×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
祝!1000エントリー目!(あくまでも数字の上ですが)
今回のエントリーは昨日行ったコンサートの感想ですが、今回聴きに行ったブリテンの「戦争レクイエム」はこのブログを始めた5年前にも聴きに行って感想書いてるんですよね。そんなに経ってるのか。実際前回聴きにいったのもうちょっと最近だと思ってたんですが。
さて、今回のメル響のブリテン「戦争レクイエム」の演奏は首席指揮者Sir Andrew Davisの指揮で、ブリテンが当初指示したようにソプラノがロシア人、テノールがイギリス人、バリトンがドイツ人の歌手による演奏でした。前回も書いてると思うのですが(もちろん歌ってて言語に訛りとかが出るわけではないのに)それぞれの国の歌手のスタイルにパートがぴったり合うように書かれてるのが不思議。
プログラム詳細は以下の通り。
Britten's War Requiem
指揮者:Sir Andrew Davis
フレデリック・シプティマス・ケリー 弦楽のためのエレジー(ルパート・ブルックの思い出に)
ベンジャミン・ブリテン 戦争レクイエム
(ソプラノ:Tatiana Pavlovskaya、テノール:Ian Bostridge、バリトン:Dietrich Henschel、Melbourne Symphony Orchestra Chorus、National Boys Choir of Australia)
そうなんです。今回演奏されたのは戦争レクイエムだけではなくもう一曲第一次世界大戦に縁の深い曲を。ケリーのエレジーは去年弾いたコンサートでも演奏された曲なのですがちゃんと聴くのは初めて。ケリーはオーストラリア生まれの作曲家ですが、イギリスに渡って1908年のオリンピックではイギリス代表としてボート競技でメダルを獲った人(なので豪・英どっちもで表記されることが多いです)。第一次世界大戦に際しガリポリ作戦(オーストラリア軍によるトルコ上陸)に向けてギリシャに滞在した時に詩人ルパート・ブルックの葬儀に参加したのをきっかけに書かれたそうです。
プログラムにも説明があったようにこの曲はどことなくギリシャの雰囲気がするのがとても美しいです。ヴォーン=ウィリアムズに似た、でももっと素朴なまごうことないイギリス音楽のスタイルの中で最初のメロディーの音階とか平行和音の使い方とか(ドビュッシーの前奏曲にあるような)や、ギリシャの海を思わせるような音型だったり。ありふれたようでありふれてない、特別な場所にひっそりと咲いてる曲でした。メル響の弦の音も美しかったですしやっぱハープの存在感素敵すぎる。
さてメインディッシュの戦争レクイエム。曲自体も難しく、オケ(大オケ+小オケ)・ソリスト・合唱・児童合唱(小オルガン付)という大きく複雑な編成のため実際に演奏するのがとても大変そう。
今回はHamer Hallでのコンサートでしたが、オケ・小オケ・ソリスト3人はステージ上、合唱はステージ上+ステージ両脇の席、そして児童合唱と小オルガンはなんと(私が座ってた)上バルコニーの後ろ側にいました。もちろん指揮者が見えるようステージを映したモニター使用です。
そんなわけでバランスとかアンサンブルの細かいずれとかはどうしても避けることができないのですが、全体的にとてもパワフルで素晴らしい演奏でした。
各クライマックス部分でのスケールはほんと生で聴いてよかった!と思いましたね。合唱の声の圧みたいなものがこの曲で存分に味わえて。
(ただ合唱に関してはConfutatis Maledictisの所で最初のCが聞こえなかったり(今日のラジオ放送でも同じく)発音関係でのふわふわしてた部分があったのがちと残念。)
今回一番すごい!とおもったのが児童合唱でした。この曲の児童合唱のパート(特に入り!)ってかなり難しいはずなのですが果敢に入り綺麗に歌っていました。特に最後のParadisumの部分は明るすぎない絶妙な色彩でよかった-。
演奏全体としては比較的ざくざく進む感じで、Agnus Deiがちょっと落ち着かない感じだったのですが(今日のラジオ放送の演奏はよかったです)、Libera Meの最後のクライマックスをかなり引き延ばしたのがものすごく効果的でした。ああいうクライマックスがもっと聴きたい。
ブリテンの戦争レクイエムは生できくとかなりがっつりメンタルにくるのですが、それでもやっぱり好きな曲です。全楽章あますことなく、全ての音が好き。昨日のコンサートではDies Iraeのクライマックスの和音の変化一つ一つがもう愛しくてたまりませんでした。
そして自分の気持ちとはまた別に戦争レクイエムは20世紀の偉大な音楽の一つだと思うのです。・・・と思ってたら今日のラジオ放送でショスタコーヴィチも同じことを言ってたと説明がありました。ショスタコもこの曲を聴いたってこともなんか嬉しいですね。
次にこの曲を生で聴くのはまた5年先になるかな。また聴きに行くのを楽しみにしています。
そしてメル響は来週マーラー4。曲自体も楽しみですが母校の先輩Jacqui Porterの歌声を聴くのも楽しみ。そしてさらにチェロレパートリーの中で最難と言われるプロコフィエフのSinfonie-Concertanteも聴けるとはわくわくですよ。
さて、メンタルにも本格的に冬が来ていますが無理せずぼちぼち行きたいと思います。
今日の一曲はお休み。戦争レクイエム・・・はどの楽章紹介したかな。とにかく一つ選んで次回に。
今回のエントリーは昨日行ったコンサートの感想ですが、今回聴きに行ったブリテンの「戦争レクイエム」はこのブログを始めた5年前にも聴きに行って感想書いてるんですよね。そんなに経ってるのか。実際前回聴きにいったのもうちょっと最近だと思ってたんですが。
さて、今回のメル響のブリテン「戦争レクイエム」の演奏は首席指揮者Sir Andrew Davisの指揮で、ブリテンが当初指示したようにソプラノがロシア人、テノールがイギリス人、バリトンがドイツ人の歌手による演奏でした。前回も書いてると思うのですが(もちろん歌ってて言語に訛りとかが出るわけではないのに)それぞれの国の歌手のスタイルにパートがぴったり合うように書かれてるのが不思議。
プログラム詳細は以下の通り。
Britten's War Requiem
指揮者:Sir Andrew Davis
フレデリック・シプティマス・ケリー 弦楽のためのエレジー(ルパート・ブルックの思い出に)
ベンジャミン・ブリテン 戦争レクイエム
(ソプラノ:Tatiana Pavlovskaya、テノール:Ian Bostridge、バリトン:Dietrich Henschel、Melbourne Symphony Orchestra Chorus、National Boys Choir of Australia)
そうなんです。今回演奏されたのは戦争レクイエムだけではなくもう一曲第一次世界大戦に縁の深い曲を。ケリーのエレジーは去年弾いたコンサートでも演奏された曲なのですがちゃんと聴くのは初めて。ケリーはオーストラリア生まれの作曲家ですが、イギリスに渡って1908年のオリンピックではイギリス代表としてボート競技でメダルを獲った人(なので豪・英どっちもで表記されることが多いです)。第一次世界大戦に際しガリポリ作戦(オーストラリア軍によるトルコ上陸)に向けてギリシャに滞在した時に詩人ルパート・ブルックの葬儀に参加したのをきっかけに書かれたそうです。
プログラムにも説明があったようにこの曲はどことなくギリシャの雰囲気がするのがとても美しいです。ヴォーン=ウィリアムズに似た、でももっと素朴なまごうことないイギリス音楽のスタイルの中で最初のメロディーの音階とか平行和音の使い方とか(ドビュッシーの前奏曲にあるような)や、ギリシャの海を思わせるような音型だったり。ありふれたようでありふれてない、特別な場所にひっそりと咲いてる曲でした。メル響の弦の音も美しかったですしやっぱハープの存在感素敵すぎる。
さてメインディッシュの戦争レクイエム。曲自体も難しく、オケ(大オケ+小オケ)・ソリスト・合唱・児童合唱(小オルガン付)という大きく複雑な編成のため実際に演奏するのがとても大変そう。
今回はHamer Hallでのコンサートでしたが、オケ・小オケ・ソリスト3人はステージ上、合唱はステージ上+ステージ両脇の席、そして児童合唱と小オルガンはなんと(私が座ってた)上バルコニーの後ろ側にいました。もちろん指揮者が見えるようステージを映したモニター使用です。
そんなわけでバランスとかアンサンブルの細かいずれとかはどうしても避けることができないのですが、全体的にとてもパワフルで素晴らしい演奏でした。
各クライマックス部分でのスケールはほんと生で聴いてよかった!と思いましたね。合唱の声の圧みたいなものがこの曲で存分に味わえて。
(ただ合唱に関してはConfutatis Maledictisの所で最初のCが聞こえなかったり(今日のラジオ放送でも同じく)発音関係でのふわふわしてた部分があったのがちと残念。)
今回一番すごい!とおもったのが児童合唱でした。この曲の児童合唱のパート(特に入り!)ってかなり難しいはずなのですが果敢に入り綺麗に歌っていました。特に最後のParadisumの部分は明るすぎない絶妙な色彩でよかった-。
演奏全体としては比較的ざくざく進む感じで、Agnus Deiがちょっと落ち着かない感じだったのですが(今日のラジオ放送の演奏はよかったです)、Libera Meの最後のクライマックスをかなり引き延ばしたのがものすごく効果的でした。ああいうクライマックスがもっと聴きたい。
ブリテンの戦争レクイエムは生できくとかなりがっつりメンタルにくるのですが、それでもやっぱり好きな曲です。全楽章あますことなく、全ての音が好き。昨日のコンサートではDies Iraeのクライマックスの和音の変化一つ一つがもう愛しくてたまりませんでした。
そして自分の気持ちとはまた別に戦争レクイエムは20世紀の偉大な音楽の一つだと思うのです。・・・と思ってたら今日のラジオ放送でショスタコーヴィチも同じことを言ってたと説明がありました。ショスタコもこの曲を聴いたってこともなんか嬉しいですね。
次にこの曲を生で聴くのはまた5年先になるかな。また聴きに行くのを楽しみにしています。
そしてメル響は来週マーラー4。曲自体も楽しみですが母校の先輩Jacqui Porterの歌声を聴くのも楽しみ。そしてさらにチェロレパートリーの中で最難と言われるプロコフィエフのSinfonie-Concertanteも聴けるとはわくわくですよ。
さて、メンタルにも本格的に冬が来ていますが無理せずぼちぼち行きたいと思います。
今日の一曲はお休み。戦争レクイエム・・・はどの楽章紹介したかな。とにかく一つ選んで次回に。
PR