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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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Q2 MusicのMeet the Composerシリーズ1&2ざっと感想
本題に入るまえにちょっと今日見たものを。
BPhopeというアメリカ?の双極性障害コミュニティサイトで軽躁にまつわる患者さんの周りの人のイメージやスティグマについて実体験を踏まえた記事がアップされてました。英語ですがこちらです。

軽躁状態が外からどう見えるかってのも改めて色々考えたり知ったりしないとなーと考えるきっかけになった記事でしたが、軽躁のときに自分で気づいてても一部の自分が「楽しいからブレーキをかけたくない」みたいなことが書いてあったのが興味深かったです。こないだの音楽に関するバランスの話もそうですが、楽しいがかならず「良い」にイコールしないこと、何事もほどほどが一番なのは色々な場面で考えていかなきゃですね。

さて、最近年末のカウントダウンについて記事を書いた米Q2 MusicのMeet the Composerシリーズ。Q2 Musicはラジオ放送で現代音楽を流すだけではなく、Podcastで現在活躍中の作曲家一人一人に焦点を当てたシリーズとしてこのMeet the Composerシリーズをこれまでに2シーズン放送してきました。各シーズン放送を実現させるためにクラウドファンディング企画もやってて、私もシーズン2でちょいと一口寄付しました。将来またそういう支援が必要になったらまたサポートしたいです。

Meet the Composerの各回はフィーチャーされる作曲家の生涯をちょっとカバーしながら音楽的環境・教育、そして音楽家として活動しはじめてからの音楽・音楽外の影響について話を広げて行く構成になってます。ちなみに放送中に使われた楽曲はその作曲家のものもそれ以外もQ2 Musicにプレイリストとして記事になってたはず。

作曲家のラインアップやプレイリスト、各回ダウンロードはこちら
私は20世紀はクラシック音楽が多様化した時代、そして21世紀はその多様化がより進んで百花繚乱の相をあらわしてる時代だと思ってるのですが、それがこの10人の作曲家について話を聞いていると本当に感じられます。(もちろんこれはまだ現在の音楽模様のごく一部なのですが)

それぞれの作曲家の生まれ、育ち、そして影響を受けた諸々も十人十色で。例えば20世紀から活躍してた作曲家なんかは一度電子音楽やモダニズム、さらにちょっと最近の作曲家だとミニマリズム、あと民族音楽や地元の音楽など共通して影響を受けてる大きな流れはあるのですが、それでもそれをどう解釈して受け止めて発展していく方法も人それぞれ。さらにそれぞれの作曲家が音楽をそもそもどう捉えているのかも違いますし。
一番印象が強かったのがKaija Saariahoの経緯。ほんとうに20世紀から21世紀に渡る音楽の歴史を感じる話でした。

そういう時間に沿った縦の流れだけでなく、今の作曲家同士をつなぐ関係性や場の横のつながりについて聞くのも面白いですね。今やグローバル化時代、同じエリアの作曲家同士のつながりだけでなく海や時代までも超えて影響ができるのを音楽を通じてだけでなく話として聴けるのは現代の音楽を理解するのに大切なことだと思います。

さらに音楽以外にどんな影響を受けたかってのも興味深い(これも21世紀の音楽の特徴かな)。
Meredith Monkの仏教や体の動きのコネクション、Andrew Normanの「音楽はゲームと似てる」論など。そういう要素があって、音楽と音楽以外のジャンルにつながりができやすくなってるから音楽作品だけじゃなくてMeet the Composerみたいに作曲家が話す場所と機会が今まで以上に重要になってくるんだろうなー。

あとはざっと書き連ねると女性作曲家をフィーチャーしてることだったり、作曲家のお仕事ってのはどういうお仕事でどう働いてるのかってのもちょこちょこ聴けたり、どんな課題があってどんな環境で活動してるのかという話もあり。
ただやっぱり上記のとおりここでpodcastを通してふれあえる作曲家は世界でいま活躍してるほんの一部で。もっともっといろんな作曲家の話や作品を聴きたいと思わせる、いいシリーズでした。2016年も続くといいな。

今日の一曲はおやすみ。準備してなかった。Meet the composerの各作曲家のボーナストラックも1回ずつくらいしか聴いてないんだよー。ただKaija Saariahoのトリオ「Light and Matter」はよかった。どこかで録音されてないもんかな。

そして明日は引っ越し始め。新しいところの鍵をもらってきます。1週間かけてなんとか暮らせるようにしたいです。

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