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仕事の忙しさも4月になって少しは和らぐかな、といったところですが実際忙しい間のストレス的なものなのか物が作りたい欲と食欲が続いています。こないだのココナッツゼリー(まだ残ってる)レシピいくつかミックスした感じですがうまく出来ました(もちろんメモメモ)。こんどはもっと深い型で使って飲茶風にプレゼンしてみたいです。
さてコンサート2つ。
最初のコンサートはMelbourne Recital CentreのElisabeth Murdoch Hallにてフランスのピアニスト、ピエール=ローラン・エマールによるメシアンの「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」全曲演奏。全曲聴けることはなかなかないですからかなり楽しみにしていました。
ただ結論からいうと自分で毎日真剣に練習してると&10年間弾いてるとどんなにいい演奏でもなかなか素直に聴いて楽しめないものですね。どうしても勉強する姿勢が勝ってしまうというか。ずーっと考えてた気がします。だからその考えてる状態で2時間はなかなか消耗しました。
あとそれだけ長い間曲と親密にしてて、しかもメシアンみたいな個人によって演奏や解釈に大きな差が出る曲だと自分の解釈が一番しっくりきて一番好きだからなー。今はだから20のまなざしは弾く方が楽しい。
演奏自体はよかったこともありそんなでもなかったこともあり。6,7,13、17あたりよかったですね。エマールの演奏は手元にある中だとリゲティの練習曲の録音が印象強いのですが、それと同じく技巧のすごさと難しいパッセージでも難しさを感じさせないような余裕を感じました。あとフランス人らしくというか、タッチの軽いところの自然な軽さも素敵だった。
今回の演奏で自分が20のまなざしを弾くに当たって考えすぎてるんじゃないか、もっと頭も体も力を抜いていいんじゃないかと思うことも多く。その点が一番勉強になったかな。
で、そうやって消耗した上に弾くことや演奏の評価や聴衆の反応も含めて色々と考えたりで、全体的には疲れ果てて複雑な気持ちでコンサートから出てきて、天候の変化もあったりでちょっと一日落ち込んでいたのですが。
次の日にはメル響コンサートに行って来ました。
サー・アンドルー・デイヴィス指揮のマーラーサイクルももうほぼ半分(大地の歌も10番もやるので)。今回はマーラーの交響曲の中でもエースといえる第5番の演奏でした。
コンサートの前半は前述ピエール=ローラン・エマールをソリストに迎えてのラヴェルの左手のためのピアノ協奏曲でした。ラヴェルの曲のなかで珍しくそんなに好きでないこの曲ですが楽しく聴けました。特に最初のコントラファゴットのソロが(コントラフォルテで吹くので)この楽器には珍しく「歌う」ソロでかっこよかった。そういえばマ・メール・ロワでもやってますね、ラヴェル。相変わらず奏者に無茶をさせる作曲家だ。
そしてマーラー5番で私は生き返りました(笑)多分累積してる何かなのですが、第5楽章に入った辺りから明らかに心にエネルギーが戻ってきたというか。なんか単純な心の作りでよかったです。
今回プログラムによるとロンドン交響楽団からホルン奏者が1人来てて、それがこの交響曲でソロをばんばん弾いてた人なのかな?ソロがいつも聴く以上にソリストっぽくてかっこよかったです。どんな心にも響きそうなホルン軍団の音。
あと第5楽章のcontrapuntal(日本語で分からない!)な感じがものすごく好きでした。
どうもちょっとオケがそこここでずれるようなところはあったし、もっといい演奏もあるかなーとは思うのですが、でもそこは言いっこなしにしたい楽しい演奏でした。
次は今年後半に巨大で難しい6番が待ち構えてるのでこんどはアンサンブルもびしっと決まるといいな。
(ただ聴いたところによると7番も相当難しいらしいです。それは来年のお楽しみ)
