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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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今年もカウントダウン
来たー!頼んだ毛糸が届いたぞー!
・・・ということに今一番盛り上がってるのですがそれはまた今度に置いておいて。

来たー!今年も豪ABC Classic FMのカウントダウン!
今年のテーマは「Dance」。バレエだったりそれ以外の諸々だったりとにかくステップを踏みたくなる、心躍る曲のトップ100を投票で決める祭典。
今年も一般ノミネートされた曲から投票対象が決まり、今こちらで投票中。一人10曲まで票が入れられます。

いやあ面白いリストですね。普段はぶいぶい言わせてるマーラーとかが曲数的に鳴りをひそめ気味だったり、あとオーストラリアで強めのイギリス勢が優勢とも言えない情勢。
先ほどのリンク先にラジオパーソナリティや関係が深い音楽家などのチョイスが出てますがストラヴィンスキーが強いのにちょっとにやりとします。きっとオケ勢はストラヴィンスキーに入れる人多いだろうな。どこまで票を伸ばせるかどうか。

ちなみに私がノミネートしたのはこの5曲。(限度はなかったのですがすでに揃いつつあったので補足する感じで入れました)
・オリヴィエ・メシアン トゥーランガリラ交響曲
・モーリス・ラヴェル ラ・ヴァルス
・ヨハン・シュトラウス2世 皇帝円舞曲
・ヴォーン=ウィリアムズ ヨブ(仮面劇)
・ベーラ・バルトーク 舞踏組曲

結局メシアンが入らなくて(というかメシアンが1曲も入らなかった・・・前述パーソナリティのチョイスで時の終わりのための四重奏曲を挙げてた人がいたのが唯一の抵抗です)他は無事投票対象曲になってました。

そして投票したのはこちらの10曲。
・セルゲイ・ラフマニノフ 交響的舞曲
・モーリス・ラヴェル ダフニスとクロエ
・モーリス・ラヴェル クープランの墓
・ヴォーン=ウィリアムズ ヨブ(仮面劇)
・ヨハン・シュトラウス2世 皇帝円舞曲
・イーゴリ・ストラヴィンスキー 火の鳥
・イーゴリ・ストラヴィンスキー 春の祭典
・ロス・エドワーズ バイオリン協奏曲第1番「Maninyas」
・セルゲイ・プロコフィエフ ロミオとジュリエット
・リヒャルト・シュトラウス サロメ

なんというかオケ周り中堅どころ手堅く!みたいな感じになりました。サロメは七つのヴェールだけですがあとヨブ以外は弾いたことのある曲。あと自分で踊ってみたい曲ですね、どれも。ということで弾く&踊るどっちの視点からも納得がいくチョイス。

まずラフマニノフは自分にとっての「踊り」ベストに限りなく近い作品です。今弾いてるのもありますが是非100位までに入ってもっと知られて欲しい。同じくダフクロも100位に入って欲しいですお願いします的な思いで入れました。サー・アンドリュー・デイヴィスも次点としてあげてたしなんとかランクインしないかなあ。

ストラヴィンスキー2曲は完全に上位狙いのブーストです。なるべく上に入って欲しい。ちなみに枠が10曲なのでさすがにペトルーシュカまで入れる余裕はなかった。
プロコフィエフのロミジュリもオケ勢・バレエ勢どっちもから支持があると思われるので100位には入るだろうとは思うのですが一応保険・・・というわけでなく純粋にバレエとして好きなので外せない。

サロメはどうなんだろうなあ、どんな位置にくるのか予想も付かない。でも見てたら入れたくなったので一票。同じシュトラウスでも別族のヨハン2世はたーくさんリストされてたのでなるべくいいやつが上に来て欲しいのでノミネートもした皇帝円舞曲を。つまらない曲もたくさんあるからなああの作曲家は。

オーストラリアの曲も結構入ってましたね。Kats-Cherninのバレエ作品やHindsonのテクノとかもある中今回推したのはロス・エドワーズ。もうリズムがたまらんのですよ。弾くにも好きだし踊りで見たいし常に変化するリズムにオーストラリアを代表してほしくて。

クープランの墓は入ったらどのバージョンが流れるんだろうな。自分で弾いたのがピアノだし他がオケだからピアノ版を想像してるのだけど。入るかどうかは微妙なとこかな。
そしてヴォーン=ウィリアムズはそもそもヴォーン=ウィリアムズが好きなのと珍しくイギリスでバレエに近い作品なのとヴォーン=ウィリアムズの作品としても踊り作品としてもなかなか独特なところにあるので入れてみました。言及もあるか(=例えば200位までのリストに入るか)どうか怪しいけどちょっと楽しみにしておきます。

さてカウントダウン結果発表&放送は6月9日~11日(女王誕生日の連休中)。また結果に盛り上がりなり抗議(?)なりエントリーを立てて語りたいと思ってます。楽しみ。


今日の一曲: レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ 「ヨブ(仮面劇)」より「序曲」



ヴォーン=ウィリアムズの作品はイギリス文化圏ではかなり親しみがありますがヨブに関してはかなりマイナーな扱いかも。
そもそも色々変わってる作品ではあります。珍しくバレエ作品かとおもったらバレエはいやだから「仮面劇」とか題が付いてるしそもそも音楽に感じる踊りのスタイルがいわゆるこの時代(20世紀前半)のバレエとは離れてるし他のヴォーン=ウィリアムズの作品の雰囲気と違って独特なところもあり新約でなく旧約聖書のまたトリッキーな「ヨブ記」を題材にしたり。
もう一つ言わせてもらうとそんなトリッキーな曲をオーストラリア中のユースオケが集まるコンサートのプログラムにひっさげてきたクイーンズランドユースオケも相当でっせ(2001年の話)。

音楽に感じる踊りのスタイル、というのを掘り下げるといわゆるそのクラシックバレエとかモダンバレエの動きじゃなくてたとえばルネッサンス時代あたりの足を上げたり飛んだりしないようなフォーメーションとか「仕草」みたいな動きに近い気がするんですよね。
実際各楽章の題に出てくる踊りもGalliardとかMinuetとかPavaneとか古い踊りの名前がいっぱい。曲調はそんなでないんですがいわゆる新古典派的な要素もあり。

でも面白い曲なんですよね。いわゆる「お決まりのヴォーン=ウィリアムズのあの牧歌的で美しい弦楽器のソロ」もありますし、中期の交響曲にあるダークさや吹奏楽作品にも通じるようなかっこよいセクションもありますし(ヨブの夢のとこが一番オススメ)。それから「印象派」的な面も強くてその雰囲気と色彩にひたすら浸るのもいいです。そこに関しちゃこの最初の楽章なんかいい雰囲気してると思うんですよね。やっぱイギリス&ヴォーン=ウィリアムズはこうでなくちゃ(個人の感想です)。

検索したら我らが(=メル響の)サー・アンドリュー・デイヴィスの指揮のがあったのでリンク。カップリング曲のウォルトンの「Belshazzar's Feast」もわりとこちらでは聞く・聴くことある曲ですね。


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