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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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映画「the Music of Strangers ~ Yo-Yo Ma & the Silk Road Ensemble」感想みたいなもの
いやーいい天気だった。
やっぱり春が近づいてきてる感じですねー。寒くない&雨じゃない段階から一ステップ進んで晴れてあったかい日になって。とはいえ「三寒四温」という言葉もあるとおりしばらくは気は抜けません。もうちょっと冬として頑張ります。

そんな天気の良い日曜日に何をしてたかというと朝ご飯をLaurentで食べて(今日はオニオンスープの日)、それからMelbourne International Film Festivalで上映されてたシルクロード・アンサンブルのドキュメンタリー映画「the Music of Strangers」を見てきました。
Forum TheatreはいつかのWhite Nightでジャズ聞きに来て以来ですが映画を見たtheatreも古き良き建築&デザインが素晴らしい。他の劇場もそうですが店とか家とかの古い建築とはやっぱり違いますね。

それで「The Music of Strangers」。シルクロード・アンサンブルは世界的チェロ奏者ヨーヨー・マが立ち上げた、世界の色んな国や地域から様々な文化とスタイルの奏者を集めて共演するアンサンブルなのですが、その由来や方向性、人のつながりや音楽と社会と歴史と伝統と政治などのつながりを数人のコアメンバーに焦点を当てながら描いていくドキュメンタリー映画。
ヨーヨー・マ以外に焦点を当てたメンバーだけで出身がスペイン(ガリシア)、シリア、イラン、中国でその多様性がすでにうかがえます。ロケ地も彼らの出身地や縁のある場所を始め色んなところで撮られています。

映画の感想・・・を書きたいのですがなんか頭の中と心の中でちっともまとまりませんね。
良かった!面白かった!じゃいけないしなあ・・・
楽しかった、というと部分的にそうなのですがかなり厳しい話もあったし、考えさせられた、というには音楽自体の楽しさや諸々わくわくすることが勝ってたり。
音楽の意味がどうとか、文化や交流がどうとか、この映画を前にして偉そうに書けないよなーと。
なのでその中心核から外れたようなところでちょこちょこ書きたいと思います。

映画を観る前からある程度予想はしてましたが予想以上に自分にとってどストライクな要素がたくさんある映画でした。どストライク要素の主なものをリストすると:
中国の歌、クロノス・カルテット、ゴリホフ、ジョン・ウィリアムズ、Tan Dun、モスク、色んな外国の楽器、ハーディ・ガーディ、外国の景色、メシアン、などなど。

そういえばシルクロード・アンサンブルをぱっと見て聞いて知ると横のつながりを強く感じることが多いのですが映画では教えることだったり伝統に関する話だったり縦のつながりについてよく触れてたのも印象的でした。どっちもそれぞれの難しさはあるけど縦のつながりの大変さが際立つ。
横のつながりといえばゲスト出演の豪華さ。クロノスの演奏も聴けたしゴリホフやウィリアムズやTan Dunがしゃべってたり、自分がここ数年でクロノス経由で聴き広げたネットワークと一致してて、現代の音楽の世界でのつながりを深く感じました。
あと時を超えて映像の豊富さも。バーンスタインの映像が出たりヨーヨー・マに関しては小さいころの演奏から今の演奏、セサミストリート出演やThe Simpsonsの一シーンだったりお宝映像ありすぎ。

作中では本当に色んな国や文化の音楽が演奏されるのですが、中国の歌がちょっと流れたときたまらない懐かしさを感じました(小さいときに父のラジオの中国語講座を好んで聞いてたので)。ちょっと不意打ちというか、自分がそういう反応になったことにびっくり。だって中国の音楽自体は普段でも(今回出演してた琵琶奏者Wu Manの演奏含め)聞いてるので。

それにしても(今回の映画に限らず)外国の景色を見ればだいたいいいなーきれいだなーと思うし外国の食べ物を見ればだいたい面白そう&美味しそうと反応する単純な人間な私ですが、色んな国の音楽を聴くとそれとはまたちょっと違った「おーこれすっごく好きだ-」を感じるんだと初めて気づきました(字面に現れてないですが)
色んな国や文化の音楽(楽器も!)がとにかく好きで、聴くのが楽しくて、そして音楽を楽しくやってる人間を見るのも楽しくて。そういう意味では自分の一番コアなところを射貫く映画でした。

ところでこの映画MIFF以外では上映あるのかな?また観にいっても全然いいし、DVDも買いたいし。(応援もちょっと兼ねて)
ついでに作中曲のチョイスもまたすごく素晴らしかったし(個々だけでなく全体も)サントラがあったら嬉しいんだけど出てないみたいですね。
とりあえず目下のプランとしては日本にいくときに聞く用にシルクロード・アンサンブルのアルバムを一つ買う予定。映画でどんな人がいてどんな楽器があるか少し分かったのでそれを参考に、なるべくいろんな場所の音楽が入ってるのを選びたいところ。試聴が楽しみです。


今日の一曲はお休み。日本に行くとき用の音楽、あと1枚くらいは選びたいな。

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