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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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Melburnian Winter
梅雨やら夏やらいろいろ日本はごっちゃになっている季節みたいですが(あくまでも当事者ではない私の印象ですが)、メルボルンは今本格的に冬みたいです。
日本は夏はじめじめ、冬は乾燥ですがメルボルンは反対で夏は極度乾燥、冬はどっちかというと湿り気がある気候です。夏は洗濯物があっというまに乾きますが、冬は全くで。ちょっと怠けるといろんなところに貯まります。
あと夏は水不足が深刻なので、冬の降水量が貯水池の水の量にものすごーくものをいいます。
冬はただでも精神の調子が落ちやすく、それに加えて雨となるとダブルでしんどいことも多くあるのですが、とりあえず命の水のため、と思うようにしています。

雨は好きなんですけどね~。
特に冬のしとしととした雨音なんかは好きで。

メルボルンでの冬の気温は最高気温なら10度を切ることはめったにないですし、最低気温は氷点下になることはまずないです。(ただこれは都市部の話で、郊外、とくに外海に面した地域や山岳部などではもっともっと寒くなります!)
都市部では雪は降りませんが、夏ほどではないですけど嵐に雹を伴うこともあります。
落葉樹はもちろん落葉します。一番見事なのが秋のMalvernあたりのDandenong Road。広い道の真ん中のトラム分離帯で、線路の両側の並木の落葉は見事な物です。路線ナンバー5(Malvern - Melbourne Uni)、64(East Brighton - Melbourne Uni)で見れます♪

でもやっぱり気温のおかげか、冬でもなんだかいっぱい花が咲いています。
最近あんまり外に出てないんで実際どんな花が咲いているというのはまた写真付きでまた別の記事にしたいと思ってるんですが(ちょうどあしたお出かけなんで覚えておきます!)・・・
空はグレーでも花はカラフルですので、例えばシティの近くの王立植物園を始めいろんな庭園系観光地は冬でも十分(むしろまた独特な感じで)楽しめます。

メルボルンのカフェもまた冬の楽しみの一つです。
ショッピングしながらちょっとカフェに入って一息、とか友達でカフェに集まって食べたり飲んだり、など。
カフェの中も混み合ったりしますが、外の席も結構たくさん座ってます。
あの傘型のヒーターで暖を取りながら暖かい食べ物と飲み物でゆっくり、という光景はシティのLaneway(小道)に連なるカフェ通りでよく見られます。

この冬私の一番お薦めはチョコレート専門のカフェ。
一番メジャーどころはMax Brenner、そしてKoko Black。スペイン風のチュロスもあるSan Churro、世界的なチョコレートブランドであるLindtもカフェをやってます。
LindtやKoko Blackはチョコレートショップもまた充実してますし、こういった店は外からも見えたりするチョコレートフォンデュもあったり。あー試したい!

そして今年はThe Ageにこんな記事が。
メルボルンでの芸術系展覧の動員数はかなりのものらしいです。
去年はダリ展が州立美術館でありましたし(このおかげか去年の動員数は世界の美術館で20位でした!オーストラリア国内ではトップです)、今年は西洋美術展が州立美術館で、そしてFederation SquareでABBA World、映画監督Tim Burton展、州立博物館でタイタニック展もあるということで動員数がすでにうなぎ登りだとか。
そりゃあBatmobileが展示されたらそれだけでも見にいきたくなるよなあ~(爆)
自分にとっては当たり前のことなので言及しませんでしたがもちろん音楽のコンサートなども多数在りますよ!
ということでアート巡りはメルボルンの冬の主要なアトラクションとしてもいいと思います♪
そして是非是非シティまで足を伸ばしてお店を見たり(ちょうど6月はセールシーズンですしね!)カフェで一服、など・・・どうでしょうか?(笑)

メルボルンの冬で気をつけなければならないことがあることがあるとすればそれは他の季節と同じく「天候が急に変わりやすい」、ということでしょうか。
出かけるときには晴れていても、電車から降りたら雨、なんということもざらにありますし、急に大雨になったり、風が吹いたりなんかはもう起きすぎて驚きようがありません(笑)
実際「おかしいな~調子悪いな~」と思ってたらさっきまで晴れてたはずなのにいつのまにかざーざー雨降ってたりして「結局また雨かよ!」と突っ込みを入れることの多さといったら・・・私だけかもしれませんが。

重ね着、靴の選びかたはもちろん(といってもオージーは別に靴は惜しくないような感じのものを履いてますが・・・たまに冬でもサンダルにTシャツに短パンの人もいます。たまに。)、折りたたみ傘があると便利です。
オージーは多少の雨は気にしないんですが、こういう冬の天候ではちょっとそれじゃすまないような雨も降るので、特に雨を気になさる日本人の方には是非とも。
風雨対策にはちょっとかさばりますが骨が8本のものがタフです♪
私の愛用傘はこのFlat Catのもの。25ドルくらいだったかな?
たたんだ時:
Flat Cat - Closed










広げた時:
Flat Cat - Open








広げるとちょっと派手?ですがかなり愛用してます♪

メルボルンへ来る人、というよりもなによりも自分へのメッセージなんですが多少の寒さや天候の変化にへこたれず、メルボルンのユニークな冬をがんがん楽しんで下さい!

実は結構今冬は郊外に出かける予定(Olindaに再び、そしてWilson's Promontoryへキャンプ?)が入ってるので、これからちょっと楽しみにしている次第です。
メルボルンの冬レポート、また続きます!


今日の一曲: ピョートル・チャイコフスキー 交響曲第5番 第3楽章



最近紹介している作曲家が偏っているような気がしてたまらないのですが、でもまだまだたくさんストックはありますし、曲はだぶらないようにしてるのでオーケーかなー・・・なんて・・・

さて、前々にも「複数回演奏した曲」としてブログ文中で紹介しましたチャイコの5番。
物心ついたときから知っていて、さらに4回演奏経験がある、なじみは深い曲です。
冷静に評価すれば4番よりは好きですが、でも6番には到底かなわない、そんな交響曲ですが。
(ちなみに個人的に小澤さんのチャイコは好きなのでこの録音をチョイス。ぜひ体が良くなったあかつきにはチャイコを振ってもらいたいものです・・・お早い回復を祈ってます!)

チャイコフスキーの音楽、といえばなんといっても「ワルツ」ですね。
バレエでも、交響曲でも、ピアノ曲でもやたらとワルツを書きます。そしてその多くが「名曲」として有名になっています。
例えば「くるみ割り人形」の「花のワルツ」、「四季」の「12月:クリスマス」、「眠れる森の王女」のワルツ(これはディズニーにも使用されましたね)などがあります。
優雅で、色彩豊かで、思わず心が動く、そしてリズムを取ってしまう、踊りたくなってしまう素敵な曲の数々です。

チャイコフスキーのワルツには秋、冬を連想させる物がおおいですね。もちろん「くるみ割り人形」はクリスマスの話ですし、先ほどの「四季」のもそうです。
「花のワルツ」も個人的な印象ですが、散りゆく花の最後の舞、みたいな感じで。
そしてこの交響曲第5番第3楽章のワルツもまたそんな秋~冬の印象が強いです。

他の楽章のキャラがものすごくたっているがために、ちょっと印象が薄いこの曲ですが、チャイコフスキー、そしてロシア音楽のいつも話しています「素朴さ」とか優雅ななかの「土臭さ」がいい意味で表れています。
そして私は個人的にチャイコフスキーがゲイであるためなのかどうなのかわかりませんが彼の音楽の「女性的なエレメント」がものすごく気に入っていて。
シンプルだけれど繊細で、軽いようでノスタルジックで・・・そんなささやかな秋という季節の舞をこの曲で全て味わうことができると思っています。

ただ一つ言うことが。せっかく繊細なワルツで、しかも交響曲のまっただ中の一楽章なんですからバレエのナンバーのエンディングでポーズを付けるときみたいな終わり方にしなくてもいいと思うんですよ~
ドヴォルザークの「新世界」と並ぶ残念な結びです・・・(苦笑)

音楽で体感温度は変わるものだと思うんですよ。(詳しいことは後日メインで取り上げたいのですが)
でも夏に聞くような(例:フランス・スペイン)音楽は冬にも聴きますが、冬に聞く様な(例:ドイツ・ロシア)音楽は暑苦しくて夏には聞けないんですよ。
なので今日のメイン記事と同じで、冬には冬だけに楽しめる物をちゃんと楽しんでいこう、ということで今日この曲を選ばせてもらいました。
交響曲第5番は総じて素晴らしい曲ですが、季節柄、そして何かと忘れられがちな楽章なので、これを機にこの第3楽書を気にとめていただきたいと思います。


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