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色々とばたばたしてて月曜日にコンサート行ったのに感想書いてなかった!
でもその前に自分の本番が明日なのでお知らせから。
でもその前に自分の本番が明日なのでお知らせから。
Zelman Symphony Orchestraコンサート
「From the Old World to the New」
場所:Xavier College、日時:9月1日午後8時開演
指揮者:Rick Prakhoff
アントニン・ドヴォルザーク 組曲「アメリカ」
サミュエル・バーバー 弦楽のためのアダージョ
サミュエル・バーバー オーボエと弦楽のためのカンツォネッタ(オーボエ:Thomas Hutchinson)
ボフスラフ・マルティヌー オーボエ協奏曲(オーボエ:Thomas Hutchinson)
Chris Pickering 「The Straightened Arrow」
アントニン・ドヴォルザーク 交響曲第8番
そこそこの時間&回数リハーサル行ってるし結構音の数弾いてるはずなのにこれまでで一番本番前の緊張がない。念のため言い聞かせるけど明日は早起きですよ。
でも新しい曲は最後のリハーサルで急に馴染んできた(あくまでも個人レベルでオケの他のみんなはわからない)。ただ今回いつもよりも音のバランスを気にする度合いが多めな気がするので最後のサウンドチェックも万全の体制で臨まねば。
さて月曜日に入ってきたのはこちらのコンサートでした。
A Shostakovich Celebration
Melbourne Recital Centre, Salon
ピアノ:Kristian Chong
バイオリン:Sophie Rowell、Matthew Tomkins
ビオラ:Christopher Moore
チェロ:Rachel Tobin
ドミトリ・ショスタコーヴィチ ビオラソナタ
ドミトリ・ショスタコーヴィチ ピアノ五重奏曲
1時間ちょいのコンサートでしたがまあ濃いのなんのって。三途の川(仮)の向こう側の住人のビオラソナタと比べるとピアノ五重奏曲は確かにbleakではないけど現実世界で色んなアングルから殴ってくるから聴いてても(そしておそらく弾いてても)大変なプログラム。
ビオラソナタはやっぱり弾いてて難しいんだろうなあ(第2楽章だけ私も伴奏経験ありますが)。たまにおやっと思う箇所がちらほらあったのですが素晴らしい演奏でした。Salonはかなり親密な感じの演奏場所ですが「ビオラ近っ!!」と思うほどパワフルに迫る音で(逆にピアノは終始politeな音量だったかなという気がします。アンサンブルで飛出過ぎない音量というか)。
そしてSalonが小さく感じる弦の音はビオラ以外もそうで。ピアノ五重奏曲でも室内楽とはなんとやら、にだいぶ近くなる力強い弦の音。第1楽章でのクライマックスとか第3楽章の暴力的なスケルツォとかかっこよかった。ちょっと惚れ惚れしますね。ショスタコの曲としてもピアノ五重奏曲としても上には上がある曲ですがこんなにconvincingな演奏聴いてしまうともちょっと推したくなる(ただショスタコの曲を推すにはもうそろそろいっぱいいっぱいになっている)
このコンサート前後にもバレエ「ニジンスキー」のDVDが来てショスタコビオラソナタ+11番だったりこないだのコンサートでシュトラウスのメタモルフォーゼンを聴いたりiPodで回ってきてついついブリテンの「ラクリメ」とかフルで聴いちゃったりどシリアスな曲に触れてしまいがちな最近ですが明日は楽しいマルティヌーと仲間達。曲調が軽いからといって軽いノリでさよならできるというわけでもないのです。マルティヌーとは次いつ会えるかな(前回から今回までは14年)。
今日の一曲: ドミトリ・ショスタコーヴィチ ピアノ四重奏曲 第2楽章「フーガ」
フーガといえば特にピアノ弾きは前奏曲とセットで出会うことが多いですが(ショスタコも24セット書いてますしね)、こういう複数楽章編成の曲の中に突然あるフーガってちょっと独特の立ち位置なイメージがあります。とりあえず今思い浮かぶのはラヴェルの「クープランの墓」のフーガ。あれも第2楽章で辺りの雰囲気を静かにさせるような感じのフーガ。というか主題もラヴェルのフーガの逆さみたいになっているような気が。
そしてフーガっていうとどうしても偉大な音楽の父バッハと比べてしまうことが多く。特にショスタコの24つはバッハの48つと対応してることもありフーガの出来がちょっとな、なんて弾いたり聴いたりしながら思ってしまったり。でも20世紀のフーガはそもそも存在意義が違うはずなんですよね(というかそういう変化はベートーヴェンくらいから始まってはいたんですが)。
前も書いたと思うんですけど付加価値というかキャラクターで勝負というかフーガという形式をベースにして何かをするというか、そういうのがショスタコとかラヴェルとかのフーガで楽しいです。このピアノ五重奏曲のフーガも静寂を弦の音で層重ねていくような主題から紡いでいく景色の寒さに思わず身震いしてしまう(そして第4楽章でさらにまた寒くなる!)。
