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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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年末年始が夏で良かった
クリスマス以来夏がオンオフしています。
今日も暑かったのですがいきなり豪雨雷雨が通り過ぎてって冠水してる場所もある様子。
マジかよメルボルン、というよりはこれぞメルボルン、な天候です。
(とはいえそれもずっと家に居たから言えることですがね)

いつのまにか毎年恒例になってますがクリスマスは親友の実家の家族の集まりに混ぜてもらいました。クリスマスの日は暑くて天気がよかったから次の日(boxing dayでまた休日)に海に行くかーとゆっくり構えて遊んでたら次の日気温が下がって雨も降って。
海に行って泳ぎましたけどね、それでも。その前に何日か暑い日が続いたので海水の温度はすごく暖かかったです。私が泳ぐのはちょっと珍しいんですが(他のみんなが頻繁に泳ぐだけ?)水が温かいと確信出来たので。

クリスマスの次の日から親友の両親がハイキングに出かけて留守にするので旅行先の借り家的に使ってもいいよーという話だったので27日まで滞在しました。クリスマス終わりで友達も何人か来て泊まったりなんだり。もちろんアナログなゲームで盛り上がりました。
みんなで囲んで結局全部は解けなかったcryptic crossword、感性のゲームというよりはまさかそんなストレートなのが来るとは思わなくて裏読み過ぎで外したDixit、いい勝負だったcodenames(なんかいい具合に出来てるんだよなーあのゲーム)、3人対決で着実に勝ったMunchkin、それから今回新しく紹介するSaucepan。

ゲーム自体は結構前から普通にあるのかな。今回初めて(2回)遊びました。鍋みたいな深い入れ物とある程度のスペースとストップウォッチがあれば誰でも簡単に遊べます。
ただ人数は「演じる」1人+当てる数人が2チームという構成なのでそれなりの人数が必要。

最初に各プレイヤーが紙3枚それぞれに単語(名詞に限らず)を書いて半分に折り、鍋の中に入れる。(=鍋の中には人数分×3枚単語があります)
それをまず先行チームの「演じる人」が一つずつ引いて決まった方法(後述)で伝え、チームメイトが当てていきます。当たった分の単語はキープ、パスしたらその分は鍋に戻す。
タイムリミット(今回は1分でした)が来たら残りの単語をもう一つのチームが同じく伝えて当てて行きます。
鍋が空になったらそのラウンドは終わり。鍋が空になっても時間が残ってたら次のラウンドは時間が途中だったチームから再開します。

そうなんです複数ラウンドがあるんです。最初のラウンドはお題の単語を使わず言葉で説明、2ラウンド目は一つの単語で説明、3ラウンド目は絵で(=pictioneryと同じ)、4ラウンド目はジェスチャー(=charadeと同じ)、そして5ラウンド目は言葉以外の音(擬音語はダメ、どうしても演じて動いちゃうので当てる方は目を閉じる)で伝えます。
最初に鍋に入れた単語のセットを全ラウンド通して使うので、伝えるのがものすごく難しい第5ラウンドでも鍋にどんな単語が入ってたかが前の4ラウンドで覚えてきてるのである程度当てて行ける部分もあるのが面白いところ。あと絵が下手でもジェスチャーは得意だったり、色んな得意分野と苦手分野が活きるゲームです。

それから鍋に入る単語のチョイスもこのゲームを面白くする大事な要素。単語を書くときはみんなお互いに見えないようにするのですがそれでもこのゲームを遊ぶに十分な人数があれば単語もいい感じにばらけますし、同じカテゴリから2つとかちょうどいい偏りもでてきます。
あと特にそういうルールはないのですがその集まりでさっきしてた会話から言葉を選んだり(ひらめきやすい)、会話の中で出てきた聞き慣れない言葉を入れてみたり(番狂わせ的な感じになったり、後からその言葉が身につきやすくなったり)、そういう傾向もありますね。

クリスマス~Boxing Dayでこのsaucepanを2回遊びましたが言葉が面白くなるゲームですね。
例えば「リンゴ」と「ザクロ」が鍋に入ってた場合どうやってその違いを伝えるか(特にラウンド2,3,4、5はもう工夫のしようがあるのか難しいレベル)。「後悔」をどうやって絵やジェスチャーで表すか、「Paraphernelia」や「cinchona」みたいなさっき知ったばかりの言葉をいかに短期記憶から引き出すか(かなりのラグが生じます)。
個人的なお気に入りは「resting bitch face」(特別不機嫌でもないのにぼーっとしてるだけで不機嫌に見られてしまう顔の表情を指す最近のフレーズ)。伝えるのが特別難しいわけではないですがちょっとした工夫で伝わると面白い。

あと一つ発見したのは鍋に「singing」って入れておくと普段歌わないような人でもラウンド5で演じる番になったら歌わざるを得ないということ。親友のお父さんが歌ったことに親友姉妹がものすごく驚いてました(聴いたことなかったらしい)

友達同士でも家族同士でも、そしてどんな言語で遊んでもボキャブラリーの勉強に使えるかも。
(例えば鍋に入れるのは英単語でラウンド1と2は日本語で伝える、とかいうバリエーションもありですね。もちろん全部英語で遊ぶレベルアップも)

そして年末年始も引き続き・再び親友の実家に遊びに行きます。またsaucepanもやるかも。
年末年始辺りは気温が下がるらしいので海で遊ぶのはさてどうかな。


今日の一曲: オリヴィエ・メシアン 前奏曲第8番「風の反映」



今年の〆曲はこれにしてみました。ちょうど今日さらってみてた曲です(細かいとこはあれですが思ったよりはずっと覚えてました)。
メシアンの曲って意外とストレートな格好良さが特徴な曲が少ないのですがこれはすかっとする格好良さがあって〆にいい感じ。ちょうど前奏曲集の最後ですし、これ単品でもアンコールとか使えそう。いつか人前で弾きたいな。

タイトルはなんかドビュッシーから持ってきたみたいな感じですが(参照:映像第1集「水の反映」)この「まなざし」以前のメシアンの曲って独特の音楽言語を確立しながらフランス印象派の影響も色々見えてきます。弾いてみるとドビュッシーよりもラヴェルみたいなパッセージや響きがたくさん。リズムはメシアンっぽいとこあるけど和音の色彩に関してはこの曲は先人寄りかなー(第5番6番あたりはどっぷりメシアンなのでお好きな方はそちらへ)。

そもそも全体的にドライな感じがラヴェル似なのかな。少なくとも私がラヴェルで好きなのがそういうところなので。あとメシアンの速い曲はパワータイプが多いので軽めの純粋なスピードタイプは新鮮かつラヴェル的というのもあるのかと。

メシアンらしくない、というのとは違うかもしれませんがメシアンに抵抗がある人(特に弾く人で)だったら比較的伝統的なフランスの感性が強いこの曲でアプローチしてみるのもいいのかも。そして難しいこと抜きにしてカッコイイ曲です。

リンクした録音はミシェル・ベロフ演奏。なんかこれ意外の録音聴いたことがないなあ(結構弾いてるから自分の頭の中のバージョン+1で十分になってるのか)。
ベロフの演奏はとにかくクリーンな音が好きです(20のまなざしでも)。

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