ということでプラスマイナスで元通り、まなざしは聴いて思ったこと学んだことを胸にこれからも弾くのを楽しみ続けていきたいです。
明日はこっちにきて20周年のお祝いをしに行って来ます。飲み過ぎずに楽しんできます~
今日の一曲: グスタフ・マーラー 交響曲第5番 第1楽章
ユースオケで弾いて多分自分の人生が変わったと思うくらい自分にとって重要な曲。
そのユースオケで弾いたのもちょうど今から15年前(5月くらいだったかな)。鬱のどん底にいた頃で、好きなんだけどその辛さを思い出すのもあって数年この曲を聴いてない時期もありました。それが15年経ってこの曲をこんなに楽しんで聴けるとは。
でも第1楽章と第2楽章が好きなのは変わらず。マーラーの作品全体でも第5番でも第4楽章のアダージェットがダントツ人気ですがマーラーの音楽は暗い方が魅力的だと思うのですよ。第6番や第7番の第3楽章もそうですが。
このトランペットのソロの冒頭なんか一度聴いたら忘れられないくらいの存在感で。
要所要所のインパクトと美しさすごいですよ。
あとチェロがカウンターメロディーでいい感じのパートを弾いてたり、弾いてても楽しかった。ホルンの活躍がめざましい交響曲ですがみんなどっかで活躍してる、そこもマーラーのいいところ。みんなが楽しい(多分)。
だからこの第1楽章も曲の色んな所で色んな楽器のツボが語りきれないくらいあるのですが、聞き逃して欲しくないのが最後のほうで数秒ふっと光が差す部分。そのさりげなくも神々しい光、そしてまた光が消えていく様子の表現が見事すぎる。マーラーは色々分かってる(確信)
何度も書いてる気がしますがマーラー5番は各楽章キャラが立っててそれぞれも楽しめるのですが5つの楽章のバランスも絶妙で全部で一つの交響曲という感じが強いです。
長さも(比較的)ちょうどいいと思うのでマーラーはここから始めてみては?といつも心のなかでは思っているのですよー
リンク先はメル響+シュテンツ指揮のある意味黄金時代というかゴールデンコンビというか。
シュテンツさんまた帰ってきてくれないかなー。マーラーと現代音楽(メシアンとかアデスとか特に推し)とかひっさげて。いつでもウェルカムですよ。
さてコンサート2つ。
最初のコンサートはMelbourne Recital CentreのElisabeth Murdoch Hallにてフランスのピアニスト、ピエール=ローラン・エマールによるメシアンの「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」全曲演奏。全曲聴けることはなかなかないですからかなり楽しみにしていました。
ただ結論からいうと自分で毎日真剣に練習してると&10年間弾いてるとどんなにいい演奏でもなかなか素直に聴いて楽しめないものですね。どうしても勉強する姿勢が勝ってしまうというか。ずーっと考えてた気がします。だからその考えてる状態で2時間はなかなか消耗しました。
あとそれだけ長い間曲と親密にしてて、しかもメシアンみたいな個人によって演奏や解釈に大きな差が出る曲だと自分の解釈が一番しっくりきて一番好きだからなー。今はだから20のまなざしは弾く方が楽しい。
演奏自体はよかったこともありそんなでもなかったこともあり。6,7,13、17あたりよかったですね。エマールの演奏は手元にある中だとリゲティの練習曲の録音が印象強いのですが、それと同じく技巧のすごさと難しいパッセージでも難しさを感じさせないような余裕を感じました。あとフランス人らしくというか、タッチの軽いところの自然な軽さも素敵だった。
今回の演奏で自分が20のまなざしを弾くに当たって考えすぎてるんじゃないか、もっと頭も体も力を抜いていいんじゃないかと思うことも多く。その点が一番勉強になったかな。
で、そうやって消耗した上に弾くことや演奏の評価や聴衆の反応も含めて色々と考えたりで、全体的には疲れ果てて複雑な気持ちでコンサートから出てきて、天候の変化もあったりでちょっと一日落ち込んでいたのですが。
