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あらーちょっと書いてないうちにまたコンサート話に。しかも金曜と今日で二つまとめての感想に。なので早速。
金曜の夜はRichmondに恒例の友人のコンサートシリーズに。今回はソロ・デュオ・トリオが楽しめるプログラムでした。
Soiree on the Hill
St. Stephen's Anglican Church, Richmond
ピアノ:Tristan Lee、チェロ:Blair Harris、バイオリン:Francesca Hiew
フランツ・リスト ペトラルカの3つのソネット(「巡礼の年」第2年より)
アルヴォ・ペルト Spiegel im Spiegel
ドミトリ・ショスタコーヴィチ ピアノソナタ第2番
当初はもちょっと違うプログラムと書いてあったのですが弦楽器奏者2人がAustralian String Quartetで活動していたり(=州外に行ったり含め)していたこともあり以前も弾いたペルトとショスタコが組み入れられました。ただショスタコはかなり長く知ってるし聴く機会も多い曲ですが何度聞いてもその強烈さには慣れないですね。それは素晴らしいことなんですけど。
リストに関しては個人的にこれまでのトリスタンの演奏のベストだと思いました。本人は暗譜がーとか言ってましたがそういうことを言ってるんでないのですよ私は。音そのものだったり音とその向こうにある詩にある感情だったり質感みたいなものを扱うにあたってこんなに繊細に響く演奏は聞いたことないと素直に思いましたね。「巡礼の年」は近々自分も着手するけどハードルが上がるばっかりです(良いことではあるんですけどね)。今度彼がフルで演奏するリサイタルに行けないのがほんと残念(せめてリハーサルの時間がもちょっと後だったらなあ)。
そして今日行って来たのはメル響(というかそのartist in residenceという位置づけのPlexus)とビクトリア国立美術館(NGV)の主催のコンサートイベントでした。
NGV International(別にオーストラリアの美術に特化したNGV Australiaもあります)といえば無料で入れるステンドグラスの天井の中世風の大広間が有名ですが今回はその大広間でそのステンドグラスや飾ってある大きなタペストリーの作品・作者にもトークで言及しながらの演奏でした。(そもそもあれタペストリーだったんだ・・・)芸術作品ができる過程の人と人の協力の話などもあって面白かったです。
MSO at NGV: Plexus & Roger Kemp
バイオリン:Monica Curro、クラリネット:Philip Arkinstall、ピアノ:Stefan Cassomenos
Robert Cossom 「Lux Aeterna」(打楽器:Robert Cossom)
Mary Finsterer 「Julian Suite No.1」より第1楽章「Nobility」
Luke Speed-Hutton (タイトルがプログラムに書いてなかった)(打楽器:Robert Cossom)
ちなみにFinstererは前も演奏された曲、Lux Aeternaは以前演奏されて今回打楽器パートを足した新バージョン、そして最後の曲は全くの初演。そういう意味でも面白いプログラムでした。
今回の演奏場所はいつもPlexusを聴くMelbourne Recital CentreのSalonと同じく横長のスペースですが広さに関してはずっと大きく、音響ももちろん変わってきます。コンサート後でモニカも話してましたがこういう場所だとトリオに打楽器を加えることで音の響きがぐんとよくなるのがほんと面白い。今回使ってた打楽器は銅鑼だったりcrotaleだったり音の余韻を楽しむ楽器が多くてピアノ・バイオリン・クラリネット(と今回なぜかリコーダーも担当)がカバーできない音の響きをううまく補えていたように思えました。
そしてRob Cossomはメル響ではシンバルのスペシャリストですが打楽器のいろんな方面に造詣が深く広く。そういう人が打楽器とそれ以外の楽器のミックスのために音楽を書くってのは非打楽器奏者の作曲家とはかなり視点が違うんだろうなあ。今回は「打楽器を足す」という形になったけどそもそも打楽器の音から音楽を見ているんですよね。なかなか想像がつかないや。
私が弾くコンサートももうすぐですが(お知らせしてないなー)メルボルン全体コンサートシーズンが終わりに近づくこの季節。Plexusはあと1回コンサートがあるそうですがいけるかなー。今年はPlexus分ちょっと少なめでしかも今日は無料イベントだったのでなんか貢献が足りないような気持ちなのです。そしてまだまだ新しい曲に出会いたい。
