忍者ブログ
~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

無事完了
今年も弾いてきました&無事終わりました。

St. Mark's in Spotswoodでのコンサート(ソロ+伴奏)やってきましたー。
弾く前にちょっとしゃべらなきゃいけなかったり(&それで噛んだり)、ピアノがかなり小さかったりなんだりしましたがまあまあ弾けました。シューベルトの「水の上で歌う」とメシアンの前奏曲第8番「風の反映」、そして伴奏はモーツァルトのフルートとオケのためのアンダンテ。
とりあえずシューベルトがそこそこ焦らないテンポで弾けたのはやっとのことでブレイクスルーかも。何があってもとりあえず一つ一つ音を弾くことを今後でもできたらいいなあ・・・というよりはメシアンでももちょっとできたらよかったな。勢いでいける曲ではあるんだけどちょっと雑だった。
ただペダルを踏んで足が震えるのが一番困る。普段から人前で演奏してないからなあ。でも今回は前の日にお隣さんに聴いてもらったりしてそれが良い方に効いてはいたんですが。色々維持が難しくなってきてるかも。

去年書いたか分からないのですが今回弾いた教会は結構建物が新しくて施設もきれいでスペースも結構あるのですが複数団体でシェアして利用しているらしく。
その一つの団体がAustralian Zotung Churchという団体で、なんでもミャンマーの多数ある少数民族Zotungの人々のキリスト教教会の集まりだそうで。今回歌と踊りを若い人たち数人で(伝統衣装で)披露したのですが最初ベトナムでもないしタイとも違うしなんか歌詞ファイルに見たことない文字が書いてあるしなんだろうと思ってたらそういうことらしかったです。

メルボルンには中国系、韓国系など地域によってキリスト教の教会でも特定民族に特化してるのがあるのも面白いですね。それでも学校に居た頃住んでた方(&親友がコンサート弾く教会がある方)だとほとんど白人ですし。
あ、あと地域色といえばこのSt. Mark's Spotswoodはコンサートの運営とかにしても若い人がアクティブで面白い。教会の集まりっていうとかなり年配の人が多いイメージがあるので。

ということで何はともあれ今年もなんとかおつとめ(?)を済ませました。
嬉しいお言葉もたくさん頂きなによりメシアンを(あんな雑な演奏だったのに)気に入ってくれたという人達もいて大変ありがたい。それが主目的なので(笑)ストックが続く限りはちょこちょこメシアン出していきたいなあ。ピアノが小さかったりして音量が頭打ちになったりして難しいのは承知なんですが。

それで昨日はシティの向こう側で5時開演だったので終わったら早々に会場を後にしてシティでご飯食べて家に帰って(それでも9時とかだった)自分で混ぜたジントニック(ジンがおそらく多かった)で潰れるほど酔いながらめでたくポケモンのウルトラムーンをプレイし始めて。
今日もちょっと仕事があった以外はピアノも休みでじっくり遊んでました。たまにはゆっくりしないと。
明日からは前弾いてたレパートリーさらったりしながら新しいレパートリーにとりかかる予定。
そちらの話もまた。あとウルトラの話もまた。


今日の一曲: クロード・ドビュッシー 「シランクス」



自分が弾いてないけどコンサートで演奏された曲を紹介。このコンサートを主催してる大学の友人のフルート吹きがトリで弾いた無伴奏の曲です。

ピアノとかオルガンとかハープとか以外の曲で無伴奏の曲を書くとなると大体音楽に厚みを持たせるためにどうするか、という課題が出てくると思われます。弦楽器は同時に4つ音を弾くことができますが管楽器だと特殊奏法無しでは基本一度に1つしか音が出せない。
しかもフルートという楽器は音域の下限がピアノでいう真ん中のド周りくらいなので全体的に音が高くなるのでそういう意味でも厚みが出しにくい楽器。しかも音質もふかふかというかairyで。

でも神話とか絵画とかだと横笛無伴奏はよくあるんですよね。なんというかちょっとロマンというか。鳥が鳴くのを単旋律と考えればさえずりに相当するとも言えるかなあ。でもそれでもほとんどの場合背景に人の声とか他の鳥とか何やらの環境音がある想定である場合が多いと思うのです。
オケだとラヴェルのダフニスとクロエのソロなんかフルートの独擅場みたいな感じではありますがそれでもオケがさりげなくしっかり支えてますしね。

ということでこのフルート一本でコンサートという静寂の中でこういう曲を弾くのって勇気がいるなあと思います。大きい演奏場所だとあの音一つでホールを満たさなきゃならないし、色々難しそう。でもこんなにじっくりフルートの音色の一番繊細なところまで聴けるのはかなり贅沢とも言えるかも?

リンクしたのはメル響との共演で生でモーツァルトの協奏曲を聴いたことがあるEmmanuel Pahudの演奏。あの人すごいですね。出てくる音一つ一つがものすごく自然というか何かユーモアのあるスピリットが宿ってるしっかりした音で。ようつべで前述のダフクロのソロとか聴いてみたらびっくりしました。これなんですけどね。時空を超えてこの人のために書かれてる?みたいな錯覚までしそう。

拍手[0回]

PR
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Comment:
Pass:
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック