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本題の前に一つ。
ちょっと前に母に「私がお腹の中にいるとき胎教かなんかした?」と聞いたら「さあ、あんたが小さい頃からいつも聞いているような 曲をただきいてたんじゃないの?」という答えが返ってきました。
つまり大きめの曲で言うと:
ストラヴィンスキーの火の鳥、ペトルーシュ カ、春の祭典、ベルリオーズの幻想交響曲、マーラー1番、バルトークの管弦楽のための協奏曲、ショスタコの5番とか・・・ってことですか。そうですか。
やっ ぱりしみついてますなあ。
大学在学中にとあるアンケートを趣味と興味100%でやりまして。
数いる友達のなかで特にオケのレパー トリーにかなり精通している友達をつかまえてこんなことを聞くのです:
「あなたがもっとも偉大だと思う交響曲を5つあげて下さい。」
あく までも「好きな」ではなく「偉大だと思う」です。
その結果がずっとしまってあったのでこっそりここで匿名で発表したいと思います。
サ ンプル数:10人(年齢:21~24歳くらい)(なお、このうちの1人は1つしか挙げられなく、もう1人は2つしか挙げられていません)
内訳: (2つ以上楽器を弾いている・いた人が多いのでのべ人数で)
ピアノ5人、チェロ2人、ビオラ2人、トロンボーン、トランペット、クラリネット、ホ ルン、コントラバス、バイオリン各1人
結果:
1位:マーラー5番&チャイコフスキー6番(各5票)
3位:ショス タコーヴィチ5番&ラフマニノフ2番(各4票)
5位:マーラー9番、マーラー3番、ベートーベン9番(各2票)
少数票(各1 票):
チャイコフスキー4番、5番
ベートーベン3番、5番、6番、7番、8番
マーラー2番、7番
ブルックナー8番、9番
モー ツァルト40番、41番
フランクニ短調
ドヴォルザーク7番
プロコフィエフ5番
ショスタコーヴィチ第13番
シュー ベルト9番
シェーンベルク室内交響曲第1番
作曲家別ランキング:
1位:ベートーベン(6曲)
2位:マーラー(5 曲)
3位:チャイコフスキー(3曲)
4位:モーツァルト&ブルックナー(各2曲)
(1曲の作曲家は省略)
総作曲交響曲数に対しての名前があがった交響曲の割合もフランクの1曲中1曲を除けばベートーベンが一位です(9曲中6曲)。マーラーはちなみに10曲中5曲挙 がってまして、チャイコの6曲中3曲もありこれらも割合としてすごいです。
やっぱり年齢でしょうかね、ハイドンとかぜんぜん入ってないですし(笑)案外シューベルト、ドヴォルザークも少なかったり。ブラームス、シベリウス、ヴォーン=ウィリアムスもランクインせず(厳しいですね!)。
ベートーベンがたくさん上がっていながらも一つ一つの交響曲の票数ではマーラーなどにしっかり負けてます。
全体的な印象としては「手堅い」感じのレパートリーで、そこそこ大きな編成の、表現的にも書かれ方も非の打ち所の無く充実した感じの曲が上位にランクインしてますね。
あんまり演奏する楽器によって選ぶ曲が変わるという傾向はないようです。
そして1人選んだ曲がマーラーかブルックナーのみという変わった人もいますが、だいたい5曲につき4~5人違った作曲をあげています。
選んだ理由、というのもアンケートにいれるべきなのかもしれませんがこのメンバーでこの質問の場合一人につき5つくらい小論文ができてしまう恐れがあるので(笑)
ちなみに私の選んだ5曲は:
ショスタコ5番、ドヴォルザーク7番、マーラー5番、ラフマニノフ2番、チャイコ6番
・・・とドヴォルザーク以外は結構やっぱり手堅いところを選んでます。
好きな交響曲、と言われてもよくよく考えたらやっぱりそんなに変わらないかな・・・
みんなが答えた曲のうちお知り合いになっていないのはシェーンベルク、ベートーベン8番、ブルックナー8番9番、シューベルト9番くらいですかね。
シェーンベルクはこないだCDを買ったんですがまだ聴いていません・・・(汗)
もちろんこれらはあくまでも玄人の(しかも結構コアな玄人の)意見であるのですが、それでも本当にクオリティの高いシンフォニーは何か、ということをものすごく反映していると思いますし、ここで上位に上がった曲は(そして他の曲のほとんども)玄人好みではありますが、決して玄人むけの曲ではありません。
