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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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オーストラリアの色
一昨日はバレエするにもタイツ放棄するほどの暑さ(最高気温34℃くらいあったかな)だったのですが今日は20℃を下回る肌寒さ。急は急ですがまあこれくらいの温度差は出てくるかなーという感じです。
とはいえ全体的に秋冬の同じ温度の時より明るいですし、寒いときは寒いときでコーヒーが美味しいので苦にはならない程度。

前々回紹介したGrigoryan BrothersのアルバムにMosstroopers Peakという組曲が出てくるのですが、曲調もそうですがタイトルがいかにもオーストラリアの地名だなー(&なんとなくVIC州の地名じゃなさそうだなー)と思って調べたら案の定クイーンズランド州の地名でした。ついでながら曲はWestlake作曲と判明。これも知って納得。
オーストラリアの地名ってイギリスの地名が元ネタの所も多々あるのですが、そういう「英連邦ありがち地名」以外、そして原住民の言葉の地名以外の場所の名前ってなんとなくこうオーストラリアっぽい雰囲気が出てるような気がします。

オーストラリアの作曲家がオーストラリアの大地・自然・人間などの風景を描いた曲も手元に大分増えてきました。日本で聴くと違和感と故郷への愛しさみたいなものを感じる曲ばかりです。
Peter Sculthorpeが始め、Ross EdwardsやNigel Westlakeなどの作曲家がそれぞれ違ったやりかたでこの国の情景を音楽に描いてきて、それが「オーストラリアらしい」ものになってきている、そして世界に徐々に知られるようになってきていることを裏付ける話をきくと本当に嬉しいです。

日本もかなり幅広くバラエティに富む国土ですがオーストラリアも北は赤道近くから南は南極からの風が直撃して、熱帯雨林もあれば砂漠もあり、珊瑚礁も砂浜もあり、低いながら山もありますし、そもそもオーストラリアらしいって何なんだろうということもありますが。
でも例えばGuitar Trekのアルバム「Six Fish」に収録されてるCapricorn Skiesだったり、Ross Edwardsのバイオリン協奏曲「Maninyas」でのくるくる変わる拍子だったり、SculthorpeのSmall Townにあるような欧州クラシック音楽を交えた独特の雰囲気だったり。言葉に表すのは難しいですがどれもが違ってどれもがオーストラリアだなーという感じはものすごくします。

音楽でないとこでは最近万年筆愛好家の間で(オーストラリアが主ですが国外でも)Robert Osterという人が作ってるインクのシリーズがかなり話題になっています。全部でどれくらいの色があるんだろうな、ネットショップだとオーストラリアやアメリカやイギリスでちょこちょこ扱ってるところがあるみたいですが。日本に発送してるとこはあるのかな(一応公式サイトに取り扱いネットショップのリストはあります。ただし公式サイトにはインク自体の情報はあんまりない)

そのOsterさんはオーストラリアの風景や色彩をインスピレーションにしてこのインクを作っているそうで、実際インクのサンプル画像を見るとどこがとは説明しにくいのですが「こりゃオーストラリアの色だ!」とすぐ思いました。
Barossa Grapeのブドウの紫、その名の通りの明るいAustralian Sky Blue、そして割と近いとこにあるTorquayの海の色。

こういうインクのレビューも色々出てるのですがその中でBarossa Grapeのレビューを書いた人がこのインクシリーズとPeter Sculthorpeの音楽を連想させててもう私の思ってることとほぼ一緒でものすごく興奮しました。みんな素敵な色揃いで見てるだけで嬉しいですが、Sculthorpeの音楽が、そしてこのインクの色が国境を越えてオーストラリアのイメージを代表するものになるのはもうわくわくします。

日本は例えばセーラーの四季彩シリーズだったりパイロットの色彩雫だったり(どっちもこちらの愛好家にも有名ですが)、美しくて日本を代表する色があるのは素敵だなーと思ってたのですがオーストラリアにもこの地の様々な風景を表す、ラリアらしく大胆ながら複雑で繊細なニュアンスがある色彩があるんだなーと。

ちなみに私がぶっちぎりで好きなのがFire and Ice。結構人気色で画像検索しても色々でてくるのですがその水色×ほぼ正反対ともいえる赤の光沢がさっき書いたような大胆さと複雑さを兼ねていてものすごく好き、かつものすごくオーストラリアっぽいと思います。

ちょうど今日店頭で買うはずだった別のインクが品切れてたので(これはまあ別の機会に)ついでに初Osterインクを購入してみたいともくろんでいるところ。もちろんFire and Iceで。(今の手持ちのペンでちゃんと全部色が出るかどうかは不明。イマイチだったらFBのコミュで質問してみるか・・・?)
今回購入するのは国内とはいえネットショップなのでインク1瓶だけ買うのもなあ・・・(送料無料はインクだけだと無茶)とは思いつつ初めてなのでとりあえず1つ。あとインク増やしたらペン増えるし。調子にのっちゃいかん。

ということで今後Fire & Iceが届いた時はまた何か書きたいです。音楽もそれ以外でもこれがオーストラリア!とストレートに伝わると思うものはこれからも積極的に出したいです。


今日の一曲: ロス・エドワーズ バイオリン協奏曲 「Maninyas」第1楽章



多分ここのブログで何回も言及してるし今日の一曲としても複数回紹介してるだろうけどそんなことは気にしない。オーストラリアらしい、オーストラリアの風景をよく表している音楽といえば自分にとってはこれなんです。
ただし初めて弾いたオーストラリアの曲はこれでなかったです。でも今まで弾いた・聴いた曲とは違う、他の国の音楽とは違う、オーストラリアの大地と自然のイメージが強く現れた初めての曲でした。

前コンサートの後に作曲家の皆さんと話してたのですが、ヨーロッパにはたとえばシュトラウスのアルプス交響曲だったり山々がそびえる環境なのが伝わってくる曲があるのですが、オーストラリアはなんせ山が少なくてほとんどの場所が平べったいので音楽もそれを濃く反映している。
海は広がるし大地も広がるし空も広がるし、とにかく全てが果てしなく広がっている感があります。
そして圧倒的に晴れ前提の曲が多い。なので空も青いし海も青いのです。

この曲は西洋の楽器を使ってるという以外でヨーロッパの影響を不思議と感じないような。
打楽器が強め&若干特殊だったり、メロディーらしいメロディーが少ないこと、拍子がつねに変わること(これはどっちかというと原住民方面の影響と思ってるんですが、そもそも3連ベースが多いイギリスの音楽と偶然相性がよかったのかも)。
何をもってしてオーストラリアっぽいのか、他の地域の音楽じゃないのか。これも今後色々と分かってくるのかな。

リンクしてはみたけど未だにこの曲の録音が増えないな-。増えろ!と念じてはいるんですが。
伝統的なバイオリン協奏曲とはまた違う面白さがある曲なんだけど国内でもなかなか弾かれない・・・私もユースオケで(ピアノパート)やって以来だし。増えろー弾かれろー聴きにいきたいよー

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