


今日の一曲: 魔法騎士レイアース オリジナルサウンドトラック 「いつか輝く」より「三国侵攻 ―オートザム~チゼータ~ファーレン―」



今日はちょっと珍しいところから引っ張ってきてみました。
私が初めて買ってもらったor自分で買ったCD(どっちかは確実)で。アニメはリアルタイムで見てましたし、漫画もほぼリアルタイム(1stシリーズはコミックスだったかな?)で。
こちらで英語版コミックスを見つけたらかっちゃいましたもんね~
なによりも2ndシリーズ(漫画版)が今でも好きです。でも1stシリーズも読み返したいです。

サントラ「いつか輝く」はアニメで使われた音楽が歌が全部instrumentalバージョンで入ってます。
オーケストラなどアコースティック楽器の曲ももあればシンセサイザーの曲もあり。
なかでも前者カテゴリの音楽の作曲、オケ使いを高校時代から本当に気に入ってます。
(シンセの曲も一部アコースティックで編曲したい欲満々でした(笑))

戦闘音楽、キャラクターのテーマ曲、いろいろありますが今回紹介するこの曲はこの物語の舞台であるセフィーロという世界に2ndシリーズで攻めてくる3つの国それぞれのテーマ曲。
簡潔に説明するとセフィーロという世界は「柱」というその世界に全てを捧げる一人によって支えられていて。前シリーズでその「柱」を失って荒廃している状態のセフィーロに次の「柱」、統治者になろうと思う他の国たちが攻めてくる、という状況です。
アニメではどうだったかよく覚えてないのですが、少なくとも漫画ではその「敵国」一つ一つにもそれぞれの事情だったり困難、思惑があって・・・というところが子どものころから好きでした。

オートザム、チゼータ、ファーレンはそれぞれ実在の国・文化がモデルになってるのですが、その対照的な雰囲気だったり文化だったりがこのメドレーにも現れていて。
で、その性格が違う音楽なのですが、共通エレメントで繋いでて。しかもメロディーとか和音進行とか楽器とかではなく、完全5度という音程というさりげないエレメントで、というのが技ですね~(さりげないけど結構分かりやすいですね!)
民族音楽・民族楽器の使い方、オーケストラのサウンド、そして音楽そのものが本当に好きです♪
何度も書いちゃいますが、このサントラのアコースティック曲、この曲に限らずレベルなかなか高いです!
(いつか気が向いたら紹介したいですね~)

完全に余談ですが昔も今もオートザムの最高指揮官イーグル・ビジョンがお気に入り(笑)

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