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行って来ました本番!
さっそく詳細から。
さっそく詳細から。
Zelman Symphony Orchestra「Russian Dance」
2015年12月5日 20時開演
Eldon Hogan Performing Arts Centre, Xavier College
指揮者:Mark Shiell
<プログラム>
ピョートル・チャイコフスキー バレエ「くるみ割り人形」組曲
Elena Kats-Chernin フルート協奏曲「Night and Now」(フルート:Sally Walker)
セルゲイ・ラフマニノフ 交響的舞曲
いやあ一時はどうなるかと思いましたがこの難しいプログラム、なんとかいい演奏になりました。
ラフマニノフは最後まで難しくて、なんか途中で誰かがミスカウントしたのか崩れた場所がいくつかありましたが輝いた瞬間も少なからず。
Elena Kats-Cherninのフルート協奏曲(本州初演)も素晴らしい演奏になり。
実はこの日のサウンドチェック(とその前のリハーサル)には作曲家が来てて、曲の詳細を変えたりなんだりもしていた様子。曲がリハーサルと演奏を通じて作られていくプロセスを見るのも面白かったです。そういう経験もまた貴重。
さらにアンコールではソリストのSallyと作曲家Elenaのデュエットも。Elenaの代表作のバレエ「Wild Swans」から「Eliza Aria」(ちょっとロシア系ユダヤ風味入りバージョン)で。知ってる人いっぱいいたみたいでよかった。
サウンドチェックの時にElenaとちょっとだけお話しすることもできてよかったです。色々コミュニケーションに難ありの自分ですが協奏曲もアンコールも素晴らしいことだけでも伝えられてよかった。今回チェレスタがあるの知ってたら入れたのにとおっしゃってたし、どこか音楽のお仕事でご一緒できたらいいなと心から願っています。
自分自身の演奏は結構良かったかなと。サウンドチェックで一回も引かなかった割に金平糖の精ものすごく安定してましたし。そしてラフマニノフでは久しぶりのグランドピアノの音とタッチの深さをエンジョイし。
曲が曲なんで終わっちゃったのはものすごく名残惜しいですがこれでまた一つ死ぬまでに弾きたい曲が一つ弾けたのは嬉しいこと。(ただし当分オケの仕事はこなさそうですので気長に待つしかない・・・)
そんなコンサートがあった昨日から数日30度くらいのいい暑さ。
仕事が一段落したしちょっと明日も出かけるかな、と思ってます。買い物もあるし美味しい物も食べたいしクリスマス模様のシティもちょっと写真撮りたいし。
それとはまた別にちょっと書きたいことができたので次回はそちらを。
そして今日の一曲はラフマニノフですが次回はKats-Cherninのフルート協奏曲を紹介したいですね。録音ないですけどそのうち作るのかな。
今日の一曲: セルゲイ・ラフマニノフ 交響的舞曲 第3楽章
昨日思ったんですけどこの曲の難しさって技巧的な難しさとかアンサンブルの難しさとかそういうこともあるのですが曲について把握してなくちゃいけない情報の量がとにかく多いんですよね。多分奏者一人一人が指揮者と同じくらい音楽の中で何が起こってるか常に知ってなくちゃいけない。全員が個も全体も把握してなくちゃいけない参謀クラス。
そこまで奏者全員に求めるかなあラフマニノフ。無茶にも程がある。
前に第2楽章を紹介したとき踊りたくなるのは第2楽章、でも踊りの本能を一番感じるのは第3楽章的なことを書きましたがとにかくこの最終楽章のリズムの凄さ。明確に踊りのリズムなんだけど、でも振り付けとして考えてみるとどうリズムを解釈して動きにしていいか分からなくなる。春の祭典みたいに西洋文化以外のもっと原始的な何かも感じるような爆発性のあるイレギュラー。
そして曲の複雑さも多分この第3楽章がMAX。なんかこう詰め込んだ感があるんですよね。華やかさとちょっと異常とも言える複雑さと。ラフマニノフに関してはこんなに細かいのは珍しい気がするけど、それがまた他には出会えない魅力でもあり。その複雑さの中に入ってみるってのはなかなか面白い経験でした。(第3楽章で弾いてないのが残念でしたが)
さらにこの第3楽章で好きなのがその儚さ。ちょっと長くも感じる中間部のスローな部分の後にくるフィナーレはあっという間。ラフマニノフはこの最後の作品のことを「last spark」といってたそうですが、sparkを火花と訳したくなるのはこの楽章が原因。花開いては闇に消えていく花火の様なフィナーレを聴きながら、この曲が終わって欲しくないことやラフマニノフの最後の作品であることに思いを馳せて切なくなってしまいます。
交響的舞曲はラフマニノフの作品だと知名度が比較的低めで、ラフマニノフが有名なロマンチックな部分はちょっと少なめはあるものの、それとはまた違った魅力もあり、新しい風も感じられるような曲で。聴き込めば聴き込むほど、知れば知るほど心に浸みる音楽です。
ピアノ2台版もオケ版も是非聴いてみてください。
リンクしたのは手持ちの録音。いくつかバレエ作品もあるみたいなので振り付けしたバージョンも見てみたいです。
いやあ一時はどうなるかと思いましたがこの難しいプログラム、なんとかいい演奏になりました。
ラフマニノフは最後まで難しくて、なんか途中で誰かがミスカウントしたのか崩れた場所がいくつかありましたが輝いた瞬間も少なからず。
Elena Kats-Cherninのフルート協奏曲(本州初演)も素晴らしい演奏になり。
実はこの日のサウンドチェック(とその前のリハーサル)には作曲家が来てて、曲の詳細を変えたりなんだりもしていた様子。曲がリハーサルと演奏を通じて作られていくプロセスを見るのも面白かったです。そういう経験もまた貴重。
さらにアンコールではソリストのSallyと作曲家Elenaのデュエットも。Elenaの代表作のバレエ「Wild Swans」から「Eliza Aria」(ちょっとロシア系ユダヤ風味入りバージョン)で。知ってる人いっぱいいたみたいでよかった。
サウンドチェックの時にElenaとちょっとだけお話しすることもできてよかったです。色々コミュニケーションに難ありの自分ですが協奏曲もアンコールも素晴らしいことだけでも伝えられてよかった。今回チェレスタがあるの知ってたら入れたのにとおっしゃってたし、どこか音楽のお仕事でご一緒できたらいいなと心から願っています。
自分自身の演奏は結構良かったかなと。サウンドチェックで一回も引かなかった割に金平糖の精ものすごく安定してましたし。そしてラフマニノフでは久しぶりのグランドピアノの音とタッチの深さをエンジョイし。
曲が曲なんで終わっちゃったのはものすごく名残惜しいですがこれでまた一つ死ぬまでに弾きたい曲が一つ弾けたのは嬉しいこと。(ただし当分オケの仕事はこなさそうですので気長に待つしかない・・・)
そんなコンサートがあった昨日から数日30度くらいのいい暑さ。
仕事が一段落したしちょっと明日も出かけるかな、と思ってます。買い物もあるし美味しい物も食べたいしクリスマス模様のシティもちょっと写真撮りたいし。
それとはまた別にちょっと書きたいことができたので次回はそちらを。
そして今日の一曲はラフマニノフですが次回はKats-Cherninのフルート協奏曲を紹介したいですね。録音ないですけどそのうち作るのかな。
今日の一曲: セルゲイ・ラフマニノフ 交響的舞曲 第3楽章
昨日思ったんですけどこの曲の難しさって技巧的な難しさとかアンサンブルの難しさとかそういうこともあるのですが曲について把握してなくちゃいけない情報の量がとにかく多いんですよね。多分奏者一人一人が指揮者と同じくらい音楽の中で何が起こってるか常に知ってなくちゃいけない。全員が個も全体も把握してなくちゃいけない参謀クラス。
そこまで奏者全員に求めるかなあラフマニノフ。無茶にも程がある。
前に第2楽章を紹介したとき踊りたくなるのは第2楽章、でも踊りの本能を一番感じるのは第3楽章的なことを書きましたがとにかくこの最終楽章のリズムの凄さ。明確に踊りのリズムなんだけど、でも振り付けとして考えてみるとどうリズムを解釈して動きにしていいか分からなくなる。春の祭典みたいに西洋文化以外のもっと原始的な何かも感じるような爆発性のあるイレギュラー。
そして曲の複雑さも多分この第3楽章がMAX。なんかこう詰め込んだ感があるんですよね。華やかさとちょっと異常とも言える複雑さと。ラフマニノフに関してはこんなに細かいのは珍しい気がするけど、それがまた他には出会えない魅力でもあり。その複雑さの中に入ってみるってのはなかなか面白い経験でした。(第3楽章で弾いてないのが残念でしたが)
さらにこの第3楽章で好きなのがその儚さ。ちょっと長くも感じる中間部のスローな部分の後にくるフィナーレはあっという間。ラフマニノフはこの最後の作品のことを「last spark」といってたそうですが、sparkを火花と訳したくなるのはこの楽章が原因。花開いては闇に消えていく花火の様なフィナーレを聴きながら、この曲が終わって欲しくないことやラフマニノフの最後の作品であることに思いを馳せて切なくなってしまいます。
交響的舞曲はラフマニノフの作品だと知名度が比較的低めで、ラフマニノフが有名なロマンチックな部分はちょっと少なめはあるものの、それとはまた違った魅力もあり、新しい風も感じられるような曲で。聴き込めば聴き込むほど、知れば知るほど心に浸みる音楽です。
ピアノ2台版もオケ版も是非聴いてみてください。
リンクしたのは手持ちの録音。いくつかバレエ作品もあるみたいなので振り付けしたバージョンも見てみたいです。
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