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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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冬の停滞。
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。

前も書きましたが冬がもろにヒットしております。
ありがたいことに仕事もほどよいペースであってなんとか昼の間に眠ることは最小限にとどめられてますが気分だったり集中力だったり生活のペースだったりちょっと影響があるのは確かで。

その影響を一番受けてるのがピアノでもなく仕事でもなく、多分ここに書くことかもしれないなと最近思いつつあります。仕事は文を書くといっても全くのゼロからのアウトプットではないですし、ピアノも今技巧的なところで取り組むところがはっきりしているし、とにかくやることがきっちりはっきりすでに決めてある、問題と課題が明確になってるとある程度気分の落ち込みに耐性ができるのか。
(なので夕飯でいうと料理するのは苦にならないのですが献立を考えるのは苦。考えをまとめるというところがブログ書きと似てるわけですな)

ただ今年は結構動けてるんですよね。外にコーヒーやら食べ物があることだったり、バレエやってたりするのが効いてるぽいです。やっぱ体を動かすのは大切。
そして仕事・ピアノ・ゲームで色々頭も動かし続けてるのも別の意味で効いてると思いたい。(もちろんほどほどに、ですし夜遅くの電子機器の使用は睡眠に影響があると言われてますからあれですけど)

でもやっぱり行動する時間は昼が短いと短くなりますね。夕方コンサートとかバレエに出かけるのは普通に出かけるにしてもスーパーに歩いて買い物に行くのは昼の内にしておきますし、ピアノ練習も外が暗くなるとちょっと気が引ける。(あとまなざし6番とか楽譜がものすごく読みにくくなります、夕方は)
冬至は過ぎたといっても日が長くなるにはまだまだ。夏が恋しいです。

ということで一応書きたいトピックは2つほど考えてあるんですけど前述のとおり頭の中で色々まとまらないため今日はここらで。
来週はコンサート行きもあるんでその感想は更新する予定です。


今日の一曲: セルゲイ・プロコフィエフ 交響的協奏曲(Sinfonia Concertante) 第2楽章



こないだのコンサートで演奏されたもう一つの曲。これも紹介したかった。
感想エントリーでも書きましたがこの曲はチェロのレパートリーで最難関とも言われる曲。技巧もそうですし音楽的なこともそうですし、体力的なことも多分そう。長さ的にもけっこうがっつりな協奏曲です(ただチェロ協奏曲は結構がっつり系多いかもしれませんね、ドヴォルザークとかエルガーとか)。

で、同じく感想エントリーに書いた通りこの曲は聴いててストレートに心に来るような曲じゃないんですよ。ちょっと音楽の流れとか盛り上がり方がちょっと不完全燃焼になりがちというか、聴く方にとってもちょっと難しい曲。
そんななかで私が多分一番聴きやすいと思うのが(そして普段聴きに入れてるのが)第2楽章だと思うのです。

第2楽章は大まかに言えばA-B-Aの三部構成になってる・・・はず。Aセクションはプロコフィエフらしい(と私は思う)ちょっとダークでドライでひねくれたキャラクタ-。木管楽器が頻繁に使われていて、その丸い音とチェロの尖った音のコントラストが楽しいです。チェロのパートの技巧的なのもいいですが交響的というだけあってバックのオケのパートもなかなか素敵。ファゴットが地味に活躍してるのが嬉しかったり。
Bセクションはどっちかというとロマン派の「古き良き」チェロ協奏曲みたいにチェロがメロディーを歌い上げて無双するセクション。セクションAとは違ったロマンチックなチェロの音が聴けます。

ちなみにこの曲はチェロの神・ロストロポーヴィチに献呈され、その作曲にはロストロポーヴィチの助けもあったそうで(だからそんなに難しいんだ!)。最晩年の作品でプロコ自身はこの曲の初演(もちろんロストロさん演奏)を聴くことはなかったそうですが、今調べてみたらこの初演であの偉大なピアニスト、リヒテルが指揮したとかあります(唯一の指揮舞台だったとか)。
それからこの曲に関してはショスタコーヴィチが影響を受け、後にチェロ協奏曲第1番を作曲したなんて経緯もあるそう。元々ちょっと似てるとこがある2人ですが、確かにこのチェロ曲2曲はそれ以上の共通点がある。(ショスタコのチェロ協奏曲第1番はもちょっと聴きやすい楽しい曲なのでそちらもオススメ)

さて、案の定長くなってしまいましたがリンク録音を。もちろん神の演奏です。
(自分の持ってるのはプロコの交響曲第2番がカップリングの小澤征爾指揮のなのですが・・・)
それからこの曲ではヨーヨー・マ演奏、マゼール指揮の録音がグラミー賞を獲ってるらしいです。それがこちら。ヨーヨー・マもとにかく外れがない奏者なので聴いて損はないと思います。

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