今日の一曲は久しぶりにお休み。リストとも考えたけどまたこんど改めて。
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金曜の夜はRichmondに恒例の友人のコンサートシリーズに。今回はソロ・デュオ・トリオが楽しめるプログラムでした。
Soiree on the Hill
St. Stephen's Anglican Church, Richmond
ピアノ:Tristan Lee、チェロ:Blair Harris、バイオリン:Francesca Hiew
フランツ・リスト ペトラルカの3つのソネット(「巡礼の年」第2年より)
アルヴォ・ペルト Spiegel im Spiegel
ドミトリ・ショスタコーヴィチ ピアノソナタ第2番
当初はもちょっと違うプログラムと書いてあったのですが弦楽器奏者2人がAustralian String Quartetで活動していたり(=州外に行ったり含め)していたこともあり以前も弾いたペルトとショスタコが組み入れられました。ただショスタコはかなり長く知ってるし聴く機会も多い曲ですが何度聞いてもその強烈さには慣れないですね。それは素晴らしいことなんですけど。
リストに関しては個人的にこれまでのトリスタンの演奏のベストだと思いました。本人は暗譜がーとか言ってましたがそういうことを言ってるんでないのですよ私は。音そのものだったり音とその向こうにある詩にある感情だったり質感みたいなものを扱うにあたってこんなに繊細に響く演奏は聞いたことないと素直に思いましたね。「巡礼の年」は近々自分も着手するけどハードルが上がるばっかりです(良いことではあるんですけどね)。今度彼がフルで演奏するリサイタルに行けないのがほんと残念(せめてリハーサルの時間がもちょっと後だったらなあ)。
そして今日行って来たのはメル響(というかそのartist in residenceという位置づけのPlexus)とビクトリア国立美術館(NGV)の主催のコンサートイベントでした。
NGV International(別にオーストラリアの美術に特化したNGV Australiaもあります)といえば無料で入れるステンドグラスの天井の中世風の大広間が有名ですが今回はその大広間でそのステンドグラスや飾ってある大きなタペストリーの作品・作者にもトークで言及しながらの演奏でした。(そもそもあれタペストリーだったんだ・・・)芸術作品ができる過程の人と人の協力の話などもあって面白かったです。
MSO at NGV: Plexus & Roger Kemp
バイオリン:Monica Curro、クラリネット:Philip Arkinstall、ピアノ:Stefan Cassomenos
Robert Cossom 「Lux Aeterna」(打楽器:Robert Cossom)
Mary Finsterer 「Julian Suite No.1」より第1楽章「Nobility」
Luke Speed-Hutton (タイトルがプログラムに書いてなかった)(打楽器:Robert Cossom)
ちなみにFinstererは前も演奏された曲、Lux Aeternaは以前演奏されて今回打楽器パートを足した新バージョン、そして最後の曲は全くの初演。そういう意味でも面白いプログラムでした。
今回の演奏場所はいつもPlexusを聴くMelbourne Recital CentreのSalonと同じく横長のスペースですが広さに関してはずっと大きく、音響ももちろん変わってきます。コンサート後でモニカも話してましたがこういう場所だとトリオに打楽器を加えることで音の響きがぐんとよくなるのがほんと面白い。今回使ってた打楽器は銅鑼だったりcrotaleだったり音の余韻を楽しむ楽器が多くてピアノ・バイオリン・クラリネット(と今回なぜかリコーダーも担当)がカバーできない音の響きをううまく補えていたように思えました。
そしてRob Cossomはメル響ではシンバルのスペシャリストですが打楽器のいろんな方面に造詣が深く広く。そういう人が打楽器とそれ以外の楽器のミックスのために音楽を書くってのは非打楽器奏者の作曲家とはかなり視点が違うんだろうなあ。今回は「打楽器を足す」という形になったけどそもそも打楽器の音から音楽を見ているんですよね。なかなか想像がつかないや。
私が弾くコンサートももうすぐですが(お知らせしてないなー)メルボルン全体コンサートシーズンが終わりに近づくこの季節。Plexusはあと1回コンサートがあるそうですがいけるかなー。今年はPlexus分ちょっと少なめでしかも今日は無料イベントだったのでなんか貢献が足りないような気持ちなのです。そしてまだまだ新しい曲に出会いたい。
今日の一曲は久しぶりにお休み。リストとも考えたけどまたこんど改めて。