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行ってきましたーが2件ほど。
まずは火曜日にラストリハーサル行って来た今週土曜日のコンサート。
お知らせも一回貼ります。
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まずは火曜日にラストリハーサル行って来た今週土曜日のコンサート。
お知らせも一回貼ります。
Zelman Symphony Orchestra 「French Connections」
指揮者:Rick Prakhoff
ガブリエル・フォーレ 「ペレアスとメリザンド」前奏曲
クロード・ドビュッシー 「サラバンド」(ラヴェル編曲)
モーリス・ラヴェル ピアノ協奏曲ト長調(ピアノ:Caroline Almonte)
(休憩)
クロード・ドビュッシー 牧神の午後の前奏曲
イーゴリ・ストラヴィンスキー 「火の鳥」組曲(1945年版)
いやあまだまだ危なっかしいです、正直。これだけ曲があってラヴェルのコンチェルトと火の鳥が揃って難しいので(他は分からないのですが)火の鳥は時間が毎回足りない気がしてたのですが最後まできてもリハーサル不足な感がひしひし。最後のリハーサルはちょっと長めになったしサウンドチェックも長めになるそうなんだけどみんな大丈夫かな。私は主にそのみんなに関してのひやひやでアドレナリンが困ったことになりそう。
そして昨日はThe Australian Balletの「Murphy」に行ってきました。ちょっと帰りにトラムで大変だったので一部感想が飛んでるかもしれませんが今頭の中にある分でなんとか。
オーストラリアの振り付け家Graeme Murphyの偉業と作品にスポットライトを当てた公演でいくつかの作品&一部映像があるなかで休憩後の後半が「火の鳥」でした。
Graeme Murphyの振り付けはモダン寄りが基本みたいですが、使う音楽も結構現代寄り。特に今回でいうとThe Silver RoseでのCarl Vine、そしてEllipseでのGraeme Koehne、そしてAir and Oher Invisible Forcesでの尺八奏者Riley Leeなどオーストラリアの作曲家・演奏家の起用が目立ってちょっと嬉しいですね。オーストラリアの大地から生まれる「ラリアならでは」みたいな要素がダブルで楽しめる幸せ。音楽も踊りも弾けるような自由で生き生きしたエネルギーが共通してるのかな、という印象でした。
今回の公演で「シェヘラザード」をやるのでどの楽章かなと思ってたらリムスキー=コルサコフじゃなくてラヴェルの歌曲の方でした。しかも生で歌い手が舞台上に、と思ったら歌手の方も振り付けに一部加わるという不思議な演出。この曲踊るのか、と始まる前はよくわからなかったのですが見てものすごく納得。振り付けもそうですし女性と女性の二人で踊るのとかコスチュームとか全体的にこの歌曲の雰囲気をうまく表現していろんな色彩を引き出して、あとクリムトとのコネクションも確かにあって。
踊りだけに限らない振り付けというのはシェヘラザードだけでなく「Grand」でもいっぱい使われてましたね。グランドピアノが演奏されながら動いたり、ピアノ型の囲みが開いたり閉じたり、作品終わりのお辞儀の後にエピローグがあったり。それを「小道具・大道具芸」と言い切ってしまうにはちょっと勿体ない世界感と「act(舞台)」の感じ方がありました。最後の「音楽を振り付ける」ナンバーもその派生というか関連があるような。
あと「Grand」はヒナステラのピアノ音楽に自分が知ってる以上の命を与えててすごいよかったです。ヒナステラのピアノ音楽はピアノで弾くだけよりもっと活きる形があるはずだなーとはうすうす思ってたのですが踊りってフォーマットいいですね。
そしてユーモアも舞台には(それがバレエであっても)パワフルな要素ということを実感。笑えるバレエ、たまにみたくなるかも。
そして「火の鳥」(ちなみにうちらが弾くのと同じ1945年版の組曲でした)。
火の鳥も小道具を交えた振り付けだったり、お姫様と王子のパ・ドゥ・ドゥでの火の鳥の絡みだったり新鮮な要素が色々。あと魔王=冬 vs 火の鳥=春の構図で最後に魔王がちょっと顔を見せたのは確かに納得できるコンセプト(ただそこでかたんと音がして出てきたのでちょっと笑っちゃいましたよみんな。魔王はユキヒョウの姿だったのでしっぽもたまに音出て大変そうですた)。
最初から最後まで楽しい公演でした。モダン系統のバレエも観たいですが何よりオーストラリアの音楽がバレエになってる作品はもっともっと見たいですね。海外でもちょこちょこそういう作品があるのは耳に入ってはきますがまずオーストラリアでやらないと。今後もそういう機会があったら積極的に観に行こうと思います。
今日の一曲: イーゴリ・ストラヴィンスキー 「火の鳥」組曲(1945年版)より「子守歌」と「フィナーレ(終曲)」
フィギュアスケートなどもあって多分日本ではフィナーレがダントツに有名だと思いますがその前の子守歌も素晴らしい曲なんですよ。もうとにかくこんなにファゴットが美しいメロディー吹いてるの貴重すぎる!ストラヴィンスキーでファゴットといえば後に書かれた「春の祭典」の冒頭のソロが有名ですがこの子守歌の哀愁と神秘さのある美しさはまた別のクラス。
そしてソロといえばフィナーレの最初のホルンのソロもかなりの見せ所ですね。
見せ所なんですがその下で背景を弾いてる弦楽器の動きにも注目。録音・演奏にもよるのですがさーっと突然春の風が渡ってくところがあってそれもたまらなく愛おしい。
