忍者ブログ
~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

メルボルンの果てでボードゲーム
今年の冬は楽しむ!アクティブに!が実現しつつあるようです。
火曜日はシティで友達の編み物しながらしゃべる会、英語で通称Stich 'n' Bitchにご一緒させてもらって今日も同じ友達の誘いでボードゲーム集まりに行って来ました。

場所は以前も行きましたが彼女の住んでるシティの北電車で1時間くらいにあるとあるパブ。
元はEpping Lineと呼ばれてた路線がここ数年でSouth Morangまで延長(ちなみに終点が変わると路線名も変わります)、それがちょうど今さらに延長の工事真っ最中のエリアです。
つまりはまだ電車が通ってないので電車で終点までいってさらにバス。さらに今週末がかなり大きい工事だったようで電車がほとんど代わりのバスでした。長旅の友に編み物持ってったのですがバスではちょっと無理。(帰りは別の路線まで送ってもらいました)

今回の集まりはそういう絶賛開発中の住宅エリアの果てのボードゲームコミュニティの2週間に1回集まるイベントでした。親子連れなんかもいたり常に複数ゲームが同時進行しててなかなか賑やか。
結構色んなボードゲーム持ってる人が何人も居て(友人宅含む)さらにこないだのセールでかなり買い足したらしく色々ゲームがそろった中、今回私は4種類遊ばせてもらいました(正午から午後4時の間)。そのうち3種類が初めて遊ぶゲーム。

最初遊んだのがAzulというゲーム。これは実はシティなんかをぶらぶらしててふと目に止まって以来気になってたのですがたまたま友達のパートナーが件のセールで入手したラッキー。
プレイ中みんな昼ごはん食べてて写真が撮れなかったのですが色んなタイルをそろえたり並べたりする、基本ルールは至ってシンプルなゲーム。使うものにほとんど文字が書いてないので説明だけできれば言語問わず遊べそう。

分かりやすくて進めやすくて楽しいゲームでしたがまだまだ戦略がどうとかまではみんな思考が行きませんでしたね。しかも他のゲームだと「あそこでああしてたら」みたいに後から考えることがあるのですがこれはちょっとそういうのもなく。ただひたすら繰り返し遊んで学ぶものらしいです。
あと余談ですが(このパッケージにもなってる)ゲームで使うタイル、チョコレートとして出ないかなあ(笑)

次に遊んだのが写真でAzulの隣にあるBananagrams(パーティver.)。これは以前も遊んだことがあります。文字のタイルを並べてクロスワードを作るScrabbleと似たゲームですがBananagramsはなんといってもスピードが問われるのである意味別ゲーともいえるかも。パーティver.は取ったら特殊な行動(一種の「縛り」もありますがちょっと違うものも)をしなきゃいけないパーティタイルがいくつかあって、以前も言いましたがプレイ環境によって何を入れるか入れないか決められるのが面白い。例えば今回テーブルが長かったり人が周りに居たりで「テーブルの周りを一周する」タイルは抜いておいたり。プレイ時間が短いゲームなので何回か遊びましたが今日Bananagrams初勝利しました。運は大きかったとは思いますが。

そして初対面の人と遊んだCitadels。こちらは施設建設系のゲームでした。最初に説明するにはちょっと手間がかかりますがいざ遊び始めてみると結構わかりやすい。同系統の他のゲームと比べてちょっと特殊なのは職業システム。各プレイヤーが決まった職業で特殊能力を駆使してゲームを進めるのですがその職業が毎ラウンド選び直されること。そこからちょこちょこ派生して戦略がちょっと特殊なプランニングになるのが面白いゲームでした。
さらに他のプレイヤーを直接邪魔したりできるので特に終盤の緊張で盛り上がりましたねー。

最後にちょっと短めのプレイ時間のを、と遊んだのがSagrada。サイコロの色と目の数を規則通りに組み合わせてステンドグラスを作るゲームです。

終わりの形がこんな風。隣り合う色とか数について決まりが色々あるのをあれこれするだけでも大変で最終スコアを少しでも高くなんてことはなかなか考えられない。シンプルだけど難しい。
そしてこのゲームの面白いとこは各プレイヤーに渡される(それぞれのプレイヤーだけしか見ることができない)個人ターゲット、写真奥に写ってる共通ターゲット、そしてその左に見切れてお助けスキルがランダムで変わること。特にターゲットが変化すると最終スコアの計算方法も変わるので何回遊んでも戦略がフレッシュになりそう。
あとこのゲームはAzul以上にカラフルで遊びながら見てて楽しいです。

あと自分では遊ばなかったのですがRhino Hero Super Battleというカードを壁や床として立体に組み立てていくゲームが面白そうでした。というか5階くらいまで積み上げてから崩れるときのすごさ。遊ぶときは猫などのいないロケーションを選ぶ必要がありそう。

ということで移動時間が長いながら満喫してきました。そしていいコミュニティだった。また日曜日一日空いたら遊びに行きたいです(ただ1日空けてピアノも休まなきゃいけないのが難点ではある)。
そして明後日からちょいと旅行です。のんびり旅ですがアクティブに、そして写真も色々撮りたいです。早起きせねば。でも楽しみ。


今日の一曲: セルゲイ・プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番第3楽章



偶然にもプロコのピアノ協奏曲「第3番」の「第3楽章」は「3拍子」とトリプル3になってます。
3拍子フィニッシュ、しかもこれはワルツとみなしてもいいのかな?でのフィニッシュは多くはない印象がありますが実際どうなんでしょう。

ワルツ・・・だと思うんですよね。3拍子でまあそれくらいの範囲のテンポで。でもワルツというのは3拍子の最初の拍が重くて残りの2拍が軽めで、というのが特徴なのですがこの楽章は全部の拍が同じ強さ。全部重い。結果全体的に重い。そこがいい。拍に強弱つけたら曲が成り立たないと思われます。

しかもこの協奏曲は第1楽章が軽めで第2楽章がちょっと重みのあるスローな楽章でそこからこれ、と進むにつれてだんだん重くなってきてるんですよね。それを第3楽章ではしっかり各拍どれも重いように書かれてプロコフィエフほんと容赦ない。バレエを書く人がこれ?ではなくてバレエを書く人だからその裏腹もお手の物なのか。

そして最後の方のピアノソロの和音がんがん繰り返し打ち付けるのは聞いてて楽しいのと大変なのが70%ずつ。プロコフィエフは細やかな動き・パワフルでも細やかさもかなりある動き・パワフルな動きが全部とにかく難しいのですが全種類ここまでに詰め込んでからの最後まで(というかどこから?)力を抜けないこのエンドは鬼畜レベルに入るんじゃないかな。

こういう曲を例えばブロンフマンが演奏すると簡単そうに聞こえそうで(3番はもってないのですが2番はブロンフマンの演奏で録音持ってます。あとブラームス2番の演奏も聞いたことあり)。
プロコフィエフに関してはちょっと苦しさが聞こえるみたいな音の方が好きだったりします。
あと洗練した音よりはがっつり&ざらざらな鋼むき出しの音が理想。
理想かどうかは試聴程度じゃわからないですが重さが大変好みなアルゲリッチの録音をリンク。


拍手[0回]

PR
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Comment:
Pass:
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック