忍者ブログ
~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Spice of life
昨日更新したばっかりですが色々フレッシュなうちに。

メルボルンに住んでもう20年、うちでのご飯は日本食が基本を保ってますがここ数年で外食を通じていろんな国の料理を食べるようになり。特に日本食では使わないような様々なスパイスの味の良さが分かってきました。
外食でそういう多国籍グルメするのも楽しいけどうちでもある程度いくつか作れるようになりたいと思いつつ。

そんな流れもあって一冊本を買いました。「Moroccan Soup Bar Book」です。
Moroccan Soup Barはメルボルンのシティの北、Fitzroy Northにあるベジタリアンのモロッコ料理レストラン(スープのみならず色んな料理が食べれます)。6人以上でないと予約ができないのですが、アットホームな雰囲気もあって行列のできる人気店です。
私も何回か行ったことがあるのですが普段食べないようなエキゾチックだけど家庭的な料理が美味しかったです。ただ自宅からはちょっと遠いしシェアする料理が多いのでそんなに頻繁にはいけないところでもあります。

今回買った本はそのMoroccan Soup Barが出した本。レシピ本はレシピ本なのですが店の看板料理(ヒヨコ豆とpita breadとヨーグルトを重ねて焼いた料理)を始めモロッコ周りの口伝メニューを本にまとめたものだそう。調味料からサラダからスープ、メイン、デザート、飲み物まで一通り収録されてます。豆やなすやオクラやトマトやいろんな野菜を使うレシピ満載。ほかにも店内の写真やモロッコの写真、料理のアプローチや文化の話もあります。
字も大きくて見やすいのも助かります。

Tahini(ゴマのペースト状の調味料)やスパイス各種など馴染みのない材料も多いですが、豆のスープやバクラヴァやカレー風な料理など作ってみたいもの色々。特にバクラヴァが食べたい。材料のリスト見るからに甘そうですが店で食べたのはそんなには甘く感じなかったはず。

この本はもちろんモロッコ料理の本なのですが、うちの近くではユダヤ・イスラエル系の料理が食べられるところも多いです。そっちももっと知りたいんだよなあ。(だから引っ越したいにしても近場で引っ越したい)
行きつけのカフェでも食べるシャクシューカとかファラフェルとか美味しいし。あととにかくヒヨコ豆が好き。Hummus好きになったのがそもそものきっかけだったかもしれない。
イスラエル料理に関してはクックパッドに日本のイスラエル大使館のページがあるので活用予定。シャクシューカもあります。

あとは中国方面ももっと家で作れるようになりたいです。中国料理だと必要なスパイスはアジアンスーパーまでいかないとないものもありますが、でもそれでも入手に苦労するわけじゃないですし。今日も花椒(粉)を買って来たのですがそのまんまのもの、粉状の物、ペースト状のものなど調味料が色々あって面白い。まずはリサーチしないとですがわくわくします。

(中国といえばついでに三国時代の料理や食事情なんかも色々気になることあったり。「孔明のヨメ。」にも色々でてきますが一つくらい今の家庭で作れる料理あるかなー当時の食事と医学についてももっとどこかで読みたい)

明日は再びバレエです。前回みたいにびっくりすることはないかもしれませんがまだまだ必死でかじりついてかなくちゃいけないのでまた頑張ってきます。
あと家見にいく予定も色々。早いとこ引っ越し先見つかるといいな。


今日の一曲: Elena Kats-Chernin フルート協奏曲「Night and Now」 第3楽章

(録音はまだないです)

録音ないですが(待ってるよ!)紹介したいのでフレッシュなうちに。
ウズベキスタン生まれ(当時はソヴィエトですが)のオーストラリア人作曲家Elena Kats-Cherninによるフルート協奏曲です。前回のエントリーでも書きましたがまだ2回しか演奏されてなくて曲の細かいところも微調整中とのこと。完成してプロのオケが演奏するのを聴くのはいつになるかな。

昨日両親と話してたのですがソヴィエト圏からオーストラリアに移住する人も多いですがその中でも音楽関係の仕事やってる人って結構多いんですよね。ギターのGrigoryan Brothersもそうですし、周りのロシア系音楽周り先生もそういうことらしく。他の国から移住した人にはあんまりない傾向かも。

それでロシア文化圏の音楽がオーストラリアの一部になってくってのも面白いですね。
特にこのフルート協奏曲は西洋化したロシア中心部ではなくてもっとシルクロードの方の風も香るのが素敵。アルチュニアンとかハチャトゥリアンとかそっちの方と似てる。

実はあんまりフルート協奏曲って知らないんですけど(フルートのレパートリー自体も全く詳しくないですが協奏曲っていうとモーツァルトくらい)このNight and Nowではその吹く部分の多さにびっくりしました。吹く楽器なのにかなり出ずっぱり。大変だなー。

そしてそんなスタミナもきっと必要な協奏曲の第3楽章はタランテラ。作曲家がコンサート前のトークで「ふと頭に浮かんだメロディーをタランテラに仕立てた」みたいなこと言ってたのですがこれが浮かんじゃうのは凄いなってくらい特徴のあるメロディー。しかもタランテラは普通8分の6拍子なのが8分の12拍子(つまり1小節が2倍長い、4拍子みたいに感じる)なのですごく波に乗って転がる気持ち良さがある。

蜘蛛に噛まれて踊る狂気の踊りが機嫌と言われるタランテラですが、Kats-Cherninのタランテラは(この曲もWild Swansのタランテラも)あんまり「狂」の要素がないというか。Out of controlになる気配が全くなくて、逆にコントロールがっちり理性フル回転な方向の「狂気」が近い。
なぜそうなるかっていうと多分打楽器できっちり細かくリズム刻んでるからかなー。これはこれで面白いし新しい形のタランテラ。

ということでリンクする録音はないですがいずれはオーストラリアのどこかのオケで録音されることになると思います。また録音が楽しみなる曲が一つ増えました。(というか友人のトリオのおかげで結構蓄積してるんだなこれが)その際にはまた改めて紹介したいと思います。

拍手[1回]

PR
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Comment:
Pass:
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック