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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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今年も踊りました
色々えらいこっちゃーなことでわたわたしてますが美味しいご飯を食べるとある程度回復できるくらいには単純な人間でよかったっちゃあよかったのですがその話はおいといて。

昨日は毎年恒例バレエの発表会でした。
例年は8月くらいの開催なのですが今回は諸事情によりちょっと遅めの(でも忙しい年末を避けての)この季節。よっしゃ待ってる間寒くないぞ!と思ったのもぬか喜びで最高気温19度という。寒くはないですが衣装だったり緊張で全然暖かくもなかった。

私が発表会に出るのはこれで2回目。今回は大人のビギナークラス12人でヴィヴァルディの冬の第2楽章を踊ったのちちょっとしたコーダ(フィナーレ)的なナンバーもありました。ヴィヴァルディは決して難しい振り付けじゃなかったのですが「決してゆっくりではないアダージョ」的な立ち位置の曲、音楽の雰囲気を読み取ったりそれに体の動きを合わせること、そして足だけでなく腕や頭の動きも大切になってくる諸々勉強になるパフォーマンスでした。
本番もスムーズに行きあっという間に終わっちゃった感じ。とにかく無事に終わってよかったです。

今回は同じクラスの70代のおばあちゃんがソロでちょっと踊ったので前半は観客席で見てきました。(ちなみにリハーサルが長くなっちゃって先に観客を入れなくちゃいけなくて最終的に観客の前でリハーサルするというなんか微妙な心持ちというのもありました。まあいいんですけどね)
そのおばあちゃんは20代まで結構真剣にバレエをやってたみたいで50年踊らずいたのちにまたバレエを始めようと思い立って今の教室に通い始めたらしく。背中の手術が、とかいう話もしてますが週2~3回ほぼ毎週教室に通ってる名物おばあちゃんなのです。ある意味理想の姿ですね。私も長生きすることになったら何らかの形でバレエ続けていたいなあ、と思ってます。

ちなみに発表会の日はソロの人(そして今回踊らなかったけどお手伝いに来てた木曜担当の先生)と一緒にウォームアップだったのが面白かったです。基本構成はいつものバーレッスンなのですが時間が限られてるので&ソロの人達もいるのでさくさく進めて、さらに内容もいつもより詰め込み気味なビギナーにはちょいと難しめのセッション。でもちょっといつもより余裕がない中ソロの人達や先生の動きを見たりして学ぶこともありました。貴重な経験です。

バレエのレッスンで面白いのはレッスンの構成がどこの教室に行っても同じ、というか万国共通かつビギナーだろうがプロだろうが同じということ。詳細はもちろん変わってきますが、でもビギナー用のバーレッスンをプロがやっても色々難しいこと気をつけなきゃいけないことは変わらなかったり。量じゃなく質を磨くということはどういうことなのか、学び習うということはどういうことなのかバレエで色々考えさせられますし、考える以上に毎週実際動いて身につけてる感触があります。

今現在のバレエでの目標は技巧的なことももちろんたくさんありますが方針としては土曜日のビギナークラス+トウシューズのクラスを軸に木曜日の中級クラスにもちょこちょこ参加して、年明けくらいにどこかで(一応候補はある)モダンのクラスにトライしてみる、かなー。
そして来年の予定はまだ分からないのですが今年は(最終的になんとかなったものの)一時帰国があってリハーサルが少なかったので来年の発表会はもうちょっと心持ちに余裕がでるリハーサル数で行きたいです。


今日の一曲: アントニオ・ヴィヴァルディ バイオリン協奏曲「四季」より「冬」第2楽章



今回踊った曲です。スローな楽章、アダージョといってもそんなに遅くはありません。バロック時代ですしそんな極端なテンポはでてこない。踊るには静止する時間が短くて済むのでビギナーにはこういうテンポの方が安心だったり。
ただそれでもビートは明確でそんなに遅くないテンポで容赦なく進んでいくのでだらだらのろのろ踊っていてもいけない、そういう難しさが今回の発表会での一番のキーポイントでした。

前回も書きましたが「四季」は完全版でもとにかく録音がたくさん出てるのでこの楽章も色々な解釈がありますね。元々構成もシンプルで短めの曲で、今回発表会で使った版や手持ちの録音だとソロバイオリンのパートもごくシンプルな感じでしたが装飾音をいっぱい足してる演奏も色々あります。聞き慣れもありますがこの楽章の冬の屋内のアットホーム感だったり前後の楽章とのコントラストを考えるとシンプルな方がいいなあ、と思っちゃうのですがあんまりシンプルでもバイオリン協奏曲っぽくないかなと思えて難しいところ。

去年はペティ・アレグロ的なエルガーで今年はゆっくりすぎないアダージョのヴィヴァルディ、来年はどんな曲で踊れるか今から楽しみです。選曲がもう楽しみの半分なあたりやっぱりバレエファンなのもクラシック音楽ファンがベースにあるからなんだなあ。

リンク先録音は手持ちのをそのまま。四季+他のヴィヴァルディの協奏曲が収録されてます。

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