なので(本当は交響曲は全楽章でひとつの芸術なのですが)1楽章ずつでもどんどんみんなが挙げてくれた交響曲をがんがん聴いて欲しいと思います。
最後に全般的に一番評価が高かったと思われるマーラーの言葉:
「交響曲は世界のように全てを包括していなければならない。」
今日の一曲: アントニン・ドヴォルザーク 交響曲第7番 第3楽章
ランキング上位の名曲を紹介したいのはやまやまなんですが、もうどこから手をつけていいかわからない曲ばかりなので私の挙げた5曲の中の少数票のを主張(笑)
偉大は偉大なんですが、他の曲みたいな華のない交響曲・・・なんですよ。
地味、というか渋いというかで。私は地味とか暗い曲が好みなので個人的にプッシュして高く評価していますが。
なので交響曲の入り口とも通常言える第1楽章から聴くとちょっとこれに関しては初対面の印象で損する・・・ような気がするので。
なので、これを初めて聴いた&弾いたときに瞬時に私の心を背筋ともども鷲づかみにした第3楽章を紹介します♪
第3楽章は嵐のスケルツォ。私がこれを初めて知ったのはユースオケのキャンプでの初見でしたが、そのとき指揮者の人が「クレージー・スケルツォ」と呼んでいました。
スケルツォは軽やかに、遊び心たっぷりに。4分の6拍子はまるでめまぐるしいワルツのようで、まるで嵐のように灰色で、気まぐれなつむじ風が吹き、空気と雨が冷たく・・・
プラス中間部の暖かさ、懐かしさ、あどけなさがまた同じ風に乗ってるところがいじらしい(?)
6拍子というのは3+3、そして2+2+2という2パターンにリズムが割れますが、その組み合わせもまた心をくすぐりますね~(リズム大好き♪)
あとメインのメロディーに答えるメロディーもまた本当に素晴らしくて(counter-melody大大好き♪)、聴きながら口ずさむときももう一つ同時に声があったらと思うくらいです。
地味は地味でも優雅さや、厳しさや、切なさや・・・全部繊細なものが詰まってて、ものすごく愛すべき嵐のスケルツォです。
ドヴォルザークは派手な9番、8番、そしてチェロ協奏曲が有名ですが、こんな彼の側面もまたユニークで愛すべきもので・・・是非是非第3楽章から入ってみてください(笑)
ちょっと前に母に「私がお腹の中にいるとき胎教かなんかした?」と聞いたら「さあ、あんたが小さい頃からいつも聞いているような 曲をただきいてたんじゃないの?」という答えが返ってきました。
つまり大きめの曲で言うと:
ストラヴィンスキーの火の鳥、ペトルーシュ カ、春の祭典、ベルリオーズの幻想交響曲、マーラー1番、バルトークの管弦楽のための協奏曲、ショスタコの5番とか・・・ってことですか。そうですか。
やっ ぱりしみついてますなあ。
大学在学中にとあるアンケートを趣味と興味100%でやりまして。
数いる友達のなかで特にオケのレパー トリーにかなり精通している友達をつかまえてこんなことを聞くのです:
「あなたがもっとも偉大だと思う交響曲を5つあげて下さい。」
あく までも「好きな」ではなく「偉大だと思う」です。
その結果がずっとしまってあったのでこっそりここで匿名で発表したいと思います。
サ ンプル数:10人(年齢:21~24歳くらい)(なお、このうちの1人は1つしか挙げられなく、もう1人は2つしか挙げられていません)
内訳: (2つ以上楽器を弾いている・いた人が多いのでのべ人数で)
ピアノ5人、チェロ2人、ビオラ2人、トロンボーン、トランペット、クラリネット、ホ ルン、コントラバス、バイオリン各1人
結果:
1位:マーラー5番&チャイコフスキー6番(各5票)
3位:ショス タコーヴィチ5番&ラフマニノフ2番(各4票)
5位:マーラー9番、マーラー3番、ベートーベン9番(各2票)
少数票(各1 票):
チャイコフスキー4番、5番
ベートーベン3番、5番、6番、7番、8番
マーラー2番、7番
ブルックナー8番、9番
モー ツァルト40番、41番
フランクニ短調
ドヴォルザーク7番
プロコフィエフ5番
ショスタコーヴィチ第13番
シュー ベルト9番
シェーンベルク室内交響曲第1番
作曲家別ランキング:
1位:ベートーベン(6曲)
2位:マーラー(5 曲)
3位:チャイコフスキー(3曲)
4位:モーツァルト&ブルックナー(各2曲)
(1曲の作曲家は省略)
総作曲交響曲数に対しての名前があがった交響曲の割合もフランクの1曲中1曲を除けばベートーベンが一位です(9曲中6曲)。マーラーはちなみに10曲中5曲挙 がってまして、チャイコの6曲中3曲もありこれらも割合としてすごいです。
やっぱり年齢でしょうかね、ハイドンとかぜんぜん入ってないですし(笑)案外シューベルト、ドヴォルザークも少なかったり。ブラームス、シベリウス、ヴォーン=ウィリアムスもランクインせず(厳しいですね!)。
ベートーベンがたくさん上がっていながらも一つ一つの交響曲の票数ではマーラーなどにしっかり負けてます。
全体的な印象としては「手堅い」感じのレパートリーで、そこそこ大きな編成の、表現的にも書かれ方も非の打ち所の無く充実した感じの曲が上位にランクインしてますね。
あんまり演奏する楽器によって選ぶ曲が変わるという傾向はないようです。
そして1人選んだ曲がマーラーかブルックナーのみという変わった人もいますが、だいたい5曲につき4~5人違った作曲をあげています。
選んだ理由、というのもアンケートにいれるべきなのかもしれませんがこのメンバーでこの質問の場合一人につき5つくらい小論文ができてしまう恐れがあるので(笑)
ちなみに私の選んだ5曲は:
ショスタコ5番、ドヴォルザーク7番、マーラー5番、ラフマニノフ2番、チャイコ6番
・・・とドヴォルザーク以外は結構やっぱり手堅いところを選んでます。
好きな交響曲、と言われてもよくよく考えたらやっぱりそんなに変わらないかな・・・
みんなが答えた曲のうちお知り合いになっていないのはシェーンベルク、ベートーベン8番、ブルックナー8番9番、シューベルト9番くらいですかね。
シェーンベルクはこないだCDを買ったんですがまだ聴いていません・・・(汗)
もちろんこれらはあくまでも玄人の(しかも結構コアな玄人の)意見であるのですが、それでも本当にクオリティの高いシンフォニーは何か、ということをものすごく反映していると思いますし、ここで上位に上がった曲は(そして他の曲のほとんども)玄人好みではありますが、決して玄人むけの曲ではありません。
なので(本当は交響曲は全楽章でひとつの芸術なのですが)1楽章ずつでもどんどんみんなが挙げてくれた交響曲をがんがん聴いて欲しいと思います。
最後に全般的に一番評価が高かったと思われるマーラーの言葉:
「交響曲は世界のように全てを包括していなければならない。」
今日の一曲: アントニン・ドヴォルザーク 交響曲第7番 第3楽章
ランキング上位の名曲を紹介したいのはやまやまなんですが、もうどこから手をつけていいかわからない曲ばかりなので私の挙げた5曲の中の少数票のを主張(笑)
偉大は偉大なんですが、他の曲みたいな華のない交響曲・・・なんですよ。
地味、というか渋いというかで。私は地味とか暗い曲が好みなので個人的にプッシュして高く評価していますが。
なので交響曲の入り口とも通常言える第1楽章から聴くとちょっとこれに関しては初対面の印象で損する・・・ような気がするので。
なので、これを初めて聴いた&弾いたときに瞬時に私の心を背筋ともども鷲づかみにした第3楽章を紹介します♪
第3楽章は嵐のスケルツォ。私がこれを初めて知ったのはユースオケのキャンプでの初見でしたが、そのとき指揮者の人が「クレージー・スケルツォ」と呼んでいました。
スケルツォは軽やかに、遊び心たっぷりに。4分の6拍子はまるでめまぐるしいワルツのようで、まるで嵐のように灰色で、気まぐれなつむじ風が吹き、空気と雨が冷たく・・・
プラス中間部の暖かさ、懐かしさ、あどけなさがまた同じ風に乗ってるところがいじらしい(?)
6拍子というのは3+3、そして2+2+2という2パターンにリズムが割れますが、その組み合わせもまた心をくすぐりますね~(リズム大好き♪)
あとメインのメロディーに答えるメロディーもまた本当に素晴らしくて(counter-melody大大好き♪)、聴きながら口ずさむときももう一つ同時に声があったらと思うくらいです。
地味は地味でも優雅さや、厳しさや、切なさや・・・全部繊細なものが詰まってて、ものすごく愛すべき嵐のスケルツォです。
ドヴォルザークは派手な9番、8番、そしてチェロ協奏曲が有名ですが、こんな彼の側面もまたユニークで愛すべきもので・・・是非是非第3楽章から入ってみてください(笑)
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