次の日にはメル響コンサートに行って来ました。
サー・アンドルー・デイヴィス指揮のマーラーサイクルももうほぼ半分(大地の歌も10番もやるので)。今回はマーラーの交響曲の中でもエースといえる第5番の演奏でした。
コンサートの前半は前述ピエール=ローラン・エマールをソリストに迎えてのラヴェルの左手のためのピアノ協奏曲でした。ラヴェルの曲のなかで珍しくそんなに好きでないこの曲ですが楽しく聴けました。特に最初のコントラファゴットのソロが(コントラフォルテで吹くので)この楽器には珍しく「歌う」ソロでかっこよかった。そういえばマ・メール・ロワでもやってますね、ラヴェル。相変わらず奏者に無茶をさせる作曲家だ。
そしてマーラー5番で私は生き返りました(笑)多分累積してる何かなのですが、第5楽章に入った辺りから明らかに心にエネルギーが戻ってきたというか。なんか単純な心の作りでよかったです。
今回プログラムによるとロンドン交響楽団からホルン奏者が1人来てて、それがこの交響曲でソロをばんばん弾いてた人なのかな?ソロがいつも聴く以上にソリストっぽくてかっこよかったです。どんな心にも響きそうなホルン軍団の音。
あと第5楽章のcontrapuntal(日本語で分からない!)な感じがものすごく好きでした。
どうもちょっとオケがそこここでずれるようなところはあったし、もっといい演奏もあるかなーとは思うのですが、でもそこは言いっこなしにしたい楽しい演奏でした。
次は今年後半に巨大で難しい6番が待ち構えてるのでこんどはアンサンブルもびしっと決まるといいな。
(ただ聴いたところによると7番も相当難しいらしいです。それは来年のお楽しみ)
ということでプラスマイナスで元通り、まなざしは聴いて思ったこと学んだことを胸にこれからも弾くのを楽しみ続けていきたいです。
明日はこっちにきて20周年のお祝いをしに行って来ます。飲み過ぎずに楽しんできます~
今日の一曲: グスタフ・マーラー 交響曲第5番 第1楽章
ユースオケで弾いて多分自分の人生が変わったと思うくらい自分にとって重要な曲。
そのユースオケで弾いたのもちょうど今から15年前(5月くらいだったかな)。鬱のどん底にいた頃で、好きなんだけどその辛さを思い出すのもあって数年この曲を聴いてない時期もありました。それが15年経ってこの曲をこんなに楽しんで聴けるとは。
でも第1楽章と第2楽章が好きなのは変わらず。マーラーの作品全体でも第5番でも第4楽章のアダージェットがダントツ人気ですがマーラーの音楽は暗い方が魅力的だと思うのですよ。第6番や第7番の第3楽章もそうですが。
このトランペットのソロの冒頭なんか一度聴いたら忘れられないくらいの存在感で。
要所要所のインパクトと美しさすごいですよ。
あとチェロがカウンターメロディーでいい感じのパートを弾いてたり、弾いてても楽しかった。ホルンの活躍がめざましい交響曲ですがみんなどっかで活躍してる、そこもマーラーのいいところ。みんなが楽しい(多分)。
だからこの第1楽章も曲の色んな所で色んな楽器のツボが語りきれないくらいあるのですが、聞き逃して欲しくないのが最後のほうで数秒ふっと光が差す部分。そのさりげなくも神々しい光、そしてまた光が消えていく様子の表現が見事すぎる。マーラーは色々分かってる(確信)
何度も書いてる気がしますがマーラー5番は各楽章キャラが立っててそれぞれも楽しめるのですが5つの楽章のバランスも絶妙で全部で一つの交響曲という感じが強いです。
長さも(比較的)ちょうどいいと思うのでマーラーはここから始めてみては?といつも心のなかでは思っているのですよー
リンク先はメル響+シュテンツ指揮のある意味黄金時代というかゴールデンコンビというか。
シュテンツさんまた帰ってきてくれないかなー。マーラーと現代音楽(メシアンとかアデスとか特に推し)とかひっさげて。いつでもウェルカムですよ。
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