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いよいよ明日コンサート、うざいほど楽しみにしております♪
一応そこそこ早めに乗り込んでBlue Trainでピッツァをいただいたり暖かい飲み物をいただいたりしてコンサートまでゆったりするつもりです。チケットは予約済みですので。
いやあ楽しみ(また!)。
前このブログでお話ししたか分かりませんが私は今オーストラリア永住権を取得申請して結果を待っていまして。
「音楽教師」で申請したため優先度が低くかなり結果が出るのに時間が出るそうで、一応前電話したら2011年までかかるそうで(苦笑)
まあ、裏を返せば2011年まではとりあえずこっちに居れる、ということなので。永住権がとれなかった場合のことは正直あんまり考えていないのですが、仕事の性質上帰国してもなんとかなるかな・・・?
初めて会う人に驚かれることはいくつかあります。
まず最初に会って「え?日本人なの?」と驚かれ(中国系の顔で、中国人・韓国人にも自国人と間違われるほどです)。
そしてオージーの定番のリアクション「日本のどこから来たの?」「日本いってみたいのよねー」「日本のここに行ったのよ~」「日本食っておいしいよねー」と急にフレンドリーな会話がいきなり弾んだあと・・・
「こっちに来て何年になるの?」と言われて14年と答えると「長いね!」と驚かれ(日本から来た人は赴任か留学が多いので)。
でも一番驚かれるのはそのあと「じゃあ市民権はとってるの?」と聞かれて「実は永住権もまだでして・・・」と答えたとき。
「そんなに長く住んでるのにとれないの?」とよく言われますね。「自動的に取れちゃえばいいのにね」とも(笑)
大学の友達とかだと大学に入る前とかからユースオケで知り合いだった人が多いので私が「留学生」だってことをみんな知らなくて「え!?留学生扱いなの?」と驚かれたことが数え切れないほどありました。
みんなにとっては私はオージーも同然。私にとっても私はオージーです。
留学生は学費が高いんでね(笑)
こっちでは12年生の卒業の一連の試験がどの大学でなにを学ぶかを決めます。
1つのコースに入れる成績レベルは毎年2つずつ決められます。
1つはHECSといって、高成績の生徒が政府から学費の援助を受け、後にあるレベルの所得を得られるようになったら税の一部として返済する、というシステム。HECSを受けられる生徒の数には限りがありますが、決して少ないわけではないです。
そしてHECSでその大学のそのコースができないとなった場合でも決められたレベル(HECSより下)の成績に達していれば学費の全額を払ってそのコースを受けることができます。
ただ留学生はこの限りではなく、留学生枠として別扱いになり、先ほどの「学費の全額」よりもまた多い学費を払わなくちゃいけないのです。
・・・本当に説明不足なような気が抜けなくてすみません。オーストラリアの教育システムに関してはまた別の機会に。
まあ学費が高い、といっても4年半通って、授業はもちろん、オケの活動(マネージャーの仕事に関しては少しながら給料ももらえましたし)、レッスン、演奏(あのスタインウェイのコンサートグランドで何回弾かせてもらったことか!)、そして何よりも練習と練習設備を全部ひっくるめて元は十分すぎるほど取ったような気もします(笑)少なくとも私自身は。
一日に8時間練習してた時期もかなりありましたしね。週末もオケマネージャーとしての施設のアクセス権で練習室にこもってたり。
きっちり元は取ったつもりですよ。
えーっと、話を元に戻しまして。
まあみんなは私がずっとオーストラリアにいるものだと当たり前のように思ってます。
私もそのことにかんしてはだれよりも強く思っていて、永住権をまずは獲得していずれはオーストラリアで市民権をとり、帰化することを夢見ています。
今は日本側の事情でオーストラリアと日本の二重国籍は認められていません。それも変わるかわからないものなのですが・・・
でもまあ選ぶならオーストラリア人になりたい、とここのところしばらく思っています。
オーストラリアに来て1年したころは私は日本に帰りたいという思いが強く、ホームシックが鬱を引き起こしたということも十分あり得ると今でも思っています。
ですがそれから2年もしないうちにオーストラリアが大好きになり、父が転勤でオーストラリアを離れるときに私は「オーストラリアに残りたい」という意思表示を初めてあらわにしました。
学校の友達とも強い絆で結ばれるようになり、音楽を志すようになり、そして精神のケアを受けるようになり・・・
そういった全ての要因が私の心をメルボルンにつなぎ止めていました。
音楽環境もメルボルンのほうが肌にあってるのかなーとうすうすは思っていました。
メルボルンは文化の町で、日本のオケなどと比べるとレベルはどうだか分かりませんがレパートリーに関しては素晴らしく幅が広く。
現代音楽やあまり知られてない曲、玄人好みも精力的に弾かれ、実際聴衆を集めることができることのすごさ。
自分がメシアンと現代音楽の道を見つけ、スティーブンやマイケルと出会い、そしてマニアックでコアな玄人友達の中で一層マニアックでコアな知識と趣味を発達させそういったレパートリーの宝庫とされたのもメルボルンにいたからならではだと信じています。
あとはやっぱりメルボルンの音楽家たちのカジュアルかつ情熱的で楽しい世界が何よりも素晴らしくて好きなことは私の創作にあふれるほど表れますしね~(笑)愛ですよ、やっぱり。
特にうつの治療に関してはメルボルンじゃなくちゃ、本当に尊敬しているドクターと、勝手知った素晴らしい病院と治療システム、自分で治療のいろいろ立ち回りを(もし悪化したらどうしたらいいか、など)知っていることに対する安心、そして自分が受けられる治療に対しての信頼。日本がメンタルヘルスの面でかなり遅れていることへの懸念も要因ではありますが、それよりもメルボルンで自分が体験した、そして知った治療についてのポジティブな面を認め、信頼していることは本当に自分のなかで大きいです。
そして高校も卒業し、大学生活もあっというまに過ぎ・・・
こうやって今待っている間にも私のメルボルン愛は強まるばかり(笑)
日本が私の生まれた故郷ならばメルボルンは私が自分の意思で選んだ故郷。
ここにずっと住むことは私にとって一番の夢であり、願いであり。
永住権が本当に取れることを願って(長く住んでるのがみんなの言うように良い方に働いてくれるのか?)、今日もこの地で一歩一歩歩んでいきます。
今日の一曲: レイフ・ヴォーン=ウィリアムス 交響曲第6番第3楽章
今日もまた変化球を一つ投げてみようと思います。
ヴォーン=ウィリアムスの音楽はいつも言いますが「グリーンスリーブスによる幻想曲」を筆頭に交響曲第2番「ロンドン」、「タリスの主題による幻想曲」、「揚げひばり」、「ヨブ」など名曲とされるのはどれも牧歌的なメロディーの美しい作品ばかり。
だからたまにヴォーン=ウィリアムスは同じような曲しか書けない、なんて言われちゃうんですけど・・・
交響曲第6番はそういった意味では優れた変化球だと思います。
交響曲を支配する第1楽章の最初の和音からこの曲がそんなステレオタイプをぶちこわす暗いエネルギーをもった作品だということが明らかで。
まあ、こんな風に言うのも何ですがヴォーン=ウィリアムスのDark Side(闇の側面)とでも言いましょうか。
「ヨブ」などで部分的にはフィーチャーされているそういったDark Sideですが、あんまり注目されることがなく。
ものすごく強い主張なんですよね。
そんなこの6番の第3楽章はスケルツォ。
スケルツォは結構作曲家の性格というかスタイルが顕著にでると思います。
スケルツォ=冗談なので、作曲家のユーモアのセンスが問われる、といったところでしょうか。
例えばシベリウスなんかはちょっとスケルツォを書くのが苦手なのかな~といった印象。
ショスタコはお決まりの皮肉、または怒濤の死の舞踏みたいな。
マーラーはまた独特な重みと色彩があって。
私個人がスケルツォとして典型的に素晴らしいと思うのはベートーベンの第9、ドヴォルザークの7番、あと緩除楽章に出てくるスケルツォ各種ですかね。他にも典型的でなくて素晴らしいものはたくさんありますが。
ヴォーン=ウィリアムスも決して得意・・・では無いような気がします。
曲としては素晴らしくてもスケルツォとしては・・・?なところがあるかなあ。
でもこの第3楽章、「この交響曲のスケルツォ」としては最高ですし、ものすごくいいキャラの曲であると思います。
なによりも一番私が評価したいのはサクソフォンの使い方。
サクソフォンはオケで使われることが少ないまたは無いと思われがちですが、20世紀はちょこちょこ使われてますよ~
ただ使う作曲家のほとんどがアメリカ人、フランス人、または多少フランスかぶれのロシア人くらいで。
アメリカのサックスはジャズ系統、フランスのサックスはまたちょっとおしゃれで洗練された都会的木管楽器で独特な雰囲気があるのですが・・・
このスケルツォに颯爽と現れるサックスのソロはそのどっちでもない個性的な存在です。
まるで戦争を表すような(ホルストの火星などとちょっと雰囲気が似てる)殺伐とした音楽のなかに颯爽と現れて、ユニークな存在感としゃれたメロディー(あんまりフランスっぽくはない)としゅっとした出で立ちで。そこだけ別世界になるんですよ。オケでのソロのなかで一番・・・あんまり言葉が好きじゃないんですけど「イケメン」ですかね。音ですけど。
もうそのサックスソロだけのためにでもいいから(ヴォーン=ウィリアムスの音楽は牧歌的だけじゃない!という主張もむしろもういいです?!)この楽章に耳を傾けて欲しいです。
ちょっぴり惚れてしまいますよ~♪私ため息漏らしましたもん(笑)
一応そこそこ早めに乗り込んでBlue Trainでピッツァをいただいたり暖かい飲み物をいただいたりしてコンサートまでゆったりするつもりです。チケットは予約済みですので。
いやあ楽しみ(また!)。
前このブログでお話ししたか分かりませんが私は今オーストラリア永住権を取得申請して結果を待っていまして。
「音楽教師」で申請したため優先度が低くかなり結果が出るのに時間が出るそうで、一応前電話したら2011年までかかるそうで(苦笑)
まあ、裏を返せば2011年まではとりあえずこっちに居れる、ということなので。永住権がとれなかった場合のことは正直あんまり考えていないのですが、仕事の性質上帰国してもなんとかなるかな・・・?
初めて会う人に驚かれることはいくつかあります。
まず最初に会って「え?日本人なの?」と驚かれ(中国系の顔で、中国人・韓国人にも自国人と間違われるほどです)。
そしてオージーの定番のリアクション「日本のどこから来たの?」「日本いってみたいのよねー」「日本のここに行ったのよ~」「日本食っておいしいよねー」と急にフレンドリーな会話がいきなり弾んだあと・・・
「こっちに来て何年になるの?」と言われて14年と答えると「長いね!」と驚かれ(日本から来た人は赴任か留学が多いので)。
でも一番驚かれるのはそのあと「じゃあ市民権はとってるの?」と聞かれて「実は永住権もまだでして・・・」と答えたとき。
「そんなに長く住んでるのにとれないの?」とよく言われますね。「自動的に取れちゃえばいいのにね」とも(笑)
大学の友達とかだと大学に入る前とかからユースオケで知り合いだった人が多いので私が「留学生」だってことをみんな知らなくて「え!?留学生扱いなの?」と驚かれたことが数え切れないほどありました。
みんなにとっては私はオージーも同然。私にとっても私はオージーです。
留学生は学費が高いんでね(笑)
こっちでは12年生の卒業の一連の試験がどの大学でなにを学ぶかを決めます。
1つのコースに入れる成績レベルは毎年2つずつ決められます。
1つはHECSといって、高成績の生徒が政府から学費の援助を受け、後にあるレベルの所得を得られるようになったら税の一部として返済する、というシステム。HECSを受けられる生徒の数には限りがありますが、決して少ないわけではないです。
そしてHECSでその大学のそのコースができないとなった場合でも決められたレベル(HECSより下)の成績に達していれば学費の全額を払ってそのコースを受けることができます。
ただ留学生はこの限りではなく、留学生枠として別扱いになり、先ほどの「学費の全額」よりもまた多い学費を払わなくちゃいけないのです。
・・・本当に説明不足なような気が抜けなくてすみません。オーストラリアの教育システムに関してはまた別の機会に。
まあ学費が高い、といっても4年半通って、授業はもちろん、オケの活動(マネージャーの仕事に関しては少しながら給料ももらえましたし)、レッスン、演奏(あのスタインウェイのコンサートグランドで何回弾かせてもらったことか!)、そして何よりも練習と練習設備を全部ひっくるめて元は十分すぎるほど取ったような気もします(笑)少なくとも私自身は。
一日に8時間練習してた時期もかなりありましたしね。週末もオケマネージャーとしての施設のアクセス権で練習室にこもってたり。
きっちり元は取ったつもりですよ。
えーっと、話を元に戻しまして。
まあみんなは私がずっとオーストラリアにいるものだと当たり前のように思ってます。
私もそのことにかんしてはだれよりも強く思っていて、永住権をまずは獲得していずれはオーストラリアで市民権をとり、帰化することを夢見ています。
今は日本側の事情でオーストラリアと日本の二重国籍は認められていません。それも変わるかわからないものなのですが・・・
でもまあ選ぶならオーストラリア人になりたい、とここのところしばらく思っています。
オーストラリアに来て1年したころは私は日本に帰りたいという思いが強く、ホームシックが鬱を引き起こしたということも十分あり得ると今でも思っています。
ですがそれから2年もしないうちにオーストラリアが大好きになり、父が転勤でオーストラリアを離れるときに私は「オーストラリアに残りたい」という意思表示を初めてあらわにしました。
学校の友達とも強い絆で結ばれるようになり、音楽を志すようになり、そして精神のケアを受けるようになり・・・
そういった全ての要因が私の心をメルボルンにつなぎ止めていました。
音楽環境もメルボルンのほうが肌にあってるのかなーとうすうすは思っていました。
メルボルンは文化の町で、日本のオケなどと比べるとレベルはどうだか分かりませんがレパートリーに関しては素晴らしく幅が広く。
現代音楽やあまり知られてない曲、玄人好みも精力的に弾かれ、実際聴衆を集めることができることのすごさ。
自分がメシアンと現代音楽の道を見つけ、スティーブンやマイケルと出会い、そしてマニアックでコアな玄人友達の中で一層マニアックでコアな知識と趣味を発達させそういったレパートリーの宝庫とされたのもメルボルンにいたからならではだと信じています。
あとはやっぱりメルボルンの音楽家たちのカジュアルかつ情熱的で楽しい世界が何よりも素晴らしくて好きなことは私の創作にあふれるほど表れますしね~(笑)愛ですよ、やっぱり。
特にうつの治療に関してはメルボルンじゃなくちゃ、本当に尊敬しているドクターと、勝手知った素晴らしい病院と治療システム、自分で治療のいろいろ立ち回りを(もし悪化したらどうしたらいいか、など)知っていることに対する安心、そして自分が受けられる治療に対しての信頼。日本がメンタルヘルスの面でかなり遅れていることへの懸念も要因ではありますが、それよりもメルボルンで自分が体験した、そして知った治療についてのポジティブな面を認め、信頼していることは本当に自分のなかで大きいです。
そして高校も卒業し、大学生活もあっというまに過ぎ・・・
こうやって今待っている間にも私のメルボルン愛は強まるばかり(笑)
日本が私の生まれた故郷ならばメルボルンは私が自分の意思で選んだ故郷。
ここにずっと住むことは私にとって一番の夢であり、願いであり。
永住権が本当に取れることを願って(長く住んでるのがみんなの言うように良い方に働いてくれるのか?)、今日もこの地で一歩一歩歩んでいきます。
今日の一曲: レイフ・ヴォーン=ウィリアムス 交響曲第6番第3楽章
今日もまた変化球を一つ投げてみようと思います。
ヴォーン=ウィリアムスの音楽はいつも言いますが「グリーンスリーブスによる幻想曲」を筆頭に交響曲第2番「ロンドン」、「タリスの主題による幻想曲」、「揚げひばり」、「ヨブ」など名曲とされるのはどれも牧歌的なメロディーの美しい作品ばかり。
だからたまにヴォーン=ウィリアムスは同じような曲しか書けない、なんて言われちゃうんですけど・・・
交響曲第6番はそういった意味では優れた変化球だと思います。
交響曲を支配する第1楽章の最初の和音からこの曲がそんなステレオタイプをぶちこわす暗いエネルギーをもった作品だということが明らかで。
まあ、こんな風に言うのも何ですがヴォーン=ウィリアムスのDark Side(闇の側面)とでも言いましょうか。
「ヨブ」などで部分的にはフィーチャーされているそういったDark Sideですが、あんまり注目されることがなく。
ものすごく強い主張なんですよね。
そんなこの6番の第3楽章はスケルツォ。
スケルツォは結構作曲家の性格というかスタイルが顕著にでると思います。
スケルツォ=冗談なので、作曲家のユーモアのセンスが問われる、といったところでしょうか。
例えばシベリウスなんかはちょっとスケルツォを書くのが苦手なのかな~といった印象。
ショスタコはお決まりの皮肉、または怒濤の死の舞踏みたいな。
マーラーはまた独特な重みと色彩があって。
私個人がスケルツォとして典型的に素晴らしいと思うのはベートーベンの第9、ドヴォルザークの7番、あと緩除楽章に出てくるスケルツォ各種ですかね。他にも典型的でなくて素晴らしいものはたくさんありますが。
ヴォーン=ウィリアムスも決して得意・・・では無いような気がします。
曲としては素晴らしくてもスケルツォとしては・・・?なところがあるかなあ。
でもこの第3楽章、「この交響曲のスケルツォ」としては最高ですし、ものすごくいいキャラの曲であると思います。
なによりも一番私が評価したいのはサクソフォンの使い方。
サクソフォンはオケで使われることが少ないまたは無いと思われがちですが、20世紀はちょこちょこ使われてますよ~
ただ使う作曲家のほとんどがアメリカ人、フランス人、または多少フランスかぶれのロシア人くらいで。
アメリカのサックスはジャズ系統、フランスのサックスはまたちょっとおしゃれで洗練された都会的木管楽器で独特な雰囲気があるのですが・・・
このスケルツォに颯爽と現れるサックスのソロはそのどっちでもない個性的な存在です。
まるで戦争を表すような(ホルストの火星などとちょっと雰囲気が似てる)殺伐とした音楽のなかに颯爽と現れて、ユニークな存在感としゃれたメロディー(あんまりフランスっぽくはない)としゅっとした出で立ちで。そこだけ別世界になるんですよ。オケでのソロのなかで一番・・・あんまり言葉が好きじゃないんですけど「イケメン」ですかね。音ですけど。
もうそのサックスソロだけのためにでもいいから(ヴォーン=ウィリアムスの音楽は牧歌的だけじゃない!という主張もむしろもういいです?!)この楽章に耳を傾けて欲しいです。
ちょっぴり惚れてしまいますよ~♪私ため息漏らしましたもん(笑)
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昨日は私の25歳の誕生パーティーを家でやりました。
先日公開しましたようなメニューを料理して、みんなで談話しながら食べたりなんだり。
腕相撲もあり、日本のテレビで盛り上がったり、楽しい夜でした。
結局妹と私を入れて11人家に入って、一つの(+ちょっと延長)テーブルで食事できたことに自分でも驚き!
特に食器については本当に出し始めるまで考えていなかったのでみんな手伝ってくれて本当にありがたかったです。
ご飯もおかずもカステラもきれいに片付いて。
そして・・・
親友とその彼氏にもらったこちらの麦焼酎もほとんど空っぽになりました。
近くにある日本スーパーでこういったお酒がそろえてあって、昨日親友と落ち合って一緒に決めました。
前回日本食レストランでいただいたものよりもかなり好評。
妹に関しては焼酎自体は嫌いだったらしいのですが焼酎のいろんなもの割りを実験してみることに燃えてしまって。
牛乳、紅茶、はちみつレモン、ペパーミントティー、コーヒーなどがいきなり出てきました(笑)
私は個人的に紅茶やはちみつレモンが好きだったかも。全体的に焼酎好きになりましたね♪
そしてこれがそのときもらったもう一本。
けっこう種類があって、それに反して私たち二人とも知識がなく・・・(笑)
ワインを選ぶのはもっと価格に限りがあるためか少しは知識があるためか簡単なんですけれど。
ということで悩んだあげく私の出身地尾張の国のお酒を。
ねのひ、名前だけは昔祖父母の家に行ったときなどに聞いたことがあるんですけど・・・
これがまだ開封していないのでまた別の機会にでも・・・と相当楽しみにしている次第です(笑)
またきっとみんなで集まった時でも・・・?
そして。
別の友達がパーティーに持ってきてくれました。
きんきんに冷やしてあったので飲まなくて本当にすまないと思ったのですけど・・・
Yalumbaという南オーストラリアにあるオーストラリア最古の自家ワイナリー(とラベルに書いてあります)で作られたUnwooded Chardonnayです。
Unwoodedとは調べてあるとオークなどの樽で熟成しない、つまり木の香りがないシャルドネワイン・・・ということらしいです。
2009年のY Series、と書いてあります。
料理にも使わず一人でこっそり消費・・・しちゃおうかしら(笑)
それにしても家にあるお酒の量が急にぐっと増えましたわ!
他にもこんなプレゼントをもらいました。
手作りのお菓子にちょっと素敵なポケットノート、Bhudda's Tearと呼ばれる緑茶とジャスミンの花を丸めた形状のお茶、そしてそれを入れる缶、そして素敵なカードも。
お菓子は食べてみましたがナッツが入ってるほんのり甘い、塩味もほんのりある丸いぱふぱふのビスケットのようなものです。(実際なんというお菓子なのかは本人に問い合わせ中です)
どうも私ノートというものが好きなようで。こうやって素敵なノートをもらってしまうと何に使おうか気持ちばかりがはやってしまいます(汗)
さて、実際の食卓の様子はというと・・・
おかずの品数もあり、そしてみんな緑茶もお酒もいただきたいといったためこんなカオス状態に(笑)
お茶碗の下にお皿が敷いてあるのは今のところ置く場所がないから(汗)
そしてオージー皆さんお箸で食べました。もちろんお箸使いのレベルに差はありますがみんなご飯とおかずとお箸で食べられますよ♪
日本に住んだことのある友達に至っては「フォークとスプーン使うなんて軟弱者よ」とまで(笑)
彼女からのバースデーカードには日本にいたときに縁のあった手作り判子師の方に苗字の漢字表記の判子を彫ってもらったのが押してありました♪
ごはんもおかずも綺麗にぺろりとたいらげられました♪
ケーキ代わりのカステラも休憩後にまたぺろりと(笑)
そして日本のテレビをみて盛り上がること(笑)
こないだのオレワンゴールデンSPだったらそこそこみんな説明なしでもいけるかな・・・と思ってつけてみたらいきなり回転寿司流れ食いをみんな冷静に分析し始めたことにびっくり!
こんなに食いつきが良いとは思わず・・・
言葉の壁がなければクイズつけるんですがね~インテリ揃いなので(笑)
こんなに酒と食べ物とテレビで楽しく盛り上がれるならまた誕生日関係なく集まりたいですね~
次回妹が一緒してくれるかはわからないのですが・・・それなりに楽しそうだったので、ね。
今後は友達同士でいろいろプランがあるようなのでまたそれも楽しみにしています♪
こんなに盛り上がれる、いろんな意味でアクティブな友達と一緒に長く居れて本当に幸せです♪
今日の一曲: ジョン・ラッター レクイエム 「Agnus Dei」(神の子羊)
レクイエムと言えば大編成のものが有名な印象があります。例えばヴェルディ、ベルリオーズ、ブリテン、ブラームス、そしてオーストラリアだとSculthorpeのもそうですね。モーツァルトのも彼にしてはまた大きめの編成かな?
そんななか小編成と合唱の組み合わせでも素晴らしいレクイエムが書けるんだ!と思い知ったのがこの作品。私が生まれた1985年にイギリスの作曲家ジョン・ラッターにより書かれました。
編成は:フルート2本、オーボエ、クラリネット2本、ファゴット、ホルン2本、ティンパニ、その他打楽器1人、ハープ、弦楽器少人数です。
一応テキスト(歌詞)は伝統的なローマ系のレクイエム・ミサのものを主に用いていますが・・・
なんといいましょうか、全体的にアングリカン(イギリス正教会)でよくあるようなアイルランド系賛美歌のフレーバーが強いですね。そしてアイルランド音楽と言えばもうメロディーの美しさは群を抜いています。
ですがこのAgnus Deiで注目するべきはそこではありません。
なんていったってティンパニがかっこいい!
まるで心臓の鼓動のようなティンパニの打撃が最初からクライマックスまで休みなくどんどん大きくなっていくのが本当に言葉そのまま胸を打ちます。
あとオープニングのホルンの静かな低音もまた地味ーにかっこいい。
ブリテンのレクイエムもまたそうなんですがイギリスの「暗い」音楽ってねちっこくなくて結構さらっとしてますよね。
特にこの曲は小編成なのでそのあっさりさが際立っています。
あとこの暗さを「抜け出す」セクションの合唱の部分が好きです。
これもまたイギリスの宗教音楽にありがちな、調をはっきりさせず闇から光へ試行錯誤しながら道を見つけていく感じのパターンですが好きなんですよね~。
光に入って美しいメロディー中心になったところの美しさといったら本当に・・・言葉では表せません。
言葉足らずな感がどうもひしひししますがこの楽章はここらで。
また今度他の楽章を通じてリベンジします・・・(汗)
先日公開しましたようなメニューを料理して、みんなで談話しながら食べたりなんだり。
腕相撲もあり、日本のテレビで盛り上がったり、楽しい夜でした。
結局妹と私を入れて11人家に入って、一つの(+ちょっと延長)テーブルで食事できたことに自分でも驚き!
特に食器については本当に出し始めるまで考えていなかったのでみんな手伝ってくれて本当にありがたかったです。
ご飯もおかずもカステラもきれいに片付いて。
そして・・・
近くにある日本スーパーでこういったお酒がそろえてあって、昨日親友と落ち合って一緒に決めました。
前回日本食レストランでいただいたものよりもかなり好評。
妹に関しては焼酎自体は嫌いだったらしいのですが焼酎のいろんなもの割りを実験してみることに燃えてしまって。
牛乳、紅茶、はちみつレモン、ペパーミントティー、コーヒーなどがいきなり出てきました(笑)
私は個人的に紅茶やはちみつレモンが好きだったかも。全体的に焼酎好きになりましたね♪
けっこう種類があって、それに反して私たち二人とも知識がなく・・・(笑)
ワインを選ぶのはもっと価格に限りがあるためか少しは知識があるためか簡単なんですけれど。
ということで悩んだあげく私の出身地尾張の国のお酒を。
ねのひ、名前だけは昔祖父母の家に行ったときなどに聞いたことがあるんですけど・・・
これがまだ開封していないのでまた別の機会にでも・・・と相当楽しみにしている次第です(笑)
またきっとみんなで集まった時でも・・・?
そして。
きんきんに冷やしてあったので飲まなくて本当にすまないと思ったのですけど・・・
Yalumbaという南オーストラリアにあるオーストラリア最古の自家ワイナリー(とラベルに書いてあります)で作られたUnwooded Chardonnayです。
Unwoodedとは調べてあるとオークなどの樽で熟成しない、つまり木の香りがないシャルドネワイン・・・ということらしいです。
2009年のY Series、と書いてあります。
料理にも使わず一人でこっそり消費・・・しちゃおうかしら(笑)
それにしても家にあるお酒の量が急にぐっと増えましたわ!
他にもこんなプレゼントをもらいました。
お菓子は食べてみましたがナッツが入ってるほんのり甘い、塩味もほんのりある丸いぱふぱふのビスケットのようなものです。(実際なんというお菓子なのかは本人に問い合わせ中です)
どうも私ノートというものが好きなようで。こうやって素敵なノートをもらってしまうと何に使おうか気持ちばかりがはやってしまいます(汗)
さて、実際の食卓の様子はというと・・・
お茶碗の下にお皿が敷いてあるのは今のところ置く場所がないから(汗)
そしてオージー皆さんお箸で食べました。もちろんお箸使いのレベルに差はありますがみんなご飯とおかずとお箸で食べられますよ♪
日本に住んだことのある友達に至っては「フォークとスプーン使うなんて軟弱者よ」とまで(笑)
彼女からのバースデーカードには日本にいたときに縁のあった手作り判子師の方に苗字の漢字表記の判子を彫ってもらったのが押してありました♪
ごはんもおかずも綺麗にぺろりとたいらげられました♪
ケーキ代わりのカステラも休憩後にまたぺろりと(笑)
そして日本のテレビをみて盛り上がること(笑)
こないだのオレワンゴールデンSPだったらそこそこみんな説明なしでもいけるかな・・・と思ってつけてみたらいきなり回転寿司流れ食いをみんな冷静に分析し始めたことにびっくり!
こんなに食いつきが良いとは思わず・・・
言葉の壁がなければクイズつけるんですがね~インテリ揃いなので(笑)
こんなに酒と食べ物とテレビで楽しく盛り上がれるならまた誕生日関係なく集まりたいですね~
次回妹が一緒してくれるかはわからないのですが・・・それなりに楽しそうだったので、ね。
今後は友達同士でいろいろプランがあるようなのでまたそれも楽しみにしています♪
こんなに盛り上がれる、いろんな意味でアクティブな友達と一緒に長く居れて本当に幸せです♪
今日の一曲: ジョン・ラッター レクイエム 「Agnus Dei」(神の子羊)
レクイエムと言えば大編成のものが有名な印象があります。例えばヴェルディ、ベルリオーズ、ブリテン、ブラームス、そしてオーストラリアだとSculthorpeのもそうですね。モーツァルトのも彼にしてはまた大きめの編成かな?
そんななか小編成と合唱の組み合わせでも素晴らしいレクイエムが書けるんだ!と思い知ったのがこの作品。私が生まれた1985年にイギリスの作曲家ジョン・ラッターにより書かれました。
編成は:フルート2本、オーボエ、クラリネット2本、ファゴット、ホルン2本、ティンパニ、その他打楽器1人、ハープ、弦楽器少人数です。
一応テキスト(歌詞)は伝統的なローマ系のレクイエム・ミサのものを主に用いていますが・・・
なんといいましょうか、全体的にアングリカン(イギリス正教会)でよくあるようなアイルランド系賛美歌のフレーバーが強いですね。そしてアイルランド音楽と言えばもうメロディーの美しさは群を抜いています。
ですがこのAgnus Deiで注目するべきはそこではありません。
なんていったってティンパニがかっこいい!
まるで心臓の鼓動のようなティンパニの打撃が最初からクライマックスまで休みなくどんどん大きくなっていくのが本当に言葉そのまま胸を打ちます。
あとオープニングのホルンの静かな低音もまた地味ーにかっこいい。
ブリテンのレクイエムもまたそうなんですがイギリスの「暗い」音楽ってねちっこくなくて結構さらっとしてますよね。
特にこの曲は小編成なのでそのあっさりさが際立っています。
あとこの暗さを「抜け出す」セクションの合唱の部分が好きです。
これもまたイギリスの宗教音楽にありがちな、調をはっきりさせず闇から光へ試行錯誤しながら道を見つけていく感じのパターンですが好きなんですよね~。
光に入って美しいメロディー中心になったところの美しさといったら本当に・・・言葉では表せません。
言葉足らずな感がどうもひしひししますがこの楽章はここらで。
また今度他の楽章を通じてリベンジします・・・(汗)
久しぶりの「濠太剌利」カテゴリー。
なんといったって明後日は待ちに待った私の誕生日パーティー。
明日から明後日にかけて腕によりをかけて日本食を作って食べながら談笑、というプランであります。
メニューはこんな感じ:
小皿:ほうれん草のおひたし(ポン酢とoptionalしらす)、梅きゅー、ちくわ
メイン:鶏団子と白菜の鍋、豆腐ハンバーグ
白いご飯に白味噌の豆腐+わかめ+ネギ味噌汁
デザート兼誕生ケーキ:カステラ
今回集まるメンバーはほとんど私がこっちにきた小学5年生からの友達かそこらつながり。
大学の友達は卒業後はさっぱり連絡とってませんね~やっぱりFacebookやってないと(というかやりたくなくてやってないんですが)
しかも人見知りな以上にものすごく!久しぶりの再会ってやつが苦手な私、ちゃんとちょくちょくコンサートとかで会っとかないと。
私がオーストラリアに来たとき、父の会社の転勤だったものですから会社が援助してくれる現地校に入ることになって。
結構お金持ちな地域なので日本人が当時は多く(いまもわりと多いらしいです)、クラスに一人は日本人がいた女子校でした。
クラスは20人強、6つのテーブルを合わせて班にしていて。
その時に初めて隣に座ったのが今も親友と呼ぶ友人H。クラスが一緒の日本人は「Hは優しいから」と最初のアドバイスをくれたのがどんなに確かなことだったか。(親友Hについてはこちらのエントリーを参照)
他にも近くに座っていたHの友達つながりで今の友達グループが成り立っていました。今は家族が経営していた田舎の農場にすんで経営している、私が蛇が好きだと言ったら興味をもってくれたK、実は同じ年の1学期(私は日本の4年生を終えてからだったので2学期編入)でこの学校に来たS、学年は同じでも年は私と1歳半ほどもちがう(飛び級したそうです)Mなど。
メンバーはSがスリランカ出身、Mはロシア出身、Kはドイツとオーストラリアのハーフなどと結構多国籍。みんな成績優秀で、5年生の頃は算数の時間に特別グループとして別に課題をやってたりとかもしていたり、奨学金で通ってる人が多かったです。
私ものちに奨学金をもらうのですが音楽の奨学金(でも内容は同じ学費オフ)なのでちょっと違います。
5年生から学校にマッキントッシュのノートパソコンを持ってくることが必須でちょこちょこプログラミング的なことを習ったのを応用したり、流通したゲームで盛り上がったりしていました。
6年生は20人ほどのクラス2つがほとんど一緒くたに授業(授業といってもそれらしい授業は半分ほどかしら)していたので別々のクラスにわかれても一緒くたにパソコンをいじってたり。
8年生のときはクラス替えのときに生徒(senior schoolはすでに1学年80人近いです。ただうちの学年はちょっと小さめ)の希望をきいてそれを元にクラス編成がされていたので、私たちの少人数グループ(このころは7~8人?)は大体一緒でした。
余談みたいな形になりますが、このころ私の鬱がずいぶんとひどくなりまして、いろいろ友達を苦しめたつらい時期でもありました。
一番当時ありがたかったのが私が急入院したときにいろいろ噂が流れたりするのを恐れて私の友達が先手をうってなかなか素敵なデマを流してくれたことでしょうか。
9年生になると科目が一部選択制になり、そのときに似たような科目を選択したSとクラスが一緒になる機会が多くなり意気投合。似たのは科目の好き嫌いだけでなく結構好みや趣味が似通っていることが判明したもので。
12年生はみんな「コモンルーム」という12年生専用の部屋でスペア(11年生と12年生は空きの授業時間があるんです)やランチタイムなどを過ごしていたため(そして若干人数も通常減るため)、学年一体としての結束が強まるんですけど・・・まあ結果的にうちらと他の生徒、みたいな形になっていました(笑)
いじめられていたとか孤立していたとかではないんですが・・・どうも、ね。別な感じが(笑)
ちなみに勉強もしていましたが500を始めカードゲームも多々やりました♪嗚呼青春。(?)
大学はみんなばらばらでした。
メル大が多いとはいえ私は音楽、HはArts/Science(要するに文系理系どっちも。結局心理学をそのなかで専攻しました9、Sは科学・法学の組み合わせなど本当にめいめいの道を進んで。
でもたまに会えるときは会えるようメールなどで手配したりしましたしお茶したり、バドミントンやったり、Hの家に集まったりしながらずっとここまでやってきました。
今も職がある程度みんな手に付いていて、それでもちょくちょく会うよういろんな企画が計画されています(8月のWilson's Promontoryのキャンプもその一つ♪)
そして大学に言ってからみんなが親しくなった友達や彼氏もグループに参入して(こっちもまたインテリぞろい)。
そしてHの妹たち(双子ちゃん)たちともずっと仲良くさせてもらって(パーティーにも参加予定)。
そしてそんななか昔は私たちと一緒に遊んでたのにいつのまにか遠ざかってしまった私自身の妹がパーティーの鍋参戦ということに実は一番密かに感銘を受けています次第です。
姉妹仲が良いことにものすごく憧れるわけではありませんが、なんとなく・・・こう。いるといいかな、遠くなるのはちょっと淋しいかななんて思うもんですから。
それを含めてもうみんな集まってくれて(まだ集まってないよ!)本当に嬉しく思っています。
今現在9人が来ることになってる鍋パーティー。
明日以降の準備もうまくいってqualityな時間を過ごせるようになるといいな、と思ってます。
パーティーの様子はtwitterで写真入り実況・・・するかしないか決めかねてますが。
今日の一曲: ジョージ・クラム 「マクロコスモス」第3巻「夏の夜のための音楽」 第3楽章「The Advent」
最近モンポウとかクラムとか大学で出会ってしょっちゅう興奮しっぱなしだった音楽を紹介してないということでクラム、しかもマクロコスモス第3巻です。
第3巻は、「夏の夜のための音楽」と題されており、日本は夏なのでまあいいか(今どうしても聴く気になれない、自分にとっては夏オンリーの曲です)と思いチョイス。
第1,2巻はピアノ独奏ですが第3巻はピアノ2台に打楽器二人。
二人といっても(クラム公式サイト情報)操るのはビブラフォーン、木琴、鉄琴、ベル(チューブ状の)、クロタル(アンティークシンバル)、ベルツリー、クラーベ、そりの鈴、マラカス、ウッドブロック、テンプルブロック、トライアングル、スライドホイッスル2個、お寺風の鐘3つで1セット、サンダーマシーン(どでかい鉄のシートがぶらさがってる)、さらに太鼓、タムタム、シンバルを各何種類かずつなど・・・
ちゃんと全部小さいものも決まったところに置いておかないと地獄だ!と最初思いました。
前々からいろんなところでいってるんですがクラムの音楽が「実験音楽」のくくりにいれられるのはあくまでも成り行き上のことなんです。
確かに彼は上記いろんな楽器を使ったり、特殊奏法で楽器のいろんな音を「実験」したりしましたがあくまでもそれは表現範囲の拡張のためであって実験が目的ではない、という。
そしてその同じ表現範囲の拡張のために彼は2人の打楽器奏者にこれだけの楽器を用意させたわけです(つまり一つ一つの楽器の使用頻度は少ないわけです)
このピアノ2台+打楽器というのはあんまり見ないコンビネーションですが、ちょっぴり似たもの同士、お互いの「できないこと」をカバーし合ってるような感じがものすごくこの曲からは感じ取れます。
打楽器はある意味機械的で結構音色の幅が限られたピアノに音色という意味での新しい色彩を与え、ピアノは音程やハーモニーが欠けている打楽器にそういった意味での色彩を与え。
結果ものすごくカラフルな音楽ができるんです。夏の夜という真っ黒なキャンバスに花火のような色とりどりな音楽。
さて、曲を説明するのが難しいのでここからはツボった部分を箇条書きさせていただきます。
1)一番最初の音。ピアノ1は低音弦を押さえたままキーを弾くあの殴るような、打つような音でピアノ2がその下に普通に音をのばすこのコンビネーション。あと弦を押さえたまま弾く時のあの独特のアタックが言葉通りstrikingです。
2)ピアノの弦をはじく・ひっかく音のメタリックさ。
3)ピアノが2台あることでお互いのエコーになってる効果
4)サンダーマシーンの破壊力(笑)。聴くときは音量注意!
5)全ての余韻が無限の宇宙で・・・うっとり(20世紀音楽は余韻がキーですね)
6)マクロコスモス第2巻第4番「Twin Suns」の引用(推定1.5倍速)ここを聴くと先ほどの「打楽器はピアノに多くのものを与える」というのが本当に強く感じられます。クロタルの星の輝きみたいなシャープさ、ビブラフォーンとシンバル・タムタムで作る余韻とスペースなどがこの箇所を元のピアノのヴァージョンとはまた違う高みにつれてきます。
7)元のバージョンにもありますがピアノの弦で和音を弾く箇所が本当にかっこよくて。ベルと声で重ねると余計に素敵。
ビブラフォーンとクロタルがクラムを知って本当に心から好きになりました。
クロタルという小さなシンバルは一つずつ音程が調律されていて、それを叩いたり、弓でサイドを弾いたり(グラスのコップをこするあれと一緒)、いっぱいひもで繋げてかちあわせたりものすごくシンバルにしては音色とポテンシャルの大きい楽器ですが、なんといってもこれ以上にシャープなアタックを持った楽器はないと思います。
まさに星の輝き。
クラムは多用してますが相当気に入ったんでしょうね。私もクロタルにメロメロで。(笑)
でも近くで演奏されると(アタックのシャープさのため)そうとう耳が痛くなるそうです。
クロタルの話はまた別の曲でもすると思いますがその際はどうかまたおつきあい下さい(礼)
クラムやなんかの音楽を聴いてどの曲からきいたらいいか、実際聴いてみてなににフォーカスすればいいか、何に気をつけて聴けばいいのか分からない、というかたもいらっしゃると思います。
クラムはでも比較的メロディーが存在するほうですし、どっちかというと神話的、古代的な印象のある曲がおおいです。
先ほどすこし言及しましたようにクラムは自分のなかにある世界、いや宇宙(コスモス)を表現するために本当に多々の手段をとった人で。
なのでクラムの音楽を聴く際には音色や音自身が織りなす色彩、そしてそれらが作り出す空間(宇宙空間)の広さとある種の怖さや寂しさ、そして無限さをぼんやりと味わっていただけたらなあ、と一クラム弾きとして思っています。
なんといったって明後日は待ちに待った私の誕生日パーティー。
明日から明後日にかけて腕によりをかけて日本食を作って食べながら談笑、というプランであります。
メニューはこんな感じ:
小皿:ほうれん草のおひたし(ポン酢とoptionalしらす)、梅きゅー、ちくわ
メイン:鶏団子と白菜の鍋、豆腐ハンバーグ
白いご飯に白味噌の豆腐+わかめ+ネギ味噌汁
デザート兼誕生ケーキ:カステラ
今回集まるメンバーはほとんど私がこっちにきた小学5年生からの友達かそこらつながり。
大学の友達は卒業後はさっぱり連絡とってませんね~やっぱりFacebookやってないと(というかやりたくなくてやってないんですが)
しかも人見知りな以上にものすごく!久しぶりの再会ってやつが苦手な私、ちゃんとちょくちょくコンサートとかで会っとかないと。
私がオーストラリアに来たとき、父の会社の転勤だったものですから会社が援助してくれる現地校に入ることになって。
結構お金持ちな地域なので日本人が当時は多く(いまもわりと多いらしいです)、クラスに一人は日本人がいた女子校でした。
クラスは20人強、6つのテーブルを合わせて班にしていて。
その時に初めて隣に座ったのが今も親友と呼ぶ友人H。クラスが一緒の日本人は「Hは優しいから」と最初のアドバイスをくれたのがどんなに確かなことだったか。(親友Hについてはこちらのエントリーを参照)
他にも近くに座っていたHの友達つながりで今の友達グループが成り立っていました。今は家族が経営していた田舎の農場にすんで経営している、私が蛇が好きだと言ったら興味をもってくれたK、実は同じ年の1学期(私は日本の4年生を終えてからだったので2学期編入)でこの学校に来たS、学年は同じでも年は私と1歳半ほどもちがう(飛び級したそうです)Mなど。
メンバーはSがスリランカ出身、Mはロシア出身、Kはドイツとオーストラリアのハーフなどと結構多国籍。みんな成績優秀で、5年生の頃は算数の時間に特別グループとして別に課題をやってたりとかもしていたり、奨学金で通ってる人が多かったです。
私ものちに奨学金をもらうのですが音楽の奨学金(でも内容は同じ学費オフ)なのでちょっと違います。
5年生から学校にマッキントッシュのノートパソコンを持ってくることが必須でちょこちょこプログラミング的なことを習ったのを応用したり、流通したゲームで盛り上がったりしていました。
6年生は20人ほどのクラス2つがほとんど一緒くたに授業(授業といってもそれらしい授業は半分ほどかしら)していたので別々のクラスにわかれても一緒くたにパソコンをいじってたり。
8年生のときはクラス替えのときに生徒(senior schoolはすでに1学年80人近いです。ただうちの学年はちょっと小さめ)の希望をきいてそれを元にクラス編成がされていたので、私たちの少人数グループ(このころは7~8人?)は大体一緒でした。
余談みたいな形になりますが、このころ私の鬱がずいぶんとひどくなりまして、いろいろ友達を苦しめたつらい時期でもありました。
一番当時ありがたかったのが私が急入院したときにいろいろ噂が流れたりするのを恐れて私の友達が先手をうってなかなか素敵なデマを流してくれたことでしょうか。
9年生になると科目が一部選択制になり、そのときに似たような科目を選択したSとクラスが一緒になる機会が多くなり意気投合。似たのは科目の好き嫌いだけでなく結構好みや趣味が似通っていることが判明したもので。
12年生はみんな「コモンルーム」という12年生専用の部屋でスペア(11年生と12年生は空きの授業時間があるんです)やランチタイムなどを過ごしていたため(そして若干人数も通常減るため)、学年一体としての結束が強まるんですけど・・・まあ結果的にうちらと他の生徒、みたいな形になっていました(笑)
いじめられていたとか孤立していたとかではないんですが・・・どうも、ね。別な感じが(笑)
ちなみに勉強もしていましたが500を始めカードゲームも多々やりました♪嗚呼青春。(?)
大学はみんなばらばらでした。
メル大が多いとはいえ私は音楽、HはArts/Science(要するに文系理系どっちも。結局心理学をそのなかで専攻しました9、Sは科学・法学の組み合わせなど本当にめいめいの道を進んで。
でもたまに会えるときは会えるようメールなどで手配したりしましたしお茶したり、バドミントンやったり、Hの家に集まったりしながらずっとここまでやってきました。
今も職がある程度みんな手に付いていて、それでもちょくちょく会うよういろんな企画が計画されています(8月のWilson's Promontoryのキャンプもその一つ♪)
そして大学に言ってからみんなが親しくなった友達や彼氏もグループに参入して(こっちもまたインテリぞろい)。
そしてHの妹たち(双子ちゃん)たちともずっと仲良くさせてもらって(パーティーにも参加予定)。
そしてそんななか昔は私たちと一緒に遊んでたのにいつのまにか遠ざかってしまった私自身の妹がパーティーの鍋参戦ということに実は一番密かに感銘を受けています次第です。
姉妹仲が良いことにものすごく憧れるわけではありませんが、なんとなく・・・こう。いるといいかな、遠くなるのはちょっと淋しいかななんて思うもんですから。
それを含めてもうみんな集まってくれて(まだ集まってないよ!)本当に嬉しく思っています。
今現在9人が来ることになってる鍋パーティー。
明日以降の準備もうまくいってqualityな時間を過ごせるようになるといいな、と思ってます。
パーティーの様子はtwitterで写真入り実況・・・するかしないか決めかねてますが。
今日の一曲: ジョージ・クラム 「マクロコスモス」第3巻「夏の夜のための音楽」 第3楽章「The Advent」
最近モンポウとかクラムとか大学で出会ってしょっちゅう興奮しっぱなしだった音楽を紹介してないということでクラム、しかもマクロコスモス第3巻です。
第3巻は、「夏の夜のための音楽」と題されており、日本は夏なのでまあいいか(今どうしても聴く気になれない、自分にとっては夏オンリーの曲です)と思いチョイス。
第1,2巻はピアノ独奏ですが第3巻はピアノ2台に打楽器二人。
二人といっても(クラム公式サイト情報)操るのはビブラフォーン、木琴、鉄琴、ベル(チューブ状の)、クロタル(アンティークシンバル)、ベルツリー、クラーベ、そりの鈴、マラカス、ウッドブロック、テンプルブロック、トライアングル、スライドホイッスル2個、お寺風の鐘3つで1セット、サンダーマシーン(どでかい鉄のシートがぶらさがってる)、さらに太鼓、タムタム、シンバルを各何種類かずつなど・・・
ちゃんと全部小さいものも決まったところに置いておかないと地獄だ!と最初思いました。
前々からいろんなところでいってるんですがクラムの音楽が「実験音楽」のくくりにいれられるのはあくまでも成り行き上のことなんです。
確かに彼は上記いろんな楽器を使ったり、特殊奏法で楽器のいろんな音を「実験」したりしましたがあくまでもそれは表現範囲の拡張のためであって実験が目的ではない、という。
そしてその同じ表現範囲の拡張のために彼は2人の打楽器奏者にこれだけの楽器を用意させたわけです(つまり一つ一つの楽器の使用頻度は少ないわけです)
このピアノ2台+打楽器というのはあんまり見ないコンビネーションですが、ちょっぴり似たもの同士、お互いの「できないこと」をカバーし合ってるような感じがものすごくこの曲からは感じ取れます。
打楽器はある意味機械的で結構音色の幅が限られたピアノに音色という意味での新しい色彩を与え、ピアノは音程やハーモニーが欠けている打楽器にそういった意味での色彩を与え。
結果ものすごくカラフルな音楽ができるんです。夏の夜という真っ黒なキャンバスに花火のような色とりどりな音楽。
さて、曲を説明するのが難しいのでここからはツボった部分を箇条書きさせていただきます。
1)一番最初の音。ピアノ1は低音弦を押さえたままキーを弾くあの殴るような、打つような音でピアノ2がその下に普通に音をのばすこのコンビネーション。あと弦を押さえたまま弾く時のあの独特のアタックが言葉通りstrikingです。
2)ピアノの弦をはじく・ひっかく音のメタリックさ。
3)ピアノが2台あることでお互いのエコーになってる効果
4)サンダーマシーンの破壊力(笑)。聴くときは音量注意!
5)全ての余韻が無限の宇宙で・・・うっとり(20世紀音楽は余韻がキーですね)
6)マクロコスモス第2巻第4番「Twin Suns」の引用(推定1.5倍速)ここを聴くと先ほどの「打楽器はピアノに多くのものを与える」というのが本当に強く感じられます。クロタルの星の輝きみたいなシャープさ、ビブラフォーンとシンバル・タムタムで作る余韻とスペースなどがこの箇所を元のピアノのヴァージョンとはまた違う高みにつれてきます。
7)元のバージョンにもありますがピアノの弦で和音を弾く箇所が本当にかっこよくて。ベルと声で重ねると余計に素敵。
ビブラフォーンとクロタルがクラムを知って本当に心から好きになりました。
クロタルという小さなシンバルは一つずつ音程が調律されていて、それを叩いたり、弓でサイドを弾いたり(グラスのコップをこするあれと一緒)、いっぱいひもで繋げてかちあわせたりものすごくシンバルにしては音色とポテンシャルの大きい楽器ですが、なんといってもこれ以上にシャープなアタックを持った楽器はないと思います。
まさに星の輝き。
クラムは多用してますが相当気に入ったんでしょうね。私もクロタルにメロメロで。(笑)
でも近くで演奏されると(アタックのシャープさのため)そうとう耳が痛くなるそうです。
クロタルの話はまた別の曲でもすると思いますがその際はどうかまたおつきあい下さい(礼)
クラムやなんかの音楽を聴いてどの曲からきいたらいいか、実際聴いてみてなににフォーカスすればいいか、何に気をつけて聴けばいいのか分からない、というかたもいらっしゃると思います。
クラムはでも比較的メロディーが存在するほうですし、どっちかというと神話的、古代的な印象のある曲がおおいです。
先ほどすこし言及しましたようにクラムは自分のなかにある世界、いや宇宙(コスモス)を表現するために本当に多々の手段をとった人で。
なのでクラムの音楽を聴く際には音色や音自身が織りなす色彩、そしてそれらが作り出す空間(宇宙空間)の広さとある種の怖さや寂しさ、そして無限さをぼんやりと味わっていただけたらなあ、と一クラム弾きとして思っています。
先週末、友達と8人でメルボルン市街から東へ1時間弱、ダンデノン山のあたりにあるOlindaエリア、もっと細かく言えばSassafrasという街に遊びに行きました。
この日はあいにくの天気で、山を登る道路も霧がかかってたり。
Sassafrasに着いた時には雨ざーざー。
道路の向こうに見える建物がミス・マープルのティーハウスです。
屋根の縁が白いのは「7月のクリスマス」と題したプレゼンのため。
今はこちらはどうやら学校が休みになったとあって普段以上に混んでいて、さらになんといっても8人のグループなので席がなく・・・残念ながら今回はここの美味しいDevonshire Tea(スコーン+クリーム+ジャムに紅茶のセット)は泣く泣くあきらめることに・・・
そしてこの店の隣にはTea Leavesというお茶を売るお店があります。
紅茶とフレーバーティーはもちろん、緑茶、ウーロン茶、ハーブティーやブレンドなど、それに茶器などグッズ、さらにコーヒー豆などもあり驚くほど充実したお店です♪
お値段もなかなかお手頃で、遠いから・・・と思ってもメールオーダーも完備されてます。
私たちも入って驚いて考えあぐね考えあぐね結局何人か自分用、またはプレゼント用になにかしらん買っていきました。
私はPeach Sencha(桃の香りの煎茶)、Sticky Toffee Pudding(キャラメルにちょっと似たフレーバー紅茶)、そして母リクエストのFrench Earl Grey(薔薇、ハイビスカス、ひまわりの花びら入りのアールグレイ)を買いました。
本当はポットとかマグとか欲しいけれど・・・我慢!
