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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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音楽好きがラグビーを観てみた
前回のエントリーに拍手どうもです~

「そろそろ旅行スーツケースを片付けなかんな」から始まって断捨離とはいかないまでも物片付け&物処分をしてるとこです。服とかは結構行けるんだけど一番困るのは本(特に日本語の)なんだよなあ・・・

どうやらこの頃天気が悪くて&春で(困るほどではないですが)わずかに神経が興奮気味で。
こういうときこそ生活リズムに気をつけなきゃいけないのは分かってるのですが昨夜はちょっと思い立って午前3時からラグビーのW杯決勝観ちゃいました。

そもそもラグビーをなぜ突然気にし始めたかというと。
数週間前同じくラグビーW杯でイングランド敗退が決まったときに英Classic FMからこんなツイートがありまして。訳すると(オーストラリアの第2の国歌として歌われる)「Waltzing Matilda」よりも(イギリスの第2の国歌的に歌われる曲の一つである)「Jerusalem」の方がずっと良い曲だもんね、という話で。
そんなこと言われちゃったらオーストラリアに優勝してもらってWaltzing Matildaを響き渡らせてもらわなければ、と音楽好きオージーとしてちょっと燃えてしまったわけです。

(ちなみにですがイギリスの第2の国歌的な曲はいくつかあって場面によって歌われる曲は違うのですが、ラグビーだったら「Jerusalem」ではなく「Swing Low, Sweet Chariot」を歌うことが多いです。「Jerusalem」はプロムズの最後のコンサートで歌うのが有名。ただswing lowは元はアメリカの黒人霊歌なので「イギリスでこれが美しい!」というのとはちょっと違うんですよね)

そんなツイートから数週間、オーストラリアのラグビーチーム「ワラビーズ」は無事決勝まで勝ち上がって強敵ニュージーランドの「オールブラックス」と優勝の座をかけて戦うことになり。
もしも勝ったらWaltzing matilda、これは見逃せないと思って大分遅くまで起きて観てました。

ラグビーは観るのも初めてだし体育の授業でもやりませんでしたし、ほんとに何も知らない状態での初観戦でした。でも学校でオージーフットボールはやったし(女子校ですがやったんですよ)ちょっと観たこともあるのでちょっとは比較・参照対象にはなったかも。
それでもどういうゲームでどっちが強くて誰がすごい、くらいは分かったかな。あとペナルティとか細かいところはtwitterで知ってる人がつぶやいてるのを見て学んだり。

ちゃんと分かろうと思って見てみると面白いものですね。なんとなーく碁に似てるところがあったり、チームワークがサッカーやオージーフットボールと全然違う機能になってたり。オールブラックスの強さも初心者でもわかるくらいわかりやすい要素があって。

結局オーストラリアは負けて準優勝という結果で、Waltzing Matildaの歌声が響くことはなかったですがいい試合でした。
ただ(今回の大会はイギリス開催だったのですが)決勝でオーストラリアとニュージーランドが戦ってる最中に地元ファンからSwing Low, Sweet Chariotの歌声が起こったのは(waltzing matildaが何より聞きたかった音楽好きとして)すっごくずるいと思ったですよ。
数年前に特番でクイズガットショットってのがありましたが決勝で脱落者(ゾンビ)が賞金横取り出来て準優勝はなんにももらえないあれと一緒じゃないか。

そういえばニュージーランドといえば試合前のハカ(昨日のはこちらで見れます)が有名で最高にかっこいいですが、トロフィー受け取ったあと表彰台に並んだ時になにか歌ってたのですがあれはなんだったんだろう。
そもそも同じオセアニア・同じ英国圏といえどオーストラリアとニュージーランドではかなり文化に違いがあって(イギリスとオーストラリアよりも遠いんじゃないかな)。ニュージーランドはハワイとかミクロネシアとかに近いんですよね。
だから優勝した場合の盛り上がりでいうとオーストラリアがwaltzing matilda歌うのとイギリスがswing low歌うのが似てるんだな。
(ただオーストラリアはアジア寄りで原住民はインドネシアの方とルーツが繋がってるはずなので向こうのケチャとかはどっかリンクがないのかしらん)

ということで4年後に今度は日本でWaltzing matildaが響き渡るよう指をクロスすることにします。次回は&次回までにもういくつかラグビーの試合見たいですね。オーストラリア・ニュージーランドはもちろんですが他も。

そんなこんなでこの曲を紹介するのはなんかあれですがしょうがない。イギリスの第2の国歌ってちょっと悔しくなるほど美しい曲多いんだよなー。


今日の一曲: Sir Hubert Parry 「Jerusalem」



自分もイギリス文化圏で何年も育ってイギリスの音楽の、メロディーとその他諸々の美しさは親しみを感じて聴くたびに噛みしめています。もう好きで好きで。
そしてこの話になると毎回言うのですがイギリスのメロディーって斉唱・合唱するとイギリスに対してどこからか愛国心が湧いてきて。プロムズの映像とか12年前のイングランドラグビー優勝とかそういった場面にそういう音楽があるのを目にするとちょっとばかりうらやましくなったり。

「Jerusalem」ももちろんそういうシチュエーションで聴くことが多い曲。前述の通りプロムズの最後のコンサートで演奏される・歌われるのが有名で、今ちょっと2012年の演奏をBBC公式の動画で見つけたのですがすっごい壮大な演奏になってますね!歌ってる人の数が多いのもそうですし、アレンジが超盛り上がる感じに(笑)メロディー自体は本来結構しっとりしているんですけどね。

リンクしたCDはBBCオケによる「これぞイギリス!」的な曲が盛りだくさん。Rule Britanniaに威風堂々第1番に木星にグリーンスリーブスにニムロッド、苦笑しちゃうほど定番中の定番ぞろいです。ちなみにイギリス人にとってはヘンデルはイギリスの作曲家です(ハレルヤコーラスと王宮の花火の音楽が収録されてます)。

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