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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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豪ABC Classic FMカウントダウン100「Voice」聴了!
本当は今日妹と出かけるはず合ったのですが妹が風邪で一日休みました。
なので今週末放送されてた豪ABC Classic FMのカウントダウンが聴けました。
そして盛り上がりました。今年もフォローして&所々聴いてよかったー。
ということでそこらの感想を。

今年のテーマは「Voice」。古今東西、歌曲からオペラからミュージカル、交響曲、そのた様々な声楽レパートリーに票が入れられこういう結果になりました。(下の方にいくと過去のランキングも見れます)。トップ10位は:
10位 ジャコモ・プッチーニ 蝶々夫人
9位 カール・オルフ 「カルミナ・ブラーナ」
8位 リヒャルト・シュトラウス 最後の4つの歌
7位 レオ・ドリーブ「ラクメ」
6位 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト レクイエム 
5位 グレゴリオ・アレグリ 「ミゼレーレ」
4位 ガブリエル・フォーレ レクイエム
3位 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル 「メサイア」
2位 ジョルジュ・ビゼー 「真珠採り」
1位 ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン 交響曲第9番

となりました。10位、7位、2位などオペラの中で目立って有名なアリア・見せ場があってランキングに名を残したものもあればフォーレのレクイエムやシュトラウスのようにがっつり音楽的な深さで勝ち取ったものもあり、カルミナのように楽しさ(実際に歌ったりの経験も含め)が付加価値になったり、そして1位は全部ひっくるめて最高峰の第九。上位にいわゆるポピュラー系のクラシックも少なくないですが、いつもよりそれが気にならなかったような。

ちなみに私が投票したのの順位はこんな感じ:
ブリテン 戦争レクイエム(87位)、マーラー 大地の歌(60位)&交響曲第2番(56位)、ヴィラ=ロボス ブラジル風バッハ第5番(86位)、ブラームス ドイツレクイエム(37位)。
ラフマニノフの鐘、Westlake/LiorのCompassion、ブリテンのテノール、ホルンと弦楽のためのセレナーデ、シェーンベルクの月に憑かれたピエロ、そしてFinziのLet us garlands bringはランク外でした。(今年も101~200位の発表があるのでそっちにちょっと期待)
モーツァルトとバッハが最頻出でしたが、時代も地方もわりとまんべんなく出てきたようでなにより。欲を言えばもっとオーストラリア出てきてもい。ただ中世から21世紀まで100曲でちゃんとカバーされるのはいい結果。
特に印象にのこったのはTwitterで割と早くから古楽派の人がちらほら心配そうにしてたのですが29位にタリス(Spem in Alius)と15位にパーセル(Dido and Aeneas)がどーんと上位に食い込んだこと。やっぱりイギリス文化は根強い!
(そのイギリス文化の根強さでメサイアが1位に来るかと思ったらそうでなかったー)

ちょっと残念だったのは前述ラフマニノフの鐘が100位までに入らなかったこと、そしてシューマンの歌曲の姿も形もなかったこと。特に好きとか詳しいとかないんですが、シューベルトの歌曲と同じくらいシューマンの歌曲も愛されてるものかと思ってたのでちょっと拍子抜け。あとイギリス音楽でも結構有名なはずのエルガーの「ゲロンティアスの夢」とかもなかったなあ。これも個人的に知ってるとか好きとかじゃないんですけど。

そして今回も音楽以外のラジオのトークやTwitterで色んな方向から来る話を見るのも楽しみでした。何より歌う楽しさ、合唱の経験、そういう環境に関する話など。
うちの母校も私が居た時代は合唱が強くて、20位のヴィヴァルディ「グロリア」、15位のパーセル「Dido and Aeneas」、100位のベートーヴェンのchoral fantasy などやったのですが、一軍じゃない合唱団はレパートリーがあんまり楽しくなかったのが残念。ユースオケなどで合唱付きの曲弾くと楽しそうなんですよね。
色々歌うことの大切さ、楽しさについて紹介されてましたがもっと歌を長く楽しめる学校環境ってのもこれから整備されるといいな。

そしてTwitterでの人間ウォッチングも楽しませていただきました。仕事や家事が手に着かない日とや夕飯が焦げてる人、歌い出して猫をびっくりさせる人や庭で焚き火の前で音楽を楽しむ人。音楽をコンサートホールなどで楽しむのとはまた違う音楽+生活の組み合わせもまたこのカウントダウンのいいところ。

さらに今回のカウントダウンはこちらの公式ページ(ここから再放送できます)を見て分かるとおり一曲一曲に鳥の写真が表示されてたこと。カモメ(特にユリカモメ)が多いですが結構バラエティに富んだ鳥たちが見られます。視覚でもお楽しみあれ。

さて来年はどんなテーマになるかなカウントダウン。今回の投票リストにオーストラリアの作品も結構出てきたし、有名なレパートリーも増えてきたのでオーストラリアの曲でカウントダウンってそろそろできないかな。それともちょっと生々しいかしらん。
でなかったら歌に続いて「踊り」のくくりはどうかな。そっちの方が自分の得意ですし。何はともあれ来年まで楽しみにしておくことにしよう。


今日の一曲: ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 「Ave Verum Corpus」



もちろん1位でも盛り上がったのですが、今日放送分はほんと色々なツボに入りました。
特にこの13位「Ave Verum Corpus」。モーツァルトの作品の中では有名なオペラ作品などを押さえて6位のレクイエムに次ぐランクイン。
他の作品が有名すぎて私も失念してたのですが(弾いたことはある)、改めて思い出してみると13位という上位に入るにふさわしい美しさ。純粋な美しさではもしかしたらモーツァルトの作品で一番かも。レクイエムはまた厳しさ重さがあるのに対してこちらはとにかく天国的。

そして短い曲ながら合唱の美しさ、難しさが存分に出てると思います。自分の声を上手くコントロールして、周りの歌い手の声をじっくり聴いて、歌声を合わせていく。こんなにシンプルな曲が、人間の声を合わせることがこんなにも美しくなるのか、と思わずには居られません。

ところでモーツァルトの合唱といえば「俺の尻をなめろ」は投票リストに入ってたかな&誰か票をいれたのかな?(笑)こういう時でないとあの曲も出てこないだろうからなー。

リンクは同じくモーツァルトのレクイエムと一緒に収録でツートップ。来年もがんばれモーツァルト。

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