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長かったオケのコンサートの期間が無事終わりました。
Zelman Memorial Symphony Orchestraコンサート
2017年9月17日(日)午後2時開演
Hamer Hall
指揮:Mark Shiell
合唱指揮:Nicholas Cowall
ゲスト・コンサートマスター:Wilma Smith
プログラム:
Harry Sdraulig オーケストラのための「Crossway」(世界初演)
Elena Kats-Chernin フルート協奏曲「Night and Now」(フルート:Sally Walker)
(休憩)
メモリアルセレモニー(後述)
ドミトリ・ショスタコーヴィチ 交響曲第13番「バビ・ヤール」(バス・バリトン:Adrian Tamburini)
朝からリハーサルに行く途中に腹を壊すなどのアクシデントもありましたが無事到着&回復しました。(あと本番前に隣の隣でやってるNGV北斎展見るつもりでしたがさすがに日曜日は混んでたー明日行けるかな)
Hamer Hallは何年ぶりだろう、少なくとも改装前になるので色々新鮮でした。なんか自分にとっては「ひみつきち」なんですよね。わくわくするし心地よい場所。これから戻ってくることはあるのかどうか。(あとArts Centre各施設は裏舞台ツアーなんかもあるのですがHamer Hallもあったっけ)
いつものリハーサル場所からHamer Hallだとものすごい音響に差があったりそういうとこで戸惑うことも多々あったのですが(ミクロレベルでいうと私もパートのキューを書き換えたりしてました)、本番ではびっくりするくらいの仕上がりに。
音響に慣れたってのもあると思うのですが上記メモリアルセレモニーも一役買ってるんじゃないかと思われ。
メモリアルセレモニーというのは今回弾いたショスタコの交響曲の題材となったバビ・ヤールの虐殺に対してのものでした。
今回のこのコンサートにその虐殺の数少ない生存者(オーストラリアに住んでるそう)が来ていることへのacknowledgement、その事件の経緯についての話、それから第1楽章の歌詞にもなっているYevgeny Yevteshenkoの詩「バビ・ヤール」の朗読、そして死者を弔うユダヤ教の祈り「カディッシュ」をラヴェルが音楽にしたものの演奏という流れでした。
伝統的にカディッシュの詠唱(でいいのかな)の時は起立するそうで起立して聴いたのですがものすごいパワフルでしたね。曲は知ってるのですがバイオリン版、フルート版、ソプラノ版しか聴いたことがなくて今回はバス版だったのですが、音域・調・声質の関係でものすごいヘブライ風味が強くてintenseで。多分これでオケと合唱と一つになったんじゃないのかな、と思ってます。
自分の演奏の方はというとCrosswayでなぜか一オクターブ低く始めようとしたり最後のチェレスタのソロもうちょっと音量だせたかもしれなかったことなどありましたがだいたい良かったです。でもショスタコがもう終わりだということがちょっと信じられないくらいで。合唱とのリハーサルが2回しかなかったってのも大きいのかな。ちょっと寂しいしもっとショスタコ弾きたいです。
そして今回ピアノとチェレスタのパートが弾けたという貴重な機会だけでなく人間が移動して伝え影響する人生と文化の縁の交差点(「Crossway」ですね)に居ることができたのが不思議で。自分の人生の中でも無二の経験だと思います。
次オケで弾けるのはいつかなーと思いつつとりあえず次は日本の旅の準備。こっちも色々内容たっぷりになりそうなので楽しみです。詳細はまたおいおい。
今日の一曲: ラヴェル 「2つのヘブライ歌曲」より第1曲「カディッシュ」
ラヴェルといえばスペインへの音楽的コネが印象強くてこの2つの歌曲以外でユダヤ方面の影響は見られないこともあって前々からこの曲ってユダヤ文化の人達にはどうなんだろう?と思ってたのですが今回のコンサートで演奏というよりはユダヤ教の「祈り」という形でそのコミュニティの人によって演奏されてなんかほっとしました。
ラヴェルはこの「弔いの祈り」にどういうシチュエーションで出会ったのか、とにかく特別に響いたものだったのかなあ。
特にバイオリン版とフルート版は楽器の性質なのかラヴェル風味がユダヤ風味よりずっと強くて。今回聴いてほんとこれは「歌曲」が本来正解なんだなとしみじみ。もちろん器楽版もいいですけどね(といいながらピアノ独奏版をIMSLPで探すピアニストがここに)。
そのラヴェル風味 vs ユダヤ風味のバランスを決めるのは多分ハーモニーの色彩(強いとラヴェル風味)だったりメロディーのいわゆるコブシ的な部分(強いとユダヤ風味)だったり歌詞のヘブライ語の発音だったり(強いとユダヤ風味)するんじゃないかなーと思ってます。エキゾチックなメロディーもいいけどやっぱり贔屓したくなるのがシンプルな伴奏の中に現れる繊細な色彩。なので器楽版も声楽版も合わせて楽しみたいですね。
色々アレンジはありますが今ピアノ独奏版を見つけたIMSLPだとテノール+弦楽四重奏だったりチェロ版なんかもある様子。チェロはユダヤ音楽とほんと相性がいいですね、ブロッホなんかもその組み合わせで作品を残してますし。コンサートでやる人いないかな。
とりあえず男性が歌ってるバージョンがAmazonに一つしか録音なかったのでそれをリンク。ラヴェルの歌曲、少しは知ってるのは多いけどよく知ってるのは少ないなあ・・・(汗)
メモリアルセレモニー(後述)
ドミトリ・ショスタコーヴィチ 交響曲第13番「バビ・ヤール」(バス・バリトン:Adrian Tamburini)
朝からリハーサルに行く途中に腹を壊すなどのアクシデントもありましたが無事到着&回復しました。(あと本番前に隣の隣でやってるNGV北斎展見るつもりでしたがさすがに日曜日は混んでたー明日行けるかな)
Hamer Hallは何年ぶりだろう、少なくとも改装前になるので色々新鮮でした。なんか自分にとっては「ひみつきち」なんですよね。わくわくするし心地よい場所。これから戻ってくることはあるのかどうか。(あとArts Centre各施設は裏舞台ツアーなんかもあるのですがHamer Hallもあったっけ)
いつものリハーサル場所からHamer Hallだとものすごい音響に差があったりそういうとこで戸惑うことも多々あったのですが(ミクロレベルでいうと私もパートのキューを書き換えたりしてました)、本番ではびっくりするくらいの仕上がりに。
音響に慣れたってのもあると思うのですが上記メモリアルセレモニーも一役買ってるんじゃないかと思われ。
メモリアルセレモニーというのは今回弾いたショスタコの交響曲の題材となったバビ・ヤールの虐殺に対してのものでした。
今回のこのコンサートにその虐殺の数少ない生存者(オーストラリアに住んでるそう)が来ていることへのacknowledgement、その事件の経緯についての話、それから第1楽章の歌詞にもなっているYevgeny Yevteshenkoの詩「バビ・ヤール」の朗読、そして死者を弔うユダヤ教の祈り「カディッシュ」をラヴェルが音楽にしたものの演奏という流れでした。
伝統的にカディッシュの詠唱(でいいのかな)の時は起立するそうで起立して聴いたのですがものすごいパワフルでしたね。曲は知ってるのですがバイオリン版、フルート版、ソプラノ版しか聴いたことがなくて今回はバス版だったのですが、音域・調・声質の関係でものすごいヘブライ風味が強くてintenseで。多分これでオケと合唱と一つになったんじゃないのかな、と思ってます。
自分の演奏の方はというとCrosswayでなぜか一オクターブ低く始めようとしたり最後のチェレスタのソロもうちょっと音量だせたかもしれなかったことなどありましたがだいたい良かったです。でもショスタコがもう終わりだということがちょっと信じられないくらいで。合唱とのリハーサルが2回しかなかったってのも大きいのかな。ちょっと寂しいしもっとショスタコ弾きたいです。
そして今回ピアノとチェレスタのパートが弾けたという貴重な機会だけでなく人間が移動して伝え影響する人生と文化の縁の交差点(「Crossway」ですね)に居ることができたのが不思議で。自分の人生の中でも無二の経験だと思います。
次オケで弾けるのはいつかなーと思いつつとりあえず次は日本の旅の準備。こっちも色々内容たっぷりになりそうなので楽しみです。詳細はまたおいおい。
今日の一曲: ラヴェル 「2つのヘブライ歌曲」より第1曲「カディッシュ」
ラヴェルといえばスペインへの音楽的コネが印象強くてこの2つの歌曲以外でユダヤ方面の影響は見られないこともあって前々からこの曲ってユダヤ文化の人達にはどうなんだろう?と思ってたのですが今回のコンサートで演奏というよりはユダヤ教の「祈り」という形でそのコミュニティの人によって演奏されてなんかほっとしました。
ラヴェルはこの「弔いの祈り」にどういうシチュエーションで出会ったのか、とにかく特別に響いたものだったのかなあ。
特にバイオリン版とフルート版は楽器の性質なのかラヴェル風味がユダヤ風味よりずっと強くて。今回聴いてほんとこれは「歌曲」が本来正解なんだなとしみじみ。もちろん器楽版もいいですけどね(といいながらピアノ独奏版をIMSLPで探すピアニストがここに)。
そのラヴェル風味 vs ユダヤ風味のバランスを決めるのは多分ハーモニーの色彩(強いとラヴェル風味)だったりメロディーのいわゆるコブシ的な部分(強いとユダヤ風味)だったり歌詞のヘブライ語の発音だったり(強いとユダヤ風味)するんじゃないかなーと思ってます。エキゾチックなメロディーもいいけどやっぱり贔屓したくなるのがシンプルな伴奏の中に現れる繊細な色彩。なので器楽版も声楽版も合わせて楽しみたいですね。
色々アレンジはありますが今ピアノ独奏版を見つけたIMSLPだとテノール+弦楽四重奏だったりチェロ版なんかもある様子。チェロはユダヤ音楽とほんと相性がいいですね、ブロッホなんかもその組み合わせで作品を残してますし。コンサートでやる人いないかな。
とりあえず男性が歌ってるバージョンがAmazonに一つしか録音なかったのでそれをリンク。ラヴェルの歌曲、少しは知ってるのは多いけどよく知ってるのは少ないなあ・・・(汗)
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