そして同じピアノ+弦のアンサンブルでも音の厚みとか楽器の使い方って結構変わるんですよ、という比較も含めショスタコのピアノ三重奏曲+ピアノ五重奏曲のアルバムをリンク。どっちも色んな意味でショスタコが爆発してる作品ですが方向性がちょっと違ったりするのも面白いです。
そこそこの時間&回数リハーサル行ってるし結構音の数弾いてるはずなのにこれまでで一番本番前の緊張がない。念のため言い聞かせるけど明日は早起きですよ。
でも新しい曲は最後のリハーサルで急に馴染んできた(あくまでも個人レベルでオケの他のみんなはわからない)。ただ今回いつもよりも音のバランスを気にする度合いが多めな気がするので最後のサウンドチェックも万全の体制で臨まねば。
さて月曜日に入ってきたのはこちらのコンサートでした。
A Shostakovich Celebration
Melbourne Recital Centre, Salon
ピアノ:Kristian Chong
バイオリン:Sophie Rowell、Matthew Tomkins
ビオラ:Christopher Moore
チェロ:Rachel Tobin
ドミトリ・ショスタコーヴィチ ビオラソナタ
ドミトリ・ショスタコーヴィチ ピアノ五重奏曲
1時間ちょいのコンサートでしたがまあ濃いのなんのって。三途の川(仮)の向こう側の住人のビオラソナタと比べるとピアノ五重奏曲は確かにbleakではないけど現実世界で色んなアングルから殴ってくるから聴いてても(そしておそらく弾いてても)大変なプログラム。
ビオラソナタはやっぱり弾いてて難しいんだろうなあ(第2楽章だけ私も伴奏経験ありますが)。たまにおやっと思う箇所がちらほらあったのですが素晴らしい演奏でした。Salonはかなり親密な感じの演奏場所ですが「ビオラ近っ!!」と思うほどパワフルに迫る音で(逆にピアノは終始politeな音量だったかなという気がします。アンサンブルで飛出過ぎない音量というか)。
そしてSalonが小さく感じる弦の音はビオラ以外もそうで。ピアノ五重奏曲でも室内楽とはなんとやら、にだいぶ近くなる力強い弦の音。第1楽章でのクライマックスとか第3楽章の暴力的なスケルツォとかかっこよかった。ちょっと惚れ惚れしますね。ショスタコの曲としてもピアノ五重奏曲としても上には上がある曲ですがこんなにconvincingな演奏聴いてしまうともちょっと推したくなる(ただショスタコの曲を推すにはもうそろそろいっぱいいっぱいになっている)
このコンサート前後にもバレエ「ニジンスキー」のDVDが来てショスタコビオラソナタ+11番だったりこないだのコンサートでシュトラウスのメタモルフォーゼンを聴いたりiPodで回ってきてついついブリテンの「ラクリメ」とかフルで聴いちゃったりどシリアスな曲に触れてしまいがちな最近ですが明日は楽しいマルティヌーと仲間達。曲調が軽いからといって軽いノリでさよならできるというわけでもないのです。マルティヌーとは次いつ会えるかな(前回から今回までは14年)。
今日の一曲: ドミトリ・ショスタコーヴィチ ピアノ四重奏曲 第2楽章「フーガ」
フーガといえば特にピアノ弾きは前奏曲とセットで出会うことが多いですが(ショスタコも24セット書いてますしね)、こういう複数楽章編成の曲の中に突然あるフーガってちょっと独特の立ち位置なイメージがあります。とりあえず今思い浮かぶのはラヴェルの「クープランの墓」のフーガ。あれも第2楽章で辺りの雰囲気を静かにさせるような感じのフーガ。というか主題もラヴェルのフーガの逆さみたいになっているような気が。
そしてフーガっていうとどうしても偉大な音楽の父バッハと比べてしまうことが多く。特にショスタコの24つはバッハの48つと対応してることもありフーガの出来がちょっとな、なんて弾いたり聴いたりしながら思ってしまったり。でも20世紀のフーガはそもそも存在意義が違うはずなんですよね(というかそういう変化はベートーヴェンくらいから始まってはいたんですが)。
前も書いたと思うんですけど付加価値というかキャラクターで勝負というかフーガという形式をベースにして何かをするというか、そういうのがショスタコとかラヴェルとかのフーガで楽しいです。このピアノ五重奏曲のフーガも静寂を弦の音で層重ねていくような主題から紡いでいく景色の寒さに思わず身震いしてしまう(そして第4楽章でさらにまた寒くなる!)。
そして同じピアノ+弦のアンサンブルでも音の厚みとか楽器の使い方って結構変わるんですよ、という比較も含めショスタコのピアノ三重奏曲+ピアノ五重奏曲のアルバムをリンク。どっちも色んな意味でショスタコが爆発してる作品ですが方向性がちょっと違ったりするのも面白いです。
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