忍者ブログ
~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

タコ祭り引き続き
あとは本番だけ、となりました。

Zelman Memorial Symphony Orchestraコンサート
2017年9月17日(日)午後2時開演
Hamer Hall
指揮:Mark Shiell
合唱指揮:Nicholas Cowall
ゲスト・コンサートマスター:Wilma Smith
プログラム:
Harry Sdraulig オーケストラのための「Crossway」(世界初演)
Elena Kats-Chernin フルート協奏曲「Night and Now」(フルート:Sally Walker)
ドミトリ・ショスタコーヴィチ 交響曲第13番「バビ・ヤール」(バス・バリトン:Adrian Tamburini)

火曜日は風邪気味+その他+蓄積した疲労でかなり調子が悪いリハーサルでしたが頭ではしっかり分かってる!と自信を持つようにしています。
本番の朝のサウンドチェック(ゲネプロ)は音響とかに加えてDVD撮影関連にも比重が大きくなると思われるのでそんなたくさんはチェレスタパートらへんのリハーサルもできないかな。でもそれはそれでちょっと楽しみというかどんな感じか興味があったり。

ほんと今日夕方休むまで2週間くらいは何も入ってない半日がなかったり、一日休みもそこそこなかったり。今年はオーストラリアでインフルエンザ流行が酷かったのをうまくかわしてからのこのタイミングで風邪というのは完全に疲れですね。(あとこないだの合唱とのリハーサルに行く途中でふたもしないで盛大に咳してた人とすれ違ったのも一つの関連要素かと)
風邪も一日未満でうまく食い止めたのですが鼻の中と気管にaftereffectが残ってひりひり&重い。

そんな状態だったのですが火曜日のリハーサルで休憩中にバリトンソリストの方がチェレスタパートが気になって遊びで弾きにきてくれたり。気さくだし興味を持ってくれて嬉しいなあ。それにタコは14番も好きと話しててそれになにより舞い上がったり。あの声で14番のDelvigとか聴けたらそりゃー幸せなので誰かやってください(チェレスタもパートあるので弾きたいけどこの際聴衆でも良い)。

毎回チェレスタを弾く度に思うのですが(量的に)ちょろっと弾くだけでみんなに覚えてもらえて声かけてもらえて、というのは決して人嫌いではないしオケで人といるのが好きだけどなかなか人には声かけられない身としては大変コミュニケーション効率が良くて助かります。
聞いてもらえたり興味を持ってもらえたり頼りにしてもらえたり、我ながら不思議な立場にいるものだと思いますがそういうオケピアノ・チェレスタのポジションがものすごく好き。

ショスタコ・・・もっと弾きたいなあ。5番もピアノ・チェレスタでは弾いてないし(チェロでは弾きましたしあのパートはものすごくよかった)、前述14番も本当に好きで弾きたいし、15番でも13番に似たような目立ち方だし。晩年のショスタコが、という話をするときは大体ソナタとかカルテットの話をすることが多いのですがちょっと違った平面のそこらオケ曲ももっと近くに感じたい。

前も書いたかもですが好きな曲は録音も生でも聞きたいしスコアも読みたいし実際に弾きたいし歌うパートがあったら歌いたいし振り付けがあるかどうかに関わらずリズムが踊りに向いてたら踊りたいしバレエ作品があったりしたら見たいし。なるべく色んな角度から攻めたい、もとい知りたい&楽しみたい。
特にショスタコの作品はそういう作品が多いです。コンサートで聴いたことあるのも5,7,9,10、11くらいかな?1番は弾いたけど聴いてないはず。最後の3つも今回13番弾く以外はほんと機会が無で。

今回のコンサートは弾く方にも歌う方にも聴く方にも本当に貴重な機会ですし、プラスその元になった歴史的惨事やそこから現在のオーストラリアに繋がるリンクもあって本当にお得というか特別なコンサートになる予定。私達は何より合唱とソリストと力を合わせて音楽を届けるのが一番の役目。しっかり調子整えてがんばらないとですね。

そういえば今回オケピアノ・チェレスタ奏者としては超がつくほど珍しく「コンサートの一番最初の音」から「コンサートの2番目に最後の音」まで弾くという手広いパートを担当してることに気づきました。ただもちろんその分間の休みの量もすごいですけどね(笑)
聴衆がみんなチェレスタの音(と最後の鐘の音)を耳に印象に残して帰ってくれるといいな。そこが今回の一番の目標です。

コンサート前にもう一回更新できるかどうか?できない場合は本番の向こう側で。


今日の一曲: ドミトリ・ショスタコーヴィチ 交響曲第13番「バビ・ヤール」 第1楽章「バビ・ヤール」



いつもの万年筆コミュの一日一筆(最近はかなり書き&撮り溜めてる)とは別にインスタで宣伝とまではいかないのですがコンサートのお知らせやってました。この交響曲の各楽章の歌詞(詩:Yevgeny Yevteshenko)を一部ちょっとした工夫も加えて書き出してコンサートの日時とかも書いたり。

個人的には第4楽章の「ロシアでは恐怖が死に絶えつつある」のインパクトが絶大なのですが(ロシア語歌詞も英語アルファベットで手書きしたおかげでそこだけ歌えるようになりました)、やっぱりこの交響曲を代表する楽章は第1楽章なので一番最後にとっておきました。これ書き終わったら作成予定です。

バビ・ヤールの虐殺そのものを直接的に扱う詩でどこをとっても強烈なメッセージになるような歌詞なのですが書き出すのは(wikipe参照)「ここへやってくるのか?」からの部分。臨場感がすごい歌詞、不安なチェレスタのソロ、オケの扉をたたき壊す音からのAll Hell Breaks Looseなクライマックスがもうこんな音楽が存在し得るのか耳を疑うくらいに強烈で。

なんかこの楽章に関してはオケのここを聴け!みたいなところがないなあ。全体としてオケを聴いて欲しいし、合唱とオケも一続きだし合唱とソロも一続きみたいなところがあって。でもあえて言うならバスクラとかコントラファゴットとか下で支えてる楽器の力持ちなところを聴いて欲しいかな。この二つの低音木管は低音であることは共通してますが楽器の音としてはかなり違う印象なのでそこんとこもっと多くの人に知ってもらいたい。

リンクしたのはこないだ14番を同じシリーズで購入した録音(それが関係有るかはまあおいといて)。私が最初に14番をBordersで注文した頃から比べるとラスト3つ交響曲の録音もかなり増えましたね。これに続く感じでコンサートでの演奏も増えないかなあ。

拍手[0回]

PR
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Comment:
Pass:
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック