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何日も特に書くことがなかったので更新してなかったらまたコンサート感想になっちゃいました。
仕事とピアノ意外にもしてることはしてたんですが。久しぶりに三国志13挑戦してみたり(そういえばPCのバッテリーが故障気味でいきなり三国志プレイ中にシャットダウンされてプレイ記録が飛びました。セーブは残ってるのですが諸々の解除した武将が・・・)、改装&増築になったChadstone Shopping Centre(南半球最大のショッピングモール)に行って人混みに若干目を回したり。
それでも大体ははっきりした目的・時間制限があって動いてたことがほとんどだったので昨日今日みたいにある程度の余裕があって動いたのはちょっとぶりだったかも。
さて、昨日のコンサートは珍しくAustralian Chamber Orchestra(ACO)のコンサートでした。去年友人(学校でバイオリン弾いてた&Richard Tognetti好き)の30歳の誕生日プレゼントにACOのコンサートのvoucherをあげたので今年一緒に行こうといってたのが実現したという経緯。
なので珍しくコンサート前に軽く飲んだりもなんだりしました。なんかものすごくメルボルン。メルボルン万歳。
しかも今回はギター奏者Slava Grigoryanがソリストとして参加ということで私にとってもいいチョイスでした。(あっしまったGrigoryan BrothersのCDまだ買ってなかった)
プログラムはこんな感じでした:
Slava, Rodrigo & Beethoven VII
Artistic Director/バイオリン:Richard Tognetti
Gordon Kerry 「So dream thy sails」(バイオリン:Helena Rathbone)(世界初演)
ホアキン・ロドリーゴ アランフェス協奏曲(ギター:Slava Grigoryan)
(休憩)
ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン 交響曲第7番
Artistic Directorとありますがちょっと説明。TognettiさんはACOのコンサートの舞台ではコンサートマスターを務めながら指揮者のような役割もあって(あと裏方では企画とかそういうこともおそらくやっててACOの大体の方向性とかプログラムとかある程度決めてるんじゃないかな)、今回はKerryの曲でバイオリン持たずに指揮、他の2曲ではバイオリン持って指揮したり弾きながらリーダーとして合図したりしてました。Kerryに関しては複雑な曲だし自身・オケ両方のためにも指揮に専念するのがベターだったという解釈でいいのかな。
ちなみにACOでは大体指揮者が存在しない「室内アンサンブル」としての性質もあって座らなきゃ行けないチェロとかギターとか以外全員立って演奏してます。ファゴットとか重みもあるしちょっと大変そう(ハーネスは着用してましたが)。
Gordon Kerryはオーストラリアの(そしてメルボルン郊外が拠点の)作曲家で、今までPlexusのコンサートとかでちょこちょこ作品聴く機会がありましたが今回の曲は作曲家のスタイルと曲と題材のイメージが上手く合って面白かったです。ものすごく流動的でつかみどころのない感じの音楽が得意なんですね、彼は。オーストラリア色々あれどちょっと珍しい作風かも?それが今回の曲の波と風の描写にぴったりで。欲を言えばHamer Hallでなくもっと奏者と近い演奏場所で音をもっと近くで聴きたかったかな。浴びる&飲み込まれるくらいの距離が理想。
Slava Grigorianは相変わらずの音でしたね。なんでクラシックギターの音があんなdecayの仕方になるんだろう。彼の音は古き良きクラシックギターの、例えばセゴヴィアとかジョン・ウィリアムスとかの指の腹で弾く暖かい音とはかなり違う、どこか神経質なところがある音なのですが、それがまた好きで。ACOの演奏とも相性がいいんですよね、そういうとこが。
で、そんなACOの演奏の面白さがベートーヴェンの7番で思いっきり楽しめました。何の変哲もなく普通な感じで演奏されても充分楽しい曲なのですが、ACOの伝統的・王道にちょこちょこ独特な尖った何かを加えてくるのが新鮮で。アンサンブルのタイトさがその音楽の鋭さとあらゆるところに現れる踊りのリズムの躍動感を倍増させる感じ。
第2楽章も1拍子が1ビートになるくらい速いテンポだったのですが室内楽的な複雑なアンサンブルと横方向の絡み合いが強調されてまた別の美しさがあって。自分にとってのベストなテンポとは離れてるけどこういう演奏も好き。
ベートーヴェンの7番は巷の色んなところで頻繁に耳にする機会があるのですがたまーに良い演奏をちゃんと聴いたほうが楽しめると思います。次聴く機会まで大事にとっておこう。
ここ最近でもっとコンサートも行きたいな、という音楽畑以外の友達がちらほらいるので来年の色々コンサートを見ておかないとですね。一人でコンサート行くのも楽しいですがプログラムによっては友達と楽しんでも楽しいものもありますし。もうちょっと検討しよう。
今日の一曲: ホアキン・ロドリーゴ アランフェス協奏曲 第1楽章
今回演奏されたアランフェスとベートーヴェン7番ってなんか相性よかった気がします。目が見えない作曲家&耳が聞こえない作曲家という偶然のつながりもあるのかもしれませんがなんとなくよく似た明るさだったり軽さだったり踊りっぽいリズムだったり、文化圏も時代も違えどなんか心に明るさをもたらす似通った何かがあるような気がします。
あとは日常・非日常のバランスもそうかな?ものすごく親しみが持てる距離とテンションだけど日常というにはちょっと特別な感じがあって。特にアランフェスのこの第1楽章はちょっと聞き流すとそんなに大きく盛り上がることもなく日常の範囲に思われるかもしれないけど耳を澄まして聴き込むとこんなにも愛しい小さな幸せがあるのかとびっくりします。
とにかく耳を傾けて心を音楽に向けることが第一歩であり何よりも大事な曲かも。
この曲(第1楽章)は以前書いた創作ストーリーの一場面のイメージ曲として使ったり、日常的にも結構の頻度で聴いてますが自分にとって曲が「すり減る」ようなことはあんまりなかったりする不思議。創作に関しては今後別の物語を書いてこの曲がイメージ曲として使いたくなったらまた使いたいかも。(結構イメージとしては汎用的な感じがあるかな)
日本の中学校の音楽の教科書(少なくとも私がこっちで領事館から入手して使ってたの)に載ってたのは第2楽章で、有名なジャズアレンジなんかもあって耳にする機会は多いですが第1楽章・第3楽章も素敵な曲なのでまとめてオススメしたいです。
リンク先はジョン・ウィリアムスの演奏。手持ちではないのですが(手持ちはジュリアン・ブリーム)、手持ちと同じくヴィラ=ロボスのギター協奏曲が入ってるのでチョイス。そっちもまあ素晴らしい曲です。第2楽章特に推し。もう美しい。
仕事とピアノ意外にもしてることはしてたんですが。久しぶりに三国志13挑戦してみたり(そういえばPCのバッテリーが故障気味でいきなり三国志プレイ中にシャットダウンされてプレイ記録が飛びました。セーブは残ってるのですが諸々の解除した武将が・・・)、改装&増築になったChadstone Shopping Centre(南半球最大のショッピングモール)に行って人混みに若干目を回したり。
それでも大体ははっきりした目的・時間制限があって動いてたことがほとんどだったので昨日今日みたいにある程度の余裕があって動いたのはちょっとぶりだったかも。
さて、昨日のコンサートは珍しくAustralian Chamber Orchestra(ACO)のコンサートでした。去年友人(学校でバイオリン弾いてた&Richard Tognetti好き)の30歳の誕生日プレゼントにACOのコンサートのvoucherをあげたので今年一緒に行こうといってたのが実現したという経緯。
なので珍しくコンサート前に軽く飲んだりもなんだりしました。なんかものすごくメルボルン。メルボルン万歳。
しかも今回はギター奏者Slava Grigoryanがソリストとして参加ということで私にとってもいいチョイスでした。(あっしまったGrigoryan BrothersのCDまだ買ってなかった)
プログラムはこんな感じでした:
Slava, Rodrigo & Beethoven VII
Artistic Director/バイオリン:Richard Tognetti
Gordon Kerry 「So dream thy sails」(バイオリン:Helena Rathbone)(世界初演)
ホアキン・ロドリーゴ アランフェス協奏曲(ギター:Slava Grigoryan)
(休憩)
ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン 交響曲第7番
Artistic Directorとありますがちょっと説明。TognettiさんはACOのコンサートの舞台ではコンサートマスターを務めながら指揮者のような役割もあって(あと裏方では企画とかそういうこともおそらくやっててACOの大体の方向性とかプログラムとかある程度決めてるんじゃないかな)、今回はKerryの曲でバイオリン持たずに指揮、他の2曲ではバイオリン持って指揮したり弾きながらリーダーとして合図したりしてました。Kerryに関しては複雑な曲だし自身・オケ両方のためにも指揮に専念するのがベターだったという解釈でいいのかな。
ちなみにACOでは大体指揮者が存在しない「室内アンサンブル」としての性質もあって座らなきゃ行けないチェロとかギターとか以外全員立って演奏してます。ファゴットとか重みもあるしちょっと大変そう(ハーネスは着用してましたが)。
Gordon Kerryはオーストラリアの(そしてメルボルン郊外が拠点の)作曲家で、今までPlexusのコンサートとかでちょこちょこ作品聴く機会がありましたが今回の曲は作曲家のスタイルと曲と題材のイメージが上手く合って面白かったです。ものすごく流動的でつかみどころのない感じの音楽が得意なんですね、彼は。オーストラリア色々あれどちょっと珍しい作風かも?それが今回の曲の波と風の描写にぴったりで。欲を言えばHamer Hallでなくもっと奏者と近い演奏場所で音をもっと近くで聴きたかったかな。浴びる&飲み込まれるくらいの距離が理想。
Slava Grigorianは相変わらずの音でしたね。なんでクラシックギターの音があんなdecayの仕方になるんだろう。彼の音は古き良きクラシックギターの、例えばセゴヴィアとかジョン・ウィリアムスとかの指の腹で弾く暖かい音とはかなり違う、どこか神経質なところがある音なのですが、それがまた好きで。ACOの演奏とも相性がいいんですよね、そういうとこが。
で、そんなACOの演奏の面白さがベートーヴェンの7番で思いっきり楽しめました。何の変哲もなく普通な感じで演奏されても充分楽しい曲なのですが、ACOの伝統的・王道にちょこちょこ独特な尖った何かを加えてくるのが新鮮で。アンサンブルのタイトさがその音楽の鋭さとあらゆるところに現れる踊りのリズムの躍動感を倍増させる感じ。
第2楽章も1拍子が1ビートになるくらい速いテンポだったのですが室内楽的な複雑なアンサンブルと横方向の絡み合いが強調されてまた別の美しさがあって。自分にとってのベストなテンポとは離れてるけどこういう演奏も好き。
ベートーヴェンの7番は巷の色んなところで頻繁に耳にする機会があるのですがたまーに良い演奏をちゃんと聴いたほうが楽しめると思います。次聴く機会まで大事にとっておこう。
ここ最近でもっとコンサートも行きたいな、という音楽畑以外の友達がちらほらいるので来年の色々コンサートを見ておかないとですね。一人でコンサート行くのも楽しいですがプログラムによっては友達と楽しんでも楽しいものもありますし。もうちょっと検討しよう。
今日の一曲: ホアキン・ロドリーゴ アランフェス協奏曲 第1楽章
今回演奏されたアランフェスとベートーヴェン7番ってなんか相性よかった気がします。目が見えない作曲家&耳が聞こえない作曲家という偶然のつながりもあるのかもしれませんがなんとなくよく似た明るさだったり軽さだったり踊りっぽいリズムだったり、文化圏も時代も違えどなんか心に明るさをもたらす似通った何かがあるような気がします。
あとは日常・非日常のバランスもそうかな?ものすごく親しみが持てる距離とテンションだけど日常というにはちょっと特別な感じがあって。特にアランフェスのこの第1楽章はちょっと聞き流すとそんなに大きく盛り上がることもなく日常の範囲に思われるかもしれないけど耳を澄まして聴き込むとこんなにも愛しい小さな幸せがあるのかとびっくりします。
とにかく耳を傾けて心を音楽に向けることが第一歩であり何よりも大事な曲かも。
この曲(第1楽章)は以前書いた創作ストーリーの一場面のイメージ曲として使ったり、日常的にも結構の頻度で聴いてますが自分にとって曲が「すり減る」ようなことはあんまりなかったりする不思議。創作に関しては今後別の物語を書いてこの曲がイメージ曲として使いたくなったらまた使いたいかも。(結構イメージとしては汎用的な感じがあるかな)
日本の中学校の音楽の教科書(少なくとも私がこっちで領事館から入手して使ってたの)に載ってたのは第2楽章で、有名なジャズアレンジなんかもあって耳にする機会は多いですが第1楽章・第3楽章も素敵な曲なのでまとめてオススメしたいです。
リンク先はジョン・ウィリアムスの演奏。手持ちではないのですが(手持ちはジュリアン・ブリーム)、手持ちと同じくヴィラ=ロボスのギター協奏曲が入ってるのでチョイス。そっちもまあ素晴らしい曲です。第2楽章特に推し。もう美しい。
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