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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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ラリアのうまい食べもんの話
前回のエントリーでクラムの作品のバレエ化を追ってバレエの先生が在籍してたハンブルクバレエ団にたどり着いたと書きましたがなんとそのハンブルクバレエ団、来年にメシアンのトゥーランガリラ交響曲をやるそうで。振り付けのジョン・ノイマイヤーという人も以前先生とニジンスキーの話したときに話に出てきた人で、これはなんかすごく縁だなー。
それでさらに探したらハンブルクバレエ団の公演ちら見せ動画のページがあったり、ノイマイヤー@ハンブルクバレエ団の色々動画チャンネルがあったり。レパートリーのページでも思ったけど選曲がツボる。動画だとこのダフニスとクロエ・牧神の午後・春の祭典がちょっとずつ見れるのが今のところお気に入りです。もっと見たいぞー。

さて、本題。こないだ両親が来たときオーストラリアで食べ物を楽しむ的な界隈の話をしたので『じゃあオーストラリアに来たらどんな食べ物を食べるべきか』というのを改めて考えてみました。
自分は決してグルメではありませんが参考になるといいな。
(あ、あと一部ニュージーランド発祥・ニュージーランドでも味わえるものも混ざってますがそこは気にしないことにしてください)

(1)ベジマイト
オーストラリアで多分一番有名な名物。酵母エキスを原料にしたペーストで、パンに塗って食べるのが基本形。名物とはいえオーストラリア外ではなかなか評価が良くないお味(ラリア内でも好みは分かれますが)で、ネタ土産扱いなポジションにもなっちゃってるところも。
私も長い間好きになれなかったのですが、ポーチドエッグをベジマイトトーストに乗せるという食べ方を教えてもらってからはまりました。あと多穀系のクラッカーとか、チーズ(チェダーとか)とも相性が良い。やっぱり半熟卵の黄身と一緒に食べるのが一番オススメです。
あと最近チョコレート大手のCadburyからベジマイトチョコレートが出たそうです。妹曰く美味しいそうですよ。

(2)オイスター・キルパトリック
オーストラリアで牡蠣を頼むとちょっと小さく物足りなく思えるかもしれませんが、この国にはキルパトリックという食べ方があります。牡蠣に刻んだベーコンを乗せ、辛口のウスターソース(Lea Perrinsとかの)をかけて焼いた料理。牡蠣を乗せる岩塩とかあれば家でも簡単にできる料理ですが、これがおいしいのなんのって。シーフード料理系のレストランやオイスターバーを始めオイスターがあるところで食べれるかも。(確率としてはどれくらいなんだろう)

(3)レモン・ライム・ビターズ
お酒の席で運転しない人が飲む飲み物といえばこれ。ライムのコーディアルという濃縮飲料(水でうすめて子供がよく飲むやつ)、炭酸レモン水、それにアンゴスチュラ・ビターズという苦みのあるお酒を数的落としたカクテルです。とはいえアルコール分はわずかなのでノンアル扱い。ちょっと甘いと思う人もいるとは思いますが普通にレモン系の炭酸飲料。普通のボトルの炭酸飲料の代わりに、特に夏おすすめ。

(4)パブロバ
実はNZ発祥のこのお菓子、バレエダンサーのアンナ・パヴロワが名前の元らしいです。ざっくり言えばフルーツとフルーツソース(パッションフルーツがポピュラーです)をトッピングしたメレンゲケーキ。メレンゲはただのメレンゲでなくコーンスターチを入れて焼いたふわっと&さくっとした質感。食べてみないと分からない食感です。いつか作ってみたいと思ってるのですがなかなか手が回らず。白身ばっかり使うんですよね。黄味は・・・プリンとかに使うか・・・?

(5)ラミントン
ちょっと前に日本で少しだけ話題になってたような記憶があるこれ。チョコレートソースを染みこませた?スポンジケーキにココナッツをまぶしたもので、普通にスーパーなどでも売ってる一般的なお菓子。それだけでもおいしい(ちょっと甘いです)のですが、生クリームを挟んだり、イチゴを添えて食べるのも良い。紅茶にもよく合います。

(6)フラット・ホワイト
前も何回か書いてますがメルボルンの人はコーヒーを良く飲みます。エスプレッソベースの飲み方もカプチーノやラテなど色々種類がある中フラット・ホワイトはラリアとNZ特有の仕立て方らしいです。ラテに似ているのですが、こまかーく泡が入ったスチームミルクをエスプレッソに注いだなめらかな舌触り。
・・・うーん説明が下手だ。検索すると日本語でも色々見つかるので詳しい人に任せよう。
上に乗っかってる泡が少ないからテイクアウェイのカップから飲むのにはフラット・ホワイトが一番向いてると思うんだけど実際どうなんだろう。

他にもオーストラリアで特有と思われるのはお菓子が多い印象があります。アンザックビスケットやIced Vovoとか、あと子供がこっちで学校行ったりする人じゃないとなかなか出会わないようなものもあったり(Chocolate crackles, fairy breadなど)。
そしてオーストラリアのお菓子は以前も紹介したMem Foxの有名な絵本「Possum Magic」にもたくさん出てきて、ちょっとファンタジーな世界を作りだしています。

それから両親が来てたときのエントリーでも分かるかも知れませんがオーストラリアでは様々な国の食べものが味わえます。アイルランドやイギリス、スペインやイタリア、中国に韓国にタイにインドにトルコ、ギリシャ、ドイツなどなどなどなど。色んな地域の食べ物をオーストラリアにいながら味わうのもまた一つの楽しみです。

さて、せっかくバレエをオーストラリアの話が出たのでこんな曲を今日の一曲に選んでみました。


今日の一曲: Elena Kats-Chernin バレエ「Wild Swans」組曲より「Knitting Needle」



オーストラリアのバレエ作品ってそんなに多くないのですが、小規模から大規模までダンサーを取り入れた作品は色々あるみたい。
その中でも「Wild Swans」は伝統的なバレエの形式に近いのかな。音楽も聴きやすく拍子も安定してて、ちょっとミニチュア的な性格はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」あたりによく似ている。(Kats-Cherninはロシア方面出身のオーストラリア人作曲家ですしね)

そんな「Wild Swans」(元はアンデルセンの童話「野の白鳥」)の中でこの「Knitting Needle」は主人公のエリサ王女が白鳥に姿を変えられた11人の兄のために無言でイラクサで帷子を編む様子が描かれています。材料がイラクサであること、そして黙々編んでいることから音楽もまるで機械が動いているような忙しくて激しい、ものすごく規則正しい性質になっています。

そしてこの曲、ただ機械的じゃなくてタランテラのリズムになっているとのこと。
タランテラといえば8分の6拍子で回ったり跳ねたりするリズムが特徴的、確かに音符で見るとタランテラと一緒のリズムであることは分かるのですが音型がタランテラっぽくないのが不思議。

Kats-Cherninの音楽はアメリカのミニマルミュージックに似てるところもちょっとあって、ピアノやチェレスタという鍵盤楽器や鍵盤状の打楽器(マリンバとか)の活躍も似てるところの一つ。「Knitting Needle」でもその活躍が聴けますよ-。やっぱ打楽器は曲のキャラクターを作るのに大事ですね。

リンクしたのは手持ちの録音ですが、The Australian Balletによるバレエ公演もようつべで見れる様子。プレイリストがこちら。公式ではないみたいだなあ・・・The Australian Balletの公演で初放送以来日の目を見ない作品のコレクションらしいです。


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