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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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How to enjoy music

前回のエントリーに拍手ありがとうございます。

ただいま真・三國無双7 Empiresでエディット武将作りにはまっております。実在の人物(目の前にいた妹やら自分やら)を作ってみたり、漫画の人物を作ってみたり、自分の脳内にもほとんどアイディアがない状態から武将を作ってみたり。今度エンパとAoW3とそれぞれキャラクター作成についての(How toでなく楽しみについて)エントリーを立てたいです。

さてちょっと思い出して書いてみたくなった話。今年の豪ABCのカウントダウンについて書いたときコメントを寄せたリスナーの皆さん(&プレゼンターの皆さん)がどんなシチュエーションで音楽を楽しんでいるかという話がいろいろ寄せられてその多彩さが興味深かったので、それをちょっと思い返しながら&自分の体験・習慣を思い返しながら音楽の楽しみ方をちょっと色々書いてみようと思いました。
ついでにそれぞれのシチュエーションに合う曲をくっつけてみたり。例によって個人的な見解ですが。

(1)コンサートで生で聴く
やっぱり最初にこれを挙げたい。以前Metropolisコンサートシリーズの感想書いたときに書きましたがJonny Greenwoodも生で音楽を聴く体験の大切さについて語っていたり。集中力はかなり必要ですしお金もそこそこ要りますが、臨場感や音の圧、音楽や人間の存在感など生で間近でしか味わえないものも多いです。頻度は少なめで、とにかくIntenseな音楽体験が味わえるのがやめられないです。
おすすめ曲:マーラーの交響曲、ストラヴィンスキーの春の祭典、レスピーギのローマの松(ステージ以外で弾いてる奏者ありなので特に)、あとオルガン曲は建物が楽器なので楽器の中で聴く体験は貴重です。

(2)車のステレオで聴く
私の音楽諸々の大部分は子供の頃車で聞いた音楽に育まれてるはず。カウントダウンの時も家にラジオがないから車の中に座って聴いた人も居ましたし、ラジオを聴く場としても車は優秀かも。特にクラシックだと弱音部分が聞こえないことも多いですが、なんとなく聞き流すうちに特定のフレーズにふと心惹かれたり、予期せぬ出会い方をすることも。
おすすめ曲:ムソルグスキーの展覧会の絵、ストラヴィンスキーの三大バレエ、などなど。序曲集とかコンピレーション的なCDも楽しいのが色々あります。ピアノ曲とかよりもオケ曲の方が聞こえやすいし聴いてて楽しい。

(3)映像とともに聴く
最近では音楽演奏がCDだけでなくDVDや動画でも味わえるようになってて、オペラやバレエからリサイタル、コンサートまで奏者が弾く姿を見ながら音楽を聴くことも普通にできるようになっています。特にオケ演奏の映像は生で聴くときと違って注目奏者にその都度ズームしてくれたりカメラアングルもちゃんとしてて至れり尽くせり。それから音楽に後から映像をつけたり、特に関連がなくても音楽と映像を組み合わせて楽しんだり、多彩な楽しみ方があるわけです。
おすすめ曲:バレエやオペラは言わずもがな。リムスキー=コルサコフのシェヘラザードはコンサート演奏の映像もちょっと面白いかも。自分との戦い的なピアノリサイタル、細やかなコミュニケーションが見れる室内楽コンサートも良い。

(4)食べ物・飲み物をお供に聴く
好きに動き回れる自分の家でくつろぎながら音楽を聴くのももちろん大好きです。(ステレオがあるといいのですがそうでなくてもポータブル音楽機+そこそこのスピーカー・イヤフォンとかPCとかでも十分聴ける事が多い)音楽を聴きながらご飯は最近はないですが、お茶を飲みながらとかお酒を飲みながら(宅飲み少ないですが)音楽を楽しむことが多いです。家で聴いてる時は音楽と一緒に盛り上がったり歌ったり踊ったりしながら楽しんだり、はたまたごろごろ何もしないお供に音楽もいい。カウントダウンの時も自宅で食べたり飲んだりお供にラジオ、という話が色々。メルボルンの冬、家で過ごすには暖かいお茶・コーヒーと甘いものに音楽を合わせたいです。
おすすめ曲:ドヴォルザークのピアノ五重奏曲第2番(若干季節に合わせて)など室内楽曲をBGMにくつろぐもよし、マーラー7番とかショスタコ5番とかがんがん盛り上がる曲で一緒に盛り上がるもよし。曲の国籍(作曲家ではなく)と料理の国籍は合わせるのが良いです。お酒に合う曲はまた別の機会にまとめてみたい。


(5)外で聴く
iPodとイヤフォンをお供に外で音楽を聴くことも多いです。もちろん安全面はちゃんと考えなくちゃいけないですが、外の音や景色を音楽と合わせてみるのもまた趣があります。その組み合わせることにより景色にも音楽にも新しい発見や見方、魅力を見つけたり。今の季節はあんまりあれですが公園とかでしばし座って音楽を聴くとかいいですよー。場所がメルボルンなのでイギリス系の音楽がしっくりくる事も多いですが、意外に国籍関係なく環境と音楽がしっくりくる場合も。
おすすめ曲:メシアンの鳥のカタログを実際の鳥に合わせてみたり、クラムの夏の夜の音楽の最終楽章を星空に合わせてみたり、自然を題材にした曲は一度外に持っていってみると面白いかも。都会は都会でまた合う曲があるのですが、ゆっくり楽しめるのはやっぱり自然の中でかな。

その他にも自分は仕事するときは常に音楽かけてますし、料理の友にも音楽だったり(イタリア系とか食欲を刺激します)、他にも色々音楽を楽しんでるはずなんですがこんなにもう書いてしまったので今回はおしまい。
お酒に合う曲、さっきも書きましたが考えると面白いかもしれないですね。宅飲みの機会は少ないですが一つ課題として考えておこう。


今日の一曲: ガブリエル・フォーレ エレジー ハ短調



メルボルンのほど寒い秋冬の季節に自宅で毛布膝にかけてあったかいミルクティー(またはチャイ)を入れてゆっくり何を聴きたいっていうとフォーレの音楽はかなりトップに来ると思うのですよね。レクイエムもピアノ曲も(弾くのはなかなか食指が動かないのに)室内楽曲も歌曲もとにかくほっこりするシチュエーションで聴きたい音楽。

そんなフォーレのこの曲はチェロとピアノ(またはチェロとオケ)のために書かれた、チェロのレパートリーでは有名でチェリストにとっては避けて通れない曲だったりします。私も弾きました。チェロパートを。(あれ、ピアノパートは弾いたっけ)
ほんとフォーレのチェロ曲ってロマンチックで程よい流れがあって。どれもチェロの美しさが存分に味わえるおいしくておいしい音楽なんです。(間違いではないですよ)

その中だとエレジーは比較的大きめの分類に入るかな。エレジー=哀歌のタイトルの通り悲痛な曲で、重さとシリアスさが心臓を鷲掴みにする音楽。特にABA形式のAセクションの重さは同じフォーレのレクイエムにも匹敵する厳粛さ。
ただその悲痛さの中で思い出にひたるような暖かくて柔らかくて甘さのあるBセクションの美しさが際だって、弾いてたときからあのセクションが大好きです。チェロがメロディー弾いてないところまで全部愛しい。そこからクライマックスに上り詰めるのもたまらん!

この曲については自分が弾いたことより記憶に残る思い出があって。
始めて精神病院に入院したときピアノが弾けないもんだからチェロを持ち込ませてもらったのですが、それを見て一緒に入院してた患者仲間の男の子も両親にチェロをちょっとだけ持ってきてもらって。その子の部屋から夜に聞こえてきたのがこの曲でした。場所とこの曲の性質が相まって今でもその時のことは忘れられないです。これもまた一つの音楽と聴くシチュエーションの組み合わせの魔法ですね。

今回は前述「ほっこり聴きたい」をテーマとしてSteven Isserlisによるフォーレのチェロ音楽集のCDを。(エレジーはチェロとピアノ版)他にもデュ・プレの演奏も手元にあります(こちらは色んな作曲家のチェロ小曲集)。

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