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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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今年もカウントダウン!
オケの仕事が入ってきましたよ!
6月に一つ、そしてどうしても弾きたいと思ってた9月のショスタコも確定です。
詳細はまたリハーサルが始まったりなんだりしたときに。9月のコンサートはなんとHamer Hallでなのでリアルでも、というかこっちでもがんがん宣伝しないと。

さて毎年恒例、豪ABC Classic FMのカウントダウンの季節になったようです。
その前に世界の裏側、イギリスのClassic FMのカウントダウンについて少し。
向こうでのカウントダウンはちょっと前にやってたのですが、2017年の結果はこんな感じでした。

1位~5位の揚げひばり、ラフマニノフピアノ協奏曲第2番、ヴォーン=ウィリアムズのタリス幻想曲、エニグマ変奏曲、そしてベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」が前回から順位が変わってないとか、ベートーヴェンとかモーツァルトを押さえて上位にヴォーン=ウィリアムズ他イギリスの作曲家ががんがんランクインしてくるのとか、色々ありますがとにかく何より揚げひばり強すぎ!私はタリス幻想曲とか他にもヴォーン=ウィリアムズでもっと好きな曲があるのですがとにかく毎年ひばりが当たり前のように揚がるのがすごい。勝てる気がしない。
(でも300位まであるんだから同じイギリスで現在超活躍中のアデスも一曲ぐらい入ってほしかったー)

さて南半球に戻ってきてABC Classic FMのカウントダウン。
今年は「Love~Music of Passion and Heartbreak~」がテーマ。明日の真夜中まで曲のノミネート(何曲でもいいみたい)を受け付けていて、その中から選ばれた曲のリストから5月12日から21日まで投票、そして6月10日と11日にカウントダウン放送です(この週末はうちの州は連休なので12日の月曜日にハイライトの放送もあるらしい)。

採用されるかわかりませんがとりあえず5曲ほど貢献してきました。
まずは多くのメシアンファンにとって「愛」の究極といえばこれ!と思われ・・・てるかどうかわかりませんが「トゥーランガリラ交響曲」。同じメシアンの愛の音楽で「ハラウィ」とか誰か入れてくれ!という思いも込めて。
個人的に一番好きなロマンステーマの作品としてラヴェルの「マ・メール・ロワ」。第4楽章が美女と野獣、そして第5楽章が目覚める姫であんまりロマンス的な要素は注目されにくいものの外しちゃいけない曲だと思います。
あとは恋愛に限らない「愛」代表としてWestlakeの「Compassion」(入るといいな)、passionもheartbreakもぴったりなグラナドスの「Goyescas」、そしてheartbreak部分がかなり多めのシューベルトの「冬の旅」。

まだ投票が始まるのは先ですがどうやって投票しようかということも結構考えたりしてます。好きな曲に純粋に愛の一票を入れるはもちろんですが、100位ちょい下にあるような曲の応援だったり、上の中・下くらいにあるであろう曲のブーストだったり、できればそこらへんもちょちょっと。逆にどの曲が自分の応援は要らないだろうとか(イゾルデさんは他に任せようと思ってます)。
あと単純に曲調がロマンチックな曲よりも曲の元の内容がテーマに合う曲が上位に押し上がって欲しいとは思ってます。はたしてそうなるかは難しいかと思いますが。

ということでまた投票が始まったら&カウントダウン後にまた状況などこちらで書きたいと思います。今は自分が入れた5曲がメインのリストに入ってくれることを願うだけ。

そしてカウントダウンではないですがまたイギリスに戻って、夏の毎日毎日音楽の祭典、BBC Promsのプログラムが発表されたようです。
こないだざっとみたらヴォーン=ウィリアムス9番と惑星というイギリス変則プログラム、チェコあたりの反骨愛国精神100%!みたいなプログラムもありましたし、マーラー未完成+シューベルト未完成、ショスタコ11番とブリテンのRussian Funeral(どっちも同じメロディーを使ってる)の組み合わせなんかもあったり、すでに工夫が楽しすぎる。
あと合唱入り・歌付きの大規模曲を(ミュージカル)どっかんどっかんやってるのもすごい。こっちでそんなに大盤振る舞いの音楽フェスティバルがあったらいいのになー。
去年も一昨年もPromsでは新しく曲に出会ってすごい好きになってる(ただし録音がない曲もある)ので今年もまたいい音楽の出会いに恵まれるといいな。期間限定の後から視聴、なるべく多く聞きたいです。


今日の一曲: エンリケ・グラナドス 組曲「ゴイェスカス」から「エピローグ」



ゴイェスカス、弾きたいなーと思いながら弾いてみると案外音楽的に合わなくて・・・みたいなことがあって、でもイマイチ諦めきれずにいるピアノ弾きがここにいます。今冬もちょっとトライしてみるかなー。

クラシック音楽でもやっぱりスペインは情熱の国で。ただスペインの音楽物語というとカルメンを筆頭にスペインでなく他の国(主にフランス)の作曲家により書かれた曲が多く、なのでネイティブなスペインの愛と情熱がカウントダウンのリストにものるといいなーと思って今回ノミネートしました。

ネタバレという自覚はありますがゴイェスカスは悲劇の愛の物語。男女の間に燃え上がる愛、そして運命に引き裂かれる愛。組曲には6曲入ってるのですが主人公の2人が一緒にいる楽章でもあらゆるところに愛の儚さというかいずれ失われる予兆みたいな感覚がずっと漂っているのが特徴的であり、多分そこが自分がこの組曲に惹かれる一番の要因かな。

その中でも最終楽章である「エピローグ」は男性主人公が決闘で死んだあと一人で踊る女性主人公の元に彼の霊が現れて共に踊り、朝が訪れると消えてしまうという場面。あたかも消えていたような情熱が途中で踊りがデュエットになってふわーっと盛り上がるのも好きですし最後にギターの開放弦の音を残して消えてしまうのも好きですし。むしろ踊りたいけどやっぱり弾きたい。

これとは別にグラナドスのオペラで「ゴイェスカス」もあるみたいだしググると出てくる動画のバレエもそっちの音楽を使ってるのかな?ピアノ版でバレエやったら面白そうなんだけど見つかってないだけか。
とりあえず私と同じくらい手が小さいらしいアリシア・デ・ラローチャの録音をリンク。とりあえず手が小さいからという言い訳はできなさそうです。

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