ちなみにフィナーレを通して繰り返されるこのメロディー、実はカバレフスキーのピアノのための前奏曲op.39の13番にも使われてます。この前奏曲集はロシア回りの民族音楽を使ってるそうなので元ネタはそういうことなのかも。確かにピアノでだったら片手で手を動かすことなく弾けるシンプルなメロディーはロシア民謡辺りによくある感じ。
リンク先はこれ一枚でストラヴィンスキーの三大バレエが作曲家のバトンで聞けちゃうというアルバム。ちょっと古い録音ではあるけれど一度は聞いておきたい録音ですね。
いやあまだまだ危なっかしいです、正直。これだけ曲があってラヴェルのコンチェルトと火の鳥が揃って難しいので(他は分からないのですが)火の鳥は時間が毎回足りない気がしてたのですが最後まできてもリハーサル不足な感がひしひし。最後のリハーサルはちょっと長めになったしサウンドチェックも長めになるそうなんだけどみんな大丈夫かな。私は主にそのみんなに関してのひやひやでアドレナリンが困ったことになりそう。
そして昨日はThe Australian Balletの「Murphy」に行ってきました。ちょっと帰りにトラムで大変だったので一部感想が飛んでるかもしれませんが今頭の中にある分でなんとか。
オーストラリアの振り付け家Graeme Murphyの偉業と作品にスポットライトを当てた公演でいくつかの作品&一部映像があるなかで休憩後の後半が「火の鳥」でした。
Graeme Murphyの振り付けはモダン寄りが基本みたいですが、使う音楽も結構現代寄り。特に今回でいうとThe Silver RoseでのCarl Vine、そしてEllipseでのGraeme Koehne、そしてAir and Oher Invisible Forcesでの尺八奏者Riley Leeなどオーストラリアの作曲家・演奏家の起用が目立ってちょっと嬉しいですね。オーストラリアの大地から生まれる「ラリアならでは」みたいな要素がダブルで楽しめる幸せ。音楽も踊りも弾けるような自由で生き生きしたエネルギーが共通してるのかな、という印象でした。
今回の公演で「シェヘラザード」をやるのでどの楽章かなと思ってたらリムスキー=コルサコフじゃなくてラヴェルの歌曲の方でした。しかも生で歌い手が舞台上に、と思ったら歌手の方も振り付けに一部加わるという不思議な演出。この曲踊るのか、と始まる前はよくわからなかったのですが見てものすごく納得。振り付けもそうですし女性と女性の二人で踊るのとかコスチュームとか全体的にこの歌曲の雰囲気をうまく表現していろんな色彩を引き出して、あとクリムトとのコネクションも確かにあって。
踊りだけに限らない振り付けというのはシェヘラザードだけでなく「Grand」でもいっぱい使われてましたね。グランドピアノが演奏されながら動いたり、ピアノ型の囲みが開いたり閉じたり、作品終わりのお辞儀の後にエピローグがあったり。それを「小道具・大道具芸」と言い切ってしまうにはちょっと勿体ない世界感と「act(舞台)」の感じ方がありました。最後の「音楽を振り付ける」ナンバーもその派生というか関連があるような。
あと「Grand」はヒナステラのピアノ音楽に自分が知ってる以上の命を与えててすごいよかったです。ヒナステラのピアノ音楽はピアノで弾くだけよりもっと活きる形があるはずだなーとはうすうす思ってたのですが踊りってフォーマットいいですね。
そしてユーモアも舞台には(それがバレエであっても)パワフルな要素ということを実感。笑えるバレエ、たまにみたくなるかも。
そして「火の鳥」(ちなみにうちらが弾くのと同じ1945年版の組曲でした)。
火の鳥も小道具を交えた振り付けだったり、お姫様と王子のパ・ドゥ・ドゥでの火の鳥の絡みだったり新鮮な要素が色々。あと魔王=冬 vs 火の鳥=春の構図で最後に魔王がちょっと顔を見せたのは確かに納得できるコンセプト(ただそこでかたんと音がして出てきたのでちょっと笑っちゃいましたよみんな。魔王はユキヒョウの姿だったのでしっぽもたまに音出て大変そうですた)。
最初から最後まで楽しい公演でした。モダン系統のバレエも観たいですが何よりオーストラリアの音楽がバレエになってる作品はもっともっと見たいですね。海外でもちょこちょこそういう作品があるのは耳に入ってはきますがまずオーストラリアでやらないと。今後もそういう機会があったら積極的に観に行こうと思います。
今日の一曲: イーゴリ・ストラヴィンスキー 「火の鳥」組曲(1945年版)より「子守歌」と「フィナーレ(終曲)」
フィギュアスケートなどもあって多分日本ではフィナーレがダントツに有名だと思いますがその前の子守歌も素晴らしい曲なんですよ。もうとにかくこんなにファゴットが美しいメロディー吹いてるの貴重すぎる!ストラヴィンスキーでファゴットといえば後に書かれた「春の祭典」の冒頭のソロが有名ですがこの子守歌の哀愁と神秘さのある美しさはまた別のクラス。
そしてソロといえばフィナーレの最初のホルンのソロもかなりの見せ所ですね。
見せ所なんですがその下で背景を弾いてる弦楽器の動きにも注目。録音・演奏にもよるのですがさーっと突然春の風が渡ってくところがあってそれもたまらなく愛おしい。
ちなみにフィナーレを通して繰り返されるこのメロディー、実はカバレフスキーのピアノのための前奏曲op.39の13番にも使われてます。この前奏曲集はロシア回りの民族音楽を使ってるそうなので元ネタはそういうことなのかも。確かにピアノでだったら片手で手を動かすことなく弾けるシンプルなメロディーはロシア民謡辺りによくある感じ。
リンク先はこれ一枚でストラヴィンスキーの三大バレエが作曲家のバトンで聞けちゃうというアルバム。ちょっと古い録音ではあるけれど一度は聞いておきたい録音ですね。