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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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Trigger周りでちょっと考えを巡らせたり
今日やっと前のエントリーの歌曲3曲を初見で弾きました。リスト編曲なので菩提樹と水の上~は難しかったのでまずはドッペルゲンガーから初めてみようと思います。
あと水の上~は映画バトルロワイヤルで使われてたのですね。自分が見つけてしまった魔物との関連は不明ですが何かさりげなく尋常ないものがあるような音楽なのか、何かいそうな感じなのかも。

昨日行った博物館では昆虫のセクション結構人気だったのですが蜘蛛の生体展示が前来たときと比べて増えてて個人的にはほくほくでした。ふさふさタランチュラ可愛い。子供だと気持ち悪がりながらも傍まで見に行くのですがさすがに大人で水槽に顔近づけてたのは私くらいだったかも。まあオーストラリアはヘビもそうですが蜘蛛も危険なヤツが多いし・・・という理由もありますが。

今日は蜘蛛に関して「クモ恐怖症には性ホルモンが関わってる可能性が?」という感じの記事がTwitterでABC Newsから流れてきたのですが内容は面白いし私は平気とはいえ、「#arachnophobia(クモ恐怖症)」のタグを付けてサムネイルが本物の蜘蛛が動いてるgif動画は配慮がなさすぎだろう。しかも数時間後に別の記事で全く同じ事やってるし。

インターネットの世界(特に英語圏)ではTrigger Warningというものがあります。
ここでTriggerというのは例えばトラウマ体験などに関して昔の記憶が思い出されるきっかけになるものだったり、見たり聴いたりetc.することで精神状態に著しい悪影響を与えかねない内容のもの、という風に理解していますが合ってるかな。
Trigger Warningは例えばリンク先の記事に対して「こういう内容を扱ってるからTriggerになるかもしれない人は気をつけてねorアクセスしない方が良いよ」みたいな警告をキーワードで表したもの。

例えばメンタルヘルス団体のfacebook投稿で記事を紹介するときにTrigger Warningを良く見ます。
摂食障害団体だったらリンク先の記事にダイエットの話だったり過度なダイエット・拒食を促すような雑誌の表紙の写真とかが載ってたらTrigger Warning: Diet, pro-ano contentみたいなことが書いてあったり。
他にも性暴力や家庭内暴力についての内容のキーワードも多いかな。
セクシュアルマイノリティ団体の投稿だと差別・暴力関係のキーワード見た覚えが。
私みたいにそういうTriggerに該当するわけではない人でも「面白そうな内容だけどちょっとしんどいからやめといておこうorもちょっと調子良い日に置いておこう」みたいな調整の助けにはなってます。

そもそもTrigger Warningが一般的なニュースサイトとかよりも特定団体での投稿に多いのはそういう団体のアカウントをフォローしてる母集団が摂食障害の患者さんだったり元患者さんだったり、家族や関連職業の人が一般的な母集団より多いため、Triggerに該当する人の割合も多く。
さらにもちろんそういう団体に関わってる人はそのTriggerの影響の深刻さ、大切さを良く知ってるってのもあり。

字数制限が厳しいTwittterだと難しいけどfacebookとかではよく見るTrigger Warning、こういう配慮はほんと大事だと思います。もちょっと広く知られて&議論されていいと思うなあ。
(似たような話でいうとWHOの自殺に関する報道ガイドラインももっと一般に知られて&メディアに徹底されていただきたいのですが)
あとTrigger Warningについてはもちろん過剰に配慮を求めてはいけないとは思うのですが、最近Triggeredという言葉が本来の意味より軽い意味でネットスラング的に使われてて(そういう配慮をおちょくってそういう方向に行ってるんじゃないかな)、Triggerという存在が軽視されてる感もあり。そういうのも混同せず考慮していただきたい。

で、最初の話に戻ってどうして前述恐怖症タグ+gifがいけないかというとまず一般に蜘蛛を恐怖とは行かなくても不快に思う人口の多さ、それに加えて#arachnophobiaというタグを検索に使うであろう人間の性質(おそらく蜘蛛が怖い・嫌いな人が多い)を考える実際の蜘蛛の写真にとどまらずgif動画を使っちゃうのはあまりにも配慮がなさすぎでは、と思ったわけです。
実際どっちかの記事の中でarachnophobiaを専門家と一緒に克服する試みが進んでる話も出てきて、そんなばーっと軽率に写真見せていいものではないって分かってる風なのに。
メンタルヘルスとかでの比較的ピンポイントのTriggerよりも分かりやすいと思うんだけど。なんか残念。

蜘蛛好き(蛾と同じくでかいのが可愛い)としてはなんか余計なことして人々の蜘蛛嫌いを煽らないでいただきたいと本当に思うのです。あとはこの件に限らず全体的に余計なことはしてくれるなと。以上です。


今日の一曲: ウィリアム・ウォルトン 「ヨハネスブルグ祝祭序曲」



最近ちょっと創作の方が色々(執筆そのものに限らず)進んで色々日常でも考えが創作につながるようになってきたので(前述のクモ恐怖症に性ホルモンが~というのもその一つ)創作でイメージサントラに使ってる曲を一つ。

今書いてるストーリーは架空の町を中心に全てが回るようになってて、この「街」をイメージさせる曲をいくつか選んで詳細とかビジュアルとかを詰めていったりしてます。
夕方に朱に染まる様子を思わせる曲だったり、街の特定の場所を思わせる曲だったり。その中でもこの「ヨハネスブルグ祝祭序曲」は街の全体的な雰囲気や天気、あと大まかな人口のイメージなんかにも役立ってます。

ウォルトンは基本的に都会というか人が住んでるとこの楽曲が有名で(Spitfireにしてもorb & sceptreにしても)、ノスタルジーが特徴のイギリス音楽の中ではちょっと前向きなテイストもあり。祝祭序曲なので人々が生き生きとしててbustlingな光景がうまいことマッチしてるような。

でもジャンル問わずこの街はイギリス音楽と相性がいいような。ブリテンとかビートルズとかも街風景サントラに入ってたり、あとイギリスの流れを受け継いでる+前向きさでオーストラリアの音楽も相性がいい。というか一部はどうしても身近なメルボルンを参照にするからオーストラリア音楽は噛んで当たり前。
あとは軽めでカラフルなフランス音楽、そして風景が見える音楽でおなじみface to ace(といってもバラード多し)なんかもイメージ曲として使ってます。

視覚的にはっきり空間認識して詳細まで景色とか考えるのは苦手ではあるのですが音楽がその助けになってくれてありがたいです。
ということでまた曲自体の話はほとんどせずだったのでリンク録音だけ置いて逃げることにします(汗)


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