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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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無事向こう側に。
弾いてきましたーということでざっと色々。

Stonnington Symphony Orchestra
Sunday Series 1
Malvern Town Hall
6月3日 14:30開演
指揮者:Fabian Russell
アントニン・ドヴォルザーク 序曲「謝肉祭」
レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ オーボエと弦楽合奏のための協奏曲(オーボエ:Thomas Hutchinson)
セルゲイ・ラフマニノフ 交響的舞曲
そしてこちらも(ソロの方)。
FOGA (Firbank Old Grammarians' Association) Centenary Concert
Patricia Turner Centre,for Creative Arts, Firbank Grammar School
6月1日 19:30開演

まずはソロの方から。メシアンの前奏曲第6番「苦悩の鐘と別れの涙」でした。なんか比較的楽なメシアンとはいえこんなに緊張しない演奏は初めてだったかも。ちょっと途中でなんか照れなのかなんなのかテンポのブレーキ緩めたりしたんですがもっとのびのび、というか一つ一つをエンジョイして引き延ばして弾けたらよかったかなー。

今回私が一番年上の卒業生でしたが最近の卒業生も声楽の子が圧倒的でした。でも6人いてジャンルがlyric、dramatic、ミュージカル、ジャズなどほぼ全員違うのが面白い。少数派の器楽でも去年卒業したばかりというバイオリンの子の安定した感じのある天才さは圧巻。いろんな人材が育ってるんだなー。

そして今回自分にとって一番のハイライトはなんと私の他にもメシアンをやった子がいたこと。しかも歌で。(ちなみにもう一つの曲もIain GrandageのThe Rabbitsからだったので現代音楽全般強そう)すごく上手かったです。正確さとしっかりしてる感が(自分の弾く直前ですが)聴いててすごく気持ち良かった。やっぱ上手い人のメシアンはいいですね。自分もメシアンお届けに貢献できてよかった。

今回はいわゆるOG会のイベントで割と昔の卒業生も多かったのですが私の時代から教えてる音楽の先生によると最近の学生の両親勢は芸術方面にあまり関心がないらしく音楽セクション発信でもっと「しっかりした」レパートリーの音楽を演奏するイベントを増やしていきたいとのことで。私も演奏できるのなら&お手伝いできるならお力貸します的なことを話しておきました。

そしてオケのコンサート。
お客さんが入る&照明も増えるとはいえ演奏場所の寒さは学校でもホールでも鬼門でした。
前半は結局舞台裏にいてバレエの動きなどして体温めたりもしましたが特にステージに上がってからの待ちが多いオケのコンサートは大変ですね。あっちこっちで温度が変わって楽器の音程に影響する奏者もいますし。

ラフマニノフ、全体としてはところどころズレが生じるもののいい演奏でした。私はなんか(この曲弾くの2回目ながら)コンサート前からなにか不安のような気持ちが振り払えずそれも影響したのかちょこちょこ変なミスしてましたが。
とにかく本番において頼れる指揮者さんはいいですね。リハーサルとは違う環境においてしっかり分かりやすく振って示してくれるような気がしたのですよ。休みが多いので本番とはいえ指揮を見て学ぶことあるなーとか色々考えてました。

何より今回の指揮者さんと久しぶりに一緒にオケのお仕事できて嬉しかったですし曲が大好きなのもあって終わるのがほんとに惜しかったです。最近はシドニーで指揮することも多いらしいので次聴衆として指揮するのを見れるのも結構先になるかなあ。

そして昨日はコンサート後はちょいとだけ残ったのですが夜に友人2人と飲みの約束があったのでお酒はそれまでおあずけでした。というか三軒はしごして遅くまで遊んでたし一軒目で4杯くらいカクテルorウィスキー飲んだのでコンサート会場で飲まなくて正解。(二日酔いはなかったですがさすがに胃に来ました)

メルボルンは面白い飲み場所が多いですが今年行ったThe EverleighとかMadame Brussels、そして昨日行った1806みたいにこだわりのお酒が飲めて雰囲気も良いところはやっぱり知っておくといいですね。1806はカクテルの歴史を追うメニューになってるのですが(なので選ぶの迷うと探しにくい側面もあり)バー自体の雰囲気だったり環境音のレベルもちょうどいい。
色々終わったあとで色々思うこともありのときにこういう素敵な場所で美味しいお酒を色々飲めるのは本当によかったですし色々面白い話もできて。いろんないいことだらけの日曜日でした。

ということで今日はゆるめに過ごして明日からピアノも再開・・・したいけどレパートリー広げるのも含めいろいろじっくり考えたり探したりしたいところ。演奏機会が増えるかも?ということも考えなきゃですし飲みながらこないだハンマークラヴィーア弾いた友人とそういうスピリチュアルな探索ができるような曲を見つけたいという話をしたのでそちら方面も。


今日の一曲: セルゲイ・ラフマニノフ 交響的舞曲 第3楽章



今後なんどでも弾きたいし弾くのもいいけどやっぱりバレエでも見てみたい。
第2楽章だとワルツだし振り付けというか各箇所に合うステップがイメージしやすいんだけど第3楽章は世の振り付け師の皆さんほんとどうしてるの!?と思うほどの複雑なテンポ変化と拍子の変化とリズム。
ずっと休みなんで近くの木管奏者さんのパート譜みたり指揮者さんのバトンを見たりするけどスコアがないと全部は把握しきれないんですよね。特に後半。

ラフマニノフはピアノに限らずどのジャンルの音楽書いても上手いなと思うのですが「やっぱりラフマニノフはピアノ出身だな」と思うのは特にこの第3楽章において急激な・イレギュラーなテンポの変化だったりものすごいディテールをオケの80人とかそれくらいが即座に同じように再現してくれると思ってこんな難しいこと書いてるとこかなーと今回のリハーサルで思いました。一人でも結構トリッキーなものを80人で一斉にやるとなるとほんとに難しい。特に本番でぽろぽろ落ちてしまってる奏者もいましたし。

そういう複雑さはアマチュアオケにはチャレンジものですがそれでも弾ける機会がすでに2回もあって嬉しいです。もちろんこれが最後じゃないといいなあ。小さいパートではあるけれど何度でも弾きたい、一番好きなラフマニノフの作品です。

リンク先はベルリンフィル演奏、ラトル指揮で合唱付き「鐘」と収録の録音。「鐘」もまた弾きたいなあ。合唱有りとなるとやっぱりコミュニティオケではハードルが上がるけど。でもコミュニティオケだけでなく全体的に演奏頻度は結構少ない作品なので聴く機会もまたくるよう願ってます。


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