さて、スコーンを食べ損ねたのでSassafrasの街をちょっと出た近くにあるというパンケーキ屋さんで食事をとることに。
Flippin' Pancakeというお店なのですが、なかなか個性的なメニュー揃い♪
私は迷ったあげく普通のスタックでしたが、友達が頼んだものにはこんなものも:

これはSaucy Bird・・・だったかな?Popeye Spinachだったかな?
甘いのではなくおかず系パンケーキです。
もちろん甘い物もありますし、ベジタリアンもありますし。
あと飲み物にクリームが入るウィーン風コーヒーや、お好みのリキュールを入れてくれるコーヒーなどもあります。
プラス店の中心にある暖炉風ヒーターに当たったりなどしてあったまりながらパンケーキをほおばれるアットホームなお店です。
アットホームといえばちょうど私たちが行ったときに隣の大人数団体テーブルで誕生日会をやってて・・・花火をさしてカップケーキの山がでてきたときはそのテーブルのみならず、私たちや他の周りのテーブルにもハッピーバースデーの歌声が起こりました。
Sassafrasは山の中の大変小さな街ですが他にもOracleというスピリチュアルショップがあったり(ここはこの類の店のなかでも広く、ゆったりと石などをみれるのが特徴です)、毛糸の専門店、おもちゃ屋など多くの個性的なクオリティの高いお店がそろっています。
さてさて、本日の最後のアトラクション、それは以外とちょっと見落としがちなところにあります。
ミス・マープルのとなりに小さな駐車場があるのですが、そこから森(bush)の中に続く散歩道があるんですよ。
看板によると20分コース、50分コースなどがあるらしく、雨の中あんまり濡れないで散歩がしたかった私たちは20分コースを早足で進んだのですが・・・
なかなかあなどれませんね!

入り口はこんな風。ここから雨の日にはちょっとばかり大変な下り道に入ります。
足下は道にはなっているものの、整備されてはいません(傾斜がきついところは階段になってます)

オーストラリアのブッシュはこの通り木々の間間に巨大なシダが生えていて、多くが人間の背よりも高いので実際問題「開けたところ」というのはなかなかないです。
反面今日みたいな雨の日は足下は悪くとも雨に直接降られることはないです。

雨の日はしっとりした空気にユーカリ(木々はほとんどユーカリ)のにおいが。霧がかかって神秘的です。
いつか書こうと思っているTriquetraというストーリーはきっとこういうところなんだろうなあ、と早足ながらちょっぴりひたったり。

こんな味のある大木も。ワライカワセミ(Kookaburra)の声も聞こえたり。きっとコトドリ(Lyrebird)も生息しているはずなので(実際近くのSherbrooke Forestにはいました)、あの七色のモノマネ鳴き声も聞けるかも?
Sherbrooke Forestと違ってこの森は結構横から私でもかがまなくちゃいけない低さにシダや木の枝がはりでてたりでちょっぴりアドベンチャー感が強いです。
お天気とミス・マープルの混雑は悔やまれますがそれを考慮しても本当に心地の良い街で。
来れるものなら毎月でも来たいのですが・・・車がないので(そして山道の運転は危ないので)。
一応知っている人は知っている観光地(地元・海外から)なうえ、街の規模が小さいのでそこまでゆっくりとはできない場合もありませんが、ぜひ足を伸ばしてみることを強くお奨めします。
ダンデノン山のエリアは車さえあれば他にも森や街などたくさん素晴らしいところがあるので観光の際は要チェック領域です♪
今日の一曲: パウル・ヒンデミット 無伴奏ヴィオラソナタ op. 25-1 第4楽章
まず最初に。
あなたがヴィオラに対して持っているイメージを全部!全て捨て去って下さい。
そしてその次に。
楽譜の音が始まる前を見て下さい。
「Rasendes Zeitmaß. Wild. Tonschönheit ist Nebensache」。これは「荒れ狂うようなテンポで。粗暴に。音の美しさは重要ではない」、という意味。
しかもテンポが四分音符=600~640と指定があります。この曲は最初から最後の前の音までずっと四分音符なので(無窮動音楽です!)、一分間に四分音符が600~640個という速さ、イコール1秒間におよそ10個の音を弾かなくちゃいけないというまあ無茶にもほどがあり。
曲の性格はもう先ほどのフレーズそのまま。
粗暴、エネルギッシュ、ワイルド、乱暴、猛烈、なんでも来いです。
ヴィオラという楽器の、バイオリンにはないあのC線のガッツを500%むき出しにして、弓に張られている馬の毛が切れるほどのパワーでがしがし弾きます。
しかも必ずしも単音ではなく、時には4つの弦を同時に弾く和音などもあり、このスピードで上の音までがしがし粗暴に弾くのは至難の業!
楽章自体は1分半ほどの曲なのですが(さっきの計算でいくと少なくとも900個の音を弾いていますね!)、まあなんと濃い1分半なことか!
特に奏者の体力の消耗はきっと甚だしいことでしょう。(しかもこの後にスローながら楽章が一つまだ残ってる!)
ビオラと言えばマイルドで、中間の音を担当する、ちょっと主張の弱い内気な楽器というイメージが大きいですし、実際そういった役割に大変強く、ソロでも内向的な性格の曲で最も輝く傾向があります。
でもこの楽章ははっきりいってドSです!ヴィオラにはいつも使われていないガッツがあるとはいえこれはもう極度のうちの極度。きわめて例外的であり、奏者本人もびっくりものです。
そんなこの曲の演奏で選んだのはなんと女流ヴィオリストの演奏。
キム・カシュカシャンというヴィオリストなのですが、彼女の弾くヒンデミットのパワーはまさに男勝り!
女性特有の表現力と併せてものすごく強い演奏をする彼女。
心をがっと掴む彼女の演奏は同性ながらほれぼれします。
ヴィオラという楽器のポテンシャルと底力をこの曲でとくと感じ取って・・・というかそれでむしろぶっとんでもらいたいです!
この日はあいにくの天気で、山を登る道路も霧がかかってたり。
Sassafrasに着いた時には雨ざーざー。
屋根の縁が白いのは「7月のクリスマス」と題したプレゼンのため。
今はこちらはどうやら学校が休みになったとあって普段以上に混んでいて、さらになんといっても8人のグループなので席がなく・・・残念ながら今回はここの美味しいDevonshire Tea(スコーン+クリーム+ジャムに紅茶のセット)は泣く泣くあきらめることに・・・
そしてこの店の隣にはTea Leavesというお茶を売るお店があります。
紅茶とフレーバーティーはもちろん、緑茶、ウーロン茶、ハーブティーやブレンドなど、それに茶器などグッズ、さらにコーヒー豆などもあり驚くほど充実したお店です♪
お値段もなかなかお手頃で、遠いから・・・と思ってもメールオーダーも完備されてます。
私たちも入って驚いて考えあぐね考えあぐね結局何人か自分用、またはプレゼント用になにかしらん買っていきました。
私はPeach Sencha(桃の香りの煎茶)、Sticky Toffee Pudding(キャラメルにちょっと似たフレーバー紅茶)、そして母リクエストのFrench Earl Grey(薔薇、ハイビスカス、ひまわりの花びら入りのアールグレイ)を買いました。
本当はポットとかマグとか欲しいけれど・・・我慢!
さて、スコーンを食べ損ねたのでSassafrasの街をちょっと出た近くにあるというパンケーキ屋さんで食事をとることに。
Flippin' Pancakeというお店なのですが、なかなか個性的なメニュー揃い♪
私は迷ったあげく普通のスタックでしたが、友達が頼んだものにはこんなものも:
これはSaucy Bird・・・だったかな?Popeye Spinachだったかな?
甘いのではなくおかず系パンケーキです。
もちろん甘い物もありますし、ベジタリアンもありますし。
あと飲み物にクリームが入るウィーン風コーヒーや、お好みのリキュールを入れてくれるコーヒーなどもあります。
プラス店の中心にある暖炉風ヒーターに当たったりなどしてあったまりながらパンケーキをほおばれるアットホームなお店です。
アットホームといえばちょうど私たちが行ったときに隣の大人数団体テーブルで誕生日会をやってて・・・花火をさしてカップケーキの山がでてきたときはそのテーブルのみならず、私たちや他の周りのテーブルにもハッピーバースデーの歌声が起こりました。
Sassafrasは山の中の大変小さな街ですが他にもOracleというスピリチュアルショップがあったり(ここはこの類の店のなかでも広く、ゆったりと石などをみれるのが特徴です)、毛糸の専門店、おもちゃ屋など多くの個性的なクオリティの高いお店がそろっています。
さてさて、本日の最後のアトラクション、それは以外とちょっと見落としがちなところにあります。
ミス・マープルのとなりに小さな駐車場があるのですが、そこから森(bush)の中に続く散歩道があるんですよ。
看板によると20分コース、50分コースなどがあるらしく、雨の中あんまり濡れないで散歩がしたかった私たちは20分コースを早足で進んだのですが・・・
なかなかあなどれませんね!
入り口はこんな風。ここから雨の日にはちょっとばかり大変な下り道に入ります。
足下は道にはなっているものの、整備されてはいません(傾斜がきついところは階段になってます)
オーストラリアのブッシュはこの通り木々の間間に巨大なシダが生えていて、多くが人間の背よりも高いので実際問題「開けたところ」というのはなかなかないです。
反面今日みたいな雨の日は足下は悪くとも雨に直接降られることはないです。
雨の日はしっとりした空気にユーカリ(木々はほとんどユーカリ)のにおいが。霧がかかって神秘的です。
いつか書こうと思っているTriquetraというストーリーはきっとこういうところなんだろうなあ、と早足ながらちょっぴりひたったり。
こんな味のある大木も。ワライカワセミ(Kookaburra)の声も聞こえたり。きっとコトドリ(Lyrebird)も生息しているはずなので(実際近くのSherbrooke Forestにはいました)、あの七色のモノマネ鳴き声も聞けるかも?
Sherbrooke Forestと違ってこの森は結構横から私でもかがまなくちゃいけない低さにシダや木の枝がはりでてたりでちょっぴりアドベンチャー感が強いです。
お天気とミス・マープルの混雑は悔やまれますがそれを考慮しても本当に心地の良い街で。
来れるものなら毎月でも来たいのですが・・・車がないので(そして山道の運転は危ないので)。
一応知っている人は知っている観光地(地元・海外から)なうえ、街の規模が小さいのでそこまでゆっくりとはできない場合もありませんが、ぜひ足を伸ばしてみることを強くお奨めします。
ダンデノン山のエリアは車さえあれば他にも森や街などたくさん素晴らしいところがあるので観光の際は要チェック領域です♪
今日の一曲: パウル・ヒンデミット 無伴奏ヴィオラソナタ op. 25-1 第4楽章
まず最初に。
あなたがヴィオラに対して持っているイメージを全部!全て捨て去って下さい。
そしてその次に。
楽譜の音が始まる前を見て下さい。
「Rasendes Zeitmaß. Wild. Tonschönheit ist Nebensache」。これは「荒れ狂うようなテンポで。粗暴に。音の美しさは重要ではない」、という意味。
しかもテンポが四分音符=600~640と指定があります。この曲は最初から最後の前の音までずっと四分音符なので(無窮動音楽です!)、一分間に四分音符が600~640個という速さ、イコール1秒間におよそ10個の音を弾かなくちゃいけないというまあ無茶にもほどがあり。
曲の性格はもう先ほどのフレーズそのまま。
粗暴、エネルギッシュ、ワイルド、乱暴、猛烈、なんでも来いです。
ヴィオラという楽器の、バイオリンにはないあのC線のガッツを500%むき出しにして、弓に張られている馬の毛が切れるほどのパワーでがしがし弾きます。
しかも必ずしも単音ではなく、時には4つの弦を同時に弾く和音などもあり、このスピードで上の音までがしがし粗暴に弾くのは至難の業!
楽章自体は1分半ほどの曲なのですが(さっきの計算でいくと少なくとも900個の音を弾いていますね!)、まあなんと濃い1分半なことか!
特に奏者の体力の消耗はきっと甚だしいことでしょう。(しかもこの後にスローながら楽章が一つまだ残ってる!)
ビオラと言えばマイルドで、中間の音を担当する、ちょっと主張の弱い内気な楽器というイメージが大きいですし、実際そういった役割に大変強く、ソロでも内向的な性格の曲で最も輝く傾向があります。
でもこの楽章ははっきりいってドSです!ヴィオラにはいつも使われていないガッツがあるとはいえこれはもう極度のうちの極度。きわめて例外的であり、奏者本人もびっくりものです。
そんなこの曲の演奏で選んだのはなんと女流ヴィオリストの演奏。
キム・カシュカシャンというヴィオリストなのですが、彼女の弾くヒンデミットのパワーはまさに男勝り!
女性特有の表現力と併せてものすごく強い演奏をする彼女。
心をがっと掴む彼女の演奏は同性ながらほれぼれします。
ヴィオラという楽器のポテンシャルと底力をこの曲でとくと感じ取って・・・というかそれでむしろぶっとんでもらいたいです!
梅雨やら夏やらいろいろ日本はごっちゃになっている季節みたいですが(あくまでも当事者ではない私の印象ですが)、メルボルンは今本格的に冬みたいです。
日本は夏はじめじめ、冬は乾燥ですがメルボルンは反対で夏は極度乾燥、冬はどっちかというと湿り気がある気候です。夏は洗濯物があっというまに乾きますが、冬は全くで。ちょっと怠けるといろんなところに貯まります。
あと夏は水不足が深刻なので、冬の降水量が貯水池の水の量にものすごーくものをいいます。
冬はただでも精神の調子が落ちやすく、それに加えて雨となるとダブルでしんどいことも多くあるのですが、とりあえず命の水のため、と思うようにしています。
雨は好きなんですけどね~。
特に冬のしとしととした雨音なんかは好きで。
メルボルンでの冬の気温は最高気温なら10度を切ることはめったにないですし、最低気温は氷点下になることはまずないです。(ただこれは都市部の話で、郊外、とくに外海に面した地域や山岳部などではもっともっと寒くなります!)
都市部では雪は降りませんが、夏ほどではないですけど嵐に雹を伴うこともあります。
落葉樹はもちろん落葉します。一番見事なのが秋のMalvernあたりのDandenong Road。広い道の真ん中のトラム分離帯で、線路の両側の並木の落葉は見事な物です。路線ナンバー5(Malvern - Melbourne Uni)、64(East Brighton - Melbourne Uni)で見れます♪
でもやっぱり気温のおかげか、冬でもなんだかいっぱい花が咲いています。
最近あんまり外に出てないんで実際どんな花が咲いているというのはまた写真付きでまた別の記事にしたいと思ってるんですが(ちょうどあしたお出かけなんで覚えておきます!)・・・
空はグレーでも花はカラフルですので、例えばシティの近くの王立植物園を始めいろんな庭園系観光地は冬でも十分(むしろまた独特な感じで)楽しめます。
メルボルンのカフェもまた冬の楽しみの一つです。
ショッピングしながらちょっとカフェに入って一息、とか友達でカフェに集まって食べたり飲んだり、など。
カフェの中も混み合ったりしますが、外の席も結構たくさん座ってます。
あの傘型のヒーターで暖を取りながら暖かい食べ物と飲み物でゆっくり、という光景はシティのLaneway(小道)に連なるカフェ通りでよく見られます。
この冬私の一番お薦めはチョコレート専門のカフェ。
一番メジャーどころはMax Brenner、そしてKoko Black。スペイン風のチュロスもあるSan Churro、世界的なチョコレートブランドであるLindtもカフェをやってます。
LindtやKoko Blackはチョコレートショップもまた充実してますし、こういった店は外からも見えたりするチョコレートフォンデュもあったり。あー試したい!
そして今年はThe Ageにこんな記事が。
メルボルンでの芸術系展覧の動員数はかなりのものらしいです。
去年はダリ展が州立美術館でありましたし(このおかげか去年の動員数は世界の美術館で20位でした!オーストラリア国内ではトップです)、今年は西洋美術展が州立美術館で、そしてFederation SquareでABBA World、映画監督Tim Burton展、州立博物館でタイタニック展もあるということで動員数がすでにうなぎ登りだとか。
そりゃあBatmobileが展示されたらそれだけでも見にいきたくなるよなあ~(爆)
自分にとっては当たり前のことなので言及しませんでしたがもちろん音楽のコンサートなども多数在りますよ!
ということでアート巡りはメルボルンの冬の主要なアトラクションとしてもいいと思います♪
そして是非是非シティまで足を伸ばしてお店を見たり(ちょうど6月はセールシーズンですしね!)カフェで一服、など・・・どうでしょうか?(笑)
メルボルンの冬で気をつけなければならないことがあることがあるとすればそれは他の季節と同じく「天候が急に変わりやすい」、ということでしょうか。
出かけるときには晴れていても、電車から降りたら雨、なんということもざらにありますし、急に大雨になったり、風が吹いたりなんかはもう起きすぎて驚きようがありません(笑)
実際「おかしいな~調子悪いな~」と思ってたらさっきまで晴れてたはずなのにいつのまにかざーざー雨降ってたりして「結局また雨かよ!」と突っ込みを入れることの多さといったら・・・私だけかもしれませんが。
重ね着、靴の選びかたはもちろん(といってもオージーは別に靴は惜しくないような感じのものを履いてますが・・・たまに冬でもサンダルにTシャツに短パンの人もいます。たまに。)、折りたたみ傘があると便利です。
オージーは多少の雨は気にしないんですが、こういう冬の天候ではちょっとそれじゃすまないような雨も降るので、特に雨を気になさる日本人の方には是非とも。
風雨対策にはちょっとかさばりますが骨が8本のものがタフです♪
私の愛用傘はこのFlat Catのもの。25ドルくらいだったかな?
たたんだ時:

広げた時:

広げるとちょっと派手?ですがかなり愛用してます♪
メルボルンへ来る人、というよりもなによりも自分へのメッセージなんですが多少の寒さや天候の変化にへこたれず、メルボルンのユニークな冬をがんがん楽しんで下さい!
実は結構今冬は郊外に出かける予定(Olindaに再び、そしてWilson's Promontoryへキャンプ?)が入ってるので、これからちょっと楽しみにしている次第です。
メルボルンの冬レポート、また続きます!
今日の一曲: ピョートル・チャイコフスキー 交響曲第5番 第3楽章
最近紹介している作曲家が偏っているような気がしてたまらないのですが、でもまだまだたくさんストックはありますし、曲はだぶらないようにしてるのでオーケーかなー・・・なんて・・・
さて、前々にも「複数回演奏した曲」としてブログ文中で紹介しましたチャイコの5番。
物心ついたときから知っていて、さらに4回演奏経験がある、なじみは深い曲です。
冷静に評価すれば4番よりは好きですが、でも6番には到底かなわない、そんな交響曲ですが。
(ちなみに個人的に小澤さんのチャイコは好きなのでこの録音をチョイス。ぜひ体が良くなったあかつきにはチャイコを振ってもらいたいものです・・・お早い回復を祈ってます!)
チャイコフスキーの音楽、といえばなんといっても「ワルツ」ですね。
バレエでも、交響曲でも、ピアノ曲でもやたらとワルツを書きます。そしてその多くが「名曲」として有名になっています。
例えば「くるみ割り人形」の「花のワルツ」、「四季」の「12月:クリスマス」、「眠れる森の王女」のワルツ(これはディズニーにも使用されましたね)などがあります。
優雅で、色彩豊かで、思わず心が動く、そしてリズムを取ってしまう、踊りたくなってしまう素敵な曲の数々です。
チャイコフスキーのワルツには秋、冬を連想させる物がおおいですね。もちろん「くるみ割り人形」はクリスマスの話ですし、先ほどの「四季」のもそうです。
「花のワルツ」も個人的な印象ですが、散りゆく花の最後の舞、みたいな感じで。
そしてこの交響曲第5番第3楽章のワルツもまたそんな秋~冬の印象が強いです。
他の楽章のキャラがものすごくたっているがために、ちょっと印象が薄いこの曲ですが、チャイコフスキー、そしてロシア音楽のいつも話しています「素朴さ」とか優雅ななかの「土臭さ」がいい意味で表れています。
そして私は個人的にチャイコフスキーがゲイであるためなのかどうなのかわかりませんが彼の音楽の「女性的なエレメント」がものすごく気に入っていて。
シンプルだけれど繊細で、軽いようでノスタルジックで・・・そんなささやかな秋という季節の舞をこの曲で全て味わうことができると思っています。
ただ一つ言うことが。せっかく繊細なワルツで、しかも交響曲のまっただ中の一楽章なんですからバレエのナンバーのエンディングでポーズを付けるときみたいな終わり方にしなくてもいいと思うんですよ~
ドヴォルザークの「新世界」と並ぶ残念な結びです・・・(苦笑)
音楽で体感温度は変わるものだと思うんですよ。(詳しいことは後日メインで取り上げたいのですが)
でも夏に聞くような(例:フランス・スペイン)音楽は冬にも聴きますが、冬に聞く様な(例:ドイツ・ロシア)音楽は暑苦しくて夏には聞けないんですよ。
なので今日のメイン記事と同じで、冬には冬だけに楽しめる物をちゃんと楽しんでいこう、ということで今日この曲を選ばせてもらいました。
交響曲第5番は総じて素晴らしい曲ですが、季節柄、そして何かと忘れられがちな楽章なので、これを機にこの第3楽書を気にとめていただきたいと思います。
日本は夏はじめじめ、冬は乾燥ですがメルボルンは反対で夏は極度乾燥、冬はどっちかというと湿り気がある気候です。夏は洗濯物があっというまに乾きますが、冬は全くで。ちょっと怠けるといろんなところに貯まります。
あと夏は水不足が深刻なので、冬の降水量が貯水池の水の量にものすごーくものをいいます。
冬はただでも精神の調子が落ちやすく、それに加えて雨となるとダブルでしんどいことも多くあるのですが、とりあえず命の水のため、と思うようにしています。
雨は好きなんですけどね~。
特に冬のしとしととした雨音なんかは好きで。
メルボルンでの冬の気温は最高気温なら10度を切ることはめったにないですし、最低気温は氷点下になることはまずないです。(ただこれは都市部の話で、郊外、とくに外海に面した地域や山岳部などではもっともっと寒くなります!)
都市部では雪は降りませんが、夏ほどではないですけど嵐に雹を伴うこともあります。
落葉樹はもちろん落葉します。一番見事なのが秋のMalvernあたりのDandenong Road。広い道の真ん中のトラム分離帯で、線路の両側の並木の落葉は見事な物です。路線ナンバー5(Malvern - Melbourne Uni)、64(East Brighton - Melbourne Uni)で見れます♪
でもやっぱり気温のおかげか、冬でもなんだかいっぱい花が咲いています。
最近あんまり外に出てないんで実際どんな花が咲いているというのはまた写真付きでまた別の記事にしたいと思ってるんですが(ちょうどあしたお出かけなんで覚えておきます!)・・・
空はグレーでも花はカラフルですので、例えばシティの近くの王立植物園を始めいろんな庭園系観光地は冬でも十分(むしろまた独特な感じで)楽しめます。
メルボルンのカフェもまた冬の楽しみの一つです。
ショッピングしながらちょっとカフェに入って一息、とか友達でカフェに集まって食べたり飲んだり、など。
カフェの中も混み合ったりしますが、外の席も結構たくさん座ってます。
あの傘型のヒーターで暖を取りながら暖かい食べ物と飲み物でゆっくり、という光景はシティのLaneway(小道)に連なるカフェ通りでよく見られます。
この冬私の一番お薦めはチョコレート専門のカフェ。
一番メジャーどころはMax Brenner、そしてKoko Black。スペイン風のチュロスもあるSan Churro、世界的なチョコレートブランドであるLindtもカフェをやってます。
LindtやKoko Blackはチョコレートショップもまた充実してますし、こういった店は外からも見えたりするチョコレートフォンデュもあったり。あー試したい!
そして今年はThe Ageにこんな記事が。
メルボルンでの芸術系展覧の動員数はかなりのものらしいです。
去年はダリ展が州立美術館でありましたし(このおかげか去年の動員数は世界の美術館で20位でした!オーストラリア国内ではトップです)、今年は西洋美術展が州立美術館で、そしてFederation SquareでABBA World、映画監督Tim Burton展、州立博物館でタイタニック展もあるということで動員数がすでにうなぎ登りだとか。
そりゃあBatmobileが展示されたらそれだけでも見にいきたくなるよなあ~(爆)
自分にとっては当たり前のことなので言及しませんでしたがもちろん音楽のコンサートなども多数在りますよ!
ということでアート巡りはメルボルンの冬の主要なアトラクションとしてもいいと思います♪
そして是非是非シティまで足を伸ばしてお店を見たり(ちょうど6月はセールシーズンですしね!)カフェで一服、など・・・どうでしょうか?(笑)
メルボルンの冬で気をつけなければならないことがあることがあるとすればそれは他の季節と同じく「天候が急に変わりやすい」、ということでしょうか。
出かけるときには晴れていても、電車から降りたら雨、なんということもざらにありますし、急に大雨になったり、風が吹いたりなんかはもう起きすぎて驚きようがありません(笑)
実際「おかしいな~調子悪いな~」と思ってたらさっきまで晴れてたはずなのにいつのまにかざーざー雨降ってたりして「結局また雨かよ!」と突っ込みを入れることの多さといったら・・・私だけかもしれませんが。
重ね着、靴の選びかたはもちろん(といってもオージーは別に靴は惜しくないような感じのものを履いてますが・・・たまに冬でもサンダルにTシャツに短パンの人もいます。たまに。)、折りたたみ傘があると便利です。
オージーは多少の雨は気にしないんですが、こういう冬の天候ではちょっとそれじゃすまないような雨も降るので、特に雨を気になさる日本人の方には是非とも。
風雨対策にはちょっとかさばりますが骨が8本のものがタフです♪
私の愛用傘はこのFlat Catのもの。25ドルくらいだったかな?
たたんだ時:
広げた時:
広げるとちょっと派手?ですがかなり愛用してます♪
メルボルンへ来る人、というよりもなによりも自分へのメッセージなんですが多少の寒さや天候の変化にへこたれず、メルボルンのユニークな冬をがんがん楽しんで下さい!
実は結構今冬は郊外に出かける予定(Olindaに再び、そしてWilson's Promontoryへキャンプ?)が入ってるので、これからちょっと楽しみにしている次第です。
メルボルンの冬レポート、また続きます!
今日の一曲: ピョートル・チャイコフスキー 交響曲第5番 第3楽章
最近紹介している作曲家が偏っているような気がしてたまらないのですが、でもまだまだたくさんストックはありますし、曲はだぶらないようにしてるのでオーケーかなー・・・なんて・・・
さて、前々にも「複数回演奏した曲」としてブログ文中で紹介しましたチャイコの5番。
物心ついたときから知っていて、さらに4回演奏経験がある、なじみは深い曲です。
冷静に評価すれば4番よりは好きですが、でも6番には到底かなわない、そんな交響曲ですが。
(ちなみに個人的に小澤さんのチャイコは好きなのでこの録音をチョイス。ぜひ体が良くなったあかつきにはチャイコを振ってもらいたいものです・・・お早い回復を祈ってます!)
チャイコフスキーの音楽、といえばなんといっても「ワルツ」ですね。
バレエでも、交響曲でも、ピアノ曲でもやたらとワルツを書きます。そしてその多くが「名曲」として有名になっています。
例えば「くるみ割り人形」の「花のワルツ」、「四季」の「12月:クリスマス」、「眠れる森の王女」のワルツ(これはディズニーにも使用されましたね)などがあります。
優雅で、色彩豊かで、思わず心が動く、そしてリズムを取ってしまう、踊りたくなってしまう素敵な曲の数々です。
チャイコフスキーのワルツには秋、冬を連想させる物がおおいですね。もちろん「くるみ割り人形」はクリスマスの話ですし、先ほどの「四季」のもそうです。
「花のワルツ」も個人的な印象ですが、散りゆく花の最後の舞、みたいな感じで。
そしてこの交響曲第5番第3楽章のワルツもまたそんな秋~冬の印象が強いです。
他の楽章のキャラがものすごくたっているがために、ちょっと印象が薄いこの曲ですが、チャイコフスキー、そしてロシア音楽のいつも話しています「素朴さ」とか優雅ななかの「土臭さ」がいい意味で表れています。
そして私は個人的にチャイコフスキーがゲイであるためなのかどうなのかわかりませんが彼の音楽の「女性的なエレメント」がものすごく気に入っていて。
シンプルだけれど繊細で、軽いようでノスタルジックで・・・そんなささやかな秋という季節の舞をこの曲で全て味わうことができると思っています。
ただ一つ言うことが。せっかく繊細なワルツで、しかも交響曲のまっただ中の一楽章なんですからバレエのナンバーのエンディングでポーズを付けるときみたいな終わり方にしなくてもいいと思うんですよ~
ドヴォルザークの「新世界」と並ぶ残念な結びです・・・(苦笑)
音楽で体感温度は変わるものだと思うんですよ。(詳しいことは後日メインで取り上げたいのですが)
でも夏に聞くような(例:フランス・スペイン)音楽は冬にも聴きますが、冬に聞く様な(例:ドイツ・ロシア)音楽は暑苦しくて夏には聞けないんですよ。
なので今日のメイン記事と同じで、冬には冬だけに楽しめる物をちゃんと楽しんでいこう、ということで今日この曲を選ばせてもらいました。
交響曲第5番は総じて素晴らしい曲ですが、季節柄、そして何かと忘れられがちな楽章なので、これを機にこの第3楽書を気にとめていただきたいと思います。