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お久しぶりですー。
考えてることがほぼ仕事+寒い+編み物だったのであまり書く事がなく、せっかくコンサートにも行ったのにそのあと数日ブログのサーバがエラーだったようで更新出来ず。
ということでやっとの書き込みです。
実は6月のコンサート行きはこないだのメル響・今回感想書く友達のコンサート・明日のPlexusトリオのコンサートとあったのですがPlexusのコンサートが奏者体調不良のため延期になってしまいました。あのトリオは前紹介したように今活躍してる作曲家の作品を世に出すのがメイン活動なのでちょっとシステムが特殊で、演奏のまあまあ短い期間前に作曲家からできあがった楽譜をもらってから短期集中でリハーサルなのでその間にこういうアクシデントが起こると通常のトリオよりダメージが大きいのです。延期先の日にちがちょっと都合微妙な時期ですができたら行きたいなあ。
さて先週金曜日のコンサート。友人Tristanが以前Play Onのシリーズで一緒にトリオをやった二人とデュオやトリオで演奏する3つのコンサートからなるシリーズの最初のでした。
プログラムはこんな感じ。
Soiree on the Hill
St. Stephen's Anglican Church
ピアノ:Tristan Lee チェロ:Blair Harris
フェリックス・メンデルスゾーン 協奏的変奏曲
ロベルト・シューマン 「小さな子供と大きな子供のための12の連弾曲集」より「夕べの歌」
フランツ・リスト 「巡礼の年」第2年:イタリアより「物思いに沈む人」
フランツ・リスト 「悲しみのゴンドラ」
ヨハネス・ブラームス チェロソナタ第1番
(アンコール:エイトル・ヴィラ=ロボス 「黒鳥の歌」)
結構近いようで、でもかなり違って、それでも似た精神がある4人のロマン派作曲家。1時間くらいの演奏でしたがぎゅっと詰まったプログラムでした。しかも冬の寒さによくあう曲(というのは弾く側でないから気楽に言えることなのですが)。
ちょっと聴いてから時間がたってるので個々の曲に感想は割愛。
今回のリストの2曲の選曲がものすごかったですね。渋いー暗いー。特に悲しみのゴンドラはほとんど聞かない曲だけどもっと頻繁に聞きたい曲(ただ存在感が独特なので時は選びそう)。
「物思いに沈む人」は今回唯一のピアノソロ曲でしたが(ゴンドラは作曲家による編曲版、シューマンもなんか編曲版だったらしいです)、彼が弾くならこないだの「婚礼」(同じく第2年)よりこっちの方がいいなーと思っちゃいました。音楽の深さの引き出し方というか、さすが。
今回のチェロ奏者は前述通り前も演奏を聴きましたが楽器が新しくなってました。なんでも大変に高い&良い楽器を貸与契約で弾かせてもらっているんだとか。ちょっとアタックがソフトというかスムーズでそれでちょっとピアノの音に負けちゃってるようにも聞こえましたが甘めで繊細ないい音でした。もちろん弾く方のパワーがあってしっかりしてるのもあり。第3楽章よかったなあ。ピアノとチェロが一つの「脳」として動いてるような一つの芯の通ったアンサンブルでした。
そしてアンコールはまさかの地球の裏側からのヴィラ=ロボス。アンコールはメインのプログラムと同じラインか対照的か、というのが王道の選びかたらしいですが対照的にもほどがある(笑)でももちろん演奏もよかったですし出会えてよかった曲。
さて感想を短めに済ませた?はずなのでちょっとお知らせチラ見せ。
Zelman Symphony Orchestraの9月と12月の頭のコンサートで弾くことになりました。
12月のプログラムはまた改めて近くなったらお知らせしますが(それくらいわくわくする!)、9月はマルティヌーのオーボエ協奏曲でのピアノパートです。
マルティヌーは普通にピアニストやってるとまず出会わない作曲家なのですが(決してピアノ作品が少ないとかいうわけではないのですが・・・)ひょんとした縁があって大学1年生の時にフルート、バイオリン、ピアノのためのマドリガル・ソナタを弾いた経験があり。それ以来もう14年ぶりですよ。しかも今回やるオーボエ協奏曲のスコアのプレビューみたらいの一番からなんか妙なパート(?)をピアノが弾いててこりゃーいかんということで近々パートのコピーを送ってもらう予定です。14年ぶりの作曲家なんてそうそうないですしそこそこ好きだったのでものすごく楽しみです。
ピアノのソロの方もレパートリーが変わってちょっと力抜きめで進めてますが手持ち曲をじわじわ増やしたりカバー範囲も広げていきたいです。そういうこともあって今日の一曲はこんなチョイスで。
今日の一曲: フランツ・リスト 「巡礼の年」第2年:イタリアより「物思いに沈む人」
リストも自分で弾く分にはだいぶ長いこと触れてないのですがTristanの演奏を聴いたりするので聴く機会は多く。最近この「巡礼の年」あたりを耳にするようになってからもしかしたら遠くない未来自分も弾くことになるかもなあ、と思ってたのが最近だんだん現実味を帯びてます。
たぶんまずは「鳥」つながりで「2つの伝説」に目を向けることになるとは思いますが「巡礼の年」あたりも可能性大。何かと宗教風味がある音楽が好きなんだよなあ、リストだけでなくメシアンもスクリャービンも。
「巡礼の年」、大学時代だと第1年の「オーベルマンの谷」とか「泉のほとりで」だったり第2年のソネット方面とかを弾く人がちらほらいて、第2年の「ダンテ・ソナタ」を弾くって友達におののいたりだったのですが第3年にもなるとプロの録音も見つかる数が少なくなってくる。ここ2日くらいSpotifyで仕事しながら聞いてたのですが晩年感の濃さと暗さと難解さにものすごく惹かれてます。頭で理解するのに没頭できる曲が好きなのですがこれはこのままだと第3年の沼の深い方に飛び込んでしまいそう。大丈夫か。
ただ普通に聞く分には第2年がちょうどいいというか音楽的にfulfillingな印象があります。リストの一番いいとこ純粋にくれてる感じ。この「物思いに沈む人」だと第3年に来る闇みたいのの前兆がありながらまだロマン派的な安心があり(よくわからない表現、というか第3年を何回か聞いてしまったからこういう表現になるのか)。ラフマニノフのピアノソナタ第1番だったりブラームスのいろいろな作品だったりこういう感じで己の内面に入っていく曲は好きです。
リストの作品は先ほど書いたとおりしばらく弾いてないので手元に楽譜があんまりなく、とりあえず今(ほんとに今です)IMSLPで楽譜を見てみようと思います。昔よりはオクターブも無理なく弾けるぽいし今でなくてもそのうちチャレンジしたいです。またチャレンジしたらこちらで報告することになるかな(笑)
リンク先はSpotifyでお世話になって旅行の友に購入も考えてる全曲録音。まずはそれぞれの曲単品からかなー。曲集としてなんかバランスがおかしかったり色々テーマが壮大だったりしておなかいっぱいになるので。でもその分長くゆっくり楽しめる。
考えてることがほぼ仕事+寒い+編み物だったのであまり書く事がなく、せっかくコンサートにも行ったのにそのあと数日ブログのサーバがエラーだったようで更新出来ず。
ということでやっとの書き込みです。
実は6月のコンサート行きはこないだのメル響・今回感想書く友達のコンサート・明日のPlexusトリオのコンサートとあったのですがPlexusのコンサートが奏者体調不良のため延期になってしまいました。あのトリオは前紹介したように今活躍してる作曲家の作品を世に出すのがメイン活動なのでちょっとシステムが特殊で、演奏のまあまあ短い期間前に作曲家からできあがった楽譜をもらってから短期集中でリハーサルなのでその間にこういうアクシデントが起こると通常のトリオよりダメージが大きいのです。延期先の日にちがちょっと都合微妙な時期ですができたら行きたいなあ。
さて先週金曜日のコンサート。友人Tristanが以前Play Onのシリーズで一緒にトリオをやった二人とデュオやトリオで演奏する3つのコンサートからなるシリーズの最初のでした。
プログラムはこんな感じ。
Soiree on the Hill
St. Stephen's Anglican Church
ピアノ:Tristan Lee チェロ:Blair Harris
フェリックス・メンデルスゾーン 協奏的変奏曲
ロベルト・シューマン 「小さな子供と大きな子供のための12の連弾曲集」より「夕べの歌」
フランツ・リスト 「巡礼の年」第2年:イタリアより「物思いに沈む人」
フランツ・リスト 「悲しみのゴンドラ」
ヨハネス・ブラームス チェロソナタ第1番
(アンコール:エイトル・ヴィラ=ロボス 「黒鳥の歌」)
結構近いようで、でもかなり違って、それでも似た精神がある4人のロマン派作曲家。1時間くらいの演奏でしたがぎゅっと詰まったプログラムでした。しかも冬の寒さによくあう曲(というのは弾く側でないから気楽に言えることなのですが)。
ちょっと聴いてから時間がたってるので個々の曲に感想は割愛。
今回のリストの2曲の選曲がものすごかったですね。渋いー暗いー。特に悲しみのゴンドラはほとんど聞かない曲だけどもっと頻繁に聞きたい曲(ただ存在感が独特なので時は選びそう)。
「物思いに沈む人」は今回唯一のピアノソロ曲でしたが(ゴンドラは作曲家による編曲版、シューマンもなんか編曲版だったらしいです)、彼が弾くならこないだの「婚礼」(同じく第2年)よりこっちの方がいいなーと思っちゃいました。音楽の深さの引き出し方というか、さすが。
今回のチェロ奏者は前述通り前も演奏を聴きましたが楽器が新しくなってました。なんでも大変に高い&良い楽器を貸与契約で弾かせてもらっているんだとか。ちょっとアタックがソフトというかスムーズでそれでちょっとピアノの音に負けちゃってるようにも聞こえましたが甘めで繊細ないい音でした。もちろん弾く方のパワーがあってしっかりしてるのもあり。第3楽章よかったなあ。ピアノとチェロが一つの「脳」として動いてるような一つの芯の通ったアンサンブルでした。
そしてアンコールはまさかの地球の裏側からのヴィラ=ロボス。アンコールはメインのプログラムと同じラインか対照的か、というのが王道の選びかたらしいですが対照的にもほどがある(笑)でももちろん演奏もよかったですし出会えてよかった曲。
さて感想を短めに済ませた?はずなのでちょっとお知らせチラ見せ。
Zelman Symphony Orchestraの9月と12月の頭のコンサートで弾くことになりました。
12月のプログラムはまた改めて近くなったらお知らせしますが(それくらいわくわくする!)、9月はマルティヌーのオーボエ協奏曲でのピアノパートです。
マルティヌーは普通にピアニストやってるとまず出会わない作曲家なのですが(決してピアノ作品が少ないとかいうわけではないのですが・・・)ひょんとした縁があって大学1年生の時にフルート、バイオリン、ピアノのためのマドリガル・ソナタを弾いた経験があり。それ以来もう14年ぶりですよ。しかも今回やるオーボエ協奏曲のスコアのプレビューみたらいの一番からなんか妙なパート(?)をピアノが弾いててこりゃーいかんということで近々パートのコピーを送ってもらう予定です。14年ぶりの作曲家なんてそうそうないですしそこそこ好きだったのでものすごく楽しみです。
ピアノのソロの方もレパートリーが変わってちょっと力抜きめで進めてますが手持ち曲をじわじわ増やしたりカバー範囲も広げていきたいです。そういうこともあって今日の一曲はこんなチョイスで。
今日の一曲: フランツ・リスト 「巡礼の年」第2年:イタリアより「物思いに沈む人」
リストも自分で弾く分にはだいぶ長いこと触れてないのですがTristanの演奏を聴いたりするので聴く機会は多く。最近この「巡礼の年」あたりを耳にするようになってからもしかしたら遠くない未来自分も弾くことになるかもなあ、と思ってたのが最近だんだん現実味を帯びてます。
たぶんまずは「鳥」つながりで「2つの伝説」に目を向けることになるとは思いますが「巡礼の年」あたりも可能性大。何かと宗教風味がある音楽が好きなんだよなあ、リストだけでなくメシアンもスクリャービンも。
「巡礼の年」、大学時代だと第1年の「オーベルマンの谷」とか「泉のほとりで」だったり第2年のソネット方面とかを弾く人がちらほらいて、第2年の「ダンテ・ソナタ」を弾くって友達におののいたりだったのですが第3年にもなるとプロの録音も見つかる数が少なくなってくる。ここ2日くらいSpotifyで仕事しながら聞いてたのですが晩年感の濃さと暗さと難解さにものすごく惹かれてます。頭で理解するのに没頭できる曲が好きなのですがこれはこのままだと第3年の沼の深い方に飛び込んでしまいそう。大丈夫か。
ただ普通に聞く分には第2年がちょうどいいというか音楽的にfulfillingな印象があります。リストの一番いいとこ純粋にくれてる感じ。この「物思いに沈む人」だと第3年に来る闇みたいのの前兆がありながらまだロマン派的な安心があり(よくわからない表現、というか第3年を何回か聞いてしまったからこういう表現になるのか)。ラフマニノフのピアノソナタ第1番だったりブラームスのいろいろな作品だったりこういう感じで己の内面に入っていく曲は好きです。
リストの作品は先ほど書いたとおりしばらく弾いてないので手元に楽譜があんまりなく、とりあえず今(ほんとに今です)IMSLPで楽譜を見てみようと思います。昔よりはオクターブも無理なく弾けるぽいし今でなくてもそのうちチャレンジしたいです。またチャレンジしたらこちらで報告することになるかな(笑)
リンク先はSpotifyでお世話になって旅行の友に購入も考えてる全曲録音。まずはそれぞれの曲単品からかなー。曲集としてなんかバランスがおかしかったり色々テーマが壮大だったりしておなかいっぱいになるので。でもその分長くゆっくり楽しめる。
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