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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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Biggest Gratitude for Father's Day
さて、昨日は父の日でしたがブログも更新できず、父もテレビ電話繋がず、とぐだぐだでしたが。

多分私たち姉妹に取って父の主な特徴を3つあげるなら:
1)海外出張
2)トランペットとギター
3)エミューに好かれる
・・・だと思います。

海外出張はもうすごいですよ。
絶対行ったと解ってる国だけでオーストラリア、韓国、中国、シンガポール、タイ、イラン、UAE、南アフリカ、モロッコ、スペイン、フランス、イタリア、ドイツ、オーストリア、イギリス、アメリカ、ブラジル、インド、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ニュージーランドは行ってますからね~。
私が生まれたときも確かマレーシアに居たとか。そして私たちがオーストラリアにいるのも父の転勤のおかげ。
50歳前後で今の会社に転職したのもまだまだ海外を飛び回りたいから、という理由もあったとか。

家を留守にすることは多いですし、いっぱいいつも働いてくれている父ですが、家族と過ごす時間はオージー並みに大切にしてくれてます。
父がオーストラリアにいるときは本当に「観光客」気分でいろんなところにつれてってくれましたし、シンガポールに行ったときも同じ。
料理も時間があるときは作ってくれるし、その他家族サービスもたくさん。
お金に関しても本当にたくさん私たち子供のために費やしてくれました。

例えば外国にいったりしたときにものすごく頼もしかったり、こっちでの会社でも頼もしい存在だったという話を同僚の方達から聞いたり、いろんな方面の知識に豊富な印象が強くなんでも小さい頃答えてくれた父ですが、家では結構抜けたところもあります。
4人家族で3人女なのに、家族で出かけるときはどうしたことかよくわからないんですが、いつも父が一番最後に準備が終わったり。
たまに父の「ひえ~」という声がするのでなにかとみると蜘蛛がいるだけだったり(足の多いものにはめっぽう弱いらしいです)。
動物園でクジャクの鳴き真似をしたり。
そして動物園でやたらとエミューになつかれる。髪型が似ているせいなのか、やたらとエミューが寄ってくるんですよね。
そして熱いものを食べると必ずといってむせる。これは体質だとは思いますが、ラーメンでも鍋でも熱いお茶でもたまにむせてます。

そんな父、もといパパは多分内の中で一番実用的な考え方をもった人で、性格的に頼もしいのは母かもしれませんが(笑)一家の大黒柱としては頼れる存在です。
私が色々病気で大変な時も率先して心配と家族としての大切さを表してくれた、優しい人でもあります。
出張、転勤で家族が離ればなれに住むことは多いですが(今は母=日本、父=インドネシア、子供達=オーストラリアですしね)、そんな中で心が離ればなれにならなかったのは父の努力も大きいです。

反抗期も加えて、うちの家族は家族の間であんまりけんかなったり、親子間でへだたりができたことはほとんどといってありません。
赴任は家族を引き裂く、と言う人もいますが努力次第ではそれも防げるみたいですし、むしろうちの場合は父が「いつも家にいるわけじゃない」ことで父のありがたみがわかったり、自然と娘→父の反抗がなくなったんじゃないかな~と思ってます。

何度も出張で訪れているとはいえ異国/異文化の地で一人(そしてたまに出るゴキブリと。ゴキブリもだめなんです、父は)がんばって働き生活している父に改めて感謝したいと思います。
今は出張者の接待が多いそうですが9月には父も母もこっちにこれるかも・・・というようなことを言っていたらしいので楽しみにしています!


今日の一曲: エクトール・ベルリオーズ 幻想交響曲 第4楽章 「断頭台への行進」



母の日には母にちなんで5楽章をセレクトしましたがその時にも書きましたように父は断然こっち派です。
なぜなら父はかっこいい&派手系統の曲が好きなので。
それにトランペットも活躍してますしね♪

前回書いたこの交響曲のあらすじのコピペ:
ある男は失恋の苦しみからアヘンを飲んで自殺しようとする。ただ、服用した量は致死量に至らず、彼は一連の不思議な幻覚と夢を見始める。
その中では彼は現世で恋い焦がれた女性と出会い、恋に落ち、恋ゆえに彼女を殺害し、そして断頭台にて処刑され、そして死んだ彼は魔女達のサバトの騒ぎの中 で彼女に再会する・・・というもの。

やっぱり処刑は断頭台、とはフランスらしく。
なんか物語にしては結構割り切っちゃってる感じの曲想ですが、なんか・・・フランスのマーチっていいですよね。処刑どうこうかまわず。

フランスらしい、といえばファゴット(バスーン)の活躍。
元祖フランスの巨匠は他の国ではサポートの役割に入り忘れられがちな彼らのことを見捨ててません。
ベルリオーズはいろんな楽器の可能性を発掘・実験しているのですが、この楽章でのバスーンのソロを聴くとバスーン冥利につきるだろうな~とそれだけでも感動します。

そしてトランペットのファンファーレ風メロディーのかっこよさの下、弦楽器の見えない努力のまた下に聞こえるばりばりばり、というバストロンボーンとチューバ(当時はオフィクライドという楽器でした)の活躍!
今持ってるCDだとそうでもないんですけど、ユースオケでは担当が調子乗るのと、あと自分が座ってるところからもう5mもない距離でばりばりやってるんで・・・なんでしょう、騒音なんですけど(笑)たまらないです。
ベルリオーズも先ほど行ったように発掘&実験した結果彼らのためにそういう素晴らしいパートを書いてくれたわけで、そこんところ本当に感謝です。

全体的なミリタリーな感じ、暗い感じの音楽もそうですが、なによりも最後まで耳を傾けて欲しいです。
断頭台に首がセットされ、天を仰ぎ見ながら自分が手にかけた恋人のことを思う主人公、それを残酷に断ち切るギロチンの落下はもちろん、そのあと(首とったどーの太鼓の前)よーく聴くと主人公の頭が断頭台を転がり落ちる(バウンスする)音が聞こえます。
余談ですが、ブラームスのピアノのためのバラードニ短調も同じように断頭台への行進(とぼとぼしてますが)で、最後に首が落ちて転がる音が入ってるんですよ。
映像と比較したい方は映画「マクベス」をオススメします(余計だ!)

生々しいですし、決して縁起は良くないですけど(苦笑)これはこれで素晴らしい、それも結構有名な曲なのでテンションをちょっとあげたいときに聴くのをおすすめします。
(あー微妙に不謹慎続きでごめんなさい)

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