忍者ブログ
~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

万年筆三昧!
やったー買い物が揃ったぞー!ということでさっそく。

いきなりインクサンプル買ったR(+前ボトルでかったうちの一つ)Robert Osterインクの明るい青の比較をどうぞ。

薄い方からTorquay、Australian Blue Sky、Blue Water Ice、そしてBondi Blue。
これを見て即座に思ったのが「ヤバい、どうしよう全部好きかも」でした。
全部違って全部良い。どの青も素敵だし実際にペンに入れて使いたい。
これはTWSBIのDiamond miniの1.1 mmスタブに入れた試し書きなのですが普通の細い字幅でも綺麗に色がでます。ただ薄いほうがスタブで映える印象。
多分全部常時入れて使うのは無理ですがいずれどれもボトルで揃えたいです。とりあえずお試しとしてボトル買いしたBondi Blueをスタブに入れました。

ちなみにここで使ってるのは同じく買ったトモエリバー紙のノート。紙薄っ!ただ書き心地もいいし何よりインクのsheen(上のインクだとTorquay以外の3色に赤い光が)がものすごい出る。写真でもちょっと写ってる。今後またいいsheenの写真撮ってアップしたいです。
先ほど書いたとおり紙が薄いので96ページとかのノートでもかさばらない。インク抜けはしないけど透けたりする。

 
この2色もRobert Oster、Caffe CremaとEvergreenです。うちのラミー(サファリの透明)はどうもインク色が淡くでるのですがこれだけ鮮やかな明るい緑だと発色を失わずに色の濃淡が楽しめていいコンビ。
Caffe Cremaの比較対象は今回もコーヒーでなくチャイです。ゴールド系だけど暖かみがあるブラウン。濃淡も細字幅でも良い感じで出ます。写真の万年筆(パイロットMetropolitan)にこないだ入れてた同じRobert OsterのCherry Blossomと似た絶妙さがある。写真の2色もそうですがCaffe Cremaは他のインクとの色の相性もいいようで大変ありがたい。


(さっき書いた透け、見えるかな?)
そしてこちらが誕生日に買ったパイロットのエラボー(英名Falcon)の細軟。
前々から欲しかった一本です。日本語のとめ、はね、はらいなどを書くのに特化した万年筆だそうで。英語圏だと先が開くようにflexして使う人もいますがうちの子はflex厳禁で繊細なタッチを楽しむことにしました。
ちなみにエラボーは樹脂版を友人が持ってるのですがこれは金属製の。樹脂のよりサイズが大きめ(でコンバーターも大きいサイズ)。あと金属製は金属なので今の季節すっごい冷たい!さっきのMetropolitanも、あとTWSBIのミニのグリップも冷たいです)
インクはパイロットの色彩雫の「月夜」でこんどボトルで買って続投予定。美しいブルーブラックでものすごく気に入ってます。ただ他の色でも使ってみたいこの万年筆。

ということで万年筆も10本(こんど集合写真とらにゃ)。次に買うのは日本に行ったときの予定。Cherry Blossomインクに合うペンも欲しいしなあ・・・
それまでにもしかしたらインクのボトルが数色増えるかも。というか多分増える。主にRobert Oster。

今facebookの万年筆コミュで7月の毎日お題に合わせて手書きチャレンジ、みたいのやってるので乗っかってみました。こっちには乗せないですがfacebookの該当スレ+instagram(サイドバーにもリンクしておこう)でアップします。1日は好きな本の最初の1行(オリバー・サックスの「幻覚」)、2日はnursery rhyme(せっかくラテ色のインクがあるんでmuffin manを選びました)、そして3日はSF(萩尾望都「マージナル」から自分で英語にして)。明日はソネットなのですが「えっソネット形式の詩なんかそんなに知らない」と思って好きな詩人を調べたら良く知ってる詩がソネット形式で新しい発見。ちなみに後の方で「日本の作家」というお題もあるのであんまり日本の作品を使い果たさないようにしたいところ。一応昨日と今日でざーっとネタ探ししたけどまだ見当もつかない日があるのでがんばる。


今日の一曲: ベンジャミン・ブリテン 「戦争レクイエム」より「Sanctus」



さっきのお題のやつで改めて実感したのですが詩とか文学作品とかは歌曲由来(またはそこからもう一段跳んだ先)で知ってるのが圧倒的多数ですね。音楽やってなきゃ文学辺り疎かったのだろうか、考えるとちと心配です。
その中でも特に歌曲にはまるきっかけになったブリテンとかクラム辺りには本当感謝感謝です。

明日の手書きのお題、ソネットで書く予定なのはWilfred Owenの「A New Heaven(To-On Active Service)」です。Wilfred Owenはブリテンの戦争レクイエムで知った詩人なのですが戦争レクイエムのいくつかもこの詩も調べてみたらソネット形式だったパターン。ちなみにソネットは14行の詩(どうやら英語に限らない様子)で特定の韻踏みパターンになってます。なのでちゃんと自分の目で見ればよかった(面倒よりも確信が持てなかったのが大きい)。

前に戦争レクイエムの各楽章を紹介した時も書いてますがこの曲はラテン語のレクイエム+Wilfred Owenの戦争の詩を組み合わせていて、どちらも基本暗いのが多い中この楽章はSanctusという伝統的に明るいパートと暗いと言うよりは「虚無」的な性質の対照。
Owenの詩は戦争の残酷さを叫ぶというよりは皮肉も交えながら淡々と訴える感じ。イギリス人のイメージに合ってるかな。レクイエムに入ってる詩もみんな好きですが「A New Heaven」も入れてほしかったなあ。(これも前何回か書いてる)

ブリテンの音楽もSanctusで大げさと言えるほど盛り上がったりソプラノソロが歌う部分で暖かみを出してからの一変してAfter the Lightningがすごい。オケのパートは最小限で主に歌、というか歌の言葉が主役のセットアップ。ブリテンの音楽って派手なとこでもぎちぎちに詰め込まなくて常にスペースがあるのがその透明感の秘密かな。でも間にスペースがあっても重いときはものすごい重いし(このレクイエムの後ろの方とか)、時間と空間の作り方がすごい。

ところでクラシック音楽の外の世界でのWilfred Owenの知名度ってどんなもんなんだろうなあ・・・知名度が低いのか高いのか、はたまた音楽によくある傾向で母国イギリスで良く知られてるけど世界的にはマイナーなのか。オーストラリアではANZAC100周年なんかでちょっとそこら時代の作曲家や詩とかが取り上げられる機会が一時的に増えましたが・・・さてどんなんだろう。

ちなみに今月のお題に「オペラ」も入ってるのでそれもブリテン選ぶつもりです。ピーター・グライムズの中のピーター・ピアーズ特化のアリア。そのときはまた今日の一曲で紹介出来ると良いな。ブリテン好きっす。ブリテンの音楽もそうですし詩のチョイスも。
ということで今回のリンクもピーター・ピアーズが歌ってるやつ(ただタイトルが日本語だった・・・前後に分かれてる「聖なるかな」です)。

拍手[0回]

PR
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Comment:
Pass:
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック