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※このエントリーは自画自賛仕様となっております。
今年新しく素敵なノートブックが手に入ったのでQuotebookを作り直そうかともくろんでおります。
Quotebook、とは・・・
自分が気に入った名言、迷言、詩、歌詞などの言葉を書き留めておくノート。
基本ずーっととっておくためのものなのですが、結局作る過程でなんか間違えたりして気に入らないことができたり、価値観が変わったりして数年ごとに作り治しています。
写真は新旧Quotebook.。
右が今までのもの。ノートがひもとじになってるのが特徴です。
左が新しく入手したもの。右側に見える紐状のものは使うことでふくらんだり閉じにくくならないようにノートを閉じるためのもの。
メシアンと言えば鳥、ということもあり前のを買ったのですがやっぱり自分自身は蝶に惹かれますので・・・(正確には蛾が好きなんですが)
今自分の持ち物に合計50匹以上蛾がいます。
主にダリのポスターやアクセサリーなどが中心なので部屋に入ってもわかりにくいですが。
Quotebookを作るとき、欠かせない詩が一つありまして。
2001年、私の長い長い精神不調の中で書きました「The Isle of the Dead」(死の島)という詩で・・・はい、自分で書いた詩を自分で気に入ってます(笑)
一応英語版だけですが(昔やった和訳はひどいので英語で勘弁してください(汗))、こちらにアップしてみました。
アップできるくらい気に入ってるのですよ(笑)
タイトルからも想像できるかとは思いますが、アルノルト・ベックリンの一連の絵画「死の島」、ならびにそれらにインスピレーションを受けたセルゲイ・ラフマニノフの交響詩「死の島」を題材としています。
さらに、当時ものすごく感銘を受けたウィリアム・ダンバーの「Lament for the Makers」という詩にもまた「死の舞踏」的な性格、構成、リズムなどに強い影響を受けています。
Lament for the Makers、好きなんですよね。日本語の訳が見つからないんですけど・・・
死からは誰も、どんなことをしても逃れられない、というようなことがまず謡われ、そして歌い手の回りの人が死んでいったことを一人一人語り・・・
そして「(死が)私のみを生かしておくわけがないだろう」的なフレーズがまた心に切実に来て。
Timor Mortis Conturbat Me(死の恐怖が私を悩ませる)というフレーズの繰り返しがだんだんパラノイアチックになっていってまたそれも心ふるわせて、それはそれは私に大きな影と創作心を与えたものです。
英語版(といってもスコットランド語?なのですが)はこちらです。読解難易度はかなり高めです!
このころから結構詩を書くことが多く、心のうちの表現をするのにメインの媒体としていたのですが、つい最近ぱたっ、と詩を書くのをやめてしまって・・・
その一つの要因としては自分の過去に書いた詩を読み返したとき、この「死の島」よりも自分が好きになれた、それよりも優れてると思えた詩が全く一つもなく。
なんとなくぼんやりと挫折感を感じてしまって、あの詩を超えられないんだなー・・・と思ってしまった結果みたいです。
表現形態はいろいろありますが、どうも自然と遠ざけてたエリアもあります。
その中の一つが作曲。マイケルやPなど作曲を精力的にしていた友達が何人かいたので自然に自分が比較してしまうことを恐れてか遠ざけてしまったジャンル、ということらしく・・・
でもメルボルン大学音楽科では課題でちょっとした曲を書いたり、なんということは授業の一環としてありました。
例えばTechniques 3-2という科目(通常3年生の科目ですが、大学制度のいろいろのあれで実際に3年目でやる人もいれば他の学年でやる人もたくさんいます)なんですが、この科目では20世紀で起こった様々な音楽の流派(実験音楽、ジャズ、etc)の事を学び、実際にそのスタイルで曲を書いたりアレンジしたりするという課題がありました。
いろいろ短時間で習うのでそこらの音楽を専門としてる私にとっては伝わっていないことが多かった感じも否めませんが、楽しかったのは実験音楽・偶然の音楽の課題です・・・が!
ミニマル・ミュージックの課題に自分が書いた曲は自分の唯一の作曲作品ながらなかなかの出来で、むしろ一世一代の芸術だと思います(笑)
(いえ、そこまで素晴らしい代物じゃないんですけど自分はこれ以上の音楽はかけないと思ってるので・・・あくまでもパーソナルベスト、ということです)
ミニマル・ミュージックというのは音楽の全てのエレメント(リズム、メロディー、動き、ハーモニー)などを最小限に抑えた音楽のスタイルで、結果20世紀の音楽のなかではかなり聞きやすい部類に入ります。
主にアメリカとヨーロッパでそのスタイルは2つに別れ、アメリカの流派(スティーヴ・ライヒ、テリー・ライリー、ジョン・アダムスなど)ではメカニカルな反復が特徴的で、ヨーロッパの流派(ヘンリク・グレツキ、アルヴォ・ペルトなど、主に非ロシアソヴィエト圏)はスローな動きとスピリチュアルな雰囲気(ソヴィエトは共産主義なので宗教音楽が禁止されていたため、と言われてます)が特徴です。
私の作品、「Grey Angel」(2006)は後者のヨーロッパ流派のスタイルで書かれてます。
ヨーロッパ流派のミニマル・ミュージックはかなり私のツボでして、いまでも愛聴しています。
ちょうど創作活動の方で立ち上げ始めたストーリーのキャラクターを多少イメージしながらプランして。
違う長さの音型(ミニマル・ミュージックは不協和音を避けるので先生のアドバイス通り五音音階で)を3種類ほど用意して、それを反復させながら、1つの音型はベースとして使い、もう二つの音型を決まったパターンによって変化させていく・・・というものなのでメカニズムとしてはものすごくシンプルかつ論理的。しかも聴いてみるとその論理的な部分をあまり感じさせず。
自慢になりますが課題にしては出来が良すぎたのか授業で発表したときちょっとクラスがしん、としました(汗)
後の採点もかなりの高得点。自慢の一曲です♪
ちなみに発表したときはピアノ1台3手(つまり2人演奏)なのですが、実際の理想はチェレスタとオルガンの低音ペダルのアンサンブルでやりたかったです。
楽譜書きソフトにちょうどMIDIアウトプット機能があったので(提出は楽譜でしたが)アップしてみました。(Grey Angel チェレスタ+オルガンペダルver.)
これもアップできるほど好きな作品です。バックアップもかねてipodにピアノバージョン、チェレスタ+オルガンヴァージョンともに入れてあります。
で、なぜ基本お調子者の私がこれに味をしめて作曲に傾かなかったか、というともちろん先ほどの理由もありますが、あくまでもこれは課題として書けたものであって、ミニマル・ミュージックが書けたからといって他のスタイルの音楽が書けるとは限りませんし、ミニマル・ミュージックをこれ以上書きたいとは思えなかったので・・・
たまたま課題と創作の方向性がマッチした結果の、あくまでも「大学の課題」としてのレベルの作曲だったことはものすごく承知なので、これはこれで良い作品だったけどこれ以上は、ということにしました。
その「たまたま」のエレメントが大きいので作曲をしたとしてもそれ以上に良い曲は書けなかったと思いますし。
なので結果この曲は私の中ではマスターピースとして殿堂入り、ということで・・・
それでも今でも詩が書ければなーとか曲が書けたらなーとか思うことはよくあります(笑)
いろんな表現形態でいろんなことがアウトプットできるのは楽しいでしょうし。
でも詩については一生のうちでもう一度くらい詩でアウトプットしたくなる気持ちになるのではないかな~とか思ってます。根拠は全くないのですが。
気が向いたら今までとは全く違う表現形態を試し冒険できるように心はなるべくオープンにしておきたいとおもいます。
百も千もの自画自賛、おつきあいありがとうございました。
実際にリンクをたどって詩や曲を読んで、聴いていただいた方にはその何重にも感謝いたしたいと思います。
最後に一つだけ自画自賛を・・・
今日の一曲は流 星姫作曲「Grey Angel」とさせていただきます(笑)
お断り:Isle of DeadとGrey Angelはどちらも私の著作物であり、無断転載・無断使用を堅く禁じます。
今年新しく素敵なノートブックが手に入ったのでQuotebookを作り直そうかともくろんでおります。
自分が気に入った名言、迷言、詩、歌詞などの言葉を書き留めておくノート。
基本ずーっととっておくためのものなのですが、結局作る過程でなんか間違えたりして気に入らないことができたり、価値観が変わったりして数年ごとに作り治しています。
写真は新旧Quotebook.。
右が今までのもの。ノートがひもとじになってるのが特徴です。
左が新しく入手したもの。右側に見える紐状のものは使うことでふくらんだり閉じにくくならないようにノートを閉じるためのもの。
メシアンと言えば鳥、ということもあり前のを買ったのですがやっぱり自分自身は蝶に惹かれますので・・・(正確には蛾が好きなんですが)
今自分の持ち物に合計50匹以上蛾がいます。
主にダリのポスターやアクセサリーなどが中心なので部屋に入ってもわかりにくいですが。
Quotebookを作るとき、欠かせない詩が一つありまして。
2001年、私の長い長い精神不調の中で書きました「The Isle of the Dead」(死の島)という詩で・・・はい、自分で書いた詩を自分で気に入ってます(笑)
一応英語版だけですが(昔やった和訳はひどいので英語で勘弁してください(汗))、こちらにアップしてみました。
アップできるくらい気に入ってるのですよ(笑)
タイトルからも想像できるかとは思いますが、アルノルト・ベックリンの一連の絵画「死の島」、ならびにそれらにインスピレーションを受けたセルゲイ・ラフマニノフの交響詩「死の島」を題材としています。
さらに、当時ものすごく感銘を受けたウィリアム・ダンバーの「Lament for the Makers」という詩にもまた「死の舞踏」的な性格、構成、リズムなどに強い影響を受けています。
Lament for the Makers、好きなんですよね。日本語の訳が見つからないんですけど・・・
死からは誰も、どんなことをしても逃れられない、というようなことがまず謡われ、そして歌い手の回りの人が死んでいったことを一人一人語り・・・
そして「(死が)私のみを生かしておくわけがないだろう」的なフレーズがまた心に切実に来て。
Timor Mortis Conturbat Me(死の恐怖が私を悩ませる)というフレーズの繰り返しがだんだんパラノイアチックになっていってまたそれも心ふるわせて、それはそれは私に大きな影と創作心を与えたものです。
英語版(といってもスコットランド語?なのですが)はこちらです。読解難易度はかなり高めです!
このころから結構詩を書くことが多く、心のうちの表現をするのにメインの媒体としていたのですが、つい最近ぱたっ、と詩を書くのをやめてしまって・・・
その一つの要因としては自分の過去に書いた詩を読み返したとき、この「死の島」よりも自分が好きになれた、それよりも優れてると思えた詩が全く一つもなく。
なんとなくぼんやりと挫折感を感じてしまって、あの詩を超えられないんだなー・・・と思ってしまった結果みたいです。
表現形態はいろいろありますが、どうも自然と遠ざけてたエリアもあります。
その中の一つが作曲。マイケルやPなど作曲を精力的にしていた友達が何人かいたので自然に自分が比較してしまうことを恐れてか遠ざけてしまったジャンル、ということらしく・・・
でもメルボルン大学音楽科では課題でちょっとした曲を書いたり、なんということは授業の一環としてありました。
例えばTechniques 3-2という科目(通常3年生の科目ですが、大学制度のいろいろのあれで実際に3年目でやる人もいれば他の学年でやる人もたくさんいます)なんですが、この科目では20世紀で起こった様々な音楽の流派(実験音楽、ジャズ、etc)の事を学び、実際にそのスタイルで曲を書いたりアレンジしたりするという課題がありました。
いろいろ短時間で習うのでそこらの音楽を専門としてる私にとっては伝わっていないことが多かった感じも否めませんが、楽しかったのは実験音楽・偶然の音楽の課題です・・・が!
ミニマル・ミュージックの課題に自分が書いた曲は自分の唯一の作曲作品ながらなかなかの出来で、むしろ一世一代の芸術だと思います(笑)
(いえ、そこまで素晴らしい代物じゃないんですけど自分はこれ以上の音楽はかけないと思ってるので・・・あくまでもパーソナルベスト、ということです)
ミニマル・ミュージックというのは音楽の全てのエレメント(リズム、メロディー、動き、ハーモニー)などを最小限に抑えた音楽のスタイルで、結果20世紀の音楽のなかではかなり聞きやすい部類に入ります。
主にアメリカとヨーロッパでそのスタイルは2つに別れ、アメリカの流派(スティーヴ・ライヒ、テリー・ライリー、ジョン・アダムスなど)ではメカニカルな反復が特徴的で、ヨーロッパの流派(ヘンリク・グレツキ、アルヴォ・ペルトなど、主に非ロシアソヴィエト圏)はスローな動きとスピリチュアルな雰囲気(ソヴィエトは共産主義なので宗教音楽が禁止されていたため、と言われてます)が特徴です。
私の作品、「Grey Angel」(2006)は後者のヨーロッパ流派のスタイルで書かれてます。
ヨーロッパ流派のミニマル・ミュージックはかなり私のツボでして、いまでも愛聴しています。
ちょうど創作活動の方で立ち上げ始めたストーリーのキャラクターを多少イメージしながらプランして。
違う長さの音型(ミニマル・ミュージックは不協和音を避けるので先生のアドバイス通り五音音階で)を3種類ほど用意して、それを反復させながら、1つの音型はベースとして使い、もう二つの音型を決まったパターンによって変化させていく・・・というものなのでメカニズムとしてはものすごくシンプルかつ論理的。しかも聴いてみるとその論理的な部分をあまり感じさせず。
自慢になりますが課題にしては出来が良すぎたのか授業で発表したときちょっとクラスがしん、としました(汗)
後の採点もかなりの高得点。自慢の一曲です♪
ちなみに発表したときはピアノ1台3手(つまり2人演奏)なのですが、実際の理想はチェレスタとオルガンの低音ペダルのアンサンブルでやりたかったです。
楽譜書きソフトにちょうどMIDIアウトプット機能があったので(提出は楽譜でしたが)アップしてみました。(Grey Angel チェレスタ+オルガンペダルver.)
これもアップできるほど好きな作品です。バックアップもかねてipodにピアノバージョン、チェレスタ+オルガンヴァージョンともに入れてあります。
で、なぜ基本お調子者の私がこれに味をしめて作曲に傾かなかったか、というともちろん先ほどの理由もありますが、あくまでもこれは課題として書けたものであって、ミニマル・ミュージックが書けたからといって他のスタイルの音楽が書けるとは限りませんし、ミニマル・ミュージックをこれ以上書きたいとは思えなかったので・・・
たまたま課題と創作の方向性がマッチした結果の、あくまでも「大学の課題」としてのレベルの作曲だったことはものすごく承知なので、これはこれで良い作品だったけどこれ以上は、ということにしました。
その「たまたま」のエレメントが大きいので作曲をしたとしてもそれ以上に良い曲は書けなかったと思いますし。
なので結果この曲は私の中ではマスターピースとして殿堂入り、ということで・・・
それでも今でも詩が書ければなーとか曲が書けたらなーとか思うことはよくあります(笑)
いろんな表現形態でいろんなことがアウトプットできるのは楽しいでしょうし。
でも詩については一生のうちでもう一度くらい詩でアウトプットしたくなる気持ちになるのではないかな~とか思ってます。根拠は全くないのですが。
気が向いたら今までとは全く違う表現形態を試し冒険できるように心はなるべくオープンにしておきたいとおもいます。
百も千もの自画自賛、おつきあいありがとうございました。
実際にリンクをたどって詩や曲を読んで、聴いていただいた方にはその何重にも感謝いたしたいと思います。
最後に一つだけ自画自賛を・・・
今日の一曲は流 星姫作曲「Grey Angel」とさせていただきます(笑)
お断り:Isle of DeadとGrey Angelはどちらも私の著作物であり、無断転載・無断使用を堅く禁じます。
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